2021年05月06日 19:02
女子ゴルフの国内メジャー「ワールドレディスサロンパス杯」初日(6日、茨城・茨城GC東C=パー72)、西郷真央(19=大東建託)が6バーディー、2ボギーの68で回り、首位と2打差の4アンダー、3位と初優勝に向けて絶好のスタートを切った。 16番パー4では残り146ヤードの2打目を70センチにつけるなど、ショットが冴えた西郷は「バーディーパットをたくさん打つことができて、安定したプレーができたかなと思います」。最終ホールとなった9番パー5では4メートルのバーディーパットがカップに嫌われたが、最後までチャンスをつくり続けた。 一昨年のプロテストに現役高校生として合格した3人のうちの一人。昨年2勝の笹生優花(19=ICTSI)に続き、先月には山下美夢有(19=加賀電子)も初優勝を飾り、同世代で未勝利は早くも西郷だけとなった。 それでも、焦りはなく「私も頑張ろうとかそういうのはありません。彼女は彼女、自分は自分なので、やるべきことを積み重ねていくだけだと思います」。 今週も初日が終わったばかり。「まだ優勝とかは意識していません。目の前のことに集中しています」。冷静に4日間の戦いを見据えている。
2024年04月25日 07:00
日本ツアーでは男女ともに20代前半の選手の活躍が目立つようになってきた。若い選手の特徴は、飛んで曲がらないこと。女子でも250ヤード、男子では300ヤードが普通になってきた。
その要因は”ひと昔前”とは違う新しい飛ばし方にある! ヘッドがズレにくい=ヘッドが返しにくい 蟬川泰果
昨季、賞金ランキング2位の蝉川は、平均飛距離306ヤードとツアーを代表する飛ばし屋
腰を止めて手首を返す
フォローまで腰を正面に向けたままリストターンを使って飛ばす
昔と今とではドライバーの性能も違います。今どきの超高慣性モーメントドライバーはヘッドがズレにくいというメリットもありますが、ヘッドが返しにくくなっているのも事実。だからこそ、飛ばすためにはフェースを返す動きが必要で、蟬川泰果選手や原英莉花選手のような飛ばし屋もしっかり手を返して打ってます。
アマチュアはボディターンを意識しすぎて手の動きが足りない人が多いですが、高慣性モーメントドライバーは意識的にシャフトを左方向に回転させないとスクエアヒットできません。ポイントは腕の動きではなく、手の平で回転させる。感覚的には手打ち気味でOKです。 原英莉花
昨季の前半はケガに苦しんだが、それでも平均飛距離は255ヤードと女子ではトップクラス
手首を180度返している
ダウンスイングではタメを作りインパクトゾーンで一気に手首を返す 左方向に回転する力を加える
ハーフウェイダウン以降で左方向に手首を回転させるとロフトが立ち、ボール初速が上がる。 インパクトゾーンで積極的に手首を返してフェースをターンさせる
体を回転させながら手首も180度返す。ドライバーは重心距離が長いのでリストターンしても引っかけない。 手首をロックしているとフェースが開いてしまう
手首をロックさせたまま体を回すと、フェースが開いたインパクトになってしまうためスライス系のミスが増える。
いかがでしたか? 手首はロックせずに返すイメージで打ちましょう!
レッスン=小野耕平●おの・こうへい/1997年生まれ。プロコーチ石井忍を師事して、大学生のころからレッスン活動を開始。最新機器や最先端のスイング理論に精通し、現在は「エースゴルフクラブ」でインストラクターを務める。
構成=野中真一
写真=相田克己
協力=エースゴルフクラブ赤坂
2024年04月25日 06:00
プロゴルファーの臼井麗香がInstagramを更新。ツアー初優勝後、家族との祝勝会の模様を報告しました。 「家族、16人」臼井プロの家族祝賀会にさまざまな声
臼井プロは「家族にお祝いをして頂きました」として、黒のドレスに花束を持った自身の写真を投稿。
先月の「アクサレディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝をした臼井プロ。渋野日向子、畑岡奈紗らと同じ1998年度生まれの黄金世代の1人。昨年のメルセデス・ランキングは134位で今季のシード権はなかったものの、主催者推薦で出場し、そのまま初制覇を成し遂げました。
文章の最後に臼井プロは「#25年間で1番愛を感じた日」「#家族」「#16人で」「#感謝」などのハッシュタグも加えました。プロ7年目、念願の初優勝に家族も大喜びだったようです。
この投稿にファンからは「綺麗過ぎて見惚れます」「とても充実した時間だったようですね」「黒のドレス、似合います」といった声や、「家族、16人 ハッシュタグ2度見した笑」と臼井プロが大家族であることに驚くコメントも見られました。
いかがでしたか? ぜひ臼井プロのツアーでの活躍をチェックしてみてくださいね!
【参考】
※usuireika54/Instagram
2024年04月25日 05:00
「男子ゴルフ・ISPSハンダ欧州・日本トーナメント」(25日開幕、太平洋C御殿場C=パー70)
男子ゴルフで国内ツアーと欧州ツアーの共催大会「ISPSハンダ欧州・日本トーナメント」は25日、静岡県御殿場市の太平洋C御殿場C(7262ヤード、パー70)で開幕する。石川遼(32)=CASIO=は開幕前日の24日にプロアマ戦でコースを回り、最終調整を行った。
同コースで行われる三井住友太平洋VISAマスターズでは3勝と相性抜群。ただ、欧州ツアー基準のセッティング、ピン位置も予想される。いつもよりタフなゴルフを強いられることは必至だが、「選手の判断もショット技術も試されるんで、やっぱりこういうシビアなセッティングはすごく良い」と心を躍らせた。
欧州ツアーでは久常涼らをはじめ、この1年間で日本選手が3勝と躍動。後輩たちの活躍に「非常にうれしいこと」と刺激を受けている。自身も勝って世界進出へという考えは頭の片隅にあるものの、「僕は勝ちたい試合の前に、『これをやったら勝てる』というものは知らない。普段通りやるしかない」と自然体で世界の強豪たちと戦うつもりだ。
2024年04月24日 18:00
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント プロアマ戦(24日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
昨季賞金ランク2位の蝉川泰果(アース製薬)は「良くなってきています。
2024年04月24日 17:40
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント プロアマ戦(24日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
石川遼(カシオ)はプロアマ戦を回り、コースを最終確認した。年に一度の欧州ツアーとの共催大会は、毎年11月に三井住友VISA太平洋マスターズが開催される静岡・太平洋C御殿場Cが今年は舞台となる。石川にとって、2010、12、22年に同大会を制した得意コースでの一戦。「初めてのコースよりは非常にやりやすいけど、グリーンのスピードとか、グリーン回りは秋とは違う。今週は今週でフレッシュな気持ちで臨みたい」と意気込みを語った。
秋の御殿場の高速グリーンは有名。この日の雨もああり、春開催の今大会はタッチや距離感が変わってきそうだ。「ここのコースはグリーンが速くなればなるほど難しい。そんなに速くならなかったという時を想定した場合、どちらかというと攻めることができるようになることの方が多い。12フィートだったら効いてくる傾斜が、11フィートだとあまり曲がらないということがあると思う。ライン取りが変わってくると思う」と警戒した。
2024年04月24日 17:02
サウジアラビアが後援する男子ゴルフのLIVゴルフリーグ(LIV Golf League)で最高経営責任者(CEO)を務めるグレッグ・ノーマン(Greg Norman)氏は24日、大会の72ホール制への変更に「非常に前向き」だと述べ、現在協議が行われていると明かした。
現行のLIVゴルフは全大会が3日間の54ホール制で行われ、予選落ちはなく、3人一組のグループが別々のホールで同時にティーオフする「ショットガンスタート」を採用しているが、最近加入した元マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)王者のジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)からは前週、米ツアーで伝統的に使われている72ホール制に変えた方が良いのではないかという声が上がっていた。
ラームはこの日もノーマン氏が同席した場で「(72ホール制にすれば)多くのファンのLIVに対する信頼につながると思う。それがよく耳にする不満だから」と発言した。
これについてノーマン氏も「LIVとしては非常に前向きに考えている」としつつ、「72ホールをテレビでやる経済的な影響についても理解しなくてはならない」と指摘し、引き続き議論していくと話した。
ラームは、サッカーでは世界中の全てのリーグが共通のルールに従っていることを引き合いに出し、72ホールの方が良いと考えていると語った。その一方で「結局のところ、LIVはビジネスだ。それが商品に合わないなら合わないという話だ」「自分はただの一選手。この件について理解し、54ホールの方が合っていると説明できる、自分よりずっと賢い人たちは大勢いる」とも語った。
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2024年04月24日 16:38
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント プロアマ戦(24日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
日本ツアー開幕戦の東建ホームメイトカップを制した金谷拓実(Yogibo)は、プロアマ戦を回りコースを最終確認した。
年に一度の欧州ツアーとの共催大会。毎年秋に三井住友VISA太平洋マスターズが開催される静岡・太平洋C御殿場Cが今年は舞台となる。金谷はアマチュアだった2019年に同大会を制しており、「本当にいいコースで面白いコース。すごく試合が楽しみ」と25日の開幕を待ちわびた。
昨季賞金王を争い、今季は欧州を主戦場とする中島啓太と久々の再会を果たした。ヒーロー・インディアンオープンで日本勢5人目の欧州ツアー制覇を果たした盟友の話題になると「本当にたくましくなった」と口元を緩めた。
中島の5日のプロ野球・巨人―DeNA戦(東京ドーム)始球式での雄姿にも刺激を受けた。「僕もグローブ買っちゃいました」と照れ笑い。スポーツ用品店まで足を運び購入した。東北福祉大時代からキャッチボールが好きで、大の広島ファンの金谷は「広島カープの試合で…」と登板を“志願”した。
開幕戦からの2戦連勝となれば、記録が残る1985年以降では初の快挙となる。「いつも通り、どの試合も変わらずに優勝を目指してやるだけ。とにかく1ホールずつ頑張っていきたい」と静かに闘志を燃やした。
2024年04月24日 15:24
「男子ゴルフ・ISPSハンダ欧州・日本トーナメント」(25日開幕、太平洋C御殿場C=パー70)
石川遼(32)=CASIO=が開幕前日の24日、プロアマ戦でコースを回り、最終調整を行った。
2024年04月24日 12:54
サウジアラビアが後援する男子ゴルフのLIVゴルフリーグ(LIV Golf League)で最高経営責任者(CEO)を務めるグレッグ・ノーマン(Greg Norman)氏が24日、メジャー通算4勝のロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)に金銭的オファーは出していないと明かした。その一方で、「話し合う」つもりがあるのなら歓迎すると話している。
マキロイは以前からLIVゴルフの批判を続けてきた選手だが、このところは態度を軟化させており、その中で前週、8億5000万ドル(約1315億円)の契約金で米ツアーから移籍する見込みとなったとの報道が英国で出た。
マキロイ本人はこの報道をすぐに否定していたが、ノーマン氏もこの日、「LIVから彼にオファーを出したことはない」と話し、「この業界ではよく出る雑音の一つだ」とコメントした。
その一方でノーマン氏は、マキロイが考えを変えるのであれば歓迎すると明言。「ロリーがわれわれと話し合う気になるのであれば、喜んで交渉の席に着く。それは間違いない」と話し、「こちらでのプレーに興味がある選手に対しては、誰であろうとそうする」と続けた。
さらにノーマン氏は、別の「米ツアーのトップ選手」と最近交渉し、LIVゴルフについて説明したことを明かした。「彼は非常に感嘆し、『僕らが聞かされている話とは違う』と言っていた」が、「2日後に電話で『今の場所に残ることにした』という連絡があった」という。
LIVゴルフは創設以来、多くの有名選手を米ツアーから引き抜き、昨年末にはジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)が5億ドル(約774億円)ともいわれる契約金で新たに加入した。
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2024年04月24日 12:31
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン(26日開幕、千葉・浜野GC=6669ヤード、パー72)
大会を2日後に控えた24日、第1ラウンドの組み合わせが発表された。前週のフジサンケイレディスでツアー史上4人目となる初Vから2週連続優勝の快挙を達成した竹田麗央(りお)は、今季1勝でツアー10勝の小祝さくら、22日に全米女子オープン日本予選を首位通過した尾関彩美悠(あみゆ)と同組に入った。竹田はこの大会で、ツアー史上3人目、初Vからは前人未到の3週連続Vに挑む。
前年覇者の穴井詩(らら)は、岩井千怜(ちさと)、原英莉花と同組になった。
大会は26日から3日間、賞金総額8000万円、優勝賞金1440万円をかけて争われる。第2ラウンド終了時の50位タイまでが決勝ラウンドに進出する。
2024年04月24日 10:00
国内女子ゴルフで2022年シーズン終了後、ツアーを休養していた成田美寿々(31)=ジェイテクト=が、19〜21日のフジサンケイ・レディースでレギュラーツアーに本格復帰した。予選を通過しての36位も、技術面では不安定。だが、大スランプだった休養前とは違った手応えを感じていた。なぜ、明るい表情で3日間プレーできたのか。自身が感じる現在地を探った。
会心の一打に観衆が沸き立った。2日目最後の18番パー4。パーオンが難しい砲台グリーンに向かって、鋭く振り抜いた成田のアイアンショットはピン筋3メートルへ。惜しくも2パットでバーディー締めとはならなかったが、グリーンを囲んだ赤い応援タオルを掲げたファンから大歓声が起きた。この熱が上がるような光景が欲しかった。
「ギャラリーが“どかん”と沸くような、アイアン、ウェッジショットが打てた。『あぁ良かった。まだできるな』って思ったし、本当に自信って大事なんだなってしみじみ思った」
凜(りん)とした風貌に魅せるゴルフ。あまたの女子プロがいる中で『かっこいい』と他意なくそう思えるのが成田の魅力だ。14、18年にはそれぞれ3勝を挙げて賞金ランキング5位。人気を集めた藤田光里らに競り勝つ場面が多かったことから『かわい子ちゃんハンター』の異名を取った。
しかし、コロナ禍で統合された20〜21年から成績は急降下。腰痛やドライバーイップスに悩み、22年シーズン終了後にツアー休養を発表した。翌年は1試合のスポット参戦やツアー外競技に出場したものの、それ以外はほとんどクラブを握らない日々が続き「ちゃんとニートしていた」と振り返る。
昨季は“親友”青木瀬令奈が2勝を挙げる大活躍。友の頑張りや新たな所属先も決まり、意を決して職場復帰を決めた。いざコースに帰ってくると、ドライバーイップスは払拭(ふっしょく)できていた。だが、今度は寄せに不安を抱えた。「(スイング時に)右足が『ガンッ』って動いちゃう。電気が走るみたいなのがある」
すぐさまアプローチイップスを自認した。大会期間中は暴れる右足はつま先立ち、左足に全体重をかけるなど工夫。プロでは珍しいアプローチショットを打つためのクラブ、チッパーも14本の中に投入した。まだアプローチミスは絶えないが、ラウンド中の表情はすこぶる明るかった。
「前は次のショットが来るのが嫌だった。どうせうまくいかない」と失っていた自信も徐々に取り戻してきた。「今は打てるクラブが増えてきた。ミスしても次はどう修正しようかなと考えるのも楽しい」
一度どん底を味わったからこそ、今は成功体験を積み上げることが楽しい。そして復帰戦は予選を通過し、36位。心技体をそろえて完全復活を果たすのも、そう遠くはない。(デイリースポーツ・中谷大志)
2024年04月24日 09:00
プロにとってウエッジショットはチャンスですが、多くのアマチュアは精度が低かったり大きなミスが出るなど、秘かに苦手としています。
2024年04月24日 08:00
方向性抜群のアイアンショットでグリーンに乗せられれば、大幅なスコアアップが可能。そのために植竹勇太プロが実践しているその独自の練習法を大公開!
植竹勇太プロの練習法を紹介します。 グリップをクロスハンドにしてフルショット! 最初は小さい振り幅からはじめて最後はほぼフルスイングでボールを打つ
僕のオススメのアイアン練習法は「クロスハンド」で握った9番アイアンでのフルショットです。体の回転を使わないと、きれいに大きく振れない。手の動きを強制的に抑えるのが、このグリップの利点。
トップでスイングプレーンに沿ってクラブを立てるとうまく打てます。ただ難易度が高めなので、アマチュアのみなさんは小さい振り幅からはじめてください。 クラブが寝ると当たらない
インサイドに引きすぎるなど、トップでクラブが寝る(背中側に倒れる)と、まったく当たらなくなるので注意しよう(左写真)。
プレーンに沿ってクラブを立てる
肩をしっかり回しながら、プレーンに沿ってクラブを立てるのがコツ。フォローでもクラブが立つようにスイングする(右写真)。 手打ちのミスが直ります! 手の位置を反対にして握る。クロスハンドなら手と体の一体感が高まり、体の回転を主体としたスイングが身につく。中・上級向けの練習法
植竹勇太
●うえたけ・ゆうた
1995年生まれ、北海道出身。163cm、63kg。17年にプロ転向。23年シーズンは、ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ3位。セガサミーホールディングス所属。
次は、橋添穂プロの練習法です。 2本のスティックを平行に置いてスクエアの感覚を体に覚えこませる スティックに対し肩、腰、足のそれぞれのラインを平行にセットする
私はプロゴルファーである父親から「正しく構えてリズムよく打つことが大事」と教えられてきたので、練習ではつねにアドレスをチェックしています。
2本のスティック(クラブでもOK)を平行に置くのが基本。ボールを挟んでレールのようにすると、視覚的な効果も加わり、スクエアの感覚を体に覚えこませることができる。テークバックの目安にもなりますよ。 スティックを十字型にするのも有効 1本をタテにして十字型にすると、体(軸)の傾き具合やボール位置をチェックでき、
アドレスの再現性が高くなる 2本のスティックの間隔を狭くするのが橋添流。ボールを見るときにこの2本が視野のなかに入るので、足元に置くよりも視覚的な効果が大きくなる スクエアに正しく構えることで、スイングもリズムもよくなる。
コースでいつも同じ構えになるように、練習を繰り返すことが重要です ターゲットライン上にスティックを置くと出球と目線が一定になる
ボールの先、ターゲットライン上にスティックを置くのが応用編で、こちらはショットがバラつく人にオススメ!目印となるそのスティックに向けてクラブを振り、ポールを真っすぐ打ち出すのがポイント。そしてインパクト後は、そこに目線を向けると、出球と目線が一定になるだけでなく、体が起き上がったりヘッドアップしたりするミスも修正できます。 ボールの先に置いたスティックを目印にしてボールを打ち出す
ボールの10~20センチ先のターゲットライン上にスティックを置く。こうしてターゲットラインを明確にすることが大事 インパクト後に目線をスティックに向ける
スティックに向けてボールを打ち出す。そして、目線をそこに向けると体が起き上がらず、真っすぐ飛ばせる
橋添穂
●はしぞえ・みのり/2000年生まれ、山梨県出身。154cm。21年にプロテスト合格。23年シーズンは、ステップアップツアーのラシンクRKBレディスで初優勝。国際スポーツ振興協会所属。
次は、山田彩歩プロの練習法です。 次は、テークバックをしないでカップ方向にボールを押す スタート前に行なうと効果的です!テークバックをとらずにフォローだけでボールを打つ
練習グリーンで平らなストレートラインを見つけて、カップまで1メートルの距離にボールを置く。そして、パターでボールを押してカップに入れる。この練習は、テークバックをしないことが最大のポイントです。
手首を使わずにヘッドをカップ方向に真っすぐ出すと、フェースの向きが安定し、低くて長いフォローになる。この理想的なフォームを体感し「こういうイメージで打つんだよ」と、脳と筋肉にしっかり伝えましょう。 1メートル先のカップを狙う
テークバックをとらずに確実にカップインさせるには、1メートルくらいが最適。遠いと難しくなってしまう 手首を使って押すのは NG !
手首を使ってボールを押すと、フェースの向きが安定せず、フォローの形が毎回変わってしまうので注意しよう ボールの手前にティーを挿してアッパーに振る
ボールの転がりが悪いときは、パターとボールの間にティーを深く挿し、その頭の部分(台座)に触れないようにボールを打つ練習をします。ほんの少しアッパーに振り、フェース面の下側でボールの中心をヒット! すると、グリーン面にボールがくっついたまま、跳ねることなく順回転になる。フォローでヘッドを無理に大きく出す必要はありません。 インパクトはゆるめない!
ボールの中心をしっかりヒットすることが大事。フォローは意識せず、「打って終わり」くらいのイメージでOK
ややアッパーに振ると順回転になる
アッパー軌道を作り、フェース面の下側でボールをとらえるのが山田流。順回転で転がりがよくなる
上から打つとボールが跳ねてしまう
ややダウンブローに打つ方法もあるが、ボールが跳ねると回転が悪 くなり、きれいに転がらない
山田彩歩
●やまださほ/1998年生まれ、北海道出身。157cm21年にプロテスト合格。23年シーズンはレギュラーツアー6試合、ステップアップツアー15試合に出場L.BCCレディス11位フリー。
次は、篠原まりあプロの練習法を紹介します。 フォワードプレスを大きくしてリズムよく打つ 構えたら手を目標方向に大きく出し1、2、3のリズムで打つ
カップに入れることばかり考えていると、リズム感を失い、ストロークが乱れてしまう。この悪いクセを直すには、手(グリップ)を真ん中に置いて構えたら、1で手を目標方向に大きく出す。
そして2でパターを引き、3でボールを打つ、という練習がオススメです。声に出しながら行うとより効果的で、リズムがよくなり、強い球が打てますよ。 強い球で伸びる!
フォワードプレスを加えると、インパクトでも手が前に出てハンドファーストに。そのぶん強い球になる 手の位置を上下左右にズラすと理想の構えが見つかる
パターにはさまざまな形状があり、それに合う構え方を見つけることがとても重要。そこで「手の位置」を上下左右にズラして、ボールの打ち出し方向やヘッドの挙動などを細かくチェックしましょう。左太モモの内側に左手を置くのが基本ですが、ハンドレイトにするとどう変わるのか。また肩の真下ではなく、ハンドアップやハンドダウンなど、いろいろなことを試してみてください。 構え方に唯一の正解はない
後方から見て、手が肩の真下に収まるのが基本だが、それより低くて体に近い「ハンドダウン」や、高くて体から遠い「ハンドアップ」もアリ!
いかがでしたか? 自分のなかでの理想の構えを見つけてみてください。
篠原まりあ
●しのはら・まりあ/1996年生まれ、大分県出身。162m。15年にアロテスト合格。23年シーズンは、レギュラーツアー3試合、ステップアッブツアー19試合に出場し、京都レディスオープン13位。フリー。
構成=小山俊正
写真=田中宏幸
2024年04月24日 07:38
【羽川豊の視点 Weekly Watch】
【渋野日向子が大ピンチ!!】「特典」が今年で期限切れ、来年から海外メジャー出場は全英女子だけに?
10人の日本勢が出場した今季メジャー初戦のシェブロン選手権は、通算13アンダーのネリー・コルダが史上3人目となる出場5大会連続Vで幕を閉じました。日本選手の最高位は通算5アンダー9位の勝みなみでした。
「ネリーは強いなぁ」
テレビを見ながら、思わず口から出てしまいました。それを象徴したのが2位に3打差をつけて迎えた15番(パー4)です。第1打はドライバーで左のクリークに入れてしまい、第3打はクラブ選択に迷います。グリーン手前にもクリークが流れ、2度のミスはトリプルボギー以上を招きかねません。「大ケガ」を避けるならピンの左に広がる安全なエリアに乗せる選択もありますが、ネリーはクリーク横から逆風の中、7番アイアンでコントロールしてピンの根元に落とし、2パットのボギーで収めました。
一方、追いかける同組の選手はクリークを怖がり、ピンを狙わずセーフティーなピンの左サイドへ逃げます。ミスした相手を楽にするプレーはメジャーの舞台にふさわしくありません。
ネリーの今季1勝目は単独首位で発進したが、その後スコアを崩し、誰もが「終わった」と思った直後の17番でイーグルを奪い、18番もバーディー。2ホールで3打差を追いつき、プレーオフに突入。L・コを退けました。次戦も17番、18番の連続ボギーでR・オトゥールに並ばれ、プレーオフになったものの、1ホール目のバーディーで決着をつけました。
昨年はパットに悩み、未勝利に終わったことで、パットの修正だけでなく、スイングのレベルを上げ、体やメンタル面の改善にも努めたようです。1年間苦しんだことで、逆境に強くなって帰ってきた印象です。
ネリーは細身で身長は178センチ。モデルのような体形ですが、体幹がしっかりしているので飛距離は出るし、今季はショットの精度も抜群。現在の女子プロ界では世界最強です。
日本選手はネリーに飛距離ではかないません。でも、学ぶべき点はあります。競り合いになったとき、大きなリスクがあっても攻めるゴルフができるか。「よし、行くぞ!」と決断したとき、狭いエリアに打っていけるだけのショットの精度を身につけることです。それには技術だけでなく、「決断」と「実行」を妨げないメンタルの強さも必要です。そのためにやるべきことを考えるのです。
ネリーは試合後、「緊張して呼吸をするのもつらかった」と語っていました。ネリーでもメジャーのタイトルを意識して心臓がバクバクしていたのです。日本選手もそんな経験は必ずできます。
(羽川豊/プロゴルファー)
2024年04月24日 07:00
インパクトがぶ厚くなる、球筋をコントロールできるなど〝ボールがフェースに乗る〞アイアンショットの利点は多い。その打ち方をレッスンする前に、フェースに「乗る」と「乗らない」スイングを比較し、違いとポイントを紹介。「乗る」打ち方には、4つポイントがある! フェースに乗る=ボールを押せる!
インパクトゾーンで右ヒジを伸ばさない!体から離さない!
ボールをフェースに乗せる打ち方は、写真(タイトル下)のスイング比較でいうとポイント2の”右ヒジの位置と角度”がもっとも重要になります。インパクトゾーンで右ヒジを伸ばさず、体に引きつける。この形を作るとボールを強く押すことができるからです。 スイング中にボールをもっとも強く押せる形が〝右ヒジを体につける〞。「ロフトが寝ている7番アイアンくらいまでなら、右手1本でもボールをフェースに乗せたまま押すことができます」(大原)
しかしアマチュアは、この形を作ろうとしても上手に作れません。その原因はクラブの重さや振ったときにかかる遠心力を制御できず、かかる力に影響されてしまうから。前出のフェースに乗らないスイングのポイント1「ヘッドの高さ①」でヘッドが早く落ちてしまっているのはそのためです。
右ヒジを曲げて右ワキ腹あたりに引きつけるには、インパクトよりも前の切り返しが大事になります。基本的には「腕を使わない」という意識をもちますが、切り返しからインパクトにかけてキャストやフリップする動きがNGであって、まったく手や腕を使わないということではありません。
体を回して腕を振る動きのなかで、クラブを支えるように手首や手を使うことがフェースに乗せて打つコツになります。
右腕が伸びるとダウンスイングがカット軌道になってしまうのもデメリット。 切り返しで右ヒジを引きつけるコツはインパクト前にアリ!
切り返しで右手首が伸びる(キャスト)とヘッドが下がる。下がることによってヘッドの重みや遠心力がかかると右ヒジが伸びてフリップしてしまう。ダフリが多い人にありがちな×パターンだ。
トップでできた右手首の角度をキープすることが大切で、右ヒジが伸びない動きにつながる。手の中では”クラブを支えるテンション”を感じてヘッドが早く落ちるのを防ぐが、力を入れて支えるのではなく「グリップを指に引っかける」感じが〇。
いかがでしたか? 大原コーチのレッスンを参考にしてみてください。
レッスン=大原健陽
●おおはら・けんよう/1996年生まれ、広島県出身。東北福祉大学ゴルフ部で活躍後、奥嶋誠昭プロコーチの右腕として、神奈川県横浜市の「THE REALSWING GOLF STUDIO」で多くのゴルファーを指導している。
写真=田中宏幸
協力=日神グループ 平川カントリークラブ