2021年06月15日 18:30
「全仏オープン」(フランス・パリ/5月30日〜6月13日/クレーコート)4回戦進出後に棄権したことが一部で物議を醸した元世界王者ロジャー・フェデラー(スイス)。膝の手術後、リカバリーを進めながら「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月28日〜7月11日/グラスコート)を目指す彼が、2年ぶりに出場したグラスコートの大会「ATP500 ハレ」(ドイツ・ハレ/6月14日〜20日/グラスコート)で初戦勝利を飾った。ATP公式ウェブサイトが伝えている。 第5シードとして出場するフェデラーは、予選を勝ち上がってきた世界ランキング90位のイリヤ・イバシカ(ベラルーシ)相手に7-6(4)、7-5で勝利。第1セットでは序盤に2つのブレークポイントを握られる場面もあったが、そこをしのいでタイブレークの末に第1セットを先取。第2セットでは第10ゲームで一度握ったマッチポイントはモノにできなかったが、第12ゲームで3ポイント連取から3つのマッチポイントを掴み、1度もサービスゲームを失うことなく勝利していた。 「第1セット早々にブレークポイントを握られたのはきつかったけど、しのげたのは大きかった。タイブレークではすごくうまくいって満足しているよ。試合が進むにつれてより多くのチャンスを作り、それにつれて落ち着いたプレーができるようになった。全体的にサーブはとても良かったと思う。もう少しいいプレーができるといいけど、とにかく初戦に勝てて嬉しいよ」 「このサーフェスから2年遠ざかっていたから、恋しかったよ。(復帰後に)ハードコートもクレーコートも経験したから、今度はグラスコートだ。ハレに戻ってこられて嬉しい。ここでプレーするのは大好きだよ」 ハレで歴代最多10回の優勝を誇るフェデラーは、「ここでまた優勝するのが目標」と言いながらも、あらためて「ウィンブルドン」への強い思いを口にしている。「今週はパリのリカバリーに努めながら集中していくよ。“ウィンブルドン”での目標はとても高いけど、ここでいい試合をしてそちらに備えたい」 フェデラーは2回戦で、世界21位フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)対世界17位フベルト・フルカチュ(ポーランド)の勝者と対戦する。 また、第6シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)が世界52位のセバスチャン・コルダ(アメリカ)に3-6、6-7(0)で敗れた。20歳のコルダはこれまでグラスコートの大会に出場したことがなかったものの、バウティスタ アグートが手にした9回のブレークチャンスのうち7回をしのぎ、初のグラスコートで金星をあげた。 「とにかく落ち着いて、退くことなく、多くのブレークポイントを防いだのが大きかったね」と語るコルダは、テニスコートでなくサッカー場で芝の感覚を掴んでいたそうで「グラスコートは僕のスタイルに合っていると思う。ビッグサーバーで、ネットに出るようなアグレッシブなプレーが多いからね」と手ごたえを口にしている。 昨日行われた他の試合では、第7シードのダビド・ゴファン(ベルギー)が世界94位のコランタン・ムーテ(フランス)との試合途中に棄権。第2セット途中で転倒したゴファンは、そのセット終了後にプレー続行不可となった。 今日は、錦織圭(日本/日清食品)が世界84位のリカルダス・ベランキス(リトアニア)と、第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が世界45位のヤン レナード・ストルフ(ドイツ)と、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が世界53位のドミニク・コプファー(ドイツ)と、第4シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が世界27位のカレン・ハチャノフ(ロシア)と対戦する。 (テニスデイリー編集部) ※写真は「ATP500 ハレ」でのフェデラー (Photo by Thomas F. Starke/Getty Images)
2024年04月19日 10:26
男子テニス、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2024)は18日、シングルス3回戦が行われ、大会第3シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)は6-1、6-4でジョーダン・トンプソン(Jordan Thompson、オーストラリア)に快勝し、準々決勝へ駒を進めた。
前週のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)で準優勝を収めていた世界ランキング6位のルードは、この日の勝利でヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)を上回る今季ツアートップの26勝目を挙げた。
準々決勝の相手に決まった世界40位のマッテオ・アルナルディ(Matteo Arnaldi、イタリア)は、マルコ・トルンゲリッティ(Marco Trungelliti、アルゼンチン)を6-3、6-0で下して勝ち上がった。
第5シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)は7-5、6-3でロベルト・カルバレス・バエナ(Roberto Carballes Baena、スペイン)を退け、優勝したモンテカルロ・マスターズから続く連勝を8に伸ばした。
第12シードのキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie、英国)は6-4、6-3でロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)に勝利し、ベスト8入りを決めると同時にツアー通算200勝目を記録。準決勝進出をかけた次戦は、第13シードのトマス・マルティン・エチェベリー(Tomas Martin Etcheverry、アルゼンチン)と対戦する。
通算12度の大会制覇を誇るラファエル・ナダル(Rafael Nadal)が17日の2回戦で敗れ、この日はカルバレス・バエナとバウティスタ・アグトらが姿を消したことにより、今大会はスペイン勢が一人もいなくなった。
2回戦でナダルを破っていた第4シードのアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)は、第16シードのアルトゥール・フィス(Arthur Fils、フランス)に5-7、2-6で敗れた。
■関連記事
・ナダル、全仏で「死力尽くす」 復帰戦バルセロナOPは2回戦敗退
・大坂なおみ「言い訳はない」 久々のクレー公式戦は初戦敗退
・アルカラス、マドリードOPで復帰希望も「まだ分からない」
2024年04月18日 10:52
男子テニス、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2024)は17日、シングルス2回戦が行われ、元世界ランキング1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は5-7、1-6で大会第4シードのアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)に敗れた。
今大会はけがからの3か月ぶりの復帰戦だったナダルは、世界11位のデミノーを相手に奮闘したが、最後は崩れてストレート負けを喫した。試合後には最多14回の優勝を誇る全仏オープン(French Open 2024)で「死力」を尽くしたいと話した。
前日の1回戦ではフラビオ・コボッリ(Flavio Cobolli、イタリア)に快勝し、この日も全盛期の片りんを見せたが、第2セットは3度ブレークを許すなど圧倒された。
今季限りでの引退を示唆しているナダルは、全仏オープンに照準を合わせている中で、「死力を尽くすのはきょうではなかった。これからの数週間でそうするチャンスを自分に与えなくてはならない。少なくともそうする努力をする必要がある」と述べた。
今後はマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2024)とイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2024)を控えており、全仏までに「数週間分の経験と試合、そしてあらゆる面でもっと自信を持てるようにする(必要がある)」とコメント。「これからのことを考えると、第2セットの1-6は起こるべくして起こった」とも語った。
12回の優勝を経験したバルセロナ・オープンに出場するのも「現実的には」今回が最後としていたが、「きょう2時間半とか3時間に及ぶ試合をすることはできなかった」と、このタイミングで無理はできなかったと話した。
その他の試合では、第3シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)がアレクサンドレ・ミュラー(Alexandre Muller、フランス)に6-3、6-4で快勝した。
前週のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)を制した第5シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)もセバスチャン・オフナー(Sebastian Ofner、オーストリア)を6-4、7-5で退けた。
■関連記事
・ナダル、けがからの復帰戦で勝利 バルセロナOP2回戦へ
・ナダル、バルセロナOPでの復帰は「贈り物」
・大坂なおみ「言い訳はない」 久々のクレー公式戦は初戦敗退
2024年04月18日 09:46
女子テニス、オープン・キャップファイナンス・ルーアン・メトロポール(Open Capfinances Rouen Métropole 2024)は17日、シングルス1回戦が行われ、元世界ランキング1位の大坂なおみ(Naomi Osaka)は4-6、2-6でマルティナ・トレヴィザン(Martina Trevisan、イタリア)に敗れた。
1年3か月の産休を経て今季から復帰した大坂は、これが2022年の全仏オープン(French Open 2022)以来となるクレーコートでの公式戦だったが、同大会でベスト4に入ったトレヴィザンにストレートで屈し、初戦敗退となった。
試合後には「とても難しかった。このタイプのコートでプレーするのは2度目だったから。全体的にもう少しうまくやれたとも思うが、ベストは尽くした」と話した。
前週は東京で国別対抗戦ビリー・ジーン・キング・カップ(Billie Jean King Cup 2024)のカザフスタン戦に出場し、今大会が行われるフランスに到着したのは2日前だったが、「自分は言い訳するタイプではない。もっといいプレーをしなくてはいけないというだけ」と述べ、敗戦を日本からの長距離移動のせいにすることはしなかった。
これまでツアーレベルではハードコート以外で決勝進出がなく、今回もクレーへの切り替えが簡単ではなかったと認めつつ、次週はマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2024)に出場すると明言した。
■関連記事
・大坂なおみ、パリ五輪出場に意欲 「許されるなら」
・日本が初の決勝R進出 日比野勝利で大坂出番なし BJK杯
・大坂なおみ、結果だけでなく「広い視野で」 復帰後の姿勢語る
2024年04月17日 08:36
男子テニス、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2024)は16日、シングルス1、2回戦が行われ、元世界ランキング1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-2、6-3でフラビオ・コボッリ(Flavio Cobolli、イタリア)を下し、けがからの復帰戦を白星で飾った。
2024年04月16日 11:50
男子テニス、世界ランキング3位のカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は15日、連覇を目指すマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2024)での復帰を望んでいるとしながらも、万全な状態で出場できるかは不透明だとの認識を示した。
四大大会(グランドスラム)通算2勝を誇るアルカラスはこの前日、右腕のけがを理由に今週のバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2024)を欠場すると発表した。
全仏オープン(French Open 2024)の開幕が来月26日に迫る中、前週のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)も棄権していたアルカラスは、今月22日に始まるマドリード大会に出ることが目標だとしつつ、「まだ分からない」と強調。
「早まったことはしたくない。マドリード・オープンは100パーセントの状態で迎えられるとも言い切りたくないが、そこを目指している」とし、「自分たちのできる範囲のことをすべてやっていきたい」と話した。
腕の状態については「土曜日(13日)に検査したとき、画像ではかなり良好だった。だが日曜日(14日)には思ったようにいかなかった。右側に力を入れるたびに違和感が増していった」と説明し、2連覇中だったバルセロナ・オープンの欠場を残念がった。
■関連記事
・ナダル、バルセロナOPでの復帰は「贈り物」
・アルカラスがバルセロナOP負傷欠場 全仏に向けた準備に痛手
・ジョコビッチ「全く良くない」 開幕から不本意なシーズン続く
2024年04月16日 10:02
男子テニス、通算22度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇るラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は15日、過去12回優勝しているバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2024)でのツアー復帰は「贈り物」だとし、今季がキャリア最後になるとみられている中ですべての瞬間を楽しみたいと語った。
37歳のナダルは2023年シーズンの大半を棒に振った後、今年1月のブリスベン国際(Brisbane International 2024)で股関節のけがを再発させて以降再びツアーから遠ざかり、今回は優勝した22年の全仏オープン(French Open 2022)以来のクレーコートでの公式戦となる。
復帰を予定していた4月のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)も欠場していたナダルは、記者会見で「どこへ出られなかったとか嘆くより、今ここにいることを喜びたい」とし、「個人的にはバルセロナにいることは贈り物だ。これが最後のつもりですべての瞬間を楽しみたい」と語った。
また、今季をプロ最後のシーズンと位置づけている一方で、引退の具体的な時期は定めていないとして、「その価値がないと感じるまで前進し続けていく」「前にも言った通り、最後は人生が自分の道を示してくれる」と述べた。
今大会では順当に勝ち進めば準決勝でカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)と激突するとみられていたが、20歳の同胞はけがで棄権を余儀なくされた。ナダルはアルカラスについて、「順調に早く回復することを願っている。彼はトップシードだから、大会にとっては痛手だ」と気遣いつつ、「自分は準決勝のことを考えられる状況ではない」とも語った。
ナダルは16日、自身の名を冠したセンターコートで行われる1回戦で、フラビオ・コボッリ(Flavio Cobolli、イタリア)を迎え撃つ。
■関連記事
・ナダル、待望復帰に「喜び」 バルセロナOP出場へ
・アルカラスがバルセロナOP負傷欠場 全仏に向けた準備に痛手
・ジョコビッチ「全く良くない」 開幕から不本意なシーズン続く
2024年04月15日 12:10
男子テニスのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)が、2連覇中のバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2024)を右腕の負傷により欠場することになった。主催者が14日に発表した。
全仏オープン(French Open 2024)が5月26日に開幕する中で、アルカラスは同じけがで前週のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)も棄権している。主催者は「ぎりぎりまで出場を目指したが、彼はバルセロナ・オープンには出場しない」と発表した。
復帰の目標は4月24日開幕のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2024)で、アルカラスはこの大会も連覇している。四大大会(グランドスラム)では2022年に全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)、2023年にウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)を制覇しているが、全仏の優勝はまだない。
バルセロナ・オープンには、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が出場予定となっている。ナダルは復帰戦となった1月のブリスベン国際(Brisbane International 2024)で股関節のけがを再発させ、その後は3月にアルカラスとのエキシビションを1試合戦っただけとなっているが、今大会には主催者推薦(ワイルドカード)で出場し、1回戦でフラビオ・コボッリ(Flavio Cobolli、イタリア)と対戦する。
■関連記事
・チチパス、モンテカルロで3度目V ルードに快勝
・ナダル、待望復帰に「喜び」 バルセロナOP出場へ
・ジョコビッチ「全く良くない」 開幕から不本意なシーズン続く
2024年04月15日 10:28
男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)は14日、シングルス決勝が行われ、大会第12シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が第8シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)に6-1、6-4で快勝し、2021、22年以来となる3度目の大会制覇を果たした。
2024年04月14日 13:05
男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が13日、過去12回の優勝を誇る次週のバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2024)を控え、1月以来のツアー復帰は「喜び」だと語った。
ナダルは全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)前哨戦のブリスベン国際(Brisbane International 2024)で股関節のけがを再発させ、その後はエキシビションを1試合戦っただけとなっているが、この日は世界6位のアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)との練習で軽快な動きを披露した。
大会の組み合わせ抽選会に出席したナダルは「ここに来られてうれしい。バルセロナは大きな喜びを味わってきた場所」とコメント。さらに「ここ2年間は、ほんの数日しかツアーで過ごせていないから、ここで日々を送り、いろいろな人と会って、選手相手に練習ができることは喜びだ」と明かし、「これを続けていきたい。この大会には素晴らしい選手も何人か出場する」と期待した。
6月で38歳になるナダルは、自身の最多記録を更新する15回目の優勝が懸かる全仏オープン(French Open 2024)に向け、けがの不安のない状態での復帰を目指している。
バルセロナ・オープンの1回戦では、16歳年下のフラビオ・コボッリ(Flavio Cobolli、イタリア)と初めて顔を合わせることが決まった。大会2連覇中のカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)も第1シードとして出場予定で、両者が勝ち進めば準決勝で激突する。
■関連記事
・ナダル、全仏OP出場に黄信号 モンテカルロ大会欠場表明
・ジョコビッチ「全く良くない」 開幕から不本意なシーズン続く
・チチパスがモンテカルロ決勝進出 シナーは誤審に泣き今季2敗目
2024年04月14日 12:38
13日に行われた男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)のシングルス準決勝で敗れた世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が、「全く良くない」と今季はここまでうまくいっていないことを認めた。
大会第1シードのジョコビッチは、準決勝で第8シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)に4-6、6-1、4-6で敗戦。過去5戦全勝で、昨年の全仏オープン(French Open 2023)決勝でも圧勝していた相手に初めて黒星を喫し、41回目のマスターズ1000(ATP Masters 1000)制覇を逃した。
ジョコビッチは「(今大会では)明るい面も間違いなくあった」としつつ、「自分は結果に対する期待という点では、非常に高い基準を持つことに慣れている。ここまで一つもタイトルなしというのは、過去15年と比べると、全く良くない」と話した。
今季はまだ4大会にしか出場していないが、今後はマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2024)からイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2024)、そして全仏とクレーシーズンが続いていく中で、ギアを上げていきたいと考えている。
「オーストラリア(全豪オープン<Australian Open Tennis Tournament 2024>)では4強で、ここでも4強。スタートが良くないシーズンもあるのは当たり前で、今年はそうなっている」としたジョコビッチは、「ペースを上げていきたい。結果の部分はもっと積み上げられる。かなりいいテニスはできているので、今後はさらに良くなることを願っている」と期待した。
■関連記事
・ルードがジョコビッチに初勝利 モンテカルロ・マスターズ決勝進出
・チチパスがモンテカルロ決勝進出 シナーは誤審に泣き今季2敗目
・【写真特集】コートの外のテニス選手〜試合中とは違う表情
2024年04月14日 11:06
女子テニス、元世界ランキング1位の大坂なおみ(Naomi Osaka)が13日、今夏のパリ五輪について、枠が与えられるのであれば「ぜひ出場したい」とコメントした。
四大大会(グランドスラム)通算4勝を挙げている大坂は、2021年の東京五輪では最終聖火ランナーを務めたが、競技では3回戦進出にとどまった。その後に出産に伴う15か月の離脱を経て、今季からツアーに復帰している。
日本代表の一員として国別対抗戦ビリー・ジーン・キング・カップ(Billie Jean King Cup 2024)のカザフスタン戦に臨み、決勝ラウンド進出を決めた後の会見で、大坂は「許されるなら」パリ五輪に出場したいと話した。
「小さい頃にテレビで五輪を見ていて、スポーツの祭典だと感じた」と話す大坂は、「みんなが一つになれるし、ただ出場して他の選手と交流できただけで、これまでにないほど楽しい経験だった」と東京五輪を振り返り、パリ五輪に「出場できるのを願っている」と希望。「もし本当に出場できたら、高い目標を立てているし、いいプレーをしてメダルを取れたらと思っている」と意欲を見せた。
カザフスタン戦では1試合にしか出場せず、国別対抗戦2試合以上でプレーするという五輪の出場条件は満たせなかったため、嘆願の手続きを踏まなくてはならない可能性がある。
今後数か月については、クレーコートとグラス(芝)コートのシーズンにフル参戦する意向を示し、「クレー大会でもグラス大会でも、いいプレーができればうれしい」「1試合ごとに良くなっているのを感じているから、できると思っている」と語った。
■関連記事
・日本が初の決勝R進出 日比野勝利で大坂出番なし BJK杯
・大坂なおみが白星、日本2連勝で決勝R進出へ前進 BJK杯
・大坂なおみ、結果だけでなく「広い視野で」 復帰後の姿勢語る
2024年04月14日 10:20
男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)は13日、シングルス準決勝が行われ、優勝2回で大会第12シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が6-4、3-6、6-4で第2シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)を破り、決勝に進出した。
2024年04月14日 09:12
男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)は13日、シングルス準決勝が行われ、大会第8シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)が世界ランキング1位で第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を6-4、1-6、6-4で破り、決勝に進出した。
ルードは昨年の全仏オープン(French Open 2023)決勝を含めジョコビッチ戦は過去全敗だったが、6度目の挑戦にして初白星を挙げた。
決勝ではモンテカルロ大会優勝2回のステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)と対戦する。第12シードのチチパスは第2シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)を6-4、3-6、6-4で撃破。全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)王者のシナーは今季2敗目を喫し、連勝は9で止まった。
ジョコビッチからセットを奪うのも今回が初めてだったルードは「最高にうれしい。記憶に残る一日になるだろう」と喜び、「これまでノバクには一度も勝てていなかったし、世界ナンバーワンを倒したこともなかった。まだ少し驚いている」と話した。
■関連記事
・ジョコがマスターズ1000最多77回目の4強入り モンテカルロ大会
・日本が初の決勝R進出 日比野勝利で大坂出番なし BJK杯
・ジョコとシナー8強入り、怒りのメドベは敗退 モンテカルロ・マスターズ
2024年04月14日 08:44
女子テニスの国別対抗戦ビリー・ジーン・キング・カップ(Billie Jean King Cup 2024)は13日、東京・有明コロシアム(Ariake Coliseum)で予選ラウンドが行われ、日本は世界ランキング79位の日比野菜緒(Nao Hibino)が同50位のユリア・プチンツェワ(Yulia Putintseva)を6-4、3-6、7-6(9-7)で破り、3勝1敗で初の決勝ラウンド進出を果たした。
元世界ランキング1位で四大大会(グランドスラム)通算4勝の大坂なおみ(Naomi Osaka)は、前日に勝利を挙げていたが、この日は出場することなく終わった。
国別対抗戦出場は2020年以来だった大坂は、試合後にコート上で行われたインタビューで、「きょうはプレーしなかったが、このチームの一員になれて本当にうれしかった」と話し、4本のマッチポイントをしのいで日本の勝利を決めた日比野をたたえた。
前日のアンナ・ダニリナ(Anna Danilina)戦にも6-1、6-0で完勝し、これが自身2勝目となった日比野は「勝っちゃっていいのかなと思った。大坂選手の試合を楽しみに来ている人はいたと思うので、それは複雑だった」とジョークを交えつつ、勝利を喜んだ。
消化試合として行われたダブルスはダニリナ/ジベク・クランバエワ(Zhibek Kulambayeva)組が青山修子(Shuko Aoyama)/柴原瑛菜(Ena Shibahara)組を7-6(9-7)、3-6、11-9で下し、一矢を報いた。カザフスタンは世界4位のエレナ・ルバキナ(Elena Rybakina)が不在だった。
勝利した日本は、11月にスペイン・セビリア(Seville)で決勝ラウンドに臨む。
■関連記事
・大坂なおみが白星、日本2連勝で決勝R進出へ前進 BJK杯
・大坂なおみ、結果だけでなく「広い視野で」 復帰後の姿勢語る
・大坂なおみは16強ならず マイアミOP
2024年04月13日 15:38
◆テニス 国別対抗戦ビリー・ジーン・キング(BJK)杯最終日 日本−カザフスタン(13日、東京・有明コロシアム)
女子テニスの国別対抗戦ビリー・ジーン・キング(BJK)杯予選日本−カザフスタン(東京・有明コロシアム)の最終日が13日行われ、日本が3勝目を挙げ、11月にスペインで開催される決勝大会進出を決めた。両国のエース同士の対戦となった第1試合で、世界ランキング79位の日比野菜緒=ブラス=が、過去2戦全敗で1セットも奪えなかった同50位のユリア・プチンツェワに6−4、3−6、7−6で勝ち、前日のシングルス2勝と合わせ日本は3勝目を挙げ、勝利を手にした。
勝利の瞬間、日比野はしゃがみ込み、涙があふれ、杉山監督とがっしりと抱き合った。「ありがとうございました。テニスどうこうより、皆さんのおかげで励まされた。自然と涙があふれた。昨日のなおみちゃんの試合を見てエネルギーをもらって頑張ろうと思った。すばらしい2日間だった」。
日比野は、緩急を交えたプレーで、相手のミスを引き出すことに成功。第1セット奪った。しかし、相手が巻き返し第2セットを落とすと、最終セットは一進一退の攻防。6オールのタイブレイクまでもつれ込み、日比野は2−6で4本連続のマッチポイントを握られた。
しかし、そこから日比野は声を振り絞り、地元の大声援を背に、ボールに食らいつき、5本連続でポイントを奪取。最後は驚異の大逆転で、日比野のフォアボレーが決まり、最終セットで突き放した。