2021年06月20日 21:07
スペイン1部レアル・マドリードを退団したDFセルヒオラモス(35)にイタリア1部ローマ移籍が浮上していると同国メディア「カルチョメルカート」が報じた。 Rマドリードの元キャプテンは6月末の契約満了に伴って退団が正式決定。すでにイングランド・プレミア・リーグのマンチェスター・シティーや同マンチェスター・ユナイテッド、フランス1部パリ・サンジェルマンが獲得に興味を示すなど、多くのビッグクラブは名乗りを挙げている。 そんな中、同メディアによると、来季からローマを指揮する名将ジョゼ・モウリーニョ監督(58)が獲得に乗り出す可能性があるという。「Rマドリード時代の元指導者ジョゼ・モウリーニョから電話にあるでしょう。実際、スペシャルワン(モウリーニョの愛称)は、先行きが不明な有名人をローマに望んでいる」と指摘した。 特にイタリアではプロスポーツを対象にスペイン人の税制が優遇されているとし、同紙は「収入の70%の個人所得税の免除」があることが、獲得への切り札になるという。ただ同様の理由で同1部ACミランもセルヒオラモスに興味を持っており、欧州ビッグクラブによる争奪戦はさらに激化すると伝えている。
2024年04月25日 11:05
“イスタンブールの奇跡”と称される2004−05シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)決勝から約19年、かつて欧州最高峰のピッチに立った2人が監督としてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝で対戦する。
24日に行われたACL準決勝セカンドレグの結果、横浜F・マリノスの決勝進出が確定した。ファーストレグを0−1で落とした横浜FMは、本拠地『横浜国際総合競技場』で30分までに3点をリード。しかし、35分にCKから1点を返されると、その直後にはボックス内でハンドの反則を犯した上島拓巳がレッドカードを提示され退場に。蔚山現代(韓国)に2点目を許し、2戦合計スコアは3−3となった。
数的不利となった横浜FMだったが、ここから驚異的な粘りを見せる。蔚山現代の猛攻を守護神ポープ・ウィリアムを中心とした守備で跳ね返し続けると、クロスバーやポストにも救われ、延長後半終了までゴールを許さず。迎えたPK戦では5人全員が成功し、ポープが蔚山現代の5人目のキックを見事にセーブ。雨中の死闘を制し、クラブ史上初めてACL決勝へ駒を進めた。
チームを率いるのはハリー・キューウェル監督。現役時代はリーズやリヴァプール、ガラタサライなどで活躍し、国際Aマッチ通算56キャップを誇るオーストラリア代表では17ゴールをマークした。かつて“オズの魔法使い”とも称された45歳は今シーズン開幕前に横浜FMの指揮官に就任し、試行錯誤を繰り返しながらも、チームをアジア制覇の一歩手前まで導いている。
決勝戦で激突するのはUAE(アラブ首長国連邦)の強豪アル・アイン。元アルゼンチン代表FWのエルナン・クレスポ監督率いるチームは、準々決勝でポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド擁するアル・ナスル、準決勝でブラジル代表FWネイマールが所属するアル・ヒラルを撃破。2003年以来2度目のアジア制覇に王手をかけた。
キューウェル監督とクレスポ監督は現役時代に5度対戦。そのうちの1試合が2004−05シーズンのCL決勝だ。この試合はクレスポ監督の2ゴールもあり、ミランが前半だけで3点のリードを奪うも、リヴァプールが後半の僅か6分間で試合を振り出しに戻し、延長戦を含めた120分間を3−3のタイスコアで終える。その後のPK戦を3−2で制したリヴァプールが、21年ぶりにビッグイヤーを掲げた。この時、キューウェル監督もリヴァプールの一員として先発出場を飾っている。
イスタンブールでの激闘から約19年、かつて同じ芝を踏んだキューウェル監督とクレスポ監督が、今度はアジアの頂点をかけて激突する。そして、勝敗が決するセカンドレグの開催日は5月25日。奇しくも“イスタンブーの奇跡”と同じ日付となっている。
2024年04月25日 10:41
横浜F・マリノスは4月24日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準決勝・第2レグで、蔚山現代(韓国)とホームで対戦した。
敵地での第1レグを0−1で落とし、クラブ初の決勝進出を果たすためにはゴールが必要不可欠な横浜は、30分までに3点を奪う。
しかし、36分にセットプレーから失点すると、39分には上島拓巳がボックス内でのハンドで一発レッド。それで与えたPKを決められ、2戦合計3−3で試合を折り返す。
数的不利になってからは防戦一方となり、延長戦に入ってからは複数の選手が足をつるなか、それでも全員が身体を張ってゴールを守り抜くと、迎えたPK戦を5−4で制した。
【PHOTO】現地・韓国で熱烈後押し!ACL準決勝第1戦に集結した横浜F・マリノスサポーターを特集!
この日は平日で、冷たい雨が降っていたが、試合前から多くのファン・サポーターが大きな声援を送っていた。ACLに限らず、リーグ戦などでも変わらない応援でサポートしているのはもちろん承知しているが、いつも以上に熱い気持ちを感じた。
また、3点を取った後に失点しても、フィールドプレーヤーが10人になっても、チームを信じて後押しし続ける姿には心を打たれた。
ゲームキャプテンを務めた松原健も、こう語る。
「サポーターの皆さんが、水曜日でかつ土砂降りのなか、集まってくれて、10人になってからも僕たちが攻めている時や失点を防いだ時に盛り上げてくれて、間違いなく力になりましたし、それでやり切れました」
また、水沼宏太も感謝を口にする。
「初めて経験する準決勝の舞台は、みんな高揚感があったと思いますし、間違いなく良い雰囲気でした。この前のアウェー戦で、ACLでのホームの利はJリーグ以上にあると感じたので、あれだけサポートしてくれたのは、本当に感謝です」
ちなみに水沼は、PK戦で2番手のキッカーを務め、成功させた後にサポーターを煽る仕草を見せた。これについては、「ポープ(・ウィリアム)が守る時、ゴール裏の雰囲気が鳥肌が立つくらい良かった。これは絶対にプレッシャーになると思ったので、『頼む、一緒に戦ってくれ』と感じてもらえるようにやりました」と明かしてくれた。
2人の言葉からも、まさに“マリノスファミリー”が一丸となって掴み取った勝利と言えるだろう。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
2024年04月25日 10:34
狭いエリアで時間を作るキープ力、決定機につながる鮮やかなスルーパス、相手の虚を突いたミドルシュート。どれを取っても一級品で、J1の舞台で6戦5発の活躍を見せている理由は一目瞭然だ。
FC東京で輝きを放つ荒木遼太郎は、パリ五輪を目ざすU-23日本代表でもコンディションを維持しており、状態はすこぶる良い。グループステージを終えて無得点だが、ゴールの匂いは感じさせている。
パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップのグループステージ初戦・中国戦(1−0)こそ出番はなかったが、続くUAE戦(2−0)で今大会初出場。先発で起用されると、持ち前の想像性豊かなプレーで攻撃陣を牽引する。
前半の中盤にはゴールライン側でうまく相手と入れ替わり、右足で惜しいシュートを見舞った。74分に交代したが、存在感は抜群で、攻撃のキーマンとして活躍を予感させるパフォーマンスだった。
2連勝でグループステージ突破が確定し、1位通過を懸けて迎えた韓国との第3戦目。再びスタートから起用されたが、この日は相手の堅守に苦戦して“らしさ”を示せなかった。特に前半はインサイドハーフの位置までボールが入らず、ひとつ下がってボールを捌くシーンが頻発。ゴールに近い場所でなかなか仕事ができず、相手に怖さを与えられなかった。
後半は持ち直し、高い位置でチャンスを創出。65分にはペナルティエリア手前からタイミングをずらしてミドルシュートを放つなど、本来の姿を垣間見せた。しかし、結果は残せずに77分に交代。もどかしさと歯痒さが残るゲームになったのは間違いない。試合は0−1で敗れた。
本人も韓国戦の出来に納得しておらず、反省の弁を述べた。「ボールに触れていなかったので、自分のリズムを作りたかった。そういう意味でも、チーム的にもテンポ良く回せていなかったので捌きに行った」と前半を振り返る。後半に関しては「(藤田譲瑠チマらの投入で)少しボールが回るようになったんですけど、その後すぐに交代してしまった。自分としての手応えはあまりない」と唇を噛んだ。
グループステージのパフォーマンスは決して悪くなかったが、肝心の結果が残せていない。だが、本人は焦っておらず、ノックアウトステージに向けて気持ちを新たにしている。
【PHOTO】松木玖生や川粼颯太らが絶妙ポージング!アジアカップを戦うU-23日本代表全選手&監督のポートレートを一挙紹介!
ここからは負けたら終わりの一発勝負。25日の準々決勝で対戦するカタールは開催国で、完全アウェーの雰囲気が見込まれる。難しいシチュエーションとなるが、荒木は「緊張感のある試合は好きなので楽しみ」と意に介していない。
現時点でスタートから起用されるか、途中からピッチに立つかは不透明だが、どんな起用法であっても準備はできている。
「(先発なら)チームが勝つために守備もするし、点も決めるし、チャンスがあれば足を振ってゴールを決めたい」
「(途中出場なら)ゲーム状況を見ながら流れを変えたり、場合によっては守備に徹する必要もある。うまくゲームに入るために試合を見ながらやりたい」
いずれのパターンも想定済み。特に準々決勝からは引き分けが存在しない。90分で決着がつかなければ、15分ハーフの延長戦があり、その後にはPK戦も控えている。ベンチスタートとなれば、ゴールを奪いにいくための起用が濃厚だ。ゲームチェンジャーとして計算が立つだけに、大岩剛監督からの期待も大きい。
劣勢に陥った時に荒木の力は間違いなく必要になる。怪我などでもがき苦しんだ2年を経て、ようやく表舞台に帰ってきた背番号13は、日本のために全力を尽くす。自身がまだ味わっていない世界大会の舞台に立つべく、覚悟を持ってカタール戦に臨む。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
2024年04月25日 10:32
かつてリヴァプール一筋でプレーした元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏が、痛恨の敗戦を振り返った。
2024年04月25日 10:12
サッカースペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は24日、今年1月に今季限りでの退任の意向を表明していたシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)監督が、留任する見込みだとAFPの取材に明かした。
国内メディアは、昨秋に2025年までの契約延長に合意していたシャビ監督がジョアン・ラポルタ(Joan Laporta)会長やスポーツディレクターのデコ(Deco)氏との会合を経て、劇的に心変わりしたと伝えている。
チームは1週間前に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)準々決勝でパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)に敗れ、21日のリーグ戦では伝統の一戦「エル・クラシコ(El Clasico)」で首位レアル・マドリード(Real Madrid)に屈し、勝ち点差を11に広げられている。
退団を決断した際に「解放された」と感じたというシャビ監督は、この仕事が自分の「夢」だと繰り返し語ってきたものの、最終的にその役目のプレッシャーが大きすぎることが分かったと明かしていた。
「どの監督にも起こった。ペップ(ジョゼップ・グアルディオラ<Josep Guardiola>)から伝えられ、エルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)にも起きた。ルイス・エンリケ(Luis Enrique)が苦しんでいるのも見た」
「バルサの監督でいると、悲惨で不快な気分になり、人々に敬意を払われていないように感じるときが多い。精神衛生上ひどいもので、続ける意味がないと思うほど、気力もなくなる」
シャビ監督は2021年11月に指揮官に就任してチームを立て直し、昨季はリーグ制覇を遂げた。しかし今季はスペイン・スーパーカップ(Spanish Super Cup 2024)でもレアルに完敗を喫し、国王杯(Copa del Rey 2023-24)でもアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)に屈した。
退任の意向発表後は、現在バルセロナのBチームを率いるラファエル・マルケス(Rafael Marquez)氏のみが後任の有力候補となり、経験豊富な指導者のうわさは少なかった。
可もなく不可もないシーズンを送るバルセロナだが、16歳のラミネ・ヤマル(Lamine Yamal)や17歳のパウ・クバルシ(Pau Cubarsi)、20歳のフェルミン・ロペス(Fermin Lopez)の台頭もあり、クラブの今後の隆盛に希望の兆しが見えている。
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2024年04月25日 10:10
ベルギーのジャーナリストが報告したところによれば、ユニオン・サン=ジロワーズに所属している日本代表DF町田浩樹にクリスタル・パレスとノッティンガム・フォレストが関心を寄せているという。
町田浩樹は昨季鹿島アントラーズからユニオン・サン=ジロワーズへと期限付き移籍し、昨年夏に100万ユーロで買い取られている。
今シーズンはリーグ首位を走るクラブで公式戦39試合に出場するなど絶対的なレギュラーとして活躍を見せており、国内外で高い評価を受けている。
昨年11月からはアンジェ・ポステコグルー監督が率いているトッテナム・ホットスパーが関心を持っていると伝えられており、イングランド・プレミアリーグのスカウトからも注目されていた。
『sportwitness』によれば、今回町田浩樹について伝えていたのはベルギーのジャーナリストであるサーシャ・タヴォリエリ。
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彼によれば、クリスタル・パレスとノッティンガム・フォレストの2クラブが町田浩樹の獲得を検討しているという。
ただユニオン・サン=ジロワーズは貴重な左利きの大型センターバックということもあり、ボーナス含めて1000〜1500万ユーロ(およそ16.5〜24.8億円)の移籍金を要求する可能性が高いとのこと。
2024年04月25日 09:58
チェルシーを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督の今シーズン終了後の進退は不透明となっているようだ。24日、『タイムズ』や『デイリーメール』など複数のイギリスメディアが伝えている。
現地時間23日に行われたプレミアリーグ第29節延期分、アーセナルとのビッグロンドン・ダービーに臨んだチェルシーは0−5の完敗を喫した。開始早々の4分にレアンドロ・トロサールに先制点を奪われると、後半にはベン・ホワイトと古巣対戦のカイ・ハフェルツに2度ずつネットを揺らされ、そのまま1点も奪うことができずに敗戦。直近ではゴールを量産していた攻撃陣も、イングランド代表MFコール・パルマーの不在が響き、無得点に抑え込まれた。
既に今シーズンはFAカップとカラバオカップから敗退。2シーズンぶりの欧州コンペティション出場権獲得に向けて、リーグ戦での上位進出が絶対条件となっている。しかし、ここまで32試合を消化しての戦績は13勝8分11敗の勝ち点「47」で、4位アストン・ヴィラとは「19」ポイント差の暫定9位に留まっている。
今回の報道によると、クラブとの現行契約を2025年6月末まで残しているポチェッティーノ監督だが、今シーズンの成績次第で解任される可能性があるとのこと。ロンドンを拠点とする“ライバル”相手に大敗したことにより、52歳のアルゼンチン陣指揮官への風当たりは強まっており、クラブ上層部も今シーズン終了後の方針について決断を下していないようだ。
なお、同監督の進退の鍵を握るとされているのが、欧州コンペティションへの出場権。『タイムズ』は、来シーズンのヨーロッパリーグ(EL)出場権を確保できなかった場合には、チェルシーが契約満了を待たずしてポチェッティーノ監督の解任に踏み切る可能性が高いと指摘している。アストン・ヴィラ、トテナム、ウェストハム、ノッティンガム・フォレスト、ブライトン、ボーンマスと対戦する残りのリーグ戦での結果が、指揮官の将来に大きな影響を及ぼすことは間違いないだろう。
一方で、チェルシーが契約満了を待たずしてポチェッティーノ監督を解任した場合には、1000万ポンド(約19億円)を超える違約金が発生し、プレミアリーグが定めた収益と持続可能性に関する規則(PSR)に抵触する恐れがあると指摘する報道もある。果たしてクラブはどのような決断を下すのだろうか。
2024年04月25日 09:44
リヴァプールに所属するオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクが、エヴァートン戦を振り返った。
2024年04月25日 09:21
まさに死闘だった。
横浜F・マリノスは4月24日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準決勝・第2レグで蔚山現代(韓国)とホームで対戦した。
敵地での第1レグを0−1で落としたなか、序盤から攻勢に出た横浜は13分に植中朝日のゴ―ルで幸先良く先制すると、21分にはアンデルソン・ロペス、30分には再び植中が得点を奪い、リードを広げる。
しかし、36分にセットプレーから失点すると、その3分後にはDF上島拓巳がボックス内でハンドの反則を犯し、一発レッドで退場。このPKを決められ、すぐに2戦合計スコア3−3に追いつかれる。
数的不利になって以降は、相手の猛攻を受け続けたが、ピッチに立った全員が身体を張り、延長戦を含めてゴールを死守。迎えたPK戦では5人全員が決めて5−4で勝利し、クラブ初のACL決勝進出を果たした。
【PHOTO】現地・韓国で熱烈後押し!ACL準決勝第1戦に集結した横浜F・マリノスサポーターを特集!
試合後、会見に出席したハリー・キューウェル監督は、次のようにゲームを振り返った。
「36分までは自分たちのサッカーができました。攻撃のパターンがうまく行き、しっかり支配した。蔚山には特に攻撃をさせなかった印象でした。
そのなかで一人ひとりの選手が、ひとり少ない状況を80分以上も戦って、素晴らしい結果を残してくれた。
チームが一丸となって最後の最後までやり切る。もちろん運もありましたが、全員に対して感謝の気持ちでいっぱいですし、みんなにおめでとうと言いたい」
上島の退場後、指揮官はアンカーの榊原彗悟を右SBに移して4−2−3に。そして後半のスタートからは榊原をアンカーに戻し、DFエドゥアルドとMF山根陸を投入して4−3ー2のシステムに変えた。数的不利の状況で、どのように戦っていこうとしていたのかを問われると、指揮官はこう明かした。
「正直、(上島が)退場すると思っていなかったですが、そういう状況になった時に一番重要なことは、柔軟性だと思います。
彼らが今、どのような強みを持って試合運びをしているのか。サイドを使ってクロスからシュート、あとは中央に(ボールを)付けてからのシュートもありました。10人で戦う時間は長かったですが、自分たちにも少なからずチャンスが来ると信じてやっていました。
相手にはたくさんのチャンスがあり、テンポも素晴らしかった。10人になったとしても守備は大事で、一人ひとりがよく守ってくれた。
試合の中ではいろんな変更がありますが、あまり複雑なことを言ってしまうと混乱を招くこともあるので、シンプルに伝え、選手が柔軟性を持って対応してくれたから、あそこまで戦えた」
ACL決勝では、UAE(アラブ首長国連邦)のアル・アインと相まみえる。かつてアルゼンチン代表として名を馳せたエルナン・クレスポ監督が率いるチームを相手に、どんな戦いを見せてくれるか。オーストラリア人指揮官の手腕に期待だ。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
2024年04月25日 08:53
リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督が、エヴァートンとのマージーサイド・ダービーを振り返った。24日、イギリスメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えている。
プレミアリーグ第29節延期分が現地時間24日に行われ、リヴァプールはエヴァートンとの通算244回目のマージーサイド・ダービーに臨んだ。敵地『グディンソン・パーク』に乗り込んだリヴァプールは27分にCKからジャラッド・ブランスウェイトに先制ゴールを許すと、58分には再びCKからドミニク・カルヴァート・ルーウィンに追加点を献上。その後は攻勢を強めるも、追撃の1点すら奪うことができず、0−2で敗れた。
三つ巴の熾烈なタイトルレースの最中、0−1で敗れた第33節クリスタル・パレス戦に続き勝ち点を落とすこととなったリヴァプール。暫定首位アーセナルとの勝ち点差は「3」に拡大し、2試合消化の少ない暫定3位マンチェスター・シティにプレッシャーをかけることもできなかった。逆転優勝に向けて痛恨の黒星を喫したクロップ監督は「非常に残念だ。みんなに謝ることしかできない。もっと上手くやるべきだったが、それができずに負けてしまった」と肩を落としつつ、次のように試合を振り返った。
「エヴァートンが望むような試合展開にしてしまった。セットプレーからの2ゴールを許したが、彼らは非常に強力だった。我々も多くのチャンスを作ったが、得点を奪うことができなかった。後半は感情的になり、焦ってしまい、明確さが足りなかったと思う。その後、彼らがシーズンを通して行なっているルーティンで2点目を許した。ボールがそこへ行くことは分かっていたが、守備も十分ではなかった。そして、それはストーリーの一部であったが、我々も十分ではなかったと思う」
また、チームの主将を務めるオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクも「色々な意味で非常に残念だ。誰もが鏡を見て自分のパフォーマンスを見つめ直し、本当に全力を尽くしてリーグタイトルを勝ち取りたいと思っているか確認する必要がある」とコメント。その上で「これらの試合は非常に大きな戦いであり、負けるべきではなかったが、今は気を取り直して土曜日の試合に備える必要がある」と次節への切り替えを強調した。
リヴァプールのOBとして知られる元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏は、ダービーで痛恨の黒星を喫した古巣について「タイトル争いは終わりだ」と言及。しかし、劣勢に立たされたとは言え、逆転優勝の可能性は依然として残っている。まずは現地時間27日に控えるウェストハム戦でしっかりと勝ち点「3」を掴みたいところだ。
2024年04月25日 08:47
サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2023-24)は24日、準決勝第2戦が行われ、横浜F・マリノス(Yokohama F Marinos)は2戦合計3‐3で迎えた蔚山現代(Ulsan Hyundai、韓国)とのPK戦を5‐4で制し、クラブ史上初の決勝進出を果たした。
敵地での初戦を0‐1で落としていた横浜は13分、相手守備陣の隙を突いて抜け出した植中朝日(Asahi Uenaka)のゴールで先制すると、21分にはアンデルソン・ロペス(Anderson Lopes)が2得点目を奪取した。さらに攻勢を強める横浜は30分、マークを外した植中がカーブのかかったシュートでゴールを陥れ、この日2点目を挙げた。
目を見張る展開で決勝進出を確実にしたかに見えた横浜だったが、35分にCKから蔚山のマテウス・サレス(Matheus Sales)に1点を返された。
さらに、その直後にはペナルティーエリア内で上島拓巳(Takumi Kamijima)がタックルを仕掛けようとした際にハンドを犯し、退場処分を受けて10人に。蔚山はこのPKをダリヤン・ボヤニッチ(Darijan Bojanic)がしっかりと決めた。
その後、蔚山の猛攻をしのいだ横浜は、もつれ込んだPK戦でGKポープ・ウィリアム(William Popp)が金民友(Kim Min-Woo、キム・ミヌ)のキックを止めると、最後はエドゥアルド(Carlos Eduardo)が勝利を決めるシュートを蹴り込んだ。
今季から横浜の指揮官に就任したハリー・キューウェル(Harry Kewell)監督は、「プレーするのが一番難しいのは準決勝だ」と語っていたという。
「『この試合は簡単ではない』と伝えていた。限界まで追い込まれるだろうが、それに対処できると信じていると」
「今夜はそれを示したと思う。彼らがどんなプレッシャーにも耐えられると信じていることを」
横浜は決勝で、アル・アイン(Al Ain FC、アラブ首長国連邦<UAE>)と対戦する。初戦はホームで5月11日、第2戦は敵地で同25日に行われる。
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2024年04月25日 08:37
遠藤航が所属するリバプールは現地4月24日に行なわれたプレミアリーグの第29節(延期分)で、宿敵エバ―トンとのマージ―サイドダービーに挑み、敵地で0−2と敗れた。
2024年04月25日 08:30
イングランド・プレミアリーグで2位につけるリヴァプール。しかし24日に行なわれた第29節の延期分の試合で、ライバルのエヴァートンに敗れてしまった。
敵地のグディソン・パークで行なわれた伝統のマージーサイド・ダービーは、エヴァートンが前半のうちにセットプレーからブランスウェイトのゴールで先制する。
さらに後半に入ってコーナーキックからドミニク・カルヴァート=ルウィンがヘディングを叩き込み、エヴァートンがリードを広げることに成功した。
一方リヴァプールは64分にエリオット、クアンサー、そして遠藤航を投入するなど流れを変えにかかったが、ゴールを奪うことはできずそのまま0-2で敗戦する結果になった。
『Sky Sports』によれば、この試合後にDFフィルヒル・ファン・ダイクは以下のように話したという。
「今日のようなプレーをするのであれば、リヴァプールはタイトル争いに参加する資格はないね。
いろいろな意味でとても残念だよ。全員が鏡を見る必要がある。オレたちは全力を尽くしたのか、本当にリーグに勝ちたいのか、問い直すべきだ。
これからも試合は続いていく。今日のようなプレーをしていたら、タイトルを獲得するチャンスはゼロだ。
厳しい試合が続くが、残留争いをしているチームに対してはもっといい成績を残さなければならない。先々週のクリスタル・パレス戦もそうだったが、このような試合を続けてはいけない。
我々がここまでやれた理由は、怪我人を抱えながらもシーズンを通して非常に安定したプレーをしてきたからだ。
それはなぜやれたのか。それは戦ったから。勝利のために挑戦したから。そしてゴールを決めるという自信を持てたからだ。それは多くのことによる集大成なんだ」
リヴァプールが「放出したことを後悔した」5人の退団選手
リヴァプールはこれで同じ34試合を消化している首位アーセナルとの差が3に広がった上、消化が2試合少ない3位のマンチェスター・シティとの差が1ポイントのままとなった。
優勝争いをする上では非常に厳しい結果となってしまい、ファン・ダイクは先日のクリスタル・パレス戦(0-1で敗北)とともに「繰り返してはいけない試合」だと評価したようだ。
2024年04月25日 08:00
24日に行なわれたAFCチャンピオンズリーグの準決勝セカンドレグで、横浜F・マリノスは蔚山現代を相手に3-2と勝利。
延長戦を終えて2試合合計で3-3とタイスコアになり、PK戦の末に横浜F・マリノスが勝利を収めることに成功した。
横浜F・マリノスは序盤に植中朝日が2点を決めるなど3-0とリードしたものの、その後セットプレーから失点し、さらに退場者を出してしまう苦しい展開だった。
PKで2失点目を喫したあとは攻め込まれる時間が長くなったが、身体を張ったディフェンスでなんとか守りきり、PK戦の末に決勝戦に駒を進めることに成功している。
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劣勢を跳ねのけた!
感動のファイナル進出‼
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横浜FMが5人全員PKを成功させ
初のファイナル進出!
長時間の数的不利を跳ねのけ
最後の最後にファイナルの座を勝ち取った👏👏
🏆AFCチャンピオンズリーグ23/24 準決勝 第2戦
🆚横浜FM×蔚山
📺 #DAZN ライブ配信中 pic.twitter.com/PXdgZvQ4hq— DAZN Japan (@DAZN_JPN) April 24, 2024
『エキスパートニュース」によれば、この試合を終えたあとに蔚山現代のホン・ミョンボ監督は以下のように話していたとのこと。
「結果としては少し惜しいものになった。まずは、横浜F・マリノスの勝利を祝いたいと思う。
序盤に失点してしまったことが、結果としてはとても大きかった。しかし選手たちが諦めずに追いついて最後まで競り合った。
我々の立場から言えば、もう少しゴールが取れてもいい状況だったが、それが生まれなかったのが惜しい。
相手に退場者が出てからはかなり長い間攻撃を仕掛けることができていたが、ファーストレグに続いてセカンドレグでも決定力を欠いたことが悔やまれる。
前半からボヤニッチを起用した理由は、中盤で安易なプレーが多かったためだ。それでリズムが変わってしまう瞬間が見られていた。
ボヤニッチは後半から起用するプランがあったが、それを前倒ししなければならなかった。彼はそれに対応して、求めることを実践してくれたよ。
勝負については、我々は前日から十分に練習を尽くしてきた。しかし敗れた。それだけだ」
横浜F・マリノス、「歴史上最強の外国人選手」はこの5名!
前半のうちに交代カードを切らなければならなかった理由は中盤のプレー内容が原因だったとのこと。
また多くのチャンスを手にしながらも追加点を決めることができなかったのが敗因であったと話しつつ、横浜F・マリノスの決勝進出を祝っていたという。
2024年04月25日 07:42
現地4月24日に開催されたプレミアリーグの第29節(延期分)で、遠藤航が所属する2位のリバプールは16位の宿敵エバ―トンとアウェーで対戦。マージ―サイドダービーに0−2で敗れた。
序盤から宿敵のセットプレーに苦しんだリバプールは、27分にFKの流れからDFジャレッド・ブランスウェイトのシュートで被弾し、先制を許す。
58分にも、CKからドミニク・キャルバート=ルーウィンに打点の高いヘディングシュートを叩き込まれて被弾。攻撃陣も決定力を欠いた。
【動画】遠藤が投入直後にあわや失点の危険なミス
レッズを率いるユルゲン・クロップ監督も茫然とした様子だ。英衛星報道『SKY SPORTS』のインタビューでこうコメントしている。
「分からない。今日は人々に謝ることしかできない。もっと良くするべきだったのに、そうしなかった」
リバプールがまだタイトルを獲得できるかと問われると、「アーセナルとマンチェスター・シティはかなり悪い瞬間を迎えなければならない」と答えている。
これで得失点差で15も差をつけられている首位アーセナルと3ポイント差、3位ながら2試合消化が少ないマンチェスター・シティには勝点1上回るのみで、タイトル獲得はかなり厳しくなった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部