2021年06月21日 01:12
19日と20日に明治安田生命J1リーグ第18節の6試合が行われた。 5位アビスパ福岡のホームに乗り込んだ6位のヴィッセル神戸は、開始早々にFW古橋亨梧のゴールで神戸が先制に成功する。しかし好調の福岡は19分にFW山岸祐也が同点ゴールを決め、試合は1−1でハーフタイムへ。迎えた後半、神戸はMFアンドレス・イニエスタを中心に攻撃を展開すると、そのイニエスタを起点としたプレーからPKを獲得。これをイニエスタが決め、神戸が1−2で勝利を収めた。 横浜FCとアウェイで対戦したFC東京は、31分にFWアダイウトンが先制点をゲット。その後FC東京はは持ち前の強固な守備ブロックを形成し、相手に攻撃を許さない。結局前半の1点が決勝点となり、FC東京はリーグ戦3試合ぶりの勝利を手にした。一方の横浜FCはリーグ3連敗を喫している。 ベガルタ仙台をホームに迎えた鹿島アントラーズは、序盤から攻勢を見せる展開。しかしこの日がJ1デビュー戦となった仙台のGKストイシッチの牙城を崩せず、前半をスコアレスで折り返す。迎えた後半、鹿島は仙台FW西村拓真に痛恨の先制点を許すと、試合はそのままアディショナルタイムへ。そのまま引き分けかと思われたが、鹿島はMFファン・アラーノの劇的ゴールで1−1の引き分けに持ち込んでいる。 第18節の試合結果と順位表、また第19節の対戦カードは以下の通り。■試合結果 セレッソ大阪 1−2 徳島ヴォルティス サガン鳥栖 0−1 ガンバ大阪 アビスパ福岡 1−2 ヴィッセル神戸 北海道コンサドーレ札幌 2−0 大分トリニータ 横浜FC 0−1 FC東京 サンフレッチェ広島 1−0 柏レイソル 鹿島アントラーズ 1−1 ベガルタ仙台 浦和レッズ 2−3 湘南ベルマーレ ▼7月17日(土) 清水エスパルス vs 川崎フロンターレ ▼8月12日(木) 横浜F・マリノス vs 名古屋グランパス■順位表 1位 川崎フロンターレ 2位 名古屋グランパス 3位 横浜F・マリノス 4位 サガン鳥栖 5位 ヴィッセル神戸 6位 サンフレッチェ広島 7位 アビスパ福岡 8位 鹿島アントラーズ 9位 浦和レッズ 10位 北海道コンサドーレ札幌 11位 FC東京 12位 セレッソ大阪 13位 湘南ベルマーレ 14位 徳島ヴォルティス 15位 清水エスパルス 16位 ベガルタ仙台 17位 ガンバ大阪 18位 柏レイソル 19位 大分トリニータ 20位 横浜FC■第19節の対戦カード ▼4月14日(水) 川崎F 3−1 福岡 名古屋 1−0 広島 ▼6月2日(水) 湘南 0−0 G大阪 ▼6月23日(水) 18:00 神戸 vs 横浜FC 19:00 仙台 vs 清水 19:00 柏 vs 浦和 19:00 横浜FM vs 鳥栖 19:00 徳島 vs FC東京 19:00 大分 vs 鹿島
2024年03月29日 22:10
adidasは29日、2024春シーズンに向けた新作スパイクコレクションを発表した。adidas Energy Citrus Pack
その名も「エナジーシトラスパック」。欧州のシーズン終盤戦に向けたカラーパックとなっている。
各モデルのNEWカラーは以下の通り。
今年1月に発売された『プレデター』の新色はチームソーラーイエロー/コアブラック/ソーラーレッド。
『エックス クレイジーファスト』の新色がソーラーレッド/フットウェアホワイト/チームソーラーイエロー。
『コパ ピュア 2』の新色はシャドーレッド/フットウェアホワイト/チームソーラーイエローとなっている。
日本代表、選手が「いま履いているスパイク」はこれ(2024年3月シリーズ北朝鮮戦)
adidasの新作「エナジーシトラスパック」はすでに販売がスタート。選手たちは代表戦明けの今週末から着用を始める。
2024年03月29日 22:05
イギリスメディアの『デイリー・メール』は28日、マンチェスター・ユナイテッドがライプツィヒに所属するスペイン代表MFダニ・オルモの獲得を検討していると報じた。
ダニ・オルモは1998年5月7日生まれの25歳で、2014年にバルセロナのカンテラからディナモ・ザグレブの下部組織に移籍すると、2015年9月にトップチームデビューを果たした。以降は6シーズンに渡ってプレーし、2020年1月にライプツィヒへ完全移籍。今シーズンは公式戦19試合出場7ゴール4アシストを記録するなど主力として活躍し、スペイン代表でも今月26日に行われたブラジル代表との親善試合(3−3の引き分け)に先発出場してゴールを決めた。
ダニ・オルモとライプツィヒの現行契約は2027年6月までとなっているが、契約解除金5200万ポンド(約99億3000万円)で移籍できる条項が備えられており、同メディアは、マンチェスター・ユナイテッドの他にも、レアル・マドリードやマンチェスター・シティ、チェルシー、トッテナムといったクラブが前線の複数ポジションでプレーできるオルモに注目していると報じている。
特に、マンチェスター・ユナイテッドは攻撃力と創造性を改善できる選手を求めており、来シーズンに向けた補強候補になると同メディアは説明している。
一方、レアル・マドリードに関しては、パルメイラス所属のブラジル代表FWエンドリッキの加入が決まっており、パリ・サンジェルマン(PSG)所属のフランス代表FWキリアン・エンバペやバイエルン所属のカナダ代表DFアルフォンソ・デイヴィスが加入する可能性も報じられていることから、財務状況を鑑みると可能性は低いかもしれない。しかし、同クラブのフロレンティーノ・ぺレス会長は、財務状況が許せばダニ・オルモをチームに加えることに前向きな姿勢を見せているとも伝えられている。
今夏には、選手の“見本市”にもなる『EURO2024』が控えており、同大会でのパフォーマンスも評価のひとつとなりそうだ。
【ハイライト動画】ダニ・オルモがゴールを決めたブラジル代表戦
2024年03月29日 22:00
インターナショナルブレイク明けのプレミアリーグ第30節でアーセナルと激突するマンチェスター・シティ。
現在プレミアリーグ首位は勝ち点64のアーセナルであり、2位は同じく勝ち点64のリヴァプールとなっている。そしてそれを勝ち点差1で追うのがシティだ。シティとアーセナルの一戦は今シーズンのプレミアタイトルを占う一戦となり、大きな注目が集まっている。
そんななか、クリスサットン氏はポッドキャストの「It's All Kicking Off」にてこの試合でシティが負けてしまうとタイトルレースから脱落するだろうと語ったことを英『Daily Mail』は伝えている。
「今シーズンの上位5チームとの対戦でマン・シティは現時点で勝ち点3を獲得している。アーセナルを見てみると、彼らは勝ち点8、 リヴァプールは勝ち点6を獲得している。しかし、今こそシティがギアを上げなければならない時だ。この試合に負けたら、彼らは幕を下ろすことになる」
シティは今シーズン現在の上位5チームとのリーグ戦での対戦ではアーセナルに0-1、リヴァプールに1-1と1-1、アストン・ヴィラに0-1、トッテナムに3-3と勝てていない。リーグタイトルを獲得するためにも上位対決に勝利することが必須で、特に優勝争いを繰り広げているアーセナル相手であればなおさらだ。
両者ともにこの中断期間中に数人の主力選手の負傷に見舞われ、ベストメンバーで戦えないかもしれないが、両チームにとって乗り越えなければならない天王山となる。例年であれば、シティはここからさらにギアを上げ、連勝を積み重ねて優勝するパターンが多いが、今シーズンは三つ巴の厳しいレースを制する必要がある。
アーセナルに勝利すれば、ここからさらに勢いを増す可能性もあるシティだが、前回対戦のリベンジを果たすことができるのか、注目だ。
2024年03月29日 21:41
東京ヴェルディは3月29日、J1第5節で京都サンガF.C.と味の素スタジアムで対戦。
2024年03月29日 21:33
チームを敗戦から救った。
東京ヴェルディは3月29日、J1第5節で京都サンガF.C.とホームで対戦。22分、26分に失点し、0−2と苦しい状況に。後半に攻勢を強めると、80分にPKで1点を返した染野唯月が、90+3分には齋藤功佑のクロスを押し込む。土壇場でドローに持ち込んだ。
2ゴールの活躍を見せた染野は試合後のフラッシュインタビューで、「悔しい勝点1だった」と悔しさを滲ませつつ、「次につなげればいい」と前を向く。
【動画】染野唯月、80分にPK弾、90+3分に同点弾!
1点目のPKに関しては「『自分に蹴らせてくれ』と言った。落ち着いて決めることができて良かった」と振り返る。自身にとっては待望の今季初ゴールだ。そして貴重な同点弾は「あのコース、あのクロスは狙っていた」という。
パリ五輪を目ざすU-23日本代表の活動から戻って、最初のゲーム。「責任を持ってプレーするということは、より一層、強まった」と語る染野は、「ここ(東京V)でスタメンで出れる、試合に出れるというところで、しっかり自分が結果を残して、チームを勝たせるように、次はしていきたい」と気持ちを引き締めた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年03月29日 21:30
イングランド代表、スペイン代表との親善試合を行ったブラジル代表。両試合で得点を決めたFWエンドリックが「サッカーの王様」の愛称で知られるペレに続く偉業を達成したと、話題になっている。英『90 MIN』が伝えている。
エンドリックは2006年生まれの17歳だ。現在、ブラジルのパルメイラスに所属しており、来季レアル・マドリードへの加入が決まっている。
エンドリックが達成した偉業とは、ブラジルA代表で連続ゴールを決めた17歳以下の選手という記録だ。エンドリックは、イングランド戦、スペイン戦で2試合連続ゴールを決めた。過去、ブラジルのA代表で連続ゴールを決めた17歳以下の選手は、エンドリック、ペレの他にはいない。
ちなみに、ペレは17歳以下の時に3試合連続ゴールを2度記録している。7月に18歳になるエンドリックがペレと同じ3試合連続ゴールの記録を打ち立てるには、6月に予定されているメキシコ戦かアメリカ戦で得点をすることが求められる。今回の親善試合2試合で輝きを放ったエンドリックが、出場しないことは考えにくく、出場すれば十分に得点のチャンスはあるだろう。
“神童”エンドリックは、17歳以下で3試合連続ゴールを決めた “サッカーの王様”ペレの記録に並べるか。
2024年03月29日 21:15
バイエルン所属のカナダ代表DFアルフォンソ・デイヴィスの代理人が、同クラブから近日中に契約を更新するか否かの決断を迫られている現状に異議を唱えた。28日、ドイツメディア『ビルド』などが代理人のコメントを報じている。
現在23歳のA・デイヴィスは爆発的なスピードを誇る攻撃的サイドバック(SB)。メジャーリーグ・サッカー(MLS)のバンクーバー・ホワイトキャップスでプロキャリアをスタートさせると、2019年1月に加入したバイエルンでも最終ラインの主軸に定着した。その後、数多くのタイトル獲得に貢献し、在籍6年目の今シーズンもここまで公式戦31試合の出場で1ゴール3アシストをマークしている。
A・デイヴィスとバイエルンの現行契約は2025年6月30日まで。フリーでの退団を避けるべく今夏の移籍市場で放出する可能性も浮上しており、レアル・マドリードからの熱烈な関心も伝えられている。
バイエルンとしてはA・デイヴィスの売却を望んでいるわけではなく、契約延長オファーを提示。しかし、2029年までとなる年間総額1400万ユーロ(約23億円)相当のオファーを提示しているものの、同選手側が年俸最大2000万ユーロ(約33億円)を要求し続けているため、交渉は平行線を辿っているという。また、バイエルンが今夏に移籍を容認する場合、6000万ユーロ(約98億円)ほどの移籍金を希望しているのに対し、レアル・マドリード側は高額な移籍金を支払うつもりはないと見られている。
このような状況が続いているなかバイエルンは、今後の方針を固めるため、A・デイヴィス側に契約延長の意思があるか来近日中に決断を下すように迫っていると報じられていた。
そのような状況下でA・デイヴィスの代理人は「今、A・デイヴィスを攻撃するのはフェアじゃない。1年前、私たちとバイエルンは合意間近だった。しかし、バイエルンの中で役員交代など多くの変更があり、その後、クラブから7カ月連絡がなかったんだ。こちらからは、話をしようと試みたけどね」と語り、クラブの都合で交渉が進展しなかったことを強調した。
さらに、同代理人は「来シーズンの監督も、チーム編成もわからないなか、決断を下せと言われている。そんな状況下でクラブの最後通牒に反応するのは正しくないと考えている。どうするかはシーズン終了後、すべての物事がより明確になってから決定する」とし、去就は今シーズン終了後に検討したい考えを示した。
2024年03月29日 21:05
2024明治安田J1リーグ第5節が29日に行われ、東京ヴェルディと京都サンガF.C.が対戦した。
2024年03月29日 21:00
今月イタリアメディア『フォルツァ・ローマ』が浦和レッズ所属のノルウェー代表FWオラ・ソルバッケンが退団する可能性を報じた。
ソルバッケンは左利きの快速高身長ウインガーとしてノルウェー1部ボデ/グリムトで2度のリーグ制覇に貢献し、活躍が認められて2022年11月にイタリア1部ローマに移籍した。ただ負傷の影響などにより戦力として定着せず、期限付き移籍で加入したギリシャ1部オリンピアコスでも活躍できなかった。
浦和加入後はトレーニングマッチに出場するも、未だ公式戦出場を果たせていない。過去にも鳴り物入りで加入した優れた外国籍選手がリーグ戦に出場せずに退団したケースがある。
今回は前評判が高かったにもかかわらず、リーグ戦出場ゼロに終わった外国籍選手5人を紹介する。Jリーグでも活躍したセレソンなのに…エジムンド
加入したJクラブ:浦和レッズ
国籍:ブラジル
ブラジルでも優れたストライカーとして名を馳せたエジムンドは、ブラジル代表でも通算39試合10得点と活躍した。パルメイラス、ヴァスコ・ダ・ガマ、フィオレンティーナで圧倒的な得点感覚でゴールを量産した。
2001年に東京ヴェルディへ加入し、翌シーズンはリーグ戦26試合16得点と前評判通りの活躍を見せた。2003年に浦和レッズへ移籍。活躍は約束されたものだと思われていたが、ハンス・オフト監督との仲違いによりシーズン初めに退団した。Jリーグカップ予選2試合のみと悲しい結果になってしまった。カメルーンの背番号10は1試合も出場せず…アシル・エマナ
加入したJクラブ:徳島ヴォルティス
国籍:カメルーン
強じんなフィジカルを生かしたキープ力と技術の高さでトゥールーズの攻撃をけん引し、ベティスでも加入した2008-09シーズンはスペイン1部で35試合11得点と降格したチームで一人気を吐いた。
カメルーン代表でも背番号10を背負い、2010年ワールドカップ南アフリカ大会では元日本代表MF長谷部誠と激しいマッチアップを見せた。
2016年7月に徳島ヴォルティスへ加入して大きな話題となったが、公式戦に1試合も出場せずに退団してしまった。ケニアの守備の要だったが…アンソニー・アクム
加入したJクラブ:サガン鳥栖
国籍:ケニア
2022年12月にサガン鳥栖へ加入したケニア代表DFアンソニー・アクムは、センターバック、守備的ミッドフィールダーをプレーし、ボール奪取と188センチの高身長を生かした空中戦の強さを誇るマルチプレイヤーと評価されていた。ケニア代表でも47試合出場と前評判の高さも相まってサポーターも関係者も夢を膨らませていた。
ところが蓋を開いてみればリーグ杯3試合1得点、天皇杯1試合出場でリーグ戦出場ゼロと期待された実力を見せることはなかった。今年1月に両者合意の下で契約を解除してしまった。まさに悪夢を見るような結果となってしまった。ポルト初のナイジェリア人選手ミケル・アグ
加入したJクラブ:湘南ベルマーレ
国籍:ナイジェリア
これまでナイジェリア代表に通算8試合出場したアグは、ナイジェリア国内で優れた才能を見せつけてポルトガル1部ポルト初のナイジェリア人選手として加入した。ポルトでは成功をつかめなかったが、センターバックや守備的ミッドフィールダーなどで身体能力の高さや球際の強さでポルトガルリーグで存在感を見せた。
2022年に湘南ベルマーレに加入し、その実力の高さを大きく期待されていた。だが公式戦の出場は翌シーズンの天皇杯2回戦BTOP北海道戦の途中出場のみで、実力を殆どみせることなく退団してしまった。同年にJ3ギラヴァンツ北九州へ加入してリーグ戦11試合に出場するも、最下位へと低迷したチームを救うことはできなかった。複数ポジションをこなす守備職人はケガに泣くブランコ・イリッチ
加入したJクラブ:浦和レッズ
国籍:スロベニア
スロベニア1部オリンピア・リュブリャナでキャリアを始めたイリッチは、ドムジャレでプレーしていた際は国内屈指のセンターバックと大きな期待を受けた。その後はスペインのベティス、ロシアのロコモティフ・モスクワなどクラブを転々とするも、代表は通算63試合1得点と右サイドバックからセンターバックをこなせるマルチロールとして活躍した。
Jリーグ2024年シーズン開幕前に戦力分析!J1、J2、J3の上位争い、残留争いはどうなる?
2016年1月に浦和に加入し、そのユーティリティ性をチームに還元することを期待されていた。だが出場した公式戦は同シーズンのAFCチャンピオンズリーグ韓国1部浦項スティーラース戦の1試合のみに終わった。負傷の影響で実力を出し切れなかっただけに、本来の力を見せつけてほしかった。
2024年03月29日 21:00
3月に行われた親善試合のイングランド代表に追加召集されたマンチェスター・ユナイテッドのMFコビー・メイヌー。
出場した2試合で素晴らしいパフォーマンスを結果的に見せたが、メイヌーの招集に驚きを隠せない声もある。それはメンバー発表の際に、代表指揮官ガレス・サウスゲイトがメイヌー招集外の理由にトップチームでの出場時間の短さを挙げたからだ。メイヌーはまだトップチームでの公式戦出場は23試合しかなく、プレミアリーグの出場時間も1115分となっている。それでもサウスゲイトは最終的に成長著しいメイヌーを呼ぶ決断に至っている。
そんななか、データサイト『Who Scored.com』がサウスゲイトがイングランド代表に呼ぶべきMFとしてあげたのがリヴァプールのハーヴェイ・エリオットだ。同メディアはメイヌーよりエリオットの方がトップレベルでの経験が優れていることを挙げ、今季主力選手の怪我人続出の中でリヴァプールの中心となったエリオットを称賛している。
「レッズが中盤と攻撃陣で多くの負傷者に対処しなければならなかった中で、20歳の選手はここ数週間リヴァプールで本当にステップアップした。元フラムの若手選手は、中盤でドミニク・ショボシュライと攻撃陣でモハメド・サラーの代役を務めた。しかし、彼はユルゲン・クロップ監督のチームのために仕事をしただけではない。エリオットは、正直に言えば、全員が体調を戻したとしても、先発メンバーの座を維持できるパフォーマンスを見せている」
さらに同メディアは「左足のマエストロはラッシュフォードやボーウェンほどゴールの脅威にはならないかもしれないし、マディソンほどクリエイティブではないかもしれないという議論もあるが、エリオットはさまざまな役割を高いレベルでこなすことができる」と綴り、イングランド代表でも十分に戦力になると伝えている。
エリオットは今シーズン公式戦41試合に出場し、3ゴール8アシストを記録。サラーやヌニェスほどゴールやアシストを記録できてはいないが、今季は決定的な仕事をこなすことも多く、リヴァプールでの存在感は増してきている。このインターナショナルブレイクではU-21イングランド代表に召集されており、2試合を戦い2ゴール2アシストを記録している。
所属先のリヴァプールではそうそうたるメンバーが名を連ねる攻撃陣で中心となりつつあり、U-21でも結果を残すエリオットはサウスゲイト監督がA代表に呼ぶべき選手の1人かもしれない。
2024年03月29日 20:58
Jリーグは3月29日、“金J”でJ1第5節・東京ヴェルディ対京都サンガF.C.を開催。味の素スタジアムで行なわれた一戦は、2−2の引き分けに終わった。
開始3分に京都の豊川雄太が鋭い飛び出しからネットを揺らすも、これはオフサイドの判定で得点ならず。立ち上がりはアウェーチームがペースを握り、守勢に回るホームチームは粘り強く相手の攻撃を跳ね返す。
均衡が崩れたのは22分。豊川の強烈なミドルシュートで京都が先制する。その4分後には、松田天馬のラストパスから原大智が追加点を奪う。
【PHOTO】ゲームを華やかに彩るJクラブ“チアリーダー”を一挙紹介!
京都の2点リードで迎えた後半、ビハインドの東京Vが攻勢を強める。染野唯月が惜しいシーンを演出するなど、果敢に相手ゴールに迫っていく。
77分には山見大登がボックス内で倒されてPKを獲得。これを染野が確実に決めて1点差に詰め寄ると、90+3分に染野が劇的な同点弾をゲット。驚異の粘りを見せた東京Vがドローに持ち込んだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年03月29日 20:30
今季限りで、トーマス・トゥヘル監督の退任が決まっているバイエルン・ミュンヘン。
2024年03月29日 20:22
2003年4月、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝の舞台となったオールド・トラフォードに、ひとりのロシア人がいた。ロマン・アブラモビッチである。ロシアで70億ポンド(当時のレートで約1兆3300億円)強の財を築き、世界有数の大富豪となった当時36歳の彼は、「欧州最高峰の戦い」と「夢の劇場」と謳われるスタジアムの雰囲気に酔いしれた。イングランドのフットボールクラブを買収したい──。その決意を固くしたアブラモビッチはさっそく、ロンドン北部を本拠とするトッテナムを訪れた。
トッテナムに強い興味を持ったのは、2000年にクラブを買収していたダニエル・レビーとジョー・ルイスが売却に応じる姿勢を示したから。しかし、本拠地ホワイト・ハートレーンを訪れたアブラモビッチは、側近にこう漏らしたという。
「このあたりは、ロシア中部のオムスクよりみずぼらしいな」
その界隈はいまでこそ雰囲気も治安も落ち着いているが、ロシア人は当時の環境をあまり気に入らなかったようだ。そして、次に目をつけたのがチェルシーだった。ケン・ベイツがオーナーを務めるチェルシーは深刻な財政問題を抱えていたが、それは大富豪のネックにはならなかった。CL出場権を有していたのも魅力で、本拠地がロンドン南西部の高級住宅地にあることも買収への意欲を高める要素だった。チェルシーとの交渉は30分足らず。2003年7月に正式契約に至った。
【PHOTO】まさにスタジアムの華! ワールドクラスたちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介!
アブラモビッチはここからロンドン中、いや、世界中を驚かせるビッグディールを連発する。03年夏の移籍市場で1億5000万ポンド超の巨費を投じ、アドリアン・ムトゥ、ファン・セバスティアン・ベロン、クロード・マケレレ、エルナン・クレスポ、ダミアン・ダフ、ジョー・コールら国内外のスターを乱獲。絢爛豪華なチームに変貌を遂げたチェルシーは国内リーグ2位と躍進し、CLではクラブ史上初となるベスト4進出を果たした。
それに飽き足らないアブラモビッチは、さらなる一手を打つ。クラウディオ・ラニエリ監督を解任し、ポルトで欧州制覇の快挙を成し遂げたばかりの新進気鋭、ジョゼ・モウリーニョをロンドンに引っ張ってきたのだ。陣容強化の手も緩めず、前年を上回る資金を湯水のごとく使い、ディディエ・ドログバやアリエン・ロッベン、ペトル・チェフら新たな才能をかき集めた。
迎えた04−05シーズン、チェルシーは55年ぶり2回目となるリーグ制覇を達成。翌シーズン、そのタイトル防衛に成功するなどプレミアを文字通り席巻した。07年まで続いたこのモウリーニョ第一次政権下で、アブラモビッチはアーセン・ヴェンゲル率いるアーセナルからロンドンの主役の座を奪ってみせた。そして買収から約9年の12年5月、CL制覇の大願を成就させ、ロシア人オーナーは悦に入った。
しかし、チェルシーとの蜜月関係は唐突に終わりを告げた。22年2月、ロシアがウクライナに侵攻すると、ウラジミール・プーチン大統領と近しい存在とされるアブラモビッチの英国内における資産が凍結されたのだ。侵攻開始から3か月後の22年5月、アブラモビッチは米国の投資グループにクラブを売却し、オーナーを辞任した。
本人にとっては望まぬ形での終焉になったとはいえ、チェルシーでの輝かしい功績は色褪せるわけではない。二度のCL制覇と5度のプレミアリーグ優勝は、アブラモビッチなくしてありえなかった。彼はチェルシーのすべてを変え、ロンドンのみならずイングランドサッカー界のヒエラルキーを大きく覆す特大のインパクトを残した。
文●ジョナサン・ノースクロフト(サンデー・タイムズ紙)
翻訳●田嶋コウスケ
※ワールドサッカーダイジェスト2月1日号より転載
2024年03月29日 20:18
躍動を続けるリバプールの遠藤航は、現地での注目度も高まっている。
英衛星放送『SKY SPORTS』は3月27日、遠藤がベルギーのシント=トロイデン(STVV)に在籍していた時にアシスタントコーチだったイサメ・シャライ氏などのインタビューを紹介。日本代表MFの過去に迫っている。
「彼はとても内気で、英語もあまり上手ではなかったので、大変だった。彼に映像を見せたり、我々が期待していたものを見せたりすることがたくさんあった」
加入当初の遠藤の様子についてそう回想したシャライ氏によれば、チームの結束を高めるトレーニングとして実施していた『謎解き脱出ゲーム』で、「多くの暗号を発見したのはエンドウであるとわかった」という。
【PHOTO】日本代表の北朝鮮戦出場16選手&監督の採点・寸評。及第点を上回ったのは4人、最高点は決勝弾の田中碧
「彼はピッチ上で非常に賢いし、ピッチ外でもとてもクレバーだ。それで、彼は他の選手たちから多くの信頼を得たんだ」
同氏は「彼の最大の特徴は、チームにバランスをもたらすことだ。彼は試合をよく読む。チームがボールを失ったときに何をしなければならないかを常に考えている」と続けている。
「彼はワンタッチやツータッチでプレーするのが好きなので、試合をあまり複雑にしない。それでいて、テクニックも上手いし、メンタルもとても強い」
シャライ氏は当時から遠藤のポテンシャルを認めていたようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年03月29日 20:10
3月25日から同28日にかけて大阪府堺市で開催されたのが、「PUMA CUP U-17 in SAKAI」だ。
東は前橋育英高から西は神村学園高まで、全国強豪の26チームが一堂に会する大会とあって、Jクラブや大学のスカウトが多数視察に訪れたなか、一番注目を集めたのは大津高。初戦で履正社高に8−0で大勝すると以降も快勝を続け、終わってみれば4試合で20得点・1失点という他を寄せ付けない成績を残して頂点に立った。
大津は大会前に福岡県で行なわれた国際大会「サニックスカップ」でも危なげない戦いぶりで優勝しており、チーム状態の良さが目を惹く。それもそのはずで、今年は大津にとっての勝負の年。大津は3年周期でタレント揃いの年が訪れると言われており、日本代表のDF谷口彰悟(アル・ラーヤン/UAE)をはじめ、7人ものJリーガーを輩出した1991年組がその筆頭だ。
以降もDF植田直通(鹿島アントラーズ)、FW豊川雄太(京都サンガF.C.)の1994年組、DF野田裕喜(柏レイソル)、MF河原創(サガン鳥栖)の1997年組、DF福島隼斗(栃木SC)、FW大崎舜(ロアッソ熊本)の2000年組と続く。
選手権で準優勝を果たした2003年組もGK佐藤瑠星(筑波大)、MF森田大智(早稲田大)など、大学経由でJリーガーになりそうな選手が揃っている。大津高では学年ごとに体操服の色が違い、3年に1度訪れる緑色の体操服をまとう世代が豊作の年だと自身もOBである山城朋大監督は口にする。
今年の最上級生はそうした3年周期にあたる代で、入学時から期待されてきた。ただタレントが揃うだけでなく、近年は経験値を積む舞台が整っていることも彼らの成長を促進してきたのは間違いない。
今年の3年生が入学した2022年からは、Aチームがプレミアリーグ、Bチームがプリンスリーグ九州に参戦。選手の多くが下級生のうちから高いレベルの舞台を経験してきた価値は大きく、MF嶋本悠大(3年)はこう語る。
「今年は昨年からプレミアで試合に出ている選手だけでなく、プリンスでも主役として出ていた選手が多い。選手層も厚いので、全員が主体となって気持ちよくプレーできています」
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経験値が豊富な選手が多いため、新チームへの移行もスムーズだ。2月に行なわれた九州新人大会でも対戦相手の監督が舌を巻くほど圧倒的な実力差を見せつけたが、神村学園高との決勝は0−1で敗戦。確かな手応えを感じ、一つ目のタイトル奪還に向けたモチベーションは高かっただけにショックも大きかったが、敗戦を機に選手の目の色が変わったという。
「チームとして一番変わったのは味方への要求。チームメートが簡単なミスをしたら、きちんと指摘するようになったので練習の雰囲気が変わった」と話すのはMF舛井悠悟(3年)。主将を務めるDF五嶋夏生(3年)も「各々があの一戦で負けた悔しさを持ちながら練習に取り組めているので、以前よりも強度が高く、良い質でやれている」と続ける。
加えて、積雪を回避するため、2月半ばから北海道コンサドーレ札幌が学校近くの大津町運動公園で長期間にわたるキャンプを実施。スタメンの多くがトレーニングパートナーとして、日替わりでの練習参加を経験したことも成長をさらに促進した。
PUMA CUPでは、ボランチからコンバートされたばかりのFW兼松将(3年)が5得点を奪い、得点王に輝いた。右サイドの舛井もスピードに決定力が加わり、ブレークの予感が漂う。昨年から主力を務める五嶋や嶋本は他との違いを感じさせるだけでなく、ピッチに立つ全員が主役クラスのプレーを披露している。視察に訪れたあるJクラブのスカウトも「誰か一人が良いのではなく全員が良い。穴がない」と太鼓判を押すほどだ。
「簡単に負けるようなチームではないと、みんなプライドを持ちながらやっています」と舛井は自信を覗かせるが、チームに気の緩みは見られない。
山城監督も「ここまで対戦してきたのは初見のチームばかり。特徴を知られたなかでどれだけやれるかは、シーズンが始まってみないと分からない。そこで出た課題に対してこれからやっていきたい」と気を引き締める。
強さが知れ渡れば渡るほど警戒網は強くなる。勝負の年であるがゆえに難しさもあるのは確かだが、今年の大津はそれすらも打ち破れるだけのポテンシャルを秘めている。
取材・文●森田将義