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2021年08月01日 07:00
祖国の代表としてオリンピックに出場することほど誇らしいことは無いだろう。特に初めてのオリンピックともなれば格別の気分に違いない。そしてこの大舞台で思ったように実力を発揮できなかった時の悔しさも、他では味わうことができないものだろう。「東京オリンピック」(日本・東京/7月24日〜8月1日/ハードコート)に出場した20歳のイガ・シフィオンテク(ポーランド)はどちらも直に体験することになった。米テニスメディアTennis.comが伝えている。 父もボート選手として「ソウルオリンピック」に出場しているシフィオンテクは、女子シングルス2回戦でパウラ・バドーサ ジベルト(スペイン)に3-6、6-7(4)で敗れた。シフィオンテクは第6シードとして参戦し、1回戦はモナ・バートル(ドイツ)相手に楽々と勝利していた。敗戦が決まった途端シフィオンテクの目には涙が溢れ、落ち着きを取り戻すまでベンチに座り、しばらくコートを去ることが出来なかった。 対戦相手のバドーサ ジベルトは実に素晴らしいパフォーマンスを見せた。23歳のバドーサ ジベルトは5月の「WTA250 ベオグラード」で初優勝を飾り、「全仏オープン」で準々決勝に進出し、「ウィンブルドン」の2週目まで勝ち残るなど、2021年は大活躍を見せている。シフィオンテクも絶好調のバドーサ ジベルトに歯が立たなかったことを認めた。 「(バドーサ ジベルトは)すごくプレッシャーをかけてきて、攻撃の手を緩めなかった。時々、まるで壁とプレーしているみたいに感じたわ。防戦しなければいけない場面も多かった。とても追い詰められたわ」とシフィオンテクは記者会見で語った。 また、自分のプレーで最もプレッシャーに弱い部分はサーブであることを認めた。「プレッシャーがかかると、まずサーブがうまくいかなくなるみたい。サーブがすごく悪いわけではなかったけれど、(バドーサ ジベルトの)素晴らしいサーブと比べると違いが分かるわよね」 2020年全仏女王であるシフィオンテクの初めてのオリンピックは、納得のいかない結果となってしまった。昨年「全仏オープン」で優勝してからは特に周りからの期待が大きくなり、自身も大志を抱いてオリンピックに参戦していた。オリンピックという世界最大のスポーツ大会で祖国の代表としてプレーすることに、シフィオンテクは他のどの大会よりプレッシャーと誇りを感じていたはずだ。1回戦に勝ったシフィオンテクは、オリンピックのシングルス戦で勝利を挙げた3人目のポーランド人選手となり、ポーランドのためにもっと活躍したいという気持ちを大きくしていた。 試合後に平静さを取り戻したシフィオンテクは、選手として常に経験する感情の高ぶりについてコメントした。「試合に負けた選手の90%は涙を流すと思う。今回はそれが私に起こった。私たちも人間よ。毎週最高のレベルで戦うのは簡単じゃない。テニスは、時としてとてもイライラするスポーツなの。もちろん、文句を言っているわけではないわ」 シフィオンテクのオリンピックはそこで終わったわけではなかった。ルーカシュ・クボト(ポーランド)とペアを組んで混合ダブルスにも出場。シフィオンテクは19歳年上のクボトとプレーすることを楽しみにしていると語っていた。 「ルーカシュとプレーする機会をもらえて嬉しいわ。できるだけ試合を楽しむようにするつもり。今シーズンはあまり一緒にプレーできていないから。精神的にリラックスして、次の試合に向けて準備したいわ」 シフィオンテクとクボトは1回戦でフィオナ・フェロ/ピエール ユーグ・エルベール(フランス)ペアに勝利したが、準々決勝でエレナ・ベスニナ/アスラン・カラツェフ(ロシア)に敗退。シフィオンテクは試合を楽しむことができただろうか。 (テニスデイリー編集部) ※写真は「全仏オープン」でのシフィオンテク (Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)
2024年04月18日 10:52
男子テニス、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2024)は17日、シングルス2回戦が行われ、元世界ランキング1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は5-7、1-6で大会第4シードのアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)に敗れた。
今大会はけがからの3か月ぶりの復帰戦だったナダルは、世界11位のデミノーを相手に奮闘したが、最後は崩れてストレート負けを喫した。試合後には最多14回の優勝を誇る全仏オープン(French Open 2024)で「死力」を尽くしたいと話した。
前日の1回戦ではフラビオ・コボッリ(Flavio Cobolli、イタリア)に快勝し、この日も全盛期の片りんを見せたが、第2セットは3度ブレークを許すなど圧倒された。
今季限りでの引退を示唆しているナダルは、全仏オープンに照準を合わせている中で、「死力を尽くすのはきょうではなかった。これからの数週間でそうするチャンスを自分に与えなくてはならない。少なくともそうする努力をする必要がある」と述べた。
今後はマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2024)とイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2024)を控えており、全仏までに「数週間分の経験と試合、そしてあらゆる面でもっと自信を持てるようにする(必要がある)」とコメント。「これからのことを考えると、第2セットの1-6は起こるべくして起こった」とも語った。
12回の優勝を経験したバルセロナ・オープンに出場するのも「現実的には」今回が最後としていたが、「きょう2時間半とか3時間に及ぶ試合をすることはできなかった」と、このタイミングで無理はできなかったと話した。
その他の試合では、第3シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)がアレクサンドレ・ミュラー(Alexandre Muller、フランス)に6-3、6-4で快勝した。
前週のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)を制した第5シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)もセバスチャン・オフナー(Sebastian Ofner、オーストリア)を6-4、7-5で退けた。
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2024年04月18日 09:46
女子テニス、オープン・キャップファイナンス・ルーアン・メトロポール(Open Capfinances Rouen Métropole 2024)は17日、シングルス1回戦が行われ、元世界ランキング1位の大坂なおみ(Naomi Osaka)は4-6、2-6でマルティナ・トレヴィザン(Martina Trevisan、イタリア)に敗れた。
1年3か月の産休を経て今季から復帰した大坂は、これが2022年の全仏オープン(French Open 2022)以来となるクレーコートでの公式戦だったが、同大会でベスト4に入ったトレヴィザンにストレートで屈し、初戦敗退となった。
試合後には「とても難しかった。このタイプのコートでプレーするのは2度目だったから。全体的にもう少しうまくやれたとも思うが、ベストは尽くした」と話した。
前週は東京で国別対抗戦ビリー・ジーン・キング・カップ(Billie Jean King Cup 2024)のカザフスタン戦に出場し、今大会が行われるフランスに到着したのは2日前だったが、「自分は言い訳するタイプではない。もっといいプレーをしなくてはいけないというだけ」と述べ、敗戦を日本からの長距離移動のせいにすることはしなかった。
これまでツアーレベルではハードコート以外で決勝進出がなく、今回もクレーへの切り替えが簡単ではなかったと認めつつ、次週はマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2024)に出場すると明言した。
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2024年04月17日 08:36
男子テニス、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2024)は16日、シングルス1、2回戦が行われ、元世界ランキング1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-2、6-3でフラビオ・コボッリ(Flavio Cobolli、イタリア)を下し、けがからの復帰戦を白星で飾った。
ナダルは昨季、股関節の故障で全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2023)後の残りのシーズンを欠場し、今年1月のブリスベン国際(Brisbane International 2024)で復帰したが、そこでけがを再発させ、今回は同大会以来の公式戦だった。クレーコートでの試合も優勝した2022年の全仏オープン(French Open 2022)以来だったが、世界62位のコッボリを寄せ付けず、1時間半足らずで2回戦に駒を進めた。
バルセロナ・オープンで12回の優勝を誇るナダルは試合後、スペインの公共放送TVEに対し「復帰する時は特にフィジカル面で不安を取り除くことができないが、良いスタートを切れた」と話し、「相手のミスもあったが、自分もやるべきプレーができたと思う」と振り返った。次戦は第4シードのアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)と対戦する。
第2シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)は4-6、6-7(6-8)で世界87位のブランドン・ナカシマ(Brandon Nakashima、米国)に敗れ、大会から姿を消した。
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2024年04月16日 11:50
男子テニス、世界ランキング3位のカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は15日、連覇を目指すマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2024)での復帰を望んでいるとしながらも、万全な状態で出場できるかは不透明だとの認識を示した。
2024年04月16日 10:02
男子テニス、通算22度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇るラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は15日、過去12回優勝しているバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2024)でのツアー復帰は「贈り物」だとし、今季がキャリア最後になるとみられている中ですべての瞬間を楽しみたいと語った。
37歳のナダルは2023年シーズンの大半を棒に振った後、今年1月のブリスベン国際(Brisbane International 2024)で股関節のけがを再発させて以降再びツアーから遠ざかり、今回は優勝した22年の全仏オープン(French Open 2022)以来のクレーコートでの公式戦となる。
復帰を予定していた4月のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)も欠場していたナダルは、記者会見で「どこへ出られなかったとか嘆くより、今ここにいることを喜びたい」とし、「個人的にはバルセロナにいることは贈り物だ。これが最後のつもりですべての瞬間を楽しみたい」と語った。
また、今季をプロ最後のシーズンと位置づけている一方で、引退の具体的な時期は定めていないとして、「その価値がないと感じるまで前進し続けていく」「前にも言った通り、最後は人生が自分の道を示してくれる」と述べた。
今大会では順当に勝ち進めば準決勝でカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)と激突するとみられていたが、20歳の同胞はけがで棄権を余儀なくされた。ナダルはアルカラスについて、「順調に早く回復することを願っている。彼はトップシードだから、大会にとっては痛手だ」と気遣いつつ、「自分は準決勝のことを考えられる状況ではない」とも語った。
ナダルは16日、自身の名を冠したセンターコートで行われる1回戦で、フラビオ・コボッリ(Flavio Cobolli、イタリア)を迎え撃つ。
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2024年04月15日 12:10
男子テニスのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)が、2連覇中のバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2024)を右腕の負傷により欠場することになった。主催者が14日に発表した。
全仏オープン(French Open 2024)が5月26日に開幕する中で、アルカラスは同じけがで前週のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)も棄権している。主催者は「ぎりぎりまで出場を目指したが、彼はバルセロナ・オープンには出場しない」と発表した。
復帰の目標は4月24日開幕のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2024)で、アルカラスはこの大会も連覇している。四大大会(グランドスラム)では2022年に全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)、2023年にウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)を制覇しているが、全仏の優勝はまだない。
バルセロナ・オープンには、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が出場予定となっている。ナダルは復帰戦となった1月のブリスベン国際(Brisbane International 2024)で股関節のけがを再発させ、その後は3月にアルカラスとのエキシビションを1試合戦っただけとなっているが、今大会には主催者推薦(ワイルドカード)で出場し、1回戦でフラビオ・コボッリ(Flavio Cobolli、イタリア)と対戦する。
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2024年04月15日 10:28
男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)は14日、シングルス決勝が行われ、大会第12シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が第8シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)に6-1、6-4で快勝し、2021、22年以来となる3度目の大会制覇を果たした。
チチパスは22年のグラス(芝)コートシーズン以降は優勝1回にとどまり、世界ランキングも19年1月以降では最悪の12位となっていたが、準決勝では今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)覇者で世界ランク2位のヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)を破るなど、自信を取り戻す優勝となった。
今季は今大会まで11勝6敗だった中、試合後の会見では「このような1週間が本当に必要だった。特に昨年後半から今までの数か月感は厳しかった。自分が目指すレベルという意味ではベストな時期を過ごせていなかったし、今大会での優勝は狙っていたわけではなかったが、自然に成し遂げることができた」と話し、過去2回よりも今回の方が特別な優勝だと喜んだ。
モンテカルロ大会優勝3回は史上5人目。過去にはラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が最多11回、ビョルン・ボルグ(Bjorn Borg、スウェーデン)、トーマス・ムスター(Thomas Muster、オーストリア)、イリ・ナスターゼ(Ilie Nastase、ルーマニア)がそれぞれ3回制している。
一方、準決勝で世界1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を倒して勝ち上がってきたルードは「きょうはもっといいパフォーマンスができず申し訳ない」とファンに謝り、「今回はかなわなかったが、こういったビッグタイトルに近づいていると思いたい」「壁を打ち破って、このような大きな大会で優勝したい」と前を見据えた。
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2024年04月14日 13:05
男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が13日、過去12回の優勝を誇る次週のバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2024)を控え、1月以来のツアー復帰は「喜び」だと語った。
2024年04月14日 12:38
13日に行われた男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)のシングルス準決勝で敗れた世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が、「全く良くない」と今季はここまでうまくいっていないことを認めた。
大会第1シードのジョコビッチは、準決勝で第8シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)に4-6、6-1、4-6で敗戦。過去5戦全勝で、昨年の全仏オープン(French Open 2023)決勝でも圧勝していた相手に初めて黒星を喫し、41回目のマスターズ1000(ATP Masters 1000)制覇を逃した。
ジョコビッチは「(今大会では)明るい面も間違いなくあった」としつつ、「自分は結果に対する期待という点では、非常に高い基準を持つことに慣れている。ここまで一つもタイトルなしというのは、過去15年と比べると、全く良くない」と話した。
今季はまだ4大会にしか出場していないが、今後はマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2024)からイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2024)、そして全仏とクレーシーズンが続いていく中で、ギアを上げていきたいと考えている。
「オーストラリア(全豪オープン<Australian Open Tennis Tournament 2024>)では4強で、ここでも4強。スタートが良くないシーズンもあるのは当たり前で、今年はそうなっている」としたジョコビッチは、「ペースを上げていきたい。結果の部分はもっと積み上げられる。かなりいいテニスはできているので、今後はさらに良くなることを願っている」と期待した。
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2024年04月14日 11:06
女子テニス、元世界ランキング1位の大坂なおみ(Naomi Osaka)が13日、今夏のパリ五輪について、枠が与えられるのであれば「ぜひ出場したい」とコメントした。
四大大会(グランドスラム)通算4勝を挙げている大坂は、2021年の東京五輪では最終聖火ランナーを務めたが、競技では3回戦進出にとどまった。その後に出産に伴う15か月の離脱を経て、今季からツアーに復帰している。
日本代表の一員として国別対抗戦ビリー・ジーン・キング・カップ(Billie Jean King Cup 2024)のカザフスタン戦に臨み、決勝ラウンド進出を決めた後の会見で、大坂は「許されるなら」パリ五輪に出場したいと話した。
「小さい頃にテレビで五輪を見ていて、スポーツの祭典だと感じた」と話す大坂は、「みんなが一つになれるし、ただ出場して他の選手と交流できただけで、これまでにないほど楽しい経験だった」と東京五輪を振り返り、パリ五輪に「出場できるのを願っている」と希望。「もし本当に出場できたら、高い目標を立てているし、いいプレーをしてメダルを取れたらと思っている」と意欲を見せた。
カザフスタン戦では1試合にしか出場せず、国別対抗戦2試合以上でプレーするという五輪の出場条件は満たせなかったため、嘆願の手続きを踏まなくてはならない可能性がある。
今後数か月については、クレーコートとグラス(芝)コートのシーズンにフル参戦する意向を示し、「クレー大会でもグラス大会でも、いいプレーができればうれしい」「1試合ごとに良くなっているのを感じているから、できると思っている」と語った。
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2024年04月14日 10:20
男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)は13日、シングルス準決勝が行われ、優勝2回で大会第12シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が6-4、3-6、6-4で第2シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)を破り、決勝に進出した。
全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)王者のシナーは今季2敗目を喫し、連勝が9で止まった。
チチパスは決勝で第8シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)と対戦する。ルードは世界ランキング1位で第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を6-4、1-6、6-4で撃破した。
世界ランキングトップ10から陥落し、現在は12位につけるチチパスは「このような勝利は自信につながる」と話し、「再びトップレベルを目指したい」と意欲を口にした。
シナーは最終セットで先にブレークし、さらに3-1として迎えたチチパスのサービスゲームで再びブレークポイントを手にしたが、実際は相手のダブルフォールトだったボールがインの判定となる場面があった。本来ならこれでシナーの2ブレークアップとなるはずだったが、結果的にこのゲームをチチパスがキープした。シナーは試合後、その時の誤審のせいで集中力を乱されたと嘆いた。
シナーは問題の判定について「なかなか受け入れるのは難しい。あの時はいいプレーができていたから」としつつ、「誰にでもミスはある」とコメント。「その後にけいれんを起こしたが、それもおそらくあの出来事が原因だろう。神経にも影響を与えるからだ」と続けた。
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2024年04月14日 09:12
男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)は13日、シングルス準決勝が行われ、大会第8シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)が世界ランキング1位で第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を6-4、1-6、6-4で破り、決勝に進出した。
2024年04月14日 08:44
女子テニスの国別対抗戦ビリー・ジーン・キング・カップ(Billie Jean King Cup 2024)は13日、東京・有明コロシアム(Ariake Coliseum)で予選ラウンドが行われ、日本は世界ランキング79位の日比野菜緒(Nao Hibino)が同50位のユリア・プチンツェワ(Yulia Putintseva)を6-4、3-6、7-6(9-7)で破り、3勝1敗で初の決勝ラウンド進出を果たした。
元世界ランキング1位で四大大会(グランドスラム)通算4勝の大坂なおみ(Naomi Osaka)は、前日に勝利を挙げていたが、この日は出場することなく終わった。
国別対抗戦出場は2020年以来だった大坂は、試合後にコート上で行われたインタビューで、「きょうはプレーしなかったが、このチームの一員になれて本当にうれしかった」と話し、4本のマッチポイントをしのいで日本の勝利を決めた日比野をたたえた。
前日のアンナ・ダニリナ(Anna Danilina)戦にも6-1、6-0で完勝し、これが自身2勝目となった日比野は「勝っちゃっていいのかなと思った。大坂選手の試合を楽しみに来ている人はいたと思うので、それは複雑だった」とジョークを交えつつ、勝利を喜んだ。
消化試合として行われたダブルスはダニリナ/ジベク・クランバエワ(Zhibek Kulambayeva)組が青山修子(Shuko Aoyama)/柴原瑛菜(Ena Shibahara)組を7-6(9-7)、3-6、11-9で下し、一矢を報いた。カザフスタンは世界4位のエレナ・ルバキナ(Elena Rybakina)が不在だった。
勝利した日本は、11月にスペイン・セビリア(Seville)で決勝ラウンドに臨む。
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2024年04月13日 15:38
◆テニス 国別対抗戦ビリー・ジーン・キング(BJK)杯最終日 日本−カザフスタン(13日、東京・有明コロシアム)
女子テニスの国別対抗戦ビリー・ジーン・キング(BJK)杯予選日本−カザフスタン(東京・有明コロシアム)の最終日が13日行われ、日本が3勝目を挙げ、11月にスペインで開催される決勝大会進出を決めた。両国のエース同士の対戦となった第1試合で、世界ランキング79位の日比野菜緒=ブラス=が、過去2戦全敗で1セットも奪えなかった同50位のユリア・プチンツェワに6−4、3−6、7−6で勝ち、前日のシングルス2勝と合わせ日本は3勝目を挙げ、勝利を手にした。
勝利の瞬間、日比野はしゃがみ込み、涙があふれ、杉山監督とがっしりと抱き合った。「ありがとうございました。テニスどうこうより、皆さんのおかげで励まされた。自然と涙があふれた。昨日のなおみちゃんの試合を見てエネルギーをもらって頑張ろうと思った。すばらしい2日間だった」。
日比野は、緩急を交えたプレーで、相手のミスを引き出すことに成功。第1セット奪った。しかし、相手が巻き返し第2セットを落とすと、最終セットは一進一退の攻防。6オールのタイブレイクまでもつれ込み、日比野は2−6で4本連続のマッチポイントを握られた。
しかし、そこから日比野は声を振り絞り、地元の大声援を背に、ボールに食らいつき、5本連続でポイントを奪取。最後は驚異の大逆転で、日比野のフォアボレーが決まり、最終セットで突き放した。
2024年04月13日 10:53
男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)は12日、シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は7-5、6-4のストレートで第11シードのアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)を下し、マスターズ1000(ATP Masters 1000)では史上最多77回目のベスト4入りを果たした。
世界ランキング1位のジョコビッチがモンテカルロ大会で4強入りするのは、2度目の優勝を果たした2015年以来で、36歳での達成はオープン化以降では史上最年長となった。
試合はジョコビッチが第1セットを先取すると、第2セットもすかさず2-0とリード。しかし、その後は5ゲーム連続のブレーク合戦となる中でジョコビッチが主導権を握りつつも、デミノーに4-4で追いつかれた。
それでもジョコビッチは、5-4で迎えた第10ゲームでこの試合では自身5回目のブレークに成功。2時間を超える熱戦を締めくくり、マスターズ1000で自身41回目のタイトル獲得まであと2勝と迫った。
ジョコビッチは14日の決勝を懸けた準決勝で、第8シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)と対戦する。ルードは第14シードのウゴ・アンベール(Ugo Humbert、フランス)を6-3、4-6、6-1で退け、モンテカルロ大会では2度目の準決勝進出を決めた。
ルードはストレート負けを喫した昨年の全仏オープン(French Open 2023)決勝を含めてこれまでジョコビッチに5戦全敗を喫しており、13日の準決勝では初白星を目指す。
もう一つの準決勝では、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)王者で世界2位のヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)と、モンテカルロ大会優勝2回のステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が激突する。
第2シードのシナーは、昨年大会の準優勝者で第7シードのホルガー・ルーネ(Holger Rune、デンマーク)に6-4、6-7(6-8)、6-3で競り勝ち、2024年シーズンの成績を25勝1敗に更新。今季は自身5回目の4強入りで、昨年大会の準決勝でルーネに敗れたリベンジも果たした。
対する第12シードのチチパスは、第15シードのカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov)との準々決勝を6-4、6-2で勝ち上がった。
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