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2021年08月01日 08:00
「エキシビションマッチ、広島1−8ロッテ」(31日、マツダスタジアム) 広島の佐々岡真司監督(53)が31日、先発ローテ候補のアピール不足を嘆いた。先発6番手を争うスコットが2番手で六回から登板したが、3回1/3を5安打4失点。精彩を欠いて試合後に2軍再調整が決まった。30日に登板した矢崎、高橋昂も好投できず“6番目の椅子”は空白のまま。2軍からの推薦を待ち、後半戦の先発陣を決める考えを示した。 激しいアピール合戦を期待していただけに、物足りなさだけが残った。先発6番手の座を争うスコットは3回1/3を5安打4失点で試合後、2軍再調整が決まった。佐々岡監督は「まだまだ1軍の器ではないかな、と感じましたけどね」と厳しい評価を口にした。 2番手で六回から登板。七回無死一塁からエチェバリアに左中間適時二塁打、山口の右前適時打で失点した。九回は1死一塁から山口に被弾。右翼席に飛び込む打球を見届けると、表情を曇らせた。続く代打・植田に2球目を投げ終えた際、右脇腹付近に違和感を覚え、そのまま降板。「苦しい投球になった」と振り返り、佐々岡監督は「真っすぐの勢いはあっても簡単に合わせられる」と指摘した。 大瀬良、九里、森下、玉村、大道が名を連ねる先発陣。30日のロッテ戦を含め、矢崎、高橋昂、スコットの3人で6番手を争う構図だった。しかし3投手とも当確ランプをともせず、チームは後半戦の開幕ローテが決まらない苦しい状況だ。 新たな先発候補は2軍での登板を見ていく方針。「(2軍で)しっかりやってもらった中、(2軍の)コーチの推薦で考えていくしかない」と指揮官。先発陣の駒不足が響いた前半戦の二の舞を避けるためにも、高いレベルの競争が待たれる。
2024年04月24日 06:00
◆ 4回一死三塁の場面の判断について言及
中日は巨人との3連戦の初戦に敗れ、今季ワーストの5連敗。3位に転落した。
先発の小笠原は7イニングを4安打2失点と粘りの投球を見せるも、打線は20日の阪神戦から、23イニング連続無得点と援護がなく今季初黒星を喫した。
23日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』では、4回、先頭で三好大倫が中越え二塁打、続く田中幹也の犠打で一死三塁でカリステの遊ゴロで、本塁突入を自重した場面に注目。
番組MCの高木豊氏は「4回はワンアウト三塁で最大のチャンスだったんですが、カリステの内野ゴロでサードランナーは(本塁に)突っ込まないんですよね。次が中田(翔)ということもあるので非常に難しい判断だと思うんですが…点が取れていない状況ならば積極的に突っ込んでほしかった」と、点を奪う積極性が欠けていたのではないかという見解を示した。
解説の笘篠賢治氏は「私も走塁コーチの経験をしたことがあるのですが、ギャンブルスタートとかゴロ・ゴーとか、もちろんベンチの指示が出るんですけど、逆にコーチのほうから『ここはギャンブルで行かせませんか?』とかベンチに匂いを出してランナーの背中を押してあげるようなことも、やってもいいのかなと思いましたね」と、ランナーに積極性を促すようなベンチワークの必要性を説いた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年04月24日 06:00
巨人2―0中日(セ・リーグ=23日)――巨人が7試合ぶりに白星を挙げた。
一回に坂本の適時打で1点を先行し、四回に萩尾の適時打で1点を追加。4投手の零封リレーで反撃をかわした。中日は5連敗。
◇
打線が湿り、勝利から遠ざかっていた巨人の阿部監督が言葉に力を込めた。「坂本が最初に打ってくれたので、チームに勢いがついた」。3番に入ったチームリーダーが一回の好機に先取点をたたき出した。
一回一死、2番オコエが左前への当たりを放つ。左翼手の隙を突く走塁で二塁を陥れ、坂本が打席に入った。1ボール1ストライクから高めに浮いた変化球を見逃さず左前へはじき返すと、手をたたいて笑顔を見せた。この1本が通算2339本目の安打となり、歴代14位の山本浩二に並んだが、「何とか打てて良かった」と、先制機に役割を果たせたことを喜んだ。
開幕から岡本和の後ろの5番を任されたが、打撃の状態はなかなか上向かなかった。13日の広島戦からは5試合連続無安打。試合前時点で得点圏打率は0割5分6厘と勝負強さも欠いていた。「何とかしないといけない」。中軸として十分に働けていないことへの苦悩にもがいてきた。
練習では二岡ヘッド兼打撃チーフコーチらの助言に耳を傾け、試合の打席でも、左脚の上げ方を変えるなど試行錯誤をしてきた。阿部監督に「気分転換を」と上位打線で起用されると、当たりが出始めた。3番に座った20日の広島戦では、24打席ぶりの安打を含む3安打を記録した。
「長いことやっているから、(不振から)どう切り抜けるかは知っている。必死にやってくれているのは分かっている」と阿部監督。チームを7試合ぶりの勝利に導いた坂本は「もうちょい打てるように頑張ります」と表情を崩さなかった。本格的に復調すれば、打線の原動力になる。(浜口真実)
2024年04月24日 05:01
「ウエスタン、阪神9−7中日」(23日、鳴尾浜球場)
阪神のミエセスが約1カ月ぶりに帰ってきた。3月下旬に右脇腹痛で別メニュー調整となってから初の実戦復帰。「5番・DH」で2打席目に豪快なスイングで適時打を放ち、チームの連敗ストップに貢献した。
「今日はしっかりとスイングできるっていうところを試したかった。どんどんスイングしていく中で自分の感覚を確かめたかったんで、それが今日はできてよかった」
初回は初球をスイングして遊ゴロ。三回は2死一、二塁から根尾の投じた145キロ直球を力強く打ち返した。「(ゾーンに)来たときに対してどう反応できるかってところも素直にできたかな」と右前適時打を喜び、代走が送られてベンチに下がった。
18日から鳴尾浜での全体練習に合流しており、「一日一日良くなっていっているなと実感しながらできているよ。試合の日も楽しみ」と話していた通りの順調さを見せた。24日のウエスタン・中日戦(鳴尾浜)では守備にも就く予定で、和田2軍監督は「少しずつ打席、イニング数を増やしていこうかなと。伸ばしていく段階なんでね」と慎重に段階を踏む方針を示した。
「状態よく終われてよかった。試合の機会を重ねて、1軍の試合で貢献できるように」とミエセス。完全復活へ着実に駆け上がっていく。
2024年04月24日 05:01
「DeNA1−1阪神」(23日、横浜スタジアム)
4イニング連続でサヨナラのピンチをしのぎ、価値あるドローへ持ち込んだ阪神・岡田彰布監督は「負けへんことが大事やからな」と語った。
2024年04月24日 05:01
「DeNA1−1阪神」(23日、横浜スタジアム)
本塁さえ踏まさなければいい。鉄壁リリーフ陣は腹が据わっている。阪神は4イニング連続で得点圏に走者を背負いながらも無失点リレー。今季2度目のドローに持ち込んだ。
先陣を切ったのはゲラだ。「全員、三振を狙いにいった」。1−1の九回、1死二、三塁のピンチで代打・伊藤をスライダーで空振り三振。続く山本も遊ゴロに打ち取り、パナマ出身の剛腕はホッと胸をなで下ろした。
「村上投手が粘り強くいいピッチングをしてくれたからね。最後は自分の球を信じていた。みんなでゼロを並べることができたので、勝てなかったけれど、いいゲームができたと思うよ」
移動休みとなった前夜は横浜市内で、今季初の「ブルペン会」が開催された。新助っ人・ゲラは初参加。ソースの香りが漂う店内でお好み焼きをほお張れば、仲間との結束も自然と強くなる。
ゲラの後は桐敷、島本がつなぎ、延長十二回は5番手・岩崎がマウンドへ。四球と安打などで2死二、三塁とされたが、左腕は表情一つ変えない。最後は度会を空振り三振に斬り「ランナーは出ちゃいましたけど、落ち着いていた」とうなずいた。
投手陣は13試合連続被本塁打なし。2リーグ制以降での球団最長記録は55年の14試合連続。安藤投手コーチは「それぞれが自分の役割を果たしてくれたおかげです」と最敬礼だ。昨季の日本一を支えた自慢の中継ぎ陣は今季も健在だ。
2024年04月24日 05:01
「DeNA1−1阪神」(23日、横浜スタジアム)
雨が降っても、敵地の大声援の中でも、集中力は途切れなかった。今季最多の112球。「負けないことが一番なので」。阪神・村上は援護を信じて腕を振り続け、6連勝中の流れをつないだ。
二回2死三塁から、2日の対戦でも3点適時三塁打を浴びた山本に先制の右前適時打を許した。それでも大崩れはしない。六回に打線が同点とした後、七回に迎えた最大のピンチでも冷静だった。
先頭の佐野に10球粘られてこの試合初めての四球を与え、1死後には宮崎にも四球。2死二、三塁から山本を申告敬遠して満塁とした。代打・大和を迎えても表情に変化はない。1ボールから外角低めへ制球した147キロ直球で一邪飛に仕留めると、悠然と歩いてベンチへ戻った。
昨季11打数6安打、打率・545と打ち込まれた宮崎にも仕事をさせなかった。二回無死一塁は1−1からの3球目にこの試合初めてのカーブを投じた。暴投となって牧に二進を許したが、4球目もカーブを続けてボテボテの三ゴロに仕留めた。四回2死はカウント2−2からの5球目にスタンドがどよめく84キロの超スローカーブを見せ、9球目のフォークで右飛に打ち取った。
宮崎や佐野にはクイックでフォークを投じるなど的を絞らせず、今季最長の8回を投げて3安打1失点。「クイックを使ったり、変化球を低めに集めたりできた」と納得の表情。岡田監督が「村上に勝ちをつけたかったけどな」と振り返る好投だった。
村上はDeNA戦通算7試合目の登板でも初勝利を逃したが、今季初登板の2日に3回5失点で黒星を喫した借りは返した。さらに同戦での乱調後、3試合連続で7回以上を投げて1失点以下。「しっかりゲームはつくれてきているので、これをしっかり継続できるようにしたい」。昨季のMVP&最優秀防御率右腕が、本来の姿を取り戻し始めた。
2024年04月24日 05:01
「DeNA1−1阪神」(23日、横浜スタジアム)
首位陥落の危機を救った。阪神・森下翔太外野手(23)が1点を追う六回1死一塁から、左翼線二塁打。相手守備が乱れる間に中野が同点の本塁を陥れる貴重な一打を放った。昨季は打率・158と苦手としたハマスタで初回に中前打を放つなど、自己最長の7試合連続安打。2年目の躍進が頼もしい。
横浜で、森下が笑った。もう1年前の姿はない。「新たに進化した自分をハマスタで見せたい」。そう誓った通り、2年目の成長をしっかり証明した。
「2安打して、勝てはしなかったですけど、すごい粘りの野球で展開できたのでよかった」
またもチャンスで躍動した。1点を追う六回1死一塁。「真っすぐタイミングで入って。その前の打席でチェンジアップがタイミング取るの難しかったので」と冷静だった。
1打席目ではインコースを攻められていたが、この打席では2球外れていた。それだけに「引かずに踏み込んでいこう」とフルカウントからでも思い切って、ど真ん中に来たジャクソンのスライダーを強振。打球は左翼線へ抜け、森下は二塁へ到達。さらにラッキーなことに左翼・楠本が悪送球し、遊撃・京田がファンブルしたの見て、中野が一気に生還。打点は付かなかったが、貴重な1点をもぎ取った。
「ボールが甘かったので、うまく芯で捉えられたのでよかった」。二塁ベース上で、アイブラックをなぞり、下を指さすようなポーズを披露。「アイブラックを引いてるので、そのポーズみたいな感じ」としか明かさなかったが、仲間と喜びを分かち合った瞬間だった。
ハマっ子の森下にとって、横浜スタジアムはなじみ深い球場。東海大相模時代にも何度もプレーしてきた。しかし、プロ入り後は“鬼門”となりつつあった。昨年4月16日の同戦では見逃し2つを含む3打席連続三振し、プロ初の2軍行きが通告された。9月29日には3打数無安打2三振。途中交代を命じられ、ベンチで涙を流したこともあった。
そんな苦い思いをしてきた球場で2安打、1点差を追い付く活躍。自己最長タイとなる7試合連続安打を記録し、4月2日の同戦終了時は・071だった打率も・253まで上昇。うまくいかなかった日でも自身の動画を見直し、修正できていることが結果につながっているという。オフやキャンプではフォームやバットも試行錯誤を繰り返してきた。「オフシーズンやってきたことがまだ序盤ですけど、いい形になって出てきてくれてる」。2年目の進化を自身でも実感している。
延長戦の末、6連勝中のチームが負けなかったことは大きい。ただ、もちろん追い求めるのは勝利だ。「あとはチームが勝てば最高だと思うので、それを引っ張れるように頑張りたい」。もう苦手意識はない。今季は地元でも森下らしさを100%発揮する。
2024年04月24日 05:01
「DeNA1−1阪神」(23日、横浜スタジアム)
阪神・森下翔太外野手(23)が1点を追う六回1死一塁から、左翼線二塁打。
2024年04月24日 05:01
「DeNA1−1阪神」(23日、横浜スタジアム)
阪神は4時間13分の熱戦の結末は、今季3度目の引き分けだった。「負けんかったいうのが大きいわな」。岡田監督の表情には疲労感よりも満足感が強くにじみ出ていた。
2日・DeNA戦(京セラ)以来の対戦となるジャクソンをまたも打ちあぐねた。「なんか合わんなあ。差されるんやろうなあ。タイミングがズレてるのか」。1点を追う六回1死一塁から、森下の二塁打と中野の好走塁で試合を振り出しに戻したが、勝ち越しには至らなかった。
同点で迎えた九回2死二、三塁では山本の鈍い当たりの遊ゴロを木浪がうまく処理。サヨナラ負けの危機を延長に持ち込み「ナイスプレーやと思うよ」とたたえた。
延長では毎回サヨナラのピンチを迎えたが、桐敷、島本、岩崎のリリーフ陣を惜しみなく投入し、守り切った。「しのいでしのいでの引き分けやからな。それはやっぱりピッチャー陣の頑張りやで。引き分けいうことはブルペン陣の頑張りやからな」。投手陣は13試合連続被本塁打なしとなり、1955年の球団最長記録となる14試合に王手をかけた。
中日3連戦で計25得点を奪った打線は6安打で1得点。「だから前のヒット出えへん時のような状態やんか」と振り返ったが、それでも負けなかった。「まあええわ、引き分けで」。勝ちに等しい引き分けとばかりに、虎将は余裕の笑みを浮かべた。
2024年04月24日 05:01
「楽天3−4日本ハム」(23日、楽天モバイルパーク)
楽天は最後の最後に力尽きた。延長十二回に決勝点を奪われ、今季4度目の延長戦で初黒星。連勝は2で止まった。今江監督は「最後守りきれなかったのはチームとして悔しい」と振り返った。
冷たい雨の中、球場が悲鳴とため息に包まれた。同点の延長十二回、7番手の西垣が2死二、三塁のピンチを招くと、上川畑に決勝の適時打を許した。右腕は10日にプロ初勝利を挙げた翌日にサヨナラ打を浴びて、敗戦投手に。21日にプロ初セーブを挙げ、次の登板となったこの日も黒星と、なかなか乗り切れない試練の日々が続く。
指揮官は「彼にとって数試合ですけど、かなり濃い経験をしている。生かしてほしい」と右腕の成長に期待。「しっかり切り替えてまた戦っていきたい」と視線を先へ向けた。
2024年04月24日 05:01
「ロッテ2−4ソフトバンク」(23日、ZOZOマリンスタジアム)
球団通算1万試合目のメモリアルゲーム。今季初めて160キロの大台に乗せたが、白星で飾れなかった。ロッテ・佐々木が105球を投げ、7回5安打3失点で今季初黒星。「全体としてなかなか流れをもってこれるようなピッチングができなかったので、反省かなと思います」と振り返った。
三回まで無安打投球と上々の立ち上がり。三回1死、甲斐への初球で160キロをたたき出し「フォーム的にもしっかり良い感じできた。しっかり数字と感覚と比例してくれた」と、確かな手応えを得た。
だが四回、先頭・今宮に右前打を浴び、マウンドで顔をしかめる。さらに連打で、1死一、三塁とすると近藤に左翼線適時打で先制点を献上。その後、味方失策も絡んで2点目を奪われた。それでも、なおも続いた1死一、三塁での栗原には、2球目で今季最速161キロを記録。ピンチで出力を上げた。
七回は2安打で1失点。フォークや直球が捉えられたが「打たれはしたけど、次に向けて生きるかな」と前向き。この日はドジャースやヤンキースなどメジャー8球団の関係者が視察。「今日相手がしてきたアプローチを頭に入れながら、次の試合を戦っていければ」と次戦では勝利をつかむ。
◆通算1万試合 ロッテが、ソフトバンク戦(ゾゾ)で達成。プロ野球8球団目。試合は2−4で敗れた。1試合目は毎日時代の1950年3月11日の西鉄(現西武)戦(西宮)で9−1だった。通算成績は4812勝4788敗400分け。
2024年04月24日 05:01
「オリックス2−1西武」(23日、京セラドーム大阪)
今季22試合目にして、リーグ3連覇中のオリックスが今季初の貯金「1」。
2024年04月24日 05:01
「ヤクルト0−2広島」(23日、神宮球場)
二塁までもが、遠かった。現実から目を背けずに、試合後のヤクルト・高津監督は言葉を絞り出す。「完璧にやられましたね」。開幕から4試合投げて防御率は0点台。他球団も手を焼く好投手なのは分かっていたが…。散発4安打の完封負けで、借金は5まで膨れあがった。
広島の床田とは、今季2度目の対戦だった。それでも得点圏まで走者を進めたのは、初回の一度のみ。8回まで4安打に封じ込められただけでなく、好機さえも作らせてもらえなかった。また2日の初対戦でも7回無得点。15イニングを要しても、まだホームを踏めていないのが現状だった。
「ランナーも数人しか出ていない。いい投手なので、なかなか簡単ではなかったですけど…簡単じゃなかったですね」。9連戦で黒星発進、今季3度目の3連敗に最下位という三重苦。早期の現状打破へ、うつむく時間はない。
2024年04月24日 05:01
「楽天3−4日本ハム」(23日、楽天モバイルパーク)
冷たい雨が降りしきる中、殊勲の一打が芝で弾んだ。日本ハムは延長十二回2死二、三塁。途中出場の上川畑が追い込まれながら左前決勝打。苦しんだ一戦をモノにして、引き分けを挟んで今季初の5連勝。そして、新庄政権最多で、19年8月9日以来の貯金4とした。
「フォーク2球空振りして終わったと思いました。最後浮いて来てくれて良かったです」と上川畑。今季は故障で出遅れていた中、「何とか期待に応えたいと思いました」。“神川畑”のニックネームを持つ男が土壇場で勝負強さを発揮した。
新庄監督は「上川畑君もよく打ったわ。追い込まれてからね」とヒーローを称えた。「勝ちに食らい付いていく一生懸命さを見たら涙が出て来るね。こんな勝ち、ある?」としみじみと語った。
快勝ムードは一転していた。1点リードの八回1死、2イニング目に突入した2番手・金村が代打・茂木に同点ソロを被弾。リリーフ投手が複数イニングを投げる“回またぎ”。球団に特別査定を要求するなど、新庄監督が積極的に取り入れる戦法は、この日は裏目に。それでも「あそこは金村君で。ずっと抑えてくれていたしね。ここまで勝ちを作ってくれたのは金村君の力も大きいし」と振り返った。
昨季は17勝31敗と大きく負け越した1点差試合はこれで5勝0敗。「2年間の成長。選手がいいとしか言いようがない」。粘りを身につけた選手が頼もしかった。
2024年04月24日 05:01
「DeNA1−1阪神」(23日、横浜スタジアム)
DeNAはベンチ入りメンバー全26人のうち、25人を使い果たした総動員でのドロー。三浦監督は開口一番、「よくみんなが頑張ってくれたと思います」とねぎらった。
九回以降、毎回迎えたサヨナラのチャンスにも決定打が出ず。それでも「もちろん、あと1本というところでしたけど、相手も必死に向かってくるわけですから、その中でもう1回、もう1回というところで選手たちが最後の最後まで攻めてくれた」と指揮官は評価した。
リリーフ陣の粘投に光明を見いだした。つぎ込んだリリーフ陣7人で、打たれた安打はわずか1。特に、延長十一回1死二塁から7番手で登板したドラフト2位・松本(名城大)は、2死一、二塁のピンチで佐藤輝を空振り三振。ビハインドでの起用が多かったルーキーの気迫の投球に、三浦監督は「いい表情をしていた。気持ちで負けていなかった」とたたえた。