2021年08月01日 10:41
決勝の二塁打を放った際にベース上で見せた“一場面”に注目集まる■エンゼルス 1ー0 アスレチックス(日本時間1日・アナハイム) エンゼルスの大谷翔平投手が31日(日本時間8月1日)、本拠地でのアスレチックス戦で、決勝の先制適時二塁打を放った。虎の子の1点を叩き出した貢献度もさることながら、タイムリーを放った際の二塁ベース上での一場面にも注目が集まっている。相手選手に見せた微笑ましい“えっへんポーズ”に、ファンからは「とてつもなく可愛い」「ショウヘイは社交家」と称賛の声が上がった。 「2番・指名打者」で先発出場した大谷は、両軍無得点の3回1死一、二塁の場面で、右中間へ痛烈な打球を放った。打球速度110.6マイル(約178.0キロ)の弾丸タイムリーに。二塁に到達した直後には、アスレチックスの遊撃手アンドラスと軽く会話を交わすシーンも。何やら話しかけられると、両手を腰に当て、少々おどけた表情で穏やかな雰囲気を演出した。 この場面をFOXスポーツの公式ツイッターが動画で公開。ファンからは「彼は英語を喋る!」「ショウヘイはいつもキュートだ」「アンドラスもMLBで最もチルな人間の1人だ」などのコメントが並んだ。エンゼルスは約3年ぶりとなる「1-0」での完封勝利。貴重な得点をもたらした大谷は、まさに胸を張る活躍だった。(Full-Count編集部)
2024年04月24日 13:39
打球速度191キロ、137メートルの超特大弾
■ドジャース 4ー1 ナショナルズ(日本時間24日・ワシントンDC)
衝撃の一発に相手の野手は立ち尽くす事しかできなかった。ドジャース・大谷翔平投手は23日(日本時間24日)、敵地・ナショナルズ戦で2試合連発となる6号ソロを放った。打球速度は118.7マイル(約191キロ)で、飛距離は450フィート(約137.2メートル)を記録。最新データから、特大の一発を分析した。
右翼席への特大弾は打球速度は118.7マイル(約191キロ)で、飛距離は450フィート(約137.2メートル)を記録。データを分析する「スタットキャスト」によると、打球速度は本塁打になった打球としては自己最速で、同ツールが導入された2015年以降ではドジャースでの最速弾となった。また、ポストシーズンを含み、スタットキャスト計測史上では12位タイだった。
さらに、この一発はMLB30球団のどの本拠地球場でも本塁打となっていた打球だと認定された。
同サイトの映像では、フィールド上の9人の選手がどんな動きをしていたかも見ることができる。大谷が本塁打を放った瞬間は、ナショナルズの守備に就いていた全選手が一歩も動かずに打球を見届けていた。
このデータにはファンからも「文句なしのホームラン。今日の外野も全く動かず」「140m近くぶっ飛ばしてる」「特大だったんだすげえ」と驚きの声があがっていた。(Full-Count編集部)
2024年04月24日 13:26
● レンジャーズ 0−4 マリナーズ ○
<現地時間4月23日 グローブライフ・フィールド>
シアトル・マリナーズが同地区首位レンジャーズを完封し、2連勝。フリオ・ロドリゲス外野手(23)が今季1号本塁打を放った。
マリナーズは初回、一死二塁から3番キャル・ラリーの6号2ランで先制に成功。さらに3回表、再び一死二塁から今度はロドリゲスが左中間スタンド2階席への特大2ランを運び、リード拡大。ロドリゲスは開幕から23試合目、90打席目での今季1号本塁打。MLBデビューから2年で60本塁打を放った主砲の待望の一発で勝利を大きく手繰り寄せた。
投手陣は、先発したローガン・ギルバートが6回2/3、100球を無失点に抑え、ブルペン3投手が完封リレー。今季2勝目を挙げたギルバートはここまで5試合の先発で33回2/3を投げ、防御率1.87、35奪三振と好調をキープしている。
マリナーズはレンジャーズとの首位攻防3連戦に先勝。最大4つあった借金を返済し、貯金1。アメリカン・リーグ西地区の首位に浮上した。
2024年04月24日 13:09
OPS1.107は1995年にマルティネスが記録した指名打者の最高数値
■ドジャース 4ー1 ナショナルズ(日本時間24日・ワシントンDC)
ドジャース・大谷翔平投手は23日(日本時間24日)、敵地・ナショナルズ戦の9回に2戦連発6号ソロを放った。4打数1安打1四球1打点で7試合連続安打、21試合連続出塁をマーク。6部門でメジャートップになっている。
大谷のバットから快音が止まらない。9回先頭で迎えた第5打席。バーンズの甘く入ったスプリットを思い切り振り抜くと、打球は2階席に一直線。打球速度118.7マイル(約191キロ)は自己最速だった。
最終打席のホームランで打率.364とし、両リーグトップをキープした。さらに、36安打、11二塁打、長打率.677、67塁打も1位。また、OPSも同僚のムーキー・ベッツ内野手を抜き、1.107でメジャー1位に躍り出た。この数字は、1995年にエドガー・マルティネスが記録した指名打者の最高数値でもある。
今季、顕著なのが三振数の減少だ。昨季は497打席で143三振で3.48打席に1個のペースなのに対し、今季はここまで99打席で20個と4.95打席に1個のペースとなっている。開幕から8戦ノーアーチと苦しんだこともあったが、「角度が1、2度上がるかによってホームランになるかどうかは変わりますけど、その代わり(打)率が上がったりとか。コンタクト率が上がったりとかはあると思うので」と成長を実感していた。
フレディ・フリーマン内野手が後ろを打つことにより、勝負を避けられる場面が減った。最強打線の一角に入った7億ドル(約1082億円)男の打棒が、手に負えなくなってきた。(川村虎大 / Kodai Kawamura)
2024年04月24日 12:42
アウトマン「あれはとんでもなかった」
■ドジャース 4ー1 ナショナルズ(日本時間24日・ワシントンDC)
ドジャース・大谷翔平投手は23日(日本時間24日)、敵地・ナショナルズ戦に「2番・指名打者」で出場。
2024年04月24日 12:41
○ ブレーブス 5−0 マーリンズ ●
<現地時間4月23日 トゥルイスト・パーク>
アトランタ・ブレーブスが完封勝利で同地区マーリンズにカード勝ち越し。先発登板したマックス・フリード投手(30)が完封勝利を挙げた。
フリードはフォーシームとチェンジアップを軸にシンカー、スライダー、カーブと5球種を投げ分け、三塁を踏ませない投球。3回表と7回表に安打を許したが、どちらも後続を併殺打に仕留め、ピンチの芽を摘んだ。最終回には二死からこの試合3本目の安打を許したが、最後の打者を遊ゴロに打ち取り、完封勝利。9回を僅か92球で投げ切り、無四球、6奪三振で完封。自身3度目の“マダックス”(100球以下での完封勝利)を達成し、今季2勝目を手にした。
ブレーブスは10安打5得点でフリードを援護。2連勝で同地区相手に4カード連続となる勝ち越しを決めた。今季ここまで16勝6敗でナショナル・リーグ唯一の勝率7割超えをマーク。一方、地区2位のフィリーズは連勝が7でストップし、2ゲーム差となっている。
フリードは2017年のMLBデビューからブレーブスでプレーし、7年間で62勝をマーク。契約最終年の今季は4登板で防御率7.71と苦しんでいたが、この完封勝利で一気に防御率4.97まで低下。チームはエースのスペンサー・ストライダーが右肘の手術により今季全休が確定。生え抜き左腕に投手陣の柱としての期待がかかる。
2024年04月24日 12:32
大谷翔平が2試合連続HR…実況席でも余韻は止まらず
■ドジャース 4ー1 ナショナルズ(日本時間24日・ワシントンDC)
ドジャース・大谷翔平投手は23日(日本時間24日)、敵地・ナショナルズ戦に「2番・指名打者」で出場し、2試合連続の今季6号本塁打を放った。右翼席への特大弾は打球速度は118.7マイル(約191キロ)で、飛距離は450フィート(約137.2メートル)を記録。現地の実況席では「もう笑うしかないですね」「いったいあれは何だったんでしょう」との驚きで、アーチが出てからしばらくしても“大谷トーク”がしばらく止まらない状況だった。
ワシントンDCにあるナショナルズ・パークに初めて登場した大谷。2点リードで迎えた9回無死の第5打席で相手右腕のスプリットを捉え、右翼席に運んだ。ドジャース地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の実況、スティーブン・ネルソン氏は「7試合連続ヒット中」「オオタニ、まったくのロケットだ。この球のことは忘れよう。ナショナルズパーク初見参で、ナショナルズパークで初HR」とノリノリ。「423フィートを日曜に打ち、今日は450フィートです」と言及した。
大谷の打席が終わっても、話題は変わらなかった。解説を務めたのは元ドジャースで1992年の新人王、エリック・キャロス氏。「今季MLBで一番の強打でしたよ」とうなった上で、「アリゾナのラボでの彼のティーバッティングを見ましたがどれも100マイル以上。どの球もですよ。ティーバッティングで」と語った。
その後、ネルソン氏は「彼はハードヒット数でMLBトップでしたが、そして今、打球速度が最も速い球を打ちました」と言及。キャロス氏は「もう笑うしかないですね」「いったいあれは何だったんでしょう」と驚きを口にした。その様子に、ネルソン氏が「EK(エリック・キャロス)、あぜんとしてますね」と“ツッコミ”。「ショウへイ・オオタニが9回先頭でHR。450フィートは今季チーム最長でした」と続けた。
キャロス氏は苦笑気味で「あのボールは押しつぶされてましたよ」とコメント。ネルソン氏も「最近の2本のHR、野手は誰も動きませんでした。メッツとナショナルズの全員が凍り付きましたね」と応じた。
2試合連続の本塁打もあり、大谷の連続安打は8に伸びた。安定感に加え、本塁打も量産態勢に入ってきた昨季の本塁打による一発は試合の実況さえ求めるインパクトだった。(Full-Count編集部)
2024年04月24日 12:04
○ ガーディアンズ 4−1 レッドソックス ●
<現地時間4月23日 プログレッシブ・フィールド>
ボストン・レッドソックスが逆転負けで連勝ストップ。2戦続けてベンチスタートとなった吉田正尚外野手(30)は代打で途中出場した。
レッドソックスはスコアレスで迎えた7回表、4番ウィルヤー・アブレイユの2号ソロで先制に成功。均衡を破ったが、直後の7回裏、好投していた先発タナー・ホウクが連打を浴び、失点。さらに無死一、二塁のピンチを作って2番手ブレナン・ベルナルディノへ交代すると、四球で満塁とし犠飛で決勝点を献上した。
ビハインドとなった8回表には、一死一塁の状況で吉田が代打出場。しかし、吉田への2球目がワンバウンドとなったところで一塁走者が飛び出し、捕手からの牽制で痛恨の走塁死を喫した。続く3球目で吉田は右肘に死球を受け出塁。代走が起用され、この1打席のみでベンチへ退いた。
8回裏にも2点を奪われ、逆転負けで連勝ストップ。ブルージェイズも敗れたため、依然としてアメリカン・リーグ東地区の同率3位となっている。
レッドソックスは現地時間21日、リーグ3位の6本塁打を放っていたトリストン・カサスが肋骨の骨折により負傷者リスト入り。長期間の離脱になる見込みが報じられた一方で、脳震盪で負傷者リストに入っていたタイラー・オニールがこの試合から復帰。さらに、欠場が続いていた主砲ラファエル・ディバースは同24日の試合で復帰することが発表された。
2024年04月24日 11:55
大谷翔平、ナショナルズ戦で2試合連続となる時速191キロの6号を放った
■ドジャース 4ー1 ナショナルズ(日本時間24日・ワシントンDC)
ドジャース・大谷翔平投手は23日(日本時間24日)、敵地・ナショナルズ戦に「2番・指名打者」で出場し、9回に2試合連発となる6号を放った。
2024年04月24日 11:50
○ カブス 7 − 2 アストロズ ●
<現地時間4月23日 リグリー・フィールド>
ア・リーグ西地区最下位に沈むアストロズは23日(日本時間24日)、敵地でのカブス戦に敗れ早くも今季4度目の3連敗。今季通算7勝17敗で借金は「10」に膨らんだ。
先発のフランスは初回、2ランと3ランを立て続けに浴び5失点スタート。2回以降は立ち直ったものの、5回5安打5失点で自身開幕3連敗となった。打線の反撃は2点止まり。この日も投打が噛み合わず、3連敗は早くも今季4度目となった。
ア・リーグ西地区3連覇中の強豪だが、エスパーダ新監督となった今季は誤算が相次いでいる。まずは、ジャスティン・バーランダー、ホセ・ウルキディ、ルイス・ガルシア、ランス・マクラーズと、4人の先発投手が開幕時点で負傷者リスト入り。バーランダーは現地19日(日本時間20日)のナショナルズ戦で復帰し今季初登板を白星で飾ったものの、依然、先発ローテの駒不足に陥っている。救援陣も実績豊富なアブレイユが防御率4.91、プレスリーは同8.31と不調。新加入のヘイダーも同8.38と不安定だ。
チーム防御率は現在ア・リーグ15チーム中ワーストの5.16。一方の攻撃陣はリーグ1位のチーム打率.263をマークしているだけに、投手整備が急務となっている。
2024年04月24日 11:36
9回に特大&爆速の6号ソロ「あんな打球を打てる選手はほとんどいない」
■ドジャース 4ー1 ナショナルズ(日本時間24日・ワシントンDC)
ドジャース・大谷翔平投手は23日(日本時間24日)、敵地・ナショナルズ戦に「2番・指名打者」で出場し、2試合連続の6号ソロを放つなど4打数1安打1打点だった。チームは4-1で2連勝。試合後、デーブ・ロバーツ監督は「あれは本当に見事だった」と大谷の“特大アーチ”を絶賛した。
ナショナルズ・パークに初見参の大谷が魅せた。第1打席はバットが折れ二ゴロ、第2打席は中直、第3打席は中飛、第4打席は四球だった。そして迎えた9回先頭で迎えた第5打席で、2試合連続の一発が生まれた。
右腕マット・バーンズのスプリットを完璧に捉えた。打球速度118.7マイル(約191キロ)は本塁打としては自己最速。大谷は打った瞬間本塁打を確信。グングンと伸びた打球の飛距離は450フィート(約137.2メートル)だった。これで8試合連続安打となった。21日(同22日)の本拠地メッツ戦では、松井秀喜氏を抜く日本選手単独最多の米通算176号2ラン。その余韻が残る中、177号弾をマークした。
ロバーツ監督は試合を振り返り、「言うまでもなくショウへイがバーンズから大きなHRを打った。カウント1-0でのスプリットか何かだった。あれは本当に見事だった」と称賛した。打球速度は2015年のスタットキャスト導入以降、球団最速となった。その後も、「あれはスタントンかジャッジという感じだった。2階席に届いた、トップスピンのかかったライナー性の当たりだった。あんな打球を打てる選手はほとんどいない」と仰天。「あのバットには稲妻が入っている。彼がバットを振ってコンタクトするといつでも、試合の流れを変えることができる」と頼もしい主砲に声を弾ませた。(Full-Count編集部)
2024年04月24日 11:23
● ナショナルズ 1−4 ドジャース ○
<現地時間4月23日 ナショナルズ・パーク>
ロサンゼルス・ドジャースが逆転勝利で2連勝。下位打線とリリーフ陣の活躍が光り、地区首位をキープしている。
ドジャースは1点を追う6回表、ここまで3安打に抑えられていたナショナルズ先発のコービンが降板。2番手ローから2人の走者を出し好機を作ると、7番キケ・ヘルナンデスが中前適時打を放ち、試合を振り出しに戻した。
さらに8回表、一死一塁の状況で、前打席で適時打を放ったキケ・ヘルナンデスに代わってジェームズ・アウトマンを代打起用。走者テオスカー・ヘルナンデスが盗塁で得点圏に進むと、アウトマンが右翼線へ勝ち越しの適時二塁打を放って逆転に成功。9番ミゲル・ロハスも適時打で続き、リードを拡大。9回表には大谷翔平が2戦連発となる6号ソロを放って突き放した。
投手陣は先発ジェームズ・パクストンが5回投げ切れず8安打、3四球、1失点と苦しんだが、2番手マイケル・グローブと3番手アレックス・ベシアが無失点投球で中盤を繋いだ。逆転後はダニエル・ハドソン、エバン・フィリップスが無失点で試合を締め、2連勝。貯金を3つに増やし、ナショナル・リーグ西地区の首位をキープしている。
2024年04月24日 11:19
2試合連続HRは特大&爆速「この男は現実離れしている」
■ドジャース 4ー1 ナショナルズ(日本時間24日・ワシントンDC)
ドジャース・大谷翔平投手は23日(日本時間24日)、敵地・ナショナルズ戦に「2番・指名打者」で出場し、9回に2試合連発となる6号を放った。
2024年04月24日 11:03
「2番・指名打者」で先発出場、2試合連続HRを放った
■ドジャース 4ー1 ナショナルズ(日本時間24日・ワシントンDC)
ドジャース・大谷翔平投手は23日(日本時間24日)、敵地・ナショナルズ戦に「2番・指名打者」で出場し、2試合連続の今季6号本塁打を放った。MLB公式のサラ・ラングス記者によると、右翼席への特大の一発は打球速度は118.7マイル(約191キロ)で、飛距離は450フィート(約137.2メートル)。打球速度は本塁打となったものでは自己最速。スタットキャスト計測開始の2015年以降でドジャースでの最速弾となり、ポストシーズンを含み、スタットキャスト計測史上で12位タイとなった。
ワシントンDCにあるナショナルズ・パークに初お目見えとなった大谷が魅せた。2点リードで迎えた9回無死の第5打席で相手右腕のスプリットを捉え、右翼席に運んだ。21日(同22日)の本拠地メッツ戦では、松井秀喜氏を抜く日本選手単独最多の米通算176号2ラン。その余韻が残る中、177号弾をマークした。これで本塁打を打った球場は、24球場目となった。
22日(同23日)時点で、打率は両リーグトップの.368(95打数35安打)。これで連続安打は8に伸びた。安定感に加え、本塁打も量産態勢に入ってきた。(Full-Count編集部)
2024年04月24日 11:00
本塁打王と2度目のMVPに輝き、プロスポーツ史上最高となる総額7億ドルで、ロサンゼルス・ドジャースに移籍した大谷翔平。名実ともに史上最高の野球選手は、どこまで進化を続けるのだろうか?
【写真】「何なんだ今の質問は?」“まさかのイラつき”を見せたことも…会見中の大谷翔平を写真で見る
ここでは、野球の母国・アメリカの記者たちが「大谷翔平」について語った『米番記者が見た大谷翔平 メジャー史上最高選手の実像』(朝日新書)より一部を抜粋。
アメリカの日刊紙『ロサンゼルス・タイムズ』のスポーツコラムニスト、ディラン・ヘルナンデス氏と、アメリカのスポーツ専門サイト『ジ・アスレチック』の記者、サム・ブラム氏、アメリカ在住の日本人ジャーナリスト・志村朋哉氏の3人が、大谷翔平の素顔について語った内容を紹介する。(全2回の1回目/2回目に続く)
大谷翔平 ©文藝春秋
◆◆◆素の大谷翔平
トモヤ クラブハウスなどフィールド外での大谷選手について、印象に残っているエピソードはある?
サム 彼がどんな人間で、どんなことを考えているのか、ほとんど明かしてくれないのは、逆に彼を興味深い人間にしている。多くのファンが大谷の人間性について何も知らないのは、彼がいかにメディアと話したり関わる機会が少ないかということ。でもファンの人たちは、大谷のプレーを見られれば、それで満足している。あれだけの活躍をしていれば、メディアに話そうが話すまいが関係ないからね。アンソニー・レンドーンのように怪我をしてほとんどプレーしていない選手の場合は、何も語らなければファンも気にするけど。
エンゼルスを取材していて気づいたのは、いかに大谷がチームメイトに愛されているか。普通、大谷のようにメディアに対応しないで、代わりに周りが毎日のように大谷についての質問ばかりを受けるような状況だったら、嫌がる人も出てくると思う。でも、エンゼルスでの大谷に限って言えば、そんなことはなかった。それだけ周りが彼に敬意を持っているんだと思う。フィールドやベンチでの様子を見ていると、大谷はいつもジョークを言って楽しそうにしている。
記者への接し方についていえば、彼は軽い挨拶をするような時ですら、タイミングを選んでいると感じる。普段は僕らが存在すらしていないような扱いだから。日本語で「こんにちは」と「さよなら」を学んで、彼が通りかかった時に使ってみたことがある。そしたら振り向いて笑い出したんだ。他の選手には近寄っていって普通に話すことができるけど、大谷はあまりにもちゃんと交流する機会がないから、そうしたわずかな人間同士としての交流にも感動したよ。大谷は選手なんかには普通の人として接するけど、僕らメディアとは、よほどのことがないと交流しようとはしない。
だからこそ彼が接してくれた時は感動した。職業柄、普段から近くにいる野球選手を見て緊張したり特別な気持ちを抱いたりはしない。でも大谷が僕の「さよなら」という日本語を聞いて、「パーフェクト」と言った時は、「よし、彼を感心させたぞ!」と喜んだよ。
大谷は謎めいていて理解するのが難しい。でも、彼の些細なやりとりを見ていると見えてくることもある。ルーカス・ジオリートがエンゼルスに移籍した時に、2人とも同じくらいの身長で、大谷がジオリートの身長を当てようとしているのを見た。確かジオリートが少し高かったのかな。セントルイスでラース・ヌートバーに聞いた話なんだけど、彼が大谷に「ランチを食べに行かないか」とテキストメッセージを送ったら、大谷は「寝ている」と答えたんだって。可笑しかったよ。だって、テキストメッセージに返信したってことは、起きているんだから。
大谷は遠征中は外出はしないみたい。バスでホテルと球場を行き来するだけ。人目につきたくないんだろうね。たとえ一緒にWBCを戦った仲間とのランチでさえ。野球界の数少ないスーパースターの1人だから仕方ない。その後、大谷とヌートバーは結局、どこかで会ったとは聞いたけど。会見で「何なんだ今の質問は?」と…
ディラン 大谷はユーモアのセンスがあると思う。彼の会見は、まずは現地メディアによる英語での質問に答えてから、日本メディアからの日本語での質問に移る。僕は日本メディアの会見にも残ってやりとりを聞くんだけど、質問内容が違って面白いんだ。
日本の記者は技術的なことを細かく聞く。たとえば、「いつもより手の位置が3センチくらい下がっているように見えましたけど」とか。そういう質問が5、6個続いた後に、ちょっと変わった質問をするようにしているんだ。彼がどう反応するかを見たいから。
カブスがアナハイムに遠征に来た時に、鈴木誠也が「野球を教えてって言っても全然教えてくれない。ケチ谷って呼んでいます」と言っていたから、大谷に「鈴木選手がケチ谷って呼んでましたけど」と言うと、笑いながら「人に教えられるほど、良いバッティングはできていない」みたいなことを答えた。でも、表情とか声のトーンから、ユーモアを理解しているなと感じた。通訳の一平をいじるのも好き。一平が兜を被った時に、似合ってないみたいなことを言ったり。時々、そういうお茶目な面を見せる。
笑った表情が良いというのもポジティブな印象を与えていると思う。それにすごく礼儀正しい。攻撃的になることもない。オールスターゲームの時に、多くの記者が、シーズン後にフリーエージェントになることについて聞いていた。僕もそれに関して直球でその質問を投げかけてみた。その時は聞こえなかったんだけど、あとで音声レコーダーを聞いてみたら、「何なんだ今の質問は?」と呟いているのが記録されていたよ。彼をイラつかせていたことに全く気付かなかった。
日本人選手は、日本メディアと奇妙な関係にあることが多い。彼らは、母国でどう見られているかの方が気になるから。たぶん僕やサムのようなアメリカの記者が英語で何を書いているかは気にしていないと思う。日本語の記事は、日本で友達や家族も読んでいるから、日本の記者とはちょっと緊張した冷たい関係があるんだと思う。日本の記者たちは、試合中のカメラに映し出される大谷の感じが、自分たちへの態度に比べて、いかに温かみがあるかをいつもジョークにしている。
〈「イッペイが『大谷に入れないとボコボコにするぞ』って」アメリカ人記者が明かす、大谷翔平と水原一平が築いていた“特別な関係”〉へ続く
(サム・ブラム,ディラン・ヘルナンデス,志村 朋哉/Webオリジナル(外部転載))
2024年04月24日 10:57
◆ 大谷翔平が2戦連発の6号ソロ
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(29)が現地時間23日のナショナルズ戦に「2番・指名打者」でフル出場。第5打席で6号ソロを放った。
ナショナルズ先発は、今季2度目の対戦となるベテラン左腕コービン。ナショナルズ・パークでの初打席は、フルカウントから外角低めのスライダーに手を出すも、バットを真っ二つに折られ、二ゴロに終わった。
1点を追う3回表、一死一塁で迎えた第2打席はカウント2-2から内角高めのシンカーを捉えたが、中直で凡退となった。
5回表、二死二塁の同点機で迎えた第3打席はカウント2-0から内角のフォーシームを打ち上げ、センター定位置付近への中飛に倒れた。
同点の7回表、二死走者無しでの第4打席は3番手右腕ウェームスと対戦。4球続けて見送り、四球で出塁。続くフレディ・フリーマンの右前安打で三塁へ進んだが、ウィル・スミスが凡退し、勝ち越し点には繋がらなかった。
2点リードの9回表、先頭打者として迎えた第5打席は6番手右腕マット・バーンズと対戦。カウント1-0からど真ん中に入ったスプリットを完璧に捉え、打った瞬間確信の6号ソロ。今季最速となる打球速度118.7マイル(約191.0キロ)の一発を右翼スタンド2階に叩きこみ、貴重な追加点を挙げた。
この試合の大谷は4打数1安打、1本塁打、1打点、1四球の内容で連続試合安打を8試合、連続試合出塁を21試合に更新。今季成績は打率.364、OPS1.107で、ともにMLB全体トップの数字となっている。