2021年08月05日 06:30
「東京五輪・野球・準決勝、日本5−2韓国」(4日、横浜スタジアム) 決勝トーナメント準決勝が行われ、日本は韓国との激戦を制して決勝進出を決め、銀メダル以上を確定させた。 最後のアウトを奪うと、広島・栗林は思い切りグラブを叩いて喜びを表現した。つながれたバトンにチーム全員の思いを感じ、全力で腕を振った。極限まで高めた集中力は、最後まで途切れない。初戦から全試合登板となる4試合連続登板で、熱戦に終止符を打った。 八回に味方が3点を勝ち越した直後の九回から登板。「3点取ってもらったので、心にも余裕ができました。3点というのは大きかったと思います」。先頭・呉智煥に四球を与え、続く許敬民への初球が暴投となり無死二塁のピンチを迎えた。それでも動じない。 焦る気持ちを抑えようと、遊撃から坂本が、女房役の甲斐が声を掛けてくれた。「みんなのおかげで、落ち着いて投げることができた」。許敬民をフォークで三ゴロに仕留め、代打・朴健祐はフォークで空振り三振。2死までこぎつけ、最後は朴海旻を二ゴロに打ち取った。カウント2−2からの5球目、最後もフォークだった。 周囲への感謝を忘れないのが、栗林の原点でもある。世間がコロナ禍に見舞われるプロ入り前には、中学時代に在籍していた藤華クラブに年2、3回、足を運んでいた。そこでは生徒たちと一緒に練習し、ノックも打つなど精力的に汗を流すという。 それに加え、同クラブの有野伸一総監督が感心するのは、右腕の心遣い。「今のメンバーは41人。その大半の子の名前を覚えてくれていて。子どもたちも、うれしいと思います」と笑みを浮かべる。人への気配り、感謝。誠実な人柄は、プロに入っても変わらない。 悲願の金メダルまであと1勝。「自分も金メダルを取りたいと思ってここに来ているので。あと1勝、自分の力を出せる限り出せればいいかなと思います」。たくましい守護神が、決勝戦でも堂々とマウンドに君臨する。
2024年04月23日 22:35
「楽天3−4日本ハム」(23日、楽天モバイルパーク)
楽天は延長十二回に決勝点を奪われ、今季4度目の延長戦で初黒星。連勝は2で止まった。今江敏晃監督は「粘り強く同点に追いついたんですけど、最後守りきれなかったのはチームとして悔しい」と振り返った。
同点の延長十二回、7番手の西垣が2死二、三塁のピンチを招くと、上川畑に決勝の適時打を許した。右腕は10日のオリックス戦(京セラドーム)でプロ初勝利。ただ翌日の同戦では、サヨナラ打を浴び初黒星。21日の西武戦(ベルーナドーム)では、体調不良で離脱していた則本の代役で抑えを務め。プロ初セーブ。しかし、その次の登板となったこの日に2敗目と試練が続いている。指揮官は「彼にとって数試合ですけど、かなり濃い経験をしている。生かしてほしい」と壁を乗り越えることを期待している。
打線は粘り強さを見せていた。先制を許した直後の四回は1死一、三塁から浅村が犠飛を放ち、すかさず試合を振り出しに戻す。さらに再びリードを許した中で、八回には代打・茂木が値千金の同点弾を放っていた。ただ、サヨナラの大チャンスは生かせなかった。同点の延長十回、2死満塁の絶好機を作ったが、村林が三振に倒れていた。
4時間に迫る熱戦を落とした。今江監督は「しっかり切り替えてまた戦っていきたい」と前を向いた。
2024年04月23日 22:22
巨人2―0中日(セ・リーグ=23日)――巨人が7試合ぶりに白星を挙げた。
一回に坂本の適時打で1点を先行し、四回に萩尾の適時打で1点を追加。4投手の零封リレーで反撃をかわした。中日は5連敗。
◇
DeNA1―1阪神(セ・リーグ=23日)――延長十二回引き分け。DeNAは二回、山本の適時打で先行。阪神は六回、森下の二塁打に敵失が絡んで追いついた。その後は両チームともに決め手を欠いた。
◇
広島2―0ヤクルト(セ・リーグ=23日)――広島が引き分けを挟み、今季最長の4連勝。七回に宇草が均衡を破る2ランを放ち、投げては床田、栗林とつないで零封勝ち。ヤクルトは今季3度目の3連敗。
2024年04月23日 22:19
「DeNA1−1阪神」(23日、横浜スタジアム)
4イニング連続でサヨナラのピンチをしのぎ、価値あるドローへ持ち込んだ阪神・岡田彰布監督は「負けへんことが大事やからな」と語った。九回2死二、三塁のピンチで木浪が見せた好プレーには「おお、なあ。あれはナイスプレーやと思うよ」とたたえた。
以下、岡田監督との一問一答。
−終盤はしのいでしのいで。
「なあ。村上に勝ちをつけたかったけど、なんかジャクソン、合わんなあ。京セラもそうやったけど。差されるんやろうなあ。タイミングがズレているのか」
−荒れ具合も嫌な感じ。
「高めのな、ストライクの見極めやけどな。差されてるみたいな感じでな」
−八回まで村上をいかせたのは、勝たせたかったから。
「いやいや、それは。だから、後ろも使ってなかったからな。リリーフ陣もいけたんやけどな。もう1イニングで、点とったら、勝ち投手になれるから。まあ、あそこまでのお、後ろもあんまり使ってなかったからな。リリーフ陣もみんないけたんやけどな。もう1イニングでもしも点を取ったら勝ち投手やったから、あそこまでのう、110(球)くらい行ってたから、あそこはまあしゃあないなあ」
−敬遠はバッテリー判断か。
「そや。おーん。山本が嫌やったんやろ。前回も京セラで打たれてるからな、あれなあ」
−中継ぎも踏ん張った。
「まあまあ、それはもうあれや、向こうも左ばっかりやからな代打もな。今日は左ピッチャーをいくしかないと思ってたけど。ここ何日か投げてないピッチャーも多かったから。誰でも送り出せる状態やったから」
−六回の同点は中野も森下もボールの見極めができていた。
「そうやなあ、なかなかなあ、最初もヒット出てるけど、ラッキーヒットばっかりやからな、初回でも。なかなか芯で捉える打球はなかなか少なかったやろ。なんかちょっと合わんのやろなあ、ジャクソンの」
−九回の木浪の守備は。
「おお、なあ。ああいう変な当たりが一番嫌なんや、ランナーサードやしな。内野安打でも終わりやしな。あれはナイスプレーやと思うよ」
−守り切ったという試合。
「そうや、だから前のヒット出えへん時のような状態やんか。でもやっぱり負けんかったいうのが大きいわな」
−引き分けが後々効いてくる。
「まあ、そうやなあ。どっちか言うたら、あれやな。守って守っての引き分けの方が多いからな。打ち合いじゃないからな。しのいでしのいでの引き分けやからな。まあそれはやっぱりピッチャー陣の頑張りやで。引き分け言うことはブルペン陣の頑張りやからな。また間隔空くしな。後ろもどんどんつぎ込めるしな。雨で分からんけどな。まあええわ、引き分けで。負けへんのが一番ええわ」
2024年04月23日 22:15
「楽天3−4日本ハム」(23日、楽天モバイルパーク)
日本ハムが延長12回に上川畑の適時打で勝ち越して、引き分けを挟んで5連勝。
2024年04月23日 22:13
ソフトバンク4−2ロッテ(パ・リーグ=23日)――ソフトバンクが競り勝った。
四回、近藤の適時打などで2点を先行。終盤にも加点し、有原が今季初の完投勝利を挙げた。ロッテは4連敗で、負け越し1となった。
◇
日本ハム4−3楽天(パ・リーグ=23日)――日本ハムが引き分けを挟んで5連勝。延長十二回、上川畑の適時打で勝ち越し。楽天は八回に代打・茂木のソロ本塁打で追いつく粘りも及ばず、3連勝を逃した。
◇
オリックス2−1西武(パ・リーグ=23日)――オリックスが投手戦を制し、今季初の勝ち越し。二回に若月の犠飛と福田の適時打で2点を先制し、継投でリードを守った。西武は投手陣を援護できず、3連敗。
2024年04月23日 22:02
「ヤクルト0−2広島」(23日、神宮球場)
広島が完封勝利で、引き分け挟んで今季初の4連勝とし、勝率も5割に戻した。新井貴浩監督は8回無失点だった先発・床田を絶賛。「8回まで投げてくれたしね。週頭でこういうピッチングをしてくれるとベンチも助かるし、本当に素晴らしいピッチングだったと思います」と絶賛した。
値千金の先制2ランを放った宇草については「最高のホームランを打ってくれた」と笑顔。野手陣の好守にも触れ、「特に矢野とキク(菊池)の二遊間というのは、こちらとしても自慢の二遊間」と胸を張った。
以下、新井監督の一問一答。
−床田投手が好投。
「もう本当にナイスピッチングだったと思います。サク(坂倉)もね、よく引っ張ってくれたし、なんと言ってもトコがナイスピッチングで、週頭にこういうピッチングをしてくれると、すごくこちらとしても助かる。
−安定感が抜群。
「毎試合、試合をしっかりつくってくれるし、今日も8回まで投げてくれたしね。週頭でこういうピッチングをしてくれるとベンチも助かるし、本当に素晴らしいピッチングだったと思います。サクもよく引っ張ったし」
−2戦連続スタメンの宇草選手が1発。
「本当、ね。値千金のすごい良いホームランだったよね。追い込まれた中で本当に値千金の最高のホームランを打ってくれたと思います」
−前回の1号に続き、しっかりとかんだ打球
「やっぱりフリー打撃を見ても、打球の強さが出ているし、逆方向の打球も強い打球を打てているので、本人も感覚的にいいものをつかみかけていると思う。本当ナイスバッティングだったと思います」
−守備も試合を引き締めた。
「もちろん。やっぱり特に矢野とキク(菊池)の二遊間というのは、こちらとしても自慢の二遊間だし、彼らがしっかり要所を守ってくれているので、相手に流れを行かせなかったというのもある。本当にピッチャーも頑張ってくれているし、守りで相手に流れを行かせていないという戦い方ができているので、本当いい1日だったと思います」
−チームは勝率5割に復帰した。
「そうね。また明日の試合ということで、頑張りたいと思います」
2024年04月23日 21:59
「ロッテ2−4ソフトバンク」(23日、ZOZOマリンスタジアム)
ロッテの佐々木朗希投手が先発し、7回5安打3失点。今季初黒星を喫し「全体としてなかなか流れをもってこれるようなピッチングができなかったので、反省かなと思います」と振り返った。
三回まで無安打投球。三回1死の甲斐への初球で、今季初160キロを計測した。四回には3安打と味方失策で2失点したが、1死一、三塁の栗原の2球目では161キロと今季最速を更新し「フォーム的にもしっかり良い感じできた。しっかり数字と感覚と比例してくれた」と手応えを得た。
四回に浴びた安打は、すべてフォークを捉えられた。吉井監督は「向こうの狙いがうまくはまったというか、その狙い球を投げた時に朗希もちょっとうまくいいところに投げられなくて、うまく捉えられた」と話した。
2024年04月23日 21:59
「巨人2−0中日」(23日、ひたちなか市民球場)
巨人が連敗を3で止め、9日ぶりに勝利した。
2024年04月23日 21:56
「楽天3−4日本ハム」(23日、楽天モバイルパーク)
楽天は延長十二回に及ぶ熱戦に敗れ、連勝ストップとなった。
同点の延長十二回、7番手の西垣が2死二、三塁のピンチを招くと、上川畑に決勝の適時打を許した。21日にはプロ初セーブを挙げた右腕だったが、大事な場面で今季2敗目を喫した。
打線は食らいついていた。先制を許した直後の四回、1死一、三塁から浅村が犠飛を放ち、すかさず試合を振り出しに戻す。さらに再びリードを許した中で、八回には代打・茂木が値千金の同点弾を放っていた。ただ、十回に2死満塁と一打サヨナラのチャンスを生かせていなかった。
2024年04月23日 21:56
「楽天3−4日本ハム」(23日、楽天モバイルパーク)
日本ハムが延長12回に上川畑の適時打で勝ち越して、引き分けを挟んで5連勝。新庄政権最多を更新する貯金4となった。
71年ぶりの快挙は逃した。20日は北山、21日は加藤貴が完封勝ち。3試合連続完投完封なら、東急時代の1953年、米川、緒方、桑名、寺川と4連続完封して以来、71年ぶりの快挙だった。先発の山崎は三回まで無安打投球。だが、四回に浅村に犠飛を浴び、チーム24イニングぶりの失点となり、快挙は幻となった。
それでも6回3安打2失点の好投。「試合を作ることができたのはよかったです。ただ、点を取ってもらった直後に点を与えてしまったことが反省点です。課題を次に行かしたいと思います」とコメントした。
終盤は新庄采配が裏目に出た。1点リードの七回から2番手・金村が登板。七回を三者凡退に抑えると、回またぎで八回のマウンドにも上がった。先頭の岡島から三振を奪ったが、続く代打・茂木に対しカウント0−2と追い込んでから左越えに同点ソロを浴びた。
それでもその後はリリーフ陣が踏ん張り、無失点を続けると、延長12回のワンチャンスを生かした。上川畑の適時打が飛び出すと、新庄監督は飛び跳ねて、生還したランナーとハイタッチした。
試合後、新庄監督は「勝ちに食らいついていく、あの一生懸命な姿みていたら涙出てくるね。こんな勝ちある?最後、12回に。上川畑くん、よう打ったわ。追い込まれてね。ああいう勝負強いところを持ってるね。野手全部使い切ったから、何か起こったらどうしようかと。脳の汁が。汁がもう」と、満面の笑顔で語った。
2024年04月23日 21:46
「DeNA1−1阪神」(23日、横浜スタジアム)
DeNAが4イニング連続でサヨナラ機を逃し、勝率5割復帰を逃した。
厳しいゲームだった。終盤に追いつかれて迎えた九回、1死二、三塁の好機で伊藤は空振り三振。山本は何とかバットに当てて遊撃前に転がしたが、阪神・木浪のファインプレーも重なってアウト。山本は一塁へ決死のヘッドスライディングを見せたが、アウトが宣告されるとそのまま一塁ベースに突っ伏し、最後は仰向けになって悔しさをにじませた。
延長十回も先頭の大和が遊撃内野安打を一塁へのヘッドスライディングでもぎとった。1死二塁と絶好の好機を演出したが、度会は捕邪飛に倒れ、関根は空振り三振に倒れた。横浜スタジアムに漂う重苦しいムード。十一回も2死二塁の好機を作ったが、牧が二塁でけん制タッチアウトになり3イニング連続で決定機を逃した。
十二回も四球と桑原の安打で2死一、三塁の好機を作ったが、度会が3球三振に倒れて最後の最後まで決めることができなかった。
三浦監督は「とれなかったけどよく頑張りました。みんなが食らいついて出塁して、つないで、あと一本が出なかったですけど、食らいついていたと思います」と語った。「投手陣も含めて勝ちきるんだと思ってやっていたと思います」と評価した。
チームは二回に山本の適時打で先制したが、以降は阪神・村上の前に好機らしい好機を作ることができなかった。六回にはミスから試合を振り出しに戻され、以降は膠着状態となっていた中、勝負所の一打が出なかった。
2024年04月23日 21:45
「DeNA1−1阪神」(23日、横浜スタジアム)
阪神が4イニング連続でサヨナラのピンチをしのぎきり、今季3度目の引き分け。
2024年04月23日 21:30
● ヤクルト 0 − 2 広島 ○
<3回戦・神宮>
ヤクルトは打線が振るわず今季2度目の完封負け。3連敗で借金は今季ワーストを更新する「5」となった。
ヤクルト打線は広島・床田を打ち崩せずゼロ行進。頼みの3番・オスナ、4番・村上が揃って4打数無安打に倒れるなど計4安打に封じられた。
先発の吉村は6回まで無失点も7回に痛恨の被弾。二死一塁で広島の7番・宇草に真ん中に入った直球を右翼席へ運ばれ、これが決勝点となった。7回5安打2失点と好投するも、一発に泣き2敗目(1勝)。2点ビハインドの9回は3番手・木澤が一死満塁のピンチを併殺で切り抜けたが、この日は投手時の踏ん張りに打線が応えられなかった。
2024年04月23日 21:27
「DeNA1−1阪神」(23日、横浜スタジアム)
DeNAの牧が痛恨のボーンヘッドでサヨナラの好機を逃した。
延長十一回、1死から投手強襲の内野安打で出塁した。犠打で得点圏へ進み、代打・石上が告げられた。だがルーキーが空振りすると、二塁走者の牧がまさかの飛び出し。慌てて二塁へヘッドスライディングで戻ったがタッチアウトになってしまった。
DeNAは九回1死二、三塁、十回1死二塁と3イニング連続で得点圏に走者を進めながらもサヨナラへ持ち込むことができなかった。横浜スタジアムは深いタメ息に包まれていた。
延長十二回も2死一、三塁の好機を作ったが、度会が空振り三振に倒れて痛い引き分けに。勝率5割復帰を逃した。
2024年04月23日 21:12
● ヤクルト 0 − 2 広島 ○
<3回戦・神宮>
接戦を制した広島は2引き分けを挟み4連勝。勝率を5割に戻した。
試合はヤクルト・吉村、広島・床田の両先発による投手戦。床田は立ち上がりからテンポ良くアウトを重ね淡々とゼロを刻んだ。遊撃・矢野が好守を連発するなどバックも堅い守りで左腕の好投をアシスト。床田は今季最長の8イニングを4安打無失点に抑え防御率は0.93となった。
打線は6回まで無得点だったものの、7回に7番・宇草が会心の一撃。二死一塁で追い込まれたあとの直球を右翼席へ運び、これが決勝の2号2ランとなった。
2点リードの9回裏は守護神・栗林がパーフェクト救援で締め、今季2度目の完封勝利。好投の床田は2勝目(1敗)、最後を締めた栗林は5セーブ目を手にした。