2021年08月05日 06:30
「東京五輪・野球・準決勝、日本5−2韓国」(4日、横浜スタジアム) 重圧のかかる場面でも、ルーキーの肝は据わっていた。日本ハム・伊藤は「1球目から思い切って自分のボールが投げられた」といつも通り力強く腕を振った。2回無失点の好救援。八回の勝ち越し劇を導き、勝ち投手となった。 「腹をくくっていくしかないという気持ちでした」 出番は同点の七回だた。得意のスライダーで簡単に2死を奪うと、四球を挟み、姜白虎は直球で3球三振に料理。八回も続投して2死から二塁打を浴びるも、慌てず代打・崔周煥を二ゴロに斬り、ガッツポーズを決めた。 7月31日の1次リーグ・メキシコ戦でも2回無失点と好投。中継ぎ陣の中でも存在感は大きくなっている。「投げたくてうずうずしている。普段は先発なので、短いイニングだからこそ思い切っていこうと思う」と7日の決勝に向け右腕は、既に臨戦態勢だ。
2024年03月29日 09:00
2024年3月29日――。いよいよ2024年のプロ野球が幕をあける。
開局70周年を迎えたニッポン放送の看板プロ野球中継番組「ニッポン放送ショウアップナイター」は、2024年のシーズンキャッチ「熱ラジ! いつでもみんなのプロ野球」を掲げ、18時15分プレイボールの巨人−阪神戦を『ニッポン放送ショウアップナイタースペシャル』として18時から生中継する。解説は江本孟紀氏、実況は山田透アナウンサーが担当。
山田透アナウンサーは開幕戦の実況に向けて、「私の場合は年寄りなんだから、思い残すことのない放送。アナウンサー人生思い起こすことのないような実況を。開幕戦で壊れてもいいくらいのそんな中継を」と覚悟を示す。
その一方で、「1ヶ月前にイメージしたのと、開幕直前になったのとイメージしているのとだいぶ変わってきてる(笑)」とのこと。
「俺の場合は試合の前はシミュレーションを描くんだよね。例えば、“明日の先発ピッチャーは、このピッチャーだから互いに点を取るまで打順が2回り目くらいまでかかるかな”、というようなシミュレーションをやる。これは野村克也さんから教わりましたね。監督も先発を見てシミュレーションをやるんですよ。接戦になりかねないゲームだったら、ここでポイントはこうしようとか、読んでいくんですよ」。
今夜の実況に向けてもシミュレーションをしてきた。2024年のニッポン放送のプロ野球中継が、山田アナの実況、江本氏の解説とともに“熱く”はじまる。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
2024年03月29日 08:52
大谷は「2番・指名打者」で出場…右前打に真美子夫人も手をたたいて喜び
■ドジャース 7ー1 カージナルス(日本時間29日・ロサンゼルス)
夫の安打に大喜びだった。ドジャース・大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、本拠地カージナルス戦に「2番・指名打者」で出場。初回の第1打席で右二塁打、第3打席で右前打を放った。この日、スイートルームでは真美子夫人もデコピンとともに観戦。「デコピンさんもお母さんと観戦」とファンも注目している。
真美子夫人とデコピンは後方の壁にニューバランスの新たなシグネチャーロゴが描かれたスイートルームで、大谷のユンホームを着用して観戦した。大谷はこの日、初回の第1打席で二塁打を放ち、5回の第3打席では右前打。安打を放つと笑顔で喜んでいた。
違法賭博に関与し、大谷の資金を盗用した疑いで元通訳の水原一平氏が20日付で球団から契約解除された。その後、パドレスとの開幕第2戦、オープン戦含めわずか1安打と苦しんでいた。
この日は一転快音を連発。SNSでは「奥さんとデコピンが一緒に観戦してるなんて可愛い」「デコピンも観戦に来てんのか、可愛すぎやろ」と注目していた。(Full-Count編集部)
2024年03月29日 08:45
○ パドレス 6−4 ジャイアンツ ●
<現地時間3月28日 ペトコ・パーク>
サンディエゴ・パドレスがホーム開幕戦で逆転勝利。ダルビッシュ有と松井裕樹の日本人コンビが登板し、松井裕樹がMLB初勝利を記録した。
パドレスはダルビッシュ有が韓国開幕戦に続いて、ホーム開幕戦でも先発登板。1回、2回で4三振を奪い、ともに三者凡退。完璧な立ち上がりを見せたが、3回、先頭打者のコンフォートに二塁打を打たれ、この試合最初のランナーを背負うと、9番アーメッドの適時二塁打で失点。先制を許してしまう。
ダルビッシュは4回、5回はともにランナーを背負いながらも無失点に抑えると、5回裏パドレスが2本の適時打で逆転。6回表の先頭打者に四球を出したところで2番手トム・コスグローブへ交代。勝ち投手の権利を持って降板した。
しかし7回表、3番手ジョニー・ブリトーが連打を浴び、アーメッドの2本目の適時打で失点。ブリトーは開幕戦に続いての救援失敗を喫し、試合は振り出しに。なおも一死一、三塁のピンチで松井裕樹が本拠地初登板。暴投で二、三塁とすると、李政厚の中犠飛で失点。逆転を許したが、二塁ランナーの走塁死により打者1人との対戦でイニングを終えた。
直後の7回裏、ジャイアンツ先発のウェブが降板したところを攻め立てると、ザンダー・ボガーツとジェーク・クローネンワースの適時打など一挙4得点で再逆転に成功。勝ち投手の権利を得た松井は8回表にもマウンドへ上がり、三者凡退。9回をロベルト・スアレスが締め、パドレスがシーソーゲームを制した。
ダルビッシュは5回0/3投げ、5安打、1四球、7奪三振、1失点と好投するも、2試合続けて勝敗は付かなかった。松井は開幕から3試合続けて登板。打者4人を無安打に抑え、MLB初勝利を記録した。
2024年03月29日 08:34
カージナルス戦に「2番・指名打者」で3打数2安打1四球で打率.385
■ドジャース 7ー1 カージナルス(日本時間29日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、本拠地で行われたカージナルスとの本拠地開幕戦に「2番・指名打者」で先発出場し、2試合ぶりのマルチ安打をマークした。
2024年03月29日 08:31
3打数2安打をマーク「夜眠れるようにしながら、尚且つリカバリーしないと」
■ドジャース 7ー1 カージナルス(日本時間29日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、カージナルスとの本拠地開幕戦に「2番・指名打者」で出場し、3打数2安打1四球で勝利に貢献した。20日、21日の韓国開幕2連戦から帰国後、オープン戦では3試合無安打に終わっていた。「時差ボケですね。まだ100ではないので。睡眠管理ですよね」と対策を明かした。
この日、初回無死一塁の第1打席では、元巨人マイコラスのチェンジアップをうまく拾い右二塁打を放った。走塁ミスで二三塁間でアウトになったが、先制に貢献。続く3回1死の第2打席は四球、5回1死の第3打席は痛烈な右前打を放った。7回1死の第4打席は空振り三振。3打数2安打1四球で打率を.385とした。
韓国開幕戦では2試合で10打数3安打2打点をマークしていたが、帰国後、エンゼルスとのオープン戦3連戦は無安打に終わっていた。試合後、「体調の管理を含めて難しいところはあったので」「正直、感覚的にはよくなかった」と本音も明かしていた。
開幕戦前日は「3時間くらい昼寝して、夜寝ました」と笑った。初回の第1打席から右翼線へ痛烈な二塁打。「まずは時差ボケを。まだ100でないので。睡眠の管理ですよね。夜眠れるようにしながら、尚且つリカバリーしないといけないので。ここあと2、3日の過ごし方が大事なんじゃないかと思います」と睡眠管理の大切さを説いた。「いい感覚を1試合目から出せたというのはよかったと思います」と復調を喜んだ。(Full-Count編集部)
2024年03月29日 08:27
■ドジャース 7ー1 カージナルス(日本時間29日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、ドジャースタジアムで行われたカージナルス戦に「2番・指名打者」で出場し3打数2安打1四球。チームの7-1の勝利に貢献した。試合後の大谷の一問一答は以下の通り。
――本拠地初戦を振り返って
「ファンの人も多く入ってもらって、敵の時はこわいですけど、味方の時は心強く素晴らしい声援をいただいてありがたかったなと思います」
――MVPトリオでやって
「僕だけホームラン打てなかったですけど(笑)、比較的いい打席だったと思うので、いいゲームだったと思います」
――セレモニーのブルーカーペットを歩いて
「ちょっと長いかなと思いましたけど…ハハハ、でもああいう演出もかっこよくて良かったんじゃないかと思います」
――1回の走塁ミスに関して
「ちょっと僕の方が(三塁コーチの指示より)早めにターンしていたので、その分、(三塁コーチの)ディーノがジャッジした時に僕が止まらないと。そこはね。ムーキーの方に合わせないといけなかった。そこはまた確認して。キャンプでそういうシチュエーションなかったので、また修正したいと思います」
――パフォーマンスには満足か
「そうですね。基本的にはいい打席が多かったと思うので。欲を言えば最後の打席は繋いで、いいシチュエーションでフレディに回せればよかったです」
――今日の本拠地開幕戦はどのような気持ちで迎えた
「興奮はしていましたし、1打席目からヒットが出たので安心ではないですけど、スタートとしてはよかったんじゃないかと思います」
――その中で2安打。打撃の手応えは
「ヒットが出ているのもそうですし、振る、振らないの判断も含めて比較的クオリティの高い打席だったんじゃないかと思います。それを継続するのが難しいですし、明日に向けてまた対策したいと思います」
――仲間との英語とのコミュニケーションは増えたのでは
「自分の打席の感覚とか、投手のボールであったり、どういう変化とかは比較的エンゼルスの時もやっていたので特に問題ないかなと思います。初めての僕がどう見えているかの感覚を、初めてのチームの選手たちは知らないですし、なので僕がどういう感覚で見えているかというのを共有するのは大事だと思います」
――韓国から戻って本拠地で1本でたことに感じたことは
「体調の管理を含めて難しいところもあったので、こっちに来てからの3試合は正直、感覚的にはよくなかったので、その中でいい感覚を1試合目から出せたというのはよかったと思います」
――昨日の過ごし方、この日への修正は
「まずは時差ボケを。まだ100でないので。睡眠の管理ですよね。夜眠れるようにしながら、尚且つリカバリーしないといけないので。ここあと2、3日の過ごし方が大事なんじゃないかと思います」
――何時間寝た?
「昨日は3時間くらい昼寝して、夜寝ました。フフフ」(Full-Count編集部)
2024年03月29日 08:00
「緊張と不安は大きいです。やってきたことをやるだけというのもありますけど、最初にチームを代表して投げる。自分の実力以上は出ないと思って、あまり欲をかけずにやっていければと思っています」。
ロッテの小島和哉が3月29日の日本ハムとの開幕戦(ZOZOマリンスタジアム)のマウンドに上がる。
2週間前の3月12日に取材した際、開幕に向けての準備について「ぼちぼちです」と話していたが、開幕を目前に控えた現在も「ぼちぼちです」と変わらない。
練習試合、オープン戦と、シーズン開幕に向けて自分に課してきたこと、やりたいことはできたのだろうかーー。
「う〜ん、できたこともありますけど、ちょっとできなかったことの方が多かったです」。
「でも、何ていうんですかね、勉強と一緒で、できたことが多分、無意識にできると思います。できなかったらできなかったで、そこに焦点を置いて練習、修正するだけ。良くても悪くても明確にわかったことは、自分の中では良かったと思います」。
良い部分、悪い部分をしっかり理解した上で、開幕を迎えることができた。その中で、課題として残った部分を本番前まで修正し開幕戦の舞台で披露し、また開幕戦で出た課題を潰していく。そうやって、長いシーズンを過ごしていくことになる。
小島は昨年3月31日にPayPayドームで行われたソフトバンクとの開幕戦でも先発しており、2年連続の大役だ。昨季は敵地だったが、今年は本拠地・ZOZOマリンスタジアムで開幕を迎える。そこへの緊張感について小島は「特にないですね」とのことで、「去年の最後の方とかもマリンの応援はすごく勇気づけられるものがありました。応援していただけると思うので、皆さんに乗せてもらって、いいピッチングができるように、応援よろしくお願いします」と、マリーンズファンの熱い応援を力に変えるつもりだ。
29日の開幕戦も「普段通りのつもりではいますけど、普段通りではできないと思います」と緊張感を楽しんでいくつもり。小島を開幕投手に指名した吉井理人監督は「「彼らしいピッチングを機嫌よくやってくれたら」といつも通りの投球を期待する。
「まずは先を見るのも大事ですけど、1試合1試合の積み重ね。1試合1試合の質を高められるようにと思って投げている。開幕戦を楽しみにしてくれる方もとてもたくさんいると思うので、きて良かったなと思えるような投球ができるように頑張りたいなと思います」と小島。チームを勝利に導くべく、2024年マリーンズにとって公式戦最初のマウンドに上がる。
取材・文=岩下雄太
2024年03月29日 08:00
就任2年目を迎える広島・新井貴浩監督(47)が28日、今季もセ・リーグの番狂わせを演じることに闘志を燃やした。
2024年03月29日 08:00
就任2年目を迎える広島・新井貴浩監督(47)が28日、今季もセ・リーグの番狂わせを演じることに闘志を燃やした。前日会見では昨季同様、カープを下位に予想する評論家陣が多いことに触れて発奮。昨年は開幕4連敗からのスタートとなった中、チームは2位と躍進を遂げた。今年も全員野球で、6年ぶりの覇権奪回をつかみ取る。
柔和な表情は、いつもと変わらない。敵地に乗り込んだ新井監督は終始笑顔で、ナインたちの動きに目を凝らした。頂点を目指す2年目は横浜からの船出。「早く始まってくれないかな」とペナントレース開幕へ気持ちを高ぶらせた。
昨季の開幕前、チームの前評判は決して高くなかった。だがナインはそれに奮起してAクラス入り。今年の下馬評も下位予想が多くを占めるが、指揮官は大歓迎だ。
「ありがたいことに昨年に引き続き、評論家の皆さまの、私たちへの評価はものすごく低いものをいただきました。選手もしっかりとチェックしていると思いますし『よし!やってやろう!』となっていると思います。頑張ります!」と力強く番狂わせを予告した。
その初陣は難敵・東の攻略から始まる。昨季は6度の対戦で0勝4敗、防御率1・84と苦戦を強いられた。「素晴らしい投手。連打はなかなか期待できないし、走者を出して(走者と打者の)両方でプレッシャーをかけていくにしても、なかなか四球も期待できない」と見立てを語った。
厳しい戦いになるのは承知の上。だからこそ「どんどん攻めていきたい」とアグレッシブなタクトで、ワンチャンスを得点につなげていく構え。「143試合、いい時も悪い時もあると思うけど、どんな時でも選手、スタッフ、ファンが一体となって戦っていきたいと思います」。今年も一致団結、束になってセ界に赤い旋風を巻き起こす。
2024年03月29日 08:00
阪神は29日に東京ドームで巨人との開幕戦に臨む。球団史上初の連覇へ向かう岡田彰布監督(66)は沖縄キャンプ中、癒やしの場所へ5年ぶりに通った。
◇ ◇
日本一を達成しても岡田監督は変わらない。オフは数え切れない祝福や厚遇を受けた。それでも浮ついた様子は一切ない。グラウンド外でも、昨季選手たちに説き続けた「普通」だった。
オープン戦の遠征中。数年ぶりに訪れた店で店主から「もう一生、会えないと思っていました。雲の上の人になったから」と言われると、こともなげに言い、笑った。
「なに言うてんねん。なんも変わらへんわ」
沖縄キャンプ中は5年ぶりに“癒やしの場所”へ通った。以前から恩納村に行くと必ず通う飲食店がある。沖縄出身の陽気な店主とは一緒にゴルフするほど意気投合。だが、店主は19年10月に40代で亡くなった。「もう一回、ユニホーム姿が見たい」と言い続けた「岡田ファン」と突然の別れ。以後、店は休業した。
だが、今春キャンプ中のある日。岡田監督は外出先で同店が営業再開し、店主の奥さんも勤務していることを知ると、帰り道に店をのぞいた。
以降は休日などに足を運び、貸し切りでも利用した。奥さんのサプライズでメニューにはない、沖縄で食べられる「ヤギのキン○マ」の刺し身が出されたことも。普段なら特異な食べ物は口にしないが、「元気になるんやろ?」と笑って食べた。言葉で表現しなくても、人を気遣う性格が表れていた。
健康面も変わらない。今年は膵臓(すいぞう)の数値にわずかな異常があったが問題はなく、66歳とは思えないほど元気。遠征先では好物の牛肉を5日間で3度も食べた。ステーキはいつもサーロイン。胃袋も健在だ。
陽子夫人は「家では『え、まだ寝てるの』というぐらい寝てることもあるし、『しっかり寝られる』って言ってますね」と言う。岡田監督は「そら、年齢的な衰えはあるで。年相応に老いたらええわ」と話すが、体力面に不安は感じさせない。
もちろん、野球勘も変わらない。常にマイナス思考の指揮官。「そんなうまいこといかへんって」。ほぼ苦しむことなく頂点まで駆け上がった昨季のような展開は全く想定していない。開幕ダッシュ失敗も想定して、連覇へ策を講じている。
むしろ、チームがさらに進化するためには苦境が必要と考えている。成長を続ける選手たちの話題になると冗舌になるが、冷静に「負けから学ぶことがある」とも言う。
岡田監督の根本は何も変わっていない。27日は都内の焼き肉店でコーチと決起集会を開催。開幕と同時にスイッチを入れ、契約最終年も「普通」にタクトを振る。(デイリースポーツ・西岡誠)
2024年03月29日 07:59
○ ドジャース 7−1 カージナルス ●
<現地時間3月28日 ドジャー・スタジアム>
ムーキー・ベッツ、大谷翔平、フレディ・フリーマンのMVPトリオの活躍でロサンゼルス・ドジャースがホーム開幕戦に勝利した。
初回、先頭のベッツが四球で出塁すると、大谷が本拠地初ヒットとなる右翼線への二塁打。大谷は走塁死となったものの、続くフリーマンが右前適時打を放ち、MVPトリオで得点。さらに4番のウィル・スミスが安打で繋ぐと、5番マックス・マンシーの右犠飛で2点を先制した。
3回裏には、ムーキー・ベッツが2号ソロ本塁打。さらに大谷が四球で繋ぐと、フリーマンが1号2ランを放ち、MVPトリオでリードを5点に広げた。
ホーム開幕戦のマウンドに上がったタイラー・グラスノーは、ゴールドシュミットにソロ本塁打含む2安打を許した以外はカージナルス打線を抑え込み、6回を投げ5奪三振、1失点。韓国開幕戦に続き、好投を見せた。
7回裏にはジェームズ・アウトマン、8回裏にはマンシーの適時打で2点を追加。7回表から登板したライアン・ヤーブローが3イニングをパーフェクト投球でセーブを記録。ベッツとフリーマンが2本塁打、4打点の活躍を収め、ホーム開幕戦に快勝した。
2024年03月29日 07:53
初回の第1打席で右二塁打、第3打席では痛烈右前打
■ドジャース 7ー1 カージナルス(日本時間29日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、ドジャースタジアムで行われたカージナルス戦に「2番・指名打者」で出場し3打数2安打1四球だった。
2024年03月29日 07:40
百戦錬磨の石橋さんがダルビッシュの“圧”に「野球人として…」
「久々に、あがりました」
芸能界のトップランナーとして長く走り続けている石橋さんが、意外な言葉を口にした。ダルビッシュにインタビューした感想を聞いた時のことだ。「僕はなかなか、ウッとなることはないのですが、ダルさんにはね……。野球人として、やっぱりスーパースターだなっていう“圧”に、ちょっとあがりましたよ」。そう語る顔には、野球少年が憧れの選手に出会ったような大きな笑みが浮かぶ。現地での興奮がよみがえってきたようだ。
自身で「野球人として」と言う通り、帝京高では投手として甲子園を目指した石橋さん。アリゾナ州ではドジャース、カブス、パドレスのキャンプ施設を訪問し、広大な敷地、充実した設備を目の当たりにした。「気候もいいですし、野球をやるには抜群の環境ですよね。ああいう環境でやれている選手をうらやましく思いました」と振り返る。
カブスの鈴木、今永、パドレスの松井裕樹投手にもインタビューしたが、その中でもダルビッシュから受けた印象は強烈だったという。「1年365日、24時間、本当に野球のことだけを考えていることが伝わってきました」と感嘆する。
「(ダルビッシュは)常にボールを持って、どう変化をつければ、どう曲がるのだろうかとか、こういうボールを投げるにはどうしたらいいのだろうかとか、常に考えていると言っていました」今年のメジャーでは4球団で日本人タッグ結成
ダルビッシュといえば、昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、若い侍ジャパンの投手たちへ積極的にアドバイスを送っていた姿が記憶に新しい。だが、石橋さんは「逆に、この子の投げているボールがいいな、となると、若い選手に『教えてくれ』と頼んで吸収していたそうです。『相乗効果でお互いのピッチングが良くなればいいんですよ』と。そういう考え方の柔らかさが素晴らしいですよね」と“取材”で掴んだ舞台裏を明かす。
今年のメジャーでは「チームに日本人選手が2人いる形ができた。ドジャースでは山本(由伸)くんに大谷(翔平)さん、松井くんにはダルさんがいる。かなりキャリアを積んでいる人が近くにいるのは、心強いでしょう」と指摘。メッツは2年目・千賀滉大投手が右肩の張りで出遅れているが、藤浪晋太郎投手が加入し、鈴木と今永のカブスと合わせると、その数は4球団に及ぶ。石橋さんは「非常に楽しみです。日本人選手2人がともに活躍したら、そのチームはかなり上位にいくのではないでしょうか」と“日本人タッグ効果”を期待する。「メジャーリーグ2」のレジェンドにスター選手が大興奮
実は、石橋さんは日本人以外のメジャー選手の間でも、かなり有名である。1994年公開の米コメディ映画「メジャーリーグ2」に、日本人選手のタカ・タナカ役で出演しているからだ。公開当時にはまだ生まれていなかったり、物心がついていなかったりした選手たちも、DVDなどで鑑賞したことがあるという。
今回の渡米でも「(フェルナンド・)タティス・ジュニア(外野手)や(マニー・)マチャド(内野手)に『うわっ、映画はもうやらないの?』と聞かれて、『俺はもうオールドマン(老人)だよ』と答えました。(ザンダー・)ボガーツ(内野手)には『今は何をやっているの?』と聞かれ、『ジャパニーズTVだよ』とハグを交わしました」と嬉しそうに明かす。
「メジャーリーグ2」の公開は、野茂英雄氏がドジャースと契約し、村上雅則氏(ジャイアンツ)以来30年ぶり2人目のメジャーリーガーとなった1995年のさらに前年。石橋さんが「僕は自分を“日本人選手第2号”と呼んでいます」と笑うのも、もっともだ。
「あの映画が公開されてから、ちょうど30年ですか。その間に、野茂英雄さんが日本人メジャーリーガーの道を切り拓き、大魔神(佐々木主浩氏)が行き、イチローさんが行き、新庄(剛志・現日本ハム監督)さんが行き……ついに大谷さんが行ってホームラン王になった。その成り行きに驚きますし、すごいと思います」大谷翔平にMLB史上初の快挙期待「フォーティー・フォーティーどころではない」
今季はすでに20、21日、韓国が舞台となったドジャースvsパドレス2連戦で開幕。第2戦ではダルビッシュvs大谷の初対決で大いに盛り上がった。そんな今季の見どころについて、石橋さんはこう考えている。
「今年打者に専念する大谷さんが、どんな成績を残すのか。ひょっとしたら、フィフティー・フィフティー(50本塁打・50盗塁)をやるのではないか。フォーティー・フォーティー(40本塁打・40盗塁)どころではないのではないか。そして、本当に入団1年目でワールドチャンピオンになってしまうのではないか。その可能性は十分あると思うんですよ」
石橋さんの頭の中でどんどん膨らむ予想は、現実のものとなるのか。今年もまたメジャーの舞台で数々のドラマが生み出される。(Full-Count編集部)
2024年03月29日 07:39
初回の第1打席で右二塁打、第3打席では痛烈右前打
■ドジャース 7ー1 カージナルス(日本時間29日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、ドジャースタジアムで行われたカージナルス戦に「2番・指名打者」で出場し3打数2安打1四球だった。試合後、NHKのインタビューに応じ、ドジャースファンの声援に「敵の時は怖いですけど、味方の時は頼もしいので」と感謝した。
大歓声の中、大谷が快音を連発した。初回無死一塁の第1打席では、元巨人マイコラスと対戦。チェンジアップをうまく拾い右二塁打を放った。走塁ミスで二三塁間で走塁死したが、先制に貢献。続く3回1死の第2打席は四球、5回1死の第3打席は痛烈な二塁打を放った。7回1死の第4打席は空振り三振だった。
試合後、NHKのインタビューに応じた大谷は「勝ててよかったですし、自分の打席も落ち着けては入れたので良かったと思います」と安堵した。「ボールもよく見えていますし、比較的冷静に打席に入れているので、切り替えて明日に望めればと思います」と前を向いた。
この日、5万2667人の大観衆がドジャースタジアムに詰めかけた。「敵の時は怖いですけど、味方の時は頼もしいなという印象」と感謝。スタンディングオベーションで迎えたファンに「これだけ入っていただいてやりがいというか。自分の打席でも応援していただいて気合が入りました」と話した。
20日付で違法賭博に関与した疑いで元通訳・水原一平氏が解雇に。21日のパドレス戦で初回に右前打を放って以降、オープン戦3試合を含めて13打席連続で快音が止まっていたが、完全復活をアピールした。試合後「開幕したばかりなので、まず切り替えて。また明日に臨めればと思います」と気持ちをリセットしていた。(Full-Count編集部)
2024年03月29日 07:35
◆ 大谷翔平が本拠地デビュー戦でマルチ安打
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(29)が現地時間28日にドジャー・スタジアムで行われたカージナルスとのホーム開幕戦に「2番・指名打者」で先発出場。本拠地ドジャー・スタジアムでの初めての公式戦でマルチ安打を記録した。
カージナルスの先発は巨人でもプレーしたマイルズ・マイコラス。初回、先頭打者のムーキー・ベッツが四球で出塁すると、大谷はスタンディングオベーションを受けながら打席入り。カウント1-2から外角低めのチェンジアップを巧く拾って、右翼線へ二塁打を放ち、本拠地初安打を記録。大谷は二塁を大きく回って三塁へ向かうも、前走者のベッツが三塁で止まっていたため、二三塁で挟まれ走塁死。痛恨の走塁ミスを喫したが、続くフレディ・フリーマンが右前適時打を放ち、MVPトリオで先制点を挙げた。
3回裏の第2打席はカウント3-1から外角のチェンジアップを見送り、四球で出塁すると、フリーマンがセンターへの1号2ラン本塁打。リードを5点に広げた。
5回裏、一死走者無しで迎えた第3打席は、カウント2-0からスライダーを打ち返し、右前安打。この試合最速となる打球速度113.0マイル(約181.9キロ)のクリーンヒットで3打席連続の出塁を果たした。
7回裏の第4打席は、無死走者一塁で3番手のオブライエンと対戦。カウント1-2から内角高めのスライダーに空振り三振。この試合は3打数2安打、1四球の成績でホーム開幕戦勝利に貢献した。
大谷は、韓国での開幕シリーズ後のオープン戦で3戦ノーヒットに終わっていたが、復調を感じさせるマルチ安打。今季成績は打率.385、OPS.862となっている。