2021年08月05日 07:00
今週開催されている「WTA500 サンノゼ」(アメリカ・サンノゼ/8月2日〜8月8日/ハードコート)は女子選手のみが出場する大会としては最古の大会で、今年で50周年を迎える。WTA(女子プロテニス協会)が公式ホームページでこの歴史的大会のこれまでの歩みを振り返った。1970年9月、のちにWTA(女子テニス協会)を立ち上げた『オリジナル9』と呼ばれる女子選手のグループが、当時男子主体だったテニス界に自分たちの活躍の場を作るべく1ドルの契約書にサインし、大きな話題となった。翌1971年、女子プロツアー「バージニアスリム・サーキット」が開始となり、その最初の大会としてサンフランシスコの公会堂で開催されたのが「WTA500 サンノゼ」の前身大会だ。その後、オークランド、スタンフォードと開催地を移しながら大会は続き、現在はシリコンバレーの首都と呼ばれるサンノゼで開催されている。この50年で開催地や名称は変わっていったが、世界トップクラスの女子選手が集まる大会であることは変わっていない。 今年7月、『オリジナル9』のメンバーはテニスの殿堂入りを果たし、アメリカのロードアイランド州ニューポートで行われたセレモニーに出席した。『オリジナル9』の1人、ロージー・カザルス(アメリカ)は当時を振り返り、「やっと、自分たちの居場所が出来たんです」と語った。サンフランシスコ生まれのカザルスは、女子選手にとって大きな節目となった大会が地元で開催されたことに感動したという。「公会堂のコートに足を踏み入れる瞬間はとても素晴らしい気分で、ワクワクしました。子供の頃、サーカスやカーショーを見るため通った場所です。その頃は、このような素晴らしいことの始まりの場所になるとは思いもしませんでした」 それでは、「WTA500 サンノゼ」のこれまでの歴史を数字を元に振り返ってみよう。 ■8人 『オリジナル9』のうち、1971年大会のシングルスに参戦した選手の数。前述のカザルスの他に、ビリー・ジーン・キング(アメリカ)、ピーチズ・バートコビッツ(アメリカ)、ジュディー・ダルトン(オーストラリア)、ケリー・メルビル リード(オーストラリア)、クリスティ・ピジョン(アメリカ)、ナンシー・リッチー(アメリカ)、そしてバレリー・ジーゲンフス(アメリカ)が出場。ジュリー・ヘルドマン(アメリカ)は怪我で大会に出られなかった。彼女らに加え、さらに8人の選手が出場し、計16人でシングルスが行われた。 ■1万5000ドル 1971年大会で出された賞金総額。うち4300ドルが優勝者に、2500ドルが準優勝者に支払われた。同年のグランドスラムで最も賞金額の大きかった「全米オープン」では、男子シングルスの優勝賞金が1万5000ドル、女子シングルス優勝賞金は5000ドルだった。その後1973年から「全米オープン」の賞金は男女同額となり、他のグランドスラムも後に続いたが、グランドスラム以外の大会では今でも男女の賞金額が違うところもある。ちなみにコロナ禍以前、2019年「全米オープン」の男女優勝賞金は過去最高の385万ドルだった。 ■5ドル 1971年大会でのコートサイドのプレミアム席のチケット価格。午後セッションのチケットは最安で1.5ドルだった。さらに、選手たちは観客数を増やそうと、自ら街頭や近所のスーパーに赴きチケットを手配りした。 ■3100人 初回大会の決勝、キング対カザルス(6-3、6-4でキングの勝利)の観客数。男子決勝の観客数より多かったと言われている。 ■21大会 1971年に「バージニアスリム・サーキット」で開催された大会数。 ■0 『オリジナル9』らが後のWTAとなる「バージニアスリム・サーキット」を創立する以前に開催されていた女子選手のみの大会の数。 ■5回 マルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)が「WTA500 サンノゼ」で優勝した回数。1979年から1993年までに達成された、大会最多記録。93年の優勝時、ナブラチロワは37歳だった。ダブルスの最多優勝はリンゼイ・ダベンポート(アメリカ)の6回。 ■14歳 1994年に「WTA500 サンノゼ」でプロデビューしたビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)の年齢(当時はオークランドで開催)。2回戦で当時世界2位のアランチャ・サンチェス ビカリオ(スペイン)にフルセットの末敗れた。 ■17カ国 これまでシングルスで優勝した選手の出身国の数。最近では、2019年にジェン・サイサイ(中国)が優勝し、中国がリストに加わった。 ■85位 2008年にシングルスで優勝したアレクサンドラ・ウォズニアク(カナダ)のランキング。決勝でマリオン・バルトリ(フランス)を破りツアー初優勝を飾った。ウォズニアクは予選を勝ち抜いて優勝したただ1人の選手で、この優勝により初めてトップ50入りを果たした。 ■49回目 「WTA500 サンノゼ」は50周年を迎えるが、1978年と2020年は開催されなかったため、今年は49回目の大会となる。 テニスデイリー編集部 ※写真は2018年「全豪オープン」制覇から50周年を迎えメルボルンを訪れたビリー・ジーン・キング
2024年03月28日 13:50
テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2024)は27日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第2シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)と連覇を狙う第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)がそれぞれ勝利し、準決勝で対戦することが決まった。
両者の対決は、シナーが優勝した今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)決勝とメドベージェフが勝利した昨年のマイアミ・オープン決勝の再戦となる。
この日、シナーはトマス・マハッチ(Tomas Machac、チェコ)に6-4、6-2、メドベージェフは第22シードのニコラス・ジャリー(Nicolas Jarry、チリ)に6-2、7-6(9-7)でそれぞれストレート勝ちした。
全豪ではシナーが2セットダウンから逆転し、四大大会(グランドスラム)初優勝を果たした。メドベージェフは「最初の2セットを取ったのは自分。マイアミではそれで(勝利に)十分だ」と冗談めかしつつ、「もちろん今回は別の試合。彼もまた適応してくるだろう」「勝つために100パーセントの準備をして彼を苦しめたい」と話した。
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2024年03月28日 11:38
テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2024)は27日、女子シングルス準々決勝が行われ、ダニエル・コリンズ(Danielle Collins、米国)と大会第14シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(Ekaterina Alexandrova)が4強入りを果たし、準決勝で対戦することが決まった。
世界ランキング53位のコリンズは第23シードのキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia、フランス)に6-3、6-2で快勝した。今シーズン限りで引退する意向を表明しているコリンズは、予選から出場した2018年大会でも4強入りしている。
アレクサンドロワは2時間に迫る接戦の末に第5シードのジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula、米国)を3-6、6-4、6-4で破った。アレクサンドロワは4回戦で世界ランク1位のイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)を倒しており、ペグラ戦の白星で今季トップ5から3勝目となった。
もう一つの準決勝では、3度の大会制覇を誇るビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka)と第4シードのエレナ・ルバキナ(Elena Rybakina、カザフスタン)が対戦する。
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2024年03月28日 09:14
男子テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は27日、コーチのゴラン・イワニセビッチ(Goran Ivanisevic)氏との関係を解消したと発表した。
自身のインスタグラムで、「数日前、共に活動するのをやめることをゴランと一緒に決めた」と明かし、「私たちのコート上での関係には浮き沈みがあったが、友情は常に揺るぎないものだった」とした上で、イワニセビッチ氏に感謝を述べた。
ジョコビッチは、2019年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)から01年の同大会王者であるイワニセビッチ氏を招へいし、5年間で数々の四大大会(グランドスラム)優勝を果たした。
しかし、今季は最終的に大会を制したヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)に敗れ全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)で準決勝敗退に終わるなど、自身の高い水準からすれば開幕から苦戦が続いている。
最近ではBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2024)3回戦で伏兵のルカ・ナルディ(Luca Nardi、イタリア)に敗れ、今週のマイアミ・オープン(Miami Open 2024)はスケジューリングを理由に出場を取りやめていた。
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2024年03月27日 13:23
テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2024)は26日、女子シングルス準々決勝が行われ、3度の大会制覇を誇る第27シードのビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka)が7-6(7-4)、1-6、6-3でユリア・プチンツェワ(Yulia Putintseva、カザフスタン)を下し、準決勝に進出した。
2024年03月27日 10:59
テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2024)は26日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第1シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)や第2シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)が順当に準々決勝に進出した。
アルカラスは第23シードのロレンツォ・ムゼッティ(Lorenzo Musetti、イタリア)に6-3、6-3、シナーはクリストファー・オコネル(Christopher O'Connell、オーストラリア)に6-4、6-3で勝利した。
BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2024)から2週連続優勝となる「サンシャイン・ダブル」を狙うアルカラスは次戦、第11シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)と対戦する。ディミトロフは第8シードのホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)を3-6、6-3、7-6(7-3)の逆転で破った。
シナーは準々決勝でトマス・マハッチ(Tomas Machac、チェコ)と顔を合わせる。
連覇を狙う第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)は7-6(7-5)、6-0でドミニク・コーファー(Dominik Koepfer、ドイツ)を退け、8強入り。次戦は第7シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)を7-6(7-3)、6-3で撃破した第22シードのニコラス・ジャリー(Nicolas Jarry、チリ)と対戦する。
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・アルカラス、モンフィス下し4回戦進出 マイアミOP
2024年03月26日 13:14
テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2024)は25日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第1シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は6-2、6-4でガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)を下し、4回戦に駒を進めた。
37歳のベテランであるモンフィスは、アルカラスの力強いプレーにうまく対抗していたものの、第1セットの第5ゲームで足首を負傷。その後も果敢にプレーを続け、見事なディフェンスを展開していたが、世界ランキング2位のアルカラスがそのまま押し切った。
アルカラスは次戦、第16シードのベン・シェルトン(Ben Shelton、米国)を6-4、7-6(7-5)で破った第23シードのロレンツォ・ムゼッティ(Lorenzo Musetti、イタリア)を迎え撃つ。
その他では、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が7-6(7-4)、6-3で第31シードのクリストファー・ユーバンクス(Christopher Eubanks、米国)にストレート勝ち。4回戦では第15シードのカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov)と顔を合わせる。
第8シードのホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)は第28シードのセバスチャン・コルダ(Sebastian Korda、米国)に7-6(7-5)、6-7(5-7)、6-3でフルセット勝利した。次戦は第11シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)と対戦。ディミトロフはヤニック・ハンフマン(Yannick Hanfmann、ドイツ)に6-1、6-0で完勝し、勝ち上がりを決めた。
第9シードのアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)は7-6(7-3)、 6-4で第24シードのヤン・レナード・シュトルフ(Jan-Lennard Struff、ドイツ)を退けた。
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2024年03月26日 13:00
テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2024)は25日、女子シングルス4回戦が行われ、世界ランキング1位で大会第1シードのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)は4-6、2-6で第14シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(Ekaterina Alexandrova)に敗れた。
シフィオンテクは序盤からアレクサンドロワの攻撃的なテニスに苦しめられ、ストレート負け。BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2024)から2週連続優勝となる「サンシャイン・ダブル」の達成はならなかった。
シフィオンテクは試合後、「マイアミではもっといいプレーをするつもりだったので、とにかく残念な気分。でも相手が素晴らしい試合をしたし、きょうは間違いなく向こうの方が上手だった」と話した。
2年連続の8強入りとなったアレクサンドロワは次戦、第5シードのジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula、米国)と対戦する。
また、第3シードのココ・ガウフ(Coco Gauff、米国)も3-6、6-1、2-6で第23シードのキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia、フランス)に敗戦。すでに第2シードのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)も3回戦で敗れており、これでトップ3全員が大会から姿を消した。
3回戦で大坂なおみ(Naomi Osaka)を倒していたガルシアは、準々決勝でダニエル・コリンズ(Danielle Collins、米国)と顔を合わせる。
第4シードのエレナ・ルバキナ(Elena Rybakina、カザフスタン)は第17シードのマディソン・キーズ(Madison Keys、米国)を6-3、7-5で下し、第8シードのマリア・サッカリ(Maria Sakkari、ギリシャ)との準々決勝へ進出した。
サッカリは対戦予定だった第22シードのアンナ・カリンスカヤ(Anna Kalinskaya)が右太もものけがで試合前に棄権したため、勝ち上がりを決めた。
第27シードのビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka)も8強入りを果たした。
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2024年03月26日 10:54
男子テニスのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は25日、マイアミ・オープン(Miami Open 2024)の試合中に足首に重傷を負い、「長期」離脱すると明かした。
2024年03月25日 13:36
テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2024)は24日、男子シングルス3回戦が行われ、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)は7-5、5-7、6-7(5-7)でトマス・マハッチ(Tomas Machac、チェコ)に敗れ、自身にとって「テニス面でのホーム」と語る街へ別れを告げた。
今季中の引退を示唆している36歳のマレーは、第3セット終盤に足首を痛めて治療を受けながらも試合を続行し、マッチポイントをしのいで決着をタイブレークへ持ち込んだが、5-3から逆転を許して3時間28分の激戦を落とした。
2度の優勝を誇るこの大会への出場が今回で最後だとマレー本人が分かっていることも相まって、試合はおそらく今大会ここまでで最も見応えのある、熱のこもった内容になった。マレーも粘り強さと技術が詰まり、さらには気持ちの入った彼らしいプレーを披露したが、この1年で初となる1大会中の3連勝は逃した。
試合を終えたマレーは「もちろん残念な終わり方だが、素晴らしい観客と素晴らしい雰囲気の中で、非常に競った試合ができた」と話し、「勝利まであと2ポイントだったのは確かだが、公平に見れば、相手も何本かビッグショットを決め、非常に大胆なテニスをしていた中で、きょうはそれが報われた形だ」と振り返った。
マレーは近年、オフシーズンの練習をマイアミで行うことが多く、この地域に大きな愛着を抱いているという。「マイアミは自分のキャリアでも特別な場所。テニス面でのホームになっている。この場所で練習や準備を多くこなしてきたし、この街が大好きだ」と語ったマレーは、コートを去る前に、長時間の試合を通じて自身を後押しし、声援を送った観客に感謝を示した。
「素晴らしいサポートだった。観客の中にはもちろん米国人も、英国人も、さらにはラテンアメリカの人も多くいるが、みんなテニスを愛し、いつも本当に最高の応援をしてくれる」
「だからきょうは他の大会よりも、コートを去らなくてはならないことに、少し感傷的になった」
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2024年03月25日 12:50
テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2024)は24日、女子シングルス3回戦が行われ、大坂なおみ(Naomi Osaka)は6-7(4-7)、5-7で大会第23シードのキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia、フランス)に敗れ、16強入りを逃した。
大坂は3本のセットポイントをしのいで持ち込んだタイブレークを落とし、第1セットを奪われると、第2セットは4-2とリードしたところから逆転を許し、両者通じて28本のエースが生まれた激しい打ち合いに敗れた。
勝利したガルシアは次戦、第3シードのココ・ガウフ(Coco Gauff、米国)と対戦する。全米オープン(US Open Tennis Championships 2023)覇者のガウフはオシアン・ドダン(Oceane Dodin、フランス)に6-4、6-0で快勝した。
世界ランキング1位で第1シードのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)は第26シードのリンダ・ノスコバ(Linda Noskova、チェコ)を6-7(7-9)、6-4、6-4のフルセットで退け、4回戦に駒を進めた。
両者はこれが今季3度目の対戦で、1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)ではノスコバが勝利し、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2024)ではシフィオンテクがリベンジを果たしていた。この日も接戦となったが、シフィオンテクが逆転で勝利をものにした。
シフィオンテクは4回戦で第14シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(Ekaterina Alexandrova)と顔を合わせる。アレクサンドロワは同じロシア出身で第21シードのアナスタシア・パフリュチェンコワ(Anastasia Pavlyuchenkova)を6-4、3-6、6-3で下した。
その他では、第5シードのジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula、米国)が第31シードのレイラ・フェルナンデス(Leylah Fernandez、カナダ)に7-5、6-4で勝利し、4回戦で第20シードの同胞エマ・ナバーロ(Emma Navarro)との対決が決まった。
最近好調のナバーロは、2月にWTA 1000のドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2024)を制した第12シードのジャスミン・パオリーニ(Jasmine Paolini、イタリア)を6-2、3-6、6-0で破り、シフィオンテクに次いでツアー2位の今季20勝目を挙げた。
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2024年03月25日 11:24
テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2024)は24日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第2シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)は5-7、7-5、6-1で第25シードのタロン・グリークスプア(Tallon Griekspoor、オランダ)を退け、4回戦に進出した。
第1セットはグリークスプアのパワープレーに苦しんだが、第2セット3-3の雨天中断明けから流れを引き寄せると、そのまま第2セットを奪い返し、最終セットは圧倒して16強入りを決めた。
試合後には「第1セットも非常に接戦だったが、向こうの手に渡ってしまった」としつつ、「きょうは厳しい状況だったが、メンタルを強く保つことができた。雨による中断後は、より積極的にいくことを心がけ、それを実践できた。タフな一日だったが、結果には非常に満足している」と話した。
次戦はクリストファー・オコネル(Christopher O'Connell、オーストラリア)と対戦する。
同日に行われた2回戦では、世界ランキング57位のファビアン・マロジャン(Fabian Marozsan、ハンガリー)が第6シードのホルガー・ルーネ(Holger Rune、デンマーク)を6-1、6-1のわずか59分で破る番狂わせを起こした。
マロジャンは、昨季のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2023)でカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)、上海マスターズ(Rolex Shanghai Masters 2023)でキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)を倒しており、これでトップ10選手から3勝目となった。
一方、前日に上位4シード中3人が敗退した地元米国勢は、第16シードのベン・シェルトン(Ben Shelton)が6-3、6-4でマルティン・ランダルーセ(Martin Landaluce、スペイン)を下し、大会に生き残った。
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2024年03月24日 16:04
テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2024)は23日、女子シングルス3回戦などが行われ、大会第2シードのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)は4-6、6-1、1-6でアンヘリナ・カリニナ(Anhelina Kalinina、ウクライナ)に敗れた。
2024年03月24日 12:54
テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2024)は23日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は6-2、6-1のストレートでロベルト・カルバレス・バエナ(Roberto Carballes Baena、スペイン)に快勝した。
アルカラスは同胞カルバレス・バエナとの力の差を見せつけ、85分で勝利。前週のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2024)と合わせた2冠「サンシャイン・ダブル」を狙う中、絶好調を維持しているように見える。スペイン勢相手の連勝を11試合に伸ばしたアルカラスは、3回戦でガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)とジョーダン・トンプソン(Jordan Thompson、オーストラリア)の勝者と対戦する。
全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)王者で第2シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)は、予選勝者の同胞アンドレア・ババッソーリ(Andrea Vavassori)を6-3、6-4で下し、自信を持って大会をスタートさせた。前回王者で第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)も6-4、6-2でマートン・フチョビッチ(Marton Fucsovics、ハンガリー)を問題なく退けた。
一方で地元の米国勢は、シード上位4人のうち3人が早期敗退する厳しい1日になった。
第12シードのテイラー・フリッツ(Taylor Fritz)は3-6、4-6のストレートで予選勝者のチアゴ・ザイブチ・ビウチ(Thiago Seyboth Wild、ブラジル)に苦杯。見事なウイナーと派手なショットを繰り出す相手に屈した。
第21シードのフランシス・ティアフォー(Francis Tiafoe)は5-7、6-7(5-7)でクリストファー・オコネル(Christopher O'Connell、オーストラリア)との接戦を落とした。第13シードのトミー・ポール(Tommy Paul)はワイルドカード(主催者推薦)の同胞マーティン・ダム(Martin Damm)との試合中に足首の負傷による途中棄権を強いられた。
第10シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas)もデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)に金星を献上し、大会から姿を消した。優勝2回のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は7-6(7-0)、6-3でトマス・マルティン・エチェベリー(Tomas Martin Etcheverry、アルゼンチン)に勝利し、3回戦に進出した。
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2024年03月24日 11:17
テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2024)は23日、女子シングルス2回戦などが行われ、大坂なおみ(Naomi Osaka)は6-2、7-6(7-5)で大会第15シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)を退け、3回戦に駒を進めた。産休から復帰した同士の一戦を制した大坂は、好調ぶりを発揮し続けている。
第1シードのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)はカミラ・ジョルジ(Camila Giorgi、イタリア)に6-1、6-1で勝利。第5シードのジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula、米国)も、6-4、4-1とリードする中で中国の朱琳(Zhu Lin、ズー・リン)が棄権を申し出たため、勝ち上がりを決めた。
一方で第6シードのオンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)は、1-6、6-4、3-6で世界ランク65位のエリナ・アバネシャン(Elina Avanesyan)に番狂わせを喫し、敗退となった。
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2024年03月23日 09:59
テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2024)は22日、女子シングルス2回戦が行われ、大会第2シードのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)は、元恋人の死去後初の試合に臨み、感情を抑えてパウラ・バドサ(Paula Badosa、スペイン)に6-4、6-3で勝利した。
全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)で2度の優勝を誇るサバレンカは20日、元恋人のコンスタンティン・コルツォフ(Konstantin Koltsov、42)さんの死を受け、「心が張り裂けるよう」と述べていた。コルツォフさんは18日未明、同市内にある高級リゾートの一室のバルコニーから飛び降り、命を落とした。
6時間に及んだ雨による遅延後、サバレンカとその近しい友人でもあるバドサはともに全身黒色のウエアでコートに姿を現した。
出足の良くなかったサバレンカだが、第7ゲームでブレークを奪って第1セットをものにすると、第2セットの第3ゲームでもブレークを奪取。力の差を見せつけて1時間22分で片を付けた。
試合後に両選手はネット際で抱き合い、女子テニス協会(WTA)に今大会でのメディア対応の免除を求めていたサバレンカは、オンコートインタビューをせずにコートを後にした。
バドサは試合後、サバレンカが集中力を維持して堅実なパフォーマンスを発揮したことに驚きはないと語った。
「彼女はとても強い女性で、それはコート上でもわかる。私はコート外の彼女のことも知っているから驚かない」「とてもいいプレーをするか、いつも通りのプレーをするかだろうと思っていた。彼女の幸運を祈り、この大会でどれだけ勝ち上がれるか楽しみだと彼女には伝えた」
一方、第3シードのココ・ガウフ(Coco Gauff、米国) はナディア・ポドロスカ(Nadia Podoroska、アルゼンチン)を6-1、6-2で退け、3回戦に進出している。
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