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2021年09月18日 06:00
■名古屋グランパス 直前の試合で新エースが大爆発。攻守における隙はほぼなし【プラス材料】 火曜日に行われたACLラウンド16の大邱FC戦で見せた勝ち方は、今後名古屋グランパスと対戦するすべてのチームに大きな脅威を与えたに違いない。チーム全体で攻守において手堅く、そしてアグレッシブに試合を進めるマネジメント力を発揮して、2度のビハインドを4得点で跳ね返してみせた。 その原動力となったFWシュヴィルツォクの大立ち回りは、さすが現役ポーランド代表という破壊力と説得力に満ちたものだった。得点パターンは多彩で、とりわけ左サイドはもはや“クバゾーン”と呼びたくなる。そうした彼の特長をチームメートもつかんできたか、DF吉田豊やFW前田直輝は好連係を見せ始めており、個の力をチームで生かす攻撃の流れは今後の進化に大きな期待が持てる。【マイナス材料】 公式戦ここ9試合で8勝1分という好成績が、連戦の疲労を軽減しているのは過密日程の中に見出せる好材料。とはいえ、選手に疲労がないわけではなく、選手起用のマネジメント面でマッシモ・フィッカデンティ監督もさまざまな采配を練っているに違いない。 ACLの大邱FC戦から中3日と比較的余裕はあるが、それでも週2〜3回というスパンでの試合はチームへの負担も大きく、選手交代やスタメンの入れ替えなどをどのようにプランニングしてくるかは勝負を分ける要素ともなる。ACLで爆発したシュヴィルツォクや前田、FWマテウスなど継続起用している選手たちをいかに休ませるか、休ませられる戦いにできるか。そのことを2位の横浜F・マリノスに対して考えなければいけないのは、なかなか思案のしどころか。文:今井雄一朗■横浜F・マリノス 絶好調のリーグ得点王に期待も、軸不在の最終ラインに不安あり【プラス材料】 ここまで28試合を消化し、リーグトップの総得点「63」を誇る攻撃陣は圧巻の破壊力だ。 特に得点ランキングトップの15得点を挙げているFW前田大然は絶好調。前節のサンフレッチェ広島戦でも得点を記録しており、今季ゴールを決めた試合は10勝1分と圧倒的な勝率を誇る。首位の川崎フロンターレよりも消化試合数が1試合多いとはいえ、勝ち点「1」差に迫っている。早ければ今節終了後にも暫定ながら首位に立つ可能性があるだろう。 対戦相手の名古屋グランパスとは約1カ月前の8月12日に対戦し、2−0の完勝を収めている。今節はその再現を狙う一戦で、自慢のアタッキングフットボールで2連勝を目指す。【マイナス材料】 8月28日に行われた第27節の鹿島アントラーズ戦で負傷交代したDF畠中槙之輔は左ハムストリング付着部損傷(全治6カ月の見込み)と診断され、今季中の復帰が絶望的となった。さらに広島戦前日の練習でDFチアゴ・マルチンスが再負傷し、試合の出場を回避。現在は別メニュー調整ながらボールを蹴っているため重傷ではないが、8月後半から負傷が続いているだけに、今節から復帰できるかどうかは微妙な状況だ。 それに加えて、広島戦でFW仲川輝人とDF小池龍太が負傷。その後の練習で負傷したMF天野純とともに、今週前半は別メニュー調整で過ごした。ここにきて負傷者が続出しており、試合に向けたマネジメントが難しくなっている。文:totoONE編集部
2024年04月19日 22:40
パリ・サンジェルマンからはネイマール、リオネル・メッシが去り、ネームバリューという点では少々物足りないチームとなった。
しかし、スター路線からの脱却こそPSGに必要なものだったのかもしれない。PSGはチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグでバルセロナを4-1と撃破してベスト4入りを決めたが、伊『Gazzetta dello Sport』は今のPSGを「戦士のチーム」と評している。
この戦士のチームを作り上げたのは、指揮官ルイス・エンリケだ。現チームではFWキリアン・ムバッペがスターとして君臨しているが、ムバッペの周りにはハードに戦える選手がいる。チームのバランスはまずまずと言えよう。
「エンリケのPSGと過去のPSGとの大きな違いがファイトするところにある。昨季まで、特に昨季に関しては何よりもメッシ、ネイマール、ムバッペといったスターが中心だった。今ではすべてが変わった。PSGのユニフォームのためなら何でもする準備ができている戦士のチームを望むアル・ケライフィ会長の構想が初めて現実となったのだ。しかし、それはケライフィの意志によるものではなく、エンリケによるものだ。PSGは、スタイルに適応しない選手は誰でも犠牲にするという監督を確保した」
準々決勝のバルセロナ戦はホームで行われた1stレグを2-3で落とす苦しいスタートだったが、PSGの選手たちは諦めなかった。
ベスト4ではドルトムントとの対戦だが、ドルトムントは決して優勝候補というわけではない。戦力的にはムバッペを抱えるPSGの方が優位とも言える。決勝進出も見えてきているが、ムバッペを頂点に戦えるチームとなったPSGに歓喜は訪れるか。
2024年04月19日 22:40
16日に行なわれたU23アジアカップの日本代表対中国代表の試合は、西尾隆矢が前半のうちに退場するというイレギュラーな内容となった。
しかしながら、松木玖生のゴールで得たリードを10人で90分守り切るというミッションを完遂した日本代表が勝点3を奪取することに成功し、大会の初戦をいい形で終えることができた。
そして、この中国戦の裏側を撮影した『Team Cam』が19日に公開されていた。試合後のロッカールームで内野貴史は以下のように話していたようだ。
「でかいです。こういう試合を全員で勝てた。チームで、みんなで耐えられたのは、次に繋がる勝利だったかなと思います。今経験しておいてよかったです。
西尾隆矢のために、今後に繋げないといけないと思っていたので。彼が返ってくるまで繋げます!」
さらに、ゴールキーパーとして無失点での勝利に貢献した小久保玲央ブライアンもこのように語っていた。
「よかったですよ。この勝点は本当にでかい。めちゃめちゃ嬉しいです。UAE戦に向けて、修正するところは修正して、次に向けてやっていけたら。
こいつ(西尾隆矢)ダメっすよ(笑)。今(カメラに向けて)背中を向けてますけどね」
なんとまだ無敗!日本代表の「アジアカップでレッドカードを受けた5名の選手」
前半の半ばというタイミングで退場してしまったことにより、チームに大きなダメージを与えてしまった西尾隆矢であるが、むしろ日本代表のメンバーは彼のレッドカードを受け入れつつ、彼のために勝たないといけないと思っていたようだ。
パリ五輪を目指すU-23日本代表は19日の現地時間18時30分(日本時間では午前0時30分)にキックオフされる予定だ。
2024年04月19日 22:03
スペインメディアの『マルカ』は19日、現役時代レアル・マドリードなどで活躍したメスト・エジル氏がレアル・マドリードとバルセロナの「エル・クラシコ」について語ったインタビューを掲載した。
現在35歳のエジル氏は、トルコ系移民3世としてドイツのゲルゼンキルヒェンに生まれ、2006年8月に地元クラブのシャルケでプロデビューを果たした。2008年1月に加入したブレーメンでさらに評価を高めると、2010年8月にはレアル・マドリードへと完全移籍。レアル・マドリードでは3シーズンの在籍で公式戦通算159試合に出場し、27ゴール81アシストを記録。魔法の左足から数々のチャンスを生み出し、2011−12シーズンのラ・リーガ制覇などに貢献した。その後、エジル氏はアーセナル、フェネルバフチェ、イスタンブール・バシャクシェヒルでプレーし、2023年3月に現役を引退した。
エジル氏は自らが経験したエル・クラシコについて問われると「あの時代のサッカー界で最も重要な試合だった。自分たちにとっては残念なことだけど、あの当時のバルサはおそらく史上最高のバルサだった。ペップ(ジョゼップ・グアルディオラ監督)のバルサは異次元の強さで、現在のバルサとは明らかに異なっていた」と以前のエル・クラシコがとてもハイレベルで難しい試合であったことを説明した。
その上でエジル氏は「現在、世界の注目はリヴァプール対マンチェスター・シティや、その他のプレミアリーグの試合に集中している。エル・クラシコの世界的な地位が落ちてしまっているのは残念なことだよ。けど、それはレアル・マドリードのせいじゃない。レアル・マドリードは現在も間違いなく世界最高のチームのひとつだからね。問題はポテンシャルを失ってしまったバルサだよ」と話し、バルセロナが以前のような圧倒的な強さを失ったことが、サッカー界におけるエル・クラシコのプレゼンス低下につながっていると説明した。
また、エジル氏は、21日にレアル・マドリードのホームで行われるラ・リーガ第32節について「間違いなく勝利に近いのはレアル・マドリードだ。バルセロナも戦い、勝とうと試みてはいるけどね。バルセロナにはどのポジションにも優れた選手がいる。けど、今シーズンは怪我人が多すぎる。思うにバルセロナは、自分自身と自らのミスに焦点を当てるべきだと思う。審判にいつも文句を言うのではなくね。そんなことをしても、役に立たない。一方のマドリードは素晴らしいシーズンを送っている」と両チームの印象を語った。
なお、ラ・リーガ第32節レアル・マドリードとバルセロナの試合は、4月21日の28時(日本時間)にキックオフ予定。日本では、「DAZN(ダゾーン)」と「U-NEXT(ユーネクスト)」で配信される。
2024年04月19日 22:00
ライプツィヒに所属するスロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコは今夏の去就が注目されている選手の1人だ。
2024年04月19日 22:00
ワールドカップ出場権をかけたアジアカップに臨んでいるフットサル日本代表。
4月18日(木)の初戦ではキルギスに2-3で敗れてしまったが、すぐに20日(土)の韓国戦、そして22日(月)のタジキスタン戦がやってくる。
木暮賢一郎監督率いる日本代表の逆襲を願いつつ、今大会の出場メンバー14名+直前に負傷離脱した3名が現在履いているフットサルシューズを調べてみた。GK(ゴレイロ)2.黒本ギレルメ(しながわシティ)
着用シューズ:アスレタ O-Rei Futsal A002 1.ピレス・イゴール(バルドラール浦安)
着用シューズ:デスポルチ テッサライト ID PRO 2フィウーザ・ファビオ(湘南ベルマーレ)
着用シューズ:ホマ トップフレックスFIXO(フィクソ)4.石田健太郎(バルドラール浦安)
着用シューズ:アスレタ O-Rei Futsal T007_2.03.山田凱斗(インテル・モビスターFS/ESP)
着用シューズ:デスポルチ ボアビスタ KI PRO 211.安藤良平(名古屋オーシャンズ)
着用シューズ:ミズノ モレリアINオリベイラ・アルトゥール(深圳南嶺鉄狼/CHN)
着用シューズ:ホマ トップフレックス リバウンドALA(アラ)6.吉川智貴(名古屋オーシャンズ)
着用シューズ:アシックス デスタッキ K FF13.長坂拓海(バルドラール浦安)
着用シューズ:アスレタ O-Rei Futsal A0028.堤優太(しながわシティ)
着用シューズ:アスレタ O-Rei Futsal T007_2.012.甲斐稜人(名古屋オーシャンズ)
着用シューズ:アシックス デスタッキ K FF10.金澤空(名古屋オーシャンズ)
着用シューズ:デスポルチ ボアビスタ KI PRO 17.山中翔斗(ペスカドーラ町田)
着用シューズ:デスポルチ サンルイス KI PRO 25.仁部屋和弘(バサジィ大分)
着用シューズ:アディダス プレデター フリーク.3 L INPIVO(ピヴォ)14.新井裕生(しながわシティ)
着用シューズ:アスレタ O-Rei Futsal A0029.平田ネトアントニオマサノリ(インダストリアス・サンタ・コロマ/ESP)
着用シューズ:アディダス トップサラ清水和也(名古屋オーシャンズ)
着用シューズ:ヒュンメル アピカーレ5 SL WIDE PG LIMITED
デスポルチ勢を中心に別注モデルを履いている選手も多く、その場合はベースになっていると思われるシューズを記載した。
冨安も続け!実は「アシックスのスパイク」を履いていたレジェンド級サッカー選手たち
着用選手最多は5名のアスレタ。2位は4名のデスポルチと、Fリーグでも人気の両メーカーが日本代表でもトップ2を占める結果となっている。
2024年04月19日 21:00
マンチェスター・シティは昨シーズンに続き、欧州王者の座を狙ったが、レアル・マドリードに敗れてベスト8で姿を消すことになってしまった。
2ndレグはシティがかなり押し込み、点を決められるチャンスがあっただけに悔しい敗戦となってしまった。この試合もスタメンフル出場を果たしたルベン・ディアスはクラブの公式にて敗戦の悔しさを吐露した。
「何を言えばいいのかさえわからない。ただイライラするだけだ。試合全体を通して、我々は試合を支配していた。最終的にはPK戦に進むことになったが、努力はした。僕らにはチャンスがあった。もちろん、私たちがゲームをコントロールした方法では、PK戦になることを避けるためにあらゆる手を尽くした。なぜならばある意味、それが彼らが望んでいたものだからだ」
シティはこの試合33本のシュートをうち、68%のボール支配率を記録しながらも1点しか奪うことができなかった。レアルの集中した守備や勝負強さを感じさせる内容であった。
CLはベスト8で敗退してしまったが、ディアスは切り替えて前に進む必要があると語り、残されたタイトルであるFAカップとプレミアリーグタイトルへの意気込みを語った。
「それを受け入れるのは難しいよ。でも道は一つしかない、その道は前進だ。いろいろな見方ができる。私たちの側からは、もっとうまくやれることはないかと考える。チームはそこにいた。私たちは戦ったし、チャンスもあった。今日は私たちの日ではなかったようだ。チャンスはあった。ボールが入るときもあれば、入らないときもある。しかし、今シーズンはまだ何が起こるかわからない」
シティは週末にはチェルシーとのFAカップ準決勝を控えており、すぐ次の試合が待っている。ディアスは最後に体の疲れがあるかもしれないと語りながらも、「特に頭の中では、2つの非常に重要なコンペティションで戦っている今こそ、強くなるときだとわかっている」とコメントしており、残された2つのタイトルに向けて再スタートを誓っている。
2024年04月19日 21:00
U23アジアカップのグループステージ初戦で中国に勝利したU-23日本代表。
先制した後の前半17分にDF西尾隆矢(セレッソ大阪)が一発退場し厳しい戦いを余儀なくされたが、最後まで耐え抜いて勝利を手にした。
『プレーヤーオブザマッチ』は満場一致でGK小久保玲央ブライアンだろう。
ポルトガルの名門ベンフィカに所属する23歳は、ビッグセーブを連発してこの試合の救世主に。ネットでは「A代表の鈴木彩艶より良いのでは?」といった声が溢れるほどだった。
一躍時の人となった小久保だが、所属するベンフィカでは5年間でトップチームでの出場はゼロ。今季の前半はBチーム(2部)の正GKを務めていたものの2月からは出場はおろかベンチ入りさえままならない状況である。
これほどのプレーができる彼がなぜこのような事態に陥っているのだろうか。柏から世界へ
小久保玲央ブライアンは2001年1月23日、ナイジェリア人の父親と日本人の母親のもとに生まれた。日本の学年的には2000年の世代だが、早生まれのためパリ五輪に出場する資格(2001年生まれ以降)を持っている。
地元は千葉で中学の頃から6年間柏レイソルのユースに所属。高3の2018年には2種登録され、そのままトップチーム昇格するかと思われたが、2019年1月、18歳の誕生日を迎えた直後にベンフィカと2023年までの契約を結んだ。✍ Bem-vindo, Leo Kokubo.
ℹ https://t.co/fODoDisAwU#FormarAGanhar pic.twitter.com/1HeybThSDM
— SL Benfica (@SLBenfica) 2019年1月25日
ビッグクラブからの突然の発表は日本のサッカーファンを驚かせたが、この移籍のきっかけとなったのが2018年に開催されたアルカス国際カップだ。同大会の準決勝で柏はベンフィカのユースと対戦し、PK戦の末に勝利。この試合でPK戦を含めて活躍したのが小久保だった。
柏はこの大会で準優勝し、U23アジアカップにも出場している細谷真大がMVP、小久保がベストGK賞を受賞。ここでの活躍が名門への扉を開いたのである。
ちなみにこのアルカス国際カップはカタール開催。奇しくも今回のU23アジアカップが行われている場所であり、6年の時を経て再びこの場所で評価を高めているというのも何かの縁なのだろう。名門クラブで着実にステップアップ
小久保がベンフィカに加入した際のリリースには「U-19, U-23, Bチームに加わる」と書かれていた。
昨今の福田師王(ボルシアMG)、佐藤恵允(ブレーメンU-23)らがそうであるようにまずセカンドチーム等で経験を積み、結果を残せばトップに昇格できるヨーロッパで主流になっているシステムだ。
ここでベンフィカのシステムをみていこう。 トップチームBチームU-23チームU-19チームU-17チーム U-15チーム
ベンフィカは基本的に以上の6段階で構成されており、18歳で加入した小久保はまずは上記の3と4に該当するU-19とU-23のチームでプレーすることとなった。
小久保が本格的にプレーし始めたのは2019-20シーズンからだ。このシーズンはU-19のUEFAユースリーグ(19歳以下のチャンピオンズリーグに相当)とU-23の国内リーグを掛け持ちでプレー。UEFAユースリーグでは決勝でレアル・マドリーに敗れたものの準優勝に輝いた。写真は昨年8月のスーペルコパでのもの
上々の1年目となったが、この時期に最初の不運に見舞われる。それがコロナの流行である。世界を混乱に陥れたこのパンデミックはサッカー界にも大きな影響を与え、リーグ戦が一時中断、ユーロ2020は2021年に延期される事態となった。
小久保もリーグ戦での貴重な実戦の場を失い、さらに出場が有力視されていた2021年U-20ワールドカップは大会自体が中止に。出場の候補だった東京五輪もメンバーから落選するなど国際経験を積む機会も逃してしまう。
それでも2020-21シーズンは初めてBチームでベンチ入り。シーズン後半の2021年3月にはベンフィカとの契約を2025年6月まで延長し、同5月にはトップチームに一時合流してベンチ入りも果たす。さらに翌2021-22シーズンには本格的にBチームに帯同し、初出場を含む9試合に出場した。
この時点で21歳。コロナ禍による不運はあったにせよ、成功への階段を確実にのぼっているかと思われた。超逸材の台頭により窮地に
だが2022-23シーズン、順調だった彼のキャリアに暗雲が立ち込める。それが小久保より3歳も若い(学年では4歳年下)アンドレ・ゴメスの台頭である。超逸材とされるアンドレ・ゴメス
ポルトガルの年代別代表で守護神を務めるアンドレ・ゴメスは、『2004年生まれで世界最高のタレントの一人』と評価される超逸材。クラブはその彼を優先的に起用し始め、それにより小久保は再びU-23チームに逆戻りとなってしまったのだ。
それでもアンドレ・ゴメスが昨年5月に肩を負傷して長期離脱すると、小久保は今シーズン開幕からBチームの正GKを任され、そこで評価を高めてトップチームに「4番手」として昇格する。だがそれも束の間で、今年1月にアンドレ・ゴメスが怪我から復帰すると再びBチームのポジションを明け渡した。
今年2月以降はトップチームに帯同するものの、守護神であるウクライナ代表GKアナトリー・トルビンの「ウォーミングアップ相手」として扱われており、Bチームも含めてベンチ入りさえほぼできていない状況が続いている。
これが現在の小久保の状況なのだ。
小久保は過去にジョアン・フェリクス(現アトレティコ・マドリー)、ダルウィン・ヌニェス(現リヴァプール)、現在ならアンヘル・ディ・マリアらとのシュート練習にも付き合っているようで、自身もそのレベルの高さや価値を強調している。
そもそもベンフィカというクラブは近年だけでもヤン・オブラク、エデルソンといった名GKを輩出しており、現在も守護神がウクライナ代表のトルビン、控えがポルトガル代表のサムエウ・ソアレス、3番手が上述のアンドレ・ゴメスと世界的にもハイレベルな環境で、出場すること自体が難しい。
ただそうはいってもこのままBチームでさえ出場機会が得られないのであれば、この先を考えなければいけないだろう。特に来年で24歳になる小久保が出場する舞台はこれまで以上に限られてくる。
Xのフォロワーが5万人を超え、ベンフィカの情報を毎日発信しているアカウント『Coluna Vermelha』は、「フィジカル面で彼は興味深いGKだ。彼自身のキャリアを考えると、ベンフィカが彼を第4GKとしてとどめておくのは意味がない」と退団を勧めている。
U-23日本代表、U23アジアカップに招集できなかった「海外日本人」の逸材たち12名
かつて自身をベンフィカへと導いたカタールの地で五輪の切符を掴み取り、自身としても新たな未来を切り拓くことができるだろうか。この先の戦いに注目したい。
2024年04月19日 20:53
レアル・マドリードに所属するトルコ代表MFアルダ・ギュレルに対し、複数のクラブが関心を寄せているようだ。
2024年04月19日 20:53
ローマを率いるダニエレ・デ・ロッシ監督は18日、『ESPNアルゼンチン』とのインタビューで、21日に行われるコパ・デ・ラ・リーガ・プロフェシオナル(アルゼンチン1部リーグ)準決勝ボカ・ジュニオルスとリーベル・プレートの激突「スーペル・クラシコ」についてコメントした。
デ・ロッシ監督は、2019年7月から2020年1月まで選手としてボカに所属し、公式戦7試合出場1ゴールを記録。ボカでのプレー時間は長くなかったにも関わらず、ボカに対する熱い想いやピッチ上での振る舞い、そして誠実な人柄からボカの選手やサポーターから熱い支持を得た。
18日に来季の続投を発表したデ・ロッシ監督が率いるローマは、同日に行われたヨーロッパリーグ(EL)・準々決勝セカンドレグでミラン(イタリア)に2−1と勝利。2戦合計で3−1という結果を得て、EL準決勝進出を決めた。
そんなデ・ロッシ監督は試合後、『ESPNアルゼンチン』からインタビューを受け、話題が古巣のボカとリーベルに移ると「いつも通り、刺激的で美しいスーペル・クラシコになるだろう。ボカのプレーはとても良いし、(ウルグアイ代表FW)エディンソン・カバーニのレベルが上がってきていている。彼はチームを変える選手になり得る」とアルゼンチンのビッグマッチへの期待を語った。
2024年04月19日 20:50
大岩剛監督が率いるU-23日本代表は現地4月19日、カタールで開催されているU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)のグループステージ第2節でUAEと対戦する。サッカー日本代表の公式アカウントが、荒木遼太郎のコメントを公開した。
日本は初戦で中国に1−0で勝利。決勝点を決めた松木玖生は、荒木にとってFC東京でもチームメイトで、「自分も負けていられないなと思いました」と奮起しつつ、「素直にゴールが嬉しかった」と喜ぶ。
中国戦では前半の早い段階で西尾隆矢が退場し、10人での戦いを余儀なくされたが、最後まで粘り強く戦い抜いた。「試合後の雰囲気もチーム全体で非常に良かった」と明かす荒木は、「1人少ない状況で勝ったので、よりチームとして一体感が出ます。さらにみんなが引き締めて試合に臨める」と感じているようだ。
【PHOTO】好調ぶりをアピール!カタールでトレーニングを続けるU-23日本代表・荒木遼太郎を特集!
UAEに関しては「本当に身体能力が高いチーム」と警戒。映像で確認したようだが、「参考でしかない」とし、「試合中にまた1人減ったり、相手が減ったりするなど、いろんな状況があると思うので、そこに対応しながらやっていきたい」と気を引き締める。
中国戦は出場の機会が訪れなかった荒木だが、UAE戦で出番はあるか。22歳のアタッカーは「常に良い準備をしていますし、いつ出ても、どんな起用をされても、自分のパフォーマンスを出せるようにしています」とスタンバイOK。「そのなかで、常にゴールを狙っていきながらやっていきたい」と奮い立っている。
グループステージ突破が懸かるUAE戦は、日本時間で20日の0時30分にキックオフ予定だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月19日 20:28
アストン・ヴィラ(イングランド)に所属するアルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネスが、18日に行われたヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)・準々決勝セカンドレグでリール(フランス)に勝利し、準決勝進出を決めた喜びをアストン・ヴィラの公式サイトで語った。
この試合はファーストレグとセカンドレグの2戦合計2−2のまま延長戦を終了。その後迎えたPK戦で、アストン・ヴィラのGKエミリアーノ・マルティネスがリールのナビル・ベンタレブ、バンジャマン・アンドレのシュートを2本セーブし、アストン・ヴィラがPK戦を4−3で制して準決勝進出を決めた。
FIFAワールドカップカタール2022決勝でアルゼンチン代表がフランス代表に勝利し優勝を決めた後、E・マルティネスはロッカールームで「(パリ・サンジェルマン所属フランス代表FW)キリアン・エンバペに黙祷を」と歌ったり、帰国後の凱旋パレードでは顔にエンバペの写真を貼り付けた赤ちゃん人形を抱き抱えたりした。そのため、フランス人たちはE・マルティネスのことを良く思っておらず、18日の試合をホームで戦ったリールのサポーターはE・マルティネスにブーイングを浴びせ、更に「マルティネス、お前は恥ずかしくないのか?」とスペイン語で書かれたボードを掲げるなどしていた。
そんななか、PKストップを含む活躍でアストン・ヴィラの準決勝進出に貢献したE・マルティネスは「サポーターは自分にモチベーションを与える。わかるかな? 自分の背中に向かって多くの罵声や物を投げつけられるとき…自分は人生を通じ、背中に向かって色々なものを投げつけられてきた。それが自分を奮い立たせ、自分がパフォーマンスを発揮する燃料になるんだ」と語り、相手サポーターの敵意が自身の力になったと説明した。
続けてE・マルティネスは「決勝に進みたい。それが試合後に自分たちが送ったメッセージだし、そういう気持ちを持っている。次の試合ではホームで試合を終わらせるんだというメンタリティーを持つ必要がある」と5月2日にホームでオリンピアコス(ギリシャ)と戦う準決勝第1戦に向けて意気込みを語った。
なお、アストン・ヴィラにとって欧州主要大会での準決勝進出は、1981-82シーズンにチャンピオンズカップ(現:チャンピオンズリーグ)で優勝して以来、42年ぶりのこと。E・マルティネスは「このクラブを愛している。準決勝でプレーするなんて、信じられないことだ。42年を経てこのステージに到達できて素晴らしいよ」と、喜びを語った。
2024年04月19日 20:04
元日本代表の内田篤人氏が自身の公式Xを更新。
2024年04月19日 20:00
スロベニアサッカー協会(NZS)とキットサプライヤーのNikeは18日、欧州選手権(EURO2024)に向けたスロベニア代表の新ユニフォームを発表した。Slovenia 2024 Nike Home
スロべニア代表 2024 Nike ホーム ユニフォーム
2024新ホームユニフォームは伝統的に使い続けているホワイトを基調とし、アルプス山脈に位置するスロベニア最高峰のトリグラウ山をモチーフとしたデザイン。この山は国旗や国章にも描かれ、国の象徴とされている。 Slovenia 2024 Nike Away
スロべニア代表 2024 Nike アウェイ ユニフォーム
新アウェイユニフォームは引き続きブルーを基調色に採用。かつてのスロベニアのユニフォームではグリーンがアウェイの定番だったが、2010年以降はブルーを採用することが圧倒的に多い。
基本的なデザインはホームと同じで、トリグラウ山を中心に据えている。
予選は最多得点・最少失点で2位通過を果たし、EURO2024へのチケットをつかみ取ったスロベニア。本大会出場は実に24年ぶりで、前回出場はズラトコ・ザホヴィッチが注目を浴びたEURO2000だった。
この24年ぶりの大舞台に向けて用意されたのがこの新ユニフォームだが、シャツはNikeのテンプレートをベースに、2022モデルの流用ともいえるグラフィックを組み合せたものだ。
こちらが予選などで使用した2022モデルのホーム(左)とアウェイの各ユニフォーム。ご覧の通りで、トリグラウ山をデザインしたグラフィックは今回の新ユニフォームとほぼ同じである。
NZSでは新ユニフォームのデザインを、2022モデルからの“進化”だと説明する。
実は、2022モデルのデザインはファン投票によって選ばれたものだった。ユニフォームは単なるスポーツ用品ではなく「国家の誇りと希望の象徴」という考えのもと、ファン投票で選ばれ予選を勝ち抜いたデザインを今回は継承することに決めたようだ。
また、トリグラウ山を様式化したストライプと“山のロゴマーク”の位置関係については、ロゴ上に試合日や対戦相手などのマッチデイを、ロゴ下に胸番号をそれぞれプリントすることで、ユニフォームのコレクション価値を高める狙いがあるとしている。
小国好き必見!EURO2024予選「最下位10チーム」の戦況とマニアックなユニがこちら
2024新ユニフォームは、スロベニア国内の小売店では販売を開始しているようだが、オンラインでの販売は確認できていない。
欧州選手権は6大会ぶり2回目の出場となるスロベニア。6月14日に開幕するEURO2024ではグループCに所属し、デンマーク、セルビア、イングランドと対戦する。
2024年04月19日 19:58
ラツィオに所属する日本代表MF鎌田大地の去就は依然として不透明なようだ。18日、イタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
現在27歳の鎌田は2017年夏にサガン鳥栖からフランクフルトへ加入。途中ベルギーへのレンタル移籍を経験しつつ、約5シーズンで公式戦通算179試合出場40ゴール33アシストという成績を残し、2021−22シーズンにはヨーロッパリーグ(EL)制覇に大きく貢献した。その後、契約満了に伴い2022−23シーズン限りで同クラブを退団。昨年夏からはセリエAの強豪ラツィオでプレーしている。
マウリツィオ・サッリ前監督の下では序列が低かったものの、先月中旬のイゴール・トゥドール監督就任後は出番を増やしており、ここまで公式戦通算32試合の出場で1ゴール1アシストをマーク。しかし、現行契約が6月末で満了となることから、今シーズン終了後の去就には注目が集まっている。
今回の報道によると、鎌田の現行契約には特別な更新条項が付随している模様。選手本人が5月末までに100ユーロ(約1万6000円)を支払えば、契約期間が2027年6月末まで延長され、現在と同程度の年俸を受け取ることが可能なようだ。なお、この条項が発動されなかった場合、鎌田は今シーズン終了後にフリートランスファーでラツィオを退団することになるという。
移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、鎌田は契約更新条項を発動するか否かを今後数週間以内に決断する見込みとのこと。なお、ラツィオのアンジェロ・ファビアーニSD(スポーツディレクター)は同選手の去就に関し、「トゥドール監督の下で彼は居場所を見つけた。彼はローマで1年間を過ごし、残留するか否かを決断できる契約を求めた。彼は条項を発動できるが、クラブ側にできることはほとんど何もない」と発言している。
一方で、18日のドイツ紙『ビルト』は、鎌田の新天地候補としてプレミアリーグが浮上していると指摘。かつてフランクフルトで指導を受けたオリヴァー・グラスナー監督率いるクリスタル・パレスが、獲得に動く可能性も否定はできないと報じている。ラツィオ残留か、他クラブへの移籍か。鎌田の決断に大きな注目が集まる。
2024年04月19日 19:44
突然の退団表明に、OBが苦言を呈した。
鎌田大地が所属するラツィオのルイス・アルベルトは先日、試合後のインタビュー中に今シーズン限りで退団する意向を明らかにした。
2016年からラツィオでプレーするルイス・アルベルトは、“魔術師”の愛称で親しまれ、その高い技術と創造性を武器に、司令塔として長年にわたりチームの主力となってきた選手だ。今季から加入した鎌田とポジションを争ってきたライバルでもある。
シーズン開幕前に契約延長を巡ってクラブとの関係に緊張が走ったこともあったが、秋に新契約を締結。今後もローマの街で長く戦い続けると見られていた。
しかし、昨季のセリエAで2位だったラツィオは今季、リーグ戦で7位と不振。不満を抱くサポーターの怒りの矛先は、ルイス・アルベルトにも向けられている。主将チーロ・インモービレとともに、低迷の責任を問われてきたひとりだ。
それらが影響したのか、ルイス・アルベルトは前節の試合後、「もうラツィオから1ユーロももらいたくない」と述べ、契約解消をクラブに申し出たと話している。
この発言に、レジェンドOBのブルーノ・ジョルダーノは納得がいかないようだ。『Radiosei』の番組で「自分のキャリアがラツィオにおいてのみだと思い出さなければならない」と話した。
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「それまでの彼は誰も知らなかったのだからね。欧州で彼が知られているのは、ラツィオの功績だ。感謝が必要だよ。ラツィオが困難にあるときに、あのような発言は避けるべきだったはずだ」
ルイス・アルベルトの発言には、クラウディオ・ロティート会長も「フリーで移籍したいんだろうがダメだ」と述べている。OBや会長の反応に、ルイス・アルベルトは何を思うか。本当に今季でラツィオとの関係は終わるのか。今後の進展に注目だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部