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2021年09月22日 20:09
女子ゴルフで通算23勝の横峯さくら(エプソン)が22日、自身のオフィシャルブログを更新し、YouTubeチャンネル「横峯さくらママ奮闘記チャンネル」を開設したことを発表した。 ゴルファーとしての発信はもちろん、2月の出産を経て、母として成長していく姿、6月から開校したアカデミーのジュニア育成の様子、ツアーの様子などを伝えていく。「ゴルフだけでなく、子育てや日常生活の様子などを配信していきます!」とつづった。 また、所属事務所のHPを通じて「昨年第1子(今年2月に出産)を授かってから、アスリートとして母になるための情報が世の中にほとんどないことを感じました。自分の経験が何かの役に立てばと自分自身で日々の様子を記録につけたりする中で、次世代のアスリートのためにもっとわかりやすい情報を残しておきたいという気持ちがどんどん強まり、その手段としてYouTubeを開設させて頂くことにいたしました」などとコメントした。超大物アスリートとのママアスリート対談も配信されるという。 横峯は前週の住友生命レディス東海クラシック(51位)に出場し、10月には米女子ツアー2試合に出場することを明かしていた。
2024年04月20日 12:59
◆女子プロゴルフツアー フジサンケイレディス 第2日(20日、静岡・川奈ホテルGC富士C=6494ヤード、パー71)
今季、レギュラーツアー初出場の成田美寿々(ジェイテクト)は69位からスタート。4バーディー、2ボギーの69で回り、通算2オーバーとして、成田がホールアウトした時点で42位に浮上し、予選通過(50位タイまで)を確実とした。「予選通過してホッとしています。最終日は、もっとアグレッシブにプレーします」と笑顔で話した。
31歳の成田は、ツアー通算13勝を誇る実力者だが、2020年以降、不振に陥り、2022年末に休養を発表した。昨季は1試合だけの出場にとどまった。「本当にニート生活をしていましたが(同い年で親交が深い)青木瀬令奈が『そろそろ帰ってきなよ』と言ってくれたので」2週前に下部ツアーのヤンマーハナサカレディースで復帰し、38位。「瀬令奈には『試合に戻ってきてくれてありがとう』と言われました」と友情に感謝した。
今大会には主催者推薦で出場。今季初のレギュラーツアーでは第1日は3バーディー、4ボギー、1トリプルボギーの75で69位と出遅れたが、第2日に巻き返した。見せ場は、470ヤードの長い5番パー4。残り205ヤードの第2打を4ユーティリティーで7メートルに乗せ、バーディーパットをねじ込んだ。成田らしい豪快なプレーだった。第1日にはトリプルボギーをたたいたホールで「リベンジできたぞ!という感じです」と笑った。
アプローチでも悩んでいるため、プロとしては極めて珍しい「チッパー」を入れている。「格好つけたい自分が出てきますけど、格好悪い自分も見せていくしかありません。ここ数年、格好悪い自分しか見せていないので。きょう、チッパーを使ったのは2回。パーセーブできました」。成田らしい豪快なプレーを披露する一方で、チッパーを駆使しながら必死にプレーした。
「成田美寿々」と記されたタオルマフラーを掲げて、応援してくれるファンが大きな力になっている。
「ファンの方が待ってくれていることは大きいです。『また、ギラギラしている美寿々が見たい』と言ってくれている。スポンサーの方々も『待っています』と言ってくれている。自分のためだけでは頑張れません」と成田はしみじみと話した。
昨季、1試合だけ出場したリシャール・ミルヨネックスレディスでは第1ラウンドを34位と健闘したが、悪天候のため、27ホールの短縮競技でセカンドカットが行われたため、決勝ラウンドをプレーすることはできなかった。成田が決勝ラウンドでプレーするのは2022年のCATレディース(35位)以来、2年ぶり。「明日(21日)は予選落ちを気にせず、ガンガン行けるので、楽しみです」と意気込みを明かす。
格好いい姿も、格好悪い姿も見せながら、成田美寿々は復活への道を進んでいる。
2024年04月20日 12:35
◆米女子プロゴルフツアー 今季メジャー第1戦 シェブロン選手権 第2日(19日、米テキサス州カールトンウッズ・クラブ=6889ヤード、パー72)
5打差18位から出た古江彩佳(富士通)は3バーディー、2ボギーの71で回り、通算2アンダーで6打差の21位につけている。中継局のWOWOWの取材に応じ「なかなかバーディーチャンスにつけることができなかったが、1アンダーで回れたのは良かった」とうなずいた。
8番パー5では、第3打を2メートルにつけるショット力を見せた。1つ伸ばして迎えた12番をボギーとするも、13番ですぐさま取り返した。「簡単ではないパー5だったが、うまくチャンスにつけられて、バウンスバックできて良かった」と笑みを浮かべた。
この日は「昨日よりもショットに悪い感触があった」と話しながらもフェアウェーキープ率は92・9%(13/14)をマークした。初のメジャー制覇へ向けて「しっかり集中して、もうちょっとアンダーを目指せたら」とバーディーラッシュを目指す。
2024年04月20日 12:33
「女子ゴルフ・フジサンケイ・レディース・第2日」(20日、川奈ホテルGC富士C=パー71)
ツアー復帰戦で、69位から出た成田美寿々(31)=ジェイテクト=が4バーディー、2ボギーの69でラウンド。通算2オーバーで、ホールアウト時点では暫定40位台前半と、予選通過圏内で2日目を終えた。
快調にスコアを伸ばした。2番でボギーが先行したものの、4つのバーディーを奪って一気に浮上した。グリーン手前にアリソンバンカーが待ち受ける難関の18番では、2打目がピン筋一直線で3メートル手前のチャンスにつく好ショットに、ギャラリーから歓声も上がった。
昨年6月のリシャール・ミル・ヨネックス・レディース以来、約1年ぶりの予選通過もほぼ手中に。長いブランクがありながらも「この2日間で少し自信が付いてきた。『できるんだ』みたいな気持ちは湧いてきてます」と充実感あふれる表情で話し、最終日に向けて「明日はもっとアグレッシブに。きょうも結構アグレッシブにゴルフはしていたんですけど、明日はもっとたくさんバーディーを取りたい」と力を込めた。
2024年04月20日 11:55
【シェブロン選手権】第2日
【もっと読む】渋野日向子「特典」が今年で期限切れ…来年から海外メジャー出場は全英女子だけに?
◇ ◇ ◇
パリ五輪(7月26日開幕)まで100日を切った。
2024年04月20日 10:23
【ウッドランズ(米テキサス州)=平沢祐】女子ゴルフの今季メジャー第1戦、シェブロン選手権は19日、米テキサス州ウッドランズのクラブ・カールトンウッズ(パー72)で第2ラウンドが行われ、2位で出た勝みなみは4バーディー、3ボギーで通算5アンダーの5位となった。
古江彩佳、畑岡奈紗が2アンダーの21位で、笹生優花と山下美夢有はイーブンパーの41位。渋野日向子は1オーバーの49位で、稲見萌寧、西村優菜、岩井明愛が2オーバーの60位。西郷真央は予選落ちした。アタヤ・ティティクル(タイ)ら2人が8アンダーで首位。
2024年04月20日 09:34
「米女子ゴルフ・シェブロン選手権・第2日」(19日、カールトンウッズ・クラブ=パー72)
101位で出た渋野日向子が5バーディー、2ボギーの69でスコアを三つ伸ばし、通算1オーバーの49位で予選を通過した。渋野が今季予選を通過するのは6戦目で初めて(1試合は予選カットなし)。
ィンで三つスコアを伸ばした渋野は折り返しの1番パー4をボギーとするなど予選通過まであと1打で終盤を迎えた。8番パー5のバーディーで2オーバーとすると、最終9番パー4も連続で奪った。
WOWOWの中継でホールアウト後のインタビューに臨んだ渋野は「目標としてはイーブンまで戻したい気持ち。スタートから気になりつつあったのでかなり緊張したラウンドになった。ちょっとでもその思いに勝ててよかった」と話した。
連続バーディー締めについては「6番の3パットで悔しかったが、8番にパー5があると切り替えた。それはこれまでと違う」。ようやく予選ラウンドを突破し「やっと今年のスタートラインに立てた。ちょっとでもこれを自信に頑張りたい。(決勝ラウンドは)久しぶりなので、楽しみながらも上を目指したい」と話した。
2024年04月20日 09:00
季節に出がち! 出るとスコアが崩れてしまう!しっかり直したい!”チーピン病”対策レッスン 「左から左に曲がる」はじつはスライサーに出やすいミス
左に出て左に曲がる引っかけ球、通称「チーピン」はコントロール不能な球でOBになりやすい最悪のミスショット。寒い冬は体の動きが悪くなって、頻発するミスでもあります。
チーピンは左に曲がるので、フック系が持ち球の人のミスだと思われがちですが、カット軌道でフェースがかぶったときにも起こりやすく、じつはスライサーにもよく出ます。
それ以外にもさまざまな要因があるので、まずは自分のチーピンがどのタイプかを知ることが大事。防ぎ方は上の3タイプに分けて解説していきますので、ミスの傾向などを参考にタイプを見極めて対策してください。 【case3】ヘッドの高さをキープ“水平素振り”でオンプレーンを意識しよう 直立して水平素振り
前傾せずに肩の高さを手とヘッドが通るように水平素振り。
顔の左前あたりで手元がヘッドを追い越すイメージをもとう
最後に、カット軌道のぶっつけ打ちで出るチーピン対策です。
これはスイング軌道が右上から左下へのカット軌道なのが諸悪の根源。コースで修正するには、肩の高さで行なう水平素振りが有効です。肩の面をヘッドがスムーズになぞるイメージを養い、上体を前傾させても同じように肩の面に対して水平に振る感覚があればチーピンは出ません。ポイントは右手の主張を抑え、右手はクラブを下から支える感覚をもつことです。 慣れたらスイングを大きく
「右向き打ち」は、まずは小さな振り幅からはじめ(画像)、
慣れてきたらスイングを大きくしていこう
練習場で修正するなら「右向き打ち」がオススメ。胸を右に向けたまま、腕だけを振って球をつかまえる。体の開きを抑え、カット軌道を緩和する効果があります。真っすぐ打ち出してフックする球が出れば、チーピンは直ったも同然です。
体の開きが早い、上体が左に突っ込む、右手がリキむなどもチーピンの原因だ 右手でクラブを下から支えて振るイメージ
右手がリキんでしまうとクラブはカット軌道になりやすい。水平素振りでも、右手はクラブを下から軽く支えるだけでOKだ
担ぎ上げてから振り下ろすのはNG
バックスイングでクラブを右上に持ち上げ、それを左下に振り下ろす感覚はカット軌道になるためチーピンのリスクも高い
いかがでしたか? このレッスンを参考に、スコアアップを目指しましょう。
レッスン=アッキー永井
●ながい・あきふみ(永井研史)/1987年生まれ、神奈川県出身。“アッキー〞の愛称で親しまれている人気コーチ。人体解剖学や物理学の視点を取り入れたわかりやすいレッスンに定評がある。
構成=鈴木康介
写真=田中宏幸
協力=千葉セントラルゴルフクラブ
2024年04月20日 08:00
プロゴルファーの吉田優利がInstagramを更新。
2024年04月20日 07:00
日本ツアーでは男女ともに20代前半の選手の活躍が目立つようになってきた。若い選手の特徴は、飛んで曲がらないこと。女子でも250ヤード、男子では300ヤードが普通になってきた。
その要因は”ひと昔前”とは違う新しい飛ばし方にある! 岩井ツインズはツマ先立ちの代表格! 岩井千怜
妹・千怜は2年連続で年間2勝をマーク。昨季は平均飛距離が246から253ヤードに伸びた。
一時期、日本の女子ツアーでも「ベタ足スイング」の選手が活躍しましたが、今は右足をツマ先立ちにして打つ選手が主流です。昨年大活躍した岩井ツインズのインパクトは、2人そろってキレイなツマ先立ちになっています。右足がツマ先立ちになるのは、右サイドで上下方向の体重移動をしているからです。
昔の体重移動は左右でしたが、今は上下の体重移動が飛ばすためのポイントです。バックスイングでは上、ダウンスイングでは下に体重(重心)を移すことで、体の回転スピードとヘッドスピードがMAXまで上がります。 岩井明愛
昨季3勝して賞金ランキング2位になった姉・明愛の平均飛距離は257ヤードで5位。 上下に力を入れることでヘッドスピードをMAXまで上げる BackSwing:左ヒザを前に出して右ヒザを引く アドレス時よりも左ヒザを前に出して、右ヒザをうしろに引く。左足のツマ先に体重をかけつつ、腰の右側は高い位置をキープ(写真左)。バックスイングでは、体の右サイドに上方向の力が入る感覚でOK(写真右)。 DownSwing:右足をペダルのように踏み込む 右足をペダルのように踏み込んで下方向の力を入れることによって、上半身がスピーディに回転する(左写真)。右足を踏み込みながら、体全体のパワーを下方向(ポール方向)に向ける(右写真)。
いかがでしたか? インパクトの時は、上下方向の体重移動を意識しましょう!
レッスン=小野耕平●おの・こうへい/1997年生まれ。プロコーチ石井忍を師事して、大学生のころからレッスン活動を開始。最新機器や最先端のスイング理論に精通し、現在は「エースゴルフクラブ」でインストラクターを務める。
構成=野中真一
写真=相田克己
協力=エースゴルフクラブ赤坂
2024年04月20日 06:00
方向性抜群のアイアンショットでグリーンに乗せて正確なパッティングでカップにボールを入れる。これができれば、大幅なスコアアップが可能になります。
山田彩歩プロがパッティングの練習法について解説してくれます。 ボールの手前にティーを挿してアッパーに振る
ボールの転がりが悪いときは、バターとボールの間にティーを深く挿し、その頭の部分(台座)に触れないようにボールを打つ練習をします。ほんの少しアッパーに振り、フェース面の下側でボールの中心をヒット! すると、グリーン面にボールがくっついたまま、跳ねることなく順回転になる。フォローでヘッドを無理に大きく出す必要はありません。 インパクトはゆるめない!
ボールの中心をしっかりヒットすることが大事。フォローは意識せず、「打って終わり」くらいのイメージでOK
ややアッパーに振ると順回転になる
アッパー軌道を作り、フェース面の下側でボールをとらえるのが山田流。順回転で転がりがよくなる
上から打つとボールが跳ねてしまう
ややダウンブローに打つ方法もあ るが、ボールが跳ねると回転が悪 くなり、きれいに転がらない テークバックをしないでカップ方向にボールを押す スタート前に行なうと効果的です!テークバックをとらずにフォローだけでボールを打つ
練習グリーンで平らなストレートラインを見つけて、カップまで1メートルの距離にボールを置く。そして、パターでボールを押してカップに入れる。この練習は、テークバックをしないことが最大のポイントです。
手首を使わずにヘッドをカップ方向に真っすぐ出すと、フェースの向きが安定し、低くて長いフォローになる。この理想的なフォームを体感し「こういうイメージで打つんだよ」と、脳と筋肉にしっかり伝えましょう。 1メートル先のカップを狙う
テークバックをとらずに確実にカップインさせるには、1メートルくらいが最適。遠いと難しくなってしまう 手首を使って押すのは NG !
手首を使ってボールを押すと、フェースの向きが安定せず、フォローの形が毎回変わってしまうので注意しよう
構成=小山俊正
写真=田中宏幸
2024年04月20日 05:45
◆女子プロゴルフツアー フジサンケイレディス 第1日(19日、静岡・川奈ホテルGC富士C=6494ヤード、パー71)
初優勝したばかりの21歳には、すでにトッププロの風格があった。竹田はスコアが伸びやすい前半に5バーディーを奪い、難しい後半は1ボギーで耐えた。最難関の17番パー3では第1打をグリーン右の崖下に落としたが、第2打を約3メートルに寄せてパーパットをねじ込んだ。攻めるホールでは攻め、守るホールでは守る。安定したプレーで首位に立った竹田は「前半はいいリズムで回れた。後半は風の判断ミスがありました」と冷静に振り返った。
93、94年の賞金女王で叔母の平瀬真由美(54)は今大会でも2勝。この日、テレビ中継の解説を務めた叔母には「17番はナイスパー」と褒められた。
今大会は兄の有男(ゆうた)さん(23)がバッグを担ぐ。兄は熊本城北高と日体大の野球部でプレーしたが、ゴルフは競技経験がなくスコアは90前後という。竹田も「私はプロキャディーさんに頼り過ぎることがあるので、今週は自分で(ラインやクラブを)判断しています」と実戦での向上を図っている。
今季、先週までの平均ストロークは唯一の60台(69・95)。確かな実力と勢いがある竹田はツアー史上4人目の初Vからの2週連続優勝へ好発進した。さらに、その先には叔母に続いて年間女王になれる可能性も秘めている。(竹内 達朗)
■ワンウェー方式全選手1番から 〇…今大会は全選手が1番からスタートする「ワンウェー方式」で行われている。第1組は午前7時、最終組は午後1時7分のスタートで6時間以上も離れていた。最終組のホールアウトは午後6時前。初日は穏やかな天候で、条件面では大きな違いはなかった。
2024年04月20日 05:00
「女子ゴルフ・フジサンケイ・レディース・第1日」(19日、川奈ホテルGC富士C=パー71)
プロ2年目の大須賀望(22)=フリー=が69で回り、首位と2打差の6位と好発進を決めた。
2024年04月20日 05:00
「女子ゴルフ・フジサンケイ・レディース・第1日」(19日、川奈ホテルGC富士C=パー71)
前週のKKT杯バンテリン・レディースで、ツアー初優勝を果たした竹田麗央(21)=ヤマエグループHD=が5バーディー、1ボギーの67をマーク。2022年の岩井千怜以来となる史上4人目の初優勝から2週連続Vへ単独首位発進を決めた。68で回った尾関彩美悠ら4人が2位。前年大会を制した神谷そらは2打差の6位につけた。
箔(はく)が付いて一皮も二皮もむけた。前週、悲願のツアー初勝利を果たした竹田の勢いは加速する一方だ。「今までは早く勝たないとという感じだったけど、伸び伸びプレーできた」と、気負うことなく自然体でスタートダッシュを決めた。
また一つ念願がかなった。スタートホールのティーグラウンドでは、ツアー優勝者として選手紹介された。「そういうアナウンスをされたかったので、うれしかった」と照れ笑い。ただ、プレーに入ると、川奈の絶景にも目もくれないほど集中力を最大限に高めた。
今週は兄・有男(ゆうた)さんがキャディー。だが、きょうだい2人で力を合わせてツアー屈指の難コースを攻略したかというと、決してそうでもない。前半からショットが決まり5バーディーの猛攻。後半のスコアは伸び悩んだものの、17番パー3ではグリーン右の崖下から寄せワンのスーパーセーブ。好プレーを連発した一方で、“相棒”にはあえて助けを求めなかった。
なぜなら、兄は日体大野球部出身で、日本ハム・矢沢宏太と同期だったアスリートだが、ゴルフは趣味でたしなむ程度。「本当は相談したいけど、どういう答えが返ってくるか分からない(笑)」と助言を送りたそうな雰囲気を醸し出した兄を横目に、マネジメントは頭の中で自己完結した。
それでも、献身的に支えてくれた。張り詰めた空気感の中でも、兄は野球談議でオリックス好きの妹の気を紛らわせてくれる。「家族なのでリラックスできますね」と竹田。叔母の平瀬真由美、母の哲子(さとこ)さんばかりが注目されがちだが、ここにも固い血の絆があった。あうんの呼吸で2週連続の頂点を目指す。
2024年04月19日 17:10
◆女子プロゴルフツアー フジサンケイレディス 第1日(19日、静岡・川奈ホテルGC富士C=6494ヤード、パー71)
前週に地元のKKT杯バンテリンレディス(12〜14日、熊本空港CC)で悲願の初優勝を挙げた竹田麗央(りお、ヤマエグループHD)が5バーディー、1ボギーの4アンダー、67で回り、首位でホールアウトした。ツアー史上4人目の初優勝からの2戦連続優勝に向けて絶好のスタートを切った。
1番パー4。スタート前の選手紹介で「先週に初優勝した竹田麗央」とアナウンスされた。「こういう感じなのか」と気分よくコースに出ると、2番から4連続バーディー。8番でもバーディーを重ねて、前半の9ホール(パー35)は30をマークした。後半はバーディーなしの1ボギーでスコアを落としたが、4アンダーで首位に立った。難関の17番パー3では第1打をグリーン右の崖下に落としたが、第2打を約3メートルに寄せてパーパットをねじ込んだ。
「前半はいいリズムで回れました。後半は風の判断ミスがありましたけど、4アンダーは良かったと思います」。竹田は笑顔で18ホールを振り返った。
1993、94年の賞金女王で叔母の平瀬真由美プロは、今大会でも2勝を挙げている(1990年、2000年)。この日、テレビ中継の解説を務めた叔母には「17番はナイスパーだったね。しっかり休んで、また、明日、頑張って」と激励を受けた。
先週に地元で、うれしい初優勝。「祝福の連絡は100件以上、いただきました」と笑顔で話す一方で「次に気持ちは切り替えています」と冷静さを保っている。今季、先週までの平均ストロークは、唯一の60台(69・9487)でランク首位。飛距離ランクは3位(254・55ヤード)。確かな実力と勢いを備える21歳がツアー史上4人目の初Vからの2戦連続優勝の快挙を成し遂げる可能性は十分にある。
◇日本女子ツアーの初優勝からの2戦連続優勝(1988年のツアー制施行後)
▽西田智慧子(1990年10月、宝インビテーショナル〜富士通レディース)
▽表純子(2005年7月、シャトレーゼクイーンズカップ〜スタンレーレディス)
▽岩井千怜(2022年8月、NEC軽井沢72〜CATレディース)
2024年04月19日 16:00
◆女子プロゴルフツアー フジサンケイレディス 第1日(19日、静岡・川奈ホテルGC富士C=6494ヤード、パー71)
今季1勝でポイントランク2位の小祝さくら(ニトリ)が難関の17番パー3で、もう少しでホールインワンのナイスショットを放ち、バーディーを奪った。
打ち上げで、グリーンの左右に深い崖がある17番パー3は、日本有数のシーサイドコースの中でも名物の最難関ホール。大会期間中は達成者全員に600万円の特別賞金が贈られる。大会前日(18日)のプロアマ戦で、小祝は実測154ヤードを6アイアンでホールインワンを達成。「今まで右にも左にも(崖下に)落としたことがあります。難しいホールですが(きょうのホールインワンで)ああいうふうに打てば入るんだな、と思えた。明日(19日)もこういう感じでプレーしたいです」と、にこやかに話していた。
その言葉通り、17番で、ギャラリーに快挙再現の夢を見させた。この日のピン位置は実測177ヤード。小祝が6アイアンで放った第1打はピンに向かった。「打った瞬間というより、グリーンに乗った時『きょうも入るかも』と思った。本当に惜しかったです。でも、バーディーが取れてよかったです」と、いつも通りに、柔らかな笑みをたたえながら話した。わずか約30センチだけ届かなかったが、悠々とバーディー奪取。ツアー屈指のショットメーカーが有言実行のプレーを見せた。
小祝は2バーディー、1ボギーの1アンダー、71で回り、ホールアウト時点で12位。まずまずのスタートとなった。
先週のKKT杯バンテリンレディス(4月12〜14日、熊本空港CC)で初優勝を挙げた竹田麗央(りお、ヤマエグループHD)が5バーディー、1ボギーの4アンダー、67で回り、首位でホールアウト。初優勝からの2週連続優勝に向けて好スタートを切った。