2021年10月28日 23:49
昨季のセリエA1試合あたりのボール支配率が60.8%と、ロベルト・デ・ゼルビ前監督のもとでポゼッションサッカーを磨き上げたサッスオーロ(データサイト『SofaScore』より)。今夏にアレッシオ・ディオニージ氏を新監督に据えた同クラブは、27日のセリエA第10節で、智将マッシミリアーノ・アッレグリ擁するユヴェントスと対戦した。この日のユヴェントスの基本布陣は、パウロ・ディバラとアルバロ・モラタを2トップに置いた[4-4-2]。 左サイドバックのマッティア・デ・シリオ(13分にアレックス・サンドロと交代)を高い位置に上げ、右サイドバックのダニーロ、センターバックのレオナルド・ボヌッチとマタイス・デ・リフトの計3人で3バックを形成しながらビルドアップを試みる場面が、何度か見受けられた。これに対しディオニージ監督擁するサッスオーロは、グレゴワール・デフレルを1トップに、ジャコモ・ラスパドーリとドメニコ・ベラルディをウイングFWに据えた[4-1-2-3]の布陣で臨み、3トップがユヴェントスの変則的な3バックを捕捉。ハイプレスを掻い潜られそうな場面では、ダヴィデ・フラッテージとハメド・ジュニオール・トラオレの2インサイドハーフ、及び両ウイングFWが素早く後退し、[4-1-4-1]の陣形で自陣バイタルエリアを封鎖していた。サッスオーロの3トップを起点とする数的同数のプレッシングや、自陣への撤退守備に手を焼いたユヴェントスは、最終ラインの面々が効果的な縦パスを繰り出せず。ユヴェントスの攻撃を停滞させたサッスオーロは徐々にボール支配率を高め、44分に先制ゴールを挙げた。この場面では、デフレルとベラルディがボヌッチとデ・リフトを引き付けながら味方のパスに反応していたほか、この2人の動きを囮にフラッテージがデ・リフトとサンドロの間を走り抜け、ゴールゲット。敵陣バイタルエリアにおける各選手の役割がディオニージ監督によって整理されており、これが貴重な先制ゴールに繋がったと言って差し支えないだろう。DFジェレミー・トリアンとMFマテウス・エンヒキを投入した71分以降、ディオニージ監督は布陣を[5-4-1]に組み直し。途中出場のFWジャンルカ・スカマッカを1トップに据え、自陣後方から丁寧にパスを繋いでいくスタイルから、堅守速攻にゲームプランを変更した。76分にディバラのフリーキックからMFウェストン・マッケニーに同点ゴールを奪われたものの、5バックと4人の中盤が自陣バイタルエリアやハーフスペース(ペナルティエリアの両脇を含む、左右の内側のレーン)を懸命に埋め続けたことで、ユヴェントスに追加点を与えず。MFマキシム・ロペスが、後半アディショナルタイムに自陣にいたマッケニーの背後を突き、相手GKマッティア・ペリンとの1対1を制したことで、サッスオーロが2-1で勝利している。相手の変則的な3バックに即した守備戦術に、それが通用しなかった際の撤退守備、さらには[5-4-1]の布陣を基調とするロングカウンターと、多彩な戦術で智将アッレグリを出し抜いてみせたディオニージ監督。昨季セリエBのエンポリをセリエAの舞台に導き、今季よりイタリア屈指のポゼッション軍団を束ねている41歳の指揮官が、今後も辣腕を振るいそうだ。
2024年03月29日 12:30
ニューカッスルに所属する元イタリア代表MFサンドロ・トナーリが新たな違法賭博容疑で、更なる処分の可能性があるようだ。
トナーリは、昨夏にACミランからニューカッスルに加入した。しかし、イタリアサッカー連盟(FIGC)からサッカーへの賭博を禁止する項目に違反したとして、10カ月の停止処分を受け、現在も出場停止中だ。
28日にFA(イングランドサッカー協会)がSNSを更新し、下記の声明を発表した。
「サンドロ・トナーリは、FAの賭博規則に違反した疑いで違法行為の罪で起訴された。ニューカッスルのMFは、2023年8月12日から2023年10月12日までのサッカーの試合に賭けて、FA規則E8条に50回違反したと言われている。サンドロ・トナーリは2024年4月5日までに返答する必要がある」
所属クラブのニューカッスルもトナーリが起訴された事実を認め、以下のように述べた。
「サンドロは今後も関連する捜査に全面的に従うとともに、クラブの全面的なサポートを維持していく。現在進行中の事案のため、サンドロ(トナーリ)とニューカッスルは現時点でこれ以上コメントすることはできない」
トナーリは、ギャンブル依存症とされニューカッスルで精神科医とともに、治療に取り組んでおり、2024年8月に復帰する予定だった。しかし、新たに違法賭博で起訴されたことにより、復帰の日程に影響が出そうだ。
2024年03月29日 12:15
チェルシーを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督が、非難を浴びているイングランド代表FWラヒーム・スターリングを擁護した。28日、イギリスメディア『フットボール・ロンドン』が伝えている。
スターリングは17日に行われたFAカップ準々決勝のレスター(2部)戦(◯4−2)に先発出場。コール・パルマーのゴールをアシストした一方、自ら獲得したPKのキッカーを務めたものの、GKにセーブされ失敗。さらに、その後にはGKとの一対一を枠外に外してしまったほか、ペナルティアーク付近からのFKは大きく枠を外してしまうなど、低調なパフォーマンスだったことから、本拠地『スタンフォード・ブリッジ』の一部サポーターからはブーイングを浴びる事態にもなった。
さらに、そのような状況のなか、ポチェッティーノ監督は最初の交代を行った際にスターリングを交代させるのではなく、ミハイロ・ムドリクを下げたことで、同監督にも「自分が何をしているのか分かっていないのか」といったチャントが浴びせられるなど、本拠地は異様な雰囲気にもなっていた。
改めてこの事態について聞かれたポチェッティーノ監督は「今は落ち着いてこの状況を受け入れようとしている。私たちの経験で最も重要なことはこういったことに対処していくことだ。私たちは非常に経験豊富な選手について話している」と語りながら、「私はファンたちが選手たちを愛し、サポートしてくれることを心から願っているし、他の選手らと同様に彼のこともサポートしてくれると思っている」とサポートを呼びかけた。
さらに、「私も同様に失望しているファンたちの怒りを買っていた。一部の選手たちも同じで、チーム全体がこの状況に苦しんでいたと思う」と大きな影響を受けていることを認めた一方で、スターリングが重要な選手であることも強調した。
「最も重要なことはラヒームが経験豊富な選手であるということだ。もちろん彼は理解している。試合の後には彼と状況を説明し合った。今は前に進んで、選手たちを助け、守るために努力する必要がある。それが私たちの責任でもある」
「選手たちは自分たちがいい状態であることをファンたちに納得させるために努力しなければならないことを理解する必要がある。それでも、私たちは選手全員を愛しているし、チームメイト同士も愛している。そして、ファンたちは選手たちとクラブを愛する必要がある。それは私たちが築く必要のあるつながりだが、それができなければ私たちは負けることになる」
「私たちだけではなく、ファンたち全員が負けることになる。だからこそ、私たちが話す時や自分の意見、感情を表現する時は注意する必要がある。完全に理解はしている。それはピッチ上の感情の問題なんだ。路上にいる人々にも注意を払うから、少し変わってくるんだ。勝ちたくて、クラブの好調を見たいならそうなるのが普通だ。これは期待の問題で、それは非常に大きい。私たちは責任を感じているが、常に落ち着けているとも思う」
2024年03月29日 12:15
Jリーグの“オリジナル10”である清水エスパルスの新スタジアム整備計画が静岡県静岡市で進んでいる。
清水のホーム、IAIスタジアム日本平はJリーグの歴史とともに歩んできたサッカー専用スタジアム。天気の良い日にはバックスタンドの奥に富士山を望むことができる名物スタジアムとして知られる。
しかし、リーグの施設基準におけるB等級をいずれも満たしておらず、アクセスの悪さを指摘されることも多い。
そこで、静岡市は日本平の改修とともに、JR清水駅東口のENEOS(エネオス)製油所跡地での新スタジアム建設を検討してきた。
3月26日には昨年から行われていた調査の最終報告を公表。『静岡放送(SBS)』が伝えている。
静岡市の難波喬司市長は会見の中で、IAIスタジアム日本平での再整備をおよそ148億円、製油所跡地での建て替えをおよそ236億円と見積もったことを報告。
そのうえで、地域活性化という意味においても「将来のことを考えると(清水駅)東口に作ることが現実的というか望ましいと思いますから、何としてもそちらに向けて努力したいと思っています」と、“駅近”での新設という形でスタジアム整備を目指すと明言した。
ただ、清水駅東口での新設の場合も市の負担は日本平での再整備と同じ148億円規模を想定しており、「民間投資が必要不可欠」としている。
広島は285億円!「世界で最も建築費が高かったスタジアム」TOP5
静岡市は今後民間からの投資を募りつつ事業手法や採算性を検討。すでに数社が興味を持っており、1年以内に新設か改修かの結論を出す予定だという。
2024年03月29日 12:10
日本を離れ、ベルギーのシント・トロイデンへ移籍した2018年から6年。
2024年03月29日 12:00
毎週木曜日に『DAZN』で更新されている「内田篤人のFOOTBALL TIME」。
今回はパリ五輪を目指しているU-23日本代表でプレーしているMF山本理仁(シント=トロイデン)をゲストに迎えて放送された。
その中で「U-23代表の中で一番〜なのは誰?」というコーナーがあり、第3問目では「最もクセが強い選手は?」というクエスチョンが。
それに対して内田篤人は「チマ(藤田譲瑠チマ)」と書き、以下のように話していた。
内田「たぶんこれ、サッカーの試合を見に行った人はわかると思います。チマの声って、人間が出せるかなり上の方の高さなんですよ。
ギリギリ耳で反応できるかどうかくらいの高さ。すごいよなあいつの声」
山本「オレは(頭で)消してます(笑)」
内田「どこにいてもチマだってわかるんですよ。クロちゃん(安田大サーカス)みたい」
そして山本理仁は「細谷真大」と答え、以下のようにその理由を話していた。
山本「何考えてるかわからない。真大は喋らない。話すことは話しますけど、ボソボソなにか言ってる。
FWは(クセが強い選手が)多いですよ。福田師王も書きたかった。彼も全くわからない。のほほーんとしてる。でも試合になるとキリッとする。
基本的に真大はボーっとしてます。ウォーミングアップでアジリティトレーニングをやってたとき、真大は一番後ろだったのに思いっきり間違えて、フィジカルコーチの矢野さんにめっちゃ怒られてました。前を見ればわかるのに」
湘南MF田中聡は「ぜんぜんサッカー選手らしくない…」内田篤人と山本理仁の意見が一致したワケ
細谷真大と福田師王は普段掴みどころがない性格をしているが、試合になれば急にサッカー選手としての鋭さを見せる仕事人であるとのこと。
そして藤田譲瑠チマは声が非常に高く、安田大サーカスのクロちゃんを思わせるほど個性的なボイスを持っているそうだ。
2024年03月29日 11:55
3月28日、ラ・リーガは3月の月間ベストプレーを発表。久保建英がプレアシストをしたレアル・ソシエダの連係弾が受賞している。
選出されたのは、3月15日に行なわれたラ・リーガ第29節のカディス戦(2−0)で生まれたゴ―ルだ。
スコアレスで迎えた28分、相手の守備陣形が整う前に久保がコーナーキックを素早く蹴り込むと、ミケル・オジャルサバルがヒールで流し、ミケル・メリーノが右足でネットを揺らしてみせた。
【動画】まさかの久保をスルー!ラ・リーガ3月の月間最優秀プレー
ただ、この鮮烈な一撃をラ・リーガが「オジャルサバルとメリーノのプレー」として表彰したため、スペイン紙『Mundo Deportivo』は、こう皮肉っている。
「受賞したプレーはクボ、オジャルサバル、メリーノによるプレーだが、リーガは日本人を忘れている」
久保の素晴らしいアイデアから生まれた一撃だったのだが...。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年03月29日 11:40
EURO2024予選はプレイオフも含む全日程を消化し、ついに出場24チームが出揃った。
6月14日よりスタートする本大会には欧州のスターが勢揃いするわけだが、大会に出場できないスーパースターもいる。その代表例に挙げられるのが、ノルウェー代表のFWアーリング・ハーランド、MFマルティン・ウーデゴーだろう。
ハーランドはマンチェスター・シティ、ウーデゴーはアーセナルでプレミアリーグのタイトルを争っており、両者ともワールドクラスの実力者だ。しかし2人を擁するノルウェーはEURO2024予選を勝ち抜けず、国際大会出場の夢は2026ワールドカップへ持ち越されることになった。
すでにノルウェーは2年後のワールドカップへ向けた強化へと動いているが、なかなか思うような結果が出ない。
今月は22日にチェコ代表、26日にスロバキア代表と親善試合を戦い、両試合ともハーランド&ウーデゴーが先発。しかしチェコには1-2で敗れ、スロバキアとは1-1のドローに終わった。
ノルウェーは昨年11月のスコットランド代表との親善試合も3-3のドローで終えているため、これで3戦続けて白星がないことになる。
ノルウェーは他にもマンCで成長著しいFWオスカー・ボブ、ビジャレアルで活躍する大型FWアレクサンデル・セルロート、バーンリーでプレイする大型MFサンダー・ベルゲなど5大リーグで活躍するタレントを抱えているのだが、2026年のワールドカップこそ出番を掴めるか。
2024年03月29日 11:40
元フランス代表FWのエリック・カントナが、かつてメディアの前で発した名言の意味について告白した。
2024年03月29日 11:20
28日に100万ユーロ(およそ1.6億円)を支払い、ブリアンズ第2刑務所から保釈された元ブラジル代表DFダニ・アウヴェス。
2022年12月に起こしたと伝えられる性的暴行事件によって逮捕され、15ヶ月間を刑務所で過ごした。2月には懲役4年半の実刑判決を受けたものの、控訴手続き中であるため保釈が認められた。
保釈のために彼は100万ユーロの保釈金とパスポートを裁判所に提供しており、現在国外に渡航することは不可能になっている。
『Antena3』によれば、ダニ・アウヴェスが裁判所から出た際には男性から「クソ強姦魔!」と叫ばれる場面があったという。
「あいつは女性をレイプするためだけに金を払った!あいつは強姦魔だ!クソ強姦魔だ!毎日言いに来るぞこの野郎」との叫びに、ダニ・アウヴェスは一切反応せずに車へと乗り込んだそうだ。
「性的暴行事件で告発された」有名サッカー選手たち
なお『Mirror』によれば、ダニ・アウヴェスはこの保釈日の夜に父親のドミンゴス・アウヴェス・ダ・シウヴァと合流したそう。
そして自宅で父親の誕生日を祝うパーティを行い、翌日の朝5時までそれは続けられたとのことだ。
2024年03月29日 11:18
浦和レッズは3月28日、「ホームゲーム飲食売店等の取扱商品について」と題した声明を発表した。
小林製薬の紅麴関連製品による健康被害問題を受けてクラブは、浦和レッズ、浦和レッズレディースのホームゲーム会場で販売している、各種飲食メニューを調査。その結果、今般関係省庁等より使用中止を含む注意喚起がされている小林製薬株式会社製造の「紅麹原料」は、いずれの取扱商品にも使用されていなかったと報告した。
またこれまでの取扱商品についても以下のように説明している。
【PHOTO】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
「また過去の取扱商品も含めまして、ホームゲーム飲食売店、スタジアムファンショップ、オンラインショップ、およびオフィシャルショップ『RED VOLTAGE』の一部取扱商品には『ベニコウジ色素』が使用されておりますが、こちらは食品衛生法に定められた食品添加物公定書規格に適合した食品添加物着色料であり、今般の健康被害を招いたとされる『紅麹原料』とは異なるものであることを製造メーカーに確認済みです」
続けて、今後の対応には、「『ベニコウジ色素』を含む飲食物にご不安をお感じになられる方にも安心してスタジアムでの時間をお過ごしいただけますよう、今週末3月30日(土)に埼玉スタジアムにて開催されるアビスパ福岡戦より、『ベニコウジ色素』を含む商品につきましては店頭表示等にて分かりやすくお伝えする等の対応を行ってまいります」とした。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年03月29日 11:02
カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部リーグ)に所属するフルミネンセのマリオ・ビッテンコート会長が、チェルシーでプレーするブラジル代表DFチアゴ・シウヴァについて言及した。28日、ブラジルメディア『Globoesporte』が同会長のコメントを伝えている。
現在39歳のT・シウヴァは、フルミネンセのユースチームを経て、同じくブラジルのRSフチボウでプロデビュー。その後はジュベントゥージなどでプレーし、2006年にフルミネンセへと復帰すると、クラブのコパ・ド・ブラジル(国内カップ戦)制覇やコパ・リベルタドーレス決勝進出に大きく貢献した。2009年1月にはミランに完全移籍で加入し、以降はパリ・サンジェルマン(PSG)を挟んで、2020年8月からチェルシーに所属。高い強度が求められるイングランドの地で、今もなお出場機会を確保し続けている。
今シーズンここまで公式戦29試合出場3ゴールを記録しているT・シウヴァは、今夏でチェルシーとの現行契約が満了を迎える。以前から古巣であるフルミネンセへの復帰を熱望していると伝えられ、これまでも公に帰還の可能性を示唆してきたT・シウヴァ。“トリコロール”に強い思い入れを持つ同選手だが、ビッテンコート会長も同様にT・シウヴァに対して強い愛情を抱いているようだ。
ビッテンコート会長は、「チアゴとはとても仲良しで、フルミネンセに来ることだけでなく、いろいろなことを話している」と頻繁に連絡を取り合っていることを告白。「今のところ何も決まっていないが、彼が帰ってくることを強く望んでいる」と復帰を望みつつ、「聞いたところによると、チェルシーとの契約は今年の半ばで切れるが、彼は契約を更新しないだろうとのことだ」と同選手が今夏に退団する意向であると打ち明けた。
また、「ブラジルではフルミネンセでのプレーを望んでいると思う」とチアゴ・シウヴァの心境を推察。続けて、「チェルシーでの去就が決まれば、すぐに彼に連絡するつもりだ」と述べながら、「そして彼は、この非常に重要な年に私たちを助けてくれるだろう」と主張している。
2024年03月29日 11:00
毎週木曜日に『DAZN』で更新されている「内田篤人のFOOTBALL TIME」。
2024年03月29日 11:00
J2の水戸ホーリーホックは28日、定道大成氏(27)がトップチームのスプリントコーチに就任したことを発表した。
定道氏は、「チームが目指すものを選手の足を速くすることで貢献できればと思います。スプリントで世界をひっくり返します。水戸ホーリーホックに関わる全ての皆様、よろしくお願いいたします」と公式サイトでコメントしている。
現在27歳の定道氏は兵庫県出身で、自身の『note』によれば子供の頃から野球をやっていたという。スポーツの名門である滝川第二高校に進学したが大きな怪我もあり挫折。「昔から走ることが好きだった」こともあり、大阪学院大学に入ってから陸上を始めた。
その後、SNSでスプリングコーチの第一人者である秋本真吾氏の活動を知った。感銘を受けた定道氏は指導の道へ。2022年4月、それまでの関西から関東に拠点を移し、スプリングコーチとしての歩みを始めた。
それからおよそ2年。これまでプロ野球の埼玉西武ライオンズ、Honda陸上競技部、Hondaソフトボール部、東京国際大学駅伝部でキャリアを積み、西武時代には山川穂高(現福岡ソフトバンクホークス)らを指導した。僕は幼少期から野球を経験してきましたが正しい走り方を教わったことはありません。
それはプロ野球選手も同じだと思います。
今教わっても遅いのではないのか、そうではありません。
少しでも自身のプレーの幅を広げたいのは変わらないと思います。… pic.twitter.com/OnbksQxUc1
— 定道 大成 (@taiseisadamichi) August 16, 2023
一方、サッカー界での本格的な指導はこれが初めて。Jリーグのクラブでは上述の秋本真吾氏以来2人目のスプリングコーチ誕生となる。
自身に大きな影響を与えた秋本氏は2022年にいわきFCのスプリングコーチに就任(現在はいわきからの出向でマイナビ仙台レディース所属)し、一年でのJ3優勝とJ2へ昇格に貢献。サッカー界に大きなインパクトを残した。
かつていわきFCに所属した岩渕弘人(現ファジアーノ岡山)は「『この人(秋本氏)のこと信じたら絶対速くなるわ』とすぐ思った。練習でもすごく速くなった感覚がある」とQolyのインタビューでコメントしている。
【インタビュー】J2いわきMF岩渕弘人が語る悲願のJ3参入、Jリーガーとしての決意
定道氏は、“師”と呼んで慕う秋本氏に次ぐ存在になれるのか。リリースにあった「スプリントで世界をひっくり返す」という壮大な野望が生まれた経緯を『note』で明かしている。
「今シーズンがスタートする初日のキックオフミーティングで濱崎芳己監督がこう仰いました。『世界をひっくり返そう』 この瞬間、僕の覚悟が決まりました。『スプリントで世界をひっくり返す』」
水戸ホーリーホックは今シーズンがクラブ創設30周年。2000年のJ2参戦以来、昇格も降格も経験したことがないクラブを27歳の青年コーチが高みへと導くことができるだろうか。
2024年03月29日 10:49
アーセナルは28日、U−17イングランド代表MFイーサン・ヌワネリとプロ契約を締結したことを発表した。
2007年3月21日生まれで現在17歳のヌワネリは、2015年5月にアーセナルに加入。徐々にステップアップを果たすと、2022年9月には15歳181日でプレミアリーグデビューし、イングランドのトップリーグで最年少出場記録を樹立した。これ以降は年代別のチームでのプレーを続け、今シーズンはU−21のチームに在籍。先月11日にはトップチームで通算2試合目の出場も果たしていた。
念願のプロ契約を締結したヌワネリはアーセナルのクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。
「長年にわたるハードワークを経て、ようやくこの段階に辿り着いたことを嬉しく思っている。最終的にここに来られたことは僕と家族にとって誇りに思える瞬間なので、とても嬉しいし、仕事をする準備もできている」
「このステージに立つことが夢だった。ずっとこの日がいつか来るだろうと思って楽しみにしていたので、この日がついに来て嬉しく思っている。考えることは何もなかった。ここは僕の家族のようであり、ホームのように感じている。皆家族のような存在で、お互いを気にかけている。ここは僕にとって特別に感じている」
「僕の周りにいるすべての人が僕を人としてより良くなるのを助けてくれたし、間違いなくピッチ上の選手としても助けてくれた。ミケル(・アルテタ)は機会を与えてくれたし、U−21、U−18のすべてのコーチたちが僕の成長を助けてくれたので、彼らには感謝をしている」
2024年03月29日 10:00
今季限りでトーマス・トゥヘル監督が退任することが決まっているバイエルン・ミュンヘン。その後任となる指揮官が誰になるのか注目されている。
これまではロベルト・デ・ゼルビ(ブライトン)、シャビ・アロンソ(レヴァークーゼン)らが候補であると伝えられてきたが、今回『Bild』が新しい名前を伝えた。
それは2021年までレアル・マドリーを率いていた元フランス代表MFジネディーヌ・ジダンであるとのこと。
ただ、ジネディーヌ・ジダンは英語やドイツ語が堪能ではないため、そのアシスタントコーチとしてあのフランク・リベリが就任する可能性があるという。
フランク・リベリはかつてバイエルン・ミュンヘンで長くプレーした経験を持ち、9回のブンデスリーガ優勝を果たしたレジェンドである。
彼はサレルニターナでテクニカルトレーナーを務めていたもののすでに辞任しており、バイエルン・ミュンヘンに復帰することを希望しているとも。
福井太智も続け!10代でバイエルン下部に引き抜かれ「大成」した5名
バイエルン・ミュンヘンのスポーツディレクターを務めているマックス・エベール氏は、すでにシャビ・アロンソやロベルト・デ・ゼルビと交渉を進めているというが…。
ただ、シャビ・アロンソ監督についてはかなり「レヴァークーゼン残留が濃厚になり、招聘するのは難しくなった」という報道もあり、新指揮官選びは難航しているようだ。