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2021年10月28日 23:10
今季のアヤックスは強い。エリック・テン・ハーグ監督が指揮するチームはエールディヴィジを10試合消化して首位であり、特に37ゴールを奪う攻撃陣は強力だ。CLでも3連勝しており、このままいけば決勝トーナメント進出は固い。 このように絶好調のアヤックスだが、18-19シーズンのCL4強入りした姿が思い返される。当時の主力は現バルセロナのフレンキー・デ・ヨング、ユヴェントスのマタイス・デ・リフトらであり、レアル・マドリードとユヴェントスを破ってベスト4に残っていた。その後前述した主力は売却され、ステップアップを果たしたわけだが、現状を見ればあまり上手くいったとはいえないか。 バルセロナへ加入したデ・ヨングは既にチームの主力だが、リオネル・メッシが去ったチームは弱体化しており、先日のエル・クラシコでもレアルに大きな差を見せつけられている。CLでもグループステージ敗退の危機であり、彼自身のパフォーマンスが悪いわけではないものの、チーム状況を鑑みれば成功とはいえない。 完全に失敗だったと言えるのはマンチェスター・ユナイテッドへ移籍したドニー・ファン・デ・ベークだろう。アヤックスではトップ下で起用されていた選手だが、マンUではブルーノ・フェルナンデスがおり、ポジションを下げボランチでの起用が見られる。が、現状では起用すらされておらず、今冬での移籍が噂されている。 同じくプレミアでいえばチェルシーへ渡ったハキム・ツィエクも現状の出場機会を見れば失敗だ。CL制覇は経験したが、昨季はリーグ戦での先発は15試合のみ。今季は1試合のみと完全に干されており、今後は移籍を検討するかもしれない。失敗でなかったと言えるのはユヴェントスへ加入したデ・リフトくらいか。 デ・ヨング、ファン・デ・ベーク、ツィエクと思い通りにはいっていない元アヤックス組の選手たち。今のアヤックスにはMFライアン・グラフェンベルフやFWアントニーのような有望株が揃っており、今季の結果次第でステップアップを考えているなら移籍先は慎重に選んだほうが良さそうだ。
2024年03月29日 07:00
Jリーグの2024シーズンが開幕してから約1か月。J1で首位に立っているのが、昨季のJ2王者でJ1初挑戦のFC町田ゼルビアだ。
開幕節のG大阪戦(1−1)は引き分けも、その後の名古屋戦(1−0)、鹿島戦(1−0)、札幌戦(2−1)と白星を重ねて3連勝。次戦は3月30日、ホームで鳥栖と相まみえる。
今回、かつて鳥栖でもプレーしたMF仙頭啓矢にインタビューを実施。仙頭は、東洋大を卒業後の2017年に京都でプロキャリアをスタート。その後、横浜、鳥栖、名古屋、柏を経て、今季に完全移籍で町田に加入した。
新天地ではボランチでスタメンに定着。相手の意表を突く効果的なパスや豊富な運動量を活かしたカバーリングなど、攻守でチームを支えている。
そんな29歳に、町田への移籍を決断した経緯や、好調を維持するチームについて訊いた。
――◆――◆――
――町田に加入した経緯を教えてください。
オファーを受けた時にすごい熱量というか、町田に来て戦ってほしいという思いを強く感じました。僕自身もFC町田ゼルビアのJ2での試合を見て、すごく良いチームだと思っていて。チームの新たなJ1初挑戦、その一員として必要としてくれたところに、すごく感謝していますし、サッカー選手冥利に尽きます。
【動画】ゼルビア仙頭のパスが起点に!藤尾のボレー弾
――かつて所属した鳥栖で監督だった金明輝氏が、現在はコーチとして町田にいることも、背中を押したのでしょうか?
そうですね。僕の特徴をしっかりと理解してくれています。そういう人がチームにいるのは、とても心強いです。
――チームにスムーズになじめましたか?
とても溶け込みやすかったです。チームメイトはみんな優しく、良い人ばかりです。また、大阪出身の僕も含めて関西人が結構多いです。関西弁は親しみやすいと、このチームに来て思いました。関西弁が飛び交っているので、心地良いですね。
――現在、町田は首位に立っています。
キャンプから積み上げてきたものが間違っていなかったというのが、まず一つあります。本当に徹底して、追求して、やってきました。試合でチーム全体が一体となって体現しています。結果が出ているのは、偶然ではないと思います。ただ、4節が終わっただけなので、これから先どうなっていくかは分からないです。対戦相手も町田に対してより警戒してくるでしょうし。
今後、色んなチームと戦うなかで、町田がどういう振る舞いをしていくかが大きなポイントになってきます。良い滑り出しができましたが、まだまだ始まったばかりです。継続しつつ、より課題に向き合い、それを修正していく必要があります。
――仙頭選手を含め、3節の札幌戦ではスタメン11人中7人が新加入。多くの選手が入れ替わっているなかで開幕からチームが機能していますね。
監督、コーチ、スタッフによる選手に対しての落とし込みが、すごく徹底されていると感じますし、誰が試合に出てもFC町田ゼルビアらしさを追求しています。チームとして何が必要か、一人ひとりがチームのためにどう戦うか、全員が同じビジョンを描けている。それが、誰が出ても同じような戦いができるところに繋がっているのではないでしょうか。
――町田らしさとは、どういった点でしょうか?
一人一役どころか、二役と常に伝えられているなかで、全員がチームのためにハードワークする。誰一人エゴを出しません。球際一つに関しても、ぬるさがあったら、全員が追及し合えています。一人ひとりが自分のためよりも、チームが勝つために取り組めているのが、このチームの強みだと感じています。
――仙頭選手の味方を活かすプレーも効いていると思います。ワンタッチパスや浮き球のパスなど絶妙だな、と。
FC町田ゼルビアには前に速い選手、大きい選手、走れる選手といったタレントがたくさんいるので、そういう選手たちを活かせるようなパスを配球していきたいです。パスの出し甲斐があり、前の選手たちが心地よくランニングできるように、パスのタイミングや質にこだわっていきたいです。
――黒田剛監督はどんな方でしょうか?
常に隙を許さないというか。人間は緩さや慢心というか、それが出てしまう生き物だと思います。そうなりそうになった時に、カツを入れてくれるというか、常に「あ、駄目だな」と思わせてくれるようなことをしてくれます。
伝えるのも大変だと思いますけど、やり続けてくれることは、すごいなと思います。それをできるのが、チームが試合でもそうですけど、良い習慣となってできている一つの要因だと思います。マネジメント力がすごいと感じています。
――さて、30日に行なわれる次戦の相手は古巣の鳥栖です。
鳥栖では、J1で2021年に全試合出場し、自信をつけてくれたクラブでもあります。あの年があったから「J1で俺、できるな」と思えたので、本当に思い入れがあります。1年でしたけど、思い入れのあるクラブです。サポーターの方も本当に暖かく、常に応援してくれました。とてもサッカーをしやすい環境で、ご飯も美味しく、街自体もすごく良くて、僕にとって濃い1年間でしたね。
――試合に向けた意気込みを教えてください。
サポーターにも自分は成長した姿を見せたいですし、町田には鳥栖に縁のある選手やスタッフもいるので、そういう意味でも、絶対負けたくない思いが一番強いです。
――最後に、今後ファン・サポーターに見てもらいたいプレーを教えてください。
まず、攻守においてハードワークするところを見てほしいです。そのなかでも、得点に絡むようなプレーを見ていただきたいので、しっかり自分自身も示していかないといけないと思っています。
取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年03月29日 06:50
今年6月14日から7月14日にかけてドイツで行なわれる予定のEURO2024。欧州の予選を勝ち抜いた24チームが参加する。
昨年10月に発表されたレギュレーションにおいては、1チームの最大登録人数は23名になると決められていたが、それが変更になる可能性があるようだ。
EURO2020やワールドカップ2022では新型コロナウイルス感染症の影響を鑑みて1チームの登録人数が23名から26名に拡大されていた。
しかしEURO2024ではそれが以前のように23名へと戻されていたが、『The Athletic』によれば現在UEFAの中で再び議論が進められているようだ。
4月8日にはUEFAのワークショップが開催され、各国の首脳陣や指導者にヒアリングを行って意見を集約する予定であるとのこと。その後様々なアイデアが検討されるという。
EURO2024で「大ブレイク必至の若手スター選手」10名
登録人数が23名へと変更された際、各国の代表チームからはそれに対して懸念の声がいくつか上がっており、それを受けてUEFAも26名に戻すというアイデアの検討を始めたようだ。
開幕が2ヶ月半後に迫るなか、選出できる人数が23名になるのか26名になるのか、各国の代表監督が注目しながら見守っているはずだ。
2024年03月29日 06:36
ドイツの移籍専門サイト『transfermarkt』は3月中旬から下旬にかけて、欧州主要リーグでプレーする選手の推定市場価格(市場価値)を一斉に更新した。
アジア選手のランキング上位にも変動があった。6000万ユーロ(約96億円)で久保建英(レアル・ソシエダ)とトップで並んでいた韓国代表DFキム・ミンジェ(バイエルン)が5500万ユーロ(約88億円)に下落したのだ。
プロデビューを飾った全北現代から、中国の北京国安を経て、フェネルバフチェ、ナポリ、バイエルンと順調にステップアップを果たし、市場価値も上昇してきただけに、プロデビュー以来初のダウンは母国に衝撃を与えたようだ。
韓国メディア『SPOTV NEWS』は3月28日、「キム・ミンジェの市場価値が800億ウォンの下落、アジア最高位まで譲った。日本の久保が単独1位だ」と見出しを打った記事を掲載。次のように報じている。
【PHOTO】華やかコスチュームでエール! アジアカップを彩った韓国女子サポを特集!
「欧州進出以来、キム・ミンジェに試練の時期が来た。バイエルンのDFの3番手に追いやられ、ベンチにいる時間が長くなっている。こうした状況にキャリアを通じて高まってきた市場価値が初めて下がった」
記事は「バイエルンでも価値を失わなかった」とし、主力としてプレーしていた昨年12月までは6000万ユーロを維持していたと報道。こう続けている。
「この3か月の間に多くが変わった。今はバイエルンでレギュラーの座を失った。3月に入ってエリック・ダイアー、マタイス・デ・リフトのコンビでチャンピオンズリーグ8強進出に成功し、キム・ミンジェは3番手に追いやられた」
1年での放出も取り沙汰されているキム・ミンジェ。キャリア最大の窮地に立たされている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年03月29日 05:55
ラ・リーガは3月28日、3月の月間ベストプレーを発表。
2024年03月29日 05:46
パリ五輪での活躍が期待されるシント=トロイデンのMF山本理仁が、元日本代表DFの内田篤人氏がMCを務めるDAZNの『内田篤人のFOOTBALL TIME』にゲスト出演。知られざるエピソードが明らかになった。
番組の冒頭、内田氏が「僕が引退して(日本サッカー協会の)ロールモデルコーチに就かせてもらって、(山本ら)一番初めの世代の選手たちがいまパリのオリンピック世代になった」と2人の関係を明かす。
山本が「U-20のミーティングで、(内田氏が)VARを作ってきたの、覚えてます? この(番組)セットを使って」と話すと、内田氏は思い出したようにこの説明した。
「5年後、(U-20の選手たちが)海外に移籍して、ワールドカップのメンバー発表をこのセットで私がしてます。5年後、そうなってほしいというのを見せた」
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開!
鹿島アントラーズやシャルケで活躍した名SBが「理仁はどこのチームに入れてたっけ?」と尋ねると、22歳の俊英は「トッテナムです。めちゃくちゃ覚えてます(笑)」と返した。
「5年後にトッテナムに入ってくれるように。当時20歳ぐらい?グッと伸びて行ってほしい、海外に羽ばたいてほしいと言っていた」
現在はベルギーに研鑽を積む山本。パリ五輪での活躍次第では、一気にステップアップする可能性もなくはないだろう。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年03月29日 05:30
DAZNの公式YouTubeチャンネルで公開された「リーグ・アンメディアツアー|モナコ潜入編」で、日本代表MFの南野拓実が、所属するモナコについて語っている。
昨季にリバプールからモナコへ加わった南野は、2シーズン目を迎えたチームについて次のように話す。
「サポーターたちは3位以内じゃないと納得しないですし、ビッグクラブ以外との対戦では負けたらダメだという雰囲気がチーム内外に漂います。強豪ならではの勝たなければいけないプレッシャーを感じますね」
【動画】モナコの魅力を紹介!南野拓実のインタビュー
さらに29歳のアタッカーは「15歳か16歳のときに2週間、ここで練習参加したんですよ」と、セレッソ大阪のアカデミー時代にモナコを訪れた過去を明かした。
「その時から自分の中で、いつか行ってみたいクラブだなと思っていました。だからこそ、縁があって今ここでプレーできているのは幸せです。街も最高ですし、言うことないですね」
願いが叶った29歳のアタッカーは、充実した日々を送っているようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年03月29日 05:14
今夏にシュツットガルからリバプールに移籍した遠藤航は加入当初、イングランドではほぼ無名の30歳だったため、懐疑的な見方もあった。
だが、プレミアリーグの水に慣れると攻守に躍動。いまや替えの利かない存在となった。
リバプールの専門サイト『ANFIELD INDEX』は3月28日、「リバプールの中盤のパズル:クロップのベストコンビネーション」と題した記事を掲載。「リバプールの中盤のジレンマ。最強の3人は誰だ?」と綴り、怪我人も復帰してきたなか、シーズン終盤に向けて中盤3枚のベストメンバーを探っている。
その中で、遠藤については「おそらく今シーズン最大のサプライズは、中盤の欠かせない存在となった日本代表だろう」と賛辞を贈っている。
「夏にリバプールが1600万ポンドでエンドウを獲得した時は、たしかに眉をひそめたが、31歳の彼は疑念を抱いていたことが間違っていたと証明した。ゲームを読み、(相手の)プレーを分断する彼の能力は、特に重要な試合において、リバプールの戦術システムの重要な側面となっている」
【PHOTO】日本代表の北朝鮮戦出場16選手&監督の採点・寸評。及第点を上回ったのは4人、最高点は決勝弾の田中碧
同メディアはベストチョイスとして、こう結論づけている。
「ユルゲン・クロップ監督の中盤のプランは、主にエンドウ、アレクシス・マカリステル、カーティス・ジョーンズ、ドミニク・ソボスライという4人の主力選手を中心に構築されるだろう。彼らがコンディションを維持する限り、エンドウとマカリステルはおそらくクロップの中盤で最も多くの時間をプレーすることになる」
日本代表のキャプテンは、アルゼンチン代表MFと共に“最強の中盤”に不可欠という主張だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年03月29日 05:00
鹿島アントラーズのFWチャヴリッチが、クラブの公式YouTubeチャンネルに出演。
2024年03月29日 00:00
サッカー選手の寿命は長くなっており、現在では30代になってもトップレベルのパフォーマンスを継続できる者が増えている。
今回は『Whscored』のデータから、「30代のセンターバックの中で最も今季レーティングが高い5名」をランキング化した。ジェームズ・タルコフスキ
現所属:エヴァートン
国籍:イングランド
年齢:31歳
Whoscoredのレーティング:7.07点
勝点が剥奪されたこともあって苦しい状況になっているエヴァートン。その最終ラインを支えているジェームズ・タルコフスキが平均レーティング7.07点で5位となった。
ここまで28試合に出場するなどそのタフさも素晴らしく、その中で1試合あたり1.5回のショットブロック、1.8回のインターセプト、4.5回のクリアを記録するなど、押される展開の中でも奮闘している。また空中戦でも1試合に3.8回勝利している。フランチェスコ・アチェルビ
現所属:インテル
国籍:イタリア
年齢:36歳
Whoscoredのレーティング:7.10点
若手のバストーニがブレイクするなか、36歳のベテランとなったフランチェスコ・アチェルビも今季は良い記録を残している。ここまでプレーしたのは20試合にとどまっているが、守備面だけではなく攻撃面でも良いスタッツが残っている。
目立った数字はそれほどないものの、パス数や成功数はこのトップ5の中で2番目に多く、ロングボールも1試合平均3.6回を送っている。ステファン・デ・フライ
現所属:インテル
国籍:オランダ
年齢:32歳
Whoscoredのレーティング:7.11点
アチェルビとともにインテルのオランダ人DFステファン・デ・フライもランクイン。ここまでの出場は14試合に留まっており、1188分しかプレーしていないものの、平均レーティングでは7.11を記録している。
スタッツにおいてはアチェルビ以上に目立ったポイントはないものの、強さを見せているインテルの最終ラインで安定したパフォーマンスを見せる。ダニーロ
現所属:ユヴェントス
国籍:ブラジル
年齢:32歳
Whoscoredのレーティング:7.12点
かつてはサイドバックとしてプレーしていたものの、ユヴェントスでセンターバックにコンバートされたダニーロ。現在はキャプテンマークを巻いて多くの試合に出場している。
19試合でプレーして平均レーティングは7.12。パスの点では1試合平均0.9本のキーパスを出しているほか、平均タックル勝利数が2.3回、平均タックル数も2.8回と極めて素晴らしい数字を記録している。フィルヒル・ファン・ダイク
現所属:リヴァプール
国籍:オランダ
年齢:32歳
Whoscoredのレーティング:7.30点
続け遠藤航!30代でプレミアリーグに「初挑戦」し活躍した5名
30代のセンターバックとしては最も高い平均レーティングを記録したのはフィルヒル・ファン・ダイク。32歳で26試合に出場し、総プレー時間は2278分。
スタッツの中ではもっとも目立つのが空中戦勝利数で、1試合平均4.3回。これはトップ5の5人のうち最高で、30代のセンターバックとしては世界4位の数字となっている。
2024年03月28日 23:52
ミランに所属しているフランス代表FWオリヴィエ・ジルーは、今シーズン限りで“ロッソネロ”のユニフォームを脱ぐ決断を下すのだろうか。
母国のモンペリエで得点を量産し、アーセナルやチェルシーなどプレミアリーグを舞台に活躍したジルーは、2021年夏にミランへ完全移籍した。加入直後からセンターフォワードの軸に君臨し、若き才能が数多く集まっていた当時のミランにおいては、ベテランとしても影響力を与えた。加入初年度は公式戦38試合の出場で14ゴール4アシストをマーク。セリエAに限定しても29試合出場11ゴール4アシストを記録し、クラブにとって11シーズンぶりとなる“スクデット”に大きく貢献した。
翌シーズンも最前線で存在感を放ち、公式戦47試合の出場で18ゴール7アシストを記録。チャンピオンズリーグでは全12試合のピッチに立って5ゴール2アシストを記録し、ベスト4入りに貢献していた。クラブとの契約を1年延長して迎えた今シーズンは、ここまで公式戦36試合に出場し、14ゴール9アシストを記録。37歳となった現在もパフォーマンスに衰えは見られず、フランス代表でも中心選手として活躍している。
そんなジルーは今月に入ると、イタリアメディア『ガゼッタ・デロ・スポルト』など複数のメディアによって、今季限りで満了を迎えるミランとの契約を更新しない可能性が報じられた。『スカイ・イタリア』も「6月限りでミランに別れを告げる可能性は非常に高い」と伝えている。また、『ガゼッタ・デロ・スポルト』によると、ミランはジルーの後釜として、ボローニャ所属のオランダ代表FWジョシュア・ザークツィー、ライプツィヒ所属のスロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコ、フェイエノールト所属のメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスらに関心を示しているという。
このような状況の中、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏が27日、ジルーの去就に言及。MLS(メジャーリーグ・サッカー)のロサンゼルスFCが、ジルーの完全移籍加入について選手側と口頭合意に達したと報じた。
ロサンゼルスFC側は昨年10月よりジルーに関心を示しており、今週に入って初めて具体的な動きを見せたとのこと。前述の通り、ミランとジルーの契約は今季限りで満了を迎えるため、移籍金は発生しない。契約期間は2025年12月までの約1年半となる見込みだ。
なお、現在のロサンゼルスFCには、ともにFIFAワールドカップカタール2022を戦った元フランス代表GKウーゴ・ロリスが在籍している。昨季までは元イタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニ、元メキシコ代表FWカルロス・ベラ、一昨シーズンまでは元ウェールズ代表FWガレス・ベイルが所属していたことも記憶に新しい。現在のチームは将来が嘱望される若手選手も多く、ジルーの加入が彼らの成長の手助けとなることも期待される。
また、『スカイ・イタリア』もジルーのMLS行きが濃厚であることを報じている。一方で、サウジアラビアの複数クラブもジルーの獲得を諦めておらず、ここから“追い上げ”を見せる可能性もあると示唆。いずれにせよ、ミランに残留する可能性は低くなってきた。
今夏にはEURO2024の開催が控えており、ジルーは同大会をもってフランス代表を引退する可能性も取り沙汰されている。果たして、ジルーのヨーロッパでのキャリアは今季限りで終焉を迎えるのだろうか。
2024年03月28日 23:40
チェルシーは今季のリーグ戦11位と失意のシーズンを送っている。中でも、左サイドバックとセンターバックの補強は必須項目であり、今夏の獲得に動きを見せるとされている。
そこでチェルシーはバルセロナの左サイドバック、アレハンドロ・バルデの獲得に5000万ユーロ(4300万ポンド)の入札を行ったとスペイン『Nacional』は報じている。
現在20歳のバルデはシーズンの前半戦こそ多くの試合でフル出場を果たしているが、今年1月にハムストリングの負傷で手術を受けており、バルセロナは「移籍を真剣に検討している」という。
財政難のバルセロナの中で、バルデは特に人気銘柄の選手の一人で、チェルシーの他にマンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、アーセナル、リヴァプールといったプレミアリーグのクラブを中心に高い関心を寄せられている。中でも、マンUでは新たな共同オーナーであるジム・ラトクリフ氏が、チーム再建のために獲得を強く望んでいる選手の一人がバルデであるとされており、もしバルセロナがバルデの放出を認めれば、チェルシーとマンUの一騎打ちとなる見方が強い。
しかしながら『Nacional』では、バルセロナはバルデの評価額を7000万ユーロ程度に設定しているとされており、チェルシーの提示した金額から2000万ユーロの上積みが出来るかどうかが大きなカギとなりそうだ。
また、チェルシーもまた財政難に苦しんでいるチームの一つであるため、バルデに7000万ユーロの投資を行うとなれば、自チーム選手の放出も免れない。今夏のチェルシーは放出と補強ともに目が離せないチームとなることだろう。
2024年03月28日 23:30
国際親善試合で対戦したスペイン代表とブラジル代表の一戦は、大きな盛り上がりを見せ、両チーム3点を奪い合い、3-3で幕を閉じた。
2024年03月28日 23:00
ブラジル代表(0-1)、ベルギー代表(2-2)との親善試合を行ったイングランド代表。EURO2024のメンバー入りに向けた重要なアピールの場であったが、マンチェスター・ユナイテッドのFWマーカス・ラッシュフォードはそのチャンスを十分に掴むことができなかった。
長らくガレス・サウスゲイト監督が率いるイングランド代表の中心メンバーの1人であったラッシュフォード。今シーズンは昨シーズンに比べ、パフォーマンスを落としていたが、今回の代表には選ばれていた。しかし、出場したのは初戦のブラジル戦のみで、75分からの出場だった。
続くベルギー戦では出場がなかったため、およそ15分の出場のみで終わってしまったラッシュフォードだったが、サウスゲイト監督はベルギー戦で起用しなかった理由について、今回初招集でインパクトを残したニューカッスルのFWアンソニー・ゴードンを見たかったためだと語った。
ベルギー戦で起用しなかったのはラッシュフォードが怪我をしていたからなのかと、聞かれたサウスゲイトは「いいえ、アンソニー・ゴードンをもう一度見たかったからだ」と語った。さらに続けて、「彼は初戦で素晴らしいインパクトを残したと思うし、(ジェイムス・)マディソンがあのエリアに入ってくれば、少しは状況が開けると思ったんだ」と語った。
ゴードンは初戦でスタメン出場を飾り、75分までプレイすると、ベルギー戦では80分から出場した。この2戦で大きなインパクトを残した選手の1人であり、現地メディアでもEUROのメンバー入りに向けたいいアピールになったと称賛されている。
左ウイングにはラッシュフォードの他にも今回は怪我で召集されなかったジャック・グリーリッシュもいる。この2人はこれまでイングランドの中心的な選手だったが、ゴードンが結果を残したことで、序列は変わりつつあるかもしれない。
ラッシュフォードやグリーリッシュといえどもEUROのメンバー入りは確実ではない状況になっている。ゴードンはこの2戦でもインパクトを残したが、再び代表でのポジションも確立させるためには、ラッシュフォードもグリーリッシュも所属先のクラブで結果を残すことが求められる。
2024年03月28日 23:00
元日本代表の城彰二が自身のYouTube(『Joチャンネル』)でレアル・マドリーの聖地サンティアゴ・ベルナベウの秘密を明かした。
26日に公開した動画でスペインのバジャドリー時代を振り返った城。大部分はカンプノウで対戦したバルセロナ戦についてだったが、最後にサンティアゴ・ベルナベウで行われたレアル・マドリー戦についても言及した。
試合は2000年5月18日のリーガ最終節。当時のレアルは“銀河系軍団”と呼ばれる前だったが、それでもカシージャス、イエロ、ロベルト・カルロス、グティ、ラウール、モリエンテスなどそうそうたるメンバーを擁するスター軍団だった。
城はその相手に先発出場。バジャドリーは前半にビクトルが得点をきめ、敵地で1-0と勝利している。 レアル・マドリーの先発:カシージャス、イバン・カンポ、エルゲラ、カランカ、ミチェル・サルガド、ロベルト・カルロス、レドンド、マクマナマン、サビオ、ラウール、アネルカ
両チームの力関係を考えれば歴史的な勝利といえるが、城にとってはほろ苦い思い出となった。
カンプノウでのバルセロナ戦はチームが大敗ながら「それなりにやれた」と語っていたが、このレアル戦はチームは勝ったものの「全く活躍できなかった」という。
その理由の一つがピッチにあったようだ。
「レアル戦は裏(話)があって。ベルナベウってさ。グラウンドの真ん中が一番高くなってて端っこが斜めになってるの。山みたくなってるの、(そういう)作りになってるの。なんか立ってて気持ち悪いな、動いてて気持ち悪いなと思って」
城によればピッチがまっ平ではなく中央からベンチ側に向かって斜めになっていたのだとか。実際、試合が終わった後に関係者に聞いてみたところ「水が溜まらないように斜めになっている」という話を聞いたのだという。
このことで「感覚がおかしくなってしまった」という城は、72分に途中交代。シーズン終了後にバジャドリーを退団し横浜F・マリノスに復帰することになったため結果的にこれがスペインでの最後の試合となった。
サッカーファンが「ヨーロッパの旅で訪れるべき13のスタジアム」
当時を懐かしみながら語った城は、動画の最後に「(スタジアムに)観光に行った人はぜひ見に行ってほしい。(ピッチが斜めになっているのは)今でもたぶん変わってないと思う」と呼び掛けていた。
2024年03月28日 22:30
リヴァプールはフランクフルトに所属するエジプト代表FWオマル・マルムシュ(25)の獲得に興味を持っているようだ。
マルムシュは2017年にエジプトのワーディー・デグラからヴォルフスブルクに移籍を果たし、2020年にトップチームデビューを飾る。しかし、2021年のシーズン途中にFCザンクトパウリへレンタル移籍。2021-22シーズンはシュツットガルトにレンタル移籍をしていた。
そして昨夏にフランクフルトへの完全移籍を果たした同選手は今シーズン存在感を見せている。ここまで公式戦33試合で15ゴール6アシストをマークしており、ブンデスリーガでは21試合で10ゴール6アシストという素晴らしい結果を残している。
独『Bild』によると、リヴァプールは今夏のターゲットの1人としてマルムシュに注目しているという。さらにニューカッスルやトッテナムも同選手の獲得に興味をもっているようだ。フランクフルトは2027年まで同選手との契約は残っているものの、ビッグクラブからの関心を受け、売却せざるを得ない状況になることも理解しているとのこと。
さらに同メディアによると、同選手には契約解除条項はなく、確実に獲得するには5000万ユーロから6000万ユーロ(約80億円から98億円)が必要になる可能性があるという。
マルムシュは1年ではあるが、シュツットガルト時代には遠藤航とプレイ経験があり、移籍が実現すればリヴァプールで再びチームメイトとなる。今シーズンは、ブンデスリーガで結果を残しているマルムシュは今夏にステップアップを果たすのだろうか。