2021年11月28日 05:00
セ界の投手も、さばいて、さばいて、さばきまくる!! DeNAからドラフト6位指名を受けた梶原昂希外野手(22)が27日、横浜市の横浜ベイシェラトンホテル&タワーズで入団交渉に臨み、契約金2500万円、年俸690万円で合意。「いよいよプロ野球選手としてプレーすると身をもって実感しました」と武者震いした。大分出身で趣味は海釣り。高校時代は豊後水道まで足を運び、名物の関サバ、関アジ、さらには全長10メートルほどのダイオウイカまで釣り上げてきた。「家の近くの港で、100匹とか釣れます」。魚は自らさばき、刺し身やから揚げにする料理上手。今はプロで戦える体を目指し、5キロの増量を掲げる。「目先の課題に取り組んで、結果的に開幕で1軍入りできれば」。目標のトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)に向かって、一歩ずつ前進する。(箭内桃子)
2024年04月25日 13:32
25日ナショナルズ戦で3本の二塁打…フェン直打は本拠地ならHRの飛距離
■ドジャース 11ー2 ナショナルズ(日本時間25日・ワシントンDC)
ドジャース・大谷翔平投手は24日(日本時間25日)、敵地・ナショナルズ戦に「2番・指名打者」で出場し、6打数3安打2打点。3本の二塁打を放って勝利に貢献した。9回の第6打席はフェンス直撃二塁打。米データサイトによると、本拠地なら本塁打になっていた打球で、ファンは「長打ばっかりマンになってる」などと声を寄せている。
7点リードの6回2死一、三塁。大谷が放った飛球は左中間フェンスを直撃。この日3本目の二塁打となった。もう少しで3試合連続の7号だった打球は、飛距離386フィート(約117.7メートル)。MLB公式のデータサイト「ベースボール・サバント」によると、この一打はメジャー5球場で本塁打。その1つにドジャースタジアムも含まれていた。まさに幻の一撃だった。
両リーグトップの打率.371をマークしている大谷は39安打を記録しているが、そのうち二塁打が14本、三塁打が1本、本塁打が6本。長打率は.695に達している。
圧倒的な長打力にファンも仰天。SNSには「シングルヒットの出し方忘れた?」「ホームラン性の二塁打ばかり」「大谷ホームラン惜しい〜」「どんだけ〜」「長打しか打てない」「中々バグってる」「長打率と打率うける」とコメントが並んだ。まさに異次元の打棒だ。(Full-Count編集部)
2024年04月25日 13:15
「ウエスタン、阪神−中日」(25日、鳴尾浜球場)
17日に893日ぶりの実戦復帰を果たした高橋遥人投手(28)が2度目の先発で1回3安打1失点2奪三振。失点したものの「腕の状態的に、前回よりいいかなって感じ」と良好具合を明かした。
初回、先頭・ブライトを遊ゴロに仕留めるとそのまま3連打され1点を献上。途中、前回の最速147キロと同じ球速を記録したが「6割くらいですかね。まだ全然(球速は)出てないし、球速よりも(球が)速く見えてないし。そういう意味では直球を選択できないっていうのもきつい」と吐露した。続く板山には死球で1死満塁のピンチに。残る打者2人は空振り三振、見逃し三振と持ち前の制球で斬った。
高橋は21年11月に左肘のクリーニング手術、22年4月には左肘のトミー・ジョン手術、さらに昨年6月には「左尺骨短縮術」および「左肩関節鏡視下クリーニング術」を受けていた。
2024年04月25日 13:07
株式会社みずほフィナンシャルグループとPayPay株式会社、及び福岡ソフトバンクホークス株式会社は25日、福岡ソフトバンクホークスの本拠地である「福岡ドーム」の施設命名権(ネーミングライツ)の契約を締結し、2024年4月25日(木)より、「みずほPayPayドーム福岡(略称:みずほPayPayドーム)」に変更することを発表した。
なお、プロ野球球場の1軍本拠地における国内初の連名ネーミングライツ契約となる。
今回のWネーミングライツを記念して、みずほPayPayドーム福岡では4月27日(土)の西武戦よりさまざまなキャンペーンが実施される予定だ。
2024年04月25日 12:50
「JABA京都大会、東芝2−1ミキハウス」(25日、わかさスタジアム京都)
元巨人で引退後は1年間スカウトを務め、今年度からミキハウス野球部に入部した桜井俊貴投手(30)が先発し、8回6安打2失点と好投した。
2024年04月25日 12:49
「イースタン、日本ハム−DeNA」(25日、鎌ケ谷スタジアム)
5年ぶりにDeNAに復帰した筒香嘉智外野手(32)が、「4番・左翼」でスタメン出場する。日本帰国後、実戦で守備に就くのは初めて。
筒香はこれまで20日の同・巨人戦(横須賀)、23日の同・日本ハム戦(鎌ケ谷)と実戦2試合に「4番・DH」で出場。計5打数1安打2打点を挙げている。
2024年04月25日 12:34
両リーグトップの打率.371など絶好調
■ドジャース 11ー2 ナショナルズ(日本時間25日・ワシントンDC)
ドジャースの大谷翔平投手は24日(日本時間25日)、敵地で行われたナショナルズ戦で6打数3安打2打点をマークした。開幕から26試合で両リーグトップの打率.371など好調だが、8項目で自己ベストというロケットスタートを決めている。
MLB公式のサラ・ラングス記者は「大谷はすでに満場一致でMVPを2回受賞しており、打者として26試合で最高のスタートを切っています」として8つの数字を紹介した。
長打(21)、安打(39)、打率(.371)、得点(21)、塁打(73)、出塁率(.433)、長打率(.695)、OPS(1.128)。いずれも圧倒的な数字が並んでいる。
これを見たファンからは「エグい活躍するな」「ただの化け物」「基本的に、オオタニはボンズのパワーを備えたイチローだ」「オオタニが野球のフィールドでしていることは、驚異的だ」「ヤバイ」と驚くコメントが寄せられた。(Full-Count編集部)
2024年04月25日 12:32
プロ野球・福岡ソフトバンクホークスなどは25日、同球団の本拠地・福岡ペイペイドーム(福岡市)の命名権に関してみずほフィナンシャルグループ(FG)と新たに契約を結び、新球場名を「みずほペイペイドーム福岡」とすることを発表した。
同日から新名称となる。プロ野球の一軍本拠地で、連名での命名権契約が結ばれるのは初めてという。みずほFGは2008年から球団とスポンサー契約を結んでいた。
2024年04月25日 12:13
阪神の投手指名練習が25日、甲子園球場で行われた。
2024年04月25日 12:08
● ロッキーズ 2 − 5 パドレス ○
<現地時間4月24日 クアーズ・フィールド>
パドレスの松井裕樹投手(28)が24日(日本時間25日)、本拠地でのロッキーズ戦に救援登板。わずか6球で3つのアウトを奪い、チームの勝利に貢献した。
6回1失点と好投した先発・ウォルドロンのあとを受け、5−1と4点リードの7回に2番手として登板。先頭の代打・グッドマンは3球目のスプリットを打たせ遊ゴロに仕留めると、続くブシャールには鋭いゴロを許したものの、三塁・ロサリオの好守もあり三ゴロに退けた。最後は1番・ブラックモンを1球で中飛に仕留め、わずか6球で3者凡退。今季13登板目は1回無安打無失点の好リリーフで防御率は1.50となった。
パドレスは初回、5番キム・ハソンの2点適時打二塁打などで4点を先取。投げては先発のウォルドロンが6回4安打1失点と好投し今季初勝利(2敗)を手にした。投打が噛み合い敵地で快勝。今季通算14勝13敗で再び貯金1となった。
2024年04月25日 12:05
ソフトバンクは25日、「福岡ドーム」のネーミングライツ契約締結について、「みずほPayPayドーム福岡」に変更すると発表した。
みずほFGとソフトバンク球団は2008年からスポンサー契約を締結。PayPayと同球団は19年からチームスポンサー契約、20年からネーミングライツ契約を締結している。
プロ野球球場の1軍本拠地における国内初の連名ネーミングライツ契約となった。
2024年04月25日 11:32
ロバーツ監督の持つ球団の日本出身選手最多本塁打まであと「1」
■ドジャース 11ー2 ナショナルズ(日本時間25日・ワシントンDC)
ドジャース・大谷翔平投手は24日(日本時間25日)、敵地・ナショナルズ戦に「2番・指名打者」で出塁し、3本の二塁打を放つなど、6打数3安打2打点の活躍を見せた。3本目の二塁打は後少しで本塁打となるフェンス直撃の大きな当たり。試合後、デーブ・ロバーツ監督は「(本塁打にならず)ボールが落ちて来てくれと願っていたと、彼に話をしたよ」とジョークを飛ばした。
2本の二塁打を放ち迎えた9回2死一、三塁の第6打席。前日23日(同24日)に本塁打を放っていた右腕バーンズの外角の球をとらえた。打球は左中間へ飛距離386フィート(約117.7メートル)の大きな当たり。惜しくもフェンスに当たり、3戦連発とはいかなかった。
沖縄生まれのロバーツ監督は、球団の日本出身選手では最多となる7本のアーチを描いている。大谷は前日の同カードで6号本塁打を放ち、あと1本に迫っていた。試合前には「今日できれば一番いいですけどベストを尽くしたいと思います」と意気込んでいた。惜しくも記録更新とはいかず。ロバーツ監督は「(ボールが落ちてくれば)本塁打にはならないからね。また1日生き延びたよ」と笑っていた。
とはいえ、打撃に関しては「彼のバットが放つ打球はとにかく別物だ」と大絶賛。この日の第1打席では115.6マイル(約186キロ)の痛烈二塁打。2戦連続で115マイル以上の打球を放ち、ロバーツ監督も「彼自身の(打球速度の)カテゴリーを手に入れないといけない」と“強打”を大谷だけ再定義すべきと訴えた。(Full-Count編集部)
2024年04月25日 11:17
大谷は26試合で14二塁打…年間最多は1931年のアール・ウェッブで67本
■ドジャース 11ー2 ナショナルズ(日本時間25日・ワシントンDC)
ドジャース・大谷翔平投手は24日(日本時間25日)、敵地・ナショナルズ戦に「2番・指名打者」で出場し、6打数3安打2打点。
2024年04月25日 11:08
● ナショナルズ 2 − 11 ドジャース ○
<現地時間4月24日 ナショナルズ・パーク>
ドジャースの大谷翔平選手(29)が24日(日本時間25日)、敵地でのナショナルズ戦に「2番・指名打者」でフル出場。3本の二塁打で2打点を叩き出し、チームの大勝に貢献した。
初回の第1打席は一死無走者でナショナルズの先発右腕・アービンと対戦。真ん中高めの直球を捉えた打球は、速度115.6マイル(約186キロ)で右中間を突破する痛烈な二塁打となった。あっさりと9試合連続安打をマーク。4番・スミスの中前適時打で先制ホームを踏んだ。
5点リードで迎えた8回の第5打席は、一死二塁で救援右腕・レイニーと対戦。初球が暴投で一死三塁になったあと、4球目の外角直球を右中間へ弾き返した打球は適時二塁打となった。塁上で恒例の「ヒップロック」ポーズを披露。打点は3試合連続となった。
9回の第6打席は二死一、三塁で救援右腕のバーンズと対戦。カウント1−1後の外角直球を逆方向へ弾き返した打球は、左中間フェンス直撃の適時二塁打となった。惜しくも7号アーチとはならなかったが2打席連続打点をマーク。この日も6打数3安打2打点と快音を重ね、ともにメジャー全体1位の打率は.371、OPSは1.128にアップした。
ドジャースは1番・ベッツも4安打2打点、4番・スミスは4安打1打点をマークするなど、打線が計20安打11得点と爆発。敵地で大勝し、3連勝で貯金を「4」とした。
2024年04月25日 11:03
阪神の近本光司外野手(29)が25日、一般社団法人「LINK UP」を設立したことを自身のSNSで発表した。
「LINK UP」は「ふるさとに恩返しを」の思いから生まれた団体。自身を育ててくれた淡路島への感謝の思いから、阪神入団後に続けてきた地元の子どもたちに夢を与える活動を今後も持続的に行うために設立した。人と人とのつながりを育み、地域に根ざした活動を行うことをビジョンに掲げる。
活動は地元の淡路島や自主トレを行う鹿児島・沖永良部島をはじめとする全国の離島や日本各地を対象に、その地域と地域外の人々との交流促進などに取り組んでいく。
「LINK UP」の社名には「つなげる」、「架け橋になる」という思いが込められている。近本が理事を務め、代表理事には高校時代から交流のある石井僚介氏が就任した。
今後は、淡路島や沖永良部の子どもたちを試合に招待したり、職業体験などを予定。夢を持つことの素晴らしさ、人とのつながりの大切さを子どもたちに伝えていくという、近本の夢プロジェクトがスタートする。
2024年04月25日 11:01
◆ 「だから安心」ではなく「だから全力で」 そう思えるメリットは大きい
――斎藤さんがネクストキャリアについて具体的に考え始めたのは現役引退を決断してからとのことですが、例えば、高校生や大学生の頃、将来について漠然と考えることはありませんでしたか?
大学3年の頃、就職活動に励む同級生の姿を見て「もしも自分の目標がプロ野球じゃなかったら」と考えたことはありましたし、プロの世界に飛び込んでからも、先輩たちが引退の決断をするたびに「自分は何をするんだろう」と思ったことも何度もありました。でも、現役中に、引退後の自分について真剣に考えることはありませんでした。もちろん、意識的にそうしていたところもあります。
――年齢を重ねていっても、その姿勢に変化はなかった?
北海道日本ハムファイターズの監督だった栗山英樹さんにいただいた言葉がずっと頭に残っていたんです。「野球ができるうちはしっかりと野球に向き合いなさい。それができれば、野球ができなくなっても必ずみんなが助けてくれるから」と。あの言葉がなかったら違う行動を取っていたかもしれないし、不安に思うこともあったかもしれません。栗山さんからいただいた言葉は、「見えないものを見ようとしない」という僕自身のスタンスにも合っていた気がします。
ただ、やっぱり難しいですよね。「何が正しいか」は人それぞれに違うと思うので、野球だけに集中するから結果を残せる人もいるし、野球だけに集中しようとすることで大きなプレッシャーを受けて、それに苦しむ人もいる。
――アスリートは突然大きなケガをしてしまうこともあるし、先が見えないからこそ“どう向き合うか”は難しい。それぞれに境遇も違うので、唯一の正解はないのかもしれません。
そう思います。ケガについてはひとつ印象に残っている出来事があって、あれは2012年だったかな。右肩を痛めてリハビリをしていた時期に、同じくリハビリに励んでいた選手みんなに聞いたことがあるんですよ。「プロ野球選手を引退したら、その次はどうする?」と。その中で、ひとりの外国人選手がはっきり言ったんです。「俺は父親がやっている農場を継ぐんだ」と。その話を聞いて、すごくいいなと思ったんですよね。“次にやること”がはっきりと決まっているからこそ、今、こうして野球に集中できる。全力で向き合える。そういう姿勢を彼自身から感じていたので、「なるほど」と納得したところがあって。
――いつ、どんなタイミングでキャリアが終わってしまっても不思議ではない厳しい世界で生きているからこそ、“その次”に対する不安がまったくないことをメリットを感じることができたと。
そのとおりです。「だから安心」ではなく「だから全力で」。そう思えるメリットは大きいと思ったし、ゴールが見えているからこそ力をセーブすることなく走り抜けられる感覚、その強さみたいなものを彼からダイレクトに感じて。現状に対する愚痴なんて絶対に言わないし、リハビリへの向き合い方も素晴らしかったんですよ。その姿勢から、僕自身がものすごく大切なことを学ばせてもらった気がしました。
◆ 「斎藤佑樹」は特殊な経験 自分にしかできない恩返しがある
――斎藤さん自身はプロとしてのキャリア10年目の2021年に現役引退を決断し、「株式会社斎藤佑樹」を立ち上げ、経営者としてネクストキャリアを歩むという選択をされました。
自分で言うのも恥ずかしいんですけれど、斎藤佑樹という人間は、野球界においてはかなり特殊な経験をさせてもらえたと思っているんです。だからこそ自分にしかできないことがあると思いましたし、それを形にして野球界にちゃんと恩返しをしたいなと。まずは、その思いが原点にありました。
それを実現するためには、どこかの組織に属するのではなく、斎藤佑樹という名前一人の人間としての自分を前面に押し出す形で活動するべきだと考えました。これまで自分のことを気にかけてくれた皆さんに1人で歩いて 自らの脚で歩んでいる姿を示したかったし、1人だからこそ、いろいろな人と関わりながら新しいことにチャレンジする機会を増やせるのではないかと。まずは「会社を作ろう」。その次に「さて何をやる?」という感じでした。
――個人的には、そのリリースを耳にしてかなり驚きました。正直なところ、野球選手としての斎藤さんに対しては“悲運の人”と見る向きも強いと思うんです。ご自身にとっては不本意な形で注目されたこともあっただろうし、それに苦しんだこともたくさんあっただろうと想像するからこそ、「斎藤佑樹」という名前に対して、ご自身が「社名にしてしまおう」と思える捉え方をしていたことに驚きました。
ありがとうございます。プロのアスリートという職業は、本人にとっては負のエネルギーを外部からぶつけられてしまうこともありますよね。ただ、僕はそういう負のエネルギーに対して言い返そうとするより、自分自身が何かを積み重ねることで上回ろうとする 視座を高めるほうが早いし、結果的には野球界に貢献できるんじゃないかと思っていて。だから、何があっても言い訳をせずに、ひたすら積み重ねることに集中したいなと。そういう思いの延長として「株式会社斎藤佑樹」を立ち上げれば、野球界にまた何らかの形で貢献できるのではないかと考えました。
――その思いが伝わって、「さて何をやる?」と考えなくても多くのお仕事が舞い込んできたのでは?
多くの皆さんに声をかけていただいて本当に嬉しかったし、仕事というものが、人とのつながりによって生まれていくものであることを実感しました。だからこそ、一つひとつの仕事に対して覚悟を示すことが大切だと思いましたし、僕自身もそういう相手と一緒に仕事をしたいと思っています。現状としては、地方自治体の皆さんと一緒に町興し 地方創生に取り組んだり、企業と組んでさまざまな課題解決に向き合ったり、僕自身がメディアに出演して発信させてもらったり。スポーツビジネスにまつわる業務を本当に幅広く経験させていただいているので、そのすべてを野球界に還元できるように頑張りたいと考えているところです。
◆ プロ野球選手が、今よりもっと野球に集中できるように
――ビジネスの世界に生きる上で、元プロ野球選手だからこそのメリットは感じていますか?
ひとつはアスリートとのつながり。それからもうひとつは、やはりどんなことに対してもあきらめずに乗り越えようとするメンタリティーにあると思います。それはアスリートがネクストキャリアを考える上で“武器にするべき長所”であると考えていたので、僕自身が身をもって体感できていることに大きな意味があると感じています。逆に、ビジネスにおける知識や経験については僕自身の不足を感じざるを得ないのですが、それは“楽しさ”でもありますね。今の僕の頭は何でも吸収できるスポンジ状態なので、どうせなら、その状態を楽しみながら勉強したいと思っているところです。
――斎藤さんのネクストキャリアはまだ動き始めたばかりかもしれませんが、“ネクストの次”にはどんな野望を?
今の自分が明確な目標として思い描いているのは、日本に専用の少年 子ども達のための野球場を作る つくることです。アメリカはすごいんですよ。リトルリーグの世界大会が行われるスタジアムがあって、決勝戦には5万人近くのお客さんが入る。わかりやすく言うと“少年野球専用の阪神甲子園球場”みたいな感覚ですよね。あれは本当にすごい。だから、いつか、日本の子どもたちにもそういう舞台を作ってあげたいなと。
――ネクストキャリアについて、現役のプロ野球選手たちに伝えたいことはありますか?
どのタイミングで、どう考えるかについては人それぞれでいいと思うんです。でも、もしも将来のことを不安に思ったり、真剣に考えてみたいと思うタイミングが来ったら、まずは「やりたいこと」を見つける努力をしてみてほしい。自分から「やりたい」と思えるエネルギーはネクストキャリアにおいても大きな原動力になると思うし、それさえあれば、応援してくれる人、助けてくれる人は必ずいると僕は思います。僕自身がそうだったので、やっぱり、まずはそこがスタート地点なのかなと。
引退してから時々思うんですよ。単純に、思い切り遠くにボールを投げたいなって。ピッチングをしたいわけじゃなく、ただ遠くに投げたいだけ。現役時代は毎日あたりまえのようにやっていたけれど、それができる環境って本当にめぐまれているんですよね。今だからこそ、現役時代の自分に「あたりまえじゃないよ」と伝えたいくらいです。そういう意味も込めて、プロ野球選手が今よりもっと野球に集中できるように、『アスミチ』を通じて“次”の可能性や選択肢を提供できたらいいなと思っています。
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取材=細江克弥
撮影=原⽥健太
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