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2021年11月28日 21:00
残留へと力強く邁進する大きな勝利だった。 11月28日にJリーグ第41節が行なわれ、降格圏の19位・ツエーゲン金沢はホーム最終戦でモンテディオ山形と対戦。2-1で白星を挙げた。 チームに勝点3をもたらすハイパフォーマンスを見せたのはFW瀬沼優司。0-0で迎えた79分、カウンターから大石竜平のクロスにヘッドで合わせて先制点をゲット。86分に同点とされるも、90+3分、再びカウンターから抜け出すと、最後はGKとの1対1を冷静に制し、劇的な決勝弾を突き刺した。 クラブの公式ツイッターがゴールシーンを公開すると、「最高のゴールをありがとう!」「一生の思い出に残るゴール」「これが金沢のエースだ」「魂を揺らすとはこういう事か」「ベルギー代表なみのカウンター」といったコメントが寄せられた。 【関連動画】ツエーゲン瀬沼、圧巻2ゴール!「応援してくれる方の気持ちを感じていた」 山形は瀬沼にとって古巣。試合後、31歳のストライカーは「古巣と戦う時は、基本的にチームメイトがゴールを取っても、試合に勝っても、リスペクトを持って喜ばないことをキャリアの中で心にとめてやっていた」と明かすが、この日ばかりは禁を破った。「チームメイトの思い、サポーターの思い、戦う前からいろんなサポートを感じていたので、どうしても身体が自然に、喜ばずにはいられなかった。応援してくれる方の気持ちを感じていたので、サポーターのもとに自然と行ってしまった」 2得点とも、ゴール裏で声援を送るサポーターたちに向かって走り出し、喜びを爆発させた瀬沼。今節の勝利で勝点を40に伸ばした金沢は、残留圏の17位に浮上した。「たまたまゴールを取ったのは自分でしたけど、チーム全員で取ったゴールだと思っている」と振り返る瀬沼は、最終節の京都サンガF.C.戦に向け、「また良い準備をして、勝って残留を決められるように、またみんなで協力してやっていきたい」と力をこめた。構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月25日 08:47
サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2023-24)は24日、準決勝第2戦が行われ、横浜F・マリノス(Yokohama F Marinos)は2戦合計3‐3で迎えた蔚山現代(Ulsan Hyundai、韓国)とのPK戦を5‐4で制し、クラブ史上初の決勝進出を果たした。
敵地での初戦を0‐1で落としていた横浜は13分、相手守備陣の隙を突いて抜け出した植中朝日(Asahi Uenaka)のゴールで先制すると、21分にはアンデルソン・ロペス(Anderson Lopes)が2得点目を奪取した。さらに攻勢を強める横浜は30分、マークを外した植中がカーブのかかったシュートでゴールを陥れ、この日2点目を挙げた。
目を見張る展開で決勝進出を確実にしたかに見えた横浜だったが、35分にCKから蔚山のマテウス・サレス(Matheus Sales)に1点を返された。
さらに、その直後にはペナルティーエリア内で上島拓巳(Takumi Kamijima)がタックルを仕掛けようとした際にハンドを犯し、退場処分を受けて10人に。蔚山はこのPKをダリヤン・ボヤニッチ(Darijan Bojanic)がしっかりと決めた。
その後、蔚山の猛攻をしのいだ横浜は、もつれ込んだPK戦でGKポープ・ウィリアム(William Popp)が金民友(Kim Min-Woo、キム・ミヌ)のキックを止めると、最後はエドゥアルド(Carlos Eduardo)が勝利を決めるシュートを蹴り込んだ。
今季から横浜の指揮官に就任したハリー・キューウェル(Harry Kewell)監督は、「プレーするのが一番難しいのは準決勝だ」と語っていたという。
「『この試合は簡単ではない』と伝えていた。限界まで追い込まれるだろうが、それに対処できると信じていると」
「今夜はそれを示したと思う。彼らがどんなプレッシャーにも耐えられると信じていることを」
横浜は決勝で、アル・アイン(Al Ain FC、アラブ首長国連邦<UAE>)と対戦する。初戦はホームで5月11日、第2戦は敵地で同25日に行われる。
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2024年04月25日 08:37
遠藤航が所属するリバプールは現地4月24日に行なわれたプレミアリーグの第29節(延期分)で、宿敵エバ―トンとのマージ―サイドダービーに挑み、敵地で0−2と敗れた。
27分と58分にセットプレーから被弾したレッズは、攻撃でも決定力を欠いて完敗。16位で残留争いをしているエバートンの気迫に押されていた。
試合後、キャプテンのフィルジル・ファン・ダイクは英衛星報道『SKY SPORTS』のインタビューで厳しい言葉を発している。
「いろいろな意味でとても残念だ。誰もが鏡を見て自分のパフォーマンスを見て、全力を尽くしたかどうか考えなければならない。本当にリーグ優勝を望んでいるのか? 試合全体でこのようなプレーをして、チャレンジに勝てず、主審がフリーキックを取る機会を与えてしまったら、我々にタイトルを獲得するチャンスはない」
【動画】遠藤が投入直後にあわや失点の危険なミス
オランダ代表DFは「結局のところ、我々は十分ではなかったし、全員がもっと良くしなければならない。あらゆる意味でもっと良くしなければならないが、それは難しいことだ」と続けている。
「こうした試合は常にビッグファイトであり、負けるべきではなかった。しかし、我々はやってしまった。今は気を取り直して、土曜日の早い時間帯のキックオフ(アウェーのウェストハム戦)に備えなければならない」
キャプテンは「今日のようなプレーをすれば、タイトル争いに参加するチャンスはない」と気を引き締めた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月25日 08:30
イングランド・プレミアリーグで2位につけるリヴァプール。しかし24日に行なわれた第29節の延期分の試合で、ライバルのエヴァートンに敗れてしまった。
敵地のグディソン・パークで行なわれた伝統のマージーサイド・ダービーは、エヴァートンが前半のうちにセットプレーからブランスウェイトのゴールで先制する。
さらに後半に入ってコーナーキックからドミニク・カルヴァート=ルウィンがヘディングを叩き込み、エヴァートンがリードを広げることに成功した。
一方リヴァプールは64分にエリオット、クアンサー、そして遠藤航を投入するなど流れを変えにかかったが、ゴールを奪うことはできずそのまま0-2で敗戦する結果になった。
『Sky Sports』によれば、この試合後にDFフィルヒル・ファン・ダイクは以下のように話したという。
「今日のようなプレーをするのであれば、リヴァプールはタイトル争いに参加する資格はないね。
いろいろな意味でとても残念だよ。全員が鏡を見る必要がある。オレたちは全力を尽くしたのか、本当にリーグに勝ちたいのか、問い直すべきだ。
これからも試合は続いていく。今日のようなプレーをしていたら、タイトルを獲得するチャンスはゼロだ。
厳しい試合が続くが、残留争いをしているチームに対してはもっといい成績を残さなければならない。先々週のクリスタル・パレス戦もそうだったが、このような試合を続けてはいけない。
我々がここまでやれた理由は、怪我人を抱えながらもシーズンを通して非常に安定したプレーをしてきたからだ。
それはなぜやれたのか。それは戦ったから。勝利のために挑戦したから。そしてゴールを決めるという自信を持てたからだ。それは多くのことによる集大成なんだ」
リヴァプールが「放出したことを後悔した」5人の退団選手
リヴァプールはこれで同じ34試合を消化している首位アーセナルとの差が3に広がった上、消化が2試合少ない3位のマンチェスター・シティとの差が1ポイントのままとなった。
優勝争いをする上では非常に厳しい結果となってしまい、ファン・ダイクは先日のクリスタル・パレス戦(0-1で敗北)とともに「繰り返してはいけない試合」だと評価したようだ。
2024年04月25日 07:42
現地4月24日に開催されたプレミアリーグの第29節(延期分)で、遠藤航が所属する2位のリバプールは16位の宿敵エバ―トンとアウェーで対戦。
2024年04月25日 07:40
今年1月に行なわれたアジアカップ2023でベスト4という結果に終わった韓国。大会終了後にユルゲン・クリンスマン監督を解任し、その後はファン・ソンホンを暫定指揮官に据えて活動している。
アジアカップでの韓国は、エースでキャプテンのソン・フンミンと若手のイ・ガンインがレクリエーションの卓球中に衝突したことが大きなスキャンダルとなった。
詳しい内容については明らかにされていないが、ソン・フンミンとイ・ガンインが卓球をしている際に口論となり、最終的にソン・フンミンは手の指を脱臼する怪我を負ったという。
それが準決勝のヨルダン戦前日に起こったこともあり、敗戦の原因はチームワークの欠如やクリンスマン監督のマネジメント不足であると批判を受けていた。
『スポーツ朝鮮』などの報道によれば、今回クリンスマン監督はオーストリアのテレビ番組に出演し、韓国代表での指揮について以下のように話していたとのこと。
「パリ・サンジェルマンでプレーしている若い選手(イ・ガンイン)が、年長者であるトッテナムのソン・フンミンに失礼な発言をした。
そして二人は戦いを繰り広げ、結果的にイ・ガンインがソン・フンミンの指を脱臼させることになった。
この事件が起こった翌日にも話をして、メンバー全員が衝撃を受けていた。チームが崩れた感覚を持った。これ以上一緒に戦えないという感じだった。
韓国は2023年のアジアカップで準決勝敗退に終わったが、これはこの15年間で最高の成績であった。
韓国では、年齢が上の人間が常に正しいとされる。もし言っていることが間違っていたとしてもだ。年齢を大切に考える文化がある。
そして韓国では何かのことが起こったら、誰かが責任を負わなければならない。アジアカップの結果については、監督が背負うことになった」
Jリーグから世界へ!韓国代表の「歴代最高レジェンド」トップ6
なお、韓国は2015年のアジアカップで準優勝を果たしていることから、15年間で最高の成績というのは誤りである。
ヨルダン戦の前日にはイ・ガンインがソン・フンミンに対して失礼な発言をしたことから衝突が発生し、それが原因となってチームワークが崩れてしまったとのことだ。
2024年04月25日 07:33
バルセロナを率いるシャビ・エルナンデス監督が来シーズンも指揮を執ることになるようだ。24日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』など複数のメディアが報じている。
シャビ監督は今年1月の記者会見で今季限りでバルセロナの指揮官を退任することを発表していた。しかし、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』のクラブ関係者への取材によれば、シャビ監督は退任の意向を撤回し、現行契約が満了する2025年夏までバルセロナで指揮を執ることに合意したようだ。
24日に行われたクラブの理事会の後、バルセロナのスポーツディレクターを務めるデコ氏は、シャビ監督とオスカル・エルナンデス助監督とともに、クラブのトレーニング施設(シウタ・エスポルティバ・ジョアン・ガンペール)で会談を実施。
この会談後、3人はジョアン・ラポルタ会長の家に行き、ラファ・ユステ副会長、クラブに影響力を持つバルセロナを支えるアレハンドロ・エチェバリア氏とともに話し合いの場を設けた。そして、2時間ほど詳細を話し合ったあと、現行契約が終了する2025年6月までの続投で合意したようだ。
その後、フロントのジョアン・ソレル氏、エンリク・マシップ氏、ボージャン・クルキッチ氏も会議に参加。シャビ監督の続投を祝うディナーには財務担当のフェラン・オリベ氏とマーケティングエリア副社長ジュリ・ギウ氏も加わり、「寿司」をメインとした料理がラポルタ会長の家に到着したと報じられている。
なお、同紙はラポルタ会長は25日にクラブのメディアに登場し、シャビ監督の続投について説明する予定だとしている。
2024年04月25日 07:10
水曜日に行なわれた話し合いの結果、バルセロナのチャビ・エルナンデス監督が来季も留任することになったという。
『SPORT』によれば、チャビ・エルナンデス監督は今回ジョアン・ラポルタ会長の自宅で行なわれた1時間に及ぶ会議に出席したとのこと。
そこにはスポーツディレクターのデコに加えてボヤン・クルキッチやジョアン・ソレル、エンリク・マシプなどの理事も参加していたそう。
そして、その中でチャビ・エルナンデス監督は2025年6月30日まで残っている契約を全うすることを約束し、今年1月末に発表した退任宣言を撤回する意思を固めたという。
チャビ・エルナンデス監督は、モンジュイックで行なわれたホームでのビジャレアル戦で敗北したあと、今季限りでバルセロナを退任すると発表していた。
記事によれば、その理由はスポーツ面のプロジェクトにあったという。チャビ・エルナンデス監督は来季に向けての補強に関して一定の保証を求めていたが、スポーツディレクターのデコは経済的な理由によってそれを約束することができなかったそう。
チャビ監督退任のバルセロナ「新指揮官候補の8名」
そのためチャビ・エルナンデス監督は退任を宣言するに至ったものの、今回の会談でバルセロナ側はいくつかの提案を行い、来季に向けた補強のプロジェクトを説明したようだ。
財務的な状況については理想的なものではないものの、バルセロナはいくつかの「作戦」を使うことによってチャビ・エルナンデス監督が求める補強を行う計画を立てているとのこと。
2024年04月25日 07:00
元日本代表のCB吉田麻也が所属するLAギャラクシー。
2024年04月25日 07:00
今季のコパ・デル・レイを優勝し40年ぶりのタイトル獲得を果たしたアスレティック・ビルバオに、ラウール・ガルシアの引退に続いて新たな別れが訪れた。トップチームではクラブ一筋15年、下部組織時代から合わせると20年近く在籍したキャプテンのイケル・ムニアインが退団を発表した。
ムニアインは本拠地サン・マメスのドレッシングルームで、クラブの公式サイトを通じてメッセージを送り、「私は子供の頃12歳のときにビルバオに来ました。そして、ほぼ20年が経った今日、今シーズン終了限りでの退団を発表しに来ました」とファンに語りかけた。
「あなたは私の人生で最高のものだった。 でも今、愛しい人よ、 別れの時が来た」
「念願の25回目の優勝カップを手にし、40年ぶりに優勝を果たしたという夢を胸に、私は幸せな気持ちで旅立つ」
「ファンやチームとの絆は、私たちが世界で唯一無二の存在であることを示している。とても難しい決断だったけれど、アスレティックにとっても私自身にとっても、これがベストだと思う」
16歳7カ月と11日というアスレティック・ビルバオで史上最年少でデビューした選手であるムニアインは、2番目に出場試合数の多い選手としてその名を残した。同クラブで監督も務めたホセ・アンヘル・イリバル(614試合)に次ぐ557試合である。
加えて、ムニアインは「残りの試合はいつものように、 夢のチャンピオンズリーグの出場権を得るために戦う」と現在4位のアトレティコ・マドリードを勝点差3の5位で追う状況の中で最後まで全力を尽くすことを誓った。
クラブは公式で「献身的な姿勢により、彼はファンのアイドルであり、新しい世代にとっての模範となった。彼は謙虚さと誠実さをもってその役割を受け入れ、スポーツマンシップと尊敬の念を常に示していた」とそのキャリアを称賛し、「近日中に、サン・マメスでお別れイベントとキャプテンへの賛辞が行われる予定」と声明を発表した。
現在31歳のムニアインは将来の計画や、他のクラブでキャリアを続けるかどうかについてはまだ明らかにしていない。いずれにしても、40年ぶりのタイトルを獲得したアスレティック・ビルバオとムニアインは来季から別々の新たな道へと歩みを進めることとなる。
2024年04月25日 07:00
横浜F・マリノスは4月24日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準決勝・第2レグで蔚山現代(韓国)とホームで対戦。敵地での第1レグは0−1で落としたなか、3−2で2戦合計3−3とし、最後は延長戦を経て行なったPK戦を制し、アル・アイン(UAE)との決勝に駒を進めた。
すでに3−2となり迎えた81分から、水沼宏太と共にピッチに入った宮市亮が、試合後に取材に対応。まず、満面の笑みで「嬉しいですね」と決勝進出の喜びを伝えた後、3点を先行しながら2点を奪い返されたうえ、上島拓巳にレッドカードが提示されるという、非常に難しい展開となった激闘を振り返った。
「本当に今日の試合に関しては、退場が出るまでは今シーズンベストゲームと言ってもいいぐらいの押し込みというか、良いゲームでした。3対2になってから、難しい展開というか、これがACLだなと。簡単ではない試合でしたけど、最後の最後まで諦めなかった姿勢が、勝利に結びついたと思います」
平日、しかも雨が降るなか、大勢のサポーターが来場した。特にPK戦の際には、ゴール裏から大きな後押しを受けた宮市は、特大の感謝を示す。
【PHOTO】蔚山スタジアムの様子を大公開!貴重な内部潜入写真も!韓国ならでは?の新発見続々
「マリノスの選手が蹴る時は歌って、向こうが蹴る時はブーイングをしてっていう、かなり向こうにプレッシャーがかかったと思います。あそこで(勝利が)決まった時は本当に嬉しかったです。すごく大きな力になって、勝ちをこっちに持ってくることができたので、本当に感謝しています」
ちなみに、5人で勝負が決まったPK戦で、宮市は何番目に蹴る予定だったのか。アタッカーだけにある程度早めの順番を予想していたが、両足がつり満身創痍だった守護神のポープ・ウィリアムを除けば、ほぼ最後という答えに報道陣は爆笑した。
「僕は8番でした」
PKにはあまり自信がないのだろうか。となれば流れの中から、悲願のアジア制覇に導く一発を期待したいところだ。ハマのスピードスターは決勝に向けて「クラブとしても初めてのところですし、Jリーグの代表っていうのもある。日本がどれだけやれるのかが示される機会」と意気込む。
取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年04月25日 06:53
現地時間4月24日に開催されたプレミアリーグの第29節(延期分)で、遠藤航が所属する2位のリバプールは16位のエバ―トンと敵地で対戦。27分と58分にセットプレーから被弾し、伝統のマージ―サイドダービーに0−2で敗れた。
【動画】リバプールがCKから痛恨の失点
2試合ぶりのベンチスタートとなった遠藤は、63分の三枚替えでアンカーに入る。
しかし、その直後にボールロストからピンチを招くと、デュエルでも後手に回るシーンが散見され、なかなか試合に入れなかった。
現地メディアの評価も他の選手と同様に厳しかった。リバプールの専門サイト『THIS IS ANFIELD』は採点記事で「4点」をつけ、こう酷評した。
「半端なルーズボールを獲得したが、それほど進歩的なものではなかった。愚かなファウルがいくつかあった。ペースが何マイルもずれているようだ」
『Liverpool.com』は「5点」で、こう寸評を据えている。
「彼はピッチ中央でいくつかの空中戦での勝利に貢献したが、ボールを持ってチャンスを作り出すためにそこにいたわけではなかった。それが、リバプールが置かれた状況において最も必要なことだった。むしろ、彼はあまりにも簡単にポゼッションを放棄した」
流れを変えるにはあまりも厳しい試合で、短い時間でやれることは限られていたのは言うまでもない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月25日 06:50
24日に敵地グディソン・パークでエヴァートンとのダービーマッチを戦ったリヴァプールは、0-2と敗戦。
2024年04月25日 06:41
腑に落ちないのは、ヘタフェ戦で先発しなかったことではなく、そのことにもう誰も驚かなくなっていることだ。まるでそれが当たり前で、予想されていた事態であるかのように。
我々は今シーズン、攻撃面で最も違いを作り出してきた選手の話をしている。何なら、昨シーズンもそうだった。ベンチから戦況を見つめるタケ・クボ(久保建英)の表情がすべてを物語っていた。
ましてや相手は古巣のヘタフェだ。より高く、より野心的な目標を掲げるクラブで、成長した姿を見せたいという気持ちは強かったはずだ。
これでラ・リーガ直近の6試合で、ベンチスタートは4度目だ。残りの先発で出場した2試合についても、アラベス戦は44分に負傷で交代し、カディス戦は66分にピッチを退いている。
前回のレポート記事でも指摘したように、タケに何かが起きている。にもかかわらず、クラブは透明性を持って説明することはない。ただベンチスタートが続き、チームは取りこぼしを続けている。
【記事】「タケの様子がおかしい」アジア杯後の久保建英の“変化”にソシエダ番記者が懸念
ヘタフェの本拠地、コリセウムはソシエダにとって鬼門のスタジアムだ。2006−07シーズンにおいて40年ぶりに2部降格が確定した地でもあり、もう何年も、良いパフォーマンスを見せたためしがない。
リオネル・メッシがエースに君臨するバルセロナの本拠地、カンプ・ノウに乗り込む際に、「歯医者に行くようなものだ」と苦虫をかみつぶしていたホアキン・カパロスと同じ感覚にチームもファンも陥っている。
もちろんヘタフェはバルサとは似ても似つかないチームだが、この日もまた反則すれすれのところで生きることを許すレフェリーも味方につけて、ソシエダを苦しめた。その犠牲の1人になったのが、前節のアルメリア戦でMVP級の働きを見せたシェラルド・ベッカーだ。
バレネチェアの得点をアシストしたピンポイントクロスは見事だったが、期待されたサイドの突破口としての役割を果たすことができず、タケが普段見せるパフォーマンスとは程遠い内容だった。
タケの登場が待たれる中、イマノル・アルグアシル監督は、前半負傷したバレネチェに代わって、後半頭から右サイドに投入。しかし60分に、深くまでえぐって折り返したクロスをダビド・ソリアとジェネに弾かれたシーンが目を見張った程度で、なかなかボールに絡めない時間帯が続いた。
アルグアシル監督はたまらず再びカードを切り、アリツ・エルストンドの投入を境に、フォーメーションを5−3−2に変更。タケはより自由度の高いトップ下にポジションを移した。
しかしその後も攻めあぐねる展開が続き、78分に左サイドで鋭いドリブル突破から演出した好機も、いつものようにサディクによって無駄にされた。
結局、試合後、オドリオソラが「ピッチが硬かった影響で、ボールはよく跳ね、しかも日差しが強く暑かった。プレーすることは簡単ではなかった」と語ったように厳しいコンディションも重なり、ソシエダは最後まで勝ち越しゴールを奪えないまま1−1で引き分けに終わった
幸い、来シーズンまでコリセウムに戻ることはない。今週金曜日、ソシエダはタケにとってこれまた古巣のレアル・マドリーをアノエタに迎える。アルグアシル監督がお気に入りのスタメン「タケとその他の10人」を復活させるにはまたとない機会だ。
取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)
翻訳●下村正幸
2024年04月25日 06:41
U-23日本代表は4月24日、カタール・ドーハで開催されているU-23アジアカップの準々決勝・カタール戦の前日練習を実施。トレーニング後、内野航太郎(筑波大)が得点への意欲を語った。
大岩ジャパンはグループステージ初戦で中国に1−0、続くUAE戦にも2−0で勝利を収め連勝。第3節の韓国戦には0―1で敗れ、B組2位で決勝トーナメント進出を決めた。
準々決勝で負ければパリ五輪出場の夢がついえる重要な一戦。しかし、内野航はそのプレッシャーさえも楽しんでいる。
「普段、大学サッカーはあまり注目されないじゃないですか。だから俺は結構、嬉しいというか、こんな一挙手一投足、注目されるんだって感じがあって、すごく不思議な感じですね」
【PHOTO】松木玖生や川粼颯太らが絶妙ポージング!アジアカップを戦うU-23日本代表全選手&監督のポートレートを一挙紹介!
そんな頼もしい19歳のストライカーの憧れの存在は、大学の先輩であるブライトンでプレーする三笘薫。日本代表ドリブラーと同じ「プレミアリーグでやりたい」という自身の目標を達成するためにも、まずは今大会での活躍を期す。
「(三笘選手とは)タイプやポジションは違いますけど、世界のトップで活躍している選手なので尊敬していますし、自分も世界で活躍したいので、このアジアの地で結果を残してステップアップしていきたいです。そして、オリンピックに望みを繋げたいというのがあるので、自分がチームに貢献できる形、ゴールに執着してやっていきます」
五輪出場へは準々決勝での勝利が必須。19歳のストライカーはカタール戦に向けて「自分が出たらもっと貪欲に、ゴールにフォーカスしてやっていきたい」と結果にこだわる姿勢を示した。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年04月25日 06:30
今季限りで監督の座を退くことが確定している、リヴァプール指揮官のユルゲン・クロップ。8年間もの間、リヴァプールで指揮を振るった監督の最後に花を持たせるため、リヴァプールはプレミアリーグ優勝に向けて闘志を燃やしている。
リヴァプールは現在、プレミアリーグのチームで最も多くのタイトルを獲得しているチームであり、間違いなく欧州トップレベルのチームである。そんなリヴァプールには現在131年という長い歴史があるが、『SportBuzz』はその中で監督として指揮をとったのはわずか21人だという事実に着目している。
リヴァプールで指揮官を任されれば、高い確率で長期政権になっているということだ。例えばJリーグの浦和は1992年以来、27人の監督が就任している。そう考えると、かなり少ないことがわかるだろう。そこからは、タクトを振るった監督陣の信頼の高さも伺える。
クロップは間違いなくその1人であり、21人の監督の中でも特に素晴らしい成績を残した監督の1人であろう。来季クロップの後釜として、リヴァプールで指揮官を務めるのは誰になるのだろうか。