2021年11月29日 00:54
セリエA第14節が28日に行われ。ミランとサッスオーロが対戦した。 21分にミランが先制する。左コーナーキックをショートコーナーで始め、テオ・エルナンデスがニアに鋭いクロスを送ると、飛び込んだアレッシオ・ロマニョーリが頭で合わせた。 しかし24分、サッスオーロがすぐに試合を振り出しに戻す。ジャンルカ・スカマッカがペナルティエリア手前から右足を振り抜き、強烈な一撃をゴール右上に突き刺した。 33分、サッスオーロがコーナーキックの流れから逆転する。ペナルティエリア内でこぼれ球を回収したスカマッカが右足を振り抜くと、シュートは相手GKマイク・メニャンに防がれる。それでも、ボールはメニャンの前に立っていた相手DFシモン・ケアーに当たって跳ね返り、ゴールに吸い込まれた。 1点のリードで折り返したサッスオーロは、66分にリードを広げる。敵陣深い位置で相手MFフランク・ケシエがボールをロストし、マテウス・エンヒキが回収してベラルディにつなぐ。ベラルディはペナルティエリア内で相手DFロマニョーリをかわすと、右足を振り抜き、相手GKの股の間を通してゴールに突き刺した。 ミランは77分、ロマニョーリがペナルティエリア手前で相手FWグレゴワール・デフレルをなぎ倒し、DOGSO(決定的な得点機会の阻止)で一発退場。数的不利の状況で2点を追いかけることになった。 試合はこのまま終了し、ミランはリーグ戦2連敗、サッスオーロは4試合ぶりの白星となった。次節、ミランは12月1日にアウェイでジェノアと、サッスオーロは同日にホームでナポリと対戦する。【スコア】 ミラン 1−3 サッスオーロ【得点者】 1−0 21分 アレッシオ・ロマニョーリ(ミラン) 1−1 24分 ジャンルカ・スカマッカ(サッスオーロ) 1−2 33分 オウンゴール/シモン・ケアー(サッスオーロ) 1−3 66分 ドメニコ・ベラルディ(サッスオーロ)
2024年03月29日 18:42
J1復帰を目ざす横浜FCで、新たな得点源として期待されていた森海渡だが、3節・山形戦で負傷。診断の結果は前十字靭帯損傷で、3月18日に手術を行ない、全治は経過観察後の判断になるという。
不測の事態にフロントの動きは早かった。浦和からFW郄橋利樹を期限付き移籍で獲得。四方田修平監督は、ニューカマーを次のように評する。
「一昨年のJ2、去年はJ1で浦和とやったなかで、選手としてはよく把握している。3バックで1トップのチームでもやってきている選手で、浦和のウイングとしてのタスクもこなしてはいるので、そういう意味では、うちのチームのやり方にも十分、順応していけるなと。彼の強さとか、ハードワークできるところとか、力になってもらえるのではないかと思います」
即戦力を迎え入れた一方、3−4−2−1を基本布陣とする横浜FCの1トップ候補で、指揮官は少なからず頭を悩ますかもしれない。
伊藤翔が直近2試合で計3ゴールと抜群の決定力を示せば、今季に加入した櫻川ソロモンは、6節・鹿児島戦で自ら奪ったPKを決め、待望の移籍後初ゴールをマークした。
調子が上向きの2人に加え、郄橋という実力者が加わった。四方田監督は「大変だなと思って。どうやって、この3人をマネジメントしていくか」と思案する。
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明確な力の差があれば、それほど悩みはしないだろう。四方田監督も「これしかないと決められるほうが楽。核、その次、若手ぐらいで、はっきりしていれば」と吐露する。だが、実際は違う。三者三様でタイプは異なるものの、良い意味で序列はフラットだ。
対戦相手や試合展開に応じて、起用方法は変わってくるだろう。「翔と、ソロモンと、利樹の3人の構図がどうなっていくのか分からないですけど」と指揮官は現状を見ているなかで、「やっぱり、動きが良い選手、結果を出した選手を評価するのが一番」と語る。
次節はホームで仙台を迎え撃つ。横浜FCと同じく、ここまでの総失点はリーグ最少タイ「2」と堅守を誇る相手に、四方田監督がどんな采配を見せるか注目だ。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年03月29日 18:40
U-23日本代表は4月、パリ五輪のアジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップに挑む。
大岩ジャパンは今月、最終予選前最後の活動を国内で実施。U-23マリ代表戦には1−3で敗れたものの、続くU-23ウクライナ代表戦は2−0の勝利を収めた。
この活動前のメンバー発表会見で、A代表に名を連ね、所属クラブでも主力の久保建英(レアル・ソシエダ)、鈴木彩艶(シント=トロイデン)が招集外の理由を問われた大岩剛監督は、「ハードルは簡単ではない。クラブとの交渉が成立しないとだめで、貸し出してもらえない」と語っていた。
2人に加えて鈴木唯人(ブレンビー)、小田裕太郎(ハーツ)らこれまでチームの主軸だった選手がメンバー外だったことからも、U-23アジア杯でも自クラブで主力級の欧州組の招集は難しいとみられる。
そのため、今回の2連戦のメンバー26人をベースに、大岩監督が選ぶアジア最終予選の23人を予想した。
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GKは小久保玲央ブライアン、野澤大志ブランドン、藤田和輝の3人。藤田は今回の2連戦に出場できておらず、変更があるとすればここか。これまで招集されていた柏レイソルの佐々木雅士らも最終予選前の自クラブでの活躍次第で、メンバー入りの可能性があるかもしれない。
CBコンビは、ウクライナ戦で無失点に抑え、安定感があった馬場晴也と鈴木海音は堅い。バックアッパーには西尾隆矢に加え、3月の活動では招集外だった、シュツットガルトのセカンドチームでプレーするチェイス・アンリも選んだ。
今回、19歳ながら飛び級で招集された高井幸大は、出場したマリ戦で安定したプレーを見せるも、3失点と守備者としては満足のいかない結果に。187センチの長身で強靭なフィジカルを誇り、屈強な海外選手を相手に戦っている大型CBチェイス・アンリに入れ替えると見立てた。
SBは今回の活動で上々のパフォーマンスだった半田陸、バングーナガンデ佳史扶がファーストチョイス。右のもう一枚はウクライナ戦に先発し、逆サイドへの展開や攻撃の起点となる縦パスを供給するなど、積極的だった関根大輝か。
また左SBはウクライナ戦に出場した大畑歩夢ではなく、本来は右だが、左もこなせる万能性が魅力の内野貴史でカバーすると推測した。
中盤6枚は3月シリーズと同じか。アンカーは、チームのバランサー・藤田譲瑠チマと、献身性が武器の川崎颯太。インサイドハーフの山本理仁と松木玖生は、ともに今回の2連戦で中盤の潤滑油的存在となり、中盤でのボール奪取など、闘争心溢れるプレーは頼もしかった。ウクライナ戦で追加点の田中聡、2年ぶりの招集で存在感を示した荒木遼太郎も入るだろう。
左ウイングには佐藤恵允と、2連戦では鋭いカットインからのフィニッシュなど、圧巻の仕掛けで目立っていた平河悠。右ウイングの山田楓喜は、セットプレーのキッカーとしてもチームの武器となり得る。
CFも細谷真大、藤尾翔太、染野唯月の3枚で変わらず。一番手はエースとしてこの世代を引っ張ってきた細谷で、得点力があり右ウイングもできる藤尾、マリ戦では途中出場で、冷静なボール捌きとプレスバックでチームに流れを引き戻した染野が入ると予想した。
なお、2試合ともに途中出場だった小見洋太は、サイドから果敢にシュートを狙ったが、相手のチェックを受けるとパスが乱れるシーンも。植中朝日は、先発したマリ戦でなかなかボールを収められなかった。3月シリーズで大きなインパクトを残せたとは言えないこの2人は、選外と予想した。
文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年03月29日 18:19
2024年、川崎からMLSのロサンゼルス・ギャラクシーへの移籍を決めたのが、日本代表としてカタール・ワールドカップにも出場した右SBの山根視来である。30歳での初の海外挑戦。その姿を追ったインタビューを3回に分けてお届けしよう。
――◆――◆――
山根の手もとには誰にも見せないメモ帳がある。
迷った時、頭を整理したい時、彼はその時々の想いや、かけられた言葉を綴ってきた。それは今回の移籍に向けても同様だった。
川崎のチームメイトたちにどんな言葉をかけられたのか? そう質問をすると、「一回、メモ帳を見返しても良いですか?」と丁寧に当時の記憶と言葉の数々を振り返っていく。「絶対に見せないですよ」。その中身は門外不出なのだという。
「先ほども話しましたが、ACLは自分にとってすごく大きなウェイトを占めていたので、迷った部分でした。でも考えてみると新しい挑戦に傾いている自分がいた。
ただ、決めるまでの間にいろんな人と話をしながら、その都度思ったことを客観視できるようにメモ帳に書いていったんです。やっぱりその時の感情で、視野が狭くなってしまうことがあるので、起こった出来事、その時に何を感じたか、海外に行っている自分をイメージした時の気持ち、誰かに言われてどういう風に思ったかなど、バーッと書いていきました。
いろんな言葉をかけてもらい、残ろうかなと考えた時もありました。でもメモを客観的に見返すと、新たな環境に進みたがっている自分がいるのが分かったんです。
川崎のチームメイトでは、皆さんが想像している人には、ほぼ相談したと思います。そのなかで一番印象に残っているのは、やはりアキさん(家長昭博)の存在でした。アキさんとは特別深い話をする仲ではなかったのですが、僕のアキさんへの信頼度はそりゃ相当ですし、(右SBと右ウイングとして)試合中は一番近くにいて、一番多く一緒に出場したはずです。
アキさんがいたからここまで来られたし、僕がもっとアキさんの要求するレベルに応えることができていたら、どれだけワクワクする攻撃が右サイドからできるのだろうと常にモチベーションにもなっていました。
そんなアキさんが、「残ってほしい」とかではないですよ、以前に僕のことを評価してくれていたと。「お前の話をしていたよ」と他の人から教えてもらったんです。それって直接言われるよりも嬉しいんですよね。なんだか心が震えて揺さぶられました」
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さらに兄貴分の小林悠にはいち早く相談に乗ってもらい、様々なアドバイスや「お前がいなくなったら友だちがいなくなっちゃうよ」と冗談交じりの引き留めもしてもらった。脇坂泰斗、登里享平、瀬川祐輔...多くの仲間たちと語り合った。
そのなかで共通して送られた言葉があったという。それは山根が多くの汗と涙を流しながら進んできた道を称えてくれる、何よりの誉れだった。
「みんなサッカーの技術のところは一切褒めてくれないんですよ(笑)。でも自分のサッカーに臨む姿勢をみんな褒めてくれた。うん...、そこはやっぱり嬉しかったですね」
大先輩の中村憲剛からはこんな言葉をもらった。
「あなたを見て学んだことはたくさんあったし、自分が今後、指導者をしていくうえで、ミキのような選手がこうやって成長していった姿はすごく指標になる」
そして常に間近で自分の努力を認めてくれていた鬼木達監督に、報告をした際には涙が溢れてきた。技術力が求められる川崎で、テクニックがあったわけではない自分を起用し続けてくれ、サッカーや練習に対する真摯な姿勢を誰よりも理解してくれた恩師であった。
「本当にオニさんには感謝しかなくて。ボロボロ泣きました。改めて一緒に天皇杯を優勝できて良かったなという想いが込み上げてきて」
多くの人の支えや、自分の進んでききた道は間違いではなかったと改めて認識ながら――そんな晴れやかな想いを抱え、山根は勇気を持って新たな一歩を踏み出したのである。
エンターテインメントの国、アメリカではやはり日本との違いを、至るところで感じるという。例えばキャンプでのワンシーン。
「いろんなことが面白いですよね。キャンプでは夕食のあとに、選手のストレスを発散させるような時間をクラブが設けてくれるんです。それこそ『アタック25』みたいに2つのチームに分かれて、それぞれ代表者が回答していくクイズ大会もあって、僕も言葉が分からないなかで楽しみました。
マジックショーも見ましたし、最初の頃は『練習で疲れているし部屋に帰って休ませてくれよ』と思っていたんですが(笑)、やってみるとすごく楽しい。さすがエンターテインメントの国だなと、節々に感じています。
食事は練習日は朝と昼、クラブが出してくれて、僕は今まで朝ご飯は、白米と魚、納豆、卵など日本食と決めていたのですが、クラブの食事だとお米はないので、オートミールを初めて食べたりと、欧米の食事に合わせるようにしています。
でもオートミールの食べ方を知らなくて(笑)。お米と同じようなものだと思っていて、スクランブルエッグをおかずのようにして食べていたら、(吉田)麻也くんに『それグラノーラみたいなやつだぞ、フルーツ乗っけて食べるんだぞ』と笑われて。いろんなことが勉強ですね」
さらに周囲には知っている英単語をフル活用し、積極的に話しかけるようにしているという。
「数少ない単語で勝負しています。それでも、みんな分かろうとしてくれて。多分メチャクチャ間違えていると思うんです。でも果敢に攻めています。物怖じしちゃいけないとは聞いていたので、いろんなスポーツのことだとか、それこそキャンプ地がラスベガスに近くてスーパーボールが開催されていたので、そういう話だとか。みんなノリが良いのでなんとかなるのかなと感じていますね」
充実ぶりが窺える日々。もっとも、改めて疑問に思っていたことも聞いてみた。「欧州ではなくMLSへ移籍することに抵抗はなかったのか?」。その問いに山根は自信を持って答えてくれた。
「移籍する前のMLSのイメージはすごくフィジカル寄りのリーグなんだろうなというものでした。麻也くんにどういう感じか訊くこともできていました。
正直に言うと、去年、僕はACLを戦うのが一番楽しくて、最も『サッカーをやっているな』と感じることができたんです。アウェーでの難しさ、観客席から飛んでくる厳しい野次やジェスチャー、そして対面する大きくて、速くて、強い相手。MLSに飛び込めば、その環境を日々、体験できるという想いがありました。だから僕は欧州が良かったなどとは、あまり思ってないんです」
ただし、渡米後、当初はプレー面で難しさも感じたという。そんな時に背中を押してくれたのが川崎での経験だった。
「外国人のなかで、日本人が入ってやる難しさは、実際に体験してみないと分からないと思うんです。それこそ日本代表として外国人と戦う舞台とはまた違って、自分が得意なプレーをとにかく出そうとする選手が多かったりする。
日本人だったらつながりを意識しながらやりますが、『いや俺はこういう選手だから』と、自分の特長を出すことに集中している選手と一緒にやっていくなかで、『恐らくこうしてくれるよね』と期待すると、自分の思ったようには動いてくれないシチュエーションに直面して難しさを感じてしまう。
そのうえ、身体の大きな選手が目の前に来たり、日本では引っかからないようなパスを長い足で当てられたりと、選手ひとりとして何ができるのかを、すごく試されているなと感じました。
そんな時、キャンプの途中に、フロンターレのACLの試合があって(ACLラウンド16のアウェー・山東泰山戦/○3−2。ただ1週間後のホームでの一戦で川崎は敗れて敗退となった)、久々に天皇杯決勝のハイライトも見ていたら、改めて心にくるものがあったんです。こっちきて難しさを感じているなかで、ACLのアウェーの試合を含めて身体を張って、勝ちにこだわる、すでに真剣勝負のなかにいるフロンターレの選手たちの姿を目にして、『俺は何をしているんだ』と。もっとやらなくちゃいけないと決意してから、良いプレーを出せるようになりました。
それこそ最初のうちは『ああしてほしい、こうしてほしい』と考えていましたが、味方がどういうプレーをするかまだ分からない部分があるなかで、気を使って味方を見ることに時間をかけると、どんどん自分のリズムが狂ってしまう。
そこを『もう良いや、めちゃくちゃ要求してやろう』と意識を変え、好きなように動き、自分が欲しいところで受け、意図を見方にちゃんと伝えるようにしたら、キャンプのラスト数日や、最後の練習試合は自分のなかで良いプレーができたんです」
リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、セルヒオ・ブスケッツ、ジョルディ・アルバらを率いるインテル・マイアミとの開幕戦のピッチには、背番号2の姿があった。そこから山根は5試合連続でフル出場を果たしている。
チームも元バルセロナのMFリキ・プッチらを軸に2勝3分とまずまの成績を残している。それでも自らに厳しい男だ。求めるのはさらなる高みなのだろう。
「ここで活躍できれば、フロンターレの時とまた違う選手に、バージョンアップできると信じています。すごく楽しみですし、ひとりの選手として試されている。いろんなタイプの対戦相手に、様々な守り方ができるようになりたいです。プラス人間として、いろんな国籍の人たちがいるなかで、学んでいきたい。人間としての“深み”を持てるようになりたいですね」
そしてもうひとつ、伝えたいメッセージも生まれた。
「僕が言いたいのは、自分のことではなく、MLSというリーグに対して、より関心を持ってもらえればということですね。それは見てくれる人たちもそうですし、現役の選手たちには特にこのリーグでプレーをする選択肢を頭の片隅に入れておいてほしいなと思います。
Jリーグでも、欧州移籍が当たり前になってきた今、“いかに早く行けるか”がポイントになっていると感じます。ただ、高卒3、4年目にJリーグで活躍し、23、24歳で欧州に渡る形では、遅いと言われる時代になってきているのかもしれません。そのなかで、ワンステップ、MLSを挟むというのもありなんじゃないかなと、個人的には考えています。
日本人選手のクオリティの高さはこっちに来ても感じます。技術力が高く、いろんなことができる。MLSでは重宝されるはずですし、英語圏で言語も学べますし、本当に多くの国籍の選手がプレーをしているからこそ、様々な文化を知ることができる。
クラブの環境も整っているからこそ、実力も発揮しやすいはず。そういう面でも海外での第一歩目としてもすごく良いリーグなのかなと。現にMLSから欧州に行く選手も多いですし、欧州からはJリーグより注目されているようにも感じます。だからこそ若い選手にとってはありなのかなと。
サラリーキャップ制度(年俸総額の上限制度)があるなかで、各クラブはできるだけ金額を抑えながら良い選手を獲ろうとしていて、そうした基準に日本の選手はマッチしているはずです。そうやって道が増えれば、日本人選手の可能性は改めて広がるのかなと。
だからこそ麻也くんとも、僕らがMLSの良さを伝えていこうという話をしているんです。あまり言いすぎると日本のサポーターの方たちに怒られちゃいますが(苦笑)、日本サッカーの発展のためにも、考えていくべきなのかなと」
そのなかで30歳となった自身は代表復帰や、欧州へのステップアップという野望を抱いていないのか。そんなこちらの意図はやんわり否定する。
「サッカー選手である以上、日本代表は常に意識するものです。僕の頭のなかにも、もちろん入っています。でも今はそこを明確な目標にしているわけではなく、まずは目の前のこと。まだここで何も成し遂げていないですから。それに僕の場合、先ばかりを目指しても良いことはないんですよ。計画通りにいつもいかないので(笑)。一歩一歩。目の前のことに全力を傾ける。そこですね」
それこそが山根視来の生きる道。川崎で称賛され続けた姿勢なのだろう。
インタビューの数日後、山根のもとには川崎のサポーターたちから数多くのメッセージが寄せられた等身大のタペストリーが届いた。背中を押してくれる人たちがこんなにもいる。異国の地で彼はこれからもピッチを走り続け、闘い続けるはずである。
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■プロフィール
やまね・みき/1993年12月22日生まれ、神奈川県出身。178・72。あざみ野F.C.―東京Vジュニア―東京VJrユースーウィザス高―桐蔭横浜大―川崎―ロサンゼルス・ギャラクシー。J1通算196試合・14得点。J2通算37試合・0得点。日本代表通算16試合・2得点。粘り強い守備と“なぜそこに?”という絶妙なポジショニングで相手を惑わし、得点も奪う右SB。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年03月29日 18:00
欧州リーグも佳境を迎えつつある中、欧州王者の決めるチャンピオンズリーグ(CL)もベスト8が決定。
2024年03月29日 18:00
イタリア1部ジェノアCFCとキットサプライヤーのKappaは26日、今シーズンのフォースユニフォームを発表した。
90年代テイスト溢れる今回のデザインは、今から25年前のユニフォームを再現したものだ。Genoa 2023-24 Kappa Fourth
ジェノア 2023-24 Kappa フォース ユニフォーム
シーズン終盤に登場した今季第4のユニフォームは、昔のジェノアを知る人なら一瞬で懐かしさが甦るデザイン。あるいは昔を知らなくても、どことなくレトロな空気を感じ取れるかもしれない。
今回のデザインは、今から25年前にセリエBを戦った1999-2000シーズンのホームユニフォームを再現したもの。ほぼ“完コピ”と言っても差し支えないだろう。唯一足りないのは当時の胸スポンサー「FESTIVAL CROCIERE」のロゴマークくらいだ。
各部の差し色にはイエローを採用。襟部分にストライプを配し、袖はKappaロゴのOmini(オミニ)が連なるスタイル。袖口にもイエローを配し、99-00シーズンのアイコニックなユニフォームが現代に甦る。
ジェノアとKappaの両者はこれまでに3度、サプライヤー契約を結んでいる。最初は1998-99〜2000-01の3シーズン。2度目は2019-20〜2021-22までの3シーズン。そして3度目は2023-24シーズンからの現在の契約。合計すると7シーズンとなる。
これは決して長いわけではなく、同じイタリアのブランドErreaとの17シーズン(1988-1998、2001-08)の半分にも満たない。
しかも現在のパートナーシップは、ジェノアと英ブランドCastoreとのトラブルが原因による複数年契約の“打ち切り”によって生まれたもので、言わば想定外で結ばれた契約だ。
ただ、今季はジェノアにとってクラブ創設130周年という節目のシーズンということもあり、各ユニフォームのデザインへのKappaの力の入れ方には並々ならぬものを感じる。まるで復縁を喜んでいるかのようだ。
今回99-00モデルを復活させた理由は語られてないが、25周年というタイミングに加えて、近年ブロークコアなどで注目が高まっているレトロユニフォームのブームも後押ししたに違いない。
そんなフォースユニフォームのビジュアルには、使い捨てカメラや任天堂ゲームボーイといった90年代を感じさせる小道具も登場した。ビジュアル全体から90年代が溢れ出している。
あの時代はUMBROも素晴らしかった...プレミアリーグ「90年代最高のユニフォーム」5選
このフォースユニフォームは、30日にホームで行われるセリエA第30節フロジノーネ戦で選手が着用する予定。もちろんシャツにはスポンサーロゴが付く。
レプリカモデルは半袖・長袖がクラブ公式オンラインストア、Kappaオンラインストアで販売中。数量限定ということもあり、長袖は既に完売となっている。
2024年03月29日 17:49
セルティックは3月28日、今シーズンのクラブ年間最優秀選手のノミネートを明らかにした。投票で選ばれる「今季のチーム最高選手」が誰になるのか注目される。
公式サイトの投票ページにあげられた候補は、守護神ジョー・ハート、DFのアリスター・ジョンストン、グレッグ、テイラー、リアム・スケールズ、MFのマット・オライリー、カラム・マグレガー、そして古橋亨梧と前田大然の日本人2選手だ。
セルティックは現在、スコットランドリーグで首位に立っているが、1ポイント差の2位レンジャーズより消化が1試合多い。アンジェ・ポステコグルー体制で国内を支配した過去2シーズンのように独走できていない。
それだけに、チームのベストプレーヤーを選ぶのも簡単ではないかもしれない。『The Scottish Sun』紙は候補発表を受け、ファンからチョイスが難しいとの声も上がっていると報じた。
同紙は古橋と前田について、「キョウゴはレンジャーズ戦の2試合ともで貴重なゴールを決めており、タイトル維持の理由となるかもしれない」と伝えている。
「ファンを二分したもうひとりが、キョウゴの同胞ダイゼン・マエダだ。チームで最もハードワークするひとりで、終盤戦で得点もあげているが、ファンから批判されることも少なくなかった」
【画像】南野拓実も驚き!金髪に変貌した前田大然
一方で、サポーターからは以下のように意見が寄せられていると伝えた。
「誰もいない」
「(選ぶのは)難しいだろうな」
「今季の我々を見ていなかったのか?」
「今季は間違った理由で選ぶのが難しい」
「正直、ハートかな。おそらくは数少なかった安定したひとりだ」
「本当に卓越した選手はいない。前半戦で活躍した選手は調子を落としたし、その逆もある」
昨季のセルティックでは、古橋が長いシーズンを通じてインパクトを残した。だが、今季は同様の選手がいないと評価されているようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年03月29日 17:42
2024年、川崎からMLSのロサンゼルス・ギャラクシーへの移籍を決めたのが、日本代表としてカタール・ワールドカップにも出場した右SBの山根視来である。30歳での初の海外挑戦。その姿を追ったインタビューを3回に分けてお届けしよう。
――◆――◆――
山根は2022年の年末には夢であったカタール・ワールドカップ出場も果たしてみせた。ピッチに立ったのは先発したグループリーグ第2戦・コスタリカ戦での62分のみだったが、「自分のやりたいプレーも出せた一方、逆に経験が足りないなと思う場面もあった」と、躍進した日本代表の一員として貴重な経験を積んだのである。
そして迎えた、昨年の2023年シーズン。川崎での4年目とあって、慣れ親しんだ環境で落ち着いてスタートすることができた。しかし、これが山根のなかでは引っかかっていたという。
「ワールドカップという目標に突き進んで、その大きな大会が終わった時に、クラブに戻って新しいモチベーションを見つけてサッカーに取り組むなか、やっぱり川崎はすごく居心地が良かったんです。
キャンプもこういう感じでこうなっていくんだろうな、とイメージできてしまう自分がいた。そのなかでもちろん全力で取り組んでいましたし、より成長することを意識していました。ただ同時に環境はすごく大事だなと感じていました。
僕は選手には『同じ環境でやり続けられる選手』と『厳しい環境に行くことで新たにエネルギーを生み出していく選手』の2パターンがいると思っています。僕は明らかに後者だった。だからこそ、思い悩んでいたんです。
これはどちらが正解というわけではなく、現にフロンターレには長く在籍しても常にギラギラしている先輩たちがいて、自分もそういう人たちを見習っていけば、より成長していけるとの想いはありました。ただどこかで、スッキリしない自分もいた。もっとも移籍というのは自分がしたいと言ってできるものではない。だからこそ、まずは目の前のことに全力を尽くしていました」
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開!
価値観は人それぞれであり、考え方が異なるのは当然である。ただ、共通しているのは“今の自分よりも成長したい”という想いだろう。山根の胸のなかでもその気持ちが膨らんでいったに違いない。
2023年シーズン、川崎はリーグ8位に甘んじたように厳しい1年を過ごした。その苦境において山根はあえて悪者になるかのように、チームメイトへ厳しい要求をし続けた。それは大好きなクラブへの彼なりの恩返しでもあったように映る。
「なぜか点がいっぱい入って勝つ試合もありましたが、とにかく失点が減らなかった。これってなぜだろうと考えると、やっぱり『日常が緩くなっているんだろうな』という考えに行き着いたんです。
トレーニングが始まるというタイミングでも、ワイワイしているのは良いと思うんです。僕もそうしたいタイプですから。でも緩んだ空気になってしまうのは絶対に違う。だから周りに厳しい声がけをすることもありましたし、意見がわざとぶつかるような話をしたり、いろんなアプローチをしていましたね」
山根の想いは、シーズン終盤に結実した。
リーグ戦でも復調傾向にあったチームは、年末に行なわれたACLのグループリーグを無敗で勝ち抜き、天皇杯では柏との決勝戦を制し、見事にトロフィーを掲げたのである。
天皇杯の優勝後、これまで見せたことのないような喜びようをサポーターの前で示す山根の姿があった。
この天皇杯決勝の前後で、山根のもとにはロサンゼルス・ギャラクシーからオファーが届いていたという。
「以前から興味を持ってもらっているとの話はいただいていて、それが正式なオファーになるかどうかは分からない状況でした。でも、もしかしたら天皇杯が最後になるかもしれないとの想いがありました。
だからこそ後悔しないようにPK練習も相当にやっていました。決勝戦がPK戦にもつれることは容易に想像できましたから。“俺が外して、チームが負けて、移籍します”は、絶対に違うだろと自分に言い聞かせていました。だから1、2か月間、ほぼ毎日のようにPK練習はやっていましたね。
それで実際に試合はPK戦になり、あれだけ練習したのに『俺は8番目か!!』と、後々、オニさんに冗談で言いましたが(笑)、いざ蹴るとなるとめちゃくちゃ緊張しました」
ネットを揺らしたあと、何度もガッツポーズを作り、サポーターへ両腕を突き上げた彼の姿が、脳裏に焼き付いている人は多いのではないか。その熱は周囲に確実に伝播していた。
最後は両GKがキッカーになるまでもつれた一戦を、川崎は根気強く、身体を張って手にしたのである。決して綺麗な形ではない。それでも想いの詰まった会心の勝利であった。
「フロンターレに来てからの優勝でダントツで嬉しかったですね。自分が移籍してきた時は圧倒的な優勝が続きましたし、駆け抜けた印象が強かったのですが、この天皇杯はみんなで一つひとつ勝ち進んで、リーグ戦では調子が悪かった分、『なんとしても』という想いがみんなからも、オニさんからも伝わってきていました。自分はそれに応えたかったですし、1年間、不甲斐ないプレーをしても使い続けてくれたオニさんと、絶対に優勝したかった」
山根のなかではひとつの区切りがついたという想いがあったのかもしれない。勝ち上がっているACLを2024年もともに戦いたいという、後ろ髪を引かれる気持ちもあったが、改めて当時の胸中を明かしてくれた。
「現状を変えたかったというのが一番にありました。もちろんACLを優勝したいという気持ちも強かったですし、それができるクラブだと思っていました。みんなでアジア王者になりたかった。そこは一番悩んだ点でした。
ただ、フロンターレでも去年、いろんな選手、スタッフが新しいチャレンジを決めたなかで、自分も刺激された面はありました。すごく居心地が良かったからこそ、逆にそれが自分にとっては良くない、と。何かを変えなくちゃいけない。想いはそこでしたね」
もっとも簡単に移籍を決断できたわけではない。そこにはチームメイトらとの会話、流した涙があった。
【PART3へ続く】
■プロフィール
やまね・みき/1993年12月22日生まれ、神奈川県出身。178・72。あざみ野F.C.―東京Vジュニア―東京VJrユースーウィザス高―桐蔭横浜大―川崎―ロサンゼルス・ギャラクシー。J1通算196試合・14得点。J2通算37試合・0得点。日本代表通算16試合・2得点。粘り強い守備と“なぜそこに?”という絶妙なポジショニングで相手を惑わし、得点も奪う右SB。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年03月29日 17:19
2024年、川崎からMLSのロサンゼルス・ギャラクシーへの移籍を決めたのが、日本代表としてカタール・ワールドカップにも出場した右SBの山根視来である。
2024年03月29日 17:19
横浜FCの伊藤翔が絶好調だ。
開幕からの4試合はいずれも途中出場だったが、5節・群馬戦で今季初先発を飾ると、11分に福森晃斗の右CKからヘディングシュートを叩き込み、さっそく結果を残す。チームはこの1点を守り抜き、1−0で勝利を収めた。
伊藤は6節・鹿児島戦(4−0)でもスタメン起用され、2ゴールの活躍ぶり。開始3分に山根永遠のクロスを右足ダイレクトで流し込めば、33分にはPKを仕留めた。
2戦3発。3月30日に行なわれる7節・仙台戦では“3戦連発”に期待がかかる。伊藤は「それはもちろん狙います。出る以上は、狙っていきたい」と意気込む。
「良い流れで今は来ている。チームも勝っているし、これをまず途切れさせないように。連勝、連勝でいきたいと思います」
仙台戦を数日後に控えたトレーニングでも、軽快にネットを揺らしていた。調子は良さそうだ。
「ミートの感じも別に悪くない。あと、ちょっと暖かくなってきたし、天候と同時に、身体も温まってきましたね(笑)」
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先日には、浦和からFW郄橋利樹の加入が発表された。前線のポジション争いはまた激しくなりそうだが、35歳の熟練アタッカーはむしろ歓迎する。
「良い選手が来て、チームが勝つのであれば、それは良いこと。どのチームにも競争は毎年、毎週、毎日あるから。一緒に切磋琢磨していければいい」
いずれにせよ、目下連勝中の横浜FCで伊藤は抜群の存在感を示している。得点源としてだけでなく、チャンスメイクや献身的な守備でも貢献。J1復帰を目ざすチームで攻守に奮戦している。
勝点11で現在3位の横浜FC。伊藤は「とりあえず目の前の試合を戦っていくっていうことしか、今のところはない。一戦一戦、頑張るだけです」と気合を入れた。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年03月29日 17:10
今シーズンより使用されているサンフレッチェ広島の新スタジアム「エディオンピースウイング広島」。
Jリーグ基準で28,347人を収容するスタジアムは、日本サッカーにおける新時代の“街中スタジアム”として大きな注目を集めている。
とはいえ、まだオープンから2ヶ月足らず。指定管理者でもあるサンフレッチェ広島は試合を開催しながら様々な改善を行っている。
29日には課題の一つとなっている通信環境について、同日時点での改善状況をXの公式アカウントにて報告。現在、各事業者とともに改善に努めており、以下の設備強化がなされたという。
・キャリア通信用のアンテナを10本増設
・サンフレッチェWi-Fi用のアンテナを9本増設
今後もさらなる快適なスマートスタジアムを目指し、順次改善していくという広島。
戦術完成度はNo.1!スキッベ体制3年目、充実のサンフレッチェ広島が「相手の予測を上回る」理由。
明治安田J1リーグで現在2位につけるチームは今週末、30日(土)13時からガンバ大阪とそのエディオンピースウイング広島で対戦する。
2024年03月29日 17:04
イングランドサッカー協会(FA)は28日、プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)に所属するサンドロ・トナーリ(Sandro Tonali)が、50件に及ぶ賭博規定違反の疑いで処分対象になったと発表した。
トナーリの複数回に及ぶFA規則への違反は、2023年8月12日から10月12日までに行われたとみられている。
昨年10月にイタリアサッカー連盟(FIGC)が賭博規定違反で10か月の出場停止処分を科し、これを国際サッカー連盟(FIFA)も承認したため、トナーリはクラブや代表戦で今季すべてを欠場することが決まっていた。
代理人によるとギャンブル依存症に苦しんでいるというトナーリは、調査に協力したため3年に及ぶ可能性があった処分期間が10か月となり、2万ユーロ(約325万円)の罰金も科された。
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2024年03月29日 16:53
昨シーズン限りで現役を引退した元日本代表の小野伸二氏が3月29日、フジテレビ系列のバラエティー番組「ぽかぽか」に出演。
2024年03月29日 16:33
ナポリに所属するスロヴァキア代表MFスタニスラフ・ロボツカの去就に注目が集まっているようだ。28日、スペイン紙『マルカ』が報じている。
チャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド16のナポリ戦前、シャビ監督は「ロボツカは、私が好きな選手。ビルドアップのレベルでボールを失わず、ナポリに違いを生み出している。バルセロナのようなチームで彼を見たい」と告白した。ティキ・タカの“羅針盤”を担っていたセルヒオ・ブスケツの退団は、いまだに尾を引いている。昨夏に獲得したオリオール・ロメウ、フレンキー・デ・ヨングやアンドレアス・クリステンセンを同ポジションで起用したものの、手応えを掴めずにいるため、今夏も移籍市場で動くと目されるバルセロナ。そうした中、公の場での賛辞となっていた。
もちろん、シャビ監督一個人の評価だ。実際、シーズン終了後の退任を明言している同指揮官が、仮にロボツカがバルセロナに加入したとしても、自身が指導することはないだろう。ただ『マルカ』は、クラブにおけるシャビ監督の地位は確固たるもので、デコSD(スポーツディレクター)が意見を聞き入れる可能性が十分にあると指摘。クラブの財政的な状況等々から、決断は下されていないものの、獲得候補としてリストアップしているようだ。
対するロボツカの代理人は、ナポリの主力として活躍しており、現行契約を2027年6月30日まで残している今夏での獲得は簡単ではないとコメント。昨夏まではセルタ史上最高売却額の選手となっていたロボツカは、南イタリアの地で自身の価値をさらに高め、今現在の市場価値は3000万ユーロ(約49億円)に上昇した。また、スロヴァキアのラジオ『RTVS』に出演した同選手は「幼い頃からのアイドルに、シャビに自分のプレーを褒められるのは嬉しいものだ。ハードワークを続けるエネルギーにもなるね。でも今は、ナポリのことしか考えていない。この夏になにが起こるのかを見てみよう」と語っている。
果たして今夏、シャビ監督から届いた”プロポーズ”に、ロボツカはどのような決断を下すのだろうか。
2024年03月29日 16:30
昨年のドーピング検査で陽性となり、今年に入ってから4年間の出場停止処分を言い渡されたユヴェントスMFポール・ポグバ。
その現状を嘆いているのは、ユヴェントス時代にチームメイトだった元イタリア代表MFクラウディオ・マルキジオ氏だ。
ポグバは2012年にマンチェスター・ユナイテッドからユヴェントスへ加入し、中盤でアンドレア・ピルロ、マルキジオ、アルトゥーロ・ビダルらと黄金の中盤を形成してきた。当時はセリエAを支配し、チャンピオンズリーグでもファイナルへ駒を進めるなど充実な時間を過ごしてきたのだ。
それだけに、マルキジオ氏も後輩のポグバに下された処分に辛い思いがあるようだ。スペイン『as』に対し、マルキジオ氏はポグバが2016年にマンUへ戻ったのが間違いの一歩だったと振り返っており、バロンドールをも狙える才能だったと語る。
「フィジカル的な問題やドーピングの問題など、彼の現状は個人的にも辛いものだ。彼はフィールド上で私に最も感銘を与えたチームメイトの一人だった。怪我のせいでふさわしいキャリアを築けなかったが、バロンドールを狙うこともできたはずだ。ユナイテッドに戻ったのは間違いだったと思う。それは彼の成長には繋がらなかった」
マンUはアレックス・ファーガソン氏が勇退してからチーム方針がブレたところがあり、思うようにチームの強化が進まなかった。それもポグバが苦労した理由の1つでもあるだろう。
現在ポグバは31歳。決して若いとは言えず、4年の出場停止処分は重すぎる。ユヴェントス時代が選手としてのピークだったとの評価か。
2024年03月29日 16:08
チェルシーを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督が、今季絶望となったベルギー代表MFロメオ・ラヴィアに言及した。28日、クラブ公式サイトが伝えている。
現在20歳のラヴィアはアンデルレヒトのアカデミーから2020年7月にマンチェスター・シティの下部組織に加入した。2021年9月にはトップチームデビューを果たし、通算2試合に出場したものの、出場機会を求めて2022年7月にサウサンプトンに完全移籍。2022−23シーズンはハムストリングの負傷により離脱する時期もあったものの、公式戦34試合に出場した。また、昨年3月に行われた国際親善試合のドイツ代表戦では、記念すべきベルギー代表デビューも飾っていた。
昨季サウサンプトンが降格したことでラヴィアには多くのクラブから関心が寄せられていたなか、チェルシーが争奪戦を制して総額5800万ポンド(約111億円)と見られる移籍金で獲得に成功した。しかし、加入早々の練習中に足首を負傷して出遅れると、昨年12月28日に行われたプレミアリーグ第19節のクリスタル・パレス戦に途中出場を果たし、デビューを飾ったものの、この試合でハムストリングを負傷してしまい、再び離脱していた。
復帰時期には注目が集まっていたが、チェルシーは27日に回復が遅れているため、ラヴィアは今シーズンの残り試合を欠場することを発表した。
チェルシー加入1年目のシーズンはわずか1試合(32分間)の出場に終わってしまったラヴィアについてポチェッティーノ監督は「彼にとっては本当に困難な状況であり、もちろん彼は悲しくて幸せではない。新しいクラブに来たのに30分しかプレーできていないのだからね」と語りながら、次のように続けた。
「サッカーでは時々、起こることだ。クラブが彼と契約した時、彼は問題を抱えてサウサンプトンからやってきた。それでも、今はサウサンプトン時代とは別の問題だ。9カ月間で私たちと一緒にトレーニングをしたのは数週間だけだった。到着した時はトレーニングができず、始めたら足を負傷してしまった」
「その後、数週間一緒にトレーニングをした後、ウルヴス(ウルヴァーハンプトン)戦で起用可能となったが出場せず、クリスタル・パレス戦で30分プレーをして大腿四頭筋を負傷してしまった。そして、12月以降は一緒にトレーニングをする機会もなかった」
「これは本当に悲しいニュースだ。なぜなら、新しいクラブに加入した選手は常に活躍してチームを助けたいと思っているからね。今はプレシーズン、次のシーズンを待って彼が起用可能になることを待つ必要がある。もちろん、私たちは彼がプレシーズンに出場できるように、そして来シーズンに真の力を発揮できるように手助けをするつもりだ」