2021年12月05日 15:26
ペナント終盤で大スランプに陥り、そのままシーズンを終えた阪神・佐藤輝明選手(22)の強打は戻るのか。デイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏は「待ち球以外にバットが止まれば怖さは戻る」と語り、来春のオープン戦での対応に興味を示した。 (先日、デイリースポーツ紙上で今季、佐藤輝が残した「コース別打率」のデータが掲載されていた。ストライクゾーンを9分割し、それぞれの打率と本塁打数及び、その枠から外れたボールゾーンの数字も表示) このデータによると、高めのゾーンが弱点であるというのはハッキリしてるね。内角の高いところも苦しい。シーズン中に見られた打撃そのままだね。 (ストライクゾーンの打撃結果は高めが24打数4安打1本塁打、打率・167。ベルトの高さが129打数38安打8本塁打、打率・295。低めが73打数27安打8本塁打、打率・370。 コース別の打率は内角が・217。真ん中が・348。外角が338) 開幕からシーズンの中盤までは、あれこれ考えずに彼らしい打撃ができていたと思うけど、徐々に研究されて弱いところを徹底的に攻められるようになっていったみたいだね。 投手出身の私からしたら、彼のどこを攻めれば打ち取りやすいかをまず考える。それはやっぱり内角。腕が長いからね。ここは弱点になる。そして高め。バットが下から出ているから徹底してこの内角高めを意識させる。そして追い込んだあと、どこで変化球を使うか。 (ストライクゾーンの打撃結果は226打数69安打17本塁打、打率・305。対してボールゾーンは199打数32安打7本塁打、打率・161。特に高めのボールゾーンは0本塁打、打率・004。低めのボールゾーンは5本塁打、打率・168) 典型的なローボールヒッターだけれども、ボール球に手を出し過ぎているんじゃないかな。低めはある意味仕方がないし、落ちる球にも多少は反応できているようだが、高めのボール球にはバットが止まらない感じだね。 いろんなコースや球種が頭にあるため、迷い過ぎてバットが止まらないのだと思う。読めなくなっているうえに、迷いがあるから振ってしまうのでしょう。 投手は打者のタイミングを狂わすこと、迷わすことを念頭に置いて投げてますからね。 彼の場合、高めに弱点があるのは明白なのだから「ここから上は振らない」という自分なりのルールを作り“待ち球”を決めて打席に立つのがいいんじゃないかな。 振ってこない、となると投手も考え方や出方を変える必要が出てくる。投手と打者は、そうやって“次の段階”へ進んでいくものだからね。 それと、もう少し打席で気楽に考えてみるのも対処法のひとつでしょうね。打者がすべてのコースに対応できないのと同様に、投手だって全部狙ったところへ投げることなど不可能ですから。 これらのことは、本人も頭では理解しているのだろうが、簡単ではないんだろうね。そこらあたりを身につけたら、投手から嫌われるバッターになると思う。 さて、2年目を迎えるキャンプでどんな練習をし、レベルアップを図ってオープン戦に臨んでくるか。興味のあるところ。 しかし、備えているパワーや才能がケタ外れの選手だけに、この弱点を克服すれば、佐藤輝明という名が永遠のものになることは間違いないですよ。 球界を盛り上げるためにも、ぜひそうあってほしいと願っています。できることならばカープ戦以外でね。
2024年04月19日 07:00
◆ “アイブラック兄弟"が活躍!
阪神が巨人に逆転勝ち。今シーズン初のサヨナラ勝ちで延長戦を制した。先発した西勇輝は2回に1点を失ったものの、8回まで投げ切り文句なしのHQSを達成。巨人先発の菅野智之の前に沈黙していた打線も、8回に森下翔太のタイムリーで試合を振り出しに戻すことに成功。さらに延長10回には、巨人の守護神・大勢から連打と故意四球で無死満塁のチャンスを作ると、5番の佐藤輝明がライト前にサヨナラヒットを運び、熱戦に終止符を打った。
18日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた野村弘樹氏は「まずこの森下が同点タイムリー打っているんですけども、大事なところで1本出てるような気がするんですよ」と勝負強さに注目すると、解説の仁志敏久氏も「ランナーを置いての思い切ったバッティングが非常に光ってますね」と同意。
もう一人の解説者・齊藤明雄氏も「やはりチャンスが来た時に、しっかり自分のバッティング、スイングができてると思うんです。だからその分いい結果が出てるんじゃないかなっていう感じはしますね」と分析した。
さらに「最後は佐藤輝明が決めましたし、ヤクルト戦でもホームランで決めたりしてるんですけど、佐藤も大山もまだ1割台。今日森下が2割に乗ったぐらいで、クリーンナップは確かに苦しんでるんですけど…」と野村氏が打率の低さに言及すると、仁志氏も「そうなんですよね。森下もそうですけれども」と同意。
しかし「ここでっていうところで打ってくれるので、外すに外せない選手なんです。 どこで大事な1本が出るかっていうのは、もちろん誰もわからないですけども、でもこういう時、頼むぞっていう時になんとかしてくれるバッターですよね」とコメントすると、齊藤氏は「岡田監督が4番の大山、3番・森下との5番・佐藤は動かさないで、お前らが任せてるぞっていう感じで試合に送ってるのかなと。その結果、打てない時もあるけど、こうやってサヨナラを打って、期待通りの働きをしてくれてるんじゃないかなっていう感じはしますけどね」と指揮官の信頼も鍵を握っているとした。
“アイブラック兄弟"が全打点を叩き出す活躍で勝利した阪神。持ち味の思い切りの良さと勝負強さは、今年も他球団にとって脅威となりそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年04月19日 06:50
◆ 中日のディフェンス面に着目
この日は終盤の粘り及ばず、ヤクルトに敗戦を喫してしまった中日だが、ここまで10勝5敗で首位の座をがっちりキープしている。
好調の要因には中田翔の加入もあり、得点力も増している点もあるが、18日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説者として出演した仁志敏久氏は「ここまでの中日の勝ち方を支えてるところというと、地味なんですけど僕は内野の守備だと思う」とディフェンス面に着目。「今日も非常にいいプレーがあったんですけれども、 まずファーストの中田選手のプレーなんですけど、簡単に捕っているように見えますけども、非常に難しいバウンドです」と巧みなグラブハンドリングの良さを絶賛。また「山本(泰寛)選手のファインプレーもなんですけども、やはり 取れそうなアウトをしっかり取っている。もしかしたらヒットになるんじゃないかという打球もアウトにしている。 アウトを取る確率が非常に高いので、ピッチャーも助かってるところが、ドラゴンズ好調の要因であるんじゃないかなと思います」と分析した。
もう一人の解説者・齊藤明雄氏も「ヒットゾーンに飛んでも、なんとか守ってくれるっていう感覚ですね」と同意しつつ「それから今いいのは、練習風景を見ていても元気がいいんですよ。それがここ1番のプレーに繋がってるんじゃないかなっていう感じはしますね」と波にのっているチームの雰囲気の良さも関係しているのではと推測していた。
固いディフェンスから攻撃につなげるスタイルが確立すれば、この先ドラゴンズは近年の不振を一気に解消していきそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年04月19日 06:40
◆ 「何が素晴らしいかと言うと…」
ヤクルトが中日との乱打戦を制し、このカードでの3連敗を食い止めた。この日は初回から主砲の村上宗隆のホームランを含む5安打を集め3得点。2回にもホセ・オスナのホームランが飛び出すと、4回と5回にも効率よく加点し、中日先発・柳裕也を5回途中でKOしてみせた。
好調の中日も粘りを見せ2点差まで追い上げるが、9回にオスナが満塁でこの日2本目のホームランを放ち、終わってみれば11-5と大勝を収めた。
18日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説者として出演した仁志敏久氏は、村上宗隆に対し「何が素晴らしいかと言うと、ボールの見極めですね。柳はコントロールがいいのでギリギリのところを突いてくるんですけれども、しっかり見逃して最後は 中に入ってきたボールを仕留めて逆方向のホームラン。村上はやはり逆方向に打ちだすと余裕も出てくるかなというところなので、非常にボールを引きつけられていて、いいホームランだった」と第一打席のレフトへの一打を分析。
さらに「もう1つは詰まりながらのセンター前ヒットですね。これは焦って体を振ると、バットと体が離れてしまうのでボールを捉えることはできないんですけれども、やはりホームランを打ったときのように、ボールを引きつけるというところに慌てた様子がないので、これから絶好調の村上が戻ってきそうな気配を感じました」と5打席目のヒットに光明を見出したとした。
また“サイクルヒット超え"の活躍をみせたオスナには「すごいですね。 いろんな球種を打ってるんですよね。変化球も、高めの真っすぐもヒットしていますし、2本目のホームランもそうなんですけども、高めの真っすぐの 強いボールもしっかり打ってるし、変化球もしっかり引き付けて打っている」と手が付けられない状態だと脱帽していた。
打線の核の2人の調子が上がってくれば、ヤクルトの順位も自ずと上がっていきそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年04月19日 06:30
◆ 「今日はいけるなと思ったんですけど…」
楽天は18日、オリックスとの試合(楽天モバイル)に0−7で敗戦。
2024年04月19日 06:23
● レッドソックス 4−5 ガーディアンズ ○
<現地時間4月18日 フェンウェイ・パーク>
ボストン・レッドソックスの吉田正尚外野手(30)が現地時間18日のガーディアンズ戦に欠場。前日から2試合続けて出場機会が無かった。
今季、吉田がスタメン落ちしたのは全部で4度。最初の2度は相手先発が左投手で、どちらも代打での途中出場があったが、今回は右投手相手に2戦連続の欠場。吉田は同10日のオリオールズ戦から5試合連続安打を記録し、14日のエンゼルス戦では今季1号本塁打をマーク。ところが、次カードのガーディアンズ戦では2試合10打席でノーヒットに終わり、3戦目から欠場となった。今季成績は打率.215、OPS.574と不調に苦しんでいる。
レッドソックスはガーディアンズに惜敗し、4連戦カードを1勝3敗で負け越し。今季10勝10敗で勝率5割ながら、アメリカン・リーグ東地区の最下位となっている。
2024年04月19日 06:20
◆ 「キレが無くなった訳でもなかったので…」
オリックスは18日、楽天との試合(楽天モバイル)に7−0と快勝。先発の曽谷龍平が5回無失点と好投を見せ、今季初白星を手にした。
今季2度目の先発となった曽谷は初回、一死から村林一輝に安打を許すも、浅村栄斗を三ゴロ、伊藤裕季也を空三振と上々の立ち上がりを見せると、その後もスコアボードに0を並べた。
5回まで67球と良いテンポでの投球を続けていたが、中嶋監督は6回から2番手・古田島成龍にスイッチ。曽谷も勝利後のヒーローインタビューで「もう少し投げたい気持ちもありましたが…」と正直な胸の内を明かした。
18日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、曽谷の5回での降板について話題に。
番組に出演した解説者の齊藤明雄氏は「私は投手コーチの経験もありますけど、もう1イニングは最低でも行って欲しいなと思いました。別にキレが無くなった訳でもなかったので、全く代える必要がなかったんですけど、中嶋監督のマジックというか…良いところで終わって、次の登板に備えさせようという感じの交代だと思いましたね」とコメント。
また、同じく番組に出演した解説者の仁志敏久氏は「恐らくですけど、ベンチから見ていてそれまでバットに当たっていなかったボールが当たってきたとの見え方が、コーチ陣たちからはしたのではないかと思いますね」と純粋に球威の変化による交代だったとの見解を話した。
やや余力を残した状態で降板となった曽谷だが、これでプロ通算2勝目に。移籍した山本由伸、山崎福也の穴を埋めるためには、2年目左腕のフル稼働が必要不可欠になってくるだろう。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
【動画】曽谷が5回無失点で今季初白星!/4月18日:楽天−オリックスのハイライト
2024年04月19日 06:10
◆ 「ことごとくチャンスをものにしてた」
オリックスは18日、楽天との試合(楽天モバイル)に7−0と快勝。3連戦を2勝1敗と勝ち越し、勝率5割復帰となった。
打線は3回、若月健矢、福田周平の連打などで二死一・三塁とし、西野真弘の適時内野安打で先制。5回には二死三塁とし、再び西野真弘の適時打で1点を追加。さらに二死満塁とすると、頓宮裕真も適時打を放ち、この回3得点。
終盤にも得点を重ねたオリックスは、3カード連続での勝ち越しで開幕2戦目以来となる、勝率5割復帰となった。
16安打7得点と繋がりを見せたオリックス打線について、18日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の齊藤明雄氏は「今季も中嶋監督は18試合で18通りのオーダーを組んでますけど…」と話を切り出すと、「今日の試合は下位打線の紅林、若月そして上位の西野と、ことごとくチャンスをものにしてましたよね」と下位から上位打線への繋がりに着目。
続けて「打線がしっかりと“線”となって機能してますし、場面によってフルスイングではなく、ピッチャーの足元を抜けていくヒットだったりとコンパクトなスイングもできてますよね」と繋がったオリックス打線を絶賛した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
【動画】16安打7得点と打線爆発!/4月18日:楽天−オリックスのハイライト
2024年04月19日 06:00
やられたらやり返すんじゃ〜!2連勝中の広島は19日から本拠地での巨人との3連戦を迎える。
2024年04月19日 06:00
日本ハムはホームのエスコンフィールドで愛犬と飼い主が一緒に楽しめる「ワンだふるフェスティバル」を、6月30日のソフトバンク戦、9月8日のオリックス戦で開催する。
当日は愛犬と一緒に試合観戦できる「ワンだふるシート」を設置。試合終了後のグラウンドを愛犬と散歩できる「グランドウォーク」、「プロカメラマン撮影会」などのイベントも行われるほか、愛犬と食事ができるエリアも設ける。
エスコンフィールドではもともと愛犬と楽しめる「ユニチャームDOG SUITE」を常設。だが、席数に限りがあるため人気が殺到しているという。担当者は「ユニチャームDOG SUITEは今年、10倍以上の倍率でなかなか皆さまに楽しんでいただくことが難しい現状でした。このたび愛犬家のニーズに応え、今回のイベントを企画しました」と説明。「今後、継続的なイベントになればと思います」と話した。
「ワンだふるシート」は3階ライト外野自由席の一部に設置。飼い主用が1人3000円、愛犬用入場券が1匹1500円で販売。6月30日分は、4月23日から先行発売開始、同28日から一般発売する。
2024年04月19日 06:00
19日のロッテ戦(エスコンフィールド)に先発する日本ハムの伊藤大海投手(26)が今季本拠地初勝利を狙う。「いろいろ考えながらしっかり長いイニングを投げられるようにやっていきたい」と話し、「完投?そうですね。そのうち、できればなと」語った。
開幕投手を務めた今季はここまで2勝0敗、防御率0・95と、エースとして抜群の存在感を見せている。武器のスライダーに加えて、投げ分けるスプリットとフォークの制球力もアップ。「取りたいときにストライクが取れている。ファーストストライク率が高くて、自分優位なカウントで進められていると感じている。いろいろな駆け引きが出てくると思うけど、取りたいときにストライクが取れているのは、すごく良い状態かなと思います」と明かした。
ロッテは開幕戦で対戦。6回無失点で勝利投手となった。「外国人選手2人も、よく当たっている。当たり前ですけど、その前にランナーを出さないこと。いかに最少失点で切り抜けるかっていうところになると思う。まずしっかりゲームメークできるように投げていきたい」と警戒して臨む。
昨季はホームのエスコンフィールドで11試合に登板。1勝7敗、防御率5・10と苦しんだ。今季は5日の西武戦に登板。7回3安打2失点に抑えながら、自身に勝敗はつかなかった。「先制点を与えないようにしっかりやって、点を取ってくれることを願いながら投げたい」。昨季鬼門となったホームでエースの役割を果たす。
2024年04月19日 05:30
● タイガース 7−9 レンジャーズ ○
<現地時間4月18日 コメリカ・パーク>
デトロイト・タイガースが乱打戦に敗れ、4連戦カードを負け越し。前田健太投手(36)は6失点を喫し、今季最短の2回2/3で降板した。
今季4戦目の先発登板となった前田は初回、先頭打者セミエンに3号ソロを被弾。僅か3球で先制点を奪われた。2回表には先頭を四球で歩かせると、続くラングフォードに適時二塁打、ハイムに3号2ランを浴び、序盤で4失点を喫した。
味方打線が2回裏に一挙4点を援護し、振出しに戻った3回表のマウンドへ上がった前田だったが、一死からガルシアにソロ本塁打を被弾。再びリードを許し、さらに走者を溜めると、内野手の野選で6点目を失いノックアウト。前田は2回2/3、63球を投げて7安打、3本塁打、2四球、2三振、6失点(自責5)という内容だった。
タイガースは4回裏にも3点差を追いつき、前田の黒星を帳消しにするも、終盤8,9回に続けて失点。8回表に投げた5番手シェルビー・ミラーが2戦連続の敗戦投手となった。レンジャーズとの4連戦を1勝3敗で負け越し、開幕5連勝で始まった今季は19試合を終え、10勝9敗となっている。
4戦目を終えた前田の成績は0勝1敗、防御率7.64。移籍後初勝利はまたしてもお預けとなった。うち3戦で初回に被本塁打を記録しており、立ち上がりが大きな課題となっている。
2024年04月19日 05:01
「ウエスタン、阪神2−3オリックス」(18日、鳴尾浜球場)
着実に、本来の姿へ近づいている。
2024年04月19日 05:01
阪神・青柳晃洋投手(30)が18日、甲子園今季初登板となる19日・中日戦で、シーズン初勝利をつかむことを誓った。
3月29日の巨人との開幕戦(東京ド)から3戦連続でビジターでの先発となったが、いまだ初星を挙げられず。虎党の大声援を力に変えて、嫌な流れを断ち切りたい。「やっとホームで投げられるので、しっかり投げられるように。僕自身勝ってないので、ホームでまず1勝できたら」と勝利への渇望をにじませた。
2週連続で中日と対峙(たいじ)する。バンテリンドームでの前回12日は勝ち負けはつかなかったが、7回2失点とゲームメーク。「先週戦ってるバッターなので向こうも分かってると思いますけど、こっちも分かってる。先週よりいいピッチングができたら」と気合を込めた。
首位を走る立浪竜の好調ぶりを、「打線もいいですし、何よりピッチャーがいいので、ローゲームを勝ちきってる」と分析。「中田さんだったり細川だったり、点を取れるバッターがしっかりいる。一人一人丁寧に切っていくしかない」と対策を練っていた。
2024年04月19日 05:01
「阪神2−1巨人」(18日、甲子園球場)
3度目にともしたHランプが、劇勝への口火打となった。阪神・中野が今季2度目の3安打をマーク。延長十回に先頭で3本目を放って出塁し、サヨナラのホームを踏んで、「チーム状態がなかなか上がってこない中で、ズルズルいかずに接戦を勝ち切れるのが今のチームの強さ」と歓喜に浸った。
ロースコアの展開で迎えた延長十回、「どんな当たりでもいいから何とか塁に出よう」と胸に刻んで、マウンドの大勢と向き合った。初球152キロの直球を見逃すと、続くフォークに反応。白木のバットではじき返した打球が左前で弾んだ。「何とか食らいついていこうという気持ちで、自分らしいヒットが出たので良かったかなと思います」。1点で雌雄が決する場面で、しっかりチャンスメークした。
好投を見せた菅野からも2安打をマークした。初回は左翼線ギリギリに落として二塁打。三回は二遊間を破って中前へ。昨季対戦打率・500(6打数3安打)という相性の良さを今季もキープした。チームが菅野を捉え始めた八回無死一、二塁でのバント失敗は、玉にきずとなった。
守備力も光らせた。二回1死一塁、泉口の打球に飛びついて好捕した。「いずれは打撃陣の状態も必ず上がってくると思うので、まずは守備からということを第一に考えて」。昨季のような“守り勝つ野球”から、勢いに乗っていく。
2024年04月19日 05:01
「阪神2−1巨人」(18日、甲子園球場)
地鳴りのような大声援が止まらない。勝利への執念、粘りでつかんだサヨナラ勝利。阪神・森下が試合を振り出しに戻し、つないでつないで最高の舞台をお膳立てした。
開幕から20イニング無失点だった巨人・菅野を止めた。1点を追う八回。1死一、二塁の好機で打席を迎えた。「真っすぐのタイミングで行ってスライダーをうまく前でさばけた」と初球、外角寄りのスライダーに反応。鋭く振り抜かれた打球は三遊間を抜ける同点の適時打となった。
好投手から奪った値千金の1点。右腕との駆け引きは1打席目から始まっていた。「フォアボールを選べるからこそ、ヒットが出たり、相手が投げづらくなって、ちょっとボールが浮いてきたり。そういうところがあると思う」。1打席目はフルカウントから、2打席目はストレートの四球を選んだ。
光る勝負強さ。前日17日の同戦でも決勝2点二塁打を放っており、2夜連続の大仕事に球場の雰囲気がガラリと変わった。終盤で同点に追いつき、押せ押せムード。延長に突入した十回も頼れる若武者がスタンドのボルテージを高めた。
「1回も落ち込んでいる時はない。前を向いてやっている」
勝利だけを目指した猛虎。先頭の中野が左前打で出塁し、無死一塁で打席に向かった。カウント2−2から大勢が投じた外角157キロの直球を捉えると、打球は高く弾んで中前へ。一、三塁へと好機を広げ、佐藤輝のサヨナラ打へとつなげた。
まだ、お披露目期間だが、ウル虎の夏ユニホームはお気に入りだ。「いつもと違うユニホームだと、打っている率が高いのでこれからも頑張ります」と、着用した今カード3連戦では9打数5安打3打点で打率・556と好成績を残した。チームトップ11打点が光る。連覇へ向けてここから快進撃がスタートする。