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2022年01月18日 05:15
「マスターズ」連覇へ視界良好――。米男子ツアー「ソニー・オープン」最終日(16日=日本時間17日、ハワイ州ホノルル・ワイアラエCC=パー70)、63で回った松山英樹(29=LEXUS)が通算23アンダーで並んだラッセル・ヘンリー(米国)とのプレーオフ(PO)を制して今季2勝目を挙げた。崔京周(韓国)のアジア人による米ツアー最多勝利に並ぶ通算8勝目は、さらなる進化のたまもの。ゴルフ界の重鎮も無双化に太鼓判を押している。 9番を終えてヘンリーにつけられた5打差を最終18番パー5のバーディーで追いついて迎えたPO1ホール目(18番)。松山は3Wで放った残り277ヤードの2打目を80センチにつける、スーパーショットによるイーグルで決着をつけた。 過去8度の出場で予選落ち3回、最高位が12位の苦手コースを克服する勝利に「まさかここで勝てるとは思っていなかった。本当にいいプレーができたと思う」と喜んだ。1983年の同大会(当時は「ハワイアンオープン」)で日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長(79)が最終18番の劇的イーグルでつかんだ優勝に続く日本人Vに「青木さんの勝った試合で勝てたのはすごくうれしい」と、しみじみ語った。 POで見せた1打に米ツアー公式ツイッターが「信じられないショット」と表現するなど、世界屈指のショット力をいかんなく発揮する一方で、JGTO元会長の小泉直氏(82=現顧問)はパッティングの変化に注目。「パットの打ち方が少し変わりましたね。広かったスタンス幅が少し狭くなった。バン、バンという打ち方のイメージがなくなり、右手をうまく使って打てるような形になってます。(目沢秀憲)コーチのアドバイスなのでしょう。すごくセンスがありますね」と指摘した。 これまでショットに比べてパッティングが課題とされており、小泉氏も辛口の意見が多かったが、珍しく高評価。JGTO会長時代にはパッティングのアドバイスをした某プロがその大会で優勝したこともあるほど、見る目は確かだ。実際、今大会ではストローク・ゲインド・パッティング(パッティングのスコア貢献度)が「7・264」で1位を記録している。今季トータルでは174位に沈んでいることを踏まえても、劇的に改善されてきた。 もちろん今後も好不調の波はあるだろうが、グリーン上の進化は松山から弱点がなくなりつつあることを意味する。前述の通り、ショットは小泉氏が「世界一」と絶賛するほど。アプローチも世界基準の技術を持つだけに、まさに無双状態へと突き進んでいると言ってもいい。松山の優勝を受けて、青木会長が「今後、どれだけ優勝するのか、どこまで強くなるのか、そんなことを思わせる今回の優勝だったと思います」とコメントしたのも確かな強さを感じたからだろう。 16日付の最新世界ランキングでは19位から10位に浮上。2018年6月以来のトップ10返り咲きを果たした(自己最高位は17年6月の2位)。次戦の「ファーマーズ・インシュアランス・オープン」(26日開幕、カリフォルニア州サンディエゴ)での戦いも注目される中、昨年アジア人として初めて優勝した4月の祭典「マスターズ」へ向けては、ジャック・ニクラス、タイガー・ウッズ(ともに米国)、ニック・ファルド(英国)しか達成していない連覇の期待も膨らむ。 決して簡単ではないが、松山にその資格は十分にありそうだ。【松山は声援に感謝「いいプレーにつながる」】今大会は日本と縁があるハワイで日本企業主催の大会だったことから、松山は多くの声援を受けた。優勝後の会見では「5打差ある中でも、その力はすごく感じた。(声援は)やっぱりいいプレーにつながると改めて実感した」。昨年10月に日本で開催された「ZOZOチャンピオンシップ」もギャラリーの後押しを優勝の一因に挙げており、まさに再現となった。 今回の優勝のお祝いについて質問が飛ぶと「今日はたくさんお酒を飲みます」と即答。松山は酒席も大好きで、日本酒、焼酎、ワインなどなんでもいける酒豪だという。ただ「休みはいつ取るのか?」と聞かれると「今日の夜が最後」。お祝いムードに浸るのは優勝した当日だけで、すぐさまストイックにゴルフと向き合うようだ。
2024年04月26日 07:00
2020-21年の賞金女王・稲見萌寧が昨年、復活優勝を成し遂げた要因のひとつに新コーチ・柳橋章徳の存在があった。
その柳橋が“ゴルフスイングの本質に迫る”チームを結成!
体やクラブの使い方の原理原則を追求し、個人の潜在的な能力の限界を突破(ブレイクスルー)するメソッドを毎月紹介しよう。 「姿勢よくしなさい」と いわれて育った弊害がある 背すじは伸ばさず、お腹を締める!
――前回は、形をマネるだけでは上達できない、という話でした。その最後に、「いい姿勢」に対する先入観が上達を妨げていると山縣さんがおっしゃっていました。今回はそのあたりについてお聞きしたいと思います。
山縣: わかりました。前回、「行進」するようなカッコいい歩き方がいい歩き方なわけではないという話をしましたが、ゴルフスイングもそれと同じなんです。
柳橋:アマチュアゴルファーって、ゴルフのアドレスでも胸を張って背中を反らして構える人が多いんですよ。背中を反らせて背筋に力が入った状態では、いいスイングはできません。じつはゴルフスイングではあまり背筋を意識して使わないんです。
――本当ですか?
山縣:使わないわけではないんですが、お腹も背中も一体にして、背中に意識が偏ってほしくない。そして動的に使うのではなく、固定するために使うという感じです。感覚的にはインナーマッスルのような使い方ですね。でも背中が反った構えの人は、背筋の比率が強すぎて前後のバランスが崩れているんです。
安岡: ゴルフのアドレスって、背中は反らさずにみぞおちあたりから前傾する感覚のほうがいいんです。背中が反った「いい姿勢」だと、そういう自然な前傾ができません。
柳橋:ローリー・マキロイなど、欧米の選手にはそういう背中が強い姿勢に見える人もいるんですが、それは前側の筋肉が強すぎるので、それとバランスをとろうとした結果、背中で引っぱっているレアケース。日本人だと元ハンマー投げ選手の室伏広治さんくらいで、一般人にそんな筋力の人はいないので、マネしちゃダメなんです。
――どうして背中を反らして構えてしまうんですか?
山縣:僕は、これは日本人が幼いころから刷り込まれてきた「姿勢よくしなさい」という教えの表れだと思っています。小学校から「起立・礼・着席」とか、「気をつけ!」とかやるでしょう。前屈みで座っていると、先生に「背すじを伸ばして!」って怒られる。だから無意識にアレが「いい姿勢」だと思っているんです。 胸骨からしてアドレスを作る
ゴルフのアドレスは胸を張って背骨を反らすのではなく、胸骨から前傾するのが正しい。感覚的には少し背中を丸めながらみぞおちあたりから前傾を作るイメージ。そのためには腹筋を意識することがとても重要だ。
いかがでしたか? いい姿勢ではなく、お腹を締めることを意識してみましょう!
安岡幸紀
●やすおか・ゆきのり/1988年生まれ、高知県出身。高知高校ゴルフ部で活躍。卒業後、指導者の道に進み、日本プロゴルフ協会のティーチングプロA級を取得。現在はCHEERS GOLFの代表を務め、柳橋らとともにゴルフの原理原則の研究を行なっている。
山縣竜治
●やまがた・りゅうじ/1982年生まれ、山口県出身。國學院大学の野球部で選手とコーチ業を兼任。運動学やチーム指導などを幅広く学び、トレーニング部門も自身の体を実験体に専門的に経験。現在はゴルフの解剖に力を入れ「太子堂やまがた整骨院」で総院長を勤める。
柳橋章徳
●やぎはし・あきのり/1985年生まれ、茨城県出身。最先端のスイングや理論を研究し、23年6月より稲見萌寧とコーチ契約を結び、1年3カ月ぶりの復活優勝に貢献したツアープロコーチ。YouTubeチャンネル「BREAKTHROUGH GOLF」でも上達に役立つ斬新な情報を発信中。
構成=鈴木康介
写真=相田克己、田中宏幸
協力=GOLFOLIC中延店
2024年04月26日 06:00
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第1日(25日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
濃霧で開始時間が2時間50分遅れた影響で、日没サスペンデッドとなり、72人がホールアウトできなかった。日本ツアーの昨季賞金王で、3月に欧州ツアー初優勝を果たした中島啓太(23)=フリー=は4バーディー、ボギーなしの4アンダー66でホールアウトし、凱旋試合で首位と1打差の暫定6位と好スタートした。65をマークした池村寛世(28)=ディライトワークス=ら5人が5アンダーで暫定首位。
早々に訪れたピンチを、中島は見せ場に変えた。前半11番で第1打を左林に曲げ、180ヤード残った第3打。7アイアンでピン奥2メートル半へ運んだ。5番では7メートルをねじ込みガッツポーズ。「両方ともパーセーブできた。4バーディーより、その2つのパーの方が価値がある」。いつものバリトンボイスを響かせた。
岡崎錬キャディー(25)と「目の前の一打にコミット」を合言葉に戦っている。欧州ツアーで優勝した3月のヒーロー・インディアンオープン中に、メンタルコーチのニール・スミス氏から届いた金言だった。「勝つことはそんなに重要ではない。目の前の一打にコミットし、成功を続けることが大事」。今週も肝に銘じている。
周囲の期待を実感しながら、今年初の母国でのプレーに臨んだ。「予選落ちするわけにはいかない。大事な試合」。責務を感じながら、3週のオフを使い仕上げてきた。「オリンピックに出たい。全試合上位を目指して頑張りたい」。凱旋優勝を日本のファンに届ける。(高木 恵)
2024年04月26日 06:00
プロゴルファーの安田祐香がInstagramを更新。不動産会社プレサンスコーポレーションと姉妹でスポンサー契約を締結したことを発表しました。 「とても心強く、嬉しく思います」安田姉妹が新しい契約を締結
プレサンスコーポレーションは不動産の企画、開発、分譲、管理までの総合的なサービスを近畿や東海エリアを中心に展開しています。今回の契約では姉であり、キャディーの安田美祐もプレサンスコーポレーションとのスポンサー契約を締結。姉妹でサポートを受けることになりました。
安田プロは今シーズンから同社のロゴが入ったキャディーバッグを使用するとのこと。今回の契約について安田プロは「姉と一緒に姉妹揃ってサポートしていただきます。地元である関西の企業にサポートして頂けることをとても心強く、嬉しく思います」とコメント。兵庫県神戸市出身の安田プロにとって、関西を中心に展開する企業からの支援は力強い存在のようです。
最後に安田プロは「ツアー優勝を目指して、プレサンスコーポレーション様と共に2024年シーズンを戦っていきますので、応援よろしくお願いします!」とコメントして、文章を締めました。プラチナ世代の一人であり、毎年優勝戦線に食い込んでいる安田プロ。今年度のツアーでは悲願の初優勝となるのか、注目です。
いかがでしたか? ぜひ安田プロのツアーでの活躍をチェックしてみてくださいね!
【参考】
※oo_______yuka/Instagram
2024年04月26日 05:00
「男子ゴルフ・ISPSハンダ欧州・日本トーナメント・第1日」(25日、太平洋C御殿場C=パー70)
欧州ツアーと日本ツアーの共催で迎えた初日、濃霧のためスタートが2時間50分遅れ、日没サスペンデッドとなって72人が競技を終えられなかった。
2024年04月25日 18:34
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第1日(25日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
第1ラウンドは濃霧による視界不良のため2時間50分遅れの午前9時10分にスタートし、日没サスペンデッドとなった。
清水大成、吉田泰基、池村寛世らが65でプレーを終え、暫定トップに立っている。
昨季日本ツアー賞金王で、今季欧州1勝の中島啓太が4バーディー、ボギーなしの4アンダー66をマークし、暫定6位の好発進。蟬川泰果は69で回り、57位。
アマチュアの中野麟太朗が12ホールを終えて2アンダーで32位。金谷拓実は15ホールを終えて1アンダーで57位。石川遼は14ホールを終えて3オーバーで140位。
2024年04月25日 18:22
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン プロアマ(25日、千葉・浜野GC=6669ヤード、パー72)
前週のフジサンケイレディスでツアー史上4人目となる初Vから2週連続優勝を達成した竹田麗央(りお、ヤマエグループHD)はプロアマ戦後、「(3週連続Vを)やりたい気持ちはあるけど、プレー中はそこは意識せずに回れたら。まずは自分のプレーを初日からできれば」と平常心を強調した。
竹田はこの大会で、ツアー史上3人目、初Vからは前人未到の3週連続Vに挑む。前週までの2週連続制覇で「すごく反響をいただいたので、うれしかった」と喜んだ。お祝いで23日には、すしを食べたそうで「疲れは火曜日(23日)くらいまでちょっとあったけど、今はもう大丈夫」とうなずいた。
前週は兄がキャディーを務め、自分でラインやクラブを判断してプレーしたが、今週は清水重憲キャディーとタッグを組む。「いっぱい(攻め方を)聞こうかなと思います」と楽しみにした。
第1ラウンド(26日)は、今季1勝でツアー通算10勝の小祝さくら、22日に全米女子オープン日本予選を首位通過した尾関彩美悠(あみゆ)と同組で午前10時50分にスタートする。
2024年04月25日 18:09
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン プロアマ(25日、千葉・浜野GC=6669ヤード、パー72)
前週のメジャー、シェブロン選手権(米テキサス州)を30位で終えた岩井明愛(あきえ、ホンダ)は「コンディションは悪くないです。疲れもそんなにない」と元気よく話した。
2月中旬にサウジアラビアで行われた欧州ツアーから、タイの米ツアーを挟み、日本の開幕を迎えたため今週が11連戦目となる。米国から帰国したのは23日だが「(時差ぼけも)あまりない」という。シェブロン選手権では予選を通過し「やっぱり耐えるゴルフが必要だなと。予選を通ったことは良かったけど、もう少しテレビに映る位置で戦いたかった」と感想を口にした。
この大会はプロテスト合格前の21年に3位となったトーナメント。「グリーンが止まるので、ピンまで打っていけるようなショットが打てればチャンスはある。最終日最終組を回れるように。皆さんを盛り上げられるように頑張りたい」と意気込んだ。
2024年04月25日 17:14
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第1日(25日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
第1ラウンドは濃霧で開始時間が2時間50分遅れた。
2024年04月25日 14:31
男子ゴルフのロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は24日、サウジアラビアが後援するLIVゴルフリーグ(LIV Golf League)との内乱後のゴルフ界の再結束に貢献できると考えており、求められれば米国ツアー(US PGA Tour)の方針委員会に復帰する用意があると述べた。
マキロイは昨年11月、コース外の政治問題よりも競技に集中したいとして、突然委員会を辞任した。
しかし今週に入って報じられたところによると、ウェブ・シンプソン(Webb Simpson、米国)がマキロイを後任とする条件で辞任を申し出たことを受け、過去4度のメジャー制覇を誇るマキロイは復帰する構えだという。
今週米ルイジアナ州ニューオーリンズ(New Orleans)で行われるチューリヒクラシック・オブ・ニューオーリンズ(Zurich Classic of New Orleans 2024)開幕を前に、この報道についての質問を受けたマキロイは、「現時点ではまだ、ノー」と、劇的な復帰の予定を認めなかった。
しかしながら、シンプソン側の申し出を受けて後任についての話し合いをしたことを認め、米ツアーとLIVゴルフの合併交渉を加速させることができると感じたと明かした。
「力になれると思う。そのプロセスに貢献できると思う」と述べたマキロイだが、「それは周りが参加してほしいと思っている場合に限る」と続けた。
「ウェブとの間で、彼が委員会を降りる可能性について話したとき、『他の人が望んでいることなら、喜んでその席に座る』と言った。それが僕らの交わした会話だ」
「結局、委員会に復帰するかどうかは自分次第ではない。従わなければならない手続きがある」
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2024年04月25日 14:09
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン プロアマ(25日、千葉・浜野GC=6669ヤード、パー72)
ツアー通算5勝で前年覇者の穴井詩(らら、ゴルフ5)が、開幕を前日に控えたプロアマ戦で最終調整し、自身初の大会連覇へ意気込みを語った。
「連覇をしたことがないので、してみたいというのが目標です」。最近の調子については「ドライバーは良いが、パターが今ひとつ」と首をかしげた。前週のフジサンケイクラシックで今季初めて予選落ちを喫し「パター、入ってないですね」と復調とグリーンの攻略がカギになりそうだ。
昨年は第2日に66をマークして首位に立つと、通算10アンダーで逃げ切りV。コース相性について「好きなんだけど、振られてる感じですね(笑い)。グリーンも硬くて速い。そういうところは好きだけど、ラフに外すと難しい。例年(グリーンが)止まらず、風も強い」と分析した。
今年は18番がパー3(昨年はパー5)で行われ、「17番(パー5)を絶対に(バーディーを)取らないといけない」と強調した。昨年とは「印象、フィーリングが変わりますね」とし、2連覇に向け「(ショットを)つける位置が大事。グリーンが難しいので、きっちりプラン通りにいけたら」と見据えた。
2024年04月25日 11:44
女子プロゴルフでツアー通算18勝を挙げ、1998年に賞金女王に輝いた服部道子が「株式会社交換できるくん」の社外取締役に就任した。24日に開催された取締役会で内定した。
服部は1985年に日本人として史上初めて全米女子アマチュアゴルフ選手権で優勝。2021年東京五輪ゴルフ競技の日本代表女子コーチを担い、今夏のパリ五輪でも日本代表女子コーチを務める。解説者としても活躍している。プロゴルファーが上場企業の社外取締役に就くのは異例だ。
同社は渋谷区に本社を置き、住宅設備の交換をネットでできるサイトを運営している。
2024年04月25日 09:00
ドライバーに苦手意識を持つゴルファーは多いのではないでしょうか。
2024年04月25日 08:14
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第1日(25日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
第1ラウンドは午前6時20分にスタートを予定していたが、濃霧による視界不良のためスタート時間が遅れている。午前8時現在で、開始時間は未定となっている。
2024年04月25日 08:00
地面の上のボールを 長いクラブで打つのが苦手。 失敗すると大きなミスになってしまいそう……と、不安をもつアマチュアは多い。
残り180 ヤード以上の長い距離を FW・UT で自信をもってグリーンを狙えるヒントを ロングショットも得意なツアープロがレッスン! レベルターンのスイングになりミート率がよくなる
ロフト角が立っていて難しい3Wは、ついボールを高く上げようとして、インパクトで右肩が下がってしまう。打ちこなすには、この悪いクセを直すことが先決です。
まずはターゲットへの目線を低くして、低いライナーを打ってみてください。
最初はゴロになってもいいので、コンパクトに振り、フォローで低い目線を再現する。
すると右肩が下がらなくなり、当たりが徐々によくなる。これができたら通常の目線に戻す、という手順がオススメです。 最初はゴロでもOK! 目線を低くして低いライナーを打つ 構えるときに低い球をイメージしターゲットへの目線を低くする 目線を斜め下に向けて構える 右肩の位置が高くなり、肩のラインが水平に。左右の体重配分はほぼ均等になる 目線を高くすると右肩が下がり右足体重の構えになってしまう すくい打ちのミスに注意 ボールを高く上げようとすると、右肩が下がり、すくい打ちのミスを招いてしまう 低いライナー性のボールが打てれば合格! 「球は上げない、上がらなくていい、と思って打つのが極意。この練習が3W攻略の第一歩です」(市原) フォローで低い目線を再現する 目線を上げずにコンパクトに振れば、体がレベルに回転し、前傾角度が崩れない
市原弘大
●いちはら・こうだい/1982年生まれ、東京都出身。171㎝、78㎏。18年の日本ゴルフツアー選手権で初優勝、同年のダンロップフェニックスも制し、賞金ランキング4位に。23年シーズンは、三井住友VISA太平洋マスターズ3位。フリー。 ダフリのミスが多い人はボールを左に置きロフトをつけて飛ばす! ミスしたあとにボールを右に置くのはダフる原因の負のスパイラル 「トップしそうと思ってもソールが滑り、振り抜きがよくなるのでクラブがボールを拾ってくれます」(大岩)
ダフリのミスが出ると、次はダフりたくないのでボールを右に置きがち。するとインパクトが詰まったり体重が右足に残ったりして、さらにダフってしまう。ダフらなかったとしても、ロフトが立ちすぎてうまく当たりません。
そこで僕は、ボールを右ではなく「左」に置きます。左足カカトのやや内側が目安。そしてFW特有の幅広のソールを滑らせながらボールをとらえる。こうしてロフトを殺さずにしっかり活かすと大きく飛ばせますよ。 いつもより左に置くのがコツ! ボール位置とロフト角の関係を理解しよう ボールを右に置くほどロフトが立ちすぎてしまう。左に置いたほうがダフりにくく、ロフトなりに大きく飛ばせる ソールが滑らない ボールを右に置くとクラブの入射角が鋭角になりすぎて、ソールを活用できない ソールを滑らせてインパクト! 左への体重移動とともに幅広のソールを滑らせ、体の正面でボールをとらえることが大事
大岩龍一
●おおいわ・りゅういち/1997年生まれ、千葉県出身。182㎝、92㎏。21年に初シードを獲得。翌年は4度のベスト10入りを記録し、賞金ランキング28位に躍進。23年シーズンは、ハナ銀行インビテーショナル8位。フリー。 「やさしい払い打ち」がいい! 球がゆっくり飛ぶイメージがナイスショットの秘けつ ユーティリティはアイアンよりもウッドのイメージがいい
僕はUTは、アイアンよりもFWに近いイメージで打っています。ボール位置はアイアンよりも少し左寄り。スタンスの真ん中から左足の先くらいまでの間の地面をなぞるようにヘッドを低く長く動かし“やさしいインパクト”でヒットします。
インパクトが強くなりすぎないようにボールを払い打つ。打球がゆっくり飛ぶ姿を想像し、目標から弾道を逆算して、球が戻ってくるイメージに合わせてバックスイングを始動するのがポイントです。 ボールが目標から戻ってくるイメージでバックスイングを始動
弾道を逆算し、ターゲットからボールが戻ってくるイメージに合わせてバックスイングを始動する ボール位置は真ん中よりも左寄り 左右均等にバランスよく立ち、ボール位置は真ん中よりも左寄り。ハンドファーストにしすぎない 最下点からボールの先までサラッと払うように打つ スイングの最下点であるスタンスの真ん中からボールの先まで、ソールを滑らせてインパクトするイメージ 上から打ち込んだり強くヒットすると、弾道が不安定になるので注意
いかがでしたか? やさしい払い打ちをぜひ試してみてください。
中島啓太
●なかじま・けいた/2000年生まれ、埼玉県出身。177㎝、75kg。日体大3年時に「パナソニックオープン」でアマ優勝。21-22年は2年連続でアマチュア世界ランク1位となり、22年9月にプロ転向。23年はルーキーイヤーながら3勝をあげて賞金王に輝く。フリー。
構成=小山俊正、鈴木康介
写真=田中宏幸、相田克己
2024年04月25日 07:00
日本ツアーでは男女ともに20代前半の選手の活躍が目立つようになってきた。若い選手の特徴は、飛んで曲がらないこと。女子でも250ヤード、男子では300ヤードが普通になってきた。
その要因は”ひと昔前”とは違う新しい飛ばし方にある! ヘッドがズレにくい=ヘッドが返しにくい 蟬川泰果
昨季、賞金ランキング2位の蝉川は、平均飛距離306ヤードとツアーを代表する飛ばし屋
腰を止めて手首を返す
フォローまで腰を正面に向けたままリストターンを使って飛ばす
昔と今とではドライバーの性能も違います。今どきの超高慣性モーメントドライバーはヘッドがズレにくいというメリットもありますが、ヘッドが返しにくくなっているのも事実。だからこそ、飛ばすためにはフェースを返す動きが必要で、蟬川泰果選手や原英莉花選手のような飛ばし屋もしっかり手を返して打ってます。
アマチュアはボディターンを意識しすぎて手の動きが足りない人が多いですが、高慣性モーメントドライバーは意識的にシャフトを左方向に回転させないとスクエアヒットできません。ポイントは腕の動きではなく、手の平で回転させる。感覚的には手打ち気味でOKです。 原英莉花
昨季の前半はケガに苦しんだが、それでも平均飛距離は255ヤードと女子ではトップクラス
手首を180度返している
ダウンスイングではタメを作りインパクトゾーンで一気に手首を返す 左方向に回転する力を加える
ハーフウェイダウン以降で左方向に手首を回転させるとロフトが立ち、ボール初速が上がる。 インパクトゾーンで積極的に手首を返してフェースをターンさせる
体を回転させながら手首も180度返す。ドライバーは重心距離が長いのでリストターンしても引っかけない。 手首をロックしているとフェースが開いてしまう
手首をロックさせたまま体を回すと、フェースが開いたインパクトになってしまうためスライス系のミスが増える。
いかがでしたか? 手首はロックせずに返すイメージで打ちましょう!
レッスン=小野耕平●おの・こうへい/1997年生まれ。プロコーチ石井忍を師事して、大学生のころからレッスン活動を開始。最新機器や最先端のスイング理論に精通し、現在は「エースゴルフクラブ」でインストラクターを務める。
構成=野中真一
写真=相田克己
協力=エースゴルフクラブ赤坂