2022年01月21日 21:10
19日にプレミアリーグ第17節でブレントフォードと対戦し、3−1で勝利を収めたマンチェスター・ユナイテッド。無事アウェイで勝利を収めることは出来たが、大満足のゲームとは言えないだろう。このゲームではブレントフォードに18本もシュートを打たれてしまい、そのうち9本が枠内を捉えていた。それを弾き出し続けたのがマンUの守護神ダビド・デ・ヘアである。今季のデ・ヘアが忙しいとは以前から話題だったが、その忙しさは今回のゲームでも相変わらずだった。お得意の長い足を伸ばしてのセーブもあり、やはり今季のデ・ヘアは当たっている。 その頑張りはデータに表れており、とうとうデ・ヘアは今季のプレミアリーグ・セーブ数ランキングで1位となった。その数は実に81回で、2位のウェストハムGKウカシュ・ファビアンスキに11回の差をつけている。同じマンチェスターでも、ライバルのマンチェスター・シティGKエデルソン・モラレスの方はまだ33セーブで、リヴァプールのアリソン・ベッカーは37セーブに留まる。それだけ相手にシュートチャンスを許していないということだ。エデルソンの場合は昨季もセーブ数は66回となっており、昨季と今季ここまでを合わせても99回。今のペースなら、デ・ヘアはこの数字を超えて100回以上セーブすることになる可能性が高い。エデルソンの2シーズン分に匹敵すると言っていい忙しさだ。マンUとしては相手にシュートを打たれる前に潰したいところだが、デ・ヘアの負担を軽減できるのか。ビッグクラブとしてGKが忙しすぎるのはあまり歓迎できない事態だろう。
2024年04月23日 21:18
バルセロナに所属するスペイン代表MFペドリの弟であるフェルナンド・ゴンサレス氏が、兄に向けられたSNS上での批判に反論した。23日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が伝えている。
ラ・リーガ第32節が21日に行われ、レアル・マドリードとバルセロナが対戦した。試合は、開始早々の6分にアンドレアス・クリステンセンの得点でバルセロナが先制したものの、レアル・マドリードもPKからヴィニシウス・ジュニオールがゴールを挙げて同点に。69分にはバルセロナのフェルミン・ロペスが勝ち越し弾を奪うが、73分に再び同点に追いつかれると、終了間際の後半アディショナルタイムにジュード・ベリンガムから痛恨の逆転ゴールを被弾。3−2でレアル・マドリードが今シーズン3度目の“エル・クラシコ”を制した。
今節の敗戦により、今季行われた3つの“エル・クラシコ”で全敗を記録したバルセロナ。宿敵から黒星を喫したことで、SNS上ではチームや選手に対する厳しい声が上がっているが、フェルナンド・ゴンサレス氏は、「・才能の浪費・バルセロナ中が彼と弟が夜何をしているかを知っている・体力的に30分以上は持たない・プレーする時間よりもケガをしている時間の方が長い」と後半から出場した兄への批判投稿を自身のインスタグラムで引用しながら、「さあ僕たちが何をしているのか教えてください。あなたはピエロでなければならない。あなたは兄のスポーツキャリアを多少なりとも気に入っているかもしれないが、彼の仕事や献身に疑問を呈するのは、僕たちのことをまったく知らない無知な人だ」と反論している。
また、「・バルセロナ中が彼と弟が夜何をしているかを知っている」という意見については、「まず第一にもし僕らが(夜間に)外出するとしたら、もうそういう年頃なんだ。僕たちは若いし何よりも人間だ」と問題がないことを強調。続けて、「そして第二にもちろん僕たちはいろいろなことをしている。普段から食生活を守り、サッカーを観戦して歯を磨いて眠る。多分こういうことだろう?」と主張した。
最後には、「今は批判や批評ばかりだが、兄のことを一番よく知っているのは僕である。彼の努力と犠牲のおかげで、彼は人生で彼にふさわしい地位に就くと確信している。それは時間の問題だ」と述べた。シーズンが佳境を迎えるなか、ペドリは周囲の雑音を黙らせる活躍を見せられるのだろうか。
2024年04月23日 20:39
元日本代表FWの城彰二氏が4月23日、自身のYouTubeチャンネルに最新コンテンツを投稿。U-23日本代表のGK争いについて私見を述べた。
【動画】城彰二がU-23日本代表の韓国戦を語る
パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップに参戦中の大岩ジャパンは、22日にグループステージ最終節で韓国と対戦し、0−1で敗れた。
75分に決勝弾を浴びたシーンでは、右CKにファーサイドで反応したキム・ミヌに、ヘッドで決められた。この時、GK野澤大志ブランドンは前に出たが、セーブできなかった。
城氏は「あそこで出ていったんだったら、やっぱり触らなきゃいけない」として、「セットプレーで失点するのは厳しい」と指摘。野澤と、第1節の中国戦(1−0)、続くUAE戦(2−0)に出場した小久保玲央ブライアンとの比較にも言及する。
「私が見る限りでは、かなり小久保君の方がポテンシャルも高いし、見ていて、すごくどっしりしているというか。しっかりと最後の砦ということで、雰囲気も内容も数段上なのかな」
城氏は、現時点では小久保の方が優れていると見ているようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月23日 20:18
ドイツ2部のフォルトゥナ・デュッセルドルフの公式Xは4月23日、田中碧の練習合流を報告した。
在籍3年目の田中は、今季のリーグ戦ではここまで26試合に出場し、6ゴール・3アシストを記録。現在3位と1部昇格を目ざすチームで主力として活躍していたが、4日に行なわれたDFBポカールの準決勝・レバークーゼン戦の前に急性虫垂炎の手術を行ない、約3週間ほど離脱していた。
【動画】やっと戻ってきた! ピッチで元気な姿を見せる田中碧
そんな日本代表MFが、ピッチに戻ってきた。元気にトレーニングに励む姿に、SNS上では「おかえりなさい!」「復帰嬉しい!」「回復早い」「無理をせずにやってね」「やっと帰ってきた」「待ってました!」「碧はチームに必要な存在」「残り試合勝ってブンデス昇格しましょ」などの声が上がった。
デュッセルドルフは次戦、28日にシャルケと相まみえる。田中の出番はあるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月23日 20:08
ラツィオの鎌田大地はイゴール・トゥドール監督が招聘されて以来、劇的に立場が変化した。
2024年04月23日 20:00
かつて元日本代表DF内田篤人氏も在籍していたドイツのシャルケがブンデスリーガ2部で苦しいシーズンを過ごしている。
今季のシャルケは1部復帰を期待されていたが、第30節まで終了した現時点での順位は13位。3部へ自動降格となる17位カイザースラウテルンとは勝ち点6差で、残り4試合の結果次第では昇格どころか降格もあり得るという状況にある。
こうしたシャルケの現状にはOBも心を痛めている。シャルケに2年間在籍し、2010-11シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)では内田氏らとともにシャルケをクラブ史上初のベスト4進出に導いたラウール・ゴンサレス氏もその一人のようだ。現在レアル・マドリードのBチームで指揮を執る同氏は、22日にマドリード市内で行われたイベントに出席した際にシャルケについて尋ねられ、以下のように語った。
「もちろん僕は今でもシャルケのことを見ているよ。彼らは常に僕の心の中にある。あのクラブで僕はキャリアの終盤に家族と一緒に素晴らしい時間を過ごすことができた。チャンピオンズリーグではベスト4になって、DFBポカールでは優勝した。そうしたことは、レアル・マドリードのように当たり前に達成できることではないんだ。だから、今のシャルケで起きていること、あの素晴らしいサポーター達に起きていることを思うと、僕は悲しくなる」(ドイツ紙『Bild』より)
「将来再び成功することを願っている」とも語ったラウール氏。その思いは大多数のシャルケサポーターも一緒だろう。クラブ創立1904年、ブンデスリーガ創設前に行われていたドイツ全国選手権優勝7回、DFBポカール優勝5回、UEFAカップ(現UEFAヨーロッパリーグ)優勝1回の実績があり、下部組織からマヌエル・ノイアーやメスト・エジル、レロイ・サネなどを輩出しているシャルケは、間違いなくドイツ屈指の名門。一日も早い復活が待ち望まれている。
2024年04月23日 20:00
34節を消化した今季のイタリア2部セリエBで、現在首位を走るパルマ・カルチョ。
4季ぶりのセリエA昇格が見えてきたこの古豪に22日、クラブ創設110周年を記念した限定レトロジャージ・コレクションが登場した。
本コレクションでは、クラブを象徴する歴史的な3つのユニフォームを数量限定で復刻している。とりわけ2つのユニフォームは、90年代のセリエAやパルマを知る人には懐かしすぎるものだろう。 Parma Calcio 110 Retro Collection
パルマ・カルチョ 限定版 復刻レトロユニフォーム 1982
“1982”というアイテム名が付いたこのユニフォームは、1981-82、1982-83の2シーズンで使用したホームユニフォームの復刻版。両シーズンともセリエCを戦っていた。オリジナルのサプライヤーは「Ennerre」。
この両シーズンはとくに目立った成績を残したわけではないが、初めて胸スポンサーが付いたユニフォームとして歴史的な一着となっている。その胸ロゴは地元パルマの食肉加工会社「Prosciutto di Parma」で、王冠ロゴマークが印象的。
パルマ・カルチョ 限定版 復刻レトロユニフォーム 1994
1993-94、1994-95の2シーズンで使用したホームユニフォームの復刻版で、アイテム名が“1994”。オリジナルのサプライヤーは「Umbro」で、胸スポンサーは黄金期を支えた「Parmalat」だった。
白地に青と黄の差し色を配したこのデザインは、90年代前半のパルマ躍進を象徴する一着。ジャンフランコ・ゾラ、ディノ・バッジョ、ファウスティーノ・アスプリージャ、フェルナンド・コウト、トマス・ブロリンといった選手を擁し、UEFAスーパーカップ、UEFAカップと2つの欧州タイトルを獲得している。
パルマ・カルチョ 限定版 復刻レトロユニフォーム 1999
ジャッロブルー(黄と青)のボーダー柄が初めて登場した、1998-99シーズンの歴史的なユニフォーム。オリジナルのサプライヤーは「Lotto」で、この1シーズンのみの契約だった。
このシーズンはセリエAを4位でフィニッシュ。そしてクラブ史上2度目のコッパ・イタリア優勝を成し遂げている。
ファン・セバスティアン・ベロン、エルナン・クレスポ、アレッサンドロ・ネスタ、ファビオ・カンナヴァーロ、エンリコ・キエーザなど人気選手が所属した時代で、このボーダーデザインは華やかな90年代セリエAを象徴する一着だ。
イタリア勢多し!史上最高の「ストライプ・デザイン」を持つ欧州5つのチーム
クラブ創設110周年を記念したレトロジャージ・コレクションは、各アイテム200着の数量限定でクラブ公式オンラインストアにて販売中。
2024年04月23日 19:42
アーセナルの冨安健洋は、チェルシー戦で復帰を果たすのか。
現地時間4月17日に行なわれたチャンピオンズリーグの準々決勝・第2レグ、バイエルンとの一戦で約4か月半ぶりのスタメン出場を果たした冨安。しかし、3日後のプレミアリーグ第34節・ウォルバーハンプトン戦ではメンバー外となった。
この理由について、ミケル・アルテタ監督は「(バイエルン戦で)打撲を負い、少し腫れもあり、このゲームでプレーするにはフィットしていなかった」と説明していた。
【PHOTO】まさにスタジアムの華! ワールドクラスたちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介!
23日にはチェルシーとのホームゲームを控えるなか、アーセナルの地元メディア『football.london』は、冨安が復帰すると予想。さらに、スタメンでの起用を望んでいるようだ。
「夢のシナリオを描くなら、この日本代表DFは絶好調のコール・パーマーを止めるのにはうってつけだ。しかしパーマーは体調不良で練習を休んでいるため、欠場するかもしれないという情報もある。
それでも、ガナーズ戦での奇跡的な回復も、決して否定はできない。もし彼が出場するのであれば、冨安が先発で優先されるのは間違いない」
注目必至のロンドンダービーは、日本時間で24日の4時にキックオフ予定だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月23日 19:41
“スーペル・デポル”の異名で欧州を席巻してから約20年、凋落の一途を辿ったデポルティーボはプリメーラ・フェデラシオン(スペイン3部相当)にまで戦いの舞台を下げたが、それでもサポーターの熱量は衰えていないようだ。
2024年04月23日 19:39
元日本代表MFの小野伸二氏が、4月23日にフジテレビ系列で放送されたサッカー専門番組「MONDAY FOOTBALL みんなのJ」に出演。ヴィッセル神戸のFW大迫勇也のプレーを称賛した。
神戸は同20日、J1第10節で湘南ベルマーレと敵地で対戦。スコアレスで迎えた90+3分、武藤嘉紀のゴールで均衡を破り、1−0の勝利を収めた。
決勝点の場面では、大迫の動きが光った。山口蛍の縦パスをボックス内で受けた背番号10が折り返す。これは敵DFに弾かれたものの、味方と相手が競って、こぼれたボールを素早く回収した大迫の正確なラストパスから武藤が決めた。
【動画】神戸FW大迫勇也のアシストで武藤嘉紀が決勝弾
小野氏は、大迫がクロスを上げた後のプレーに注目する。
「誰よりも早く反応しているんですよ、セカンドボールに。たぶん、ボールの位置、相手、自分のチームメイトの競り合いの形を見て、『あ、これ、落ちてくる』と予測できたと思うんですね。1人動き出し、相手選手は止まっていますから。その後、ゴールに結びつけるパス。最高でしたね」
“半端ないストライカー”がゴール以外でも見せ場を作った。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月23日 19:37
フランクフルトはいつも週頭にメディア関係の予定を知らせてくれる。今週、広報から届いたメールには、通常監督と選手一人がメディア対応するところ、対応選手が2人と記載されていた。それも水曜日に1件と木曜日に1件と別々に設定された記者会見。そのうちの一人が長谷部誠だったことで、「ひょっとして」という気持ちがなかったわけではない。
ただ、それにしては何のリリースもなければ、噂の記事もない。ビルト紙は「チームが不調でテコ入れが必要なため、今週は例外的にリーダー2選手の記者会見が予定されている」という論調の記事を載せていた。
記者会見場に到着すると、地元記者やクラブ関係者からは普段通りの雰囲気に感じられた。長谷部誠ほどの選手が「引退表明」あるいは「現役続行」という記者会見だったら、先にリリースがあって、それから大々的にというのを勝手にイメージしていたので、ビルト紙の指摘通り、この日は通常の選手インタビューなのかなと思っていた。
だが、広報とともに会場に現れた長谷部は、「今季限りで現役引退することを決めました」と発表した。後方スクリーンには「ダンケ、マコト!(ありがとう、マコト!)」のドイツ語の文字が準備されていたものの、おそらく会見場にいた地元記者を含め、誰もこれが引退表明会見になるとは思っていなかったのではないだろうか。
【PHOTO】今季限りでの現役引退を発表…!40歳になった長谷部誠のキャリアを厳選ショットで振り返る!(2003〜2024)
地元記者でさえ「寝耳に水」のような驚きのタイミングで、驚きの内容が発表されることはそうはない。通常、正式発表があるまでは公表しないでね、というところで、断片的な話は出てきたりするものだ。
SNSで「長谷部誠記者会見をYouTubeライブでやります」というのがクラブサイドからアップされても、「引退会見をやります」というものではなかった。今回に関しては憶測が流れることがないくらい、周到に準備されていたのだろう。
ネット記事では盛んに様々な情報が出ては消えていく。眉唾ものの話があたかも本当であるかのように装飾されてはSNSで瞬く間に拡散されていき、時に炎上をしながらも、気が付くと鎮静化していく。そうしたうごめく渦の中にいることが日常化されてしまったら、本当に正しいことがなんなのかもわからなくなってしまう。
自分の口から正しい情報をストレートに伝えたいし、それが自身にとっても、チーム、クラブ、ファンにとっても、そしてメディアにとっても大切なことだからという長谷部の思いをそこに感じるのだ。
ドイツ語で30分間、率直な心境を言葉にし続けた。長谷部はメディアに感謝の言葉を述べたが、メディアサイドも長谷部には感謝の思いでいっぱいだ。僕自身がそうであるし、フランクフルトの番記者はみんな、ことあるごとに長谷部の対応の素晴らしさに賛辞を贈っている。
個人的に思い出すのは2021年、ホームでのブレーメン戦だ。89分にフランクフルトがアンドレ・シウバ(現レアル・ソシエダ)のゴールで逆転に成功し、あと数分で勝点3を手にすることができるはずだった。だがアディショナルタイム1分、ゴール前でのこぼれ球の競り合いに必死に駆け出した長谷部だったが、伸ばした足はボールではなく、ブレーメンMFのディビィ・クラーセン(現インテル)を倒してしまった。響き渡る笛の音。このPKを決められ、引き分けで試合は終わった。
自分のミスで勝点3を獲り逃したともなれば、フラストレーションがあふれ、感情をコントロールしきれず、メディアの前に立ちたくない選手もいるだろう。だが、長谷部は普段通りにミックスゾーンに現われ、地元メディアに向けて、「あれは僕のミスだった」と自分から切り出し、反省の弁を述べ、「でも、サッカーってそういうものだから」とこぼした。
地元記者は「わかっているよ」といわんばかりに温かい微笑みでそんな長谷部の言葉にうなづいていた。
記者だけではない。試合後、さすがに失望を隠しきれずにピッチにしばらく立ち尽くす長谷部を、当時監督だったアディ・ヒュッターは何度も何度も抱き寄せ、大きなボディランゲージを交えて声をかけ続けていた。
どれだけ重要な存在なのか。誰だってミスを犯すことはある。この日も、長谷部のプレーに、存在にチームは何度も救われていたのだ。そのことをフランクフルトの関係者はみんなわかっているから。これまでも、いまも、そしてきっと、これからも。
ブレーメン戦後のコメントを聞き終えた地元記者の一人が、僕に話しかけてきた言葉は今でも僕の心に残っている。
「あれこそがなぜハセベが『プロ選手の鏡』と呼ばれる所以だよ。勝った後に機嫌よく話すことは誰でもできる。だが負けた試合の後でも、大きなミスをした後でも、長谷部はいつも通りに対応してくれる。あれが勇気というものだ。あれこそがプロフェッショナルというものだ」
取材・文●中野吉之伴
2024年04月23日 19:34
ジョゼ・モウリーニョ氏が、マンチェスター・ユナイテッド指揮官時代の教え子であり、現在はユヴェントスに所属する元フランス代表MFポール・ポグバについて言及した。22日、イギリス紙『テレグラフ』のインタビュー内でコメントしている。
昨年8月20日に行われたセリエA開幕節ウディネーゼ戦後の薬物検査で、筋力増強などの作用があるテストステロン値の上昇が確認されたポグバ。イタリア反ドーピング機構(NADO)から暫定的な資格停止処分を科された同選手は、検査結果を不服として再検査を実施したものの、新たに採取したBサンプルでも再び陽性が確認されたため、2月29日にイタリア反ドーピング裁決機関(TNA)から4年間の出場停止処分が下された。
ポグバ加入と同時期である2016年夏にマンチェスター・ユナイテッドと契約し、2018−2019シーズンの序盤には同選手との確執が報じられたモウリーニョ氏は、ポグバについて「ただひとつ言えるのは、キャリアのある時期には、ほとんど誰にでもあることだ」と前置きしつつ、「自分が何者なのか、そして自分がどうあるべきなのかを少しずつ失ってしまうのだ」と発言。「フランスがワールドカップで優勝した後のシーズン、ポール(・ポグバ)は違った姿で戻ってきたと思う」と2018年に開催されたFIFAワールドカップロシアを経て、ポグバに変化が生まれていったと明かしている。
また、「ワールドカップは、彼にとってサッカーが最も重要なことではない次元に彼を引き込んだ」と見解を告白。一方で、過去に対立を繰り返したポグバの現状に対しては、「ポールの状況を全く楽しんでいない」と自らの心境を吐露した。
2024年04月23日 19:12
感情を爆発させた印象的なシーンだった。
2024年04月23日 19:00
Jリーグは23日、ホームグロウン制度における2024シーズンのホームグロウン選手の人数および不遵守への対応を発表した。
ホームグロウン制度は、各クラブが選手育成にコミットし、アカデミーの現場を変えていくことを目的に導入されたもの。Jクラブはホームグロウン選手を規程の人数以上、トップチームに登録する必要がある。
2024シーズンの規程人数は、J1:4名、J2/ J3:2名となっている。
J1・J2・J3各クラブのホームグロウン選手人数は以下の通り(※カウント基準日は第1登録ウインドー終了の3月27日)。
■J1
15名 広島
13名 柏
12名 FC東京
11名 鹿島
10名 川崎F、横浜FM、磐田
8名 札幌、名古屋、京都、G大阪、C大阪、神戸
7名 浦和、東京V
6名 湘南、新潟
5名 福岡
4名 町田、鳥栖
■J2
11名 清水、大分
7名 千葉、山形
6名 愛媛、甲府
5名 仙台
4名 熊本、横浜FC、長崎、栃木
3名 山口、徳島、鹿児島
2名 水戸、秋田、岡山
1名 群馬
0名 いわき、藤枝
■J3
13名 大宮
4名 沼津、讃岐、鳥取、松本
3名 長野、金沢、北九州
2名 今治、琉球、岐阜
1名 宮崎、富山、YS横浜
0名 福島、八戸、相模原、奈良、岩手、FC大阪
※ホームグロウン選手は、Jリーグ公式サイトの選手名鑑で「HG」と表記
※第2種トップ可、特別指定選手は対象外
J1最多はミヒャエル・スキッベ監督のもと3位につけるサンフレッチェ広島。実にチームの半数近い15名のホームグロウン選手が在籍している。
一方、J1最少は首位のFC町田ゼルビアと17位のサガン鳥栖。数年前にはアカデミーから次々とタレントを輩出していた鳥栖だが、その多くが移籍したこともあり4名と意外な位置になった。
ちなみに、ホームグロウン(HG)選手の定義はこちら。
・12歳から21歳の間、990日以上、自クラブで登録していた選手
・満12歳の誕生日を含むシーズンから、満21歳の誕生日を含むシーズンまでを対象とする
・期間は連続していなくてよい
・期限付移籍の選手は、移籍先クラブでの登録とみなす
・21歳以下の期限付移籍選手の育成期間は、移籍元クラブでカウントする
・選手を国籍、又はプロ/アマの別、又は年齢で区別しない
・JFA・Jリーグ特別指定選手は、HG選手と見なさない
【インタビュー】中村俊輔さんに“レジェンドクリニック”で聞いた!「うまい選手」と「こわい選手」の違いとは
J2/J3の規程人数(2名)に満たなかったJ2の3クラブとJ3の9クラブは、2025シーズンのプロA選手「25名枠」から不足人数分が減じられる。
2024年04月23日 18:50
覚えているのは就任会見で語られたその言葉だ。
2015年10月、解任されたブレンダン・ロジャーズの後任としてリバプールの監督に迎えられたドイツ人の指揮官は、記者団を前に自らを「ノーマル・ワン(普通の人)」と言った。ジョゼ・モウリーニョのかの有名な「スペシャル・ワン(特別な人)」を引き合いに出しての軽妙な自己紹介だった。
こうして始まったユルゲン・クロップのアンフィールドでの日々は、決してノーマルではなかった。それは、スペシャルなものだった。30年ぶりとなる悲願のリーグ優勝をもたらした。チャンピオンズリーグの制覇にも導いた。クロップの足掛け9年は、クラブの歴史のなかでも最も喜びと興奮と輝きとに満ちた時間だったはずだ。
クロップはリバプールというクラブも街も、「スカウス(あるいはスカウサー)」と呼ばれるそこに暮らす人々のことも、よく分かっていた。
産業革命の時代に港湾都市として発展したリバプールは、港の労働者がその繁栄を支えたいわゆるワーキングクラスの街で、独自の価値観を持っている。地元への帰属意識がとても強く、それが一種の閉鎖性となって中央を毛嫌いするメンタリティーが根を下ろしている。
彼らは自分たちをイングランド人ではなく「スカウス」として認識している。ファイナルの舞台に立ったとき、スカウスたちは国歌演奏をブーイングで掻き消そうとする。2年前にエリザベス女王が亡くなったとき、崩御を悼むキックオフ前の黙祷を破る野太い野次さえ上がった。
こうしたスカウスの特殊性をよく理解して、クロップは“俺たち”の一員として彼らに受け入れられた。
クロップは決してファンのことを悪く言わなかった。常に彼らの側に立った。KOP(リバプールサポーターのこと)とここまで心を通わせた監督はいないだろう。
【PHOTO】ワールドクラスたちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介!
スカウスの心に刺さったのは、クロップのアグレッシブなフットボールもだ。ゲーゲンプレッシングでボールを奪い取り、そこから一気呵成にゴールへと押し寄せる、まるでヘビーメタルをかき鳴らすような激しいクロップ流は、スカウスの血をたぎらせる彼らにとっての“本当の”フットボールだった。
スカウスだけではない。それはイングランド人の琴線に触れるフットボールでもあった。自分のクラブの次にクロップのリバプールが好きだというファンは少なくない。僕の周りの友人・知人もそうで、ウェストハムのファンも、マンチェスター・シティのファンも、アーセナルのファンも、みんなリバプールの試合は好んで観戦する。
ちなみに、ペップのシティを観たいというファンは逆に多くない。パスを繋いで繋いで、また繋ぎ、真綿で首を絞めるように相手を追い詰めるグアルディオラのポゼッションスタイルはどうにもじれったいのだ。共感を覚えるのは、秩序立ったペップ流より、秩序を破壊するようなクロップ流だ。
もちろん、クロップを快く思わないアンチも一定数存在する。彼らが嫌うのは彼のオーバーなアクションだ。勝利のその瞬間、誇らしげに拳を突き上げる芝居がかったあのセレブレーションは僕も好きではない。負けた相手への配慮に欠けるし、見るからに傲慢だ。当然それも、クロップは計算の上でやっているだろう。そうすることで“俺たち”の感情を昂らせ、結束をより一層強固にするのだ。彼一流の深謀遠慮がそこにはあるはずだ。そうだとしても、あのガッツポーズはあまりに子どもじみている。
そんなクロップが、今シーズン限りでリバプールの監督を退任することになった。電撃発表があったその日、「2024年1月26日」は、スカウスにとって生涯忘れられない1日になっただろう。
良くも悪くも感情を揺さぶり、興奮を掻き立てたクロップがいなくなる──。心にぽっかりと穴が空いたみたいだ。
文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
Steve MACKENZIE
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーターだ。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で手掛け出版した。
※『ワールドサッカーダイジェスト』2024年4月4日号より転載
2024年04月23日 18:37
J3の松本山雅FCは4月23日、2024サマーユニフォームのデザインを発表した。
同ユニのコンセプトは、シーズンユニと同様に「雷鳥」。クラブは公式サイトで「冬仕様から夏仕様の羽に姿を変えた雷鳥をイメージしたユニフォームは、世界的にも珍しいブラウンカラーを採用したスペシャルなユニフォームに仕上がりました」と説明している。
【画像】「激シブじゃん」など反響! 松本のサマーユニ
この特別仕様のユニを公開したクラブの公式Xには、以下のような声が上がった。
「デザイン攻めててめっちゃいい!欲しいなぁ」
「凄いデザイン!」
「ザンクトパウリみたいでカッコいいじゃん!」
「山雅の雷鳥ユニ格好いいな」
「良き良き」
「カッコいい!!センスいいな〜」
「おお、渋い」
「いいじゃん」
「ちょっとヴィッセルっぽい色合い...?」
「激シブじゃん」
なお、このユニフォームは、7月にホームで行なわれるJ3第21節のFC大阪戦と23節の福島ユナイテッドFC戦で着用される。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部