2022年05月25日 13:31
サッカースウェーデン代表のズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)の銅像の鼻のレプリカが、オークションサイトに出品されている。古巣クラブのファンは、イブラヒモビッチが金のために自分たちを裏切ったと考えており、サッカーの商業化に対する抗議だと主張している。 今回出品されたのは、2019年にイブラヒモビッチの故郷の街マルメ(Malmo)に建てられた銅像の鼻部分のレプリカで、24日時点でオークションサイト「イーベイ(eBay)」で610ドル(約7万7500円)の値がついている。 等身大の銅像は何度も損壊の被害に遭い、建ってから1か月後には鼻の部分がなくなると、その翌月には足も持ち去られて周囲のフェンスをなぎ倒すようにして倒壊した。イブラヒモビッチは、同年11月からストックホルムのハンマルビーIF(Hammarby IF)に出資しており、プロキャリアをスタートさせたマルメFF(Malmo FF)のファンの怒りを買っていた。 マルメのファンは、出品したのは今もオリジナルが見つかっていない、銅像の鼻部分のレプリカで、「愛情よりも金銭を選んだことは非常に高くつく」と知らせるためにオークションに出したと主張している。 特設サイトのwww.vararnasan.se(var ar nasanはスウェーデン語で「鼻はどこ」の意味)では、イブラヒモビッチは「故郷の街と、キャリアの出発点となったクラブに対する愛情よりも、金を選んだ」と説明されている。 出品者は、売り上げは「商業化した現代サッカーと闘い、クラブとサッカーへの愛情を中心としたスポーツを促進する」活動に使用する予定だと話している。■関連記事 ・イブラの銅像が脚をへし折られ倒壊、地元からは撤去求める声も ・イブラが「ヘイトクライム」被害を訴え、銅像に火放たれ住居には落書き ・イブラヒモビッチの銅像が故郷でお目見え、本人より大きい2.7m
2024年04月19日 09:45
18日に行なわれたU23アジアカップのグループA第2節、インドネシア代表がオーストラリア代表を1-0で撃破するという驚きの試合があった。
初戦でカタールを相手に敗れていたインドネシアは、グループステージ突破に向けて絶対に負けることができない試合だった。
それに向け、17日のルヴァンカップでいわてグルージャ盛岡を相手に戦ったばかりのジャスティン・ハブナー(セレッソ大阪)も急遽チームに合流。
ハブナーはいわてグルージャ盛岡戦を終えたあとすぐに飛行機に乗ったが、スケジュール上フィリピンのマニラを経由するルートを使わざるを得なかったため、カタールに到着するまで18時間もかかってしまったとのこと。
『Solopos』によれば、ハブナーがカタールの国際空港に到着したのは試合開始の2時間前であったとのこと。
ジャーナリストは「試合に出場するのはかなり難しい」と報じていたものの、なんとハブナーはいきなりベンチ入り。
インドネシアはオーストラリアにペナルティキックを与えてしまう場面があったが、GKのエルナンド・アリがセーブ。
彼はもともとペナルティキックを得意としているスペシャリストだそうで、完璧なコース読みでオーストラリア代表のモハメド・トゥレのシュートをブロックした。
さらに45分には、ハンドでそのペナルティキックを与えてしまったDFコマン・テグーが先制点を決め、インドネシアにリードをもたらす。
そして72分からはこの1点を守るために中0日で合流したジャスティン・ハブナーも途中出場。最終ラインを固め、勝利に大きく貢献した。
『Solopos』によれば、インドネシアサッカー協会が発足してから全てのカテゴリーでオーストラリアと対戦したのは18回。その成績は1勝3分14敗だったそうで、これが歴史上2回目の白星だった。
その唯一の勝利は1981年8月30日、1982年のワールドカップに向けたアジア予選で、インドネシアホームで行なわれた試合だったという。
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ハブナーも本格合流して戦うインドネシア、次の試合は21日午後7時半(現地時間)から行なわれるヨルダンとの対戦だ。
すでに1位のカタールが決勝トーナメント進出を決めているため残りは1枠だが、ヨルダンに勝てばインドネシアは2位以内を確定させることができる。
2024年04月19日 09:11
リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督がアタランタ戦を振り返った。18日、イギリスメディア『スカイ』が同監督のコメントを伝えている。
ヨーロッパリーグ(EL)・準々決勝セカンドレグが18日に行われ、アタランタとリヴァプールが対戦した。11日に行われたファーストレグでは本拠地『アンフィールド』で0−3の敗戦を喫し、大きなビハインドを抱えたまま運命のセカンドレグに臨んだリヴァプール。試合は、開始早々の7分にPKからモハメド・サラーがゴールを沈め、アウェイのリヴァプールが先制に成功する。しかし、以降は両者ともに得点を奪えず、そのまま1−0で終了し、2戦合計3−1でアタランタが準決勝に駒を進めた。
試合後のインタビューに応じたクロップ監督は、「自分たちに大きなハードルを与えたのは明らかだった」と結果的に敗退の要因となったファーストレグに対する後悔を口に。一方、「今夜の試合は、選手たちが見せた意欲とパワーにとても感心した。彼らのプレーは信じられないほど素晴らしかった」とアタランタ戦のパフォーマンスに称賛を送っている。
また、「本当にトリッキーだったし、ちょっと急ぎすぎたところもあった」と述べつつ、「トレント・アレクサンダー・アーノルドのコンディションがもう少し良かったら、もうちょっと長くプレーできただろう」と負傷明けながら先発でプレーしたイングランド代表DFについてコメント。続けて、「彼がプレーしたということでさえ信じられないことだ。最終的には彼はガス欠になっていた」と同選手が万全な状況ではなかったと明かした。
しかしながら、「私たちは試合に勝った。それが私たちが見せたかった反応だった」と手応えも告白。さらに、「我々はリーグに集中しなければならないし、まさにそれがこれから私たちがやることだ。今夜は試合に勝ったので、勝利の道に戻ってきた」と見解を示し、「複雑な感情だ。敗退したが試合には満足している。ダブリン(決勝の舞台)に行きたかったが、そうはならなかった。あとひとつコンペティションが残っており、そこに全力で取り組むつもりだ」とプレミアリーグ制覇に向けた決意を語っている。
2024年04月19日 08:35
15日から開幕したU23アジアカップ。今年の大会は夏に行なわれるパリ五輪の予選を兼ねたものとなっているため、一層大きな注目を集めている。
U-23日本代表チームは16日に大会の初戦を戦い、中国を相手に1-0と勝利を収めることに成功した。
しかしながら前半の早い時間帯で西尾隆矢が退場となり、長い時間を10人でしのぎ切るという非常に厳しい内容で、選手の負担も大きいものになってしまった。
そして、19日の午後7時半(現地時間)からはグループステージ第2節のUAE代表戦に臨む予定となっている。
UAE代表はグループステージの第1節で韓国代表と対戦しており、試合は0-1で敗れているものの、最小の得点差に抑えてみせた。
『Kooora』によれば、監督を務めているマルセロ・ブロリ氏は「前節の試合で出た反省点にしっかりと取り組みたい。日本の試合を分析し、その長所と短所を特定しようと務めてきた。我々は相手の弱点を突く」と話していたとのこと。
マルセロ・ブロリ氏はウルグアイ人の監督で、選手時代はA代表にも選ばれた経験を持っている名ボランチであった。
現役引退後は指導者としてプログレッソやダヌビオ、ペニャロールでアシスタントコーチを務め、2022年からウルグアイU-20代表監督に就任した。
その後、2022年末に行われたFIFAワールドカップを終えたあとにA代表を率いていたディエゴ・アロンソ監督が辞任し、その穴を埋める暫定指揮官として招聘されたのがマルセロ・ブロリ氏である。
さらに、マルセロ・ブロリ氏に率いられたウルグアイA代表が戦ったのがアジア遠征で、相手は韓国と日本であった。
2023年3月24日に国立競技場で行われたキリンチャレンジカップで、日本代表とそのマルセロ・ブロリ率いるウルグアイが対戦。
試合は38分にフェデリコ・バルベルデが先制点を奪取し、ウルグアイがリード。しかしその後鎌田大地に代わって途中出場した西村拓真がファーストプレーで同点弾を叩き込み、1-1という結果で終了している。
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直近で日本代表との対戦経験を持っているマルセロ・ブロリ監督。今回のチームの「長所と短所」はどのように見ているのだろうか。
グループステージ突破をかけた日本代表とUAE代表の試合は『DAZN』で24時30分から中継される予定となっている。
2024年04月19日 07:43
ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)・準々決勝セカンドレグが18日に各地で開催された。
2024年04月19日 07:40
カナディアン・プレミアリーグ(カナダ1部)を戦っているパシフィックFCは、「元日本代表の中村憲剛氏がゲストコーチとしてチームに参加する」と公式発表した。Pacific FC welcome J. League standout Kengo Nakamura as a temporary coach until May 5th 💜@kengo19801031 joins the Tridents while completing his Japan Football Association (JFA) S licence, the highest coaching licence in Japan.#ForTheIsle l #RisingTide pic.twitter.com/fyZK9op8XJ
— Pacific FC (@Pacificfccpl) April 18, 2024
カナダはバンクーバー・ホワイトキャップスやトロントFCなどのクラブが隣接するアメリカのリーグに越境参加していることで知られる。
しかしパシフィックFCはカナダの国内で行なわれているカナディアン・プレミアリーグに参加しているクラブで、2018年にバンクーバー島で設立されたもの。
2021年にはカナディアン・プレミアリーグを優勝したものの、昨年はレギュラーシーズンで8チーム中4位となり、プレーオフでは準決勝で敗退している。
また2018年の創設年には元デンマーク代表の名ウインガーであるミカエル・シルヴァーバウアーが監督を務めていたことでも知られる。
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現在の指揮官はその当時にアシスタントコーチを務めていた38歳の青年指導者ジェームズ・メリマンで、バンクーバー・ホワイトキャップスで育成年代を長くコーチしていた経験を持つ人物である。
なお中村憲剛氏は20日に行なわれるヴァラーFC戦に帯同し、英語でスピーチを行う予定であるそうだ。
2024年04月19日 07:15
18日に行なわれたUEFAカンファレンスリーグのリール対アストン・ヴィラで、とてもめずらしい場面があった。
フランスのスタッド・ピエール=モロワで開催された試合は、リールが15分にユースフ・ヤズジのゴールで先制し、さらに67分にバンジャマン・アンドレが追加点を奪取。
しかしその後アストン・ヴィラのDFマチェイ・キャッシュがゴールを決め、2試合合計で3-3とタイスコアに持ち込んだ。
そして延長戦まで消化して決着はつかず、勝敗の行方はPK戦に持ち込まれることになった。
めずらしい場面があったのはこのPK戦。アストン・ヴィラのゴールマウスを守るアルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネスが、いつものように相手選手を挑発するような動きを見せ、ダンスをしたり、サポーターに「黙れ」というジェスチャーをしていた。
それを見た主審はエミリアーノ・マルティネスに対してイエローカードを提示。これは前半38分に続いてこの試合2枚目の警告であった。
ただ、エミリアーノ・マルティネスはこのあともゴールマウスを守り、退場することはなかった。
通常サッカーにおいては「イエローカード2枚で退場」というのは常識的なルールであるが、実は「PK戦に関しては別」なのである。
サッカーの国際規則には「延長戦を含む試合中に出されたイエローカードは、PK戦には持ち込まれない。2つの別々の警告として扱われ、当局に報告される」と書かれており、試合中のイエローカードとPK戦のイエローカードは別物なのだ。
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したがってエミリアーノ・マルティネスは退場する必要はなく、そのままプレーを続行することができたというわけである。
そしてアストン・ヴィラはこのPK戦で4-3と勝利。エミリアーノ・マルティネスは相手の2本のPKを失敗させ、チームの準決勝進出に大きく貢献している
2024年04月19日 07:14
ヨーロッパリーグ(EL)・準々決勝セカンドレグが18日に各地で開催された。
アタランタにファーストレグで0−3と敗れたリヴァプールは、試合開始から7分でモハメド・サラーがPKを決めて、2点差に迫る。しかし、その後はアタランタの強度の高い守備に苦しめられ、効果的な攻撃を仕掛けることができなかった。ファーストレグのリードを守り切ったアタランタが2戦合計3−1で勝利し、クラブ史上初となるEL準決勝進出を決めた。
今ステージで唯一の同国対決となったミランとローマは、ファーストレグを1−0で先勝したローマがセカンドレグでも先手を取る。12分にジャンルカ・マンチーニが先制点を決めると、22分にはパウロ・ディバラが見事なコントロールシュートで追加点を奪った。しかし、31分にローマはゼキ・チェリクがレッドカードで退場。ただ、ミランはなかなか数的有利を活かすことができず、反撃はマッテオ・ガッビアが85分に決めた1点のみ。2戦合計3−1でローマがミランを下し、準決勝進出を決めた。
ブンデスリーガを無敗優勝したばかりのレヴァークーゼンは、ウェストハムとアウェイで対戦した。マイケル・アントニオに先制点を許し、試合内容でも苦戦を強いられたが、試合終盤の89分にジェレミー・フリンポンがゴールを決めて、セカンドレグを1−1で終えた。ファーストレグで2−0で勝利していたため、EL準決勝進出が決定。なお、公式戦の無敗記録を44試合に更新した。
ファーストレグで1−2と敗れたマルセイユは、ホームにベンフィカを迎えた。両チームともに得点が生まれずに迎えた79分、途中出場のマルセイユFWファリス・モウムバグナが値千金のゴールを決め、2戦合計スコアを2−2の同点に持ち込む。その後、両チーム互いに譲らず、勝負はPK戦へ突入した。アンヘル・ディ・マリア、アントニオ・シウヴァが失敗したベンフィカに対し、マルセイユは4人全員が成功。マルセイユがEL準決勝進出を決めた。
この結果、EL準決勝はアタランタ対マルセイユ、ローマ対レヴァークーゼンのカードに決定した。
■EL準々決勝・セカンドレグ
ローマ(イタリア) 2−1(2戦合計:3−1) ミラン(イタリア)
アタランタ(イタリア) 0−1(2戦合計:3−1) リヴァプール(イングランド)
ウェストハム(イングランド) 1−1(2戦合計:1−3) レヴァークーゼン(ドイツ)
マルセイユ(フランス) 1−0(2戦合計:2−2/PK:4−2) ベンフィカ(ポルトガル)
2024年04月19日 07:00
元ドイツ代表MFで、主にバイエルン・ミュンヘンで活躍したバスティアン・シュバインシュタイガー氏。
2024年04月19日 06:55
先週半ばに行なわれたUEFAヨーロッパリーグ準々決勝ファーストレグで、アタランタ相手にホームで0-3と大敗してしまったリヴァプール。
17日には突破に向けたわずかな望みをかけて敵地に乗り込み、アタランタとのリターンレグでの戦いに臨んだ。
わずか750名しかリヴァプールサポーター向けのチケットが売られなかったという完全アウェイの状況で行なわれた試合は、開始から間もなくリヴァプールが先制。
アレクサンダー=アーノルドが蹴り込んだクロスからアタランタのハンドがあり、7分にモハメド・サラーがペナルティキックを成功させる。素晴らしいスタートで突破への望みを繋げた。
しかしながら少なくとも90分以内に2点を決めなければならないリヴァプールは、やや慌ただしいプレーで追加のゴールをあげられず。
最終的には1-0で勝利することには成功したものの、2試合合計の結果では1-3と及ばず。ユルゲン・クロップ監督最後のヨーロッパリーグはベスト8で敗退という結果となった。
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なお遠藤航はこの試合でベンチスタートとなり、試合終了まで出場機会はなかった。
現在プレミアリーグで3位となっているリヴァプールは、このあと21日にフラムとのアウェイゲームを戦い、その後24日にエヴァートンとのマージーサイド・ダービーに臨む予定だ。
2024年04月19日 06:54
韓国と同組となったU-23日本代表の初戦は、西尾隆矢の愚かなレットカードのせいで1−0の辛勝に終わった。
17分という早い時間帯から10人になったが、GK小久保玲央ブライアンの活躍、形を崩さない守備と、経験値で中国の攻撃を耐え凌いだ。
混乱の中、前半を無失点で終えられたのが大きかったし、後半に入ってからも5バック気味になりながら、高い集中力を発揮してクリーンシートに成功したのはさすがだった。
こういった大会では、何が起きるか分からない。一人少なくても勝つべき試合でしっかりと勝点を取るのが重要で、トーナメントで結果を残すには必須の能力だ。
1月のアジアカップで、森保一監督率いる日本代表は、GKのミスが自分たちの首を絞めていた。その日本が今度はGKに救われるとは。なかなか興味深い事実だった。
その守護神・小久保のシュートストップ能力は凄まじかった。ただ、ボールをキャッチする度にうつ伏せになって時間を稼いでいたのは、いい印象ではなかった。一人少なかったので気持ちは分かるが...。
その小久保以上に評価したいのが開始8分に先制ゴールを決めた松木だ。ファイナルサードでスペースを利用する動きとパスが目立った。フリーキックの能力も高く、細谷真大らCFとの連係も良かった。
逆に最もひどかった選手は、もう言うまでもないだろう。レッドカードを食らった西尾の行為は本当に愚かだった。この退場がなければ、3−0以上の楽勝だったと思う。
【動画】西尾隆矢がまさかの一発レッド
韓国目線でみると、狭いところでチャンスを作れる松木がやはり危険だ。細谷のような選手は、フィジカル能力の高い韓国のDFは比較的対応しやすい。だが、松木が絡む攻撃は危険だ。自らスペースを作るし、周りとの素早いコンビネーションでボックス内に入る。
また、日本はプレスが速いので、ビルドアップ時にGKから6番(アンカー)への配給を狙われると、韓国としては危ないかもしれない。
文●ホン・ジェミン(フリーランス)
【著者プロフィール】
英サッカー専門誌『Four Four Two』韓国版の編集長など経てフリーに。2024年のアジアカップでは日本戦も全試合取材。韓国代表ファン・ヒチャンの自宅で独占インタビューを行なうなど選手の信頼も得ている。
2024年04月19日 06:40
イングランド4部相当となるリーグ2で奮闘していた頃から7年。当時は無名に近かったストライカーはプレミアリーグ得点王の座を争うところまで成長した。
今季アストン・ヴィラのエースとしてリーグ戦で19ゴールを奪っているFWオリー・ワトキンスだ。
28歳を迎えているワトキンスは、決して若い頃から有名だったエリートFWではない。エクセター・シティのアカデミーを経て、2013-14シーズンよりリーグ2でのキャリアがスタート。2016-17シーズンには13ゴールを記録し、その活躍から当時2部のプレミア・チャンピオンシップで戦っていたブレントフォードへとステップアップを果たした。
最初の2シーズンはそれほど印象的ではなかったが、2019-20シーズンにはリーグ戦25ゴールと大活躍。一気に才能が開花し、2020年に現所属のアストン・ヴィラへと移籍した。
英『Exmouth Journal』もエクセターからプレミア得点王候補へとワトキンスの成長ぶりに驚いているが、ステップアップした際に得点数を落とさなかったのが大きい。
リーグ2のエクセター・シティから2部のブレントフォードへ移籍した際も、初年度からリーグ戦で二桁10ゴールは奪っている。それはアストン・ヴィラでも同じで、プレミアリーグ初年度から14ゴールを奪ってみせた。リーグレベルは異なるが、エクセター時代から合わせると8シーズン連続での二桁得点達成だ。
世代別代表に選ばれた経験もなかったが、2021年にはイングランドA代表デビューも果たした。今季の活躍を考えれば、EURO2024を戦うイングランド代表に選ばれるだろう。下のカテゴリーからコツコツと実績を積んできたワトキンスはついに世界的スターになろうとしている。
2024年04月19日 06:40
ヨーロッパリーグ(EL)・準々決勝セカンドレグが18日に行われ、ローマ(イタリア)とミラン(イタリア)が対戦した。
2024年04月19日 06:30
久保建英の去就動向が注目、スペインメディアが見解
スペイン1部レアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英の獲得を巡り、イングランド1部リバプールからの関心が急浮上している。
スペインメディア上ではプレミアリーグの名門クラブが獲得へ本腰を入れる可能性が伝えられ、「魅力的なオファーになる可能性もある」と見解を示している。
久保は2022年夏にスペイン1部レアル・マドリードからソシエダへ完全移籍。昨季は中心選手としてUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に貢献し、今季は自身初のCL出場も果たした。飛躍を遂げ、再びビッグクラブから関心が寄せられていたなかで、今年2月に29年6月末までの契約延長を発表していた。
今シーズンも佳境を迎えるなか、海外メディア上での報道としてリバプールの強い関心が浮上。今季限りでユルゲン・クロップ監督が退任する名門クラブは、チームの若返りも含めた強化を進めるなかで、22歳の日本人アタッカーに白羽の矢を立てたとされている。
ソシエダとの契約解除条項は6000万ユーロ(約98億円)と言われるなかで、スペインメディア「Mas Fichajes」は「リバプールが久保建英に本腰」と見出しを打ち、その動向に注目。「久保建英を獲得するために6000万ユーロを出す用意がある」とする一方、「この契約を成立させるのは容易ではない」と報じている。
その要因として、久保本人が愛着あるスペインでのキャリア継続を希望していることだとし「彼の第1希望は、レアル・ソシエダで才能を明らかにしたリーガ・エスパニョーラに残ることだろう」と指摘。それでもソシエダは来季CL出場権獲得への望みが薄いため、英国への移籍もあり得るとの見解も示している。
記事では「リバプールのユニフォームを着てCLでプレーする可能性は、魅力的なオファーになる可能性もある」と、状況次第では移籍に傾く可能性にも言及。かねてから復帰の噂が絶えない古巣レアルの動向も含め、久保の去就報道は今後さらに熱を帯びてくるかもしれない。(FOOTBALL ZONE編集部)
2024年04月19日 06:17
ヨーロッパリーグ(EL)・準々決勝セカンドレグが18日に行われ、ウェストハム(イングランド)とレヴァークーゼン(ドイツ)が対戦した。
レヴァークーゼンの本拠地で行われたファーストレグは、83分にコーナーキックのこぼれ球をヨナス・ホフマンが蹴り込み、レヴァークーゼンが先制に成功。後半アディショナルタイムには、負傷から戻ってきたばかりのヴィクター・ボニフェイスにも得点が生まれ、2−0でレヴァークーゼンが先勝した。
レヴァークーゼンは週末に行われたブンデスリーガ第29節のブレーメン戦でも5−0で勝利し、クラブ史上初のリーグ制覇を達成。開幕29戦負けなしの新記録を樹立し、公式戦での無敗記録も43試合に伸ばした。一方、ウェストハムは14日に行われたプレミアリーグ第33節でホームにフルアムを迎えるも、0−2で敗戦。EL準々決勝セカンドレグに向けて不安の残る結果に終わった。
セカンドレグは早い時間帯に試合が動いた。14分、ジャロッド・ボーウェンがアーリークロスを入れると、ゴール前でマイケル・アントニオがヘディングで競り勝ち、ゴールネットを揺らした。ウェストハムが先制に成功し、2戦合計で1点差に迫る。
得点で勢いづいたウェストハムはアグレッシブに戦い続け、試合を優位に進めた。ただ、レヴァークーゼンも追加点は与えず、1失点のみで前半を折り返す。
後半も白熱した展開が続いたが、両チームともに得点には至らず。そして、このまま終了かと思われた89分、途中出場のジェレミー・フリンポンが大仕事をやってのけた。スルーパスを受けたフリンポンはペナルティエリア内でキープすると、自らコースを作って左足を振り抜く。シュートはアーロン・クレスウェルに当たってコースが変わり、ゴールネットに吸い込まれた。
試合終了間際のフリンポンのゴールでセカンドレグは1−1で終了。この結果、レヴァークーゼンは公式戦の無敗記録を44試合に伸ばし、2戦合計3−1でEL準決勝進出を決めた。
【スコア】
ウェストハム 1−1(2戦合計:1−3) レヴァークーゼン
【得点者】
1−0 13分 マイケル・アントニオ(ウェストハム)
1−1 89分 ジェレミー・フリンポン(レヴァークーゼン)
2024年04月19日 06:03
元日本代表DFの内田篤人氏がMCを務めるDAZNの『内田篤人のFOOTBALL TIME』で、ゲスト出演した元日本代表MFの中村憲剛氏とともに、ロングスローについて持論を述べた。
番組内で、J1に初昇格したFC町田ゼルビアが武器にしているロングスローについて話題となると、内田氏はキックとの違いについてこう説明する。
「守る側は蹴ってヘディングするのと、手で投げられてヘディングするのは(違い)、落下地点を読むのがすごく難しい」
中村氏が「軌道とか急速とか」と話すと、「そう。だから被っちゃったりとか、キーパーが出ても触れなかったりする」と続けた。
【動画】J1で猛威を振るう町田のロングスロー
また、中村氏は町田のロングスローの特徴として、「囲むように(人を配置)して、セカンドボールを(拾える態勢を)作っている。間違いなく意図的だと思う。中に高いオ・セフンや藤尾(翔太)がいるから、(相手は)どうしても人を集めなきゃいけない。よくできてる」と分析。内田氏もその飛び道具を評価した。
「真似してやろうとしてもできない。賛否あるだろうけど、別にファウルでも何でもないし。サッカーのひとつですから」
「本当にそう。それを正しく使っているだけ」と同調した中村氏は、各チームの対応について、こう見解を述べている。
「2巡目とかになってくると対策ができるかもしれない。これまでJ1にいなかったので、体感すると選手も経験値ができるし、監督、スタッフもできるので。1巡目は猛威を振る可能性があるような気がします」
対戦相手のロングスロー対策にも注目が集めそうだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部