2022年06月28日 20:10
これがモンスターの美学だ。世界バンタム級3団体統一王者の井上尚弥(29=大橋)が28日、神奈川・横浜の同ジムで公開練習を行い、自身の勝負論を口にした。 この日はシャドー、サンドバッグ、ミット打ちなど軽めの練習。約40分間、汗を流した後に取材対応した。集まったメディアから「ライバル」の存在について問われると、こんな見解を示した。「圧勝しちゃうから、ライバルにならないですよね。それは僕が欲しても、どうこうなる問題じゃないので。例えばスーパーバンタム級に上げて(WBC&WBO王者の)スティーブ・フルトンとやる。いい勝負をすればライバルになるけど、また圧勝したらライバルではなくなる。だから、これって難しくないですか」 7日の3団体統一戦で圧勝したノニト・ドネア(フィリピン)に関しては「1戦目でこの前(2戦目)みたいな試合結果であれば、もうドネアはライバルになっていないんですよ。あれ(1戦目)はいい戦いをして判定までいったから、ドネア2が盛り上がったわけで」と説明した。 孤高の存在になりつつあるモンスター。常に周囲が望むKO決着にこだわってきたが、果たして勝利だけにフォーカスしたらどうなのか? そう問いかけると…。「お客さんやファンの目線を無視して、ただ勝てばいいって試合をすれば楽ですよ。やっぱり、リスクを冒す戦い方をしないので。要はつまらない試合で、ポイントを稼いで判定勝ちならいくらでもできますね」 もちろん、今はその選択は頭にない。井上は「プロとして、それは自分のスタイルじゃない」と言い切り、ファンの期待値が上がり続ける現状にも「それが自分のモチベーションとなり、パフォーマンスにつながる」とポリシーは揺るがない。 しかし、バンタム級で4団体統一を果たし、将来的に階級を上げれば事情も変わる。倒して勝つスタイルについて「スーパーバンタムでは変えないと思います」と言うが、その先はどうなのか?「今はフェザーのことは考えてないですけど、フェザーにいったら戦い方を変えますよ。そこは階級制のスポーツですし、体格差は必ず出てくる問題なので。そこをいかに対応して戦えるかが問題になってくる」 すでに井上はスーパーバンタム級を「ベストな階級」と位置づけており、フェザー級も時間の問題。「自分はゴリゴリのファイターじゃないので。打たせないで打つのが自分のスタイル」。さらに上の階級にいったモンスターが、戦い方を180度変えて躍動する「夢」も見てみたい。
2024年04月25日 19:41
「邪道」大仁田厚(66)が25日、自身のX(旧ツイッター)を更新。各団体を股にかけて活躍中の女子レスラー・ウナギ・サヤカを挑発した。
ウナギは5月25日、島根・松江市で行われるFBWファイヤープロレスくにびきメッセ大展示場大会、同26日の大阪・錦秀会住吉区民センター大会への出場が決まっているが対戦相手は未定だった。
そんな中、大仁田はこの日、「#ウナギさんへ」の表題のもと書き始めると、「ファイヤープロレス松江!大阪大会のダブルデスマッチ 松江は電流爆破マッチ 大阪は有刺鉄線バンクハウスデスマッチ この地方2連戦のデスマッチで査定してやるよ(笑)」と、ファイヤープロレス5・25、26に参戦してのウナギとの激突を表明。ウナギの決めゼリフ「査定」を逆に宣言。その実力を見極めることを明かした。
大仁田は昨年8月6日の全日本プロレス幕張大会でウナギと6人タッグの電流爆破デスマッチで激突。今年1月7日のウナギの自主興行には花束を持って登場。「僕は2023年のMVPはあなただと思っています」と高く評価していた。
2024年04月25日 15:00
女子プロレス「スターダム」のワールド王者・舞華が、V4戦(27日、横浜BUNTAI)に向け極秘特訓を敢行した。
同王座戦では極悪ユニット「大江戸隊」の渡辺桃(24)とノーマルルール、ハードコアルール、ラストウーマン・スタンディングルールの3本勝負で対戦する。王座戦を控えた王者は、物を壊す体験ができる施設「REEAST ROOM」西新宿店に本紙記者を招集。「桃の提案に乗ってやったんだけどさ、武器の使い方わかんないからさ、今日はここの物ぶっ壊してハードコアに向けて特訓だ!」と暴れ始めた。最初こそ、皿を壁に投げつけるのも「怖い…。いいのかな…。悪いことしてる気分…」とためらう姿を見せたが、バールを手に持つと豹変。空き瓶ケースを叩き割り「これ楽しいな。渡辺桃、この野郎! ぶっ飛ばしてやる!」と絶叫しながら小型ヒーターまでぶっ壊した。最後にはマネキン人形を蹴りまくり、日ごろのストレスを発散。「あの空き瓶ケース意外と頑丈だし、いい武器になりそうだな…。まあ使うかわからないけど、BUNTAIに向けていい練習になったよ!」と満足げに語った。
5月5日には地元・福岡での凱旋大会も控えるため、ここで王座を落とすわけにはいかない。「凱旋ってさ『戦いに勝って帰ること』を言うのに、私は地元でタイトルマッチやった時負けた…。だから今回ベルトを持って、胸張って福岡に帰りたい」と拳を握った。
これまで挑戦者の渡辺から「27日はお前の墓場だ」とまで言われた王者は「悪に染まった渡辺桃がスターダムの最高峰王者になんかなったら本当にスターダムは終わる。だから絶対にベルトを守って、私が世界一の団体であることを証明する。まだまだ女帝時代は終わらねえから」と主張。破壊特訓の成果を見せるつもりだ。
2024年04月25日 11:35
米AEWに移籍した元新日本プロレスのレインメーカーオカダ・カズチカ(36)が、24日(日本時間25日)の「AEW DYNAMITE」に登場。オカダ属する「ジ・エリート」がまさかの大暴挙に出た。
AEWコンチネンタル王座を保持するオカダは21日(日本時間22日)のPPV「DYNASTY」でPACの挑戦を退け初防衛に成功。この日のオープニングではヤングバックス(マシュー&ニコラス・ジャクソン)、さらに新たに「ジ・エリート」に合流したジャック・ペリーとともに会場入りした。
昨年9月に無期限出場停止処分を受けていたペリーは、今年3月から新日本プロレスで「ハウス・オブ・トーチャー」の一員として活躍していた。「DYNASTY」でAEWマットに帰還すると、この日のメインイベント終了後にはトニー・カーン社長と対面。2人は握手をかわすと、カーン社長がペリーの手を上げ復帰を認めた。
ところがその直後、ペリーはカーン社長を殴打。この緊急事態にオカダとヤングバックスもリングに駆け付ける。ヤングバックスがカーン社長にEVPトリガーを仕掛けようとすると、オカダは一応止めるポーズを取るが、まったく本気には見えない。結局最後はノリノリでヤングバックスのメルツァードライバーを誘導した。
4人は意気揚々と退場したが、深刻なのはカーン社長だ。ヤングバックスの合体技まで浴びたことで、まったく動くことができず。多くの関係者がリング上になだれ込み、大混乱のまま放送終了となった。
2024年04月25日 11:13
米国・AEW所属のIWGP世界ヘビー級王者ジョン・モクスリー(38)が、24日(日本時間25日)放送の「AEW DYNAMITE」でパワーハウス・ホブス(33)の挑戦を退け初防衛に成功した。
2024年04月25日 06:00
全日本プロレスの春の祭典「チャンピオン・カーニバル2024(CC)」に出場中のマット界随一の偏屈者こと鈴木秀樹(44)が、逆転Vへ怪気炎を上げた。
初出場のCCで開幕2連敗と完全に出はなをくじかれた感のある鈴木だが、なぜか「これで優勝間違いなしでしょう。ここから全勝で優勝決定戦に出て、優勝して3冠に挑戦してベルトを巻きます」と自らに優勝フラグが立ったと確信する。さらに逆転にむけて「SNSやコメントで誹謗中傷をしないで徳を積みたいと思います」とおそらくすぐ反故(ほご)にするであろう秘策を披露。「ベルトを取ったあかつきには、王道の道しるべになって標識を立てていきたいです」と拳を握った。
相変わらずな鈴木だが3冠には特別な思いがある。同王座はPWFヘビー級、インターナショナルヘビー級、UNヘビー級を統一したもの。そのうちPWFとUNは師匠であるビル・ロビンソンも巻いた。だからこそ、鈴木は「ロビンソンが巻いていないインターナショナルも含む3冠を巻くのが恩返しだと思うんです」と語気を強める。さらに王道マットへの定期参戦について「体格が同じ選手が多いので、今までとは全然違う感覚でプロレスができているのは感じます」と珍しく真面目に話す。充実感を感じているからこそ、ますますベルトへの意欲が強まったというのだ。
その決意が実ったか24日品川大会でのBブロック公式戦で本田竜輝に勝って待望の勝ち点2をゲット。27日からのハートリー・ジャクソン、諏訪魔、ロード・クルーとの勝負の3連戦を前に「諏訪魔は開幕2連勝で優勝の可能性がなくなったんだから、私との試合は欠場して不戦勝させろ。タッグパートナーのことを思うならそれくらいするべきだ」と意味不明な理由でバカタッグの相棒にむちゃを求めるのだった。
2024年04月25日 05:00
元UFC世界ヘビー級王者のジョシュ・バーネット(46)が、主催するプロレスイベント「ブラッドスポーツ 武士道」(6月22日、東京・両国国技館)で、IWGP世界ヘビー級王者のジョン・モクスリー(AEW)と対戦する。インタビューに応じたバーネットは、新日本プロレスの最高峰ベルトを手にした狂犬の実力を高く評価。また、ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の米国進出論争にも、私見を述べた。
――今大会には船木誠勝、桜庭和志ら格闘技界のレジェンドが集結する
バーネット たとえば、桜庭さんはUFCでブラジリアン柔術の黒帯に勝っていたし、UWFにもどんどん出ていた。船木さんはUWF、パンクラスでも活躍していた。本当のレスラーに出て、強さを見せてもらいたかった。2人とも個人的によく知っているし、スパーリングや試合をしたこともある。この大会に向けて2人をスカウトして、話をしてきた。
――自身はメインイベントで、モクスリーと対戦する。2021年4月のブラッドスポーツでは、レフェリーストップ勝ちを収めている
バーネット 彼はIWGPヘビーの現役チャンピオンで、世界でもトップのレスラー。彼には1度勝っているけど、(今回も)お互いに人生を懸けた戦いであって、彼以外の相手は思いつかなかった。
――海外他団体の選手が、同ベルトを巻いたのは初めてだった
バーネット 恐らく、彼はどこに行ってもチャンピオンになる存在。ベルトが彼を評価するのではなくて、彼自体が1人の評価されるべき人間。ベルトについては、そんなに気にしていない。
――モクスリーを高く評価する理由は
バーネット 彼は諦めない心が一番すごい。何があっても最後まで戦う選手で、諦めるのであれば死を選ぶような、そういった覚悟が本当にすごい。もちろん、それだけではなくて、全ての試合が非常に緻密で作戦を立てて戦っていて、武器が非常に多い選手なので。
――モクスリーが王者のまま試合当日を迎えた場合、タイトルマッチにしたい構想は
バーネット それは新日本がオッケーするかわからないので、新日本次第ですね。常にIWGPのベルトに挑戦したい気持ちは持っている。今回に関しては、ベルトに挑戦するというよりも、ベルトを持っている人間に挑戦するという気持ちで臨みます。
――同じ格闘技では、5月にボクシングの井上が、挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)と対戦することが注目されている
バーネット 井上選手については、もちろんよく知っている。殺人的な左フックがすごいと思うし、試合もたくさん見ている。
――試合の行方は
バーネット あんまりネリ選手のことは詳しくないけど、(井上が)ドネア選手をレバー(ブロー)でKOしたのは、すごく印象に残っている。もちろん(ネリの)KO率も高いけど、パウンド・フォー・パウンド(階級を超えた最強ランキング)で1位の井上選手を、上回ることはないと思います。
――ボクシングの本場である米国で試合をするべきという意見に対して、井上はSNS上で「今や軽量級の本場は日本にある」と反論した
バーネット 別にそこ(自国)でいい試合ができるのであれば、他のところへ行くこともなく、そこから出る必要もない。そういう論争の中で、選手にとって一番大事なのは(周囲からの)エゴや悔しさ、嫉妬とかそういったものを、しっかりと利用して自分を強くしていくことだと思う。いろんな物事が起こる中で、自分のやるべきことをしっかりやって、確実に試合をこなすだけです。
(19日に取材)
2024年04月25日 05:00
現在の女子プロレス界で最も注目を集めているのがお騒がせ女ことジュリア(30)だ。3月いっぱいで「スターダム」を退団し、新天地に選んだのは元スターダムエグゼクティブプロデューサーのロッシー小川氏(66)が立ち上げた新団体「MARIGOLD(マリーゴールド)」。先日はかねてラブコールを送られている世界最大のプロレス団体米「WWE」を視察した。米国マット進出の可能性が浮上する中、なぜ新団体だったのか。本人を直撃した。
――マリーゴールドを選んだ理由は
ジュリア 去年の早い段階で「次の契約更改で区切りかな」って心の中で決めてた。その後、小川さんが新団体をやるみたいな話を耳にして、直接「やるんだったら乗っかりたいです」って言った。やっぱりロッシー小川は面白いから、ついていきたいと思った。
――小川氏も「ジュリアとは一蓮托生」と
ジュリア プロレス界は昭和を終わらせようとしてるみたい。でも、昔からプロレスが好きな人と話すと「昭和はなんでもありでぶっ飛んでいてよかったんだよ」って本当によく聞くし、自分もそう思う。プロレスが本当に盛り上がっていた時代。プロレスを終わらせちゃいけないって思ってたし、小川さんも記者会見で「昭和は終わらせませんよ」って(笑い)。歴史を大事にしてるところが好きですね。
――15日の設立会見ではアクトレスガールズを退団した6人が加入した
ジュリア 引き抜かれたわけじゃなくて、自分の意思で来たんでしょ? 正直、事情は私もわかんないよ。
――2019年にアイスリボンからスターダムに移ったジュリア選手は電撃移籍の先輩だ
ジュリア それ、みんなに言われるんだよ…。あの日のX(旧ツイッター)見たらトレンドに「ジュリア」「ロッシー」「引き抜き」って3つが並んでた(笑い)。私の時も契約書がなかったから動けた。あの時は決断するまでに本当に悩んだよ。だからこそアクトレスの子たちの現状を変えるために動く覚悟は認めてやりたいと思った。一生懸命頑張れば、必ずいい結果につながると思うから。ただ間違いなくイバラの道だから、大事なのはここからだよね。世間からはマイナスなイメージを持たれてのスタートだから、今の悔しい思いを糧に、しっかり戦いを見せていってほしい。
――今月上旬はWWEの祭典「レッスルマニア40」(米フィラデルフィア)を観戦。名誉殿堂「ホール・オブ・フェイム」セレモニーも視察した
ジュリア バックステージで(殿堂入りした)ブル(中野)さんとお会いして圧倒されたよ。控室中にあらゆるスーパースターのオーラがこもってて、部屋が爆発しそうなくらいだった。こんな世界があるんだって思ったし、これを見てしまうと、やっぱり現状じゃ絶対に満足できなくなる。ただここでやっていくには、半端な気持ちで行っちゃいけない場所だとも思った。
――イヨ・スカイのWWE女子王座戦(対ベイリー)も観戦
ジュリア 7万人の大歓声の中、花道を歩いて入場するイヨさんを見て涙があふれた。そこには米国に来てからだけじゃなくて、スターダムや日本にいた時代からのものすごい苦労や努力が詰まってる気がして。きっといろんな紆余曲折があって世界の頂点にたどり着いたイヨさん、カイリ(セイン)さん、アスカさん、そしてスピーチをしていたブルさんは、日本のレスラーやレスラーを目指してる子に夢を与えていると思った。
――米メディアでは7月にWWEの第3ブランド「NXT」でタイトルに挑戦すると報じられた
ジュリア 全く聞いてないし、何も知らない。だからみんな、うわさはうわさ程度で止めておいてほしい。本人の口からか、公式が発表したものが真実だから。ちょっと待っててくれよ。
――WWE視察の収穫は大きかったか
ジュリア ものすごく刺激的だったよ。やっぱやるからには、いくところまでいくべきだって思った。それがレスラーのさがじゃない? でも今はマリーゴールドの旗揚げ(5月20日、後楽園ホール)に向けて選手を含めてみんなでバンバン意見を出し合って動いてる最中。もちろんスターダムという大きな会社で、生き残るために努力ができたのもいい経験だったけど、団体を一からつくり上げていくっていう今の経験も貴重。今後選ぶ道すべてが自分のため、そして日本の女子プロレスの未来のためにつながっていけばいいなって。だからこれからも自分を信じて進んでいきたい。
2024年04月24日 22:21
鉄人小橋建太(57)が24日、自身のプロデュース興行第9弾「Fortune Dream 9」(6月12日、後楽園ホール)の追加対戦カードを発表した。
2024年04月24日 21:16
全日本プロレス24日・品川大会の「チャンピオン・カーニバル2024(CC)」Bブロック公式戦で、3冠ヘビー級王者の安齊勇馬(24)が、中央大レスリング部の先輩・諏訪魔からシングル初勝利を挙げた。
試合は、序盤から苦しい展開になった。レフェリーの制止を振り切りながら襲い掛かる諏訪魔の暴走ファイトにさらされ、中盤まで防戦一方となる。それでも中盤に仕掛けられた岩石落としを体を入れ替えて潰すとジャンピングニー、フェイスロックと反撃に出た。だがそれも岩石落としで返され、さらに雄たけびとともに放たれたラリアートで1回転させられ、万事休すかに思われた。
だが、握りこぶしを作り叫びながら立ち上がった安齊は、ここから猛反撃。ジャンピングニー2連発から原爆固めと追い込み、最後はフェイスロックでレフェリーストップ勝ちを手にした。自らをスカウトし、全日本へと導いた先輩からの勝利に安齊は「諏訪魔さんに、諏訪魔に、勝ったぞー! コレ、メチャクチャでかい1勝だよな。この1回で超えたなんて思わねえけど、すこし近づいたんじゃねえか?」と興奮しながら話す。さらに「新技のギムレットと、渕さんから教えてもらったフェイスロック。この2つで優勝します! このCC、後半も俺だけを見ていてください。俺との約束です」と誓った。
また、この試合を見届けた諏訪魔のタッグパートナー・鈴木秀樹は「ばんざーい! ばんざーい」と叫びながら会場を後にした。
またこの日のBブロックは斉藤ジュンがロード・クルーに勝って3勝1敗で勝ち点6、鈴木秀樹が本田竜輝に勝って1勝2敗の勝ち点2とした。
2024年04月24日 21:09
全日本プロレス24日・品川大会の「チャンピオン・カーニバル2024(CC)」Aブロック公式戦で、昨年覇者の芦野祥太郎(34)が青柳優馬を下し3勝目(1敗)をあげ、勝ち点6で首位を守った。
序盤、場外戦を仕掛けられてイスにたたきつけられるなど苦戦を強いられた芦野だが、強烈なエルボーを叩き込み、俵返しでぶん投げるなど応戦。大技を狙いコーナーに上った優馬をフロントスープレックスでなげて叩きつけるなど徐々にペースをつかんだ。試合は最後まで共に譲らず投げっ放しジャーマンをしかけあうなど一進一退の攻防になったが、最後は走り込んでくる優馬にラリアートを放ってから岩石落とし、Tボーンスープレックスとつないで3カウントを奪った。
芦野は「青柳優馬に勝ったぞ…。俺と青柳優馬はCC関係ねえんだよ。俺と青柳の戦いの始まりだ。今日から始めるんだ…」と話す。さらに「アイツはこういう暑苦しいのを嫌がるかもしれない。ライバルと言っても、また斜に構えて逃げるんだろう。いいよ、あいつがそう来るなら、ストーカーみたいに付きまとってやる。アイツをもっとボコボコにしてやる。今日はたまたま勝っただけ。もっとボコボコにしていやる…」と勝ってなお優馬を追い続けることを宣言。28日の愛知・名古屋国際会議場大会での宮原健斗戦に向け「青柳は俺が一番嫌いなレスラーで、宮原健斗は2番目に嫌いなんだ。ボコボコにしてやる…」と目を血走らせた。
一方、これで2勝2敗の五分となった優馬は、敗戦にも「やればできるじゃないの…。縮こまっているように見えたけど、これくらいやれよ、俺が相手じゃなくても」と謎の上から目線でコメント。だがすぐに我に返り、2敗目を喫したことに「もうダメだ。CCはもうダメなような気がする。もう終わりかもしれない」と弱気になっていた。
また、この日のAブロックは黒潮TOKYOジャパンが大森北斗に勝って2勝1敗の勝ち点4、サイラスが綾部蓮に勝って1勝1敗の勝ち点2とした。
2024年04月24日 21:05
全日本プロレス24日品川大会の「チャンピオン・カーニバル2024(CC)」Bブロック公式戦で、世界タッグ王者の斉藤ジュン(37)がロード・クルーに勝利した。
序盤、2人の息遣いだけが場内に響くジリジリとした攻防が続く中、ジュンはロードにペースを握られる。コーナーに追い詰められ、ナックルを何度も腹に打ち込まれる。
中盤になってもロードのペースは緩まず、あわや3カウントという場面もあったが、終盤に勝機をつかんだのはジュンだった。
コーナー最上段からのビッグブーツをギリギリのところで避け、首をつかむと必殺のサイコブレイク(変型スラム)で3カウントを奪った。
ジュンはこれで勝ち点6とし、Bブロック首位をキープした。試合後も、「いい気分だ。今日は甘いものでも食べながら歩いて帰るか」と上機嫌。
5月3日に宮城で行われるレイとの兄弟直接対決では、それぞれ「あんこ禁止」「ビール禁止」をかけて戦うことを公言しているジュン。ご機嫌の帰り道はどこまで続くだろうか――。
2024年04月24日 20:36
日本プロレスリング連盟発足記念大会「ALL TOGETHER(AT)」(5月6日、東京・日本武道館)の追加カードが24日に発表された。
2024年04月24日 19:44
「ボクシング・IBF世界バンタム級タイトルマッチ」(5月4日、エディオンアリーナ大阪)
1位の西田凌佑(六島)の挑戦を受ける王者のエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)が24日、ボクシング興行「3150FIGHT」の亀田興毅ファウンダーらと、リモートで質疑応答を行った。
ロドリゲスは西田の印象を「非常に能力が高い選手。質が高い選手。若くてハングリーなところが伝わってくる。初の世界戦で、きっとモチベーションも上がっているだろう」と語った。
自身は「メキシコの標高3000メートルほどのところで4カ月間ほど高地トレーニングを行ってきた。スパーリングは180ラウンドくらい行った。西田のスタイルに合わせて集中したトレーニングをしてきた」と説明。サウスポーの西田を想定して「西田のスタイルに合わせたスパーリングパートナーを集めて、長いラウンドをこなしてきた」と明かした。今回が初来日で、時差対策で早めに来日したという。
ロドリゲスは「自分が勝つことに疑いはなくて、その通りに実行したい。明確な勝ち方をしたい。12ラウンドまで到達しないうちに私が勝つだろう」と早くもKO勝利を確信しており、勝った場合は「中谷と戦いたい。中谷という名前(ネームバリュー)が一番大きい」と、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)との統一戦を希望した。
また、2019年の井上尚弥(大橋)との対戦を「あの試合を踏まえて再びチャンピオンになれた。それなりにいろいろ学ぶことができた」と振り返り、井上がルイス・ネリ(メキシコ)の挑戦を受ける5月6日の4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチについて「井上が勝つことに疑いはない」と予想していた。
2024年04月24日 11:00
プロレス伝説の舞台となってきた神奈川・横浜文化体育館が、多目的アリーナ「横浜BUNTAI」としてリニューアルオープンした。27日には「スターダム」が、プロレスこけら落としで大会を初開催する。そこで横浜在住40年で、炎の飛龍藤波辰爾(70)とのトークショー「甦るBUNTAI!ハマのプロレス聖地・横浜文体ストーリー」(5月11日、東京・豊島区の闘道館)を控えるプロレス評論家の門馬忠雄氏(85)に、横浜文体最高の伝説を振り返ってもらった。
――横浜文体の価値
門馬氏(以下、門馬)1962年5月の開館から、横浜の文化とスポーツの発信地となってきた。全日本プロレスの「チャンピオン・カーニバル」、国際プロレス、パンクラス、大日本プロレスと多くの団体が使ってきた。横浜出身の選手も(アントニオ)猪木、ヒロ・マツダ、鈴木みのるにレフェリーのジョー樋口さんと、何人いるかわからない(他に山本小鉄、高田延彦、神取忍、辻陽太、なつぽいなど)。レスリングの聖地でもあるし、(プロレスが発展する)土壌がある。私も文体で鍛えられてきた記者だから、こだわりがあるね。
――プロレスで最も思い出深い試合は、やはり新日本プロレスでの猪木vs藤波のIWGPヘビー級王座戦
門馬 1988年8月8日の午後8時開始。これは歴史的な試合だった。必ず藤波のベストバウトに入ってくる試合だよね。ただ取材していた私にとっては…。古い体育館で満足に冷房が効いてなくて、メガネは曇るし、パンツまでびしょぬれになったなあ。テレビライトでリング上は普通の状態でなかったと思う。
――結果は60分フルタイムドロー。藤波にとってはプロレス人生の分岐点になった
門馬 この年の4月、沖縄で髪を切って猪木に世代交代を直訴したんだ。その前(85年12月)に(IWGPタッグリーグ優勝戦で)藤波は猪木にドラゴンスープレックスでフォール勝ち。タッグで猪木を超えた後、そこからのつながりで一騎打ちまでこぎつけた。この試合で「猪木の次は藤波だな」と、猪木の後継者としてファンに印象づけたんだ。藤波にとっての分岐点で、大きくステップアップしたね。
――真夏の文体で、1時間戦い切った過酷な試合の評価は
門馬 藤波(当時34歳)と猪木(同45歳)で年齢差がある中で、当時コンディション不良とされた猪木のスタミナ、体力と気力は普通ではなかった。すごかったよね。猪木にとっても、プラスになった試合。まだまだやれるという。2人は同じような技を使うし、技術うんぬんより、互いの持てるものを出し尽くした試合だった。来たファンは「いいものを見た」と思っただろうし、不満があったファンは誰一人いなかったと思う。「横浜文体ストーリー」で、藤波の世代交代が完結したんだ。
――藤波への思い入れも強い
門馬 彼が16歳で(プロレス入りのため)家出同然に(大分の)家を出てきた列車に、ちょうど私も乗っていたから。そこからの付き合いだから、何から何まで知っているよ。ひょろひょろのイガグリ坊主頭がレスラーになって、(新日本プロレスの)社長にまでなったのは今でも信じられないよ(笑い)。彼は性格が素直で、ウソをつかない。いい意味でのプロレスバカなんだ。プロレス一筋で、他のスポーツが見えない(笑い)。
――新たな「BUNTAI」に期待することは
門馬 みなと横浜ではいろんなイベントがある中で、新しい息吹を感じる。観客収容は5000人くらいで、キャパシティーも手ごろだし、足の便もいい。横浜のスポーツの発信地になってほしいね。
2024年04月24日 06:00
全日本プロレスの史上最年少3冠ヘビー級王者・安齊勇馬(24)が、新技「ギムレット」を武器に春の祭典「チャンピオン・カーニバル(CC)」初制覇をもくろんでいる。
最年少優勝&デビュー最短優勝記録がかかる祭典はここまで2勝1敗。18日の開幕戦(後楽園)では世界タッグ王者の斉藤ジュン、20日の2戦目(浜松)ではロード・クルーをギムレットで仕留めた。
肩車の体勢で相手を抱えてからマットに叩きつける豪快な新技はどのように開発されたのか。安齊は「(昨年4月のCCで)諏訪魔さんとのシングルマッチでラストライドをくらったときに、今までで一番『やばい』と感じた。力がものすごくあるわけではない自分も、ああいう技が欲しいと考えたときに、高さを生かしたボムという形が合っているのかなと考えた」と、暴走男からヒントを得たことを明かす。
こだわりも人一倍強い。「新しい技が今もたくさん生まれているプロレス界で『この技はどこかで見たことがあるな』と思われるのだけは嫌だった。かぶらないように改良を重ねて、今の形になった」。苦労の末に完成にこぎつけたという。
王座奪取に成功した3月30日大田区大会の中嶋勝彦との3冠戦はあっけない幕切れに終わり、賛否を生んだ。一方で「あの試合後、今までで一番の批判を受けた。その中で応援の声を聞いて、勝手に落ち込んでいたら応援してくれている方へ失礼になる」という思いを強くした。
王者となった今もチャレンジャー精神を忘れない。「コスチュームも技も変えて、今までの安齊は終わった。ここからが自分の第2章の始まり。ギムレットと一緒にCCで優勝したい」。王道マット完全制圧へまい進する。