2022年07月02日 10:00
イタリアへ戻っていたことを知らなかった人もいたかもしれない。今冬にアメリカを離れ、セリエAのヴェネツィアへ向かったのは元ポルトガル代表FWナニだ。マンチェスター・ユナイテッドでも長く活躍したナニは、昨季ヴェネツィアの選手としてリーグ戦10試合に出場。目立った結果を残せぬままチームも最下位でセリエBへ降格することになったが、ナニは35歳ながら驚異の肉体を維持している。 英『Daily Mail』によれば、現在ナニにオーストラリアのメルボルン・ビクトリーが関心を示しているという。スター選手の獲得でリーグを盛り上げたいオーストラリアにとって、マンUやポルトガル代表で活躍してきたナニは魅力的だろう。ナニは大きな怪我が少ないことも特長的だ。2019年に欧州を離れてアメリカのオーランド・シティと契約したナニは、MLSでもキャプテンマークを巻いて躍動。2020−21シーズンにはリーグ戦28試合で10ゴール7アシストと見事な成績を残している。クリスティアーノ・ロナウドやリカルド・クアレスマと世代が近いこともあり、ポルトガル代表でもややスポットが当たりにくいところはあった。しかし、ナニも若くから評価されてきたアタッカーであり、代表でも通算112試合に出場してきた。怪我の少なさや鍛え抜かれた肉体など、ロナウドと共通点を感じさせる選手だ。MLSで披露していたパフォーマンスを考えれば、アジアでまだまだ結果を残すことは可能だろう。メルボルン・ビクトリーは国内リーグで2位と好調で、それこそアジアチャンピオンズリーグでもナニを見てみたい。新たなチャレンジが実現するか注目だ。
2024年04月23日 20:39
元日本代表FWの城彰二氏が4月23日、自身のYouTubeチャンネルに最新コンテンツを投稿。U-23日本代表のGK争いについて私見を述べた。
【動画】城彰二がU-23日本代表の韓国戦を語る
パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップに参戦中の大岩ジャパンは、22日にグループステージ最終節で韓国と対戦し、0−1で敗れた。
75分に決勝弾を浴びたシーンでは、右CKにファーサイドで反応したキム・ミヌに、ヘッドで決められた。この時、GK野澤大志ブランドンは前に出たが、セーブできなかった。
城氏は「あそこで出ていったんだったら、やっぱり触らなきゃいけない」として、「セットプレーで失点するのは厳しい」と指摘。野澤と、第1節の中国戦(1−0)、続くUAE戦(2−0)に出場した小久保玲央ブライアンとの比較にも言及する。
「私が見る限りでは、かなり小久保君の方がポテンシャルも高いし、見ていて、すごくどっしりしているというか。しっかりと最後の砦ということで、雰囲気も内容も数段上なのかな」
城氏は、現時点では小久保の方が優れていると見ているようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月23日 20:18
ドイツ2部のフォルトゥナ・デュッセルドルフの公式Xは4月23日、田中碧の練習合流を報告した。
在籍3年目の田中は、今季のリーグ戦ではここまで26試合に出場し、6ゴール・3アシストを記録。現在3位と1部昇格を目ざすチームで主力として活躍していたが、4日に行なわれたDFBポカールの準決勝・レバークーゼン戦の前に急性虫垂炎の手術を行ない、約3週間ほど離脱していた。
【動画】やっと戻ってきた! ピッチで元気な姿を見せる田中碧
そんな日本代表MFが、ピッチに戻ってきた。元気にトレーニングに励む姿に、SNS上では「おかえりなさい!」「復帰嬉しい!」「回復早い」「無理をせずにやってね」「やっと帰ってきた」「待ってました!」「碧はチームに必要な存在」「残り試合勝ってブンデス昇格しましょ」などの声が上がった。
デュッセルドルフは次戦、28日にシャルケと相まみえる。田中の出番はあるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月23日 20:08
ラツィオの鎌田大地はイゴール・トゥドール監督が招聘されて以来、劇的に立場が変化した。
マウリツィオ・サッリ前監督の下では出番に恵まれなかったが、トゥドール就任以後はリーグ戦では全試合で先発出場。4月19日に行なわれたセリエA第33節のジェノア戦(1−0)では、第4節以来約7か月ぶりとなるアシストで決勝点を演出している。
【動画】伊メディアが絶賛した鎌田の絶妙アシスト
前政権下で、腐らずにコンディションを維持してきた鎌田が称賛に値するのはもちろんだが、抜擢したクロアチア指揮官の手腕もまた見事だ。
現地メディア『Eurosport』は、「トゥドールは布陣の中心に置き、彼を再生させた。今のところ、その選択は報われている」と称えている。
現地4月23日、ラツィオはユベントスとのコッパ・イタリア準決勝・第2レグに挑む。アウェーでの第2レグを0−2で落としたなか、指揮官が信頼する鎌田はチームを逆転に導けるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月23日 20:00
かつて元日本代表DF内田篤人氏も在籍していたドイツのシャルケがブンデスリーガ2部で苦しいシーズンを過ごしている。
2024年04月23日 20:00
34節を消化した今季のイタリア2部セリエBで、現在首位を走るパルマ・カルチョ。
4季ぶりのセリエA昇格が見えてきたこの古豪に22日、クラブ創設110周年を記念した限定レトロジャージ・コレクションが登場した。
本コレクションでは、クラブを象徴する歴史的な3つのユニフォームを数量限定で復刻している。とりわけ2つのユニフォームは、90年代のセリエAやパルマを知る人には懐かしすぎるものだろう。 Parma Calcio 110 Retro Collection
パルマ・カルチョ 限定版 復刻レトロユニフォーム 1982
“1982”というアイテム名が付いたこのユニフォームは、1981-82、1982-83の2シーズンで使用したホームユニフォームの復刻版。両シーズンともセリエCを戦っていた。オリジナルのサプライヤーは「Ennerre」。
この両シーズンはとくに目立った成績を残したわけではないが、初めて胸スポンサーが付いたユニフォームとして歴史的な一着となっている。その胸ロゴは地元パルマの食肉加工会社「Prosciutto di Parma」で、王冠ロゴマークが印象的。
パルマ・カルチョ 限定版 復刻レトロユニフォーム 1994
1993-94、1994-95の2シーズンで使用したホームユニフォームの復刻版で、アイテム名が“1994”。オリジナルのサプライヤーは「Umbro」で、胸スポンサーは黄金期を支えた「Parmalat」だった。
白地に青と黄の差し色を配したこのデザインは、90年代前半のパルマ躍進を象徴する一着。ジャンフランコ・ゾラ、ディノ・バッジョ、ファウスティーノ・アスプリージャ、フェルナンド・コウト、トマス・ブロリンといった選手を擁し、UEFAスーパーカップ、UEFAカップと2つの欧州タイトルを獲得している。
パルマ・カルチョ 限定版 復刻レトロユニフォーム 1999
ジャッロブルー(黄と青)のボーダー柄が初めて登場した、1998-99シーズンの歴史的なユニフォーム。オリジナルのサプライヤーは「Lotto」で、この1シーズンのみの契約だった。
このシーズンはセリエAを4位でフィニッシュ。そしてクラブ史上2度目のコッパ・イタリア優勝を成し遂げている。
ファン・セバスティアン・ベロン、エルナン・クレスポ、アレッサンドロ・ネスタ、ファビオ・カンナヴァーロ、エンリコ・キエーザなど人気選手が所属した時代で、このボーダーデザインは華やかな90年代セリエAを象徴する一着だ。
イタリア勢多し!史上最高の「ストライプ・デザイン」を持つ欧州5つのチーム
クラブ創設110周年を記念したレトロジャージ・コレクションは、各アイテム200着の数量限定でクラブ公式オンラインストアにて販売中。
2024年04月23日 19:42
アーセナルの冨安健洋は、チェルシー戦で復帰を果たすのか。
現地時間4月17日に行なわれたチャンピオンズリーグの準々決勝・第2レグ、バイエルンとの一戦で約4か月半ぶりのスタメン出場を果たした冨安。しかし、3日後のプレミアリーグ第34節・ウォルバーハンプトン戦ではメンバー外となった。
この理由について、ミケル・アルテタ監督は「(バイエルン戦で)打撲を負い、少し腫れもあり、このゲームでプレーするにはフィットしていなかった」と説明していた。
【PHOTO】まさにスタジアムの華! ワールドクラスたちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介!
23日にはチェルシーとのホームゲームを控えるなか、アーセナルの地元メディア『football.london』は、冨安が復帰すると予想。さらに、スタメンでの起用を望んでいるようだ。
「夢のシナリオを描くなら、この日本代表DFは絶好調のコール・パーマーを止めるのにはうってつけだ。しかしパーマーは体調不良で練習を休んでいるため、欠場するかもしれないという情報もある。
それでも、ガナーズ戦での奇跡的な回復も、決して否定はできない。もし彼が出場するのであれば、冨安が先発で優先されるのは間違いない」
注目必至のロンドンダービーは、日本時間で24日の4時にキックオフ予定だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月23日 19:41
“スーペル・デポル”の異名で欧州を席巻してから約20年、凋落の一途を辿ったデポルティーボはプリメーラ・フェデラシオン(スペイン3部相当)にまで戦いの舞台を下げたが、それでもサポーターの熱量は衰えていないようだ。
20日にプリメーラ・フェデラシオン・グループ1第33節が行われ、デポルティーボはクルトゥラル・レオネサと対戦した。FWルーカス・ペレスとFWダビド・アルバレスのゴールで2−0の勝利を収めた、この試合を観戦しようと本拠地『エスタディオ・デ・リアソール』には29097人が来場。同リーグの1試合における最多入場者数記録を更新たという。さらに『アス』によると、15日前に行われた第31節ウニオニスタス・デ・サラマンカ戦では26566人の動員数を記録したわけだが、同週末にその数を上回ったのは、コパ・デル・レイ決勝戦だけだったと指摘(1部は延期されていた1試合のみ開催)。「リアソールはスペイン国内で、毎節入場者数が多いスタジアムのトップ10に入っており、試合が行われる1部クラブのスタジアムによってはトップ5にも名を連ねると」と綴っている。
加えて、翌日に行われた女子チームの入場者数も記録的なものになったとのことだ。プリメーラ・フェデラシオン(スペイン女子2部)第25節カセレニョ戦には14057人を動員し、こちらも同カテゴリーの1試合における最多入場者数記録を塗り替えるものに。また、同試合に3−1で勝利した女子チームは、リーガF(スペイン女子1部)昇格を確定させている。
男子チームに話を戻すと、今シーズンのシーズンチケット会員は28000人を超えているという。本拠地の収容人数は32000人程で、そこからアウェイチームに割り当てられる席数を除くと、毎試合シーズンチケット会員で大半が埋まる現状だ。そんなデポルティーボは、第33節終了時点で2位と6ポイント差の首位と、5年ぶりの2部リーグ復帰が近づいている。チャンピオンズリーグ史に残る大逆転劇などが生まれた『リアソール』の熱狂は、たとえ3部リーグでも衰えることを知らない。
2024年04月23日 19:39
元日本代表MFの小野伸二氏が、4月23日にフジテレビ系列で放送されたサッカー専門番組「MONDAY FOOTBALL みんなのJ」に出演。
2024年04月23日 19:37
フランクフルトはいつも週頭にメディア関係の予定を知らせてくれる。今週、広報から届いたメールには、通常監督と選手一人がメディア対応するところ、対応選手が2人と記載されていた。それも水曜日に1件と木曜日に1件と別々に設定された記者会見。そのうちの一人が長谷部誠だったことで、「ひょっとして」という気持ちがなかったわけではない。
ただ、それにしては何のリリースもなければ、噂の記事もない。ビルト紙は「チームが不調でテコ入れが必要なため、今週は例外的にリーダー2選手の記者会見が予定されている」という論調の記事を載せていた。
記者会見場に到着すると、地元記者やクラブ関係者からは普段通りの雰囲気に感じられた。長谷部誠ほどの選手が「引退表明」あるいは「現役続行」という記者会見だったら、先にリリースがあって、それから大々的にというのを勝手にイメージしていたので、ビルト紙の指摘通り、この日は通常の選手インタビューなのかなと思っていた。
だが、広報とともに会場に現れた長谷部は、「今季限りで現役引退することを決めました」と発表した。後方スクリーンには「ダンケ、マコト!(ありがとう、マコト!)」のドイツ語の文字が準備されていたものの、おそらく会見場にいた地元記者を含め、誰もこれが引退表明会見になるとは思っていなかったのではないだろうか。
【PHOTO】今季限りでの現役引退を発表…!40歳になった長谷部誠のキャリアを厳選ショットで振り返る!(2003〜2024)
地元記者でさえ「寝耳に水」のような驚きのタイミングで、驚きの内容が発表されることはそうはない。通常、正式発表があるまでは公表しないでね、というところで、断片的な話は出てきたりするものだ。
SNSで「長谷部誠記者会見をYouTubeライブでやります」というのがクラブサイドからアップされても、「引退会見をやります」というものではなかった。今回に関しては憶測が流れることがないくらい、周到に準備されていたのだろう。
ネット記事では盛んに様々な情報が出ては消えていく。眉唾ものの話があたかも本当であるかのように装飾されてはSNSで瞬く間に拡散されていき、時に炎上をしながらも、気が付くと鎮静化していく。そうしたうごめく渦の中にいることが日常化されてしまったら、本当に正しいことがなんなのかもわからなくなってしまう。
自分の口から正しい情報をストレートに伝えたいし、それが自身にとっても、チーム、クラブ、ファンにとっても、そしてメディアにとっても大切なことだからという長谷部の思いをそこに感じるのだ。
ドイツ語で30分間、率直な心境を言葉にし続けた。長谷部はメディアに感謝の言葉を述べたが、メディアサイドも長谷部には感謝の思いでいっぱいだ。僕自身がそうであるし、フランクフルトの番記者はみんな、ことあるごとに長谷部の対応の素晴らしさに賛辞を贈っている。
個人的に思い出すのは2021年、ホームでのブレーメン戦だ。89分にフランクフルトがアンドレ・シウバ(現レアル・ソシエダ)のゴールで逆転に成功し、あと数分で勝点3を手にすることができるはずだった。だがアディショナルタイム1分、ゴール前でのこぼれ球の競り合いに必死に駆け出した長谷部だったが、伸ばした足はボールではなく、ブレーメンMFのディビィ・クラーセン(現インテル)を倒してしまった。響き渡る笛の音。このPKを決められ、引き分けで試合は終わった。
自分のミスで勝点3を獲り逃したともなれば、フラストレーションがあふれ、感情をコントロールしきれず、メディアの前に立ちたくない選手もいるだろう。だが、長谷部は普段通りにミックスゾーンに現われ、地元メディアに向けて、「あれは僕のミスだった」と自分から切り出し、反省の弁を述べ、「でも、サッカーってそういうものだから」とこぼした。
地元記者は「わかっているよ」といわんばかりに温かい微笑みでそんな長谷部の言葉にうなづいていた。
記者だけではない。試合後、さすがに失望を隠しきれずにピッチにしばらく立ち尽くす長谷部を、当時監督だったアディ・ヒュッターは何度も何度も抱き寄せ、大きなボディランゲージを交えて声をかけ続けていた。
どれだけ重要な存在なのか。誰だってミスを犯すことはある。この日も、長谷部のプレーに、存在にチームは何度も救われていたのだ。そのことをフランクフルトの関係者はみんなわかっているから。これまでも、いまも、そしてきっと、これからも。
ブレーメン戦後のコメントを聞き終えた地元記者の一人が、僕に話しかけてきた言葉は今でも僕の心に残っている。
「あれこそがなぜハセベが『プロ選手の鏡』と呼ばれる所以だよ。勝った後に機嫌よく話すことは誰でもできる。だが負けた試合の後でも、大きなミスをした後でも、長谷部はいつも通りに対応してくれる。あれが勇気というものだ。あれこそがプロフェッショナルというものだ」
取材・文●中野吉之伴
2024年04月23日 19:34
ジョゼ・モウリーニョ氏が、マンチェスター・ユナイテッド指揮官時代の教え子であり、現在はユヴェントスに所属する元フランス代表MFポール・ポグバについて言及した。22日、イギリス紙『テレグラフ』のインタビュー内でコメントしている。
昨年8月20日に行われたセリエA開幕節ウディネーゼ戦後の薬物検査で、筋力増強などの作用があるテストステロン値の上昇が確認されたポグバ。イタリア反ドーピング機構(NADO)から暫定的な資格停止処分を科された同選手は、検査結果を不服として再検査を実施したものの、新たに採取したBサンプルでも再び陽性が確認されたため、2月29日にイタリア反ドーピング裁決機関(TNA)から4年間の出場停止処分が下された。
ポグバ加入と同時期である2016年夏にマンチェスター・ユナイテッドと契約し、2018−2019シーズンの序盤には同選手との確執が報じられたモウリーニョ氏は、ポグバについて「ただひとつ言えるのは、キャリアのある時期には、ほとんど誰にでもあることだ」と前置きしつつ、「自分が何者なのか、そして自分がどうあるべきなのかを少しずつ失ってしまうのだ」と発言。「フランスがワールドカップで優勝した後のシーズン、ポール(・ポグバ)は違った姿で戻ってきたと思う」と2018年に開催されたFIFAワールドカップロシアを経て、ポグバに変化が生まれていったと明かしている。
また、「ワールドカップは、彼にとってサッカーが最も重要なことではない次元に彼を引き込んだ」と見解を告白。一方で、過去に対立を繰り返したポグバの現状に対しては、「ポールの状況を全く楽しんでいない」と自らの心境を吐露した。
2024年04月23日 19:12
感情を爆発させた印象的なシーンだった。
U-23日本代表は現地4月22日、カタール・ドーハで開催されているU-23アジアカップのグループステージ第3節で、U-23韓国代表と対戦し、0−1で敗戦した。
今回はベンチで出場機会のなかったGK小久保玲央ブライアンは試合後、全員がロッカールームに戻る直前、地面に向かって吠えた。明るい性格で、チームのムードメーカー的役割の守護神は、なぜスタジアムに響き渡るほどの大声を張り上げたのか。
小久保は「悔しかったから出た発言。勝ちたかったなかですごく悔しかったので、感情が出ちゃったシーンでした」とし、こう語った。
「チマ(藤田譲瑠チマ)、プラス自分がベンチから声を出していたのも、やっぱりこのチームが自分の中で好きなので、全員で勝って喜びたいというのがある。暗い雰囲気も好きじゃないですし、自分は今日試合に出ていないですけど、なんか自分のことのように悔しいですし、勝ちたかったなと。悔しい思いから感情的になってしまった」
【PHOTO】U-23日本代表の韓国戦出場16選手&監督の採点・寸評。守備陣で唯一の及第点だったのは...
悔しさから思わず出た珍しい行動。ただロッカールームに戻れば、チームの雰囲気はすでに次に向けて切り替えており、小久保自身も落ち着きを取り戻せたという。
「特にチマを中心に次のカタール戦に向けて、パリ五輪の切符を掴むために、また切り替えてリカバーしていこうという話があったので、チームみんなポジティブな考えができてるなと。みんな切り替えられていたので、次に向かっていきたいと思います」
韓国に敗れたが、まだ今大会が終わったわけではない。2位でグループステージ突破を決めた日本は、25日に準々決勝で開催国のカタールと対戦。大岩ジャパンは切り替えて、ベスト4がかかる一戦に挑む。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年04月23日 19:00
Jリーグは23日、ホームグロウン制度における2024シーズンのホームグロウン選手の人数および不遵守への対応を発表した。
2024年04月23日 18:50
覚えているのは就任会見で語られたその言葉だ。
2015年10月、解任されたブレンダン・ロジャーズの後任としてリバプールの監督に迎えられたドイツ人の指揮官は、記者団を前に自らを「ノーマル・ワン(普通の人)」と言った。ジョゼ・モウリーニョのかの有名な「スペシャル・ワン(特別な人)」を引き合いに出しての軽妙な自己紹介だった。
こうして始まったユルゲン・クロップのアンフィールドでの日々は、決してノーマルではなかった。それは、スペシャルなものだった。30年ぶりとなる悲願のリーグ優勝をもたらした。チャンピオンズリーグの制覇にも導いた。クロップの足掛け9年は、クラブの歴史のなかでも最も喜びと興奮と輝きとに満ちた時間だったはずだ。
クロップはリバプールというクラブも街も、「スカウス(あるいはスカウサー)」と呼ばれるそこに暮らす人々のことも、よく分かっていた。
産業革命の時代に港湾都市として発展したリバプールは、港の労働者がその繁栄を支えたいわゆるワーキングクラスの街で、独自の価値観を持っている。地元への帰属意識がとても強く、それが一種の閉鎖性となって中央を毛嫌いするメンタリティーが根を下ろしている。
彼らは自分たちをイングランド人ではなく「スカウス」として認識している。ファイナルの舞台に立ったとき、スカウスたちは国歌演奏をブーイングで掻き消そうとする。2年前にエリザベス女王が亡くなったとき、崩御を悼むキックオフ前の黙祷を破る野太い野次さえ上がった。
こうしたスカウスの特殊性をよく理解して、クロップは“俺たち”の一員として彼らに受け入れられた。
クロップは決してファンのことを悪く言わなかった。常に彼らの側に立った。KOP(リバプールサポーターのこと)とここまで心を通わせた監督はいないだろう。
【PHOTO】ワールドクラスたちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介!
スカウスの心に刺さったのは、クロップのアグレッシブなフットボールもだ。ゲーゲンプレッシングでボールを奪い取り、そこから一気呵成にゴールへと押し寄せる、まるでヘビーメタルをかき鳴らすような激しいクロップ流は、スカウスの血をたぎらせる彼らにとっての“本当の”フットボールだった。
スカウスだけではない。それはイングランド人の琴線に触れるフットボールでもあった。自分のクラブの次にクロップのリバプールが好きだというファンは少なくない。僕の周りの友人・知人もそうで、ウェストハムのファンも、マンチェスター・シティのファンも、アーセナルのファンも、みんなリバプールの試合は好んで観戦する。
ちなみに、ペップのシティを観たいというファンは逆に多くない。パスを繋いで繋いで、また繋ぎ、真綿で首を絞めるように相手を追い詰めるグアルディオラのポゼッションスタイルはどうにもじれったいのだ。共感を覚えるのは、秩序立ったペップ流より、秩序を破壊するようなクロップ流だ。
もちろん、クロップを快く思わないアンチも一定数存在する。彼らが嫌うのは彼のオーバーなアクションだ。勝利のその瞬間、誇らしげに拳を突き上げる芝居がかったあのセレブレーションは僕も好きではない。負けた相手への配慮に欠けるし、見るからに傲慢だ。当然それも、クロップは計算の上でやっているだろう。そうすることで“俺たち”の感情を昂らせ、結束をより一層強固にするのだ。彼一流の深謀遠慮がそこにはあるはずだ。そうだとしても、あのガッツポーズはあまりに子どもじみている。
そんなクロップが、今シーズン限りでリバプールの監督を退任することになった。電撃発表があったその日、「2024年1月26日」は、スカウスにとって生涯忘れられない1日になっただろう。
良くも悪くも感情を揺さぶり、興奮を掻き立てたクロップがいなくなる──。心にぽっかりと穴が空いたみたいだ。
文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
Steve MACKENZIE
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーターだ。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で手掛け出版した。
※『ワールドサッカーダイジェスト』2024年4月4日号より転載
2024年04月23日 18:37
J3の松本山雅FCは4月23日、2024サマーユニフォームのデザインを発表した。
同ユニのコンセプトは、シーズンユニと同様に「雷鳥」。クラブは公式サイトで「冬仕様から夏仕様の羽に姿を変えた雷鳥をイメージしたユニフォームは、世界的にも珍しいブラウンカラーを採用したスペシャルなユニフォームに仕上がりました」と説明している。
【画像】「激シブじゃん」など反響! 松本のサマーユニ
この特別仕様のユニを公開したクラブの公式Xには、以下のような声が上がった。
「デザイン攻めててめっちゃいい!欲しいなぁ」
「凄いデザイン!」
「ザンクトパウリみたいでカッコいいじゃん!」
「山雅の雷鳥ユニ格好いいな」
「良き良き」
「カッコいい!!センスいいな〜」
「おお、渋い」
「いいじゃん」
「ちょっとヴィッセルっぽい色合い...?」
「激シブじゃん」
なお、このユニフォームは、7月にホームで行なわれるJ3第21節のFC大阪戦と23節の福島ユナイテッドFC戦で着用される。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月23日 18:30
今季限りでの退団が発表されたバイエルン・ミュンヘンのトーマス・トゥヘル監督の後任がなかなか決まらない。有力候補と見られていたレヴァークーゼンのシャビ・アロンソ監督は来季もレヴァークーゼンで指揮を執ると表明し、ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督もドイツサッカー連盟(DFB)と契約延長で合意。両者はバイエルンの候補者リストから姿を消した。
そうした中、ドイツ紙『Bild』はアストン・ヴィラのウナイ・エメリ監督がバイエルン首脳陣の中で新監督候補として検討されていると報じている。同監督はセビージャ、パリ・サンジェルマン、アーセナルなどで監督を歴任し、2022-23シーズン途中からアストン・ヴィラの監督に就任。2季目となる今季はここまでプレミアリーグで4位につけるなど、監督就任時は降格の危機にあったヴィラを上位争いができるチームに変貌させた。
その手腕を買ってトゥヘル監督の後任を託したいというのがバイエルンの考えのようだが、エメリ監督自身は21日に行われたプレミアリーグ第34節ボーンマス戦後、「私はここでの仕事に100%集中している」と語って退団の意思がないことを明言した。
また、『Bild』もエメリ監督がバイエルンで指揮を執る可能性は低いだろうと予想している。
ウェス・エデンズ氏とナセフ・サウィリス氏がオーナーを務めるヴィラには潤沢な資金があり、さらに同クラブでスポーツディレクターを務めているモンチ氏とエメリ監督はセビージャ時代に一緒に働いた間柄。チーム編成を計画するにあたって、希望する選手の獲得が実現しやすい環境にあるヴィラを退団してバイエルンに来るという選択肢は、エメリ監督にとって現実的なものなのだろうかと同紙は疑問を呈している。
ヴィラよりも高い給料を提示し、さらに選手獲得についての決定権を保証するといった破格の待遇でなければ実現は難しいようだ。