2022年09月25日 12:31
「ソフトバンク−ロッテ」(25日、ペイペイドーム) ロッテの佐々木朗希投手が先発する26日・ソフトバンク戦に向けてペイペイドームで最終調整した。 ストレッチ後、外野では投球フォームを確認しながらキャッチボールなどをこなした。26日はシーズン最終登板となる見込みで、高卒3年目で初の10勝を懸けての登板となる。「絶対に勝つという強い気持ちを持ってマウンドに上がりたいと思います。全力で頑張ります」とコメントした。
2024年04月20日 10:17
高校時代の顧問「彼が試合に出たことがあるかも私は覚えていない」
大谷翔平の元通訳・水原一平容疑者が、出身高校のウェブサイトで、“優れた生徒(OB)”の一覧から削除された。米スポーツ局「ESPN」が高校時代の教師のコメントとともに伝えている。
同放送局は、サッカー部でアシスタントコーチを務めたケンプ・ウェルズ氏のコメントを紹介。当時サッカー部に所属していた水原容疑者はゴールキーパーで、3番手の存在だったという。「彼が試合に出たことがあるかも私は覚えていない」。
記事では「静かで、我が道を行く類の生徒で、米国のあらゆるニュースプラットフォームで目立っている姿を、教師やクラスメートが見ると予想するような生徒では全くなかった」と説明された。
国語を教えていたウェルズ氏は、水原容疑者について「生徒については、私は本当にいい生徒か本当に悪い生徒のことは覚えている傾向なのだが、彼はそのどちらでもなかった。静かに自分のやることに取り組んでいた」と振り返っている。
大谷の横に立ち、“活躍”していた水原容疑者だったが、違法賭博の容疑でドジャースを解雇され、銀行詐欺などの疑いで訴追された。同放送局は「同校は最近、ミズハラをウェブサイトの“優れた生徒”セクションから消去した」と伝えている。(Full-Count編集部)
2024年04月20日 10:09
● パイレーツ 1−8 レッドソックス ○
<現地時間4月19日 PNCパーク>
ボストン・レッドソックスが投打噛み合い、パイレーツとのカード初戦に大勝。3試合ぶりの出場となった吉田正尚外野手(30)は「6番・指名打者」でフル出場。12打席ぶりの安打を含む3出塁をマークした。
パイレーツ先発は2年目右腕プリースター。2回表の先頭打者として迎えた第1打席は、投手強襲の内野安打を放ち、3試合ぶりに安打をマーク。続くボビー・ダルベックの右越え二塁打で本塁を狙ったが、クロスプレーで惜しくもアウトとなった。
3回表、二死一、二塁の好機で迎えた第2打席は、フルカウントから高めへのカーブに反応できず、見逃し三振を喫した。
5回表の第3打席は死球、7回表の第4打席は四球で出塁。9回表の第5打席は三ゴロに倒れ、この試合は3打数1安打、2四死球、1三振の内容。今季成績は打率.221、OPS.597となっている。
レッドソックスは4本塁打含む12安打、8得点の大勝。エースのブライアン・ベロが6回1安打、7奪三振、無失点の快投で3勝目をマーク。最終回には、試合前に昇格したキャム・ブーザーが31歳にしてMLBデビューを果たした。
2024年04月20日 10:06
ロッテの小島和哉が14時からエスコンフィールドで行われる日本ハム戦に先発する。
小島は球団を通じて「開幕戦で負けているので初回の1球目からフルパワーで頑張ります。気合い!」とコメントした。
小島は今季ここまで3試合・19回を投げて、1勝2敗、防御率2.84。前回登板の12日楽天戦は、5回・104球を投げ、9奪三振を奪うも3失点で2敗目を喫した。日本ハム戦は開幕戦以来との登板で、開幕戦は5回・89球を投げて、5被安打、4奪三振、2与四球、3失点で敗戦投手となっている。
2024年04月20日 10:00
広島 0 − 0 巨人
<4回戦・マツダスタジアム>
19日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 広島−巨人』で解説を務めた山本昌氏が、巨人・小林誠司捕手について言及した。
2024年04月20日 09:58
「明大−東大」(20日、神宮球場)
今秋ドラフトの目玉と称される明大・宗山塁内野手(4年・広陵)が「3番・遊撃」で開幕戦にスタメン出場する。
3月に大学生ながら侍ジャパンの強化試合メンバーに選出されたが、2月29日のオープン戦で受けた死球による「右肩甲骨骨折」が判明。当初は今春リーグ戦の出場は困難とされていた。
試合前のフリー打撃では状態を確認するように快音を鳴らした宗山。侍ジャパン・井端和弘監督も視察に訪れた。
東大はエース・平田が先発。前回14日の慶大戦でリーグ戦初本塁打を放った府川が6番を打つ。
両チームのスタメンは以下の通り。
【明大】
1番・中堅 直井(桐光学園)
2番・二塁 木本(桐蔭学園)
3番・遊撃 宗山(広陵)
4番・右翼 横山(作新学院)
5番・一塁 加藤(大阪桐蔭)
6番・捕手 小島河(東海大相模)
7番・左翼 瀬(天理)
8番・三塁 友納(福岡大大濠)
9番・投手 藤江(大阪桐蔭)
【東大】
1番・左翼 中山(宇都宮)
2番・中堅 榎本(渋谷幕張)
3番・二塁 山口真(小山台)
4番・三塁 内田(開成)
5番・右翼 鈴木太(国立)
6番・捕手 府川(西大和学園)
7番・一塁 藤田(岡山大安寺)
8番・遊撃 青貝(攻玉社)
9番・投手 平田(都立西)
2024年04月20日 09:49
◆ 途中出場が5試合
チーム最年長のロッテ・荻野貴司は今季ここまで7試合に出場しているが、先発出場が2試合、途中出場が5試合と、試合途中からの出場が多くなっている。
10日の西武戦以来の出場となった19日の日本ハム戦も、3−1の7回の守備から途中出場。3−3の9回先頭のポランコがライト前安打で出塁し、続くソトが初球で遊併に打ち取られてしまったが、この日初打席となった荻野は、3ボール2ストライクから金村尚真が投じた7球目の148キロストレートを三遊間に弾き返す安打を放った。
4月3日のソフトバンク戦では2−1の9回一死一、二塁の場面で、ポランコに代わってレフトのポジションに入った。イニング途中での出場という難しさはあったが、2−2の9回二死満塁からウォーカーがレフトへ痛烈に放ったあたりを何事もなかったかのようにキャッチ。
イニング途中からの守備での出場に荻野は「緊張します」と振り返り、ベンチから出て照明の明るさなど違ったりもするが、そこも「練習でしっかり確かめながらやっていますね」とのことだ。
この日は延長12回二死一、二塁の第2打席、又吉克樹が投じた初球のスライダーを捉え、左中間を破る決勝の2点適時二塁打。改めて荻野の存在感の高さを示す1日となった。
◆ 準備で心掛けていることとは
荻野はプロ10年目の19年に初めて規定打席に到達し打率.315をマークし、21年には自身初となる全143試合に出場して、最多安打、盗塁王のタイトルを獲得。近年は怪我に泣くシーズンが続いているが、今でもチームに欠かせない戦力であることには変わりはない。
今季は途中出場が多いが、準備で心掛けていることについて「その試合の状況を見ながら、この辺でありそうかなというのを考えながら裏で準備していますし、展開、展開で今日やったらどの辺でありそうかなというのを考えながら、裏でストレッチ、ウォーミングアップしています」と、出番を想定して準備していることが、4月3日のソフトバンク戦の好守備と決勝打などに繋がったと言える。
スタメン出場、途中出場となっても「練習でやることは変わらないので、同じ準備をして臨んでいますね」と心理面での変化はない。
では、今準備で意識していることはどんなことなのだろうかー―。「基本的には怪我をしない準備、試合の途中から動ける準備をしています」。
準備という面では、4月6日のオリックス戦の試合前練習では、「何が起こるかわからないので、どこでもいけるようにはやっています」と、センターで打球捕している姿があった。
「与えられたところでしっかり仕事ができるようにやっていきたいと思います」。荻野貴司はスタメンであっても、途中出場出場であっても、チームの勝利に貢献するために、今日もしっかりと準備していく。
取材・文=岩下雄太
2024年04月20日 09:00
広島 0 − 0 巨人
<4回戦・マツダスタジアム>
19日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 広島−巨人』で解説を務めた山本昌氏が、広島先発・九里亜蓮について言及した。
九里は0−0の5回二死二塁で佐々木俊輔に対して2ボールとなるが、3球目のツーシーム、4球目のツーシーム、連続で空振りを奪い2ボール2ストライクとカウントを整える。
山本氏は九里のこの投球に「これが九里投手の強さですよね。ボール2つ先行してルーキーに対して、ツーシーム2つで空振り2つ取れるこの辺が強さですよね」と高く評価した。結局、九里は佐々木を空振り三振に仕留める。
九里は続く6回もスコアボードに0を入れて、先週の4月12日の巨人戦では5回2/3を投げ、9失点だったが、今週はしっかり修正し、6回・109球を投げ、2被安打、6奪三振、無失点でマウンドを降りた。
山本氏はこの日の九里の投球に「素晴らしかったと思います。特に九里投手は、調子が良かった。初回から抜群の出来だった」と振り返った。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
2024年04月20日 08:58
トラウト「もちろん僕は、彼を戻ってこさせようとした」
エンゼルスのマイク・トラウト外野手が、ドジャースに移籍した“盟友”大谷翔平投手への思いを明かした。
2024年04月20日 08:37
日本ハム、ソフトバンクでプレーしたマルティネス「野球は共通言語だから、話をしやすかった」
レッズのニック・マルティネス投手が、米ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」に出演。日本時代を振り返り、異国でプレーする上での通訳の重要性について語った。
マルティネスは日本ハムとソフトバンクで4年間プレー。2018年には10勝、2021年には9勝をマークするなど活躍を見せた。2022年からはメジャーに復帰し、同年はパドレスで47試合に登板。2023年も63試合に登板してチームを支えた。同オフには契約延長オプションを破棄し、2年2600万ドル(約40億円)の好条件でレッズと合意した。
司会のスコット・ブラウン氏は、日本での成長について話す中で、「海外にいて、現地の言葉を話さない状況、うまく溶け込むのがどれくらい難しいか教えてくれないかな? 向こうの人は英語を話さないわけだけど」と質問した。
マルティネスは「文化的な側面については、僕は通訳をすごく頼りにしていた」と、通訳の存在に感謝した。「レストランで自力で注文するのに1〜2か月かかったよ。だけどそれ以前は、僕は通訳を頼るしかなかった。野球は共通言語だから、話をしやすかった。でも、フィールド外の話となると、常に通訳が必要だったね」と、日本での生活を振り返った。(Full-Count編集部)
2024年04月20日 08:27
強調した“自己投資”「自分が一流の選手になるために」
イチロー氏の“貯金額”に仰天の声があがっている。SMBC日興証券株式会社のYouTubeチャンネルの企画「おしえて! イチロー先生! リターンズ」で、日本時代の給料は渡米前にほぼ使い切っていた事を明かし、「すげえ」「金銭面では大胆ですね!」とネット上でも話題となっている。
2019年に引退し、現在はマリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクターを務めている。動画内では、「貯金ってする意味ある?」との質問に、自身の経験を交えて回答した。
「ドラフト1位の選手は今、契約金が1億5000万円とか6000万円とかなんですよ。それを貯金しますっていう子が結構いたんですよ」。イチロー氏は不思議そうな表情を浮かべ、「自分がこれから一流の選手になるためにね、何にお金を使うか考えてほしいわけですよ」と、自身は“自己投資”に使っていたと話す。
オリックスでの最終年となる2000年の年俸は5億3000万円(金額は推定)。オリックス時代に在籍した間では合計で約20億円を稼いだとされる。「当時、日本の選手の中では給料が一番高かったんですね。それ、アメリカに行くとき、ゼロですからね」と、使い切っていたことを明かした。
これには、教室で聞いていた子どもや大人の“生徒”は「えぇ〜!」とビックリ。ネット上でも「自己投資の中身がきになる」「やっぱり超一流のアスリートは違うな」「自己投資って簡単に言っても、さらにお金を稼げるという自信がないと出来ない」「別格ですね」「普通の人にはできない」「カッコいいな」と反響だった。
2021年にも同企業のチャンネルに出演していたイチロー氏は、お金の使い方について、「僕は給料が800万円の時。レギュラーになった初めての年ですけれど、ここは僕はお金かけるとこだと思って。3000円のユンケルを毎日飲みました」と1つのエピソードを明かしている。(Full-Count編集部)
2024年04月20日 08:20
水原容疑者は大谷になりすまして銀行員に電話で連絡していた
米連邦検察当局の捜査で徐々に明らかになる水原一平容疑者の行動に、ファンも騒然としている。11日(日本時間12日)には銀行詐欺容疑で訴追。米スポーツ局「ESPN」が当局による供述書の内容を伝えた。銀行の電話記録から、水原氏が大谷だと偽って銀行員に送金を許可させていたことが判明している。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は、捜査員の話として水原容疑者がセキュリティを回避して送金するため銀行員に対して大谷になりすましたと伝えた。2022年2月2日(同3日)、口座にアクセスするため銀行へ電話し、賭け屋に送金する口実として「車のローン(を返済する)」と言ったという。
自身のことを大谷と名乗り、セキュリティ質問に回答するため大谷に関する私的な情報も提供し、口座のアクセスに成功。さらに捜査員たちが会話の録音を聞き直し、3月21日(同22日)に聞き込みを試みた際に水原容疑者の声だと気づいた、と宣誓供述書に記述されている。「オオタニは(通訳ほどの)流暢な英語を話さないが……電話の主の英語は流暢だった」と記していたという。
SNS上では「異常性を感じる」「いずれ必ずバレるのに」「こんな事が起こりうるんですね」「怖すぎ」「音声変えてたりするのかな」「悪質すぎる」との声があがっている。「大谷が英語下手で助かってて複雑な気持ち」「そもそも英語喋れないから水原氏を通訳として雇ったわけだし」との見方もあった。(Full-Count編集部)
2024年04月20日 08:10
米の殿堂博物館のラウィッチ館長、日本における野球は「国技」
クーパーズタウンにある米国野球殿堂博物館のジョシュ・ラウィッチ館長が19日、東京都内でFull-Countの単独インタビューに応じた。
2024年04月20日 08:00
広島 0 − 0 巨人
<4回戦・マツダスタジアム>
19日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 広島−巨人』で解説を務めた山本昌氏が、巨人・坂本勇人について言及した。
開幕から5番の打順で出場することの多かった坂本はこの日は、『2番・三塁』で先発出場したが、6打数0安打に終わった。山本氏は5打席目の坂本の三振に「本来の姿では全くないですね。こういうチャンスの時はなんとかする人なんですけど」と振り返った。これで坂本は4月12日の広島戦の第2打席から23打席連続無安打となった。
山本氏は「この選手も使っていかないとならないし、気づいたら3割近く打っているので、どこかで上げてくるとは思うんですけど、最初のバッティングを見ると心配だなという感じがしますね」と指摘した。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
2024年04月20日 08:00
「広島0−0巨人」(19日、マツダスタジアム)
打球が三遊間を割るとドッと歓声が沸いた。一塁ベンチではナインがそろって両手を上げて、記念球の返却をアピール。一塁上でたたずむ広島・二俣翔一内野手(21)は笑みをこぼし、代走を送られてベンチへと戻ると先輩たちとハイタッチを交わした。高卒4年目でのプロ初安打。記念のボールを握りしめた育成出身の若武者は周囲の支えに感謝した。
「1、2年目はケガで2軍の試合にもなかなか出られない時があった。本当に球団のスタッフやトレーナーの支えがあって今があると思う。今考えると、そのリハビリ期間も無駄な時間ではなかったなと」
0−0の八回1死から代打で登場。マウンド上の高梨には12日の同戦で空振り三振に打ち取られていた。「絶対に打ってやる。リベンジするという思いで(打席)に入った」。強い気持ちをバットに込め、打球は三遊間を破っていった。
このオフには巨人・岡本和に“弟子入り”。自主トレを一緒に行うことは、岡本和の多忙によりかなわなかったが、連絡先を交換し、動画などを送って助言を受けた。この日、安打を放った先の一塁ベース上で2人は“再会”。師匠から「おめでとう」と声をかけられた二俣は「和真さんの前で打てて良かったなと思います」と恩返しにも成功した一打を喜んだ。
勝利を飾ることができずとも、新たな若ゴイが威勢良く跳ねた。
◆二俣 翔一(ふたまた・しょういち)2002年10月21日生まれ、21歳。静岡県出身。180センチ、74キロ。右投げ右打ち。内野手。磐田東から20年度育成選手ドラフト1位で広島入団。22年オフに支配下登録。打撃の成長が著しい高卒4年目。プロ初出場は24年4月4日・ヤクルト戦(マツダ)で代打。
2024年04月20日 08:00
「阪神7−0中日」(19日、甲子園球場)
球団ワーストタイとなる10試合連続2得点以下だった阪神打線が、6日のヤクルト戦以来11試合ぶりに2得点以上となる今季最多タイの7得点を挙げて4連勝を飾り、今季初めて貯金生活に突入した。だが、チーム打率は12球団ワーストの・214。なぜ岡田阪神は貧打にあえぎながら勝つことができているのだろうか。
3勝14敗1分けの最下位に沈んだオープン戦。打率・225は12球団中9番目に低い数字で、2試合連続完封負けで始まった開幕戦以降も、なかなか浮上の兆しが見えてこなかった。
今季初のサヨナラ勝ちを飾った18日の巨人戦まで10試合連続2得点以下が続いたが、それでもその間のチーム成績は4勝4敗2分けの勝率5割をキープした。
阪神OBの中田良弘氏は「そりゃ一番はピッチャーが頑張ったことに尽きると思うよ。これだけ援護に恵まれない中で、少ないリードを守らなきゃいけない試合が続いたわけだからね。特にリリーフ陣ね。ひとつ間違えば同点、逆転を許し、チームの負けにつながってしまうという緊迫感のある登板の中で、よく持ちこたえたと思う」と投手陣の奮闘を最大要因に挙げた。
中田氏がもうひとつ「大きなポイント」として挙げたのが、梅野、坂本の配球だ。中田氏は「岡田監督は今年、梅野と坂本をうまく併用している。これは純粋に2人の競争心をあおることにつながってるし、お互いに投手のいいところを引き出している」と指摘した。
続けて「今年は去年までの配球とパターンが違って、ここでインサイド行くの?という配球が見事に決まっている。相手選手が両捕手の配球に慣れたり、ある程度の配球パターンが頭に入っている中で、去年までとの違いをうまく出せているのが大きい」と解説した。
伊藤将が先発した17日の巨人戦。丸に三塁打を浴びて無死三塁のピンチを背負った二回。2球で追い込むと、梅野は遊び球なしで内角直球を要求。左腕も投げきって岸田を空振り三振に仕留め、無失点でしのいだ。
18日の巨人戦でも、延長にもつれ込んだ十回2死二塁。カウント2−2から加治屋に内角直球を求め、吉川に満足なスイングをさせず、空振り三振に仕留めたシーンがあった。
前者は、外角球で1球は様子を見るだろうと打者が思う場面。後者は一塁が空いており、次打者が投手のバルドナードという状況に加え、吉川を打席に迎える前に安藤投手コーチがマウンドに向かっていた。吉川からすれば申告敬遠もあるかもと想定した局面。勝負は進み、平行カウントからまだ歩かされるかもという意識が残る中、勝負に来るとしても外角球やボール球という思考が働く中での内角直球という選択だった。
19日の中日戦で青柳に今季初勝利をプレゼントした坂本は、ストライクゾーンからボールゾーンに外れる左打者への内角スライダーを巧みに空振りさせた。
中田氏は「ピッチャーからすると、インサイドを要求されるってことは、とても勇気づけられることなんだよね。思い切って向かってこいと背中を押されてるようで。2人ともが去年までのデータの残像を使いつつ、今年に進化した配球を見せている。この点も打てない中で勝てた要因として見逃せないと思う」と語った。
打てない、援護がない状況を耐え忍び、昨年の王者が今季初めて貯金を蓄えた。サヨナラ勝ちを飾った18日の試合後、「今日でちょっと吹っ切れたかも分からないですね、打線も。明日から、もっと打ってくれるでしょう」と2試合連続2桁安打を予見した岡田監督の洞察力も鋭いが、投手陣、そして梅野&坂本のインサイドワークが、苦しい状況を耐え抜くカギになっていた。(デイリースポーツ・鈴木健一)