2022年11月24日 15:49
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)は23日、今シーズン限りでマクラーレン(McLaren)のシートを失ったダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)が、来季のサードドライバーを務めると発表した。 レッドブルは発表文の中で「豊富な経験と素晴らしい人柄のダニエルは、テスト走行やシミュレーター作業、商業活動においてチームをサポートする」と記した。 2011年、HRT(イスパニア・レーシング、Hispania Racing Team)でF1デビューを飾ったリカルドは、翌年にはレッドブルの姉妹チームであるトロ・ロッソ(Toro Rosso)に移籍。 2014年にレッドブルに昇格を果たすと所属した5シーズンで7勝を挙げ、2度にわたってドライバーズランキング3位に入った。「笑顔が全てを物語っている。レッドブルに復帰して本当に興奮している」と述べたリカルドは、「ここで過ごした時間には懐かしい思い出がすごくたくさんある」と続けた。■関連記事 ・フェルスタッペンが最多15勝目、引退ベッテルは10位 アブダビGP ・不仲説を一蹴!? リカルドが首にノリスのタトゥー イタリアGP ・ウィリアムズ、来季ドライバーにサージェント 米出身のルーキー
2024年04月19日 16:54
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で通算7度の年間王者に輝くルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は18日、来季のフェラーリ(Ferrari)移籍について「正当化する」必要はないと話し、この件をめぐる周囲の騒音を一蹴した。
39歳のベテランドライバーであるハミルトンは2月、2024年シーズン終了後に12シーズンを過ごしたメルセデスAMG(Mercedes AMG)を離れると表明してF1界に衝撃を与えた。
今週末に行われる第5戦中国GP(Chinese Grand Prix 2024)に向けたこの日の記者会見では、圧倒的な強さを誇るレッドブル(Red Bull)に今季のフェラーリが安定して接近する好スタートを切ったことは、移籍の決断が正しかったことを意味するかとの質問が出た。
すると、ハミルトンは「自分の決断を正当化する必要はないと感じている」と答え、「自分にとって何が正しいか分かっているし、それは決断した瞬間から変わっていない」「一瞬たりともそのことを疑問に感じたことはない。それに、他人のコメントに振り回されたりしない」と話した。
また、2012年にマクラーレン(McLaren)からメルセデスへ移籍して批判を浴びた当時を振り返り、「今でもくだらないことを言う人々がいるし、それは今年いっぱい続くだろう」と話しつつ、「前回のようにやっていくしかない」「自分にとって何が正しいかは自分だけが知っている。それは自分にとってエキサイティングなものになるだろう」と続けた。
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2024年04月19日 12:06
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で中国人初のフルタイムドライバーとなった周冠宇(Guanyu Zhou、チョウ・グアンユー)は、今週末の今季第5戦中国GP(Chinese Grand Prix 2024)でようやく母国レースに臨めることになり、「さまざまな感情」を経験するだろうと語った。
ステークF1チーム・キック・ザウバー(Stake F1 Team Kick Sauber)に所属する24歳の周は、自身の出身地であるレース開催地の上海で街中に自身のポスターが貼られるなど、母国でスーパースターとしての地位を築いている。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の影響で5年ぶりの開催となる今回の中国GPに向けて、インタビューや宣伝活動のほかファンイベントがひっきりなしに続いている中、周は「日本から戻ってきてからこの約1週間半もの間、クレイジーな状況が続いている」と報道陣に明かした。
続けて「待ちきれないよ。今週末にはさまざまな感情が去来するだろう」「特に日曜日(21日)に国歌が流れるときは、子どもの頃にここへ来たときの思い出がよみがえるだろうね」と話しつつ、「だけど最も大切で重要なことは、正しい仕事をしてポイントを稼ぐことだ」と気を引き締めていた。
このめまぐるしい数日間には、19日に公開される自身のドキュメンタリー映画『The First One』のプレミアにも出席した周。2004年に初開催された中国GPを5歳のときに観戦し、その中にはスペイン人ドライバーのフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)の姿もあった。
現在42歳になるそのベテラン選手と今ではグリッドに並び、この日行われた記者会見でも隣に座ると、アロンソを振り返りながら「この人を見たあの日に戻った」「彼が今でも非常にハイレベルでレースをしているなんて想像もできない。あれから20年後に、自分はこのGPにたどり着いた」と語った。
2022年シーズンからF1に参戦している周だが、ここまではまだ勝利を挙げられず、チームも今季のコンストラクターズ選手権で1ポイントも稼いでない。
それでも中国のパイオニア的存在である周は、20日のスプリントか21日の決勝レースで母国ファンに歓喜を与えられると確信しており、「今週末は2度の機会があり、チームにはポテンシャルがある」「マシンはOKだし、絶対にポイントを稼いでみせる。中盤争いは全マシンが絡んでかなり厳しいけどね」と語った。
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2024年04月19日 09:19
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で3連覇中の王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)は18日、所属チームのレッドブル(Red Bull)に満足している限り「移籍する理由はない」と話し、チームとの長期的な将来について改めて明言した。
レッドブルのクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表が女性への不適切行為で告発されて以降、フェルスタッペンはフェラーリ(Ferrari)への移籍が決まっているルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)に代わり、来季からメルセデスAMG(Mercedes AMG)へ加入するとの臆測が流れている。
シーズン開幕戦のバーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2024)を前にホーナー代表の不正行為疑惑は晴れたものの、このスキャンダルは数週間にわたって尾を引いた。フェルスタッペンは2028年までレッドブルと契約を結んでいるが、チームが長年のアドバイザーであるヘルムート・マルコ(Helmut Marko)氏とたもとを分かつ可能性が浮上し、そのようなことがあれば自身もチーム離脱を考えると示唆していた。
しかしながら、今週末に行われる第5戦中国GP(Chinese Grand Prix 2024)のパドックでは、レースに関する話題が中心の日常に戻ったことにフェルスタッペンは上機嫌な様子で、「2021年シーズン終了後に自分はチームと長期契約を結んだ。最初から自分が話していたのは、静かで平和な環境を望んでいるということだけだ」「最近の話題はクルマのことが中心で、今はもうそのことをすごく喜んでいる」とし、「そうあるべきことでもある。もちろん、自分はチームに満足している限り、移籍する理由は何もない」と語った。
中国GPで今季4度目の優勝を目指すフェルスタッペンだが、5年ぶりの開催で20日にはスプリントが行われる同GPについては、「新しいマシンでのレースで、少しばかり未知数なものになるだろう」「もちろん、それは誰にとっても同じことだ」と慎重な姿勢を示した。
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2024年04月15日 14:56
ロードレース世界選手権、第3戦米国GPは14日、MotoGPクラス決勝が行われ、アプリリア(Aprilia)のマーベリック・ビニャーレス(Maverick Vinales、スペイン)が優勝を果たした。
2024年04月13日 15:34
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)は12日、創設75周年を記念する2025年シーズンの暫定日程を発表し、開幕戦オーストラリアGP(Australian Grand Prix 2025)から最終戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2025)まで、計24レースが組まれることになった。
今季と実質的に同様の2025年シーズンのF1サーカスは、世界7大陸のうち5大陸で開催される。3月16日の開幕戦が再び豪メルボルンで開催されることになり、第2戦中国GP(Chinese Grand Prix 2025)、第3戦日本GP(Japan Grand Prix 2025)へと続く。
これまでイスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」の3月に行われていたバーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2025)とサウジアラビアGP(Saudi Arabian Grand Prix 2025)は、それぞれ第4戦と第5戦として4月に開催される。
第14戦ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2025)から第15戦オランダGP(Dutch Grand Prix 2025)までの8月の4週間は、これまで通り夏季休暇として維持される。
全6戦で予定されているスプリント開催の週末については、後日に日程が発表される。
2025年シーズンの暫定日程は以下の通り(日付は現地時間の決勝開催日)。
第1戦:オーストラリアGP(3月16日)
第2戦:中国GP(3月23日)
第3戦:日本GP(4月6日)
第4戦:バーレーンGP(4月13日)
第5戦:サウジアラビアGP(4月20日)
第6戦:マイアミGP(Miami Grand Prix 2025、5月4日)
第7戦:エミリアロマーニャGP(Emilia-Romagna Grand Prix 2025、5月18日)
第8戦:モナコGP(Monaco Grand Prix 2025、5月25日)
第9戦:スペインGP(Spanish Grand Prix 2025、6月1日)
第10戦:カナダGP(Canadian Grand Prix 2025、6月15日)
第11戦:オーストリアGP(Austrian Grand Prix 2025、6月29日)
第12戦:英国GP(British Grand Prix 2025、7月6日)
第13戦:ベルギーGP(Belgium Grand Prix 2025、7月27日)
第14戦:ハンガリーGP(8月3日)
第15戦:オランダGP(8月31日)
第16戦:イタリアGP(Italian Grand Prix 2025、9月7日)
第17戦:アゼルバイジャンGP(Azerbaijan Grand Prix 2025、9月21日)
第18戦:シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2025、10月5日)
第19戦:米国GP(United States Grand Prix 2025、10月19日)
第20戦:メキシコシティGP(Mexico City Grand Prix 2025、10月26日)
第21戦:サンパウロGP(Sao Paulo Grand Prix 2025、11月9日)
第22戦:ラスベガスGP(Las Vegas Grand Prix 2025、11月22日)
第23戦:カタールGP(Qatar Grand Prix 2025、11月30日)
第24戦:アブダビGP(12月7日)
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2024年04月12日 16:03
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で2度の年間優勝を誇るフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は11日、アストンマーティン(Aston Martin F1)への残留を表明し、総合優勝7度のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)に代わり来季からメルセデスAMG(Mercedes AMG)へ加入するとの臆測に終止符を打った。
衰えを知らない42歳のアロンソはアストンマーティンとの契約を更新し、新レギュレーションが施行される2026年シーズンまで「自分はここに残る」と明言した。
アロンソは現在アストンマーティンと最高の関係を築いており、アルピーヌ(Alpine F1)から移籍した昨季は開幕8戦で6度表彰台に上がると、モナコGP(Monaco Grand Prix 2023)、カナダGP(Canadian Grand Prix 2023)、オランダGP(Dutch Grand Prix 2023)では2位に食い込んだ。
こうした好調なパフォーマンスにより、チームメートであるランス・ストロール(Lance Stroll)の父親が所有するアストンマーティンも、コンストラクターズ選手権で2022年シーズンの7位から5位に躍進した。
ハミルトンが2025年シーズンからフェラーリ(Ferrari)への電撃移籍を表明したことにより、アロンソはその後任候補に挙がり、来季からメルセデスでジョージ・ラッセル(George Russell)のチームメートになるとの臆測が出ることは避けられなかったが、この日英シルバーストーン(Silverstone)に拠点を置くアストンマーティンとの契約継続を公表したことにより、これらのうわさを消し去った。
アロンソはこれまでF1で通算32勝を記録しているが、優勝からは11シーズン遠ざかっている。
アストンマーティンのマイク・クラック(Mike Krack)代表は、この「フェルナンドとの複数年契約」が、ホンダ(Honda)とのパワーユニット(PU)契約が開始される2026年シーズンも続くとし、「これから、さらなる素晴らしい記憶をつくり出し、ともにさらなる成功を達成することを楽しみにしている」と述べた。
アロンソは今季終盤に、F1史上初の出走400戦に到達する可能性がある。
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2024年04月12日 12:15
24F1第4戦日本GP(Japan Grand Prix 2024)が行われる三重県の鈴鹿(Suzuka)サーキットを訪れたファン。
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2024年04月08日 13:05
7日に決勝が行われた24F1第4戦日本GP(Japan Grand Prix 2024)では、RBの角田裕毅(Yuki Tsunoda)が10位入賞を果たし、チームメートのダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)がリタイアに終わる中で健闘を見せた。
2024年04月08日 10:06
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するRBのダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)は、7日に行われた今季第4戦日本GP(Japan Grand Prix 2024)決勝の1周目で喫したクラッシュについて、「起こり得る最悪の事態の一つ」だったと嘆いた。
リカルドはマシンのリア部分がウィリアムズ(Williams)のアレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)と接触し、スピンしながらバリアーに激突した。
開幕から0ポイントと不振で、プレッシャーが掛かっていた中で迎えた日本GPでの序盤のリタイアについて「関係者全員とって残念で不運だった」と悔やみ、「1周目での出来事はドライバーに起こり得る最悪の事態の一つ」「特にこのレースに向けて膨大な準備とエネルギーを費やしてきて、ほとんど何もするチャンスがなかったのだから」とコメントした。
その一方で、「これもレース。特に誰が悪いということではなく、グリップに大きな差があったという話だ」と今回のクラッシュを引きずらない姿勢を見せ、チームには申し訳ないとしつつ、2週間後の次戦・中国GP(Chinese Grand Prix 2024)に気持ちを切り替えていた。
RBでは角田裕毅(Yuki Tsunoda)が7位に入った前戦のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2024)に続き10位入賞を果たし、チームに1ポイントをもたらした。
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2024年04月07日 16:30
24F1第4戦日本GP(Japan Grand Prix 2024)は7日、決勝が行われ、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)がポールポジションから優勝を飾り、2位に入ったチームメートのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)とともにワンツーフィニッシュを果たした。
前戦オーストラリアGP(Australian Grand Prix 2024)でリタイアに終わっていたフェルスタッペンは、今季3勝目。圧勝のレッドブル勢に続いて、フェラーリ(Ferrari)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)が3位に入った。
RBの角田裕毅(Yuki Tsunoda)は10位入賞を果たし、母国グランプリで初のポイント獲得を果たした。
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2024年04月07日 13:12
24F1第4戦日本GP(Japan Grand Prix 2024)は7日、決勝を控えドライバーズパレードが行われた。
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2024年04月06日 16:31
24F1第4戦日本GP(Japan Grand Prix 2024)は6日、予選が行われ、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が1分28秒197の最速タイムを記録し、今季開幕から4戦連続のポールポジションを獲得した。
2024年04月06日 11:54
24F1第4戦日本GP(Japan Grand Prix 2024)で撮影されたオフショットをまとめた。
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2024年04月05日 16:03
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のトト・ヴォルフ(Toto Wolff)代表は5日、4度の総合優勝を果たしたセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)がルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)の後任としてF1に復帰する可能性を示唆したことを受けて、ベッテルを「決して軽視できない」と述べた。
ハミルトンは2月、今季終了後に11年間を過ごしたメルセデスを離れてフェラーリ(Ferrari)に移籍することを発表。ベッテルは先日、そのハミルトンの代役が必要となっているヴォルフ氏と会談したことを明かした。
日本GP(Japan Grand Prix 2024)決勝を7日に控える中、ヴォルフ氏はベッテルの実績は「驚異的」だとしたものの、ハミルトンの後任はまだ選んでいないと強調した。
ヴォルフ氏は後任選びについて「今後数週間以内にそれを行う予定はない。ドライバー市場はとてもダイナミックだ」とし、「現段階でドライバーを決定するには時期尚早だ」と述べた。
それでもヴォルフ氏は「セバスチャンは決して軽視できない。実績は驚異的だ」と述べ、「自分にとって何が重要かを見つめ直し、モチベーションを見つけるために一度休むことも良いことだしね」とベッテルをたたえた。
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2024年04月05日 09:31
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のドライバーで、来季からフェラーリ(Ferrari)に移籍するルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は4日、F1復帰の可能性を示唆しているセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)ついて、メルセデスにとって「素晴らしい選択肢だ」と歓迎した。
F1で通算4度の選手権制覇を誇り、2022年シーズンを最後に同選手権を引退したベッテルはこの前日、復帰の可能性をほのめかし、メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフ(Toto Wolff)氏と会談したことを明らかにした。
通算7度の総合優勝を果たしているハミルトンは2月、今季終了後に11年間を過ごしたメルセデスを離れてフェラーリへ移籍すると発表しており、メルセデスは代替ドライバーを探す必要に迫られている。
今週末の第4戦日本GP(Japan Grand Prix 2024)に向けた記者会見で、ハミルトンは「セブ(ベッテル)の復帰を熱望する」「彼はチームにとって素晴らしい選択肢だ」と報道陣に話し、ベッテルの復帰にお墨付きを与えた。
「(ベッテルは)ドイツ人ドライバーで、複数回にわたって選手権を制したドライバーだ。そして、このチームを引き続き前進させられる素晴らしい価値がある。彼が復帰するなら大歓迎だ」
メルセデスに残留するジョージ・ラッセル(George Russell)も、「セバスチャンは素晴らしい人物であり、4度の世界王者だ」とベッテル復帰の可能性を歓迎し、「グリッドに彼がいなくて寂しいのは間違いないし、勝利と選手権制覇を目指して競う世界最高のドライバー20人がそろっていることが重要だと思う」と続けた。
その一方でメルセデスは、フェラーリではカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)に代わってシートに座るハミルトンの代替選手探しにおいて、複数のドライバーが候補に挙がっている。
ヴォルフ氏が望むリストのトップは、レッドブル(Red Bull)のエースドライバーで選手権3連覇中のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)と伝えられている。
他にも、フォーミュラ2(F2、FIA F2選手権)に参戦するイタリアの新星キミ・アントネッリ(Kimi Antonelli)や、通算7度の年間優勝を誇った元王者ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏の息子ミック(Mick Schumacher)も有力候補と見られている。
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