2022年12月02日 05:00
阪神・佐藤輝明内野手(23)が1日、西宮市内の球団事務所で契約を更改し、4300万円アップの年俸8500万円でサイン。入団3年目の年俸としては藤浪晋太郎投手(28)に並ぶ球団史上最高額に到達した。同日に「2022ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞に輝いた「村神様」に負けじと来季はアレを流行語にする。30本塁打、100打点を成し遂げ、アレよアレよという間に、ニッポン中をアレの渦に巻き込む。(金額は推定) 村神様から、来年こそセ界の頂点を奪い取る。倍増以上の大幅昇給に一発サインで決めたプロ2度目の契約更改。話題が流行語に及ぶと、佐藤輝はニヤリと笑った。来季は阪神から流行語を|。報道陣からの質問に間髪入れず答えた。「アレでしょ。アレです。優勝したら、絶対(アレが)流行語、なると思うので頑張ります」この日発表された「2022ユーキャン新語・流行語大賞」。その年間大賞に、令和初の三冠王となったヤクルト・村上を形容する「村神様」が選ばれた。たしかに神懸かっていた。だが、村上の1学年上にあたる佐藤輝も、虎も、このままあがめていくつもりは一切ない。岡田監督が就任即示した「アレ」だけを見つめ、チームは既に一つになっている。途中「村神様」が立ちはだかるときもあるかもしれないが、神を上回ればアレもコレもすべてがかなう。村上が招かれた壇上へ、来年、虎将に立ってもらためにも、佐藤輝は大きな目標を掲げることも忘れなかった。「まずは(本塁打を)30本というところは、まだいけていないのでいきたいですし、その先も、大きな目標として頑張っていきたい。打点も100というのはすごく大きな目標なので、そこに向かって頑張りたい」今季は143試合に出場し打率・264、20本塁打、84打点。チーム唯一の全試合出場が評価され、4300万円アップの年俸8500万円と球団の入団3年目では15年の藤浪と並び最高額の評価を受けた。しかし「どの成績を見てもまだ物足りない」と満足はない。30本塁打&100打点という数字を挙げたのも、アレには必要不可欠だと感じたからこそ。2年連続で掲げながら、未達成に終わった30本塁打。佐藤輝は「あとひと伸び、フェンス直撃が、すごい多い気がして。その結果が、二塁打、三塁打の増加につながった」と振り返った。最後のひと押し、残り数をどうするか。オフは一から体を鍛え直し、打撃フォームを固めていく。そして、打点は「試合を決める」を意識する。岡田監督から注文のあった勝利打点の増加。リーグトップが村上の19回だったのに対し、佐藤輝は大山に並びチームトップタイながら11回だった。「競っている、負けている場面で逆転する一打というのは、成績も印象も変わる。スター選手になっていくにはそういうところも必要だと思う」。来季は三塁固定&クリーンアップ起用が濃厚。佐藤輝の成績の浮沈が、18年ぶりのアレがかなうか否かに直結する。「本当に、本当の中心選手になっていきたい。アレ目指して頑張りたいと思います」約15分の会見で、何度も主軸の自覚をにじませた。神様を超え、悲願達成へ。アレを目指す虎ナインの主役に佐藤輝が座る。(原田遼太郎)★今オフから一人暮らし ゆでたまご作りたい!? 佐藤輝は今オフで兵庫・西宮市の球団寮「虎風荘」を退寮。社会人として自立し、心機一転、新シーズンへの準備を進めていく。自炊にも「寮入ってから一回も料理してない、(寮では)できないので。(得意料理は)いまから考えます」と意欲的。作ってみたい料理を問われると、「なんですかね…。ゆでたまご」と珍回答で笑わせた。★03年に「勝ちたいんや!」 2003年には、阪神・星野仙一監督が発した「勝ちたいんや!」が新語・流行語大賞のトップテンに食い込んだ。18年ぶりのリーグ優勝へ導いた星野監督が、春季キャンプ前日の全体ミーティングでチームを鼓舞した言葉だった。1987年には、開幕直後から負け続けた阪神に当時読売テレビアナウンサーだった辛坊治郎氏、森たけし氏が言ったセリフ「なんぎやなぁ」も流行語部門銀賞に選ばれた。
2024年04月26日 06:50
◆ 「見事ですよ」
巨人が中日相手に逆転勝利。このカード2勝1敗と勝ち越すことに成功した。先発の菅野智之の粘りのピッチングで6回2失点とゲームを作ると、その裏には坂本勇人の3ランで逆転。そのまま逃げ切りお立ち台に上った坂本は「やっぱりチームとしてなかなかピッチャーはずっと頑張ってくれてるんですけど、点が全然入らなかったんで、チームにとっても僕にとっても本当に大きな1本だったと思います」とコメント。投のヒーローとなった菅野は坂本に「祈る思いでしたし、ヒット打ってくれるんじゃないかなって思ってたので、僕の祈りが通じたと思います。ありがとうございます」とお礼すると、坂本も笑みで応えていた。
殊勲の一打を放った坂本に対し、25日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた野村弘樹氏は「坂本はインコースにはやっぱり天性的なうまさを持ってますね」と称えると、解説者として出演した大矢明彦氏も「ほんとにね、見事ですよ、1振りだからね」と同意し「ほんとに自分の心の中にも残るような1発だった」と分析した。
もう一人の解説者・達川光男氏は「坂本は先週、ずっと苦しんでいたんですよ。で、1週間前の4月20日に3本打ったんですよ。あれは確か長嶋さんと通算の猛打賞が並んだんじゃないかと思って。でもあの時はひとつも笑顔がなかったですよ」と偉大な先輩に追いついても歯を見せることがなかったと振り返りながら「久々に坂本の笑顔を見ました。これで本物になったんじゃないですかね」と完全に復調に期待を寄せた。
チームに勝利を呼んだ坂本の一振り。巨人を乗せるのは、やはりこの男なのかもしれない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年04月26日 06:40
◆ 全方向に飛ばせる技術を絶賛
ヤクルトが広島とのノーガードの打ち合いを制した。荒れたゲームに終止符を打ったのは助っ人外国人の一発だった。9回裏、8-8の同点の場面で打席に入ったドミンゴ・サンタナは、広島の守護神・栗林良吏の投じた153キロのストレートを一閃。打球はヤクルトファンの待つライトスタンドへ吸い込まれるサヨナラホームランとなり、ルーズベルトゲーム超えの熱戦にケリを付けた。
お立ち台に上ったサンタナは「感情で満ち溢れてるんですけど、まず勝てたので最高です」と第一声。続けて「正直頭が真っ白だったんですけど、神様に感謝を告げて、チームが勝ったことに感謝を告げていました。チーム全体として素晴らしい勝利でした。これからも連戦が続くので、これで勢いがついたと思うんで、毎試合毎試合全員で粘って勝ちにいくしかないです」と気を引き締めた。最後に「最後までいて下さってありがとうございます。いつも応援ありがとうございます。これからも全員でがんばります」とファンに感謝の意を表していた。
25日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた野村弘樹氏は「オスナが目立ってましたけど、最後のサヨナラはこのサンタナが決めました」とこの日もグランドスラムを放った盟友を例に出しながら、解説者として出演した大矢明彦氏にコメントを求めると「そうですね、もうもう目1杯振りに行ったら、真っ直ぐが真ん中にに来ちゃったんでホームランになりましたね」と分析。その上で「こういうところも打てる選手だからね、やっぱり魅力ありますね」とパワーを兼ね備えた助っ人を評価。最後に野村氏は投手目線で「逆方向の一発ってのは、やっぱり効きますよね」全方向に飛ばせる技術を絶賛していた。
乱打戦を制し連敗を3で止めたヤクルト。まだ最下位に沈んでいるが、打線が上向いてきた燕は侮れない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年04月26日 06:30
◆ 「ケースに合わせた打撃が出来てる」
ソフトバンクは25日、ロッテとの試合(ZOZOマリン)に6−0と快勝。今季2度目の同一カード3連勝で、貯金は今季最多となる「8」となった。
打線は4回、4番・山川穂高の5号2ランで先制すると、5回には一死二塁から3番・柳田悠岐が右前適時打、さらには二死二塁から近藤健介、栗原陵矢の連続適時打と得点を重ねた。
先発の大津亮介はロッテ打線に的を絞らせず圧巻の投球を披露。7回108球、2安打無失点の好投で開幕から3戦3勝となった。
好調のソフトバンク打線について、25日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の達川光男氏は「今年の打線を見ていると、フルスイングしている選手がいないんですよね」と話しを切り出すと、
続けて「試合前の練習ではホームラン競争のようにフルスイングしてるんですけど…いざ試合になるとその時のケースに合わせてバッティングができてます。大きいのを狙って良い場面ではフルスイング、得点圏にランナーがいる時はコンパクトに打ってくという打撃に今年は変わってますよね」と昨年との“打撃意識の違い”について言及した。
最後に「キャンプからめちゃくちゃ走りこんでましたから、すべての選手の足が軽いです。あのランニングが嫌いな柳田さえ、相当走りこんでましたからね」と選手の体の軽さについてもコメントした。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年04月26日 06:30
巨人3―2中日(セ・リーグ=25日)――巨人が逆転勝ちし、3カードぶりの勝ち越し。
2024年04月26日 06:29
ロサリオの約168.7キロ痛烈打が襲撃好捕「最高の守備力の持ち主。ワオ!」
■ナショナルズ ー ドジャース(日本時間26日・ワシントンDC)
ドジャース・山本由伸投手は25日(日本時間26日)、敵地・ナショナルズ戦に先発登板し、顔面付近に打球速度104.8マイル(約168.7キロ)の打球を受けたが、グラブを出し、スーパーキャッチを披露した。
5回先頭、ロサリオが放った打球は打球速度104.8マイルで山本の顔面付近に飛んだ。あわや大惨事の出来事だったが、山本はよけながらグラブを差し出しキャッチ。転倒しながらもグラブからボールを離さなかった。
敵地も騒然となっていたが、捕球を確認すると大きな拍手が沸き起こった。一度、デーブ・ロバーツ監督、トレーナー、ウィル・アイアトン通訳らが駆け寄ったが、その後も続投。5回を3者凡退で抑え込んだ。
地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の実況スティーブン・ネルソン氏も「ヨシノブ・ヤマモト! 危ない! ラインドライブが当たるところでした。一息つかせるために、監督はでてきました」と声高に実況。続けてオリックス時代のゴールデングラブ賞受賞歴に触れ、「最高の守備力の持ち主です。ワオ!」と感嘆していた。(Full-Count編集部)
2024年04月26日 06:20
◆ 「粘りが全くない」
ロッテは25日、ソフトバンクとの試合(ZOZOマリン)に0−6と完敗。これで6連敗となり、借金は今季最多の「3」となった。
先発の西野勇士は3回まで無失点投球を披露するも、4回に4番・山川穂高に2ランを浴び先制を許す。5回にも柳田悠岐、近藤健介、栗原陵矢に適時打を許し計5失点で降板。
反撃したい打線だったが、放った安打は友杉篤輝とソトの2本のみ。今季4度目の完封負けを喫し、6連敗中はわずか6点しか奪えておらず、得点力不足が浮き彫りとなっている。
なかなか得点が奪えないロッテ打線について、25日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の達川光男氏は「しぶとさが全くないんですよね…」と話を切り出すと、「昨年は四球をたくさん奪えてたんですよ。でもこの試合では四球が1つしか奪えていないので、2ストライク後の粘りが全くないんです。まあ、まずは連敗を止めたいところですね」と打線の“粘りのなさ”について言及した。
昨年9月の7連敗以来の大型連敗となっているロッテ。苦しい状況が続いているが、達川氏が指摘した“粘り強い攻撃”に今後は期待していきたいところだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年04月26日 06:10
◆ 「そのうち打ち出すと思うんですけど…」
オリックスは25日、西武との試合(京セラD大阪)に1−3で敗戦。「3番・左翼」でスタメン出場した西川龍馬は4打数1安打の結果に終わった。
西川は初回の第1打席、西武先発のボー・タカハシが投じた4球目を上手く打ち返し左安打を放った。しかし2打席目以降は二ゴロ、一ゴロ、遊ゴロと打ち取られ、この日は4打数1安打の打撃成績で打率.224となり、まだまだ本来の力を発揮できていないと言える。
パ・リーグの投手陣にやや苦戦を強いられている西川について、25日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の達川光男氏は「この数字では物足りないどころではないですね…」と話しを切り出すと、「昨年は打率.305打ってますから、そのうち打ち出すと思うんですけど…。少しまじめにやり過ぎている感じがしますね、良い意味で遊びがないですよ」とコメント。
続けて「パ・リーグの投手に慣れていない感じもしますけど、まあ各チームとニまわりくらい対戦したら、一気に打ち出すと思うので心配はしてないです。西川のバッティングはモノが違いますからね」とまだまだ慣れが必要だとの見解を述べた。
パワーピッチャーが多いパ・リーグの投手陣に少しずつ適応しているように見える西川。達川氏が「心配していない」と語るように、本来の力が発揮されてくるのは時間の問題なのかもしれない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年04月26日 06:00
「ヤクルト9−8広島」(25日、神宮球場)
プロ初スタメンで起用された高卒4年目の広島・二俣翔一内野手(21)がプロ初アーチを放った。
2024年04月26日 05:54
● ガーディアンズ 6−4 レッドソックス ○
<現地時間4月25日 プログレッシブ・フィールド>
ボストン・レッドソックスが惜敗でカード負け越し。4戦連続ベンチスタートとなった吉田正尚外野手(30)は代打出場で1打数無安打に終わった。
レッドソックスは2回表、一死満塁の好機を作るも、後続が連続三振に倒れ、無得点。先制機を逸した直後の2回裏、ブレナンの3号ソロで先制点を献上。さらに満塁のピンチを迎えると、ラミレスに5号グランドスラムを浴び、5点のリードを許した。
3回表に2点を返し、3点ビハインドで迎えた5回表。一死一、二塁、本塁打が出れば同点という状況でガーディアンズが2番手左腕へリンから3番手右腕サンドリンへ投手交代。これに合わせて吉田が代打起用されるも、フルカウントから外角低めのシンカーで打ち取られ、ボテボテの投ゴロで凡退。無得点に終わった。
続く6回表にはジャレン・デュランの適時打などで1点差に迫ったが、以降は打者11人続けて打ち取られ、試合終了。反撃及ばず、ガーディアンズに対してホーム、アウェイ両方でのカード負け越しを喫した。
この試合の吉田は代打の1打席のみ。この3連戦は、初戦に負傷者リストから復帰したタイラー・オニールが指名打者で出場。2戦目と3戦目では、同じく負傷明けの正三塁手ラファエル・ディバースが指名打者での出場となったため、それに押し出される形で吉田のスタメン落ちが続いている。
レッドソックスは次戦、本拠地でカブスとの3連戦。日本時間27日の初戦には今永昇太と対戦する。
2024年04月26日 05:00
昨年に引き続き、阪神のファームを特集する企画「熱鳴−鳴尾浜情報−」。今年の第1回はドラフト3位・山田脩也内野手(18)=仙台育英=の“現在地”をお届けする。高卒1年目の今季、ウエスタン・リーグではここまで24試合に出場し、打率・239(71打数17安打)、0本塁打、5打点をマーク。打撃の状態は、好調だったウエスタン開幕時からやや下降するも、復調しつつある要因と奮闘する日々の中でのこだわりに迫る。
◇ ◇
小学6年時にはU12代表入り、仙台育英では1年春から遊撃手のレギュラーで2年秋から主将を任されると、昨秋のU18W杯で初優勝を飾るなど、華々しい経歴の持ち主。だがそこにおごることなく、山田は鳴尾浜で鍛錬の日々を過ごす。
2軍では開幕からスタメン出場して3試合で7打数3安打、打率・429と順調に滑り出したが、3月31日の時点で打率は・212に。「打撃の調子は試合を重ねるごとに落ちてってるなっていう感覚はあります」と苦悩を口にしていた。
それでも4月に入り、複数安打が出るようになった。きっかけとなったのは北川2軍打撃コーチからの助言だ。「バットのヘッドが内側に入り過ぎないように」といったものや、「右足に体重を乗せる時間を少し長くして前のめりにならないように」など、明確な指摘を受けて徐々に修正を図った。
それまでは「空振りが気になる」と話していたが、「考えがまずダメだった」と反省。「打ちたい打ちたいってバットが出てこなかったんで、結果が出なくてもいいやという、一つ覚悟というか割り切りを持って打席に立った」と話し、「空振りすることは今は別に悪くないこと」と自らの考え方も見直した。
そういった技術面だけでなく、日頃から心がけることもある。「職業なんで、高校野球と違って部活じゃないですし、一つのミスも許されない中で最大限のプレーを毎回出さないといけないんで、準備にこだわってずっとやってます」。高校3年の夏ごろから少しずつ増量し、体重は5キロ増の74キロに到達。間食や独自のトレーニング、朝のストレッチをルーティンとして行い、理想まであと2キロと着実に体作りを進める。
また、練習では朝早くにグラウンドへ行き、試合後も最後の方まで残って“次への準備”を怠らない。北川コーチが最も気にかける「疲労」には、8時間以上の睡眠を心がけて回復に努める。日々の意識と思考が成長につながっている。
プロの世界に入って約4カ月。目標については「一番は1軍にいけたらなって思いますけど、しっかり自分の体も作りながら経験も積んでいけたら」と足元を見つめ、感覚で行っていた高校時代とは違う「ずる賢くやる野球IQの高さを学んでいきたい」と意気込む。理想を10とすると段階評価では現在「4くらい。半分いってないくらい」と辛口だが、底知れぬポテンシャルと欠かさない努力で飛躍の年にする。
2024年04月26日 05:00
阪神・青柳晃洋投手(30)がデイリースポーツ読者に向けて、さまざまなテーマをもとに本心を明かす「青柳SOUL」。第9回は今季初勝利を振り返りつつ、オフの取り組みが奏功して昨季よりも質が向上している直球について語る。理想的な直球を生かした究極の投球術とは−。
◇ ◇
読者の皆さま、青柳晃洋です。19日・中日戦で今季初勝利を挙げることができました。僕より下の子たちが先に勝ってる中、自分がなかなか勝てなかったので若干長く感じましたけど、ピッチング自体は悪いわけではなかったので、これを続けていればいつか勝てるだろうと。長かったですけど、焦っているわけではなかったですし、自分のピッチングができてると思ってました。
僕が勝つというより、僕が投げた試合でチームが勝つというのが一番。神宮(5日・ヤクルト戦)で全然良くないピッチングをしましたけど、結果チームが勝ってくれたので、それは良かったと思いますし。逆を言えば、開幕戦も僕の中では調子いい感じで投げてましたけど、結局試合に負けてしまったのが一番の反省です。
今年はまっすぐにこだわりをもって、オフからトレーニングしてました。球速でいったら去年からあんまり変わらないんですけど、感覚、質がいい。試合の中でも生きたボールが投げられていると思います。
自分の理想のまっすぐは伸び上がるようなまっすぐ。上投げの人とは軌道が違うので、僕の場合やや下から出るので、それこそリアルに伸び上がるような軌道が出せると思う。まだまだそこにたどり着いてはいないですけど。元々僕はツーシームが一番いいボールだったので、その軌道とまっすぐの軌道が外れてくれるのが一番。まっすぐは真上に伸びて、ツーシームはそこから下に沈むような。同じ球速帯のボールで2個の変化があれば打ち辛いですし。もっと突き詰めたら極論、その2球種だけで1試合できるくらいのピッチャーを目指すのが理想ですね。
去年はツーシームに似たような、シュートするようなまっすぐが多かったので、2球種の軌道が同じようなボールになって、それにプラスしてボールに力がなかったので苦しみました。今年は伸びるようなまっすぐがいくことが多いので、空振りを取れたり手応えがしっかりあるので、(配球の)パーセントがどんどん増えてるのかなと。
オフにはウエートもやりましたし、体重も増やしましたし、狭まった可動域も戻すようにもしました。一個一個の積み重ねが、いいまっすぐ、いい投球につながってると思います。コレをやったから良くなったというのはないと思いますし、僕の中では決めないようにもしてます。それで良くなるんだったら、他のことをやらなくなってしまうので(笑)。
毎年監督に年賀状を出してるんですけど、何かしら書いてるんですよ。『今年何勝します』とか。ただ去年は岡田監督に代わったタイミングで、まだどういう方か分からなかったので、当たり障りないことしか書かなかったんです。今年は自分の思いもありましたし、去年ふがいないのは僕自身も分かってますし。なので岡田監督への年賀状に、『去年は大変失礼しました。今年はエース級の活躍をしますので、開幕はぜひお任せください』と書いて送りました。
僕の中ではある意味賭けだったんです。『なんやコイツは』と思われないか。監督と1年間話す機会は多くはなかったですけど、言葉を交わしてきたので、これぐらいだったらイケるかなと思って。もしかしたら開幕投手に選んでくれた理由は、コレかもしれないですね(笑)。
開幕からちょっとつまずいたんですけど、それでも温かい声援が多いです。僕はまだ1勝しかしてませんが、チームは首位まで来れました。これから連覇に向かってまだまだ頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。
2024年04月26日 05:00
「ウエスタン、阪神6−1中日」(25日、鳴尾浜球場)
893日ぶりの復帰登板から1週間。
2024年04月26日 05:00
「巨人3−2中日」(25日、東京ドーム)
これぞ大黒柱の底力だ。逆転アーチを放ち、チームに充満していた嫌なムードも振り払った。菅野の3勝目もアシストし、右腕と一緒に上がったお立ち台。巨人・坂本勇人内野手は「ピッチャーが頑張ってるのに、なかなか点が取れなかったので、チームにとっても僕にとっても大きな1本になりました」と笑みを浮かべた。
五回まで無安打に抑え込まれていた柳に強烈な一発を食らわせた。0−2の六回2死一、二塁。2球目の内角直球を完璧に捉えた。「打った瞬間いくかなと思いました」。打球は左翼席に突き刺さった。チームでは9試合ぶりの3号3ラン。右手でガッツポーズを見せ、喜びをかみしめた。
この一打で2340安打とし、並んでいた山本浩二氏を抜いて歴代単独14位に浮上。自身にとって10試合ぶりの本塁打となり、「僕個人的にも、全然打てなかったですし」と振り返る。本調子ではなくても一撃で決めるのはベテランの持ち味であり、その意識は強く持っている。「そこの集中力だったり、準備の段階で一振りで仕留めるのが大事だと思います」と語った。
10試合ぶりに3得点した巨人は2位に再浮上し、首位・阪神と1ゲーム差。背番号6は「ピッチャー陣の頑張りでチームはいい位置に入れている。何とかバッター陣で勝てる試合を増やしたいなと思います」と力強く誓った。
2024年04月26日 05:00
夢プロジェクトがスタートする。阪神・近本光司外野手(29)が25日、全国の離島支援に取り組む一般社団法人「LINK UP」(リンクアップ)を立ち上げることを自身のSNSなどで発表した。出身地の淡路島や自主トレを行う鹿児島・沖永良部島をはじめとする離島を中心に、企業の協賛金で地域振興を図る。
近本の新たな夢プロジェクトがスタートした。2020年ごろから離島支援について構想し、24年に一般社団法人「LINK UP」を設立。「子どもの人生の選択肢を増やし、離島の課題解決の架け橋になりたい」と動き出した。
「いままで個人的にやっていたことを現役中だけでなく、引退してからも続けたいという思いがずっとあった」
これまで、地元・淡路市在住者や自主トレ先の鹿児島・沖永良部の子どもたちを甲子園や京セラドームに招待する「近本シート」の実施や、スポーツ教室を定期的に開催してきた。23年オフには継続的に社会貢献活動やファンサービスに取り組む選手を表彰する球団制定「若林忠志賞」を受賞。現役中だけでなく、引退後も活動を続けていける道を探した。
もちろん、現役のうちは野球に専念する。そのため力を借りることになったのが、社高の1学年先輩で代表理事を務める石井僚介氏だ。高校時代は石井氏が中堅手で近本は右翼を守っていた。「一番、信頼できる人」と、夢実現のパートナーとなった。
まずは、淡路島と沖永良部島から活動を開始する。活動理念に共感する企業から協賛金を募り、両島の少年少女を招いた試合観戦や職業体験を計画。今後は支援対象の離島を増やし、賛助企業の専門領域も生かして活性化を目指す方針だ。
離島への支援は自らの経験もある。中学まで淡路島で育ち、社高入学を機に島を出ることになった。「(高校から実家への)帰りに、明石とか三宮があって。こんなに外の世界ってエンタメにあふれているんだなって」と刺激を受けたという。
設立することでプロ野球選手として使命感もより一層強くなった。「最後まで諦めないじゃないですけど。スパッてやめるんじゃなくて、夢であるプロ野球選手を最後までしっかり、あがいてあがいてやり切るってところを子どもに見せてあげたい。しっかり、野球ができる限り、長くやりたいなと思います」と、燃え尽きるまで現役を続ける決意を示した。
「(世界的にみると)日本も離島に入る。そういう日本の子どもたちに海外とか、いろんな地域、いろんな国への体験プログラムとかに参加してもらって。日本自体がより活性化していければいいと思います」と近本。壮大な目標へ向けて、大きな第一歩を踏み出した。
◆石井 僚介(いしい・りょうすけ)1993年7月17日生まれ。30歳。兵庫県小野市出身。中学時代は父の仕事の関係でアメリカへ。中学3年時に帰国し、社高に進学。神戸学院大ではアメフト部に所属。社会人Xリーグ1部AREAのLIXILディアーズ(現胎内ディアーズ)に所属した20年には日本代表入り。その後は神戸学院大でコーチなどを務めていた。
2024年04月26日 05:00
阪神の森下翔太外野手(23)が25日、多くの子どもたちが来場するゴールデンウイークで勝利を届け、夢を与えると誓った。26日からのヤクルト3連戦(甲子園)はスコアボードの選手名が平仮名表記となるなど、「こどもまつり」が開催される。首位キープと大型連勝継続へ、若き大砲が頼もしい言葉を発した。
「夢を与えられる職業なので、勝つことが一番楽しんでもらえると思う。勝って、子どもたちにいいところを見せたい」
昨季は4月17日に抹消され、5月19日に再昇格。“もりした”の出番はなかった。今季は開幕当初こそ苦しんだが、徐々に調子は上向き。「自分がやろうとしてきたことが少しずつ出ている結果」と4本塁打、14打点はチーム2冠と打線を引っ張っている。
相手も研究を重ね、内角攻めも目立つが、それも想定内。「結果的に死球や四球が増えてくれば、大山さんや輝さんにつなげられる。チームとしてもいい流れかな」。厳しい攻めをプラスに捉え、3番打者としての役割を全うしている。
チームは7連勝で貯金4。ヤクルトは今季初先発の小川をぶつけてくる。「ホームゲームなので、しっかり勝ち越せるように」。24日は敵地・横浜でDeNAに劇的な逆転勝利を収めた。勢いのままに、本拠地・甲子園でも快進撃を続ける。