2022年12月04日 11:22
森保ジャパンが立ち上がった2018年夏から目標に掲げてきたのがカタール・ワールドカップでの日本初となるベスト8進出だ。 その悲願成就へ12月5日、ラウンド16のクロアチア戦へと臨む。 ドイツ、コスタリカ、スペインと同組になったグループリーグを2勝1敗のトップで通過した日本。特にワールドカップ優勝経験国のドイツ、スペインを下した戦いぶりは大きな反響を呼んでいる。 2度の大金星を挙げた背景には、前半に耐え、後半に勝負に出る今大会の“勝利の方程式”を作れたことにある。特にスペイン戦での支配率17.7パーセントは、ワールドカップで勝利を挙げた国で史上最も低い数字だったという。 もっとも、厳しいグループを勝ち抜くために、ベスト8へ進出すために、日本はこの戦い方を選び、選手たちも高い個人戦術眼を持ちながらピッチで実行してきた。 クロアチアはドイツやスペインとは異なり、守備にも特長があり、日本がボールを持てる時間も増えるかもしれない。ただし、今の日本の戦い方は不変だろう。 田中碧も大一番へ向けて「ブレないことが大事だと思います。相手が変わったからといって、今までやってきたことを変えるのはリスクがあるでしょうし、そういう意味では、どの試合も前半は0-0でいきたい。もちろん点を取れればそれに越したことはないですが、0-0を目指すのは自分たちの戦い方であるので、まずはそこをブレずにやっていきたいです」と話す。 ただし、選手たちも今後、ずっとこの戦い方で良いと考えているわけではない。 田中が「守ろうと思えば守れるのがこのチームの良さ。でも戦い方を選べない悔しさもありますし、特に前にはもっと保持して存在感を出す選手が多いので、もどかしさはあるはずです。ただ、結果がすべてである以上、多少、捨てなくてはいけない部分もある。現時点ではすごく上手くいっていると思います」と口にすれば、冨安健洋もこう語る。「日本サッカーの今後を考えれば、いつまでも(相手に)アジャストするサッカーをやっているわけではなく、クオリティを示せる選手が育っています。クラブではヨーロッパ式のサッカーをやっている選手も多いですし、主導権を握るサッカーにもチャレンジしなくてはいけないと思います。でもそれは今大会ではないということは言っておきたいです」 選手たちもカタールでの快進撃に自信を漲らせている。何より今のチームには、自らの立ち位置を的確に認識し、勝つために何が必要かを体現できる選手たちが集まっている。 田中はスペイン戦後にこうも話していた。「勝てた自信がある。こういう積み重ねがあってこそ強豪国になっていく。最初から強い国はいない。こういう歴史、経験を積み重ねて世界から見て強豪国になっていくと思います」 日本が階段を登っていくためには、ベスト8進出という大きな成果は必須だ。今の戦い方を貫き、未踏の地に足を踏み入れたその時に見える新たな景色があるのだろう。 そのためにも、まずはクロアチア戦。粘り強く勝利を掴んでくれることを信じたい。取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト特派)【W杯PHOTO】酒井が全体に合流も久保が離脱…クロアチア戦に向け再始動した日本代表!
2024年04月25日 20:00
25日に行われるU23アジアカップ準々決勝で、U-23日本代表が対戦するカタール。
サッカーの世界でカタールといえば、代表チームよりも航空会社「QATAR AIRWAYS(カタール航空)」のほうが有名かもしれない。
2010年代から各国の名門チームのユニフォームで同社のロゴを見る機会が増えたが、実は契約チーム数は決して多くない。
ここでは、その中から6つのチームをご紹介しよう。 パリ・サンジェルマン
パリ・サンジェルマン 2022-23 Nike ホーム ユニフォーム
契約期間:2022年-現在
フランスの強豪パリ・サンジェルマンは「QATAR AIRWAYS」と契約継続中のチームの一つ。
2019年から3シーズン続いた多国籍ホテルチェーン「ALL(Accor Live Limitless)」との契約が終了し、2022-23シーズンよりカタールの航空会社のロゴマークを付けている。契約期間については複数年とだけ報じられている。
なお、PSGと航空スポンサーといえばUAEの「Fly Emirates」が有名。こちらは2006年から2019年までの長期パートナーシップを締結していた。アル・サッド
アル・サッド 2023-24 New Balance ホーム ユニフォーム
契約期間:2018年-現在
カタールにも胸スポンサー契約チームが存在する。「QATAR AIRWAYS」と同じ首都ドーハを本拠地とする名門アル・サッドだ。
スポンサー契約を締結したのは2018年で、以来同社と契約を継続中となっている。契約2年目の2018-19シーズンは、6季ぶりに1部リーグのカタール・スターズリーグを制覇。二つのカップ戦でもタイトル獲得回数が増加した。
なお、「QATAR AIRWAYS」は2023年8月にアル・サッドと複数年の契約延長を発表している。ボカ・ジュニオルス
ボカ・ジュニオルス 2020 adidas ホーム ユニフォーム
契約期間:2018年-2022年
アルゼンチンの名門ボカ・ジュニオルスは、南米のチームでは珍しい「QATAR AIRWAYS」契約チームだった。
パートナーシップは2018年にスタートし、2022年5月で終了。結果的に4シーズンで関係は解消されたが、「QATAR AIRWAYS」が南米屈指の名門との契約を延長しなかった背景には、同年夏からのPSGとのパートナーシップ開始の影響を受けたものだったと噂されている。
PSGにスポンサーを持っていかれた形となったボカは、その後1年間も胸スポンサー企業が決まらず、胸ロゴ無しのユニフォームを着続けることに。ローマ
ローマ 2019-20 Nike サード ユニフォーム
契約期間:2018年-2021年
イタリアの名門ローマは2018年から2021年まで「QATAR AIRWAYS」と契約。同社とユニフォームのスポンサー契約を結んだイタリア初のチームとなった。
この契約は2018年4月に発表され、同時に契約期間は3シーズンであることも明かされていた。少なくともこの時点では、ローマにとっては過去最大規模のスポンサー契約だったようだ。
契約は当初予定の3シーズンで終了に。その後ローマは仮想通貨「digitalbits」と契約するが、2022-23シーズンも終盤の2023年4月、同社との契約上の問題発生によりパートナーシップを打ち切るという結末を迎えた。アル・アハリ
アル・アハリ 2016-17 Puma アウェイ ユニフォーム
契約期間:2014年-2017年
「QATAR AIRWAYS」との契約チームを思い出そうとしたとき、ベルギーのオイペン、チュニジアのクラブ・アフリカーンと並んで名前が浮かばないチームの一つだろう。
カタールの隣国サウジアラビアの名門アル・アハリとは2014年にパートナーシップを締結。「QATAR AIRWAYS」がサッカー市場に進出して、かなり早い時期でのスポンサー契約だったことになる。
なお、アル・アハリはこのユニフォームを着てバルセロナとQATAR AIRWAYS CUPなる親善試合を行っている。もちろん両者とも胸ロゴは「QATAR AIRWAYS」だった。バルセロナ
バルセロナ 2014-15 Nike ホーム ユニフォーム
契約期間:2013年-2017年
胸に「QATAR AIRWAYS」のロゴを付けたチームで最も成功を収めたのは、スペインの名門バルセロナだろう。
ラ・リーガ優勝2回、国王杯優勝3回、さらに2014-15シーズンは欧州最高峰のUEFAチャンピオンズリーグを制している。これほどのタイトルを獲得した契約チームは、他に存在しない。
超ロング!胸スポンサー契約が「20年を超えた」7つのチーム
バルサのユニフォームは同社のロゴの印象が非常に強いが、契約期間は4シーズンのみ。実は、その後契約した「Rakuten(楽天)」の2017-18〜2021-22の5シーズンよりも短かった。
全てのシーズンでリーグ総得点が100得点越えという破壊力を有した「QATAR AIRWAYS」ロゴ時代のチームは、それだけインパクトが大きかったことになる。
2024年04月25日 19:44
スコットランドリーグは33節を消化し、今週末からポストスプリットに突入する。トップ6の残り5チームと対戦するセルティックは、3ポイント差の宿敵レンジャーズとのタイトルレースでいよいよラストスパートを狙う。
まずは4月28日、敵地でダンディーと対戦だ。大事な試合にブレンダン・ロジャーズ監督がどのような布陣で臨むか注目される。古橋亨梧や旗手怜央はスタメンに名を連ねるだろうか。
専門サイト『67 HAIL HAIL』によると、レジェンドOBのジョン・ハートソンは、『The Go Radio Football Show』で「アイダが戻ってくるかもしれない。私はそう思う。彼がメインになる」と、アダム・アイダを称賛した。
「彼は好調だ。出るたびに良い印象を残してきた。セルティックにとって本当に貴重なゴールを決めてきたんだ。最近はかなり定期的にキョウゴとやっている。そしてアイダはベンチスタートより先発出場だともう少しやれると思う」
「キョウゴは素晴らしい。ワールドクラスだ。しかし、今季はベストじゃなかった。彼が大きなインパクトを残したのは、アイダが入ってきてからだ」
【動画】旗手の強烈右足弾&古橋のドンピシャヘッド弾
これに対し、67 HAIL HAILは「そうなるとは確信できない。そしてそれは、アイダを評価していないからではない。加入してからセルティックで大事な7得点をあげ、タイトルレースに踏みとどまらせてきた」との見解を示している。
「しかし、キョウゴは別格だ。彼の動きとキレは重要になるだろう。アイダはベンチスタートからの良いオプションとなる。日本人ストライカーがダンディー守備陣を疲れ切らせてから、彼はもっと効果的となるかもしれない」
何より大事なのは、3ポイントを積み上げることだ。ただ、古橋のゴールを期待しているファンも多いだろう。トロフィーを目指す終盤戦で、さらなる活躍ができるように願うばかりだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月25日 18:37
やはり先発で必要だったとの声もある。
現地4月24日に開催されたプレミアリーグの第29節(延期分)で、遠藤航を擁する2位のリバプールは16位のエバ―トンと敵地で対戦。0−2で痛恨の敗戦を喫した。
27分にFKの流れからDFジャレッド・ブランスウェイトのシュートで先制を許したリバプールは、58分にもCKからドミニク・キャルバート=ルーウィンにヘッドを叩き込まれて被弾。決定機をことごとく外し、一矢を報いることさえできなかった。
2試合ぶりにベンチスタートとなった遠藤は、63分の三枚替えでアンカーに入る。その直後に不用意なボールロストからピンチを招くと、持ち前のデュエルでも後手に回るなど、本領を発揮できなかった。
【動画】遠藤が投入直後にあわや失点の危険なミス
他のチームメイトと同様に現地メディアから厳しい声があがるなか、『SQUAWKA』はこう主張している。
「ベンチスタートには驚いた。バラバラの前半で、彼の存在がとても惜しまれた」
遠藤を外したため、アンカーに回したアレクシス・マカリステルが目立たなかったのも、リバプールにとっては誤算だったか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月25日 18:30
U23アジアカップのグループステージ第3節で韓国を相手に0-1で敗れ、2位での決勝トーナメント進出となってしまったU-23日本代表。
2024年04月25日 18:29
大岩剛監督が率いるU-23日本代表は現地4月25日、カタールで開催されているU-23アジアカップの準々決勝でホスト国のカタールと対戦する。
パリ五輪のアジア最終予選を兼ねる同大会で、パリ行きの切符を勝ち取るには上位3か国に入るか、4位に回れば大陸間プレーオフでギニアに勝たなければならない。
「3.5」の狭き門を突破するために、まずはベスト4進出を目ざす大岩ジャパン。中東メディア『Win Win』は、準々決勝の先陣を切るカタール対日本の一戦を展望した。
カタールについては、「(グループステージの)3試合でわずか4ゴールと、攻撃面では平凡に見えた」と記し、「しかし、失点はわずか1。ディフェンスに懸けている」と守備面の充実ぶりを強調した。
【PHOTO】カタールとの準々決勝前日、リラックスした表情で練習場を後にするU-23日本代表を特集!
一方の日本に関しては、「グループBの首位を韓国に譲り、2位という厳しい立場に立たされた」とし、アジアの戦いにおけるカタールとの関係性に言及する。
「日本代表はカタール代表の危険性を認識している。2019年のアジアカップ決勝では、3−1で勝利したカタールが初優勝を飾っている」
A代表では悔しい想いをしたが、U-23世代では、2016年大会で日本は優勝。当時もカタールでの開催だった。記事ではこのことに触れたうえで、「だが、今大会はあまり強さを見せられていない。ここまでの3試合で3得点・1失点。グループBの難しさを物語るものだ」と評する。
負ければ終わりの一発勝負。日本は難敵をくだし、8大会連続となる五輪出場に前進できるか。試合は日本時間で25日の23時にキックオフ予定だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月25日 18:00
今季のブンデスリーガでは、レヴァークーゼンが14日(現地時間)に行われた第29節ブレーメン戦に5-0で勝利して初優勝を決め、バイエルン・ミュンヘンのリーグ連覇は11で途絶えた。
2012-13シーズンからバイエルンがリーグタイトルを独占してきた要因の一つとして、同クラブの選手獲得方法が挙げられている。ボルシア・ドルトムントからロベルト・レヴァンドフスキやマリオ・ゲッツェ、シャルケからレオン・ゴレツカやレロイ・サネなど豊富な資金力を背景にドイツ国内のクラブから主力選手を引き抜くことで自身の強化とライバルの弱体化を同時に図る手法が、11シーズンにもおよぶバイエルン1強時代に繋がったと現地メディアの多くが指摘している。
そして、今年の夏もこれまでと同じような移籍が成立するかもしれない。イギリスの衛星放送『SKY』によると、センターバックの新戦力獲得をめざしているバイエルンがレヴァークーゼンのDFヨナタン・ターの獲得に動いているという。バイエルンは既にターの代理人と接触したとも同メディアは伝えている。
足元の確かな技術と身長195の恵まれた体躯を活かした高い対人能力を兼ね備えたターは、レヴァークーゼンにとって替えの利かない選手。疲労を考慮して試合の度に先発メンバー数人を入れ替えているシャビ・アロンソ監督が、ここまでターをリーグ戦30試合中27試合に先発させていることがそれを物語っている。
バイエルンがターの獲得に興味をしめしていることは、ドイツ紙『Bild』も昨年12月に報じていた。彼がいなくなれば、レヴァークーゼンの守備力が大きく低下するのは間違いない。それだけに同クラブとしてはターの流出、それもバイエルンへの移籍だけは何としても食い止めたいところだろう。
2024年04月25日 18:00
カタールを舞台に現在開催中のU23アジアカップで、準々決勝進出を果たしたインドネシア代表。
ここでは、今大会で使用中の新ユニフォームをご紹介したい。キットサプライヤーは新たに自国のスポーツブランドErspoとパートナーシップを締結している。Indonesia 2024 Erspo Home
インドネシア代表 2024 Erspo ホーム ユニフォーム
3月に行われたベトナムとのワールドカップ予選・2連戦から使用を開始した2024新ユニフォーム。
ホームは伝統のレッドを基調に、ホワイトを配したクルーネックと袖口のストライプが目を引く。サプライヤーが変わっても、これまで通りインドネシア国旗カラーをベースとしたデザインだ。
背面首元には国名“INDONESIA”をレタリング。これはホーム、アウェイの両ユニフォーム共通の仕様となる。
2023年までのサプライヤーMillsが手掛けたユニフォームは、そのデザインが好評を博していた。それだけに今回の変更は少々意外であり残念もである。Indonesia 2024 Erspo Away
インドネシア代表 2024 Erspo アウェイ ユニフォーム
新アウェイユニフォームは引き続きホワイトを基調とし、レッドの差し色というカラーコンビネーション。ホームの反転カラーとも言えるデザインだ。
ホーム、アウェイのどちらも基本的には同じデザイン。画像のコントラストを少し強くすると、このように非常に複雑な模様を描いているのが確認できる。
この模様の詳細は不明だが、エンブレムや国章に登場する神話上の霊鳥ガルーダを抽象的に表現しているようにも見える。
今季「サプライヤーを変更した」5つの欧州有名チーム
新ユニフォームのデビュー戦となった3月のベトナムとの2連戦を連勝し、U-23代表はベスト8入りと躍進。新サプライヤーErspo製のユニフォームは、ここまではファンに好印象を残しているようだ。
25日に行われるU23アジアカップ準々決勝で、インドネシアはベスト4をかけて韓国と激突する。
2024年04月25日 17:47
現地4月24日に開催されたリーグ・アンの第29節で、南野拓実が所属する2位のモナコは4位のリールとホームで対戦。
2024年04月25日 17:44
横浜F・マリノスは4月24日、ACLの準決勝・第2レグで、韓国王者の蔚山現代とホームで対戦。敵地での第1レグは0−1で接戦を落としたなか、3−2で2戦合計3−3とし、PK戦まで持ち込んだ末に、クラブ史に残る激闘を制し、アル・アインとの決勝に駒を進めた。
まさにノーサイド――。試合後、横浜国際総合競技場で微笑ましい光景が広がった。宮市亮と天野純が元チームメイトのイ・チョンヨンと熱く健闘を称え合い、再会を祝したのだ。
宮市はイングランドのボルトンで、今回古巣対戦となった天野は蔚山で、イ・チョンヨンと共にプレー。韓国代表で89キャップを誇るレジェンドとの間には、それぞれ深い思い出があるようだ。
【PHOTO】蔚山スタジアムの様子を大公開!貴重な内部潜入写真も!韓国ならでは?の新発見続々
宮市は「『本当に良いゲームだったね』『おめでとう』って言葉を掛けてもらいました。本当のお兄ちゃんのような存在なので、素直に『おめでとう』と言ってくれましたし、『頑張ってね』ってことを話し合いました」と会話の内容を伝えたうえで、今も続く交友関係をこう明かした。
「オフシーズンに僕が韓国に行ったり、彼が日本に来てくれたり、親交があります。だけど、ピッチの上で戦う機会はなかなかなかったので。今回は僕らに(勝利が)転んでくれて良かったなと思います。
この間の試合(蔚山での第1レグ)が終わって、少し食事する時間があってゆっくり話しました。(一緒に戦った際は)僕が 19歳で彼が22歳ぐらい。『この10数年でこういった形で会うなんて想像してなかったね』って話はしていました。お互いまだ現役としてこの高いレベルでやれていることは本当に素晴らしいと思いますし、勝負の世界でどっちに転ぶか分からないですけど、今回に関しては本当に良かったです」
また、「人生で一番勝ちたいくらいの気持ち」で臨んだ天野は、蔚山に加入した際に、公私で非常に助けられたという。
「前回のアウェーの時も試合後に会ったりして、良い友好関係を築けています。素晴らしい選手だし、韓国移籍1年目で本当にお世話になった選手なので、リスペクトしています。1年目に活躍できたのは彼のおかげでもあると思うので、本当に感謝しています」
韓国の恩人より3つ年下で現在32歳のレフティは、2022年1月に横浜から蔚山にレンタル移籍するや、すぐさま攻撃を牽引する中心選手に。9ゴールを挙げ、17年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献したが、わずか1年で退団し、ライバルの全北現代に活躍の場を移した。
そうした経緯から第1レグに続き、横浜に駆けつけたアウェーサポーターからブーイングを浴びたなか、古巣への思いも伝えた。
「アウェーでもブーイングがすごかったですけど、逆に愛されている証拠だと実感しています。そういった相手に対して、何としても勝ちたい気持ちが本当に大きかったし、これだけの(マリノス)サポーターが来てくれたので、雰囲気がすごかったし、笑顔で家に帰ってほしかったので、それができて良かったです」
色々な人の思いを背負って、クラブ史上初の決勝に臨むマリノス。最後にUAEの難敵を下し、夢にまで見たアジアの頂点に辿り着けるか。
取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年04月25日 17:40
21日に行われたバルセロナとのクラシコで決定的な働きを見せたのは、右サイドバックとしてフル出場したルーカス・バスケスだった。
アカデミーを経て長くレアル・マドリードで戦ってきたバスケスは、決してクラブの主役となるタイプの選手ではないかもしれない。しかし本職のウイングに加え、サイドバックの仕事にも対応するなど様々な役割でチームに貢献してきた。通算出場数は343試合に達していて、豪華なタレントを揃えるレアルでこれだけ長く活躍するのは簡単ではない。
先日のクラシコでは果敢なドリブル突破からPKを獲得し、後半にはヴィニシウス・ジュニオールのボールに合わせて同点弾を記録。そして後半アディショナルタイムには右サイドからクロスを入れてMFジュード・ベリンガムのゴールをアシストしてみせた。
32歳を迎えているバスケスとクラブの契約は今夏までとなっているが、スペイン『as』は契約延長へ向けて話し合う予定があると伝えている。
右サイドバックのバックアッパーとして計算できるバスケスは貴重な人材で、トップレベルで戦えることは先日のクラシコでも証明した。クラブの伝統を知るベテランとしてドレッシングルームでの影響力も大きく、バスケスの残留を望むサポーターも多いはずだ。
2024年04月25日 17:37
2024年4月23日、ヴァンフォーレ甲府が3選手の戦線離脱を発表した。
4月12日のトレーニングで怪我をしたGK 河田晃兵が左半腱様筋損傷で全治約4〜6週間。で、4月14日のJ2リーグ第10節のロアッソ熊本戦ではGK渋谷飛翔とDF小林岩魚が揃って負傷した。
小林は右大腿二頭筋損傷、右半腱様筋損傷で全治約4週間、GK渋谷は左第2、3中手骨骨折で4月15日に手術し、全治約2か月と診断された。
このタイミングでGK2人とDFを欠くのは痛手だろう。ショックを受けているファン・サポーターは少なくないはずだ。
ちなみに、チームはJ2の11試合を終えて5位と上位をキープしている。直近のザスパ群馬戦をピーター・ウタカ、アダイウトンらのゴールで4-1と制しているだけに、次節の愛媛FC戦にも勝利して勢いに乗りたい。
構成●サッカーダイジェストTV編集部
【画像】U-23アジア杯に駆けつけた各国の美女サポーターを厳選特集!
2024年04月25日 17:30
今季限りでユルゲン・クロップ監督が退任することが決まったリヴァプール。
2024年04月25日 17:16
“チョリスモ”が脈々と流れるアトレティコ・マドリード。種を蒔いたのがディエゴ・シメオネ監督本人だとすれば、それを開花させたひとりは、まず間違いなくディエゴ・ゴディン氏だろう。同指揮官下では公式戦通算344試合に出場し、ラ・リーガとヨーロッパリーグ制覇、チャンピオンズリーグ準優勝に貢献するなど、哲学の醸成を高めたレジェンドが語った。
先のチャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド8でドルトムントと対戦したアトレティコ・マドリードは、ファーストリーグの先勝から一転、敵地でのセカンドレグで2戦合計スコアをひっくり返されて敗退。ディエゴ・シメオネ政権12年目、夢を見続ける、焦がれ続ける、悲願のビッグイヤーにはまたしても届かなかった。ただ、インタビューに応じたゴディン氏は「アトレティが長年追い求め、願い続ける夢が終わってしまった。ほろ苦い夜だ。でもね、我々全員が、チームの努力と再びヨーロッパ8強に入ったことを誇りに思っている」と告白した。
そんなアトレティコ・マドリードは、来夏に新たなクラブワールドカップとして開催される『Mundial de Clubes FIFA』の第1回大会の参加クラブに選出された。世界各国の32のクラブがしのぎを削る同大会に“古巣”が出場することについて、ゴディン氏は「世界最高のクラブが集結する、この名誉あるトーナメントに参加できるのはわずか32チーム。そこに入れたことは、もちろん喜びと誇りだ」と強調。続けて「出場することは名声であり、アトレティコ・マドリードをほんの一握りのクラブだけが属する特権階級に押し上げるもの。確かにチャンピオンズリーグを敗退したことは悲しい…ただ、第1回大会という非常に重要なクラブワールドカップに出場できることに喜びと特権を感じている」と高揚感を口にした。
最後に、同氏は「選手として出場したかったか? もちろん、その機会を得たかったよ。世界最高のチームと選手が集結するんだ。競争力が極限にまで引き上げられるのは明白。私の時代にもこのような大会があったらね」としつつ、「これこそがフットボールなんだと思う。進化と変化、そして改善されていく…。この大会によって競争が激化し、選手やチームが向上するのは間違いない。今はこの場所から楽しむつもりだ」と明かしている。
自身のキャリアにおける最長在籍クラブに思いを馳せたゴディン氏。CL敗退を引きずる形で、リーグ戦にも黒星が付いたアトレティコ・マドリードは、いち早く悪い流れを断ち切り、クラブレジェンドの期待に応えたいところだ。
2024年04月25日 17:00
16日(現地時間)、ボルシア・ドルトムントはアトレティコ・マドリードとのUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝2ndに臨んで4-2で勝利し、2戦合計5-4で準決勝進出を決めた。
ブンデスリーガでは前節終了時点で5位と不本意なシーズンを過ごしているドルトムントだが、チャンピオンズリーグの舞台では躍進が続いている。パリ・サンジェルマン、ニューカッスル、ACミランと同組だったグループFを首位通過すると、決勝トーナメントではPSVアイントホーフェンとアトレティコを撃破して4強に駒を進めてきた。
準決勝は、グループリーグでは1敗1分けと勝てなかったパリ・サンジェルマンと再戦する。ドルトムントのニコ・シュロッターベックは、5月1日に予定されているホームでの1stレグがカギになると予想している。
「彼らとパリで対戦した時、僕らはとても守備的な戦い方をして、相手をリスペクトし過ぎていたし、ホームで対戦した時は負けそうになった。大事なのは、1stレグだ。この試合に全力を注ぎ、スタジアム全体を盛り上げていく必要がある」(ドイツ紙『Bild』より)
また、シュロッターベックはキリアン・ムバッペらパリ・サンジェルマンの強力アタッカー陣を警戒しつつ、11年ぶりの決勝進出に自信をのぞかせている。
「(決勝進出についての)確信の度合いは大きいよ。チーム、そしてクラブ全体が大きな期待を寄せている。物凄く速いフォワードがいる非常に良いチームとハイレベルな試合を2回やることになるから、気を引き締めていく必要がある。パリでの2ndレグで決勝進出を決められるように、ホームでの1stレグで有利な状況を作り出したい」
ドルトムントとパリ・サンジェルマンによる準決勝は、5月1日にドルトムント、同7日にパリで開催予定となっている。果たしてドルトムントはユルゲン・クロップ監督(現リヴァプール)が指揮を執っていた2012-13シーズン以来となる決勝の舞台に立つことができるのだろうか。
フンメルス ブラント #UCL pic.twitter.com/OSg4uSyeeF— UEFAチャンピオンズリーグ (@UCLJapan) April 23, 2024
2024年04月25日 17:00
24日に行われたAFCチャンピオンズリーグの準々決勝2ndレグで、韓国の蔚山現代をPK戦の末に退けた横浜F・マリノス。これがクラブ史上初の決勝進出となり、一足先に決めていたUAEのアル・アインと対戦することになった。
その横浜FMは今季より元オーストラリア代表のハリー・キューウェル監督が率いているが、アル・アインを指揮しているのが元アルゼンチン代表のエルナン・クレスポ監督。両者とも母国の超レジェンドであり、キューウェル監督が1978年生まれの45歳、クレスポ監督が1975年生まれの48歳と同じ時期に活躍したスター同士の対決とあって早くも話題を集めている。
また彼らは、“サッカー史上に残る大逆転劇”として知られる2005年5月25日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ決勝、リヴァプール対ミランの一戦に先発としてピッチに立っていた二人でもある。
この試合はミランが前半だけで3ゴールを奪ったが、リヴァプールは後半の54分からわずか6分の間で同点に。リヴァプールはその後延長を経てPK戦の末に勝利し、21年ぶりに欧州王者へと返り咲いた。稀にみる大逆転、そして開催地がトルコの大都市イスタンブールだったことから「イスタンブールの奇跡」(ミラン側からは「イスタンブールの悲劇」)と呼ばれている。
キューウェル監督はそんな伝説の試合にリヴァプールの一員として出場し歓喜を味わった。彼自身は前半23分に負傷交代しているものの、蔚山との2ndレグの前には「チームは本当に素晴らしい成績を残した。諦めない姿勢が本当に目に焼き付いている。だからこそマジックが起きたと思っている」と当時を振り返っている。
一方ミランの選手として出場したクレスポ監督にとっては悪夢というほかないだろう。なぜなら前半3点のうち2得点を決めていたのがこのアルゼンチン人FWだったからだ。英雄になり損ねた彼はショックのあまり現役引退も考えていたことを後年語っている。
そんな二人が相まみえるACL決勝の2ndレグは5月25日に行われる。この日は上述の「イスタンブールの奇跡」からちょうど19年となる日。かつて欧州で頂点を争った二人が、19年の時を経て今度は指揮官としてアジアの頂点を争うというのも出来過ぎたストーリーである。
サッカーファンの中には「キューウェル監督のリヴァプール/イングランド、横浜FM/日本の国旗と、クレスポ監督のミラン/イタリア、アル・アイン/UAEの国旗の配色がほぼ同じだ!」と指摘する声まで出ているほど(イングランドと日本は白地に赤、イタリアは緑/白/赤、UAEは緑/白/黒/赤)。
2005年、CL優勝したリヴァプールの「伝説スタメン」覚えてる?
2ndレグが行われるアブダビの地でキューウェル監督が「アル・アインの奇跡」(アル・アインは地名でもある)を起こすのか。それともクレスポ監督が19年越しのリベンジに成功するのか。いずれにせよ、両クラブとかかわりのないファンにとっても楽しみな一戦になることだろう。