2023年02月08日 18:21
東京女子プロレスの最強タッグチームを決める「第3回“ふたりはプリンセス”Max Heartトーナメント」が2月11日、東京・後楽園ホールで決勝戦を迎える。同団体の“エース”と呼ばれ、現在は英国のプロレスリングEVE王座を保持する山下実優は伊藤麻希とのタッグチーム「121000000(ワン・トゥー・ミリオン)」で、中島翔子&ハイパーミサヲの享楽共鳴と優勝を争う。 その山下はイッテンヨン(1月4日)、後楽園で坂崎ユカの持つプリンセス・オブ・プリンセス王座に挑戦するも敗退。この一戦で頭部にダメージを負ったため、同月8日(現地時間)に予定されていた英国遠征を取りやめ。それでもタッグトーナメントを挟む形で米国に飛び、同月21日(現地時間)にはアテナが保持するROH王座に挑むも、レフェリーの不可解な裁定もあり王座奪取はならなかった。 「1月中に三冠王になれる可能性があって、かなえたくて。2023年、日本でも海外でも戦っていきたいなって思ってたんですけど。イッテンヨンもROHも負けて、EVEにも行けずに防衛戦ができずで、人生そんなにうまくいかないなと、ちょっと気持ちが落ちるとこもありました。でも、イッテンヨンでユカちゃんと試合できて、負けはしましたけど良かったと思ってるし。ROHでアテナと戦って、自分が獲ったんじゃないかと思ったけど、レフェリーの判定とか色々あって、結果負けてしまった。順調にはいかないな、何かがあるなと思わされた1月でした」 ここしばらく、伊藤とはタッグを組むこと自体が激減していたが、タッグトーナメントに臨むにあたって、パートナーは伊藤以外に考えられなかった。「121000000でベルトを獲るというのを達成できてないんで、そこはタッグとして達成したいところ」。 伊藤とは私生活では一切交流がないが、リングに上がればうまくいくという。「今さら仲を深めようとも思わない。ビジネスパートナーとしては最高。そういうところで、2人とも歩み寄ろうとしてない。自然に近いというか、プロ意識という面で同じ気持ちだから自然と合わすと思う。それが私たちの正しいやり方かなと」。 1月15日、東京・大手町三井ホールでのトーナメント2回戦では、「ふりーWiFi」(乃蒼ヒカリ&角田奈穂)に勝利したが、久々のタッグにしては上々のスタートだった。「最近離されることが多くて。私たちは主軸に置いてるのがシングルなんで。ずっとタッグでいるわけじゃない。そこが逆に私たちのやり方としては強みで、性格上合ってるのかなって。たまにタッグ組んで、トーナメントとかになったとき、自分たちがシングルで収穫してきたものを、2人で合わせると、それが強みになる。結構目が合う場面があって、驚きましたね。今までそんなことはあまりなかった。それができたのは、私たちも成長したなという感じで」。 −決して連係技などは多くはないが。 「タッグなんで、チーム力は大事なんですけど、どっちかというと、『せーの』みたいに、一緒に合わせよう感じではなくて、一個人として尊重はしてます。こだわりをつぶさずに、しっかりぶつけ合ったうえで2人の強さが生まれるタッグじゃないかと思います」と分析する。 −1月29日、春日部ふれあいキューブでの準決勝では宮本もか&長野じゅりあの空手タッグに手こずったものの勝ち切った。 「結構追い込まれたし、あの2人は真っすぐ来る方なので、そういうところでぶつかり合えたのはうれしかったですし、楽しかった。でも、まだまだ負けられない。私たちが押し切ったと思います」と話す。半年後、1年後に再度空手タッグと対戦するとなると、「要注意だと思います。あの2人はその前に『でいじーもんきー(でじもん)』(鈴芽&遠藤有栖)も倒してきてるし、その時点ですごいなって思ってて。『でじもん』の成長もすごいなって思ってたんで。どっちが上がってくるのか気になる部分ではあったので、あの2人が上がってきたのは強さの証明なんだと。あのタイミングで『でじもん』を倒せたのは、2人の強さが出てたんじゃないかな」と空手タッグを評価する。
2024年04月25日 21:23
「ボクシング・アジア最強ライト級トーナメント8回戦」(25日、後楽園ホール)
優勝賞金500万円のトーナメントが開幕し、本命視される日本ライト級6位の今永虎雅(24)=大橋=がマ シャン(27)=中国=に圧勝して7月18日の準決勝に駒を進めた。
サウスポーの今永は強烈な左ストレートでダウンを奪い、立ち上がったマを左ストレートからめった打ちにして1回2分35秒、TKO勝ち。「早すぎる!」という観客からの声に「(1回KOは)想定内、予想通り」と答え、「これまでの自分とは全然違うと今日でちょっと分かってもらえたかなと。このまま圧倒的に優勝したい」と宣言した。
控室では「もっとできますね。相手が強ければ強いほど発揮できるタイプだと思うので」と自信を漂わせた今永。「1ラウンド目から自分のやりたいボクシングをやっていくのがテーマ」だったと明かし、具体的には「パンチをもらわない、攻撃を一方的に当てていく、理想で言えば(同門の井上)尚弥さんみたいな試合」と説明した。
前回、昨年7月の試合では勝ったものの左アゴを骨折し、ブランクができた。その間、同門の武居由樹の出身ジムで、武居や八重樫東トレーナーらと通っているパワーオブドリームで「自分に足りなかった」というパワーのアップに努めたのをはじめ、古川誠一会長に「打ち方から何から全部見直して」もらったという。「その成果が出たかな」と手応えを感じていた。
1回戦のもう1試合は、日本14位の齊藤陽二(28)=角海老宝石=が日本1位の齋藤眞之助(28)=石川=と激突。1回に齊藤が右フックでダウンを奪えば、2回に齋藤が右フックでダウンを奪い返し、最後は2回2分55秒、齊藤が右フックで倒してKO勝ちした。下克上を果たした齊藤は「倒されたのはスリップ。もらった時だったので笑っちゃいました」と苦笑いしつつ、「トーナメント絶対優勝をテーマに掲げている。KO賞も出ているので、全試合KOで勝って」と宣言していた。
メインイベントの日本スーパーフライ級タイトルマッチは、王者の高山涼深(27)=ワタナベ=が、3度目の挑戦となった1位の古谷昭男(26)=六島=を3回1分31秒、TKOで退けた。3回に右フックでダウンを奪い、右フックでとどめを刺した。
小口忠寛トレーナーは「今回は(調子が)上がってくるのが遅かった。練習でも一時スランプ気味になっていたので、追い込みの時期に思い切って3日間完全休養させてみた。そこから上がってきたので良かったけど」と明かし、高山は「減量の取りかかりが遅かった。そこが一番の反省点」と認め、渡辺均会長は「副業(ラーメン店)が順調なので、なかなか取りかかれない」と補足。
小口氏は「本当に今回は苦労しました。ここで自分を変えなければ終わっちゃうよ」と苦言を呈し、高山も「これを機に」と約束していた。
セミファイナルの日本ユース・ミニマム級王座決定戦は、精度の高い連打で攻め込む佐伯侑馬(21)=大橋=に対し、宮澤蓮斗(21)=松田=は6回、「狙っていた」という右オーバーハンドのフックでダウンを奪取。最終8回まで激しい打ち合いとなり、76−75が2者、75−76が1者のスプリット判定で宮澤がベルトを巻いた。激闘を制した宮澤は「実感ないですね。でもうれしいですね」と喜んでいた。
2024年04月25日 19:41
「邪道」大仁田厚(66)が25日、自身のX(旧ツイッター)を更新。各団体を股にかけて活躍中の女子レスラー・ウナギ・サヤカを挑発した。
ウナギは5月25日、島根・松江市で行われるFBWファイヤープロレスくにびきメッセ大展示場大会、同26日の大阪・錦秀会住吉区民センター大会への出場が決まっているが対戦相手は未定だった。
そんな中、大仁田はこの日、「#ウナギさんへ」の表題のもと書き始めると、「ファイヤープロレス松江!大阪大会のダブルデスマッチ 松江は電流爆破マッチ 大阪は有刺鉄線バンクハウスデスマッチ この地方2連戦のデスマッチで査定してやるよ(笑)」と、ファイヤープロレス5・25、26に参戦してのウナギとの激突を表明。ウナギの決めゼリフ「査定」を逆に宣言。その実力を見極めることを明かした。
大仁田は昨年8月6日の全日本プロレス幕張大会でウナギと6人タッグの電流爆破デスマッチで激突。今年1月7日のウナギの自主興行には花束を持って登場。「僕は2023年のMVPはあなただと思っています」と高く評価していた。
2024年04月25日 15:00
女子プロレス「スターダム」のワールド王者・舞華が、V4戦(27日、横浜BUNTAI)に向け極秘特訓を敢行した。
同王座戦では極悪ユニット「大江戸隊」の渡辺桃(24)とノーマルルール、ハードコアルール、ラストウーマン・スタンディングルールの3本勝負で対戦する。王座戦を控えた王者は、物を壊す体験ができる施設「REEAST ROOM」西新宿店に本紙記者を招集。「桃の提案に乗ってやったんだけどさ、武器の使い方わかんないからさ、今日はここの物ぶっ壊してハードコアに向けて特訓だ!」と暴れ始めた。最初こそ、皿を壁に投げつけるのも「怖い…。いいのかな…。悪いことしてる気分…」とためらう姿を見せたが、バールを手に持つと豹変。空き瓶ケースを叩き割り「これ楽しいな。渡辺桃、この野郎! ぶっ飛ばしてやる!」と絶叫しながら小型ヒーターまでぶっ壊した。最後にはマネキン人形を蹴りまくり、日ごろのストレスを発散。「あの空き瓶ケース意外と頑丈だし、いい武器になりそうだな…。まあ使うかわからないけど、BUNTAIに向けていい練習になったよ!」と満足げに語った。
5月5日には地元・福岡での凱旋大会も控えるため、ここで王座を落とすわけにはいかない。「凱旋ってさ『戦いに勝って帰ること』を言うのに、私は地元でタイトルマッチやった時負けた…。だから今回ベルトを持って、胸張って福岡に帰りたい」と拳を握った。
これまで挑戦者の渡辺から「27日はお前の墓場だ」とまで言われた王者は「悪に染まった渡辺桃がスターダムの最高峰王者になんかなったら本当にスターダムは終わる。だから絶対にベルトを守って、私が世界一の団体であることを証明する。まだまだ女帝時代は終わらねえから」と主張。破壊特訓の成果を見せるつもりだ。
2024年04月25日 11:35
米AEWに移籍した元新日本プロレスのレインメーカーオカダ・カズチカ(36)が、24日(日本時間25日)の「AEW DYNAMITE」に登場。
2024年04月25日 11:13
米国・AEW所属のIWGP世界ヘビー級王者ジョン・モクスリー(38)が、24日(日本時間25日)放送の「AEW DYNAMITE」でパワーハウス・ホブス(33)の挑戦を退け初防衛に成功した。
モクスリーは5月4日福岡国際センター大会で成田蓮とのV1戦が新日本から発表されていたが、20日(日本時間21日)の「AEW COLLISION」で事態が急転。ドン・キャリスによってホブスとの試合が王座戦に変更されてしまった。
序盤から激しい打撃戦を展開したモクスリーは、ホブスのパワフルな投げ技に苦戦を強いられる。それでもトぺ・スイシーダを放って形勢逆転に成功。右膝を痛めたと見られるホブスをリングに入れると、容赦なくパンチを見舞っていく。
勝負に出たモクスリーはデスライダーを発射。これをカウント2で返されると、すぐさまスリーパーホールドに捕獲しギブアップを奪ってみせた。
コーナーに登って勝利をアピールすると「ユー・アー・デッドマン、ナリタ」と福岡で待つ挑戦者の成田を挑発。しかしリング外からはドン・キャリス・ファミリーの竹下幸之介が姿を現し、腰にベルトを巻く素振りを見せて挑戦意欲を示した。
ともあれモクスリーはこれで福岡決戦で成田とのV2戦が決定。さらに福岡決戦の勝者は、11日(日本時間12日)の新日本プロレス米カリフォルニア大会で海野翔太との防衛戦が義務付けられている。仮にここに竹下まで絡んでくれば、団体の垣根を越えたあらゆる新世代がIWGP世界王座を狙う構図となるが、果たして――。
2024年04月25日 06:00
全日本プロレスの春の祭典「チャンピオン・カーニバル2024(CC)」に出場中のマット界随一の偏屈者こと鈴木秀樹(44)が、逆転Vへ怪気炎を上げた。
初出場のCCで開幕2連敗と完全に出はなをくじかれた感のある鈴木だが、なぜか「これで優勝間違いなしでしょう。ここから全勝で優勝決定戦に出て、優勝して3冠に挑戦してベルトを巻きます」と自らに優勝フラグが立ったと確信する。さらに逆転にむけて「SNSやコメントで誹謗中傷をしないで徳を積みたいと思います」とおそらくすぐ反故(ほご)にするであろう秘策を披露。「ベルトを取ったあかつきには、王道の道しるべになって標識を立てていきたいです」と拳を握った。
相変わらずな鈴木だが3冠には特別な思いがある。同王座はPWFヘビー級、インターナショナルヘビー級、UNヘビー級を統一したもの。そのうちPWFとUNは師匠であるビル・ロビンソンも巻いた。だからこそ、鈴木は「ロビンソンが巻いていないインターナショナルも含む3冠を巻くのが恩返しだと思うんです」と語気を強める。さらに王道マットへの定期参戦について「体格が同じ選手が多いので、今までとは全然違う感覚でプロレスができているのは感じます」と珍しく真面目に話す。充実感を感じているからこそ、ますますベルトへの意欲が強まったというのだ。
その決意が実ったか24日品川大会でのBブロック公式戦で本田竜輝に勝って待望の勝ち点2をゲット。27日からのハートリー・ジャクソン、諏訪魔、ロード・クルーとの勝負の3連戦を前に「諏訪魔は開幕2連勝で優勝の可能性がなくなったんだから、私との試合は欠場して不戦勝させろ。タッグパートナーのことを思うならそれくらいするべきだ」と意味不明な理由でバカタッグの相棒にむちゃを求めるのだった。
2024年04月25日 05:00
元UFC世界ヘビー級王者のジョシュ・バーネット(46)が、主催するプロレスイベント「ブラッドスポーツ 武士道」(6月22日、東京・両国国技館)で、IWGP世界ヘビー級王者のジョン・モクスリー(AEW)と対戦する。インタビューに応じたバーネットは、新日本プロレスの最高峰ベルトを手にした狂犬の実力を高く評価。また、ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の米国進出論争にも、私見を述べた。
――今大会には船木誠勝、桜庭和志ら格闘技界のレジェンドが集結する
バーネット たとえば、桜庭さんはUFCでブラジリアン柔術の黒帯に勝っていたし、UWFにもどんどん出ていた。船木さんはUWF、パンクラスでも活躍していた。本当のレスラーに出て、強さを見せてもらいたかった。2人とも個人的によく知っているし、スパーリングや試合をしたこともある。この大会に向けて2人をスカウトして、話をしてきた。
――自身はメインイベントで、モクスリーと対戦する。2021年4月のブラッドスポーツでは、レフェリーストップ勝ちを収めている
バーネット 彼はIWGPヘビーの現役チャンピオンで、世界でもトップのレスラー。彼には1度勝っているけど、(今回も)お互いに人生を懸けた戦いであって、彼以外の相手は思いつかなかった。
――海外他団体の選手が、同ベルトを巻いたのは初めてだった
バーネット 恐らく、彼はどこに行ってもチャンピオンになる存在。ベルトが彼を評価するのではなくて、彼自体が1人の評価されるべき人間。ベルトについては、そんなに気にしていない。
――モクスリーを高く評価する理由は
バーネット 彼は諦めない心が一番すごい。何があっても最後まで戦う選手で、諦めるのであれば死を選ぶような、そういった覚悟が本当にすごい。もちろん、それだけではなくて、全ての試合が非常に緻密で作戦を立てて戦っていて、武器が非常に多い選手なので。
――モクスリーが王者のまま試合当日を迎えた場合、タイトルマッチにしたい構想は
バーネット それは新日本がオッケーするかわからないので、新日本次第ですね。常にIWGPのベルトに挑戦したい気持ちは持っている。今回に関しては、ベルトに挑戦するというよりも、ベルトを持っている人間に挑戦するという気持ちで臨みます。
――同じ格闘技では、5月にボクシングの井上が、挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)と対戦することが注目されている
バーネット 井上選手については、もちろんよく知っている。殺人的な左フックがすごいと思うし、試合もたくさん見ている。
――試合の行方は
バーネット あんまりネリ選手のことは詳しくないけど、(井上が)ドネア選手をレバー(ブロー)でKOしたのは、すごく印象に残っている。もちろん(ネリの)KO率も高いけど、パウンド・フォー・パウンド(階級を超えた最強ランキング)で1位の井上選手を、上回ることはないと思います。
――ボクシングの本場である米国で試合をするべきという意見に対して、井上はSNS上で「今や軽量級の本場は日本にある」と反論した
バーネット 別にそこ(自国)でいい試合ができるのであれば、他のところへ行くこともなく、そこから出る必要もない。そういう論争の中で、選手にとって一番大事なのは(周囲からの)エゴや悔しさ、嫉妬とかそういったものを、しっかりと利用して自分を強くしていくことだと思う。いろんな物事が起こる中で、自分のやるべきことをしっかりやって、確実に試合をこなすだけです。
(19日に取材)
2024年04月25日 05:00
現在の女子プロレス界で最も注目を集めているのがお騒がせ女ことジュリア(30)だ。
2024年04月24日 22:21
鉄人小橋建太(57)が24日、自身のプロデュース興行第9弾「Fortune Dream 9」(6月12日、後楽園ホール)の追加対戦カードを発表した。
自身の「X」(旧ツイッター)でライブ配信を実施した小橋は、ボードを手に「納谷幸男&関本大介&丸藤正道対KANON&火野裕士&鈴木みのる」の一戦を公表した。
小橋は「鈴木選手と丸藤選手はGHCタッグチャンプで、その後、鈴木軍がノアとやりあって。それ以降、対戦していないと思うので見たいな、やったら面白いなと思った」と両チームの大将格について説明。
「脇を固める選手、関本と火野は『Fortune Dream 1』でやっているのでその対決も見たい。納谷、KANONは初対戦。KANONは前から体もいいし、期待をしていた。納谷は最近実力が急上昇している」と、それぞれに注目していたことを明かした。
このカードには「Rampage(大暴れ) Dream」のタイトルが付けられている。小橋は「大暴れ間違いないでしょう。誰と誰が当たっても面白い試合になると思う。見ているみなさまも油断できない。期待しています」と力を込めた。
2024年04月24日 21:16
全日本プロレス24日・品川大会の「チャンピオン・カーニバル2024(CC)」Bブロック公式戦で、3冠ヘビー級王者の安齊勇馬(24)が、中央大レスリング部の先輩・諏訪魔からシングル初勝利を挙げた。
試合は、序盤から苦しい展開になった。レフェリーの制止を振り切りながら襲い掛かる諏訪魔の暴走ファイトにさらされ、中盤まで防戦一方となる。それでも中盤に仕掛けられた岩石落としを体を入れ替えて潰すとジャンピングニー、フェイスロックと反撃に出た。だがそれも岩石落としで返され、さらに雄たけびとともに放たれたラリアートで1回転させられ、万事休すかに思われた。
だが、握りこぶしを作り叫びながら立ち上がった安齊は、ここから猛反撃。ジャンピングニー2連発から原爆固めと追い込み、最後はフェイスロックでレフェリーストップ勝ちを手にした。自らをスカウトし、全日本へと導いた先輩からの勝利に安齊は「諏訪魔さんに、諏訪魔に、勝ったぞー! コレ、メチャクチャでかい1勝だよな。この1回で超えたなんて思わねえけど、すこし近づいたんじゃねえか?」と興奮しながら話す。さらに「新技のギムレットと、渕さんから教えてもらったフェイスロック。この2つで優勝します! このCC、後半も俺だけを見ていてください。俺との約束です」と誓った。
また、この試合を見届けた諏訪魔のタッグパートナー・鈴木秀樹は「ばんざーい! ばんざーい」と叫びながら会場を後にした。
またこの日のBブロックは斉藤ジュンがロード・クルーに勝って3勝1敗で勝ち点6、鈴木秀樹が本田竜輝に勝って1勝2敗の勝ち点2とした。
2024年04月24日 21:09
全日本プロレス24日・品川大会の「チャンピオン・カーニバル2024(CC)」Aブロック公式戦で、昨年覇者の芦野祥太郎(34)が青柳優馬を下し3勝目(1敗)をあげ、勝ち点6で首位を守った。
序盤、場外戦を仕掛けられてイスにたたきつけられるなど苦戦を強いられた芦野だが、強烈なエルボーを叩き込み、俵返しでぶん投げるなど応戦。大技を狙いコーナーに上った優馬をフロントスープレックスでなげて叩きつけるなど徐々にペースをつかんだ。試合は最後まで共に譲らず投げっ放しジャーマンをしかけあうなど一進一退の攻防になったが、最後は走り込んでくる優馬にラリアートを放ってから岩石落とし、Tボーンスープレックスとつないで3カウントを奪った。
芦野は「青柳優馬に勝ったぞ…。俺と青柳優馬はCC関係ねえんだよ。俺と青柳の戦いの始まりだ。今日から始めるんだ…」と話す。さらに「アイツはこういう暑苦しいのを嫌がるかもしれない。ライバルと言っても、また斜に構えて逃げるんだろう。いいよ、あいつがそう来るなら、ストーカーみたいに付きまとってやる。アイツをもっとボコボコにしてやる。今日はたまたま勝っただけ。もっとボコボコにしていやる…」と勝ってなお優馬を追い続けることを宣言。28日の愛知・名古屋国際会議場大会での宮原健斗戦に向け「青柳は俺が一番嫌いなレスラーで、宮原健斗は2番目に嫌いなんだ。ボコボコにしてやる…」と目を血走らせた。
一方、これで2勝2敗の五分となった優馬は、敗戦にも「やればできるじゃないの…。縮こまっているように見えたけど、これくらいやれよ、俺が相手じゃなくても」と謎の上から目線でコメント。だがすぐに我に返り、2敗目を喫したことに「もうダメだ。CCはもうダメなような気がする。もう終わりかもしれない」と弱気になっていた。
また、この日のAブロックは黒潮TOKYOジャパンが大森北斗に勝って2勝1敗の勝ち点4、サイラスが綾部蓮に勝って1勝1敗の勝ち点2とした。
2024年04月24日 21:05
全日本プロレス24日品川大会の「チャンピオン・カーニバル2024(CC)」Bブロック公式戦で、世界タッグ王者の斉藤ジュン(37)がロード・クルーに勝利した。
2024年04月24日 20:36
日本プロレスリング連盟発足記念大会「ALL TOGETHER(AT)」(5月6日、東京・日本武道館)の追加カードが24日に発表された。
4団体のジュニア戦士が集まる10人タッグ戦が実現。エル・デスペラード(新日本)&HAYATA(ノア)&ニンジャ・マック(ノア)&MAO(DDT)&箕浦康太(ドラゴンゲート)の5人が、高橋ヒロム(新日本)&ドラゴン・ベイン(ノア)&アルファ・ウルフ(ノア)&遠藤哲哉(DDT)&YAMATO(トラゴンゲート)と激突する。
すでに棚橋弘至(新日本)&郄木三四郎(DDT)&丸藤正道(ノア)対EVIL(新日本)&成田蓮(新日本)&高橋裕二郎(新日本)の6人タッグマッチや、SANADA(新日本)&KAI(ドラゴンゲート)対ザック・セイバーJr.(新日本)&クリス・ブルックス(DDT)戦、スターライト・キッド&なつぽい対AZM&天咲光由(すべてスターダム)戦などが決定している。
2024年04月24日 19:44
「ボクシング・IBF世界バンタム級タイトルマッチ」(5月4日、エディオンアリーナ大阪)
1位の西田凌佑(六島)の挑戦を受ける王者のエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)が24日、ボクシング興行「3150FIGHT」の亀田興毅ファウンダーらと、リモートで質疑応答を行った。
ロドリゲスは西田の印象を「非常に能力が高い選手。質が高い選手。若くてハングリーなところが伝わってくる。初の世界戦で、きっとモチベーションも上がっているだろう」と語った。
自身は「メキシコの標高3000メートルほどのところで4カ月間ほど高地トレーニングを行ってきた。スパーリングは180ラウンドくらい行った。西田のスタイルに合わせて集中したトレーニングをしてきた」と説明。サウスポーの西田を想定して「西田のスタイルに合わせたスパーリングパートナーを集めて、長いラウンドをこなしてきた」と明かした。今回が初来日で、時差対策で早めに来日したという。
ロドリゲスは「自分が勝つことに疑いはなくて、その通りに実行したい。明確な勝ち方をしたい。12ラウンドまで到達しないうちに私が勝つだろう」と早くもKO勝利を確信しており、勝った場合は「中谷と戦いたい。中谷という名前(ネームバリュー)が一番大きい」と、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)との統一戦を希望した。
また、2019年の井上尚弥(大橋)との対戦を「あの試合を踏まえて再びチャンピオンになれた。それなりにいろいろ学ぶことができた」と振り返り、井上がルイス・ネリ(メキシコ)の挑戦を受ける5月6日の4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチについて「井上が勝つことに疑いはない」と予想していた。
2024年04月24日 11:00
プロレス伝説の舞台となってきた神奈川・横浜文化体育館が、多目的アリーナ「横浜BUNTAI」としてリニューアルオープンした。27日には「スターダム」が、プロレスこけら落としで大会を初開催する。そこで横浜在住40年で、炎の飛龍藤波辰爾(70)とのトークショー「甦るBUNTAI!ハマのプロレス聖地・横浜文体ストーリー」(5月11日、東京・豊島区の闘道館)を控えるプロレス評論家の門馬忠雄氏(85)に、横浜文体最高の伝説を振り返ってもらった。
――横浜文体の価値
門馬氏(以下、門馬)1962年5月の開館から、横浜の文化とスポーツの発信地となってきた。全日本プロレスの「チャンピオン・カーニバル」、国際プロレス、パンクラス、大日本プロレスと多くの団体が使ってきた。横浜出身の選手も(アントニオ)猪木、ヒロ・マツダ、鈴木みのるにレフェリーのジョー樋口さんと、何人いるかわからない(他に山本小鉄、高田延彦、神取忍、辻陽太、なつぽいなど)。レスリングの聖地でもあるし、(プロレスが発展する)土壌がある。私も文体で鍛えられてきた記者だから、こだわりがあるね。
――プロレスで最も思い出深い試合は、やはり新日本プロレスでの猪木vs藤波のIWGPヘビー級王座戦
門馬 1988年8月8日の午後8時開始。これは歴史的な試合だった。必ず藤波のベストバウトに入ってくる試合だよね。ただ取材していた私にとっては…。古い体育館で満足に冷房が効いてなくて、メガネは曇るし、パンツまでびしょぬれになったなあ。テレビライトでリング上は普通の状態でなかったと思う。
――結果は60分フルタイムドロー。藤波にとってはプロレス人生の分岐点になった
門馬 この年の4月、沖縄で髪を切って猪木に世代交代を直訴したんだ。その前(85年12月)に(IWGPタッグリーグ優勝戦で)藤波は猪木にドラゴンスープレックスでフォール勝ち。タッグで猪木を超えた後、そこからのつながりで一騎打ちまでこぎつけた。この試合で「猪木の次は藤波だな」と、猪木の後継者としてファンに印象づけたんだ。藤波にとっての分岐点で、大きくステップアップしたね。
――真夏の文体で、1時間戦い切った過酷な試合の評価は
門馬 藤波(当時34歳)と猪木(同45歳)で年齢差がある中で、当時コンディション不良とされた猪木のスタミナ、体力と気力は普通ではなかった。すごかったよね。猪木にとっても、プラスになった試合。まだまだやれるという。2人は同じような技を使うし、技術うんぬんより、互いの持てるものを出し尽くした試合だった。来たファンは「いいものを見た」と思っただろうし、不満があったファンは誰一人いなかったと思う。「横浜文体ストーリー」で、藤波の世代交代が完結したんだ。
――藤波への思い入れも強い
門馬 彼が16歳で(プロレス入りのため)家出同然に(大分の)家を出てきた列車に、ちょうど私も乗っていたから。そこからの付き合いだから、何から何まで知っているよ。ひょろひょろのイガグリ坊主頭がレスラーになって、(新日本プロレスの)社長にまでなったのは今でも信じられないよ(笑い)。彼は性格が素直で、ウソをつかない。いい意味でのプロレスバカなんだ。プロレス一筋で、他のスポーツが見えない(笑い)。
――新たな「BUNTAI」に期待することは
門馬 みなと横浜ではいろんなイベントがある中で、新しい息吹を感じる。観客収容は5000人くらいで、キャパシティーも手ごろだし、足の便もいい。横浜のスポーツの発信地になってほしいね。