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2023年02月08日 20:00
「欧州のブラジル」とも呼ばれ、数多くの名選手を生み出してきたユーゴスラヴィア。分裂後もクロアチアやセルビア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナなどがワールドカップに出場するなど、サッカーが非常に盛んで熱い地域として知られている。今回、そのセルビアのサッカーを現地からレポートしていただくのが石川美紀子さん。バルカン地域の研究者でありながら、サッカーの取材記者やカメラマンとしても活躍している女性である。 第1回のレポートとなる今回は、2月4日に行われたセルビアリーグ第20節のレッドスター・ベオグラード(ツルヴェナ・ズヴェズダ)対FKヴォイヴォディナを特集。この試合では、先日惜しまれながらも白血病のために死去したシニシャ・ミハイロヴィッチ氏の追悼セレモニーも行われたという。その模様を、現地で撮影した写真とともにお届けする。シニシャ・ミハイロヴィッチ氏に捧ぐ「追悼試合」発炎筒が轟くマラカナのスタンド2022-23シーズンのウィンターブレイクが終わり、セルビアスーペールリーガ(1部)も後期シーズンが開幕した。カタールW杯前の11月中旬以来、約3か月ぶりの公式戦となる。 この日はセルビアスーペルリーガ第20節、レッドスター・ベオグラード vs.ヴォイヴォディナをフォトのプレスとしてピッチレベルで撮影した。その会場はレッドスターの本拠地マラカナ。日本でもプレーした「ピクシー」ドラガン・ストイコビッチ氏が活躍した場所でもある。そしてこの試合は昨年12月に白血病で他界したシニシャ・ミハイロヴィッチ氏の追悼試合でもあった。昨年12月に逝去したシニシャ・ミハイロヴィッチ氏イタリアとセルビアの国籍を有し、現役時代ヴォイヴォディナやレッドスターでプレーした後、セリエAで数々の記録を打ち立て、引退後はイタリアサッカー界で監督を歴任した経歴の持ち主。両クラブの英雄に捧げる試合でもあった。その悲しみを表すかのようにキックオフ前は雪が舞う。追悼試合で完全無料になっているにもかかわらず『サポーターが集まるのだろうか』と心配になるほどの寒さに。英雄ストイコビッチ…が「隠されている」スタジアムセルビアの首都ベオグラードにあるレッドスター(セルビア語ではCrvena zvezda、ツルヴェナ・ズヴェズダ)のホームスタジアムは通称「マラカナ」と呼ばれ、グッズショップやカフェなども併設されている。サッカーミュージアムもあり、1991年に当時のトヨタカップを制した際のカップや歴戦のトロフィーが展示されている。名古屋グランパスで選手としても監督としても長年活躍したドラガン・ストイコビッチ氏の栄光の軌跡もこのミュージアムで辿ることができるが、この日は試合前だったので内部のご紹介はまたの機会としたい。レッドスター・ベオグラードの本拠地「マラカナ」の入り口はこんな感じちなみにピクシーはW杯後もセルビア代表監督を続投しているが、レッドスター現会長との不仲説は根深く、クラブ側は意識的にその存在を消しているように思われる…。「マラカナ」メインスタンド内のフードコート試合前のメインスタンド内。食事ができるスペースが用意されている。CLやELの常連クラブになったここ5年ほどで、スタジアム内も見違えるほど綺麗になった。 試合前の追悼セレモニーの模様。ミハイロヴィッチ氏が所属していたころのユニフォームが掲げられている。シニシャ・ミハイロヴィッチ氏の息子たちと、その親友のドラギシャ・ビニッチ氏(右端)。1994シーズンには名古屋グランパスでピクシーと一緒にプレーしていたそうだ。1995年には鳥栖フューチャーズにも所属していた。ミハイロヴィッチ氏のように襟を立てて集合写真を撮影する選手たち故ミハイロヴィッチ氏はユニフォームの襟を立ててプレーするスタイルで有名だった。試合前の集合写真では、フィールドプレーヤー全員が襟を立てて撮影に臨んだ。ユニフォーム自体もミハイロヴィッチ氏の写真が刺繍された特別仕様になっている。 試合開始直後、故ミハイロヴィッチ氏を追悼する巨大なコレオグラフィーがスタンドに登場(このビデオの撮影も私が担当した)。圧倒されるほどの大迫力だ。セルビアサッカーの「熱さ」、強いロシアの影響力ホームでのリーグ戦では103試合無敗のレッドスター、前半25分ヴォイヴォディナにまさかの先制点を叩き込まれるが、28分にアレクサンダル・カタイの今シーズン10得点目で追いつく。カタイはこの試合の2日後に32歳の誕生日を迎えており、それを自身のバースデーゴールで祝う形になった。同点ゴールを決めたアレクサンダル・カタイ後半開始直後、突如としてゴール裏で花火大会が始まる。それももちろん試合中に。セルビアのリーグ戦ではよくあることで、全くもって珍しい光景ではないのだが…日本ではなかなか考えられないものだ。レッドスターのサポーター席で花火が燃える敵地に乗り込んできたヴォイヴォディナのサポーター席そして、この写真は対戦相手ヴォイヴォディナ側のゴール裏。ヴォイヴォディナのサポーターは、セルビア国内では比較的上品なイメージがあった。ところが、このあと彼らは派手に発煙筒をピッチに投げ込み、私の大切なカメラバッグの近くで爆発させてきたのだ…当社比好感度が一気に下がる。全く何をする!これも試合中の燃え盛るゴール裏のスタンド。フラッグになっている人物(見えにくいが…)はジヴォイン・ミシッチという19世紀後半から20世紀初頭にかけての元帥らしい。基本的にセルビアサッカー界のゴール裏は軍国主義と切り離すことができない存在になっており、西側諸国の感覚では考えられないような「ロシアやコソボに関する横断幕」が出ることもある。なお、試合は1-1の引き分けのまま終了。リーグ6連覇を目指すレッドスターにとっては不安な後期シーズンの幕開けとなった。次節はアウェイで現在7位のヴォジュドヴァツと対戦する。〜現地で見た『私の注目選手』〜ここでは、この試合で撮影した「今後も注目しておきたい選手」を写真とともにご紹介。彼らの名前は覚えておいて損はない。ストラヒニャ・エラコヴィッチ。レッドスター下部組織出身の22歳で、先月のFIFAワールドカップ・カタール2022ではセルビア代表に選出されたが、出場機会はなかった。 彼はミラン・ボリャン。長年キャプテンも務める絶対的守護神である。カナダ国籍を有し、カタールW杯ではカナダ代表のゴールキーパーとしてグループステージ3試合にフル出場した。大会前の日本代表戦でもスタメンで起用され、勝利に貢献した。 アレクサンダル・ドラゴヴィッチ。このオフに移籍の噂もあったが、引き続きレッドスターでプレーすることになったようだ。いつも報道陣に対して真摯な対応をしてくれるジェントルマン。 いまレッドスターで最も注目の若手、ステファン・ミトロヴィッチ。昨年9月には20歳でセルビア代表に招集され、UEFAネーションズリーグに出場した。これから間違いなく世界に羽ばたくタレントだ。
2024年04月25日 21:41
大岩剛監督が率いるU-23日本代表は現地4月25日、カタールで開催されているU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の準々決勝でホスト国のカタールと対戦する。試合に先立ち、スターティングメンバーが発表された。
パリへの切符を掴むためには、今大会で上位3チームに入るか、3位決定戦に敗れれば大陸間プレーオフで勝たなければならない。
まずは4強進出へ。負ければ終わりの一発勝負に臨む大岩ジャパンの先発11人は以下のとおり。
【PHOTO】松木玖生や川粼颯太らが絶妙ポージング!アジアカップを戦うU-23日本代表全選手&監督のポートレートを一挙紹介!
【GK】
1小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)
【DF】
4関根大輝(柏レイソル)
5木村誠二(サガン鳥栖)
21大畑歩夢(浦和レッズ)
22高井幸大(川崎フロンターレ)
【MF】
7山本理仁(シント=トロイデン)
8藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)
10佐藤恵允(ブレーメン)
11山田楓喜(東京ヴェルディ)
17松木玖生(FC東京)
【FW】
19細谷真大(柏レイソル)
控えメンバー)
【GK】
12野澤大志ブランドン(FC東京)
23山田大樹(鹿島アントラーズ)
【DF】
2半田 陸(ガンバ大阪)
15鈴木海音(ジュビロ磐田)
16内野貴史(デュッセルドルフ)
【MF】
6川粼颯太(京都サンガF.C.)
14田中 聡(湘南ベルマーレ)
20平河 悠(FC町田ゼルビア)
【FW】
9藤尾翔太(FC町田ゼルビア)
13荒木遼太郎(FC東京)
18内野航太郎(筑波大)
試合はジャシム・ビン・ハマド・スタジアムで開催。日本時間で25日の23時にキックオフ予定だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月25日 21:37
アルビレックス新潟シンガポールは4月25日、公式Xで本田圭佑の練習参加を報告した。
「本田圭佑選手が練習参加!若手のローカル選手にも声をかけ、短い時間ながらチームに大きな刺激を与えてくれました。高萩洋次郎選手とのツーショットも」と綴り、37歳のレフティがトレーニングする様子を公開した。
【画像】「大きな刺激を与えてくれました」新潟シンガポールのトレーニングに本田圭佑が!
この投稿には、「新潟にも来てください!」「すご!なんか興奮する新潟県民」「ケイスケホンダ」「すごすぎ!」「そのまま新潟に何かしら関わって欲しい!」といった声が上がった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月25日 21:30
U-23日本代表は現地4月25日、カタール・ドーハで開催されているU-23アジアカップの準々決勝で、U-23カタール代表と対戦する。
日本はU-23アジア杯のグループステージで、中国との初戦に1−0、続くUAE戦は2−0で快勝。第3節の韓国戦には0―1で敗れ、B組2位で決勝トーナメント進出を決めた。準々決勝の相手は、グループAで首位通過した開催国のカタールだ。
試合前、会場ジャシム・ビン・ハマド・スタジアムの外に集まっていたカタールサポーターに直撃。「こっちも取材してくれ!」「こっちもだ!」とサポーター側がら申し出があるほどテンションは高めで、快く応じてくれた。
【PHOTO】松木玖生や川粼颯太らが絶妙ポージング!アジアカップを戦うU-23日本代表全選手&監督のポートレートを一挙紹介!
1人目の「Qatar」と大きく書かれたTシャツを着たファンに「今日の試合はどうなると思う?」と訊くと、「試合はすごくタフなものになると思うが、もちろんカタールが圧倒して勝つと思うよ」とコメント。「スコアは3−0でカタールだ!」と自信満々の様子だった。
2人目は気温32度の環境に触れ、「今日のように暑ければ我々が優位だ。必ず勝つ」とし、「2−0でカタールの勝ちだ」と語った。
負ければ終わりの一発勝負。準々決勝はこのあと日本時間25日の23時キックオフ予定だ。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年04月25日 21:00
昨秋ごろから日本各地で溶連菌感染症が日本各地で拡大している。
2024年04月25日 20:49
J3のガイナーレ鳥取は4月25日、公式Xで浦和のファン・サポーターに感謝を表した。
同24日にルヴァンカップの1stラウンド2回戦で浦和とホームで対戦(2−5)した鳥取は、「浦和レッズサポーターの皆様へ」と題して、こう綴った。
「鳥取までお越しいただいた約1500名の皆様に感謝いたします。スタジアムを飲み込むかのような感情昂る応援。共に素晴らしい雰囲気を創っていただきありがとうございました。続くリーグ戦、そしてルヴァンカップ優勝に向けて頑張ってください!」
【PHOTO】華やかなダンスパフォ! Jクラブチアが国立に大集合!
この投稿には、以下のような声が上がった。
「バス待ちの間もスタッフさんがずっとありがとうって伝えて回ってくれていました」
「悔しくてたまらないはずなのに、こんな温かい言葉まで...」
「こういう精神で、みんなが自国のリーグを盛り上げていってほしいと僕は思う」
「この投稿に対して、次はJ1で会おうって返してるお前らかっこよすぎだろ」
「こういうクラブはどのカテゴリーでも応援したくなる!!」
「めちゃくちゃいいチームにめちゃくちゃいいスタジアム。次はJ1でやれたらいいなー!」
「鳥取好きになるよね」
「負けても相手を讃えるフェアプレー賞」
「こういう言い方ができる、ホスピタリティの分かっているクラブは良いクラブだね」
「ガイナーレ鳥取さん、とっても素敵なチームだなぁ!」
鳥取が送った粋なメッセージが、反響を呼んだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月25日 20:44
ヴァンフォーレ甲府は25日、サガン鳥栖よりGKコ・ボンジョが期限付き移籍加入することを発表した。両クラブの発表によると、期限付き移籍期間は4月24日から7月8日までのおよそ3カ月弱。背番号は「32」に決まった。
現在、Jリーグは2024登録期間(ウインドー)外にあるため、本来であれば新規選手の登録はできない。だが、甲府は登録ウインドーの例外の適用に関する申請をJリーグに行い、同規則の適用が承認された上での加入であることを報告している。
この「登録ウインドーの例外」とは、GKの選手であり、かつ、当該追加登録を望むチーム(※今回のケースは甲府)に既に登録されているいずれかのGKの選手がケガ等の特別な事情により試合に出場することができない場合において、所属リーグが認めた場合は登録ウインドー外においても選手登録が可能となる規則だ。
甲府は23日、GK渋谷飛翔が左第2,3中手骨骨折と診断され、15日付で手術を受けたことを発表。同日、GK河田晃兵も左半腱様筋損傷と診断されたことを伝えていた。渋谷に関しては14日に行われた2024明治安田J2リーグ第10節ロアッソ熊本戦(3−3)で負傷し、全治まではおよそ約2カ月を要する見込み。河田については12日付のトレーニングで負傷し、約4週間から6週間の離脱を強いられるという。
2024明治安田J2リーグで開幕から4試合に出場していたGK河田、そして第5節いわきFC戦(1−1)から負傷した熊本戦まで6試合連続でゴールマウスを守っていたGK渋谷がともに戦列を離れることが決まり、甲府はGKの頭数が不足する自体に陥っていた。渋谷が負傷した熊本戦では、前半途中からGK山内康太がゴールマウスを守り、続く20日の第11節ザスパ群馬戦(○4−1)にも出場。同試合の前日にはU−18所属のGK宮下翔を第2種登録し、群馬戦はその宮下が早速バックアッパーとしてベンチに座っていた。
渋谷、河田の負傷に伴い、現在起用可能なGKが山内、宮下の2名のみとなっていたため、甲府は上記の「登録ウインドーの例外」の適用に関する申請をJリーグに行い、無事に承認されたという流れだ。前記の通り、期限付き移籍期間はおよそ3カ月弱と短くなっており、今回のコ・ボンジョの加入は“緊急補強”と呼べるもの。なお、甲府はコ・ボンジョの登録にあたり、規約に即して現在負傷中のGK渋谷の登録抹消の申請も実施したという。登録は抹消されるものの、渋谷は今後も変わらず甲府の選手で、第2登録期間が開く7月8日には再登録が可能となる。
新たに甲府に加わるコ・ボンジョは2002年2月15日生まれの現在22歳。大韓民国出身で、身長191cm、体重82kgの大型GKだ。母国の龍仁大学校を卒業後、2023年に鳥栖へ入団。これまでに鳥栖では公式戦のピッチに立てていない。
今回の決断を受け、コ・ボンジョは鳥栖を通してコメントを発表。「この度、ヴァンフォーレ甲府に期限付き移籍することになりました。この移籍は自分自身をさらに成長させるための決断です。サガン鳥栖のプライドを持ち、もっと成長した姿で帰って来れるよう全力で戦ってきます」と語った。
同時に、“異例”の期限付き移籍で加入する甲府を通しては、「サガン鳥栖から期限付き移籍できましたコ・ボンジョです。ヴァンフォーレ甲府の勝利に貢献出来るよう、努力を惜しまず全力で戦いたいと思います。応援よろしくお願いします」と意気込んだ。
現在、鳥栖は2024明治安田J1リーグ第9節終了時点で、2勝1分6敗の勝ち点「7」で17位につけている。一方、甲府は2024明治安田J2リーグ第11節終了時点で、5勝3分3敗の成績で勝ち点「18」を積み上げ、現在は昇格プレーオフ出場圏内の5位につけている。
【ハイライト動画】鳥栖、甲府のリーグ戦最新試合はこちらから!
2024年04月25日 20:13
バルセロナは25日、シャビ監督の続投を発表した。
今年1月27日、ビジャレアルとの壮絶な撃ち合いに敗れた後に「この状況は方向転換に値するものであり、クレとしてこの状況を続けることはできない」と、シーズン終了後の退任を表明したシャビ監督。この宣言以降は公式戦13試合無敗(10勝3分)と復調を遂げたかと思えたものの、16日のチャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド8セカンドレグでパリ・サンジェルマンに2戦合計スコアを上回られて敗退。さらに週末の“エル・クラシコ”でも、事実上のラ・リーガ優勝争いに決着を付ける逆転負けを喫し、レアル・マドリードに王座を明け渡すことが時間の問題となっていた。
シーズン無冠がほぼ確実となった中、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』を筆頭に複数メディアが、シャビ監督が退任を撤回したと、24日に一斉に報じた。同紙によると、ジョアン・ラポルタ会長やデコSD(スポーツディレクター)らクラブ幹部はシャビ監督と話し合い、そこで現行契約が満了を迎える2025年夏まで続けることで合意したとのこと。そして25日、クラブによる公式会見にてラポルタ会長が「バルサにとっていいニュースだ」と、引き続き指揮を取ることを発表した。
1980年1月25日生まれのシャビ監督は現在44歳。バルセロナで大半を過ごしたプロキャリアを終えた後、カタールで指導者の道を歩み始めた同氏は、2021年11月にロナルド・クーマン前監督の後任として就任。“バルサイズム”を失いつつあったチームの立て直しを任されると、咋シーズンに4年ぶりのラ・リーガ優勝を成し遂げた他、今シーズンは4年ぶりのCL8強入りとなっていた。
2024年04月25日 20:00
25日に行われるU23アジアカップ準々決勝で、U-23日本代表が対戦するカタール。
2024年04月25日 19:44
スコットランドリーグは33節を消化し、今週末からポストスプリットに突入する。トップ6の残り5チームと対戦するセルティックは、3ポイント差の宿敵レンジャーズとのタイトルレースでいよいよラストスパートを狙う。
まずは4月28日、敵地でダンディーと対戦だ。大事な試合にブレンダン・ロジャーズ監督がどのような布陣で臨むか注目される。古橋亨梧や旗手怜央はスタメンに名を連ねるだろうか。
専門サイト『67 HAIL HAIL』によると、レジェンドOBのジョン・ハートソンは、『The Go Radio Football Show』で「アイダが戻ってくるかもしれない。私はそう思う。彼がメインになる」と、アダム・アイダを称賛した。
「彼は好調だ。出るたびに良い印象を残してきた。セルティックにとって本当に貴重なゴールを決めてきたんだ。最近はかなり定期的にキョウゴとやっている。そしてアイダはベンチスタートより先発出場だともう少しやれると思う」
「キョウゴは素晴らしい。ワールドクラスだ。しかし、今季はベストじゃなかった。彼が大きなインパクトを残したのは、アイダが入ってきてからだ」
【動画】旗手の強烈右足弾&古橋のドンピシャヘッド弾
これに対し、67 HAIL HAILは「そうなるとは確信できない。そしてそれは、アイダを評価していないからではない。加入してからセルティックで大事な7得点をあげ、タイトルレースに踏みとどまらせてきた」との見解を示している。
「しかし、キョウゴは別格だ。彼の動きとキレは重要になるだろう。アイダはベンチスタートからの良いオプションとなる。日本人ストライカーがダンディー守備陣を疲れ切らせてから、彼はもっと効果的となるかもしれない」
何より大事なのは、3ポイントを積み上げることだ。ただ、古橋のゴールを期待しているファンも多いだろう。トロフィーを目指す終盤戦で、さらなる活躍ができるように願うばかりだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月25日 19:40
シャビ・アロンソ率いるレヴァークーゼンは、終盤に不思議な勝負強さを見せてきた。その粘り強さと集中力は前節のドルトムント戦でも変わらず、0-1でリードを許した中で迎えた後半アディショナルタイムにDFヨシプ・スタニシッチがコーナーキックからゴールを決めて1-1の引き分けに持ち込んだ。レヴァークーゼンの無敗は未だに続いているのだ。
レヴァークーゼンはすでにブンデスリーガ制覇を決めていたため、ドルトムント戦で選手たちの集中力が落ちても不思議ではなかった。しかし、レヴァークーゼンの選手たちは変わることなく終盤まで試合を諦めなかった。
独『Bild』も、「タイトル獲得後に緊張の糸が切れる?レヴァークーゼンにそれは起こらない」とレヴァークーゼンの集中力を称賛する。
中盤からチームを支えるグラニト・ジャカも「リーグ戦で無敗を維持し、歴史を刻みたい。イングランドでは、それをやったクラブがある。僕の古巣であるアーセナルだ。それが今の僕たちの大きな目標であり、残りゲームでそれを継続するためにできる限りのことをするつもりだ」と無敗優勝にこだわりを見せている。
ドルトムント戦で同点ゴールを決めたスタニシッチも「たとえリードされても、我々は最後までやり続けるだけだ。特別なことをしているわけではなく、ただそれを信じているだけだ」と語っており、選手たちは淡々と勝利のみを求めて戦っている。
このメンタリティこそアロンソが植え付けた最大の武器であり、レヴァークーゼンの選手たちは優勝を決めた後も気を抜いていない。まだDFBポカール決勝、ヨーロッパリーグ準決勝の戦いが残っており、当然狙うは優勝だ。今の欧州で1、2を争うほど粘り強いレヴァークーゼンを倒すのは簡単ではない。
2024年04月25日 19:00
ミッドウィークに行われたプレミアリーグ第29節延期分でチェルシーを5-0と破り、勝点77で現在リーグ暫定首位のアーセナル。暫定3位のマンチェスター・シティが2試合少ない状態で勝点73であるため、シティが全勝すれば最終的に逆転されることになる。したがって、残りの試合も全勝がノルマとなっている。
そんななか週末にはトッテナムとのノースロンドンダービーが待ち構えているが、アーセナルには懸念事項もある。主力の疲労である。
特にCBウィリアム・サリバはリーグ全試合で先発フル出場を続けており、出場時間はチェルシー戦でついに3000分を超え、3060分となった。当然これはプレミアの全プレイヤー中トップタイの数字で、タイトルを争うシティとリヴァプールに3000分を超える選手はいない。クリスタル・パレスDFヨアキム・アンデルセン、エヴァートンDFジェイムズ・タルコフスキなどが同じ3060分の出場時間を記録しているが、サリバはCLにも出場しているため実質彼らよりも稼働時間が長い。
そんなサリバだが、チェルシー戦でもニコラス・ジャクソンに対して明らかに走り負けるシーンがあるなど、疲労の色が濃くなってきた。チームは大勝し後半はほとんど攻められることがなかったため目立たなくなったが、『90MIN』は「信じられないほど疲れているように見えた」とサリバに評点6の厳しい評価を与えている。
相方のガブリエウ・マガリャンイスもコンディションは良くないように見える。出場時間はサリバよりも少ない2715分だが、これも十分に多いといえる。チェルシー戦では終了間際にピッチに座り込むシーンも見られ、結局はフル出場を果たしたもののなんらかの問題を抱えていることを感じさせた。
アーセナルの失点数「26」はリーグ最少で、この成績にサリバ、ガブリエウが大きく寄与していることは間違いない。しかし一時の鉄壁ぶりが見られなくなっているのも確かで、0-2と敗れたアストン・ヴィラ戦でも集中を切らし、オリー・ワトキンズに危うく得点を与えそうになるシーンもあった。
トッテナムは週末までに長めのブレイクを手にしており、4月13日以来の試合となるため、フィットネスの面ではおそらくアーセナルを上回ってくる。シーズン最終盤、このCBコンビがどこまで持ちこたえられるかがアーセナル20季ぶりのリーグ優勝の成否を分けることになるかもしれない。
2024年04月25日 18:37
やはり先発で必要だったとの声もある。
2024年04月25日 18:30
U23アジアカップのグループステージ第3節で韓国を相手に0-1で敗れ、2位での決勝トーナメント進出となってしまったU-23日本代表。
パリ五輪への出場権を獲得するためには3位以内、大陸間プレーオフに進むためには4位に入らなければならない大会であるため、決勝トーナメント1回戦はチームの命運を分ける非常に大切なものとなる。
その相手となるのは開催国のカタール。自国開催の大会で非常に力を発揮するチームだけに、日本にとっては厳しい試合になることが予想されている。
それを前に、日本代表チームの舞台裏を撮影する動画「TeamCam」では敗れた韓国戦の模様を公開していた。
0-1で敗れたあとのロッカールームで、日本を率いている大岩剛監督は以下のように話していた。
「顔を上げてくれ。負けたのは悔しい。もちろん。でも俺たちは勝ち上がって、次の準備をしなければいけない。
これを生かさなきゃいけない。そのためにオレたちは3試合やってきているじゃないか。全員で。(西尾)隆矢も含めて。
勝ち上がるしかないよ、みんなでここでグッと強さを出そうぜ。全員でもう一回やろうぜ。今までやってきたことを。それだけだ」
そして、キャプテンの藤田譲瑠チマもそれに続いて以下のように話し、これまでの積み上げや準備を信じて戦おうと強調した。
「この敗戦で自分たちのサッカーがゼロになるわけじゃない。今まで積み上げたものを信じて、これから全部勝てるように良い準備していきましょう」
日本代表、U23アジア杯で対決!カタールの「歴代最高のレジェンド選手」6名
さらに、山本理仁は「最後は切符を死ぬ気で取りに行く。決勝トーナメント1回戦は固くなるもので、相手がどこであっても変わりがない。どアウェイの中でカタールでやれることはなかなかないので、声援を力に変えて楽しみたい」と話していた。
そして「勝ちましょう。勝つしかないよ」とコメントした。そのカタール戦は25日午後11時からキックオフされる予定だ。
2024年04月25日 18:29
大岩剛監督が率いるU-23日本代表は現地4月25日、カタールで開催されているU-23アジアカップの準々決勝でホスト国のカタールと対戦する。
パリ五輪のアジア最終予選を兼ねる同大会で、パリ行きの切符を勝ち取るには上位3か国に入るか、4位に回れば大陸間プレーオフでギニアに勝たなければならない。
「3.5」の狭き門を突破するために、まずはベスト4進出を目ざす大岩ジャパン。中東メディア『Win Win』は、準々決勝の先陣を切るカタール対日本の一戦を展望した。
カタールについては、「(グループステージの)3試合でわずか4ゴールと、攻撃面では平凡に見えた」と記し、「しかし、失点はわずか1。ディフェンスに懸けている」と守備面の充実ぶりを強調した。
【PHOTO】カタールとの準々決勝前日、リラックスした表情で練習場を後にするU-23日本代表を特集!
一方の日本に関しては、「グループBの首位を韓国に譲り、2位という厳しい立場に立たされた」とし、アジアの戦いにおけるカタールとの関係性に言及する。
「日本代表はカタール代表の危険性を認識している。2019年のアジアカップ決勝では、3−1で勝利したカタールが初優勝を飾っている」
A代表では悔しい想いをしたが、U-23世代では、2016年大会で日本は優勝。当時もカタールでの開催だった。記事ではこのことに触れたうえで、「だが、今大会はあまり強さを見せられていない。ここまでの3試合で3得点・1失点。グループBの難しさを物語るものだ」と評する。
負ければ終わりの一発勝負。日本は難敵をくだし、8大会連続となる五輪出場に前進できるか。試合は日本時間で25日の23時にキックオフ予定だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月25日 18:00
今季のブンデスリーガでは、レヴァークーゼンが14日(現地時間)に行われた第29節ブレーメン戦に5-0で勝利して初優勝を決め、バイエルン・ミュンヘンのリーグ連覇は11で途絶えた。
2012-13シーズンからバイエルンがリーグタイトルを独占してきた要因の一つとして、同クラブの選手獲得方法が挙げられている。ボルシア・ドルトムントからロベルト・レヴァンドフスキやマリオ・ゲッツェ、シャルケからレオン・ゴレツカやレロイ・サネなど豊富な資金力を背景にドイツ国内のクラブから主力選手を引き抜くことで自身の強化とライバルの弱体化を同時に図る手法が、11シーズンにもおよぶバイエルン1強時代に繋がったと現地メディアの多くが指摘している。
そして、今年の夏もこれまでと同じような移籍が成立するかもしれない。イギリスの衛星放送『SKY』によると、センターバックの新戦力獲得をめざしているバイエルンがレヴァークーゼンのDFヨナタン・ターの獲得に動いているという。バイエルンは既にターの代理人と接触したとも同メディアは伝えている。
足元の確かな技術と身長195の恵まれた体躯を活かした高い対人能力を兼ね備えたターは、レヴァークーゼンにとって替えの利かない選手。疲労を考慮して試合の度に先発メンバー数人を入れ替えているシャビ・アロンソ監督が、ここまでターをリーグ戦30試合中27試合に先発させていることがそれを物語っている。
バイエルンがターの獲得に興味をしめしていることは、ドイツ紙『Bild』も昨年12月に報じていた。彼がいなくなれば、レヴァークーゼンの守備力が大きく低下するのは間違いない。それだけに同クラブとしてはターの流出、それもバイエルンへの移籍だけは何としても食い止めたいところだろう。