2023年02月08日 21:57
新日本プロレス8日の栃木・鹿沼大会で、IWGP世界ヘビー級王者のオカダ・カズチカ(35)が団体の再V字回復を予言した。 オカダは11日大阪大会でKOPW保持者・鷹木信悟との初防衛戦に臨む。この日は海野翔太、YOHと組んで鷹木、内藤哲也、BUSHI組との前哨戦に臨んだ。 鷹木と一進一退の攻防を繰り広げたオカダは終盤、BUSHIとの一騎打ち状態に。コードブレイカーを阻止するとマネークリップで捕獲。ここで鷹木がカットに入ると、YOHのトラースキックをアシストして試合から排除する。最後はドロップキックからのレインメーカーでBUSHIを沈めてみせた。 この日の大会は声出し応援ありで行われた。試合後は互いにベルトを誇示しあって、観客のコールをあおる一幕も。オカダは「『鷹木コール』をした皆さまには申し訳ありませんが、大阪、勝つのは俺です。そしてまだまだ新日本プロレス引っ張って、盛り上げていくのも俺です。2月11日のタイトルマッチ、しっかりと注目してください」と高らかに宣言した。 挑戦者の鷹木に対し「強烈ですよ。いつまでも元気があるというか。まさに棚橋(弘至)さんとやってるかのごとく…もしかしたら棚橋さんより疲れてないのかもしれないですね」と警戒心を強めるオカダだが、勝利への自信は揺るがない。「今年のドームから歓声に乗って試合できるというのもありますし。やっぱり歓声プラスオカダ・カズチカは最強なのかなと。また最強時代のオカダ・カズチカを見せていかないといけないと思うんですけど。歓声のパワーは感じているので、しっかり生かしていけるんじゃないかなと思います」と豪語した。 2月の大阪と言えば、11年前の2012年に棚橋を撃破しレインメーカーショックを巻き起こした思い出の大会でもある。「新日本復活という意味でもまたいいレインメーカーショックを起こせたらと思います。大阪が盛り上がってくるとその熱は全国に届いていくかなと思うので。チケットが完売? 今までの経験からつかんでますよ。いい兆しだなって。安心してください。ここから俺が引っ張っていけばまたV字回復すると思いますので。しっかり背負ってやっていきたいと思います」と、コロナ禍以降は苦戦が続いた団体の完全復活を見据えていた。
2024年04月23日 22:57
ミズノスポーツ振興財団は23日、スポーツに関するノンフィクションの優秀な作品や著者をたたえる「ミズノ スポーツライター賞」の表彰式を都内で開催した。最優秀賞には「怪物に出会った日 井上尚弥と闘うということ」(講談社)が選ばれた。著者で新聞記者の森合正範さん(51)は受賞スピーチで「伝統と歴史のあるこの賞を賜り、とても光栄」と語り、担当編集者、そして取材対象となったボクサーたちへの敬意と感謝を込め、涙で声を詰まらせた。
同著は、井上尚弥の強さをどう伝えるかに苦慮した著者が、過去に井上と対戦してきた10人を訪ね歩き、インタビューした内容を真に迫る筆致でつづったもの。森合さんは「負けた試合、KO負けした瞬間を振り返ってもらうことは、もしかしたら大変失礼であり、傷口に塩を塗るような取材だったかもしれません。しかしながら、彼ら10人は私に向き合い、全てをさらけ出してくれました。周囲の反対を押し切り井上尚弥という怪物に向かっていく勇気、そして、負けてもKOされても、もう一度立ち上がる生き方。彼らのファイティングスピリットと生きざまが、この作品を作ったと思っています」と、目に涙を浮かべながら語った。
表彰式では、井上尚弥からビデオメッセージも届けられ「この本の企画を聞いたときから自分も発売を楽しみにしていました。また、本のヒットもうれしく思います」と著者を祝福。5月6日には東京ドームでルイス・ネリ(メキシコ)との防衛戦も控えているだけに「必ず勝ちますので、楽しみにしていてください」と締めくくった。
森合さんも「この本を書き始めて、5年間1度も負けてないどころか、毎試合のように怪物、モンスターの名にふさわしい試合を演じています。5月6日、勝利を祈るとともに、私も井上選手と同じ時代を生きていること、取材できることに喜びを感じ、一生懸命取材活動にまい進したいと思います」と実感を込めた。
2024年04月23日 22:30
「燃える闘魂・アントニオ猪木展in FUKUOKA」でアントニオ猪木語録とプロ野球・ソフトバンクホークスがコラボレーションしたタオルが24日から発売される。
アントニオ猪木さん関連のライツ管理を手がける猪木元気工場によると、今回発売されるのは、「闘魂タオル 福岡ソフトバンクホークス」と、「福岡ソフトバンクホークス アントニオ猪木語録タオル」。
大丸福岡天神店本館1Fアンテナプラスの「燃える闘魂・アントニオ猪木展inFUKUOKA」会場で発売される。
2024年04月23日 22:30
WWEのキング・オブ・ストロングスタイル中邑真輔(44)が、復活へ向けて奮闘を続けている。
先の祭典「レッスルマニア40」出場がかなわず、このところ黒星が続く。22日(日本時間23日)のロウ(オハイオ州コロンバス)では、元WWE王者の強敵シェイマスと一騎打ち。リングサイドでドリュー・マッキンタイアが見守る中、コーナーに載せたシェイマスのボディーに強烈なヒザ蹴りを打ち込んだ。さらにけいれん式ストンピングから「カモーン!」と挑発。キックの連打からカカト落としで攻め込む。
だが、パワーに勝るシェイマスのラリアートで反撃にあった。パンチ連打からエプロンでヒザ蹴りをくらったが、場外でシェイマスがマッキンタイアに気をとられた隙に、ハイキックをぶち込んで逆襲。実況席に叩きつけると、場外バリケードから飛んでヒザ爆弾をくらわせた。シェイマスの猛攻をしのぎ、スライディングジャーマンからダイビングニーを放つも、3カウントを奪えない。
それでもシェイマスの雪崩式ホワイトノイズをカウント2ではね返し、白熱の攻防に。中邑はシェイマスの後頭部にキンシャサをぶち込んだ。トドメのキンシャサをキャッチされてパワースラムからブローグキック、ヒザ蹴りを浴びるも、3カウントは許さない。ケルティッククロスをかわしてキック連発で勝負に出た。ところが、カウンターで2発目のブローグキックを浴び、マットに沈んだ。
またしても惜敗で勝利は挙げられなかったが、メインロースターとして復権への戦いは続けている。17〜20日には「WWE LIVE」として行われた英国ツアー4連戦に出場。複数の海外メディアによると、バーミンガム、カーディフ、ロンドン、ベルファストの各地で、何と4戦連続で新統一WWEユニバーサル王者のアメリカン・ナイトメアコーディ・ローデスに挑戦した。
コーディは7日の祭典で、前王者ローマン・レインズの超長期政権を1316日で終わらせたばかり。世界最大団体の新エースと中邑はかねて遺恨関係にあったが、いきなり最高峰王座連続挑戦の抜てきだ。悲願の最高峰タイトル奪取はならなかったが、連日メイン戦で奮闘した。中邑もツアー中に自身のインスタグラムを更新し「戦い続けて UKツアー中」とポストし、復権へ戦っている。
26日のスマックダウン、29日のロウでは「WWEドラフト」を予定。ロウのアダム・ピアース、スマックダウンのニック・オールディス両GMへ向け、格好のアピールになったはずだ。
この日のロウは「ABEMA」にて放送された。
2024年04月23日 21:40
新日本プロレス23日の後楽園ホール大会で、「バレットクラブ・ウォー・ドッグス」が「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」とのシングル5番勝負を制した。
2024年04月23日 21:16
「プロレス・新日本」(23日、後楽園ホール)
全日本プロレスで3冠ヘビー級王座、プロレスリング・ノアでGHCヘビー級王座に君臨したジェイク・リーが出現し、内藤哲也を急襲した。
この日はロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンとウォードッグスがシングル5番勝負で激突。内藤は副将戦でドリラ・モロニーと対戦した。
試合中、ウォードッグスの総帥デビッド・フィンレーが出現し、内藤が気を取られている隙にジェイクが入場。ビッグサプライズに場内が騒然とする中、内藤に襲いかかった。
このどさくさ紛れにモロニーがドリラキラーを内藤にお見舞いし、内藤は屈辱のピンフォール負け。ジェイクはダウンする内藤を踏みにじり、場外に蹴り落とすと、FBSで観客席まで蹴り出した。
大ダメージの内藤はアゴを押さえ、セコンドの肩を借りてノーコメントで控室へ。かねて内藤への刺客投入を予告していたフィンレーは、27日・広島サンプラザ大会でのロスインゴとウォードッグスとのイリミネーションマッチに、ジェイクを投入することを宣言した。
なお、5番勝負は3勝2敗でウォードッグスが勝利した。
2024年04月23日 21:12
新日本プロレス23日の後楽園ホール大会で、NEVER無差別級6人タッグ王者の棚橋弘至(47)、矢野通(45)、ボルチン・オレッグ(31)組が「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のEVIL、高橋裕二郎(43)、金丸義信(47)組の挑戦を退け、初防衛に成功した。
14日の台湾大会で行われた新王者決定トーナメントを制してベルトを奪取した棚橋組だが、決勝戦で撃破したH.O.T(EVIL&SHO&金丸)のイチャモンによりV1戦での再激突が決定。SHOが裕二郎に変わったトリオを挑戦者組に迎え撃った。
H.O.Tの悪の連係に苦しめられた王者組は、孤立した棚橋が裕二郎のインカレスラムを浴びて窮地に陥る。さも当然のように介入してきたセコンドのディック東郷のスポイラーチョーカーで締め上げられた。
しかし、ここに矢野が救出に訪れると、金丸のウイスキーミストを裕二郎に誤爆させる。両チーム入り乱れての急所攻撃合戦は、棚橋がEVILにさく裂させて裕二郎を孤立させることに成功。最後はボルチンのカミカゼのアシストから、ハイフライフローを投下して乱戦に終止符を打った。
V1に成功した棚橋は「今日はカバーしてもらった。ボルチンの成長がチームの成長」と、期待のホープの活躍にご満悦。ボルチンも「プロレス強くなってると思うけど、これは先輩のおかげ、このベルトのおかげ」と、さらなる飛躍を誓っていた。
2024年04月23日 20:56
新日本プロレス23日の後楽園ホール大会に、ノアのジェイク・リー(35)が電撃登場した。
まさかの男が襲来した。この日の大会では「バレットクラブ・ウォー・ドッグス」と「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」のシングル5番勝負が行われた。迎えた4戦目ではドリラ・モロニーと前IWGP世界ヘビー級王者・内藤哲也が激突した。
試合中にマーティー浅見レフェリーが選手と衝突し場外へはじき飛ばされると、リング上は無法状態に。内藤が変型レッグロックでモロニーを捕らえていると、直後のメインイベント出場を控えていたウォー・ドッグスのリーダーのデビット・フィンレーがリングイン。さらに直後に姿を現したのがジェイクだった。
場内が大混乱に陥るなか、ジェイクは内藤にジャイアントキリングからFBSを発射。そのままモロニーがドリラキラーをさく裂させて乱戦に終止符が打たれた。
ジェイクはなおも敗者にムチを打つ。決着後のリング上で動けない内藤を場外へ連れ出すと、鉄柵に設置して再びFBSを発射。完全に内藤をKOすると、会場からの「帰れ」コールに不敵な笑みで応じながら退場した。
内藤を巡ってはウフィンレーが20日町田大会で「俺にDMしてきてるヤツがいる。そして内藤、誰かがお前との一戦を望んでいるようだぞ?」と、新たな刺客の存在を示唆。内藤自身も「来るならさっさと来いよ。俺が遊んでやるぜ、カブロン!」と挑発していた。
ジェイクは前日22日のノア新宿大会で清宮海斗とのGHCヘビー級王座次期挑戦者決定戦に敗北。その翌日にいきなり行動を起こし、バレットクラブとの共闘が急浮上した。
2024年04月23日 20:00
「プロレス・新日本」(23日、後楽園ホール)
第27代王者組の棚橋弘至、矢野通、ボルチン・オレッグ組がハウス・オブ・トーチャー(HOT)のEVIL、高橋裕二郎、金丸義信組の挑戦を受けたNEVER無差別級6人タッグ選手権試合が行われ、棚橋組が初防衛に成功した。
2024年04月23日 18:41
新日本プロレス23日の後楽園ホール大会の試合前、IWGPジュニアヘビー級王者・SHO(34)と挑戦者・DOUKI(32)による王座戦(29日、鹿児島)の調印式が行われた。
SHOはYOHを下しV1に成功した6日両国大会以降、ベルトをDOUKIに没収されていた。DOUKIは今シリーズ、ベルトを持参してくることはなく、調印式が無事に済んだタイミングでの返却を約束していた。
そして迎えたこの日の調印式に、SHOは「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のEVIL社長、ディック東郷とともに出席。「チャンピオン、サインするって約束したよな。しっかりサイン頼むぞ」と確認するDOUKIに対し「サインしたらベルト返してくれるんやろな。こんなやる、秒殺してやるよ。YOHと一緒や」と応戦した。
しかしサイン直前になってSHOは「ベルトどこや」とDOUKIに突っかかり、テーブルをなぎ倒す。一触即発の空気を作ると、すかさずEVILが菅林直樹会長を避難させ、そのスキに東郷が正式な調印書を偽の書面とすり替えてしまった。
これに気付くことなく、DOUKIは偽調印書にサインすると約束通りベルトを返却。ベルトを取り返したSHOは、DOUKIがいなくなった後のリング上で調印書をカメラに見せつける。そこには「NOT IWGP」と書かれており、ノンタイトル戦として行うことに同意する書面となっていた…。
ベルトを取り返した上に挑戦も一方的に却下したSHOは「ノンタイトルじゃ、ノンタイトル! 頭悪いんじゃ!」と叫びながら退場。まるで一宮章一…と言っても今のファンには伝わらないかもしれないが、偽造文書を用意するなんて何と狡猾な王者なのか…。
2024年04月23日 16:40
新日本プロレスは23日、女子プロレスのスターダムを運営する株式会社ブシロードファイト(6月28日に株式会社スターダムに社名変更予定)の全株式を株式会社ブシロードから取得することを発表した。
今回の株式取得の目的は「ブシロードグループのスポーツユニットにおける重複業務を削減し、事業効率の向上を図るため」となっている。株式譲渡の効力発生日は6月28日となっており、同日をもってブシロードファイトは新日本プロレスの完全子会社となる。
新日本の棚橋弘至社長は「合同興行、IWGP女子王座やSTRONG女子王座の設立など、さまざまな形で協力をしてきた新日本プロレスとスターダムですが、バックオフィスの部分でも連携できることがまだまだたくさんあります。大会日程の調整や会場の確保も連携していくことでビッグマッチの日程をなるべく被らないようにしたり、プロモーション活動やスポンサー営業なども協力していくことで、より幅広い層にアピールすることができます」と説明。
「連携を強めるために、子会社化して意思決定を迅速にし、経営の効率性を高めていくことが、それぞれのプロレスを日本中そして世界中のより多くの皆様にお届けすることにつながると考えました」とコメントを発表した。
ブシロードファイト岡田太郎社長もコメントを発表。「昨年末からスターダムの体制改革を断行していく中で、よりバックオフィスでの連携ができるのではないかというところから今回の経営判断、発表に至りました。リング上の協力もさることながら、バックオフィスの部分でも連携することにより、日本のプロレスの素晴らしさをより広く世界中の皆様にお届けできると考えております。もちろん、それぞれのリング上は変わらずに今後も進化を続けてまいります」と約束した。
2024年04月23日 14:23
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(5月6日、東京ドーム)
王者・井上尚弥(31)=大橋=に挑戦するWBC1位、WBO2位、WBA5位のルイス・ネリ(29)=メキシコ=が23日、都内で公開練習と記者会見を行った。
21日に来日したネリは記者会見で「100パーセントの体調で、最高のコンディション」と好調アピール。現在の体重は127ポンド(57・6キロ)だといい、スーパーバンタム級のリミット122ポンドまであと2・3キロ。減量の状態は「とてもいい」、時差ぼけも「全くない。自分は時差に慣れるのはとても早い」とした。
会見中は終始、物静かで、笑顔も見せたネリは「パウンド・フォー・パウンドのナンバーワンを決めるような試合を皆さんに見ていただきたい。人生の中で見たことがない試合を目撃するだろう。流血を見るだろう」と予告し、「必ず勝つ。4団体統一をやり遂げたい」と言い切った。
井上については、弱点が「いくつかある。学んだ」と指摘して「今はしゃべれないが、試合ではそれを見てもらうことになる」と攻略に自信を見せ、「何ラウンドかは分からないが、必要なラウンドにそれ(KO)が現れるだろう」と、KOを宣言。海外メディアには井上を「過大評価」と評していたが、この日も「そう(過大評価)だと思う。タパレスと11ラウンドも戦ったというところが過大評価につながるのではないか。いい選手だが、バスケットボールにおけるマイケル・ジョーダンのような選手ではない」と述べた。
とはいえ、「2人にとってとても厳しい試合になると思う。2人も勝つ可能性はある。だが、自分はメキシコ人だ。全てをリング上に出して、リング上で死ぬ覚悟だ」という言葉からは、井上を決して甘く見ているわけではないことがうかがえた。
公開練習ではシャドーボクシングとミット打ちを1ラウンドずつ披露した。予定されていたサンドバッグ打ちを突然キャンセルしたあたりに、わずかながら悪童らしさをのぞかせていた。
2024年04月23日 11:00
プロレス界を席巻する最恐双子の原点とは…。
2024年04月23日 06:00
決意の裏には――。女子プロレス「スターダム」の上谷沙弥(23)が突如、自身の代名詞「フェニックススプラッシュ」の封印を宣言した。
27日の横浜BUNTAI大会では上谷、飯田沙耶、フキゲンです★の3人が挑戦者として、ハイスピード王者・鹿島沙希と4WAY王座戦で激突する。同王座初挑戦となる上谷だが、ワンダー王座「V15」の最多連続防衛記録保持者の挑戦は異例のこと。「ハイスピードは私にとって新しい挑戦。この新たな挑戦のために、そして今後のプロレス人生を考えた結果、覚悟を持った上でフェニックススプラッシュを封印することを決めました」と決意を明かした。
苦渋の決断だった。ワンダー王者時代は同技で防衛を重ねた。だが、2022年11月のV10戦で放った不死鳥弾が挑戦者・白川未奈のアゴに命中。2か月の欠場に追い込んだことで、その後はリングに立つ恐怖と戦いながら防衛ロードを歩んだという。
23年4月に再び白川の挑戦を受け、約5か月ぶりに同技を繰り出すも敗北。王座から陥落し、それ以降、必殺技を使うことはなかった。実は白川との王座戦に向け不死鳥弾を練習中、肩を負傷していた。「肩がバキっていって、試合はテーピングを巻いて挑みました。なので、タイトルマッチは決死の思いで飛んでました」と振り返る。
その後もテーピングでごまかしながら試合を続けたが、昨年7月の「5★STAR GP」開幕戦で左ヒジを脱臼。4か月間の欠場を余儀なくされた。
「欠場中に肩も良くなったと思っていたんですけど、(23年11月に)復帰してから少し痛みがあったので、病院に行ったら肩が脱臼してると診断されて。靱帯が3本中2本切れていました」
デビュー当時からハイフライヤーに憧れ宙を舞い続けてきたが、その代償は大きかった。「飛ぶのが大好きだから、飛び続けていたら自分の限界を超えてしまった。いつの間にか身体がボロボロになっていた」という。
代名詞は封印するが、ハイスピード王座に狙いを定めてから5キロの減量に成功。クイーンズ・クエスト(QQ)で活動をともにした姉貴分・林下詩美が退団したことで、新たな自覚も芽生えた。「QQを背負っていくためにも、ハイスピードのベルトを巻いてユニットに勢いをつけたい」。翼をとじた不死鳥が新境地を開拓する。
2024年04月23日 06:00
ノアの清宮海斗(27)が、方舟マットのかじ取り役に復帰する。
22日の新宿大会ではジェイク・リー(35)とのGHCヘビー級選手権次期挑戦者決定戦を制し、5月4日東京・両国国技館大会で王者イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.(32)への挑戦が決定。ここ最近は拳王の嫌がらせで心を乱されていたが、この日は「ここ最近、面倒くさいこととか、面倒くさいこととか、面倒くさいこととか…。いろいろありましたけど、もう迷いは一切ないです」と笑顔。「やっぱりノアは、自分が引っ張っていかないとダメだと思うんで。やってやりますよ!」と拳を握った。
ここ1年ほどは新日本プロレスなど他団体に積極的に参戦。改めて痛感したことがある。「見たことがない景色を見て、そこで同世代の人たちと出会って、自然と『自分がいかなきゃな』という気持ちになっていました」と明かす。「若い人間がトップに立つことで団体が明るくなると感じたんで。両国でピープルズチャンピオンであるワグナーを倒して、僕が未来をつくっていこうと思います」
なお拳王との今後について問うと、何も聞こえなかったかのように去っていった。視界にあるのはベルトのみ。雑音を遮断し前進あるのみだ。
2024年04月23日 05:00
「ボクシング・WBA・IBF統一世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(7月7日、両国国技館)
WBA世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(35)=志成=が、7月7日に東京・両国国技館で、IBF同級王者のフェルナンド・マルティネス(32)=アルゼンチン=との2団体王座統一戦に臨むことが22日、発表された。都内で両者が出席しての記者会見が行われ、WBA王座の2度目の防衛もかかる井岡は「見ている人たちが熱くなれる試合をして、ベルトを統一した姿をお見せしたい」と王座統一を宣言。3度目の防衛戦でもあるマルティネスは「血を呼ぶかもしれない」と物騒な予告を放った。
井岡は2012年にWBCミニマム級王者として、WBA王者の八重樫東に勝って王座を統一し、WBOスーパーフライ級王者として臨んだ22年のWBA王者ジョシュア・フランコ(米国)との統一戦はドロー。「統一戦は本当に特別。簡単にできる試合ではない。今回は勝ってベルトを2本取りたい」と悲願成就を誓った。
IBF王座についても、アムナト・ルエンロン(タイ)に挑戦した14年のフライ級タイトルマッチでは、1−2の判定で惜敗。主要4団体では唯一、未戴冠とあって「全てのメジャー団体のタイトルをそろえるという上では、IBFのベルトもいちボクサーとして取りたいという気持ちが強い」と明かした。
マルティネスについては「スタイルとしてはファイターで、接近戦が強いという印象がある」と分析。「彼の得意な距離で打ち勝たないと、彼は止まらないと思う」と予測し「勝負して、その中で倒していきたい」とKO宣言した。
5月からは米ラスベガスで合宿を張る予定。12年ぶり2度目の王座統一を達成した暁には「エストラダ選手と3団体統一戦ができたらいいなと思うけど、指名試合もあると思うし」と、WBC王者フアンフランシスコ・エストラダ(メキシコ)や、WBA暫定王者ダビド・ヒメネス(コスタリカ)との対戦を見据えていた。