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2023年02月09日 17:50
アーセナルの元スカウトであるジル・グリマンディ氏が、パリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・エンバペの獲得に近づいていた過去を明かした。8日、イギリス紙『デイリー・メール』が報じている。 グリマンディ氏は1997年から2002年までアーセナルのDFとしてプレー。引退後はスカウトを務め、現ミランのフランス代表FWオリヴィエ・ジルー獲得(2012年夏)などに携わった。 そんな同氏は、スカウト時代の裏話を明かした模様。その中に、現在世界最高峰のウィングとして活躍するエンバペに関連した話が出たようだ。「スカウトの仕事は選手を見つけることだけではなく、まだ知られていない才能を見つけることもだ。私にとって、それはキリアン・エンバペだった。我々は彼を説得することが出来なかった」「彼は2013年6月末に契約が満了になり、2月に会談の場を持った。もし、我々が彼に加入するよう説得出来たら、彼はクラブを変えていたはずだ。でも、彼はそこからモナコに行くことを決めた」「アーセナルは(エンバペの獲得に対して)常に全力を尽くしていた訳ではなかったので、かなり状況は複雑だった。最初は簡単で、選手と話すと、彼はすぐにサインしたいと思っていた。でも、結果を出せなければ選手をトップチームに導くのは難しい」 また、グリマンディ氏はクオリティーの高い選手を引き付けるには、トップクラスに留まることが重要であること、その一方で下部組織を通じて才能ある選手を育てたことへの称賛も口にしている。「出来るだけ長くトップクラスに留まることが重要だ。しかし、私が成長を見守ったブカヨ・サカ(イングランド代表FW)やエディ・エンケティア(イングランド人FW)のような選手は、困難な時期であっても、クラブの中にいる才能を決して忘れてはならないことを証明している」 エンバペは、幼少期からASボンディというチームでプレーし(アーセナルのフランス代表DFウィリアム・サリバも同じチームでプレーしていた)、2013年からモナコの下部組織に所属。2017年からPSGで活躍を見せているが、アーセナルも2016年に再度エンバペに接触し、当時のアーセン・ヴェンゲル監督も自宅まで説得に動いた過去も。しかしながら、結局移籍は実現せず、現在に至る。 フットボール界に「たら・れば」は禁物。だが、エンバペが本当に加入していたら、現在のアーセナルはどうなっていたか、興味は尽きなさそうだ。
2024年04月18日 07:50
17日に行なわれたクロアチアリーグのヴァラジュディン戦で2-1と勝利を収めたディナモ・ザグレブ。
これで首位リエカとのポイント差を2に縮め、残りの6試合に優勝の望みをつなげることに成功した。
この試合ではディナモ・ザグレブに所属している2名の日本人選手、金子拓郎と荻原拓也はともにベンチスタートとなり、途中出場でピッチに立っている。
荻原拓也は69分にガブリエル・ヴィドヴィッチとの交代で、金子拓郎は88分にダリオ・シュピキッチと替わってプレーし、勝利したチームの一員となった。
『hrsport』によれば、試合後にディナモ・ザグレブの監督を務めているセルゲイ・ヤキロヴィッチは以下のように話していたという。
「ディナモ・ザグレブには荻原拓也ほどスピードがある選手はいない。ただ、彼の足首はあまりにも不運だったんだ。私には信じられないほどにね。欠場しなければならないことが多かった。
ただ、彼はようやく今フルトレーニングに入ることができている。シーズンの終了まで、可能な限り彼に出場時間を与えようと努めたい。
今日はスタートからゲームをコントロールしたし、いいプレーをした。ただ最後の15分でいくつかのミスをして、不必要な緊張状態と不確実性を作ってしまったね。
しかし最も重要なことは、試合に勝利して3ポイントを獲得できたということだ」
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ディナモ・ザグレブは前半26分にマルティン・バトゥリナのゴールで先制し、さらに53分にヴィドヴィッチが追加点を決めてリードを広げた。さらに64分にはヴァラジュディンに退場者が出たため、数的優位の状況となっていた。
しかしながら72分に失点を喫すると、その後いくつかのピンチを迎えることになったため、ヤキロヴィッチ監督はそれを気にしていたようだ。
2024年04月18日 07:30
今シーズンの開幕前にベルギー1部のシント=トロイデンからドイツ2部のニュルンベルクへと期限付き移籍した林大地。
昨季はシーズン15ゴールを決める活躍を見せて話題を集めたものの、今シーズンは怪我に悩まされている。
加入から間もなく3試合に先発出場したものの、アキレス腱を負傷してしまったことから長い間プレーが不可能になった。
さらに何度かの負傷や古傷の再発があり、1月20日の試合を最後に出場機会を失っている状況だ。これまでの成績はリーグ13試合で2ゴール2アシスト、公式戦全体では16試合3ゴール3アシストと寂しいものになっている。
林大地とニュルンベルクの間で結ばれた契約には買取オプションが付随しているものの、『Het Belang van Limburg』によればクラブ側はそれを行使する予定はないとのこと。
ただ、シント=トロイデンにとっては林大地がプレーできる状態で復帰することになれば「思わぬ大きな補強になる」とも。
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シント=トロイデンはレギュラーシーズン9位となり、現在はUEFAカンファレンスリーグへの出場権を争うプレーオフで6チーム中3位となっている。
指揮官を務めているトルステン・フィンクが来季も留任するかどうかも不透明であるが、林大地に再びベルギーで輝くステージが与えられることになるだろうか。
2024年04月18日 07:23
[ルヴァンカップ 1stラウンド 2回戦]大宮 0−2 名古屋/4月17日/NACK5スタジアム大宮
J1の名古屋がJ3の大宮をパトリックの2ゴールで下したルヴァンカップの一戦、3ー4−2−1の2シャドーで先発したのが大卒ルーキーの倍井謙と榊原杏太だ。
彼らはともに名古屋アカデミーで育ち、倍井は関西学院大、榊原は立正大を経由して、今季、名古屋に復帰。クラブの次世代を担うコンビとして注目される。
リーグ開幕から先にチャンスを掴んだのは独特なリズムのドリブルが光る倍井だった。1節の鹿島戦に途中出場すると、8節の磐田戦では、退場処分を受けたが、その前の8分には嬉しいプロ初ゴールも挙げてみせた。
一方の榊原はこのルヴァンカップの大宮戦が今季初出場&デビュー(昨季は特別指定選手としてもルヴァンカップでプレー)。やはり複雑な想いもあったという。
「同期で入ってきて、(倍井)ケンは出ていて、俺は出られないのは悔しかった。でも自分も『出られればできるよ』とずっと思っていましたし、そこがなくなっちゃったらサッカー選手としてはダメだと思うので、そういう気持ちでポジティブにやってこられました」
【動画】パトリックの2ゴール!!
そして迎えた大宮戦、榊原はチャンスがありながら決め切れなかったことを悔やむも、持ち味は示した。
「間で受けて前を向いてというのが自分の特長ですし、チャンスメイクやゴール前のプレーは出せていましたが、点を取れるシーンがあったので、そこで決めたかったです。
何回もチャンスをもらえるわけではないですし、掴んでいかないといけないと分かっています。そういう一個一個で結果を残していかないと内容が良かったねではダメだと思うので、今回は勝てましたが、より意識してやっていきたいです」
さらに榊原、倍井はアカデミーでともに攻撃を牽引してきただけに、息の合ったコンビネーションも披露。
榊原も「ケンとは『一緒に出ようぜ』『楽しみだね』と話していましたし、ズレちゃった部分もありますが、走ってくれているところは見えていました。やっぱり、やりやすさはめちゃくちゃありました。楽しかったです」と振り返る。
試合後には、ふたりで決めていたという記念撮影をサポーターの前で撮ることもできた。そのシーンに感慨深さを感じた人もいるだろう。
クラブの未来を背負うであろうふたりは、今後も切磋琢磨しながら高めあっていくはずである。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年04月18日 07:06
類まれな技術を見せつけた。
2024年04月18日 07:03
昨夏にシュツットガルからリバプールに移籍した遠藤航は加入当初、イングランドではほぼ無名の30歳(当時)ということもあり、懐疑的な見方も少なくなかった。
だが、プレミアリーグの水に慣れると攻守に躍動。昨年12月から替えの利かないアンカーとして絶大な存在感を発揮している。
ここにきてチームが失速し、遠藤自身も疲労の色が見ているとはいえ、大ヒットの補強だった事実は変わらない。
リバプールのレジェンドOBであるスティーブ・ニコル氏も高く評価をするひとりだ。英メディア『THE BOOT ROOM』によれば、『ESPN』で次のように語っている。
【動画】小野伸二が感嘆した遠藤航の圧巻ボール奪取
「フィールドの中央で、マカリステルとソボスライと契約した。そしてエンドウは信じられないほど素晴らしかった。必要なのは、一日中走り回って、タックルをして、ボールを奪い、マカリステル、ソボスライ、サラー、あるいは他の誰かに渡してくれる選手なんだ」
元スコットランド代表DFは、遠藤がいるから、チームが機能していると強調した。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月18日 07:00
かつてブラジル代表のストライカーとして活躍したレジェンド、ロマーリオが58歳でプロサッカー選手として現役復帰することが決まった。
1994年のワールドカップで大きな成功を収めたロマーリオは、来月開幕を迎えるリオデジャネイロ州選手権2部のアメリカFCで選手として登録されることになった。
ロマーリオは以前の現役生活をアメリカFCで終えており、2009年に43歳で引退していた。その後は同クラブで会長を務めているほか、リオデジャネイロ州の上院議員にも選出されている。 この投稿をInstagramで見る
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アメリカFCにはロマーリオの息子に当たる30歳の選手ロマリーニョが所属していることもあり、今回ともにピッチに出たいと考えたようだ。
驚きの現役復帰!「引退を撤回した世界のレジェンド選手」ベスト10
ロマーリオはインスタグラムの動画で「公式戦に出場するつもりはないが、愛するチームのために数試合プレーして、息子と一緒に戦うという夢を叶えたいんだ」と表明している。
なおクラブの発表によればロマーリオには給与は支払われるというが、それは全額クラブの方に寄付という形で返還されるそうだ。
2024年04月18日 07:00
4月17日に開催されたルヴァンカップの1stラウンド2回戦で、北海道コンサドーレ札幌(J1)はアスルクラロ沼津(J3)と敵地で対戦。3−1で快勝し、3回戦に駒を進めた。
この一戦で芸術的なゴールを決めたのが、途中出場の小林祐希だ。1−1で迎えた55分に勝ち越し弾を奪っているレフティは、その5分後に魅せる。ペナルティエリア手前で味方からの落としに、自慢の左足を振り抜く。放たれたボールは軽やかに相手GKの頭上を越えてゴールネットを揺らした。
【動画】「このゴール最高すぎ」「芸術点高い」など反響! 小林祐希のおしゃれループ弾!
鮮やかなループシュートに、SNS上では「美しい」「これはスゲェわ」「あまりの上手さに笑ってまう」「おしゃれゴールだわ〜」「天才かよ」「いつぞやのシンジカガワみたい」「このゴール最高すぎ」「芸術点高い」などの声が上がった。
J3で2位と好調の沼津を破った札幌は、3回戦で京都サンガF.C.とAC長野パルセイロの勝者と相まみえる。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月18日 06:53
U-23日本代表は4月16日、パリ五輪のアジア最終予選を兼ねたアジアカップのグループステージ初戦で中国と対戦。
2024年04月18日 06:47
現地時間4月17日に開催されたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝・第2レグで、冨安健洋が所属するアーセナルはバイエルンと敵地で対戦。ホームでの第1レグは2−2のドローに終わっていたなか、63分にヨズア・キミッヒに決勝点を決められ、0−1で敗れた。
この一戦で、約4か月半ぶりに先発出場を果たし、左SBでプレーした冨安にアクシデントが発生したのが49分だ。
ピッチに座り込み、負傷かと思われたが、なんとコンタクトレンズが外れてしまったのだ。
スタッフが駆け付けて、ピッチ上で装着。約2分間、試合が中断した。
【画像】ピッチ上でコンタクトを装着する冨安
このシーンではX(旧ツイッター)上で話題となり、「冨安コンタクト」がトレンド入り。次のような声があがった。
「コンタクトかい笑」
「無くしがち」
「コンタクト外れすぎ」
「コンタクト変えるだけでめちゃブーイングされて草」
「コンタクトのせいでボール持つたびに大ブーイング受けてるのおもろすぎる」
「あの座り方は不安しかない...良かった」
「コンタクト外れたか、座り込むと怖いわよ...」
「座り方怖すぎる」
日本代表DFは、83分に交代するまでその後は問題なくプレーを続けている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月18日 06:43
パリ五輪出場権をかけたU-23アジアカップに臨んでいるU-23日本代表のMF山本理仁が、元日本代表MF長谷部誠の現役引退に言及した。
長谷部は2002年に浦和レッズでプロキャリアをスタート。その後はドイツのヴォルフスブルクやニュルンベルクを経て、2014年から所属するフランクフルトではキャプテンを務めるなど、主力として長きにわたってチームを支えた。
日本代表としてもワールドカップに3度出場するなど、日本サッカー界を牽引してきたレジェンドの引退発表について話を訊くと、山本は接点こそないと明かすも、その存在の大きさを次のように語った。
【PHOTO】U-23日本代表の中国戦出場16選手&監督の採点・寸評。無失点に貢献の小久保、高井を高評価
「僕らが小学生時代に見ていたヒーローであり、憧れの選手。そういう選手が引退するのは寂しい気持ちももちろんありますけど、そういう選手を自分や(ポジションが)真ん中の選手は超えていかなきゃいけないと思う。
歴史を作れるのは自分たちしかいないんで、今まで日本サッカーを盛り上げてくれて、こういう高いレベルまで持ってきてくれたことに感謝しつつ、超えるということを自分らは目ざしていかなきゃいけないのかなと思っています」
22歳の山本は続けて、「サッカー選手として長くやれることは幸せなこと。それこそ長谷部選手はヨーロッパでもすごく長くやられているんで、自分もそんなふうに選手生活を送れたらなと思います」とこれからのキャリアに向けて意気込んだ。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年04月18日 06:40
今シーズンはイタリア・セリエAのラツィオに所属している鎌田大地。アイントラハト・フランクフルトを退団したあとなかなかクラブが見つからなかったが、昨年8月にフリーエージェントで加入した。
しかしながらそれからなかなかマウリツィオ・サッリ前監督の信頼を受けることができず、出場機会が徐々に減少する苦しいシーズンを過ごしてきた。
先日はサッリ前監督が退任してイゴール・トゥドールが新指揮官に就任するという大きな変化があり、鎌田大地のプレー時間は急激に増加しているが、まだ来年の去就については不透明なままだ。
鎌田大地とラツィオの間で結ばれた契約は1年のみとなっているものの、2027年夏までそれを延長できるオプションが付随しているといわれていた。
そして今回ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノが伝えたところによれば、それを行使するための条件がなかなか珍しいものになっているという。
契約を更新するための条件は、なんと「鎌田大地が100ユーロ(およそ1万6000円)をラツィオに支払うこと」であるとのこと。
鎌田大地が5月末までにラツィオでプレーしたいという意思を示し、さらにその額を支払うことができれば、自動的に契約が更新されることになるそうだ。
鎌田大地も続け!「フランクフルトを経てビッグクラブ行き」のスター10名
さもなければ6月30日をもってラツィオとの契約は終了し、鎌田大地はフリーエージェントで退団することになる。
イゴール・トゥドール監督の下では徐々に状況が良くなっている鎌田大地。100ユーロの支払いは彼にとって全く問題になるものではない。あと1ヶ月あまりでどのような選択を下すのか注目される。
2024年04月18日 06:40
[ルヴァンカップ 1stラウンド 2回戦]大宮 0−2 名古屋/4月17日/NACK5スタジアム大宮
J3の大宮とJ1の名古屋が対戦したルヴァンカップの一戦は、パトリックの2ゴールで名古屋が勝利した。
2024年04月18日 06:34
フランクフルトに所属する元日本代表MFの長谷部誠が4月17日、今シーズン限りでの現役引退を発表した。
フランクフルトの公式Xによれば、約8年に渡って日本代表のキャプテンも務めた40歳は、「家族などと相談して今が良い時期と総合的に判断した」と語っている。
その長谷部と共に2度のワールドカップに出場した元日本代表DFの内田篤人氏は、同日に放送された「報道ステーション」に生出演。自身も長くプレーしたブンデスリーガでキャリア終える名手に言葉を送った。
「会見後に連絡をいただきまして、引退後は内田と違い、怠けずにボールを蹴ると宣言されておりました」
【PHOTO】今季限りでの現役引退を発表…!40歳になった長谷部誠のキャリアを厳選ショットで振り返る!(2003〜2024)
冗談交じりにそう切り出した内田氏は、大越健介キャスターから、「あれだけ長い間、ドイツで活躍して、ドイツでの指導者の声もあがるぐらい。いないですよね、そういう方?」と質問を受けると、こう答えている。
「これだけの経験をされている方はいないです。いま、もう(指導者)ライセンスを取りに行っている段階ですので、彼が指導者として日本サッカーを強くしてもらえれば僕もすごくうれしいです」
シャルケのレジェンドは、「今後どうされるかはわからないですが、僕は『引退後も楽しいですよ』と伝えましたので、長谷部さんらしく生活してほしいなと思います」と続け、こう労った。
「本当、長谷部さんの足って傷だらけなんですよ。口には出さないんですけど、そういった戦う覚悟とかも、見てきましたので、本当にお疲れ様でしたと言いたいですね」
最後の雄姿を見られるのもあと5試合だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月18日 06:14
[ルヴァンカップ 1stラウンド 2回戦]大宮 0−2 名古屋/4月17日/NACK5スタジアム大宮
4月17日各地でルヴァンカップの1stラウンド・2回戦が行なわれ、J3の大宮とアウェーの地で対戦したJ1の名古屋はFWパトリックの2ゴールで勝利を収めた。
大宮もよく粘ったが、2シャドーに入った大卒ルーキーの倍井謙、榊原杏太らが躍動し、名古屋が優位に試合進めた。そのゲームの途中で入ってきたのが日本代表で主将も務めた長谷部誠の今季限りでの引退の一報であった。
試合後の会見では、名古屋の長谷川健太監督に同じ静岡県出身とあって、質問が飛ぶシーンもあり、長谷川監督はその功績を称えながら次のステージでの活躍へとエールを口にした。
【動画】パトリックの2ゴール!!
「同じ静岡の出身の選手で、ドイツでも信頼を得て結果を残し、代表で非常に長く結果を残した選手なので、まずは『お疲れ様』と言いたいです。
本当に日本のサッカー、世界のサッカー界で、活躍できる貴重な存在と言いますか、人材だと思いますので、ぜひ日本という殻ではなく、グルーバルに活躍するこれからの長谷部誠に期待していきたいです」
Jリーグでの経験豊富な指揮官から静岡の後輩へ。温かい労いの言葉であった。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年04月18日 06:00
川島永嗣がジュビロ磐田へ――。今冬、レジェンド守護神の14年ぶりのJリーグ復帰が大きな話題となった。
電撃加入から2か月。41歳の誕生日でもある3月20日、ジュビロ磐田のクラブハウスを訪れると、チームに溶け込み、充実した表情を浮かべる川島の姿があった。
「コンディションは良いですね。実戦感覚と、チームメイトとの連係も含めて、時間が経つごとに良くなっていますし、色んな面で順調に来ています」と手応えを示すなかで、さすがは海外を渡り歩いたとあって、新天地での生活にも問題なく順応しているようだ。
直撃インタビュー最終回のメインテーマはプライベート。ピッチ外での話題を掘り下げていくと、日本代表で長年共闘した長谷部誠との関係性、生まれ育った埼玉への想いも明らかになった。
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【インタビューPHOTO】14年ぶりにJ復帰!7か国語を操るレジェンドGK川島永嗣を41歳の誕生日に直撃!
――日本に戻って来て、オフはどう過ごしていますか?
「休みの日は家族でどこかに出かけたりしていますね。磐田には慣れてきました。でもオフの時は磐田にあんまりいないかな。結構、どこか違うところに行っています」
――趣味は?
「趣味はなんだろうな。6か月間、所属チームがなかった時は、家でDIYなどをやっていました。家の物を直したりしていましたね」
――マイブームは?
「特にないです。サッカーが楽しくてしょうがない」
――歌は聴きますか? カラオケに行ったりとか。
「カラオケはもうあんまり行かないですね。妻がコロンビア人のハーフなので、ラテンの曲を聴くことが多いですね。日本の曲だと昔の曲が多いかな。ミスチルっていうと、長谷部が喜んじゃうから…サザンオールスターズとかですね」
――本に限らず、バイブルはありますか? いわゆる人生の1本。
「パウロ・コエーリョの『アルケミスト』って分かりますか? バイブルというか、好きな本です。是非読んでもらいたいですね。旅をしていくなかで、色々なことに出会っていく話です」
――アニメ、ドラマ、映画など、映像作品は見ますか?
「ドラマはたまに見ます。テレビでやっているものというより、Netflixとか。あれ知ってますか?『TOKYO VICE』。早くシーズン2が出てくれないかなと思っています(※インタビュー後の4月6日から放送・配信開始)。出るまで長いですよね。フランスにいる時に、チームメイトに『あれ面白かったぞ』って言われて、一気に見ちゃいました」
――映像作品で言えば、『翔んで埼玉』は見ましたか? 地元与野のいじりがすごかったと思うんですけども。
「見ました。めちゃくちゃ楽しかったです。埼玉の人の心をしっかり分かっているなと思って。だいぶ面白く見させてもらいました。与野の劣等感も含めて描かれているところがすごいですよね」
――やはり埼玉は心の故郷と言いますか、愛は強いですか?
「自分が生まれ育った街なので。そういった意味では、どんなにいじられても愛は変わらないです」
――他のスポーツは見ますか?
「常に見るわけじゃないですけど、フランスにいた時はラグビーとか。バスケやアイスホッケー、テニスもたまに。いつも見るわけじゃないけど、見るのは好きです」
――色々なスポーツを子どもに経験させる、それも海外の1つの文化なのかなと。国民性と言いますか、そういうものは感じましたか?
「親がみんな、子どもに色んなことをやらせるというのはありましたね」
――序列というか、フランスでのスポーツの人気度で言うとサッカーが一番ですか?
「ダントツですね。ただラグビー、ハンドボール、バスケも人気です。バスケはやっぱりNBAの選手を追っていたり。色々なスポーツがフォーカスされます。ロードレースなどもそうです。ツール・ド・フランスがある時とかはすごくフォーカスされて、テレビでもやっています」
――では、最後にお聞きします。もし誰でも会えるなら誰に会ってみたいですか?
「坂本龍馬や徳川家康など、昔の偉人に会ってみたいですね。どういうことを考えていたのかなって。今は何かをやるための材料が揃っていて、学ぶものもたくさんあって、選べるわけじゃないですか。海外の本も簡単に手に入るし、触れ合ったりできるし、話し合えるけど、昔はそういうものがないわけだから。そういうなかで、どういう考え方を持って国を作ったりしていたのかなって。広い視野を持つのがすごく難しい時代だったと思います」
――素晴らしい答えをありがとうございます。ちなみに、生きている人だと誰ですか?
「分からないですけど…久々に長谷部誠に会いたいですね(笑)」
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これまでに数えきれないほどのインタビューを受けてきたであろう守護神は、まるでゴールを守る時のように、どっしりと構え、質問に対応。前後半と同じ45分間、時に鋭い眼差しで、時にいたずらな笑みを見せ、一つひとつ向き合ってくれた。
それらの答えを通して感じたのは、プレー然り、語学然り、全ての根底には学ぶ意識の高さがあるということ。最も会ってみたい人は歴史を作った偉人で、その理由が「意見を交換したい」というのが、何とも川島永嗣らしい。
※第4回終了(全4回)
取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)