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2023年03月26日 09:00
コロナ禍による大会中止の増加に際し開設された大会が「LPGAドライブオン選手権」。2020年には2回開催され今回が5回目となるが、いずれも開催コースは異なります。 今年の会場は、アリゾナ州フェニックスの東部、雄大なスーパースティション山のふもとに位置するジャック・ニクラウス設計のコース。広大な砂漠地帯に造られたリゾートコースは、フェアウェイは広いものの、グリーン周りの細かな起伏とバンカー、そして高速グリーンが選手を苦しめます。 日本勢は古江彩佳、笹生優花、渋野日向子、上原彩子に加え、昨年のQシリーズを経て今シーズンから米ツアーに本格参戦する勝みなみ、西村優菜がルーキーシーズンの初戦を飾ります。 注目の一戦を前に、本大会を連日生中継・ライブ配信するWOWOWが事前インタビューを行ったので、それをレポートします。渋野日向子、勝みなみ、西村優菜のコメントを紹介。 大会2日目には、渋野日向子が「64」のスコアを出してジャンプアップして決勝ラウンドに進出しています。 ■渋野日向子 GettyImages Q,いよいよアメリカ本土での試合が始まりますが、どんな気持ちですか? 「思ったより寒くて雨ですけど楽しみです」 Q,アジアシリーズの時は新しいスイングに取り組みながらだったと思いますが、2戦を戦い終えて感じたフィーリングなどはどうですか? 「まだ出来上がってないっていうか、あんまりしっくりきてないなぁ、っていう部分が多かったんですけど、日本に帰ってしっかり練習もしましたし、ちょっとずつ試合をこなしていく中でやれたらいいかなっていう感じです」 Q.コースの印象について綺麗に整っている感じですが、どうでしょうか? 「まぁラフはそんなに長いわけではないんですけど、やっぱりグリーンがかなり跳ねるというか。グリーン周りが相当跳ねるので、そこをなんとかしっかり距離感をとらえられるようにしたいと思います」 Q.この雨でもそんな感じになりそうですか? 「そうですね。練習ラウンドで昨日も回りましたけど跳ねてます」 Q.アリゾナということで(ボールも)飛んだりしますか? 「若干飛んでるなぁっていうか。フェアウェイのラフがすごかったりするので、そこで思ったよりも飛んでいる場面が多いから短いのを持つ事も多いです。ラフに外したりバンカーに入っちゃったら長い距離になっちゃうから、そこはなんとか丁寧にいきたいなっていう気持ちです」 Q.今週に向けて意気込みをお願いします! 「しっかり予選通過できるように、自分のやりたいゴルフなどできるよう頑張りたいです」 ■勝みなみ GettyImages Q.いよいよアメリカツアーでのデビュー戦が始まりますが、どんな気持ちでしょうか? 「すごく楽しみですし、今回はアメリカのキャディーのジェイさんにお願いしているので、なんとかコミュニケーションをとりながら頑張っていきたいと思います」 Q.タフなQシリーズで出場権を得ましたが、アメリカツアーに向けて準備してきた部分はありますか? 「オフの期間はトレーニングを中心に頑張って、体も少し出来上がったかなと思いますし、100ヤード以内のアプローチ、特に20ヤードから50ヤードくらいは日本のツアーに3試合出て、そこで色々と試せた部分があったので、いい感じに距離感とか打ち方もつかめてきていると思います」 Q.日本からお守りみたいな大切な物を持ってきたりしていますか? 「荷物をあまり多くしてはいけないかなと思って、お守りは頂いたものを厳選して持ってきました。母はぬいぐるみとかを持ってきていましたね」 Q.ちなみにどんなお守りですか? 「勝守りですね。たくさん頂くので、そういうお守りもキャディバッグにつけたりリュックに入っていたり、色々なところに忍ばせています」 Q.選手やファンの方々などへ自分のアピールしたい部分はどんなところでしょうか? 「まだまだアメリカではルーキーなので、初々しい姿とか一生懸命頑張っている姿を1年目は見ていただけたらいいなと思います」 Q.今週に向けて意気込みをお願いします! 「まずは初戦ということで予選通過を目標に頑張りたいというのと、本当に色々な選手とコミュニケーションを取れたらいいので、コミュニケーションを取るのを目標に頑張りたいと思います」 ■西村優菜 GettyImages Q.いよいよアメリカツアーデビュー戦ですが、どんな気持ちですか? 「すごくワクワクしていて楽しみです!」 Q.アメリカツアーに向けて準備してきた部分はありますか? 「オフはすごくスイングの調整にも時間をかけましたし、ショートゲームも続けて強化してきたので、しっかり結果を出せるように頑張りたいなと思います」 Q.アメリカツアーは移動や時差とかたくさんあると思いますが、楽しみにしている部分はどこでしょうか? 「日本にはない色々なコースをラウンドできますし、その時その時の状況によってすごくシチュエーションが変わるので、そういうのも楽しみたいと思います」 Q.ゴルフ以外でしたい事や行ってみたい所などありますか? 「スポーツを見に行きたいです。結構何でも好きなので、野球とかバスケとか見に行けたらいいなと思っています」 Q.ファンや選手などに自分のここをアピールしたいな、という部分などはありますか? 「ショートゲームは頑張って練習してきたので、飛距離の出る選手に負けないようにしっかりと結果を出していけるように頑張るので、そこに注目して頂きたいと思います」 Q.では今週に向けて意気込みをお願いします! 「今週は本当にタフな難しいコースになっているのでしっかりとマネジメントして、まずは予選通過を目標に頑張りたいと思います」 いかがでしたか? 米ツアーでの日本人選手の活躍から目が離せないですね!
2024年04月24日 12:54
サウジアラビアが後援する男子ゴルフのLIVゴルフリーグ(LIV Golf League)で最高経営責任者(CEO)を務めるグレッグ・ノーマン(Greg Norman)氏が24日、メジャー通算4勝のロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)に金銭的オファーは出していないと明かした。その一方で、「話し合う」つもりがあるのなら歓迎すると話している。
マキロイは以前からLIVゴルフの批判を続けてきた選手だが、このところは態度を軟化させており、その中で前週、8億5000万ドル(約1315億円)の契約金で米ツアーから移籍する見込みとなったとの報道が英国で出た。
マキロイ本人はこの報道をすぐに否定していたが、ノーマン氏もこの日、「LIVから彼にオファーを出したことはない」と話し、「この業界ではよく出る雑音の一つだ」とコメントした。
その一方でノーマン氏は、マキロイが考えを変えるのであれば歓迎すると明言。「ロリーがわれわれと話し合う気になるのであれば、喜んで交渉の席に着く。それは間違いない」と話し、「こちらでのプレーに興味がある選手に対しては、誰であろうとそうする」と続けた。
さらにノーマン氏は、別の「米ツアーのトップ選手」と最近交渉し、LIVゴルフについて説明したことを明かした。「彼は非常に感嘆し、『僕らが聞かされている話とは違う』と言っていた」が、「2日後に電話で『今の場所に残ることにした』という連絡があった」という。
LIVゴルフは創設以来、多くの有名選手を米ツアーから引き抜き、昨年末にはジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)が5億ドル(約774億円)ともいわれる契約金で新たに加入した。
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2024年04月24日 12:31
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン(26日開幕、千葉・浜野GC=6669ヤード、パー72)
大会を2日後に控えた24日、第1ラウンドの組み合わせが発表された。前週のフジサンケイレディスでツアー史上4人目となる初Vから2週連続優勝の快挙を達成した竹田麗央(りお)は、今季1勝でツアー10勝の小祝さくら、22日に全米女子オープン日本予選を首位通過した尾関彩美悠(あみゆ)と同組に入った。竹田はこの大会で、ツアー史上3人目、初Vからは前人未到の3週連続Vに挑む。
前年覇者の穴井詩(らら)は、岩井千怜(ちさと)、原英莉花と同組になった。
大会は26日から3日間、賞金総額8000万円、優勝賞金1440万円をかけて争われる。第2ラウンド終了時の50位タイまでが決勝ラウンドに進出する。
2024年04月24日 10:00
国内女子ゴルフで2022年シーズン終了後、ツアーを休養していた成田美寿々(31)=ジェイテクト=が、19〜21日のフジサンケイ・レディースでレギュラーツアーに本格復帰した。予選を通過しての36位も、技術面では不安定。だが、大スランプだった休養前とは違った手応えを感じていた。なぜ、明るい表情で3日間プレーできたのか。自身が感じる現在地を探った。
会心の一打に観衆が沸き立った。2日目最後の18番パー4。パーオンが難しい砲台グリーンに向かって、鋭く振り抜いた成田のアイアンショットはピン筋3メートルへ。惜しくも2パットでバーディー締めとはならなかったが、グリーンを囲んだ赤い応援タオルを掲げたファンから大歓声が起きた。この熱が上がるような光景が欲しかった。
「ギャラリーが“どかん”と沸くような、アイアン、ウェッジショットが打てた。『あぁ良かった。まだできるな』って思ったし、本当に自信って大事なんだなってしみじみ思った」
凜(りん)とした風貌に魅せるゴルフ。あまたの女子プロがいる中で『かっこいい』と他意なくそう思えるのが成田の魅力だ。14、18年にはそれぞれ3勝を挙げて賞金ランキング5位。人気を集めた藤田光里らに競り勝つ場面が多かったことから『かわい子ちゃんハンター』の異名を取った。
しかし、コロナ禍で統合された20〜21年から成績は急降下。腰痛やドライバーイップスに悩み、22年シーズン終了後にツアー休養を発表した。翌年は1試合のスポット参戦やツアー外競技に出場したものの、それ以外はほとんどクラブを握らない日々が続き「ちゃんとニートしていた」と振り返る。
昨季は“親友”青木瀬令奈が2勝を挙げる大活躍。友の頑張りや新たな所属先も決まり、意を決して職場復帰を決めた。いざコースに帰ってくると、ドライバーイップスは払拭(ふっしょく)できていた。だが、今度は寄せに不安を抱えた。「(スイング時に)右足が『ガンッ』って動いちゃう。電気が走るみたいなのがある」
すぐさまアプローチイップスを自認した。大会期間中は暴れる右足はつま先立ち、左足に全体重をかけるなど工夫。プロでは珍しいアプローチショットを打つためのクラブ、チッパーも14本の中に投入した。まだアプローチミスは絶えないが、ラウンド中の表情はすこぶる明るかった。
「前は次のショットが来るのが嫌だった。どうせうまくいかない」と失っていた自信も徐々に取り戻してきた。「今は打てるクラブが増えてきた。ミスしても次はどう修正しようかなと考えるのも楽しい」
一度どん底を味わったからこそ、今は成功体験を積み上げることが楽しい。そして復帰戦は予選を通過し、36位。心技体をそろえて完全復活を果たすのも、そう遠くはない。(デイリースポーツ・中谷大志)
2024年04月24日 09:00
プロにとってウエッジショットはチャンスですが、多くのアマチュアは精度が低かったり大きなミスが出るなど、秘かに苦手としています。
2024年04月24日 08:00
方向性抜群のアイアンショットでグリーンに乗せられれば、大幅なスコアアップが可能。そのために植竹勇太プロが実践しているその独自の練習法を大公開!
植竹勇太プロの練習法を紹介します。 グリップをクロスハンドにしてフルショット! 最初は小さい振り幅からはじめて最後はほぼフルスイングでボールを打つ
僕のオススメのアイアン練習法は「クロスハンド」で握った9番アイアンでのフルショットです。体の回転を使わないと、きれいに大きく振れない。手の動きを強制的に抑えるのが、このグリップの利点。
トップでスイングプレーンに沿ってクラブを立てるとうまく打てます。ただ難易度が高めなので、アマチュアのみなさんは小さい振り幅からはじめてください。 クラブが寝ると当たらない
インサイドに引きすぎるなど、トップでクラブが寝る(背中側に倒れる)と、まったく当たらなくなるので注意しよう(左写真)。
プレーンに沿ってクラブを立てる
肩をしっかり回しながら、プレーンに沿ってクラブを立てるのがコツ。フォローでもクラブが立つようにスイングする(右写真)。 手打ちのミスが直ります! 手の位置を反対にして握る。クロスハンドなら手と体の一体感が高まり、体の回転を主体としたスイングが身につく。中・上級向けの練習法
植竹勇太
●うえたけ・ゆうた
1995年生まれ、北海道出身。163cm、63kg。17年にプロ転向。23年シーズンは、ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ3位。セガサミーホールディングス所属。
次は、橋添穂プロの練習法です。 2本のスティックを平行に置いてスクエアの感覚を体に覚えこませる スティックに対し肩、腰、足のそれぞれのラインを平行にセットする
私はプロゴルファーである父親から「正しく構えてリズムよく打つことが大事」と教えられてきたので、練習ではつねにアドレスをチェックしています。
2本のスティック(クラブでもOK)を平行に置くのが基本。ボールを挟んでレールのようにすると、視覚的な効果も加わり、スクエアの感覚を体に覚えこませることができる。テークバックの目安にもなりますよ。 スティックを十字型にするのも有効 1本をタテにして十字型にすると、体(軸)の傾き具合やボール位置をチェックでき、
アドレスの再現性が高くなる 2本のスティックの間隔を狭くするのが橋添流。ボールを見るときにこの2本が視野のなかに入るので、足元に置くよりも視覚的な効果が大きくなる スクエアに正しく構えることで、スイングもリズムもよくなる。
コースでいつも同じ構えになるように、練習を繰り返すことが重要です ターゲットライン上にスティックを置くと出球と目線が一定になる
ボールの先、ターゲットライン上にスティックを置くのが応用編で、こちらはショットがバラつく人にオススメ!目印となるそのスティックに向けてクラブを振り、ポールを真っすぐ打ち出すのがポイント。そしてインパクト後は、そこに目線を向けると、出球と目線が一定になるだけでなく、体が起き上がったりヘッドアップしたりするミスも修正できます。 ボールの先に置いたスティックを目印にしてボールを打ち出す
ボールの10~20センチ先のターゲットライン上にスティックを置く。こうしてターゲットラインを明確にすることが大事 インパクト後に目線をスティックに向ける
スティックに向けてボールを打ち出す。そして、目線をそこに向けると体が起き上がらず、真っすぐ飛ばせる
橋添穂
●はしぞえ・みのり/2000年生まれ、山梨県出身。154cm。21年にプロテスト合格。23年シーズンは、ステップアップツアーのラシンクRKBレディスで初優勝。国際スポーツ振興協会所属。
次は、山田彩歩プロの練習法です。 次は、テークバックをしないでカップ方向にボールを押す スタート前に行なうと効果的です!テークバックをとらずにフォローだけでボールを打つ
練習グリーンで平らなストレートラインを見つけて、カップまで1メートルの距離にボールを置く。そして、パターでボールを押してカップに入れる。この練習は、テークバックをしないことが最大のポイントです。
手首を使わずにヘッドをカップ方向に真っすぐ出すと、フェースの向きが安定し、低くて長いフォローになる。この理想的なフォームを体感し「こういうイメージで打つんだよ」と、脳と筋肉にしっかり伝えましょう。 1メートル先のカップを狙う
テークバックをとらずに確実にカップインさせるには、1メートルくらいが最適。遠いと難しくなってしまう 手首を使って押すのは NG !
手首を使ってボールを押すと、フェースの向きが安定せず、フォローの形が毎回変わってしまうので注意しよう ボールの手前にティーを挿してアッパーに振る
ボールの転がりが悪いときは、パターとボールの間にティーを深く挿し、その頭の部分(台座)に触れないようにボールを打つ練習をします。ほんの少しアッパーに振り、フェース面の下側でボールの中心をヒット! すると、グリーン面にボールがくっついたまま、跳ねることなく順回転になる。フォローでヘッドを無理に大きく出す必要はありません。 インパクトはゆるめない!
ボールの中心をしっかりヒットすることが大事。フォローは意識せず、「打って終わり」くらいのイメージでOK
ややアッパーに振ると順回転になる
アッパー軌道を作り、フェース面の下側でボールをとらえるのが山田流。順回転で転がりがよくなる
上から打つとボールが跳ねてしまう
ややダウンブローに打つ方法もあるが、ボールが跳ねると回転が悪 くなり、きれいに転がらない
山田彩歩
●やまださほ/1998年生まれ、北海道出身。157cm21年にプロテスト合格。23年シーズンはレギュラーツアー6試合、ステップアップツアー15試合に出場L.BCCレディス11位フリー。
次は、篠原まりあプロの練習法を紹介します。 フォワードプレスを大きくしてリズムよく打つ 構えたら手を目標方向に大きく出し1、2、3のリズムで打つ
カップに入れることばかり考えていると、リズム感を失い、ストロークが乱れてしまう。この悪いクセを直すには、手(グリップ)を真ん中に置いて構えたら、1で手を目標方向に大きく出す。
そして2でパターを引き、3でボールを打つ、という練習がオススメです。声に出しながら行うとより効果的で、リズムがよくなり、強い球が打てますよ。 強い球で伸びる!
フォワードプレスを加えると、インパクトでも手が前に出てハンドファーストに。そのぶん強い球になる 手の位置を上下左右にズラすと理想の構えが見つかる
パターにはさまざまな形状があり、それに合う構え方を見つけることがとても重要。そこで「手の位置」を上下左右にズラして、ボールの打ち出し方向やヘッドの挙動などを細かくチェックしましょう。左太モモの内側に左手を置くのが基本ですが、ハンドレイトにするとどう変わるのか。また肩の真下ではなく、ハンドアップやハンドダウンなど、いろいろなことを試してみてください。 構え方に唯一の正解はない
後方から見て、手が肩の真下に収まるのが基本だが、それより低くて体に近い「ハンドダウン」や、高くて体から遠い「ハンドアップ」もアリ!
いかがでしたか? 自分のなかでの理想の構えを見つけてみてください。
篠原まりあ
●しのはら・まりあ/1996年生まれ、大分県出身。162m。15年にアロテスト合格。23年シーズンは、レギュラーツアー3試合、ステップアッブツアー19試合に出場し、京都レディスオープン13位。フリー。
構成=小山俊正
写真=田中宏幸
2024年04月24日 07:38
【羽川豊の視点 Weekly Watch】
【渋野日向子が大ピンチ!!】「特典」が今年で期限切れ、来年から海外メジャー出場は全英女子だけに?
10人の日本勢が出場した今季メジャー初戦のシェブロン選手権は、通算13アンダーのネリー・コルダが史上3人目となる出場5大会連続Vで幕を閉じました。日本選手の最高位は通算5アンダー9位の勝みなみでした。
「ネリーは強いなぁ」
テレビを見ながら、思わず口から出てしまいました。それを象徴したのが2位に3打差をつけて迎えた15番(パー4)です。第1打はドライバーで左のクリークに入れてしまい、第3打はクラブ選択に迷います。グリーン手前にもクリークが流れ、2度のミスはトリプルボギー以上を招きかねません。「大ケガ」を避けるならピンの左に広がる安全なエリアに乗せる選択もありますが、ネリーはクリーク横から逆風の中、7番アイアンでコントロールしてピンの根元に落とし、2パットのボギーで収めました。
一方、追いかける同組の選手はクリークを怖がり、ピンを狙わずセーフティーなピンの左サイドへ逃げます。ミスした相手を楽にするプレーはメジャーの舞台にふさわしくありません。
ネリーの今季1勝目は単独首位で発進したが、その後スコアを崩し、誰もが「終わった」と思った直後の17番でイーグルを奪い、18番もバーディー。2ホールで3打差を追いつき、プレーオフに突入。L・コを退けました。次戦も17番、18番の連続ボギーでR・オトゥールに並ばれ、プレーオフになったものの、1ホール目のバーディーで決着をつけました。
昨年はパットに悩み、未勝利に終わったことで、パットの修正だけでなく、スイングのレベルを上げ、体やメンタル面の改善にも努めたようです。1年間苦しんだことで、逆境に強くなって帰ってきた印象です。
ネリーは細身で身長は178センチ。モデルのような体形ですが、体幹がしっかりしているので飛距離は出るし、今季はショットの精度も抜群。現在の女子プロ界では世界最強です。
日本選手はネリーに飛距離ではかないません。でも、学ぶべき点はあります。競り合いになったとき、大きなリスクがあっても攻めるゴルフができるか。「よし、行くぞ!」と決断したとき、狭いエリアに打っていけるだけのショットの精度を身につけることです。それには技術だけでなく、「決断」と「実行」を妨げないメンタルの強さも必要です。そのためにやるべきことを考えるのです。
ネリーは試合後、「緊張して呼吸をするのもつらかった」と語っていました。ネリーでもメジャーのタイトルを意識して心臓がバクバクしていたのです。日本選手もそんな経験は必ずできます。
(羽川豊/プロゴルファー)
2024年04月24日 07:00
インパクトがぶ厚くなる、球筋をコントロールできるなど〝ボールがフェースに乗る〞アイアンショットの利点は多い。その打ち方をレッスンする前に、フェースに「乗る」と「乗らない」スイングを比較し、違いとポイントを紹介。「乗る」打ち方には、4つポイントがある! フェースに乗る=ボールを押せる!
インパクトゾーンで右ヒジを伸ばさない!体から離さない!
ボールをフェースに乗せる打ち方は、写真(タイトル下)のスイング比較でいうとポイント2の”右ヒジの位置と角度”がもっとも重要になります。インパクトゾーンで右ヒジを伸ばさず、体に引きつける。この形を作るとボールを強く押すことができるからです。 スイング中にボールをもっとも強く押せる形が〝右ヒジを体につける〞。「ロフトが寝ている7番アイアンくらいまでなら、右手1本でもボールをフェースに乗せたまま押すことができます」(大原)
しかしアマチュアは、この形を作ろうとしても上手に作れません。その原因はクラブの重さや振ったときにかかる遠心力を制御できず、かかる力に影響されてしまうから。前出のフェースに乗らないスイングのポイント1「ヘッドの高さ①」でヘッドが早く落ちてしまっているのはそのためです。
右ヒジを曲げて右ワキ腹あたりに引きつけるには、インパクトよりも前の切り返しが大事になります。基本的には「腕を使わない」という意識をもちますが、切り返しからインパクトにかけてキャストやフリップする動きがNGであって、まったく手や腕を使わないということではありません。
体を回して腕を振る動きのなかで、クラブを支えるように手首や手を使うことがフェースに乗せて打つコツになります。
右腕が伸びるとダウンスイングがカット軌道になってしまうのもデメリット。 切り返しで右ヒジを引きつけるコツはインパクト前にアリ!
切り返しで右手首が伸びる(キャスト)とヘッドが下がる。下がることによってヘッドの重みや遠心力がかかると右ヒジが伸びてフリップしてしまう。ダフリが多い人にありがちな×パターンだ。
トップでできた右手首の角度をキープすることが大切で、右ヒジが伸びない動きにつながる。手の中では”クラブを支えるテンション”を感じてヘッドが早く落ちるのを防ぐが、力を入れて支えるのではなく「グリップを指に引っかける」感じが〇。
いかがでしたか? 大原コーチのレッスンを参考にしてみてください。
レッスン=大原健陽
●おおはら・けんよう/1996年生まれ、広島県出身。東北福祉大学ゴルフ部で活躍後、奥嶋誠昭プロコーチの右腕として、神奈川県横浜市の「THE REALSWING GOLF STUDIO」で多くのゴルファーを指導している。
写真=田中宏幸
協力=日神グループ 平川カントリークラブ
2024年04月24日 06:00
プロゴルファーの金田久美子がInstagramを更新。
2024年04月23日 17:15
男子ゴルフの小平智が19日、自身のインスタグラムを更新。俳優・反町隆史とラウンドを楽しんだことを報告した。
「今日は反町隆史さんと2人でラウンドさせてもらいました」「前の組の方達の取り計らいで、5組スキップさせてもらいました」「ありがとうございました5組は記録です!笑」と記し、反町とのツーショットを投稿。
プロゴルファーと超人気俳優の意外な交遊に、コメント欄では、「かっこいいなぁ〜と思ったら 反町さんでした〜 小平プロは小栗旬みたいです。お二人ともかっこいい」「グレートだぜ」「だれ?って、、2度見!?してしまいました」「素敵過ぎ♥お2人」と反応する声が寄せられた。
2024年04月23日 16:53
男子ゴルフの杉原大河は23日、株式会社アイ・エー・エス・エスと所属契約を結んだことを発表した。
杉原は東北福祉大2年時の2019年に、下部ツアーで史上3人目のアマチュア優勝を達成。21年11月にプロ転向し、昨季は賞金ランク36位で初のシードを獲得した。平均飛距離312・99ヤードはツアー2位と飛距離を武器に、今季はレギュラーツアー初優勝を目指す。
同社を通じ、杉原は「所属契約をさせて頂くこととなり、大変光栄です。今シーズンの目標は、まずはレギュラーツアーでの優勝です。海外に行くチャンスもあるので、可能な限り挑戦したいと思っています。そして、偉大な大学の先輩・松山英樹プロの背中を追いかけ、夢であるPGAツアーに向けて、地に足をしっかりつけて、努力を続けていきたいと思います」とコメントした。
2024年04月23日 16:26
男子プロゴルフツアーの「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」は25日から4日間、静岡・太平洋C御殿場Cで開催される。3月の欧州男子(DPワールド)ツアー、ヒーロー・インディアンオープンで初優勝を挙げ、今季日本ツアー初戦となる昨季賞金王・中島啓太(フリー)が23日、会場内で会見を行った。
約1か月前に欧州ツアーで、日本勢5人目となる快挙を達成。凱旋試合を直前に控え、「たくさんの方にお祝いしていただいて、すごくうれしい。優勝してから日本に帰ってきて、プレーできるというのはすごく光栄」と現在の心境を語った。試合間隔も1か月ほど空いたが、「引き続き、練習とトレーニングは順調にできている。コンディションも悪くない。優勝争いするところを日本のファンの方に見てもらえたらうれしい」と状態の良さを強調した。
会場の太平洋C御殿場Cは、毎年11月に開催される「三井住友VISA太平洋マスターズ」のコース。アマチュア時代から4度出場した大会で、2020年には3位に入るなど相性は問題ない。今大会は欧州ツアーとの共催となり、「ピンポジションがかなりタフになると予想しているので、そこを攻略できれば」と難度が増す中での、上位へのポイントを挙げた。
2月からバーレーン、カタール、南アフリカ、シンガポール、インドと転戦してきた。「暖かい国で試合をしていたので、クラブを振ることに関しては日本にいる時より速く振れていた」。スイングスピードやボールスピードは速くなり、飛距離もキャリーで10ヤード伸びたという。
今週は今季初の日本でのプレー。慣れ親しんだ地で、海外勢よりも有利となる部分は多いが「(1日に)7、8アンダー出る選手はいると思う。置いていかれないように自分もアンダーパーを目指して、週末に良い位置でプレーしたい」と凱旋Vへ意気込んだ。
2024年04月23日 16:10
日本ゴルフ協会は23日、R&AとUSGAが共同で運営する「世界アマチュアゴルフランキング」において、2023年に日本国内で開催された・関東学ゴルフ選手権(男女)などの競技成績情報が、世界アマチュアゴルフランキング事務局に適切に提出されず、同ランキングに反映されていないことが判明したと発表した。
2024年04月23日 14:41
男子プロゴルフツアーの「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」は25日から4日間、静岡・太平洋C御殿場Cで開催される。開幕を2日後に控えた23日、予選ラウンド2日間の組み合わせが発表された。3月の欧州男子(DPワールド)ツアー、ヒーロー・インディアンオープンで初優勝を挙げ、今季日本ツアー初戦となる昨季賞金王・中島啓太(フリー)は、1月に1907年以降でフランス選手として初めて米ツアー制覇を果たしたマチュー・パボン、欧州ツアー5勝のマテオ・マナセロ(イタリア)と同組に入った。
日本ツアー今季開幕戦の東建ホームメイトカップを制した金谷拓実(Yogibo)は、欧州8勝のパブロ・ララサバル(スペイン)、サム・ベアストー(英国)とのペアリングから2連勝を目指す。昨季日本ツアー賞金ランク2位の蝉川泰果(アース製薬)は、米ツアー1勝、欧州5勝などのディラン・フリッテリ(南アフリカ)、欧州1勝のトム・マッキビン(北アイルランド)と同組となった。
2月の欧州ツアー、カタール・マスターズを優勝した星野陸也(興和)は体調不良のために欠場。賞金総額3億2049万円、優勝賞金5448万3300円で争われる。
2024年04月23日 13:53
女子ゴルフのツインズ、岩井明愛、千怜姉妹が20日放送のフジテレビ系「ジャンクSPORTS」に出演。1ホールでツアーワースト2位の14打をたたいた大ピンチを振り返った。
昨年9月のゴルフ5レディース第2日に千怜は、左サイドに大きな池が広がるパー4で、第1打がその池へ。グリーンを狙った残り200ヤード超の第3ヤードの第3打が池を越えず。そこから池に入れ続け、第11打でようやく池を越えてグリーン近くまで進み、12オン2パットの14をたたいた。
第1打から数えると5度、第3打地点からは4連続で池ポチャとなったが「刻むという方法もあったが、池を越したい気持ちが勝ってしまった」千怜。普段から予備のボールを6球持っているが全部なくなってしまったという。その日たまたま同組だった姉の明愛に2球借りたが、そのうちの1球も池へ入れてしまい、最後の1球で池を越えたと打ち明けた。
これには当時を振り返った明愛が「なんであんなにムキになって…」と困惑顔。「私も2球貸して、残りも少なくなって。これ、自分まで巻き添えになるって思って」と姉妹共倒れの危険を感じていたと明かした。
2024年04月23日 13:27
◆女子ゴルフ 全米女子オープン日本予選(23日、千葉・房総CC、東・西の2コース使用=ともにパー72)
日本女子ツアー1勝の木村彩子(フリー)が2日間にわたって行われた、アマチュアの入谷響(朝日大)とのプレーオフを8ホール目で制し、最後の一枠をつかみ取った。「日付が変わって、気持ちを新たにしてスタートすることができた。バーディーを取らないと勝てないと思ったので、気を引き締めてピンを狙った」。3メートルをねじ込んでバーディーを奪い、5月30日開幕の全米女子オープン(ペンシルベニア州ランカスターCC)初出場を決めた。
2ラウンド36ホールで争われた22日は6アンダーの5位で並んだ。出場権獲得を目指し、プレーオフが行われたが、日没サスペンデッドとなっていた。木村は「予選通過はマストで、あとは自分のゴルフでどこまでいけるか挑戦したい」と本大会での目標を語った。
22日の予選会では尾関彩美悠(あみゆ、JFEスチール)、河本結(リコー)、藤田さいき(JBS)、サイ・ペイイン(台湾)が出場権を獲得していた。