2023年03月26日 19:57
待望のプロ初ゴールだ。 FC東京は3月26日、ルヴァンカップのグループステージ第2節で京都とホームで対戦。5−0の完勝を飾った。 ゴールラッシュを締め括ったのは、ルーキーの熊田直紀。先のU-20アジアカップで5ゴールを挙げて得点王に輝いた18歳は、ベンチ入りした京都戦で61分に途中出場。75分には西堂久俊のクロスにヘッドで合わせ、ネットを揺らした。 【動画】西堂久俊のクロスを熊田直紀がヘッドで決める! アジア得点王がプロ初ゴール! 熊田にとって記念すべきゴールをクラブの公式ツイッターが公開。「すごすぎる」「最高すぎる」「ストライカーすぎる」「あの高さと時間、圧倒的な存在」「素晴らしい」「熊田直紀伝説・第1章のはじまり」「玖生との抱擁グッとくるーー」といった声が上がった。 アジアの舞台で躍動した俊英が、Jの舞台でも話題を集めるか。構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月19日 12:00
「内田篤人、浅野拓磨、堂安律といった、優れた日本人選手がドイツでは活躍してきた。その筆頭が香川真司だ。ドルトムントで活躍していた頃の彼は世界最高峰に近いレベルにいたし、日本人の価値を大いに引き上げたと思う」
ドイツサッカー界に精通しているサンフレッチェ広島のミヒャエル・スキッベ監督がこう語ったように、ドイツで強烈なインパクトを残した日本人選手の代表格として、今もなお今も名前が挙がり続けるのが香川だ。同国を離れてから5年の月日が経過するのに、輝かしい活躍は決して色褪せることがない。偉大な足跡を残したアタッカーの一挙手一投足は、多くの人々の脳裏に焼き付いて離れないのだ。
香川の存在を日本中に知らしめる大きな契機となったのが、2008年5月のコートジボワール戦(豊田)での日本代表デビューだろう。当時19歳、セレッソ大阪でプロ3年目を迎えたばかりの若手だった。「平成生まれ初の代表選手」という看板を引っ提げ、頭角を現した若武者は持ち前の高い技術と創造性を前面に押し出し、ゴールに突き進んだ。同年はJ2で16ゴールを挙げ、さらに2009年には27ゴールをゲット。類まれな得点センスは見る者を大いに魅了した。
とはいえ、2010年夏のドルトムント移籍は一つのサプライズに他ならなかった。というのも、当時はまだ2部リーグで活躍する若手で、ワールドカップの大舞台にも立っていなかったからだ。実際、移籍発表前日に明らかにされた南アフリカW杯の日本代表メンバーからは落選。サポートメンバーとして帯同することが決まったばかりだった。「メンバー落ちして悔しい思いをしたけど、気持ちを切り替えて世界で戦っていきたい。夢が叶いました」と本人は気丈に前を向き、代表に合流。練習でキレキレのパフォーマンスを見せつけ、「岡田武史監督は、香川をメンバーに入れた方が良かった」と報道陣に言わしめたほどだった。
ドルトムントで大ブレイク! 名門マンチェスター・ユナイテッドへ
南アフリカW杯後に渡独した香川は勢いに乗って10-11シーズンの開幕からスタメンを確保。背番号23をつけ、ルーカス・バリオスの背後のセカンドトップで強烈な存在感を示し、前半戦だけで8ゴールをマークする。同世代のケヴィン・グロスクロイツやヌリ・シャヒンらと奏でる見事なハーモニーはまさに圧巻というしかなかった。未来を嘱望されたタレントの力を引き出したのが、ご存じの通りユルゲン・クロップ監督だ。「日本にいた頃の香川はボランチや中盤で使われたけど、セカンドトップが適正だということをクロップが証明した」と当時解説者を務めていた名波浩(現日本代表コーチ)も強調。自身の潜在能力を引き出してくれる名将との出会いによって、香川は一気にブレイク。世界のサッカー関係者の注目の的となったのである。
日本代表で10番を引き継いだのもこの頃。2011年のアジアカップから正式にエースナンバーを襲名し、「点の取れる新たな10番像を作っていきたい」と意気込みを示した。同大会の準決勝・韓国戦で右足第5中足骨骨折という重傷を負ってしまったのだが、日本がアジアタイトルを取れたのも、彼の躍動感あるプレーがあってこそ。10番・香川への期待感は一気に高まった。このケガでドイツ1年目後半は棒に振ったものの、2年目の11-12シーズンはロベルト・レヴァンドフスキとのコンビで躍動。公式戦通算17ゴールをマークするのと同時に、ブンデスリーガ2連覇、DFBポカール制覇を達成した。ポカール決勝・バイエルン戦では1ゴール1アシストと異彩を放ち、まさに世界最高峰クラスのアタッカーの仲間入りを果たしたと言っていい存在になった。
この成長株に目を付けたのが、マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督。超一流指揮官から声をかけられた男がイングランド行きを躊躇するはずがない。2012年夏にはプレミアリーグ参戦に踏み切った。そこでは主力の座を掴むには至らなかったが、1年目はウェイン・ルーニーらとの好連携を披露し、プレミア制覇に貢献した。しかし、名将が退任した13-14シーズンは出番が激減。プロ入り後初の無得点という不名誉な結果のまま、ブラジルW杯に向かうことになり、惨敗を喫してしまった。
本人の挫折感も凄まじいものがあったが、同年夏には心機一転、古巣ドルトムントへ復帰する。14-15シーズンはコンディションが思うように上がらず苦しんだが、指揮官がクロップからトーマス・トゥヘル監督に代わった15-16シーズンはポジションを中盤に移して再ブレイクを果たした。イルカイ・ギュンドアンとの両インサイドハーフ、アンカーのユリアン・ヴァイグルのトライアングルが見事なまでに機能し、香川自身も公式戦通算13ゴールをゲット。新境地を開拓することができた。トゥヘル体制では総じて安定したプレーを見せていたと言っていい。自信を取り戻し、ドルトムントとの契約を延長。2017年夏にやってきたピーター・ボス監督の下では再び前線で起用されることが増えた。一方で、その頃は日本代表での立場が微妙になりつつあり、本人もロシアW杯出場に向け、パフォーマンスを上げようと躍起になっていた。30歳が近づき、ケガも増え、フィジカル的にも厳しい時期が少なくなかったが、何とか2度目のW杯に滑り込んでトップ下の定位置を確保する。初戦のコロンビア戦では開始早々のPKを確実に決め、長年苦しみ続けてきた背番号10の呪縛を解き放つことができた。ロシアで下馬評の低さを覆し、16強入りを果たしたことは、彼の代表キャリアにとっても大きな意味があったと言えるだろう。
紆余曲折の連続。「自分が思い描く通りのキャリアを歩めるやつなんて滅多にいない」
しかしながら、ここからの道のりはそれまで以上に紆余曲折の連続だった。ドルトムントでは2018年夏から指揮を執ったルシアン・ファブレ監督から構想外のような扱いを強いられ、2019年1月にはトルコ1部の名門・ベシクタシュへ半年間のレンタルに赴く。そして同年夏には長年の夢だったスペインへ。2部のサラゴサで昇格請負人と位置づけられたが、2020年2月から始まったコロナ禍の影響もあり、変則的なリーグ日程、コンディション調整に苦慮。最終的に1部昇格を逃し、契約延長を勝ち取れなかった。そこから約4か月間はフリーの状態。メンタルもかなり追い込まれたはずだ。苦境から脱するべく、2021年1月にはギリシャ1部のPAOK入りを決断するも、またしても不本意な状況に。同年12月に双方合意の上、契約解除することになってしまう。「PAOKの時は自分の中の炎が消えかけた」と、のちに本人は苦しい胸の内を吐露していた。
この頃になると、古巣・セレッソ大阪復帰が何度も取りざたされることになるが、カタールW杯挑戦への意欲は強く、ラストチャンスを掴むべく2022年1月にベルギーのシント。トロイデン入りを決めた。そこでは奇しくもスペイン時代に励まし合った岡崎慎司とチームメートになり、2人で代表復帰に全力を注いだ。しかし、完全復活を果たすことができず、最終的にはカタールW杯選外という現実を突きつけられた。
「この何年間はうまくいかないことがほとんどだった。でも、自分が思い描く通りのキャリアを歩めるやつなんて滅多にいない。クリスティアーノ・ロナウドだって苦労してる。最終的には自分の中の戦いかなと思って、僕は忍耐を続けてきました」とシント・トロイデンに在籍していた2022年秋、香川は毅然と前を向き、次なる目標に向かおうとしていた。
古巣セレッソ大阪に復帰。再び輝きを放つ
常人には想像を絶するほどの数々の浮き沈みを経て、欧州挑戦に区切りをつける気持ちが固まっていったのだろう。2023年2月には12年半ぶりにJリーグ復帰。古巣・セレッソでは自らをスカウトしてくれた小菊昭雄監督の下、ボランチとしてチーム全体を司る役割を託された。「今も個人とチームのバランスには難しさを感じるけど、やりがいもめちゃくちゃある。チームメートもいいやつばっかりだし、みんなでコミュニケーションを取って、勝つ確率を上げるサッカーを確立させたい」と本人も目を色を変えて取り組んだ。
その結果が2023年のJ1全34試合出場である。チームは終盤に失速し、タイトル争いから脱落してしまったが、百戦錬磨のボランチのコンスタントな働きは大きな安定感をもたらした。Jリーグ優秀賞という結果も、当然と言えば当然。クラブが最後まで上位にいたら、ベストイレブンに選出されてもおかしくない出来だった。
そして35歳を迎えた今、香川が目指すのは悲願のリーグタイトルしかない。セレッソにとって2024年はクラブ創設30周年。今季は森島寛晃社長以下、本気でJ1王者を取りに行っている。第8節終了時点で首位に立ったのはまさに朗報だ。3月末から少し試合から遠ざかった香川も完全復帰目前で、ここから一気にパフォーマンスを上げていくはずだ。
そして7月24日(水)には、ヤンマースタジアム長居にて古巣ドルトムントと対戦する。力試しという意味でも千載一遇のチャンス。香川擁するセレッソがJ1の頂点に立てるかどうかを占う一戦になるだろう。そこで世界中を魅了したかつてのようなプレーを見せてくれれば最高だ。そうなるように心から願いたいものである。
文=元川悦子
セレッソ大阪 vs ドルトムント
■開催概要
正式名称:EUROJAPAN CUP 2024
対戦カード:セレッソ大阪 vs ドルトムント
試合会場:ヤンマースタジアム長居
開催日時:2024年7月24日(水)19:15試合開始/16:15開場予定
2024年04月19日 11:55
日本サッカー協会は18日、7月13日(土)に石川県の金沢ゴーゴーカレースタジアムにて、なでしこジャパン(日本女子代表)の国際親善試合を開催することを発表した。
この試合は、JFAメジャーパートナーであるMS&ADインシュアランス グループ ホールディングス株式会社が特別協賛。「MS&ADカップ2024 〜能登半島地震復興支援マッチ がんばろう能登〜」として開催される。
2015年から、サッカーの普及拡大と地域貢献を目的に、国際親善試合を「MS&ADカップ」として特別協賛してきたMS&AD。地方都市で継続開催しており、今回が記念すべき10回目となる。
能登半島地震復興支援マッチは、MS&ADをはじめとする日本代表パートナー各社の理解・協力を得て決定されたもので、被災地の復興を後押しするとともに、なでしこジャパンの選手たちが戦う姿を通して被災地の人々に勇気と元気を届けることを願い、開催されるとのこと。
なでしこジャパンにとっても、7月25日(木)にスペインとの初戦を迎えるパリ五輪に向けて大事な強化試合となる。
なでしこジャパン、パリ五輪でメダル獲得の鍵を握る「主力選手」5名
なお、この試合の「チケット収入」は、JFAが「チケット収入と同額」を加えて、サッカーファミリー復興支援金として拠出。能登半島地震で被災した地域や避難生活を送っているサッカーファミリーが、これまで通り、サッカーを楽しむことができる環境の復旧と復興を目的に使用されるという。
2024年04月19日 11:52
2024年J1リーグは、開幕から間もなく2か月が経とうとしている。過去2シーズンは連続3位のサンフレッチェ広島が、今季は非常に安定感のある戦いを見せ、8節終了時点で2位と好位置につけている。
それも就任3年目を迎えたミヒャエル・スキッベ監督の手腕によるところが大だろう。かつてドイツのシャルケやドルトムントで指揮を執り、2002年の日韓ワールドカップではルディ・フェラー監督(現ドイツ代表チームディレクター)のもとで参謀役を務め、ギリシャ代表なども率いた多彩な指導歴を持つ指揮官に今回、単独インタビューを実施。まずは広島でのチーム作りについて語っていただいた。
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今季の広島はエディオンピーススタジアム初の公式戦となった2月23日の浦和レッズ戦で2−0の完勝。前評判が高かった相手を撃破し、幸先の良いスタートを切った。
しかも、2点を叩き出したのが、湘南ベルマーレから加入したばかりの新戦力FW大橋祐紀。彼はその後も得点を重ね、目下、得点ランキングで2位の6ゴールをマーク。一気にブレイクしつつあると言っていい。
昨夏にセレッソ大阪から獲得した加藤陸次樹にしても、今年3月のJリーグ登録期限ギリギリに加わった新井直人にしても、広島の一員になった途端に目覚ましい働きを見せている。新戦力が次々と結果を出す理由を、スキッベ監督に問うと、こんな回答が返ってきた。
「彼らはそれぞれ前所属先でも活躍していました。加藤に関して言えば、2022年ルヴァンカップ決勝で我々を相手にゴールを奪っています。大橋も昨季のアウェー湘南戦で広島から点を取っていますし、新井も昨季のアウェー新潟戦でゴールしています。ウチから点を取れば、広島に来ることができるし、伸び伸びとサッカーができるんじゃないかと思いますね」と、指揮官は冗談交じりに笑う。
「それは偶然かもしれませんけど、やっぱり彼らが広島の一員になれば、これまで以上に機能し、結果を出せるという確信があったのは事実です。そういう人材を獲得したいという考えを常に念頭に置いて、対戦相手や他チームをチェックしています。
大橋と陸次樹、(川村)拓夢にしてもそうですけど、彼らは複数のポジションをこなせる有能な選手。主戦場としているポジションとは異なるところに入っても、そこで強烈なキャラクターを発揮する。私も個々のストロングを出してほしいと考えて起用していますが、本当にうまくフィットしている。彼らの万能性がチームのプラスになっているのは確かでしょう」
“万能性”というのは、スキッベ監督率いる広島の1つのキーワードと言っていいかもしれない。満田誠もシャドー、ボランチ、右サイドを自由自在にこなしているし、ウイングバックが主戦場の東俊希もいざとなれば最終ラインにも入ることができる。
4月3日のFC町田ゼルビア戦で3バック中央の荒木隼人が負傷した際も、右ウイングバックの中野就斗が穴を埋めている。彼らのユーティリティ性がスムーズな戦いの原動力になっていると見てよさそうだ。
「我々は戦術をベースに選手個々の良さを出せるチームを目ざしています。ゆえに、誰かがいなくなっても大丈夫。どのポジションもしっかりバックアップが揃っていますし、自信を持って選手を送り出しています。
彼らに口癖のように言っているのは、『ミスをしても構わない』ということ。ミスに怯えていたら、決して良いパフォーマンスはできない。常にチャレンジしていく姿勢を示すことで、一番良いパフォーマンスを引き出せると私は考えています。そういうマインドでピッチ上で戦えなかったら負けと同じ。必ず力を出し切ってほしいと選手たちには伝え続けています」と、スキッベ監督は語気を強める。
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2024年04月19日 11:32
J2で現在2位と好調のV・ファーレン長崎は、4月17日に行なわれたルヴァンカップの1stラウンド2回戦でJ1のジュビロ磐田と対戦。
2024年04月19日 11:30
15日から開幕したU23アジアカップ。今年の大会はパリ五輪の出場権がかかった予選を兼ねていることから、各国のチームがより強力なチームを形成して戦っている。
そのためいくつかの有力なクラブからは数多くの選手が招集対象となり、UAEではアル・アインやアル・アハリが代表に協力することを拒否するという事件もあった。
そして今回サウジアラビアでもU23アジアカップが国内のコンペティションに影響を与える事態になっているよう。
『mz-mz』によれば、サウジアラビア1部リーグの名門として知られるアル・イティハドがサッカー連盟に公開書簡を送り、4月30日に行なわれるカップ戦の準決勝アル・ヒラル戦を延期するよう求めたという。
カリム・ベンゼマやエンゴロ・カンテ、ファビーニョらが所属しているアル・イティハドは、今回のU23アジアカップで5名の選手(アワド・アル・ナシリ、ファイサル・アル・ガムディ、アハマド・アル・ガムディ、ザカリア・ハウサウィ、マルワン・アル・サハーウィ)が招集されている。
アル・イティハドは、FIFAが定めるインターナショナルマッチウィークの期間外に選手を抜かれたことでチームに損害が与えられているとして、その間に試合を行うことは不公平であると訴えているそう。
AFCチャンピオンズリーグのアル・アイン対アル・ヒラルが気象条件のために16日から17日に延期されたことを受け、19日に行なわれる予定だったサウジアラビア国内リーグのアル・ヒラル対アル・アハリも延期された。
U-23日本代表、U23アジアカップに招集できなかった「海外日本人」の逸材たち12名
これは日程上開催が困難になったための延期であるが、『filgoal』によればアル・アハリやアル・イティハド、アル・ナスルなどのライバルクラブはアル・ヒラルに利益をもたらす不公平な判断だとして反対の声を上げているとのこと。
ちなみに今回のU23アジアカップでアル・ヒラルの選手は1人も招集されておらず、アル・アハリとアル・イティハドが最多の5名を派遣している。
2024年04月19日 11:22
サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2023-24)は18日、準々決勝第2戦が行われ、リバプール(Liverpool FC、イングランド)は1-0でアタランタ(Atalanta、イタリア)に勝利したものの、2戦合計1-3で敗退が決まった。
リバプールは、アイルランド・ダブリンで行われる今大会の決勝で、シーズン後に退任するユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督へ記憶に残る別れを告げだいと願っていた。しかし、本拠地アンフィールド(Anfield)での初戦で0-3の完敗を喫していたリバプールは、7分にモハメド・サラー(Mohamed Salah)のPKで先制したものの、その後はアタランタの堅い守備を崩すことはできなかった。
過去にはACミラン(AC Milan、イタリア)やFCバルセロナ(FC Barcelona、スペイン)を相手にサッカー史に残る逆転劇を遂げてきたクラブだったが、今回は奇跡は起きなかった。
勝利したアタランタは、準決勝でオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille、フランス)と対戦する。
一方、週末にドイツ・ブンデスリーガ1部初制覇を遂げたばかりのバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)は、1-1でウェストハム(West Ham、イングランド)と引き分け、2戦合計3-1で勝ち上がりを決めた。
2-0で初戦を制していたレバークーゼンに対し、ウェストハムはマイケル・アントニオ(Michail Antonio)が13分に先制点を挙げる完ぺきなスタートを切った。しかし、ウェストハムがその後息切れすると、レバークーゼンは89分にジェレミー・フリンポン(Jeremie Frimpong)が相手に当たって入るゴールを決め、試合を引き分けに持ち込んだ。
これで今季無公式戦の無敗記録を44に伸ばしたレバークーゼンは3冠達成に前進。2季連続の大会4強入りを果たして、準決勝ではASローマ(AS Roma、イタリア)との対戦が決まった。
ローマはミランを2-1で下し、2戦合計3-1で突破を決めた。12分にジャンルカ・マンチーニ(Gianluca Mancini)が先制点を挙げると、22分にはパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)のゴールでリードを広げたローマは、31分にゼキ・チェリク(Zeki Celik)が退場処分を受けたものの、ミランの反撃を終盤のマッテオ・ガッビア(Matteo Gabbia)の1点に抑えた。
マルセイユは、1-0でベンフィカ(Benfica、ポルトガル)に勝利。2戦合計2-2として持ち込んだPK戦を4-2で制し、準決勝進出を決めた。
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2024年04月19日 11:14
リヴァプールに所属するオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクがアタランタ戦を振り返った。18日、イギリス紙『デイリー・メール』が同選手のコメントを伝えている。
ヨーロッパリーグ(EL)・準々決勝セカンドレグが18日に行われ、アタランタとリヴァプールが対戦した。11日に行われたファーストレグでは本拠地『アンフィールド』で0−3の敗戦を喫し、大きなビハインドを抱えたまま運命のセカンドレグに臨んだリヴァプール。試合は、開始早々の7分にPKからモハメド・サラーがゴールを沈め、アウェイのリヴァプールが先制に成功する。しかし、以降は両者ともに得点を奪えず、そのまま1−0で終了し、2戦合計で3−1でアタランタが準決勝に駒を進めた。
試合後のインタビューに応じたファン・ダイクは、「この状況を早急に好転させ、回復して土曜日にロンドンに向かわなければならない」とコメント。「僕らがしなければならないのは立ち直ることだ。僕たちは困難な瞬間を一緒に乗り越えてきた。成熟度を示し、団結力を示すことがこの試合の鍵であり、日曜日もタフな試合になるだろうから、プロ意識を持って準備することが重要なんだ」とEL敗退から前を向く姿勢を示している。
また、「僕たちは皆、肉体的にも精神的にもそれに備える責任がある」と述べつつ、「優勝を狙っていただけに敗退は残念だ」と悔しさを口に。一方、「今夜は勝ったしクリーンシートも達成できたから、ポジティブに捉えられることはもっとたくさんある。敗退するのは嫌な気分だから、立ち直らなければならない」と手応えも明かした。
最後には、「リーグ戦での最後の追い上げのために今はみんなが必要なんだ」とチームが一丸となることを要求。「ファンも来てくれることを願っているよ。なぜなら今はまだ何でも可能だから、これまで以上にファンが必要なんだ」とサポーターにも後押しを求めている。
2024年04月19日 11:10
パレスチナサッカー協会(PFA)が、国際サッカー連盟(FIFA)に対して「イスラエルを追放すべきである」と要請を行ったとのこと。
2024年04月19日 11:08
現地時間4月18日に開催されたヨーロッパリーグ(EL)の準々決勝・第2レグで、シャビ・アロンソ監督が率いるレバークーゼンは、ウェストハムと敵地で対戦。第1レグは2−0で快勝していたなか、1−1で引き分け、2戦合計3−1でローマと戦うベスト4に駒を進めた。
4日前にブレーメンを5発粉砕し、ブンデスリーガ初制覇を決めていたレバークーゼンはこの日、13分に先制を許すも、89分にジェレミー・フリンポンが同点弾を奪い、土壇場で黒星を回避。公式戦の無敗を44試合(38勝6分)に伸ばした結果、2011年から翌年にかけてユベントスが作った記録した抜き去り、欧州5大リーグ史上最長記録を樹立した。
新時代を切り開く42歳の指揮官は試合後、大会公式のインタビューに応じ、瀬戸際でゴールを決め続ける自軍について、誇らしげにこう語った。
「一度くらいなら運もあるかもしれないが、何度も起こっているわけだから、いつも運が良いわけではない。我々が得点に値するからだ。私たちは前進し続けているし、どうすべきか明確なアイデアを持っている。
最初の45分間は多くの問題を抱えていた。相手はプレッシャーをかけ続けてきたし、僕らもボールを持っていて、適切なタイミングで適切な選手を見つけられなかった。あの難しい時間帯を乗り切るのは簡単ではなかったが、私たちは個性を発揮した。後半はパーソナリティを取り戻し、準決勝に進出するために正しい行動を取った」
【動画】優勝決定でピッチになだれ込むレバークーゼンのサポーター
具体的に、後半に何を変えたのか。
「戦術面だけでなく、フィジカル面でもメンタル面でも、いくつか変える必要があった。ウェストハムのテンポに対応するために、フィジカルやデュエルの激しさが足りなかった。戦術的な面では、いくつかの点を変えた。その結果、よりコントロールできるようになったんだ」
悲願のリーグ制覇を達成したものの、このELとDFBカップ決勝がまだ残っており、無敗を維持しての3冠へ、変わらずモチベーションは高い。
「可能な限り多くを達成したい。私たちにはまだ大きな挑戦がある。ブンデスリーガは区切りがついたかもしれないが、終わったとは言いたくない。ヨーロッパリーグでの大きなモチベーションがある。昨年はローマと対戦し、彼らが決勝に進出した。歴史は繰り返されている。面白くなるよ」
ドイツの新興勢力は勢いそのままに、イタリアの古豪にリベンジを果たせるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月19日 10:25
カナディアン・プレミアリーグ(CPL/カナダ1部)に所属するパシフィックFCは18日、元日本代表MF中村憲剛氏が臨時コーチとしてチームに帯同すると発表した。
2020年に現役を引退して以降、指導者ライセンスの取得やロールモデルコーチとしてのU−17日本代表活動への参加など、着実に第二のキャリアを歩み続けている中村憲剛氏。今回の発表によると、同氏は日本サッカー協会(JFA)が定めるS級ライセンスに取得に向け、パシフィックFCの臨時コーチに就任する模様。5月5日までクラブで活動を行うという。
なお、19日に開催されるCPL第2節ヴァラーFC戦では英語によるスピーチが行われる予定。パシフィックFCのヘッドコーチを務めるジェームス・メリマン氏は、「憲剛をクラブに歓迎する。素晴らしい経験を持つ選手を迎えるチャンスだ。私たちは互いに学び合い、彼は私たちのスタッフの一員となり、その知識を選手たちに伝えてくれるだろう」とコメントしている。
2024年04月19日 09:45
18日に行なわれたU23アジアカップのグループA第2節、インドネシア代表がオーストラリア代表を1-0で撃破するという驚きの試合があった。
初戦でカタールを相手に敗れていたインドネシアは、グループステージ突破に向けて絶対に負けることができない試合だった。
それに向け、17日のルヴァンカップでいわてグルージャ盛岡を相手に戦ったばかりのジャスティン・ハブナー(セレッソ大阪)も急遽チームに合流。
ハブナーはいわてグルージャ盛岡戦を終えたあとすぐに飛行機に乗ったが、スケジュール上フィリピンのマニラを経由するルートを使わざるを得なかったため、カタールに到着するまで18時間もかかってしまったとのこと。
『Solopos』によれば、ハブナーがカタールの国際空港に到着したのは試合開始の2時間前であったとのこと。
ジャーナリストは「試合に出場するのはかなり難しい」と報じていたものの、なんとハブナーはいきなりベンチ入り。
インドネシアはオーストラリアにペナルティキックを与えてしまう場面があったが、GKのエルナンド・アリがセーブ。
彼はもともとペナルティキックを得意としているスペシャリストだそうで、完璧なコース読みでオーストラリア代表のモハメド・トゥレのシュートをブロックした。
さらに45分には、ハンドでそのペナルティキックを与えてしまったDFコマン・テグーが先制点を決め、インドネシアにリードをもたらす。
そして72分からはこの1点を守るために中0日で合流したジャスティン・ハブナーも途中出場。最終ラインを固め、勝利に大きく貢献した。
『Solopos』によれば、インドネシアサッカー協会が発足してから全てのカテゴリーでオーストラリアと対戦したのは18回。その成績は1勝3分14敗だったそうで、これが歴史上2回目の白星だった。
その唯一の勝利は1981年8月30日、1982年のワールドカップに向けたアジア予選で、インドネシアホームで行なわれた試合だったという。
U-23日本代表、U23アジアカップに招集できなかった「海外日本人」の逸材たち12名
ハブナーも本格合流して戦うインドネシア、次の試合は21日午後7時半(現地時間)から行なわれるヨルダンとの対戦だ。
すでに1位のカタールが決勝トーナメント進出を決めているため残りは1枠だが、ヨルダンに勝てばインドネシアは2位以内を確定させることができる。
2024年04月19日 09:11
リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督がアタランタ戦を振り返った。
2024年04月19日 08:35
15日から開幕したU23アジアカップ。今年の大会は夏に行なわれるパリ五輪の予選を兼ねたものとなっているため、一層大きな注目を集めている。
U-23日本代表チームは16日に大会の初戦を戦い、中国を相手に1-0と勝利を収めることに成功した。
しかしながら前半の早い時間帯で西尾隆矢が退場となり、長い時間を10人でしのぎ切るという非常に厳しい内容で、選手の負担も大きいものになってしまった。
そして、19日の午後7時半(現地時間)からはグループステージ第2節のUAE代表戦に臨む予定となっている。
UAE代表はグループステージの第1節で韓国代表と対戦しており、試合は0-1で敗れているものの、最小の得点差に抑えてみせた。
『Kooora』によれば、監督を務めているマルセロ・ブロリ氏は「前節の試合で出た反省点にしっかりと取り組みたい。日本の試合を分析し、その長所と短所を特定しようと務めてきた。我々は相手の弱点を突く」と話していたとのこと。
マルセロ・ブロリ氏はウルグアイ人の監督で、選手時代はA代表にも選ばれた経験を持っている名ボランチであった。
現役引退後は指導者としてプログレッソやダヌビオ、ペニャロールでアシスタントコーチを務め、2022年からウルグアイU-20代表監督に就任した。
その後、2022年末に行われたFIFAワールドカップを終えたあとにA代表を率いていたディエゴ・アロンソ監督が辞任し、その穴を埋める暫定指揮官として招聘されたのがマルセロ・ブロリ氏である。
さらに、マルセロ・ブロリ氏に率いられたウルグアイA代表が戦ったのがアジア遠征で、相手は韓国と日本であった。
2023年3月24日に国立競技場で行われたキリンチャレンジカップで、日本代表とそのマルセロ・ブロリ率いるウルグアイが対戦。
試合は38分にフェデリコ・バルベルデが先制点を奪取し、ウルグアイがリード。しかしその後鎌田大地に代わって途中出場した西村拓真がファーストプレーで同点弾を叩き込み、1-1という結果で終了している。
U-23日本代表、U23アジアカップに招集できなかった「海外日本人」の逸材たち12名
直近で日本代表との対戦経験を持っているマルセロ・ブロリ監督。今回のチームの「長所と短所」はどのように見ているのだろうか。
グループステージ突破をかけた日本代表とUAE代表の試合は『DAZN』で24時30分から中継される予定となっている。
2024年04月19日 07:43
ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)・準々決勝セカンドレグが18日に各地で開催された。
リーグ・アン4位のリール(フランス)とプレミアリーグで暫定4位につけるアストン・ヴィラ(イングランド)が対決した。ファーストレグは2−1でアストン・ヴィラが先勝したが、セカンドレグを優位に進めたのはリールだった。15分、ガブリエル・グドムンドソンのマイナスのクロスをユスフ・ヤズジュが合わせ、リールが2戦合計で2−2の同点に追いつく。そして、67分には、コーナーキックからバンジャマン・アンドレがニアでヘディングシュート。これがファーサイドのポストに当たってゴールに入り、2戦合計3−2でリールが勝ち越しに成功した。このままリールの勝利で試合終了かと思われた88分、土壇場でアストン・ヴィラが同点に追いついた。クロスを処理したリールGKリュカ・シュヴァリエが味方のナビル・ベンタレブと接触してファンブル。こぼれ球をマティ・キャッシュが詰めて、ゴールネットを揺らした。試合は延長戦に突入する。
延長戦ではアストン・ヴィラが決定機をつくるが、リールGKリュカ・シュヴァリエの好セーブがあり、得点を奪えず。リールも113分にキャッシュのあわやハンドかという場面を誘発するが、PKにはならず、勝負はPK戦へ。リールGKリュカ・シュヴァリエもレオン・ベイリーのシュートをセーブしたが、アストン・ヴィラのGKエミリアーノ・マルティネスがナビル・ベンタレブ、バンジャマン・アンドレのシュートを2本セーブ。アストン・ヴィラがPK戦を4−3で制し、準決勝進出を決めた。
ファーストレグをスコアレスドローで終えたフィオレンティーナ(イタリア)とヴィクトリア・プルゼニ(チェコ)。セカンドレグでは、67分にプルゼニのカドゥーが一発レッドカードで退場処分を受けるが、両チームともに決め手を欠いて得点を奪えなかった。試合は延長戦に突入してからようやく動いた。92分、コーナーキックのこぼれ球をニコラス・ゴンサレスがゴールネットに突き刺すと、118分にはカウンターからジョナタン・イコネがドリブルで長い距離を持ち運び、最後はクリスティアーノ・ビラーギがゴールを決めて勝負が決した。2−0でフィオレンティーナが勝利し、準決勝進出を決めた。
クラブ・ブルッヘ(ベルギー)と、PAOKテッサロニキ(ギリシャ)の試合は、ファーストレグを1−0で勝利していたクラブ・ブルッヘが、フェラン・ジュグラの2ゴールでリードを広げ、2戦合計3−0で準決勝進出を決めた。なお、クラブ・ブルッヘの本間至恩はベンチ入りしたものの、出場機会がなかった。
フェネルバフチェ(トルコ)とオリンピアコス(ギリシャ)の試合は、ファーストレグを2−3で落としていたフェネルバフチェが11分にイルファン・カフヴェジのゴールで先制に成功。2戦合計3−3で延長戦でも決着がつかず、勝負はPK戦へ。5本中2本を決めたフェネルバフチェに対し、3本を決めたオリンピアコスが上回り、準決勝進出を決めた。
この結果、ECL準決勝のカードは、クラブ・ブルッヘ(ベルギー)対フィオレンティーナ(イタリア)、オリンピアコス(ギリシャ)対アストン・ヴィラ(イングランド)に決定した。
■ECL準々決勝・セカンドレグ
リール(フランス)2−1(2戦合計:3−3/PK:3−4)アストン・ヴィラ(イングランド)
フィオレンティーナ(イタリア)2−0(2戦合計:2−0)ヴィクトリア・プルゼニ(チェコ)
PAOKテッサロニキ(ギリシャ)0−2(2戦合計:0−3)クラブ・ブルッヘ(ベルギー)
フェネルバフチェ(トルコ)1−0(2戦合計:3−3/PK:2−3)オリンピアコス(ギリシャ)
2024年04月19日 07:40
カナディアン・プレミアリーグ(カナダ1部)を戦っているパシフィックFCは、「元日本代表の中村憲剛氏がゲストコーチとしてチームに参加する」と公式発表した。Pacific FC welcome J. League standout Kengo Nakamura as a temporary coach until May 5th 💜@kengo19801031 joins the Tridents while completing his Japan Football Association (JFA) S licence, the highest coaching licence in Japan.#ForTheIsle l #RisingTide pic.twitter.com/fyZK9op8XJ
— Pacific FC (@Pacificfccpl) April 18, 2024
カナダはバンクーバー・ホワイトキャップスやトロントFCなどのクラブが隣接するアメリカのリーグに越境参加していることで知られる。
しかしパシフィックFCはカナダの国内で行なわれているカナディアン・プレミアリーグに参加しているクラブで、2018年にバンクーバー島で設立されたもの。
2021年にはカナディアン・プレミアリーグを優勝したものの、昨年はレギュラーシーズンで8チーム中4位となり、プレーオフでは準決勝で敗退している。
また2018年の創設年には元デンマーク代表の名ウインガーであるミカエル・シルヴァーバウアーが監督を務めていたことでも知られる。
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現在の指揮官はその当時にアシスタントコーチを務めていた38歳の青年指導者ジェームズ・メリマンで、バンクーバー・ホワイトキャップスで育成年代を長くコーチしていた経験を持つ人物である。
なお中村憲剛氏は20日に行なわれるヴァラーFC戦に帯同し、英語でスピーチを行う予定であるそうだ。