2023年03月29日 13:43
[キリンチャレンジカップ]日本 1−2 コロンビア/3月28日/ヨドコウ桜スタジアム コロンビア戦で日本は1−2の敗戦を喫した。2失点目はラファエル・サントス・ボレによる美しいオーバーヘッドで、シュートそのものは止め難いが、2つの失点ともに流れの中での日本の対応に問題があり、今後に向けた課題になる。 【PHOTO】日本代表のコロンビア戦出場17選手&監督の採点・寸評。先制弾の三笘は動き回って攻撃の中心に その一方で、攻撃はウルグアイ戦に引き続き、後半途中まで、つなぐことが目的化してしまった向きがある。もちろん、サイクルのスタートとして、森保一監督の提示するコンセプトを構築する段階でもあるが、勝負の本質としては縦に向かう積極性を欠いたことが、コロンビアの13本を大きく下回る7本というシュート数にも表われた。 ただ、自陣からボールを動かすといっても、ウルグアイ戦で見られたほどサイドバックが中に絞らず、むしろアウトサイドに開くケースが多かったことは興味深い。ウルグアイ戦は相手との関係でというよりも、まずは自分たちからサイドバックが中、サイドハーフが外という関係を意識的に取っていたように見えた。 基本的なメカニズムとしては、ボランチの1人がセンターバックの間に落ちた時に、いわゆる“3枚回し”になるわけだが、その時にボールの動かし方に応じて、どちらかのサイドバックが中盤に残ったボランチの脇に流れる。ウルグアイは攻撃が4ー3ー3、守備が4ー4ー2というオーガナイズで、サイドバックがアウトよりインでボールを受けやすかったのは確かだ。 ただ、そこでボールを受けたあとに外側のサイドハーフをどう活かしていくか、中央の鎌田大地をどう活かすかといった次の段階のところで、スムーズに動かしてチャンスまで行くシーンが多くなかったのがウルグアイ戦だった。 それに比べると、コロンビアは中締めをしながら、全体が中間ポジションを取って“半ゾーン・半マンツー”のような守り方だった。GKのシュミット・ダニエルは「自分たちの包囲網でプレーさせて、それを刈り取るという感じでしたね」と振り返る。 コロンビアは中締めが基本で、かといって前からプレスをかけにくるわけでもないので、そうなるとサイドバックがインにポジションを取るメリットがあまり無い。左のバングーナガンデ佳史扶も、右の菅原由勢も、アウトサイドの高めにポジションを取って、代わりにサイドハーフがあまり張らずにサイドバックより内側になることが多くなるのは理にかなっている。 ボールと反対サイドの選手は緩やかにサイドバックのほうが、サイドハーフより内側にポジションを取っていたのはビルドアップの関係というより、センターバックがスライドするので、それに応じて絞るという形で、中盤でのボール回しはボランチの鎌田と守田英正が中心になっていた。 ただ、結局のところ中央で縦にボールをつける回数が少なく、高い位置の仕掛けがアウトサイドに限られるのはウルグアイ戦と共通していた。 スタメンの右が伊東純也、左が三笘薫で、1トップに町野修斗、トップ下はFWタイプの西村拓真というスカッドを考えても、サイドの仕掛けからクロスという形が多くなるのは問題ない。 実際に開始3分の三笘によるゴールは、右のワイドで起点を作って、守田のクロスにつなげる形だった。ただ、コロンビアはセンターバックが強く、クロスに偏っても簡単にフィニッシュまでは行かせてもらえない。 そういう意味でも、もっと中央の攻撃を織り交ぜることで、攻撃のベクトルが前に向くようにしたほうが、相手に対して強さを出せただろう。結局、後ろのビルドアップからどうフィニッシュに繋げるかという問題で、そこを全てトランジションからの速攻やアバウトなロングボールからのセカンドに頼らないためのビルドアップでもある。「前線で幅をより有効に使えるようにということで、ディフェンスラインでサイドバックが内側で受けることによって厚みを持って、幅を使えれば距離感が良くなって縦にもいける」 そう語る森保監督は「相手が対応してきた時にはサイドバックも幅を取って、相手にとって嫌なポジショニングをする」とも説明を加えており、相手を見ながら使い分けることで、より柔軟なビルドアップができるようになるという考えを持っている。 コロンビアに対してはサイドバックが開き気味にポジションを取るほうが、ボールが回るという判断だろう。「難しいことをやってもらっている。今は1つのチャレンジとして、いろんなことができるように。上手くいかなかったというだけで終わることではない」 森保監督の要求は、日本が進化するために避けて通れない道だろう。ただ、そこで手段が目的化しないように、基本的なベクトルは前にあるという意識を全体で共有していく必要がある。 今回はウルグアイ、コロンビアという非常にタフな相手で、期待通り、力を抜かずに戦ってくれたことで、逆に新しいコンセプトにトライしながら結果も出すというのは、かなり難易度が高かった。 6月シリーズの相手は未定だが、今回共有したコンセプトはあくまでベースとして、前向きにゴールを目ざせるほうにベクトルを向けてもらいたい。取材・文●河治良幸
2024年04月20日 23:33
現地時間4月20日に開催されたスコティッシュカップの準決勝で、日本人5選手が所属するセルティックは敵地でアバディーンと対戦した。
旗手怜央と古橋亨梧が先発、岩田智輝がベンチスタート、負傷離脱した前田大然と小林友希がメンバー外となったセルティックは、開始2分にいきなり先制を許す。ディフェンスラインの裏に抜け出したミオフスキーに左足で流し込まれた。
12分には、ロングボールに反応した古橋がワントラップからボレーを放つも、GKルースにセーブされる。
それでも21分、敵陣でボールを奪った古橋が決定機を迎えて、右足でシュート。これは相手のブロックに遭うも、こぼれ球をキューンが押し込んで同点弾を奪った。その後、追加点は奪えず、1−1で前半を終える。
【動画】セント・ミレン戦、旗手怜央の強烈右足弾!
後半に入り、セルティックは51分、旗手の意表を突いたスルーパスをもらったヤン・ヒョンジュンがドリブルで持ち込んでシュートを放つも、相手にブロックされた。
その後も押し込むアウェーチームは、62分にマグレガーに代わって岩田を投入。するとその直後に逆転に成功する。左サイドでボールを受けたフォレストが中に切り込んで、右足のミドルシュートを突き刺した。
85分には、左からのクロスをGKハートがキャッチミス。こぼれ球を拾われて大ピンチを迎えたが、相手のシュートはカーター=ヴィッカーズがゴールラインぎりぎりで防いだ。
しかし90分、ホイレットのクロスからソクレルにヘディングシュートを叩き込まれて、土壇場で同点弾を献上。試合は延長戦に突入する。
105+1分、セルティックは右サイドを突破したアリスター・ジョンストンの折り返しに反応したオライリーが、ワントラップから左足で勝ち越し弾を決めた。
しかし119分、右からのホイレットのクロスをマクドナルドに頭で押し込まれて、またしても土壇場で追いつかれてしまった。
120分で決着がつかずに迎えたPK戦では、セルティックが6−5で勝利。接戦を制して決勝進出を果たした。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月20日 23:21
ウルヴァーハンプトン(ウルブス)に所属するU−16イングランド代表DFウェス・オコドゥワが、アーセナル戦に出場する可能性が浮上した。19日、イギリス紙『デイリー・メール』が同クラブを率いるガリー・オニール監督のコメントを伝えている。
ここまで32試合を消化したプレミアリーグで12勝7分13敗を記録し、勝ち点「43」の11位につけているウルブス。直近の公式戦で5試合勝利がない同クラブの大きな問題点となっているのが負傷者の存在であり、『デイリー・メール』によると、万全なコンディションを保ったフィールドプレーヤーが10人しか残されていないなか、20日に行われる第34節アーセナル戦へと臨むようだ。
そんななかオニール監督は、「おそらく私たちはこれまでで最悪の状況にあるが、アーセナル戦には若い選手がたくさん出場する。若手選手の1人か2人は、試合のスタートからデビューするかもしれない」とコメント。続けて、「ベンチ入りした選手の中には、正直なところ、あまりよく知らない選手もいる」と述べつつ、「彼らは私たちよりもアカデミーで長くトレーニングしているが、金曜日は私たちと一緒にいた。ある選手は今朝の科学の授業を欠席して一緒にトレーニングできることを喜んでいた」と打ち明けている。
どうやら科学の授業を欠席した選手は、世代別イングランド代表のサイドバックとしても活躍するウェス・オコドゥワである模様。現在15歳の同選手がアーセナル戦に出場した場合、プレミアリーグ史上2番目の若さでのデビューとなる。しかし指揮官は、「彼はとてもいいトレーニングを受けているし、フィジカル的にもとてもいい」と期待を寄せた一方、「彼の成長にはまだ少し早すぎるかもしれないが、それが私たちの置かれている状況なんだ」と語った。
2024年04月20日 22:30
ガラタサライは今シーズンよりリヴァプールでプレイするオランダ代表MFライアン・グラフェンベルフを今夏に獲得したいと考えているようだ。
リヴァプールは、昨夏にバイエルンから約4000万ユーロで同選手を獲得。それまでのリヴァプールの中盤を務めてきた主力選手たちが退団したこともあり、グラフェンベルフを合わせて4人の中盤が昨夏に加わった。
バイエルンでは出場時間を得られなかったグラフェンベルフはここまで公式戦33試合に出場し、3ゴール2アシストを記録している。バイエルン時代よりは出場時間を得ることができているが、リーグ戦21試合の出場のうちスタメンは10試合と絶対的な存在にはなれていない。新加入のアレクシス・マクアリスター、ドミニク・ショボスライ、遠藤航らに比べると、インパクトは残せていない状況だ。
そんななか、トルコメディア『Fotomac』によると、ガラタサライは今夏がグラフェンベルフ獲得のチャンスと考えており、狙っているという。ガラタサライは昨夏にも同選手の獲得に動いており、2500万ユーロの買い取りオプション付きのレンタルオファーを出していたという。しかし最終的にはリヴァプールとの競争に敗れてしまい、獲得は実現しなかった。同選手への興味は引き続きあるようで、ルーカス・トレイラの隣に最適な人材として、グラフェンベルフ獲得への動きを昨夏よりも強めるようだ。
わずか1年でリヴァプールから引き抜くのはむずかしいかもしれないが、ユルゲン・クロップが退任しチームは再編されることも考えられる。チアゴ・アルカンタラなど今夏の去就が注目されるリヴァプールの選手は数人いるが、グラフェンベルフの今夏の去就も注目だ。
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猛攻必須のリヴァプールが開始直後に先制
奇跡の大逆転となったのか…!?
\#UEFAヨーロッパリーグ 準々決勝 2nd leg 【1分ハイライト】
アタランタリヴァプール
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2024年04月20日 22:20
セリエAのローマが、ダニエレ・デ・ロッシ監督との新契約の準備に入ったと『Football Italia』が報じた。
2024年04月20日 22:19
20日に行われた明治安田J1リーグ第9節で川崎フロンターレと東京ヴェルディが対戦。スコアレスドローに終わった。
昇格組の東京Vは開幕から8試合を終えて毎試合得点するものの、失点も喫する試合が続いていたが、今節ようやく無失点で試合を終えた。この試合では前節負傷交代の谷口栄斗に代わって、千田海人がセンターバックの一角として先発。初のJ1の舞台でクリーンシートに貢献した。
試合後、千田は「この時を今年は待っていました。いい準備をしてきた自信はあったので、それを今日しっかり公式戦で出せればと思っていたので。まず今日はゼロで抑えられたことが収穫ですし、僕が出ている意味だと思うので、勝ちたかったですけど、ゼロに抑えたことを収穫に、また来週の試合に向けて引き続き良い準備したいと思います」と、初のJ1の舞台を噛み締めつつ、気を引き締めている。
谷口の負傷もあって出番が回ってきた形となった千田だが、「(谷口)栄斗のけがは残念ですけど、普段準備している選手がピッチに出て、やれることを証明したら、普段出場機会がない選手もそれが自信になって、練習が間違っていないと思える。それを今日しっかり証明したい、そいつらの分も背負って証明したいと思っていたので」と、気持ちの入った一戦だったと明かす。
その気持ちの部分については城福浩監督も試合後会見で、「成長がJ1で残留する、驚きを示す唯一の方法です。日ごろの練習は相当激しいですし、質も量も日本一でありたいと思っています。他と比較はできませんが、これ以上やれないというところまでやり続けて、その代表格が千田だと思っています。そこまでやっても試合で表現できるチャンスの巡ってこない選手の代表として彼は今日ピッチに立ちましたし、あれだけやれたのだから、やれないはずはないという思いがほとばしっていたと思います」と、日ごろの練習からの姿勢含めて称えた。
大学卒業後、ブラウブリッツ秋田で2017年から2022年までプレー。昨年東京Vに加入し、29歳にしてようやく掴んだJ1の舞台となったが、本人は「J3から始まってJ1を目指してやってきました。ただ、J1に出場して終わる選手になりたくないので、まだまだここから活躍していけるように頑張りたい」と力を込め、「今はかなり自信持ってやれている。まだまだシーズンは中盤にも行っていないので、1年通して最後はいいところに行けるように頑張ります」と、ここからのチームとしての浮上を誓っている。
2024年04月20日 22:17
バルセロナを率いるシャビ・エルナンデス監督が、レアル・マドリード戦への決意を語った。20日、スペイン紙『マルカ』が同監督のコメントを伝えている。
ここまで31試合を消化したラ・リーガで21勝7分3敗を記録し、勝ち点「70」の2位につけるバルセロナ。首位を走るレアル・マドリードからは8ポイント差をつけられているものの、現在リーグ戦では10戦無敗を維持しており、好調を保ちながら21日に行われる宿敵との“エル・クラシコ”へと臨む。
会見に出席したシャビ監督はレアル・マドリード戦について、「今シーズンで最も重要な試合だ」とコメント。「マドリードは強いし、世界最高のチームであるシティを退けた後ではなおさらだ。気分は最高潮に達するだろうし、相手はとても強いだろう」と17日に行われたマンチェスター・シティとのチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝セカンドレグを制した相手の勢いに警戒を示した。
また、自らが率いるバルセロナが準々決勝でCLから敗退となったことに対しては、「マインドを変えなければならない。先日の怒り、フラストレーション、無力感を自分たちのために変える必要がある。今週のCLを終え、私たちの前には強くて精神的に強化されたレアル・マドリードがいる」と切り替えの重要性を強調。さらに、「私たちはレアル・マドリードに並々ならぬ敬意を抱いている。偉大なチームと戦うために全力を尽くすつもりだ」と称賛を送りながら意気込みを述べている。
2024年04月20日 22:00
クラブの共同オーナーとなったジム・ラトクリフを中心に、マンチェスター・ユナイテッドは今夏に改革を予定していると考えられている。様々なビッグネームの獲得の噂も浮上しているが、指揮官エリック・テン・ハーグの去就も注目されている。
昨シーズンよりチームの指揮を執るテン・ハーグは1年目にリーグ戦3位、カラバオカップ優勝、FAカップ準優勝という結果を残し、今シーズンは優勝争いが期待されたが、現在はリーグ戦7位。CL出場圏内フィニッシュも厳しい状況になった。テン・ハーグ監督には批判も集まっており、新監督の噂も浮上しているが、ユナイテッドのレジェンド、ガリー・ネビル氏はFAカップのタイトルが進退に関係すると語った。
「彼らはシーズンの最後まで頑張ってFAカップで優勝する必要があるが、それは簡単ではないだろう。彼らは週末の試合に勝たなければならない。勝てなければシーズンは終わってしまうからだ。エリック・テン・ハーグは今シーズンに目を向けるべきで、そうすれば最初の2シーズンを2つのトロフィー(各シーズンに1つずつ)を手にして終えることができる。それは決して鼻で笑ってはいけないことだ」
「私たちが見ているリーグ戦のパフォーマンスや、ツイートなどについては、もう何も言うことはない。これまで何度も言ってきたことだ。しかし、言えることは、エリック・テン・ハグの将来はFAカップに大きく左右されるということだ。リーグ戦での活躍がなくなってしまったからね。彼らは変わるつもりはない。今我々が見ているのは、 選手たちがアウェイでスイッチを切っているように見えることがあるシーズンをどう終えるかということだ」(英『Sky Sports』より)
ネビル氏はとにかくFAカップを獲ることが現段階では何よりも大事だと語った。準決勝の相手はイングランドの実質2部であるチャンピオンシップに所属するコヴェントリーであり、普通に考えればユナイテッド優勢だ。しかし、準決勝はアウェイでの戦いとなり、油断はできない。まずは2年連続での決勝進出をユナイテッドは決められるか、注目だ。
2024年04月20日 21:50
プレミアリーグのアストン・ヴィラが、来季のチャンピオンズリーグ出場を見据えて、チェルシーの DFマルク・ククレジャと、アーセナルからレアル・ソシエダへレンタル移籍中のDFキーラン・ティアニーの獲得を狙っていると『TEAMTALK』が報道した。
2024年04月20日 21:30
元マンチェスター・ユナイテッドMFのバスティアン・シュバインシュタイガーが、マーカス・ラッシュフォードにマンUを去るよう促し、「より良いチームで彼を見たい」と『The Overlap』で語った。
シュバインシュタイガーは、2016年にルイ・ファン・ハールの下でラッシュフォードがトップチームに入ったとき、マンUに在籍していた。
ラッシュフォードはその後、マンUで約400試合に出場し、昨季は公式戦で30ゴールを挙げる活躍を見せ、高額な新契約を獲得した。しかし、今季のラッシュフォードは調子が上がらずマンUからの移籍が噂されている。そのことについてシュバインシュタイガーは次のように語っている。
「もし彼が違うチームでプレイすることになれば、彼のレベルももう少し上がるかもしれない。試合を決められる選手であることに変わりはないが、それをあまり見せないのは、内心では少しフラストレーションが溜まっているのかもしれない」
「誰かが彼に伝え、彼とコミュニケーションをとる必要がある。それがとても重要なんだ」
現在ラッシュフォードに対してキリアン・ムバッペの放出が濃厚とされているPSGが関心を持っているとされているが、ラッシュフォード自身はマンU残留を強調してきた。しかしながらマンUは今季のリーグ戦で現在7位で、監督のエリック・テン・ハーグを解任する可能性が取り沙汰されており、今夏にチームの再編が行われることが予想されている。その中で、首脳陣は今季不振にあえぐラッシュフォードを来季もチームの中核として構想に入れて考えているのか注目されるところだろう。
2024年04月20日 21:24
日本代表DF冨安健洋が所属するアーセナルは、チャンピオンズリーグ(CL)の準々決勝でバイエルンに2戦合計2−3で敗れた。
ヨズア・キミッヒの決勝ゴールでホームでのセカンドレグをモノにしたバイエルンのファンは試合後、最寄りの駅に向かう道で「帰りはアーセナルファンが静かでよかったぜ」と口々に話していた。たしかにすでにアウェーサポーターの姿はない。
アーセナルファンの試合前の熱気には相当なものがあった。街中でも、電車の中でも、高らかに歌うファンが多くみられた。スタジアムでもアウェー席からチームの勝利を願い続けていた。
ホームで行われたファーストレグで、アーセナルはバイエルンの右サイドに入ったドイツ代表FWレロイ・ザネを抑えきれずに苦しんだ。
ザネは恥骨結合炎に苦しみ、ここ最近はほぼトレーニングもできていない状態だったが、左SBスタメンで起用されたヤクブ・キビオルがたびたび突破を許し、2失点ともそのサイドから献上してしまった。
ここを修正しなければ、セカンドレグでも同じようなことが起こってしまう。アーセナルのミケル・アルテタ監督が送った刺客が冨安だった。対人戦での対処、ボールロストを察知した帰陣の速さにはさすがなものがある。空中戦での競り合いでも安定感を見せる。
16分に相手左サイドからのワイドなサイドチェンジへの対応が少しずれ、ザネに突破を許しかけたが、味方のブロックに救われる。その後は、ザネヘのパスを許さないポジショニングで攻撃の糸口を与えず、背後からの巧みなチェックでボールを奪取するシーンも目立った。
ハーフスペースに顔を出し、相手守備を自分に引き寄せて周囲の選手をフリーにさせるシーンも何度かあった。逆にそこからのポジションチェンジでスルスルと前線に顔を出し、パスを受けてクロスに持ち込む場面も。
アルテタ監督が試合後「まるでチェスマッチのような試合だった。お互いが相手のミスを待っているような前半だった。チームには大事なポジションで確かな秩序が必要だった」と振り返っている。冨安の起用はまさにそのための大事な一手だった。
どちらも相手の調子を消しながら慎重に試合を運ぶ神経戦。この日唯一のゴールが生まれたのは65分だった。右サイドからザネがドリブルで持ち込みセンタリング。逆サイドに流れたボールをラファエル・ゲレイロが拾い、一拍ためてから左足でクロス。ファーポストから猛然と飛び込んできたキミッヒがヘディングでゴールに叩き込んだ。アーセナルにとっては、最後の最後でマークがずれてしまったことが悔やまれる。
【動画】アンリが冨安の守備対応を批判! アーセナルの失点シーン
結果としてバイエルンが一枚上手だったが、冨安のパフォーマンスは上々だった。ザネにファーストレグほどチャンスを作らせなかった。このアタッカーが、ドイツの専門誌や地元紙からの採点で軒並み及第点止まりだったのがその証左だ。
「サイドバックの人材難に苦しんでいたバイエルンからしたら」と考えて、思い出した。そういえば今年の1月にバイエルンが冨安獲得に動いていたという話が出ていた。負傷者が続出したことに加えて、左SBのレギュラーだったカナダ代表アルフォンソ・デイビスは、移籍騒動が影響してか、本調子からほど遠い低調なパフォーマンスに終始していた。
最終ラインならどこでも高いレベルでプレーでき、戦術理解度が高く、秩序だったチームプレーが約束される。様々なオプションになりうる日本代表DFはまさにバイエルンにとって必要な選手だったはず。
結果として、バイエルンはトッテナムからエリック・ダイアー、ガラタサライからサシャ・ボエを獲得した。ただ3000万ユーロもの投資をして補強した後者は左大腿筋損傷で長期離脱。それ以前も不安定なプレーの連続でファンをがっかりさせていた。
もしかしたら、アーセナル戦を終えてバイエルンの首脳陣は、「レンタルでもトミヤスの獲得にもっと本腰入れて動いていれば...」と悔やんでいるかもしれない。
取材・文●中野吉之伴
2024年04月20日 21:00
リヴァプールのレジェンドであるジェイミー・キャラガー氏は、前節アストン・ヴィラに敗戦し首位をマンチェスター・シティに明け渡し、CLもラウンド8で敗退してしまったアーセナルついて英『The Telegraph』のコラムにて言及した。
キャラガーは今シーズンもタイトルを逃してしまう可能性もあるアーセナルについて、あと一歩でメジャータイトルに届かなかったマウリシオ・ポチェッティーノが率いていた時代のトッテナムのようになる危険性があると語った。
「ミケル・アルテタ率いるアーセナルはマウリシオ・ポチェッティーノ率いるスパーズになる危険性がある。もう少しで偉大になれると称賛されるという面でね。スパーズ時代のポチェッティーノと同じように、アーセナルを挑戦者に仕立て上げたアルテタが、失敗した場合の批判よりも尊敬と称賛に値すると言うのは、称賛とは言えないほどひどいものだ」
ポチェッティーノは2014年から2019年までトッテナムを指揮したが、2015-16、2017-18シーズンは3位、2016-17シーズンは2位とプレミアリーグタイトル争いを戦った。さらに2018-19シーズンにはCLファイナル進出まで行ったが、リヴァプールに敗れ、あと一歩のところでタイトルに手が届かなかった。
アーセナルが今シーズンもあと一歩のところでタイトルを逃すことをキャラガーは懸念している。また次のステップに進むために「アーセナルは今、ライスのような選手を攻撃陣に必要としている」と、足りない部分も指摘しており、トップクラスのストライカーが加入すればチームは次のレベルに進めると考えているようだ。
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冨安がUCL準々決勝の舞台へ
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アーセナルの冨安健洋がバイエルンとの #UEFAチャンピオンズリーグ 準々決勝2nd legで先発出場を果たした
ベスト8の舞台に立ったのは日本人史上6人目の快挙。攻守に安定したプレーを披露した
バイエルン vs アーセナルhttps://t.co/WgKLe9wTCj pic.twitter.com/1HwryOlC7Y— WOWOWサッカー (@wowow_soccer) April 18, 2024
2024年04月20日 20:55
バルセロナに所属するデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンが来シーズンの残留を明言した。
2024年04月20日 20:30
元バルセロナでブラジル代表としてW杯を制覇した経験も持つレジェンド、リバウド氏が英ブックメーカー『Betfair』のコラム内でバルサの次期監督候補にジョゼ・モウリーニョ氏の名を挙げた。
このスペインのビッグクラブは、シャビ・エルナンデス監督が今シーズン終了とともに退任する意向を持っていることから、後任への関心が高まっている。会長のジョアン・ラポルタ氏が彼にチームに残ることを説得しているとも言われているが、どうなるかはまだわからない。
この古巣の現状を受けて、リバウド氏は自身のコラムの中で、マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督のバルセロナ復帰待望論がごく一部で持ち上がっていることに関して「グアルディオラがすぐにバルセロナに加わるとは思わない。唯一の現実的なチャンスは、彼が家に戻って家族生活をもっと楽しみたい時だろう」と言及した。そして、それよりも「モウリーニョ氏の就任の可能性の方が高い」と述べ、「それがバルセロナにとって素晴らしい契約になる」とまで語った。
リバウド氏はその理由を「彼はスペインリーグ、チャンピオンズリーグを知っており、豊富な経験を持っている。これまで勝ちを収め続けてきた名将だ」とその実績を強調。事実、ポルトを指揮し、2003-04シーズンCLを制覇して名を挙げてから、チェルシー、インテル、レアル・マドリード、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム・ホットスパー、ローマと強豪クラブにいくつもの勝利を与えてきた。
しかし元レアルの監督だったことから、熱狂的なファンの間では拒否反応が出ることは予測される。リバウド氏は最後に「ライバルチームでプレイしたり監督したりした選手やコーチを受け入れないファンがたくさんいる。しかしジョゼ・モウリーニョはすでにサー・ボビー・ロブソンとともにバルセロナに在籍しており、彼は素晴らしい人物だ」とその批判が正当性を持たないこと、またバルセロナにとってこの選択がマイナスではないことを示唆した。
果たして来シーズン、モウリーニョ氏がバルセロナを指揮する姿が見られるだろうか。動向に注目したい。
2024年04月20日 20:00
リヴァプールに所属するイングランド代表DFトレント・アレクサンダー・アーノルドはマンチェスター・シティとのタイトル争いではミスは許されないと語った。
現在首位に立つのが4連覇を目指すシティだ。2位にアーセナル、そして3位にリヴァプールという並びだ。前節はシティが勝利した一方、アーセナルとリヴァプールが敗戦したことで、3位だったシティが首位に躍り出た。首位シティと両チームの勝ち点差は2しかないため、まだ逆転は可能だ。しかしA・アーノルドはシティとのシーズン終盤のタイトル争い難しさを語った。
「アーセナルはそれを経験しており、我々も2、3回経験しているが、マン・シティとのタイトル争いに参加すると、彼らはボーダーライン上で完璧だ。失敗やミスは許されない。もし彼らより優位に立つと、彼らはその瞬間にまばたきをすることもない。彼らは弱々しく見えない。よくできたマシーンだ」
「それが彼らのやり方であり、彼らはカチッとハマり、止めることはできない。残り6試合でこのアドバンテージを彼らに与えることは、彼らにタイトルを手渡すようなものなんだ。私たちにできることは、誰かが私たちに恩恵を与えて、得失点差を広げることを祈ることだけだ。残り6試合が残っているが、あっという間だ。我々の目標は全試合に勝つことだ。それが我々にできるすべてであり、それを最大限に活用しようとすることだ」
「 難しいだろうが、ここ数週間、リーグ優勝のオッズやパーセンテージが、たった1つの結果で変動しているのを私は見てきた。プレミアリーグでは何が起こっても不思議ではない。彼らはスカッドを揃えた素晴らしいチームだし、素晴らしい監督もいる。彼らが優勝しないとは考えにくい。プレミアリーグでは奇妙なことが起きている」(英『Sky Sports』より)
シティはペップ・グアルディオラが監督に就任後、幾度となくリーグタイトルを獲得してきたが、その要因の1つはシーズン終盤の強さだ。A・アーノルドは2018-19、2021-22シーズンに勝ち点差1でシティに優勝を譲った経験もあるため、余計にこの終盤にシティが首位に立つことの厄介さを知っているのかもしれない。
とはいえ、まだ勝ち点差は2であり、逆転の可能性も十分にある。今節はシティはFAカップ準決勝があるため試合は延期となっているが、アーセナルとリヴァプールは共に試合を控えている。シティにプレッシャーをかけるためにも絶対に勝利が必要な試合となる。
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猛攻必須のリヴァプールが開始直後に先制
奇跡の大逆転となったのか…!?
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アタランタリヴァプール
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2024年04月20日 20:00
坂元達裕が所属するイングランド2部コヴェントリー・シティがFAカップで好調だ。
21日にウェンブリー・スタジアムで開催される準決勝では、名門マンチェスター・ユナイテッドと対戦。この大一番で坂元の負傷欠場が大変残念である。
その準決勝を目前にしたタイミングで、クラブは“伝説ユニフォーム”の復刻版を発売した。Coventry City 1987 FA Cup Final Retro Jersey
コヴェントリー・シティ 1987 FAカップ ファイナル 復刻レトロユニフォーム
コヴェントリーは1986-87シーズンのFAカップで初優勝を遂げたが、その決勝戦で着用したユニフォームが今回復刻版として登場した。ユナイテッドとの準決勝前という、ある意味では最高のタイミングといえる。
ユニ・デザインはもちろん、胸スポンサーロゴ「GRANADA BINGO」までしっかりと再現し、コアなファンも納得の仕上がりとなった。
1986-87シーズン当時のキットサプライヤーはTriple S Sportだったが、今回のレトロユニフォームはイングランドの復刻版専門ブランドScore Drawが手掛けている。コヴェントリー公認のブランドだ。
右胸にはトロフィーを囲むようにして“FA Cup Final Wembley 1987”を刺繍するが、これはオリジナルと同じ仕様。
まるで優勝記念のようなFinal刺繍のユニフォームを着た87年のチームは、決勝戦でトッテナムホットスパーを撃破して歴史的な初優勝を成し遂げる。
準決勝で延長の末にリーズ・ユナイテッドを退けたコヴェントリーは、1987年5月16日にウェンブリー・スタジアムで行われた決勝戦でトッテナムと対戦。
試合はトッテナムがリードしコヴェントリーが追いつくという展開で進むが、2-2で迎えた延長6分のトッテナムのオウンゴールで、ついにコヴェントリーが初めてリードを奪う。結局試合はそのまま3-2で終了となり、コヴェントリーが悲願の初優勝を達成した。
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クラブとファンにとっては伝説の優勝ユニフォームの復刻版。クラブのオンラインストアで先行販売するも完売となり、現在は実店舗のクラブストアのみで販売されている(在庫の有無については不明)。
なお、仮に21日の準決勝でユナイテッドに勝利した場合、決勝でコヴェントリーを待ち受けるのはマンチェスター・シティかチェルシーのいずれか。準決勝もう一つのカードは20日に行われる。