2023年03月29日 17:54
選抜高校野球大会第10日の29日、準々決勝の第2試合で、二回1死満塁から中前へ先制適時打を浴びた広陵(広島)先発の3年生左腕倉重。 甲子園初先発で力が入り、制球が定まらない。なおも満塁のピンチに仲間から「表情が硬い」と声がかかった。「打たれたらどうしようという弱気の気持ちだったが、開き直った」。専大松戸(千葉)打線の後続を何とか抑えて最少失点で切り抜けた。その裏、味方が一挙6得点。中井監督は「1点で抑えてくれた。流れをこっちにもってきてくれた」と粘りの投球を褒めた。 三回以降は立ち直った。181センチの長身と腕の長さを生かした角度のあるストレートを低めに集め、変化球も右打者へはチェンジアップ、左へはスライダーを有効に使った。七回途中まで5安打2失点。9−2の快勝に導き「点を取ってくれたので楽に投げられた」と笑顔で話した。背番号は10。1番を背負う2年生の高尾は2、3回戦で先発し、17イニングを2失点(自責は0)と好投した。「響(高尾)はすごい」と倉重。ただ「マウンドに立った投手がエース」と競争に負けるつもりはない。高尾は昨秋の広島大会後に故障。中国大会は全4試合に倉重が先発し、優勝に導いた。中井監督は「倉重のおかげで甲子園出場をつかんだといっていい」と厚い信頼を寄せる。上級生の意地を見せた倉重は「準決勝、決勝は投手力が大事になってくる」。登板の準備はいつでもできている。(鮫島敬三)
2024年04月19日 21:31
「阪神7−0中日」(19日、甲子園球場)
今季初の4連勝で貯金1とした阪神・岡田彰布監督は「もう今年初めてですね、こんなゲーム」と白い歯をこぼした。
打線が2試合連続の2桁安打をマークし、今季最多タイの7得点。4番・大山にも待望の今季初アーチが飛び出した。「昨日2桁(安打)いったんで吹っ切れたと。きょうはホームランもあり、つなぎもあり、本当にいい攻撃だった」と目を細めた指揮官。主砲の一発に「もう出ますよ、やっぱり。それが遅かっただけで。フリーバッティングを見ててもね。本人が気持ち的にも吹っ切れて打席立てるんじゃないですかね」と語った。
三回には森下が4号ソロを放ち、11試合ぶりに3得点以上をマーク。「ずっと2点が続いてたんで、ベンチで『おーっ、3点目入った』って言ってたんで」と明かした指揮官。先発の青柳は6回無失点で今季初勝利を挙げ「青柳は打線との兼ね合いもあったしね。きょうは序盤で点を取ったので。ボールのキレは全然大丈夫と思います」と語り、九回に門別を投入したことには「甲子園初めてなんですよね。五回くらいから九回は門別でいこうと言ってた」と明かしていた。
2024年04月19日 21:23
○ 西武 5 − 4 楽天 ●
<4回戦・ベルーナドーム>
“モノノフ”の西武・岸潤一郎が19日、先制本塁打を含む2安打1打点の活躍で勝利に貢献した。
ももいろクローバーZ・玉井詩織推しのモノノフを公言する男が、7連敗中の嫌な流れを吹き飛ばした。自身の登場曲ももいろクローバーZの『走れ!-ZZver』が流れる中迎えた初回の第1打席、「手応えは本当に良かったんですけど、長谷川信哉がカウント3-2まで粘ってくれて球を見られたので、しっかり対応する事が出来ました」と、楽天先発・早川隆久が1ストライクから投じた148キロのストレートをレフトスタンド中段に第2号ソロ。
岸は続く3回の第2打席も「ホームラン打った後は謙虚にいけたので、良かったです」と、ライト前に運び、マルチ安打を達成した。西武の外野陣は熾烈なレギュラー争いが続いている。「レギュラーは決まってないですけど、外野手全員でチームの勝利に貢献できるように頑張っていきたいと思います」。
また、チームも岸の活躍で連敗を7に止めた。「7連敗していて多少暗い部分はあったと思うんですけど、本当今日吹っ切れて良かったと思います。ファンの皆さま勝利をお待たせしたので、しっかり今日勝ち切って勝利を届けられた事が嬉しいです」と喜び、「しっかりまた連勝していけるように頑張りますので応援よろしくお願いします」とお願いした。
(取材=ニッポン放送アナウンサー・大泉健斗)
2024年04月19日 21:19
○ ヤクルト 4 − 3 DeNA ●
<4回戦・神宮>
DeNAは逆転負けで今季最長の5連敗。これで直近9試合で8敗目となり、ヤクルトと入れ替わり最下位に転落した。
DeNA打線は3回、1番・度会、3番・佐野の安打で二死一、二塁とし、4番・牧が右翼線に落ちる2点適時二塁打を放ち先制。1点差に迫られた5回も佐野のマルチ安打となる右前打などで一死一、三塁とし、牧の右犠飛で再び2点リードとした。
先発の東は5回まで2失点と粘り勝利投手の権利を得たが、6回に3番・オスナに同点ソロを浴び6回7安打3失点で降板。8回は3番手の伊勢が4番の村上に勝ち越しソロを浴び、伊勢は今季初黒星を喫した。
2024年04月19日 21:14
「ヤクルト4−3DeNA」(19日、神宮球場)
DeNAは逆転負けを喫し、今季初の5連敗で最下位転落。
2024年04月19日 21:14
「ヤクルト4−3DeNA」(19日、神宮球場)
前夜に今季最多の15安打11得点と大勝して帰ってきた本拠地での一戦。この日もオスナ、村上のアベック弾が飛び出した。
自身初の開幕投手を任されたものの、ここまで勝ち星がないサイスニードが先発マウンドへ。強い風が吹き込んだ神宮で三回、不運な安打に泣いた。2死一、二塁のピンチを背負うと、DeNAの4番・牧の打球は二塁と右翼の間に落ちるポテンヒットに。これが2点適時二塁打となって、思わぬ形で2点を失った。
さらに五回にも牧の犠飛で失点。5回5安打3失点で降板となり、「もう少し粘り強く長いイニングを投げないといけなかった」と唇をかんだ。
何とか援護したい打線は、三回に塩見が14試合ぶりの打点を挙げる適時打を記録。五回にも犠飛を放つなど、昨季投手二冠のDeNA・東をジワリジワリと追い詰めて、1点差まで詰め寄った。
すると六回だ。先頭で打席に入ったオスナが、高めの直球を捉えた。打球は左翼席まで伸び、2試合連発となる同点4号ソロ。18日の中日戦(バンテリンドーム)では“サイクル超え”となる2本の本塁打を放つなど6打点の大暴れ。本拠地に戻った移動ゲームでも好調を落とさない打棒で、チームを鼓舞した。
そして八回、先頭で打席に向かった村上が2ストライクからの3球目をフルスイング。打った瞬間の打球は右中間席中段まで運ぶ勝ち越しの3号ソロを放った。村上の本拠地・神宮でのアーチは今季初めて。2試合連発と令和の三冠王も乗ってきた。
チームはこれで連勝。DeNAと代わって最下位を脱出した。
2024年04月19日 21:13
「阪神7−0中日」(19日、甲子園球場)
中日が完封負けで開幕カード以来の連敗を喫した。
先発のメヒアが誤算だった。二回に連打と四球で無死満塁のピンチを招くと、木浪に先制適時打、青柳に犠飛を許して2失点。三回には森下に一発を被弾し、四回は死球からピンチを広げて近本に適時打を浴びた。4回4失点でKOと今季初めて5回を持たずにマウンドを降り「今日は相手チームに攻略されてしまった…」とコメント。試合の主導権を相手に渡した。
打線は中田翔がスタメン外となる中、決定機を生かせなかった。二回には1死二、三塁の好機を作りながらも、村松が高めの直球で空振り三振。続くロドリゲスも遊ゴロに倒れ、先制点を奪うことができなかった。直後に先制を許す悪循環の展開。リリーフ陣も打ち込まれ、低迷していた阪神打線を目覚めさせる形となった。
10勝一番乗りを果たしてからまさかの連敗で貯金4。昨季王者・阪神が1・5ゲーム差まで迫ってきた。
2024年04月19日 21:12
「阪神7−0中日」(19日、甲子園球場)
阪神が首位・中日に完封勝利。引き分けを挟んで4連勝を飾り、今季初の貯金1とした。
序盤から流れをつかんだ。二回に、大山と佐藤輝の連打、ノイジーの四球で無死満塁の絶好機をつくると、1死から木浪が先制の右前適時打を放ち1点を先制。さらに続く青柳が自らを援護する右犠飛を放ち、2点を先取した。
この試合まで球団ワーストタイの10試合連続2得点以下だった阪神だが、森下が“呪縛”を解いた。三回1死から、リーグ1位を維持する4号の左越えソロをマーク。貴重な追加点を奪って打線を活気づけた。
四回にも近本の適時打で1点を追加し、勢いは止まらない。五回1死では、大山が今季75打席目にして待望の1号ソロをバックスクリーンへ。自己ワーストを更新していたノーアーチ記録に終止符を打った。八回には中野の2点二塁打でダメ押しし、2試合連続の2桁安打と打線の状態が上向きつつある。
先発の青柳は二回に1死二、三塁のピンチをしのぐと、直後の攻撃では自らのバットで犠飛を放って貴重な追加点をたたき出した。以降は打線の援護をバックに6回無失点、7奪三振と好投。今季4試合目の登板でようやく1勝目をつかんだ。
お立ち台に立った右腕は「やっと勝てました」と安どの表情。「僕自身、初の甲子園だったので絶対に勝ちたいと思ってマウンドに上がった。先週は勝つことができなくて2失点しましたし、ゼロでかえることだけを考えて」と語り、「野手がいいプレーをしてくれて6回を投げきることができました」とチームメートに感謝した。
チームは今季初の4連勝で待望の貯金生活に突入。首位・中日とは1・5ゲーム差へと迫った。岡田監督は「もう今年初めてですね、こんなゲーム」とニンマリ。開幕からなかなか状態が上がってこなかった昨季王者が、苦しい期間を乗り越え本来の姿を取り戻しつつある。
2024年04月19日 21:09
○ 日本ハム 4x − 3 ロッテ ●
<4回戦・エスコンF>
ロッテは今季初のサヨナラ負け。
2024年04月19日 21:03
○ 日本ハム 4x − 3 ロッテ ●
<4回戦・エスコンF>
日本ハムは今季2度目のサヨナラ勝ち。引き分けを挟み2連勝とし、貯金を再び1とした。
日本ハム打線は1−3と2点を追う7回、6番・レイエスが特大の左越え2号ソロを放ち1点差。なおも二死一塁で9番・水野が適時三塁打を右翼線へ運び、一走・上川畑が同点のホームに滑り込んだ。
同点で迎えた9回は先頭の7番・清宮が、今季初安打となる右翼線二塁打でチャンスメイク。そのあと一死満塁となり、代打・加藤豪が押し出し四球を選んだ。
先発の伊藤は1点リードの3回、ロッテの3番・ポランコに右越え2ランを浴び逆転を許すと、7回は6番・山口に特大の左越えソロを浴び3失点目。それでも7回6安打3失点と試合は作った。同点の7回以降は河野と金村が踏ん張り無失点リレー。開幕から8試合連続無失点とした金村は今季初白星を手にした。
2024年04月19日 21:02
「日本ハム4−3ロッテ」(19日、エスコンフィールド)
ロッテは試合を優位に進めながらも終盤に追いつかれ、今季初のサヨナラ負け。今季初の4連勝を逃した。
3−3で迎えた九回、4番手の横山が先頭・清宮に二塁打を献上。ベンチは満塁策を選択したが、最後は1死満塁から痛恨の押し出し四球で決勝点を与えた。
打線は0−1の四回1死から、この日左太ももの張りから復帰した藤岡が、左前打で出塁。続くポランコは右翼席へ逆転の3号2ランを放ち、チャンスをものにした。
2−1の七回1死からは山口が開幕から70打席目にして待望の1発。左翼スタンド上段まで届く特大アーチを描いた。
先発のメルセデスは6回3安打1失点と好投し、試合のリズムを作った。
だが、七回に2番手で登板した八木が1死からレイエスに左翼席へのソロを浴びると、2死から上川畑には中前打。さらに続く水野には右翼へ同点の適時三塁打を許し、流れを相手に渡した。
2024年04月19日 20:59
「日本ハム4−3ロッテ」(19日、エスコンフィールド)
日本ハムが今季2度目のサヨナラ勝ち。今季2度目の2連勝で、再び貯金を1とした。
3−3で迎えた九回、この日1軍昇格した先頭の清宮がロッテの4番手・横山から今季初安打となる二塁打で出塁。上川畑の犠打と連続敬遠四球で満塁とし、代打・加藤豪が押し出し四球を選んだ。
2点を追う七回には、ロッテ2番手・八木を攻めて同点に追いついた。
1死からレイエスが左翼席上段に飛び込む特大の2号ソロ。「本当に嬉しいです。長い間打てていなかったので、久しぶりに打てて良かったです」。開幕戦以来の1発で1点差とした。さらに2死一塁から水野が左翼へ同点三塁打を放った。
先発の伊藤は7回6安打3失点。先制した直後の四回にポランコに逆転2ランを被弾。七回にも山口にソロを浴びた。
「点を取ってもらった後に、失点してしまったのが反省点です。7回に山口選手に打たれたホームランがもったいなかった。タイムリーこそ打たれていないですが、エスコンでの前回登板(ライオンズ戦)でもホームランを打たれていて、一発の失点が多いのが課題です」。七回の味方の反撃をベンチで応援。同点劇に拍手を送っていた。
2024年04月19日 20:48
「西武5−4楽天」(19日、ベルーナドーム)
楽天は終盤の反撃及ばず3連敗で再び単独最下位に転落。
2024年04月19日 20:35
「日本ハム−ロッテ」(19日、エスコンフィールド)
日本ハムの伊藤が7回で降板した。被安打6、2本塁打を浴びて、3失点。勝敗はつかなかった。
先制した直後の四回にポランコに逆転2ランを被弾。七回にも山口にソロを浴びた。その裏の味方の反撃をベンチで応援。同点劇に拍手を送った。
伊藤は「点を取ってもらった後に、失点してしまったのが反省点です。7回に山口選手に打たれたホームランがもったいなかった。タイムリーこそ打たれていないですが、エスコンでの前回登板(ライオンズ戦)でもホームランを打たれていて、一発の失点が多いのが課題です」とコメントした。
2024年04月19日 20:33
プロ野球は19日、各地で6試合が行われ、ホームランが多く飛び出す展開となった。1日で計13発は今季最多で、2桁アーチも初だ。
甲子園球場で行われた阪神−中日戦では阪神・森下がリーグトップとなる4号ソロを放ち、大山が開幕から75打席目にして待望の初アーチが飛び出した。神宮球場でのヤクルト−DeNA戦ではオスナと村上がともに2試合連続アーチを放って勝利した。
パ・リーグは3試合ともアーチが乱れ飛ぶ展開に。ペイペイドームで行われたソフトバンク−オリックス戦では両軍4発が飛び出した。ソフトバンクは山川に近藤、オリックスは頓宮とセデーニョが一発を放った。
ベルーナドームでの西武−楽天戦は岸と岡島が一発を放ち、1点差の接戦を西武がものにした。エスコンフィールドでの日本ハム−ロッテ戦は日本ハム・レイエスに一発が飛び出したが、負けじとロッテもポランコ、そして山口に今季初アーチ。最後は押し出し四球で日本ハムがサヨナラ勝ちを果たした。
今季は開幕からアーチが飛び出すことはなく、4月3日に6試合が行われた際の8本塁打が最多。18日までセ・リーグは阪神の10本がチーム最多。パ・リーグはソフトバンクと西武がそれぞれ9本ずつでトップと、2桁アーチに届いていたチームがなかった。
それだけにXでは「さすがにホームラン出過ぎ」「球に球変わったの?」「ホームラン出過ぎなのに波に乗れてない」「ホームラン出過ぎ楽しい」といった反響の声が相次いでいた。
2024年04月19日 20:30
日本ハム-ロッテ戦で黒ユニかぶる「珍事」…前カードのソフトバンク戦でも発生
■日本ハム ー ロッテ(19日・エスコンフィールド)
19日にエスコンフィールド北海道で行われた日本ハム-ロッテ戦で、再び「黒かぶり」が発生した。日本ハムは新球場1周年を記念した黒ベースのユニホームを着用。ロッテのビジターユニホームも黒、審判の服も黒とかぶりが発生した。16、17日に同球場で行われたソフトバンク戦に続き、2カード続けての事態に、SNSも「今日もユニフォームが黒対黒なんですね」と反応した。
日本ハムは4月に本拠地で開催する試合を「エスコンフィールド北海道1周年シリーズ」と銘し、オリジナルユニホームを着用している。黒をベースに青のラインが入ったデザインで、胸元には「FIGHTERS」と記載されている。
「黒ずくめ」のグラウンドに、ファンからは「黒ユニでややこしいな」「ハムさんも黒ユニ、ロッテちゃんも黒ユニ」「ズボンの色違うから丸かぶりでないからOKなのかな」とのコメントが集中。野球以外の面でも注目を集めることに成功している。(Full-Count編集部)