2023年05月26日 13:39
◆女子プロゴルフツアー リゾートトラストレディス 第2日(26日、静岡・グランディ浜名湖GC、6500ヤード、パー72) 首位と2打差の6位から出た佐久間朱莉(大東建託)が7バーディー、ボギーなしの猛チャージを見せた。トーナメントコースレコードに並ぶ65でホールアウトした。通算11アンダーとし、暫定首位に立った。 イン(10番)スタートのこの日、パー3の12番で最初のバーディーを奪った。18番では7メートルのパットを沈めるなど「チャンスにつけたところが入った」。最終9番パー5では3打目をグリーンへ外し、奥にこぼれた。ボギーになりそうなピンチだったが「いいアプローチ」でパーセーブ。予選2日間の目標だった2ケタアンダーに乗せ「完璧だった」と自画自賛した。 前日は午後スタートで強風の吹く中でのラウンドだった。午前7時10分開始のこの日は「風が昨日に比べて易しかった」と天候にも恵まれた。埼玉・川越市出身で「小さいときから河川敷で、風の強い中、ゴルフをしていて」慣れている。 会場の浜松と同じく地元もウナギが有名。「今日食べに行こうと思っている」と暑さと強風を乗り切るために、スタミナをつける。師匠である男子ツアー歴代最多94勝の尾崎将司に「優勝報告がしたい」という20歳。決勝Rでも強風を攻略して、師匠に吉報を届ける。
2024年09月18日 08:00
コースには、ドライバーでは入りやすい左右のOBを避けたり、アイアンでは高い球や低い球を打つ必要があるときが出てくる。
それをダウンスイングで打ち分けようとする人が多いが、真のポイントはフォローにあった! 状況1:右に飛ばしたくない@ドライバー 軌道はインサイド・イン
高い位置から下ろすとカット軌道になるのでNG。低い位置でのイン・トゥ・イン軌道はフェースがターンしやすい
右サイドに池やOBがあって絶対に右には曲げたくないホールはどうやって打つのか?
クロスに狙うことでリストターンの意識が強くなる。右手のひらを体のうしろに向ければ、フェースは90度ターンする。
前腕をやわらかく使う
前腕に力が入りすぎているとフェースターンができない。前腕をやわらかく使うとフォローでグリップエンドがお腹を向く
リストターンができないとフェースは開く
インパクトからフォローにかけて手首の形をキープして打とうとすると、フェースが開いて右に飛ぶ リストターンしたあとに体を回していく 「スクエアフェースをキープ」はNG!
手首を使ってフェースを返すイメージでOK。リストターンしたあとに体が回れば手打ちにならない ダウンスイングを変えると引っかける
右に打ちたくないときは、ティーイングエリアの左に立つ人が多いのですが、じつは逆。右サイドに立ってクロスに狙ったほうが、右に曲がるリスクを避けられます。 クロスに狙うことで左に振りやすい
右サイドのギリギリに立って左を狙うと、フォローを左に振り抜くのでフェースターンがしやすい。左や中央に立つとスライスしやすい(×)
その理由はクロスに狙うことでフォローを左に振る意識が強くなるから。スライス回転がかかると右に曲がってしまうので、フォローではフェースを90度ターンさせてドロー回転をかけることがポイントです。
ダウンスイングでフェースを返すとヒッカケが出ますが、フォローだとゆるやかなドローになります。
いかがでしたか? 右に打ちたくないときは、右サイドに立ってクロスに狙いましょう!
レッスン=伊藤良輔
●いとう・りょうすけ/1995年生まれ。4年間のレッスン活動をで、PGAティーチングプロの資格を取得。今年からK'sIslandGolfAcademyのインストラクターになった。
構成=野中真一
写真=田中宏幸
協力=日神グループ平川CC
2024年09月18日 07:00
アマチュアの2大ミス「スライス・フック」の克服のための基本から、曲がり方のタイプ別まで、「なぜ曲がる?」「どうやって直す」を徹底レッスン。
狙ったターゲットに真っすぐ飛ばせるゴルファーになる! 持ち球と反対に曲がる打球は大ケガのもと!“逆球防止”レッスン いつもとは逆方向に曲がる〝逆球〞が出てしまう人は100% 近くいた。
逆球は突発的に出ますが、ホールロケショーンを見て「ここは絶対に逆球だけは打たない」とマネジメントするのもスコアアップにつながります。持ち球なりならOK。逆球だけはNGとジャッジしたら、打つ前の素振りで逆球を防いでください。
スライサーは、バックスイングでうまく右サイドに乗れないとフックが出やすくなってしまう。そこで前出のフェード習得と同じように、フォロー側からスタートするステップ素振りを行ないましょう。
フッカーのスライスは、切り返しでのスライドと右サイドのサイドベントが強くなりすぎると出やすくなるので、左ワキにグリップを当てる素振りで逆球を防ぐ動きを予習しましょう。 スライサーのフック防止素振り:体重をしっかり右に乗せてから左に移す
「両足を閉じて」「フォローから右足を右に踏み出しながら振りはじめ」「トップからフィニッシュまで振り切る」素振りを行ない、左右へしっかり体重移動をする感覚をつかんでから打つ
トップまでに体重が右サイドに乗らず、反対にダウンスイングで右に乗ってしまう「リバース」になるとフックが出てしまう フッカーのスライス防止:左ワキ腹に当てたシャフトを離さない
クラブを短く持って右ワキ腹に当てたら、腰から肩の振り幅でできるだけクラブを速く振る。
体が「く」の字に曲がるとグリップが離れてしまう(×)。グリップが右ワキ腹についたままで、胸と左股関節を結んだラインが地面と垂直になるのが○
切り返しからインパクトにかけて左へのスライドとサイドベントが強く、体が「く」の字に曲がるとスライスが出てしまう
いかがでしたか? 解説した体重移動と体の動きを参考にして、レッスンを行ってみてください!
目澤秀憲
●めざわ・ひでのり/1991年生まれ、東京都出身。河本力、桂川有人、金子駆大、永峰咲希、阿部未悠らと契約するツアープロコーチ。
最新のスイングと理論を学び続け、個々の能力やスイングに合わせた指導法に定評があり、選手からの信頼も厚く、勝利や好成績に貢献。桂川と阿部は、今季優勝を果たした。
写真=田中宏幸
協力=ザ・カントリークラブ・ジャパン、取手桜が丘ゴルフクラブ(アコーディア・ゴルフ)
2024年09月18日 06:00
今回は、昨シーズン優勝した選手や優勝目前までいった今季も活躍が期待できそうな選手をピックアップ!
そんな選手たちから飛距離や方向性アップの技術を学んでいく。 両腕の三角形をキープする「デシャンボー型」で飛ばす! 【Point】ハーフウェイバックで両ヒジを曲げないから腕の三角形がキープできる(❹)
昨シーズンは国内メジャーで優勝して、賞金ランキング6位に入った平田憲聖選手は今シーズンの賞金王候補の一人としても注目されています。
スイングの特徴は腕や手首の動きをほとんど使っていないこと。アドレス(❶)からバックスイング(❷)、そしてダウンスイング(❺)からフォロー(❻)まで両腕の三角形がほとんど崩れていません。
完璧なボディターン型のスイングで、タイプとしてはブライソン・デシャンボー選手に近いです。腕を使いながらも三角形のイメージが強いおかげで安定したスイングになっています。 【Point】インパクトからフォローで頭はセンターにあり体だけを回している(❻)
また、ボディターン型でありながら左右の体重移動が少ないため、方向性も安定しています。スイング中は頭の位置がほとんど動かずに「筒の中」に入ったまま体を回転させているイメージです。ダウンスイングで右に倒れたり、体が突っ込んだりすることがありません。「筒の中」で打つ感覚はアマチュアのみなさんにもマネしてもらいたいポイントです。
アマチュアはダウンスイング以降に体がセンターからズレやすいので、トップで3秒止まってから打つ練習がオススメです。
平田憲聖
●ひらた・けんせい / 2000年生まれ、大阪府出身。170cm、70kg。23年はミズノオープンでプロ初優勝を果たし、日本プロゴルフ選手権で2勝目を挙げた。賞金ランキングは6位。ELECOM所属。 意図的にシャットに上げてフェースを返さないドロー! 【Point】ハーフウェイバックでフェースが45度くらいクローズになっている(❹)
3年連続で賞金ランキングトップ25位以内に入った片岡尚之選手。安定した成績を残しているようにみえますが、昨年は開幕から5試合連続で予選落ちする苦しいスタートでした。そこから賞金ランキング19位に入るまで復活できた要因は、元々はフェードヒッターでしたが、ドローボールを打つ新スイングがうまくいったからだと思います。
片岡選手の場合、フェースを返して打つドローボールではありません。バックスイングではフェースを閉じたままシャットに上げて(❷)、トップではフェースが真上を向いています(❸)。そのトップからフェースを閉じたままダウンスイングに入っていて、無理にフェースを返していません。それでも、ドローボールが打てるのはヘッド軌道をインサイド・アウトにしているからです(❺)。 【Point】インサイド・アウト軌道はヘッドが低空軌道でレベルブローに近くなる(❻)
最近のドローヒッターは片岡選手のようにフェースローテーションが少なめの選手が多いです。アマチュアはバックスイングでフェースを開いて、ダウンスイングでフェースを閉じるので弾道が不安定になりやすい。片岡選手のようなシャットフェースを意識すると安定したドローボールが打てます。
片岡尚之
●かたおか・なおゆき / 1997年生まれ、北海道出身。171cm、67kg。21年のジャパンプレーヤーズ選手権で初優勝を飾る。23年はセガサミーカップで2位タイ、フジサンケイクラシックで2位に入った。CS technologies所属。 体とヘッドの距離を離して捻転差を深くする! 胸を右に向けて上半身の開きを抑えている
レギュラーツアー本格参戦2年目の昨年は、7試合でトップ10に入って、最終戦にも出場。まだツアー優勝経験はありませんが、賞金ランキング12位に入った吉田泰基選手の武器は、ドライバーショットの精度です。平均飛距離とフェアウェイキープを合わせたトータルドライビングは8位に入っています。
スイングの特徴としてはバックスイングで右ヒジを曲げるタイミングが遅くて、右腕を伸ばしたまま体から遠くにヘッドを上げています。ヘッドを遠くに動かすことで遠心力も大きくなって体が深く回る。トップでは、上半身と下半身の捻転差が大きくなる理想的な姿勢になっています(❹)。
ダウンスイングからインパクト、フォローにかけて注目してほしいのは頭の位置です。吉田選手は頭を右に残したまま、腕を走らせているので、頭と腕が引っ張り合う力によってヘッドスピードを上げています。ダウンスイングでは胸をボールの右方向に向けて、フォローでは視線が真下を向いていることで上半身の開きを抑えています(❺ ❻)。ここは松山英樹選手のスイングにも似ていますね。
いかがでしたか? ぜひ吉田泰基選手のように上半身と下半身の大きな捻転差を作り、飛距離アップに繋げてみてください。
吉田泰基
●よしだ・たいき / 1998年生まれ、兵庫県出身。173cm、75kg。23年はセガサミーカップで5位タイ、フジサンケイクラシックで6位タイ、三井住友VISA太平洋マスターズで2位に入った。東広野ゴルフ倶楽部所属。
解説=木元幸多郎
●きもと・こうたろう / 1995年生まれ、東京都出身。都内を拠点に幅広い層をレッスンのゴルファーを指導。インドアやラウンドレッスンを行なっている。
【Instagram】kimoto_golf
写真=ゲーリー小林
2024年09月17日 18:54
福井県生まれ中国育ちの女子ゴルファー、セキ・ユウティンが15日、インスタグラムを更新。
2024年09月17日 12:49
10月に開催されるゴルフのアジア太平洋アマチュア選手権(3〜6日、静岡・太平洋クラブ御殿場C=7217ヤード、パー70)の会見が17日に行われ、2年連続の出場で昨年日本アマ覇者の中野麟太朗(20)=早大3年=、2018年大会優勝の金谷拓実(26)=Yogibo=らが出席した。
優勝者には翌年のマスターズ、全英オープンの出場権が与えられる。昨年は28位と悔しい結果に終わった中野は「今年はアジアアマに勝って来年のマスターズに出ることをずっと目標にしてきた。優勝を狙って全力でプレーしたい」と意気込みを語った。
金谷は「日本開催ということで、中野選手をはじめ日本の選手に優勝を目指して頑張ってほしい」とエールを送り、「終盤の4、5ホールはバーディーも出るし、特に18番はイーグルもあるし、ダブルボギーもある。スコアが動きやすいホールが続く。力がある選手が優勝すると思う」と語った。
日本開催は14年ぶり2度目。埼玉・霞ケ関CCで開催された10年大会では松山が優勝し、翌年のマスターズでローアマを獲得している。過去に3人の日本選手が制覇。10、11年に松山英樹、18年に金谷拓実、2021年に中島啓太が優勝し、翌年のマスターズ切符をつかんだ。
2024年09月17日 09:00
パリ五輪のゴルフの代表選手は、男子は6月18日、女子は6月25日に発表される。この原稿を執筆中、男子は松山英樹が出場資格を得るランキングのトップだが、2番目の枠は熾烈な争いが繰り広げられ、次なる候補の中島啓太と久常涼のふたりは五輪に対して出場したい強い意志を示している。その一方で、じつはもうひとりの候補の動向に注目が集まっていた。 8月1日から開催!パリ五輪出場までの裏話 松山英樹(上段左)、中島啓太(上段右)、久常 涼(下段左)、カート・キタヤマ(下段右)
5月の全米プロ選手権の会場で練習ラウンドを行なっていた中島は、雷雨接近によりコースから避難しなければならなくなった。クラブハウスまでの道のりを私と一緒に歩きながら、五輪出場について尋ねてみると「出たいです!」と力強いひと言が。
久常に関しては、パリ五輪のゴルフの会場が昨年DPワールドツアーで初優勝した試合(カズーオープン)と同じコース「ゴルフ・ナショナル」で行われるということもあり、出場への思い入れが強い。
このふたりが出場資格を争う形となっているが、中島がとある選手の意向について話した。「カート・キタヤマが日本代表になるって話があるんです。アメリカ代表を争うのはハードルがすごく高い。そこで、日本にルーツがあるから、日本代表を狙っているというウワサがあります」 パリ五輪のゴルフ競技は、男子は8月1日、
女子は8月7日から4日間の個人戦(ストロークプレー)で開催される
カート・キタヤマといえば、昨年3月の「アーノルドパーマー招待」で優勝したアメリカ人選手。母親が日本人ではあるが、カリフォルニア生まれでネバダ大学ラスベガス校に通うなど、アメリカ人として過ごしてきた。そこで、キタヤマ本人に真相をぶつけてみた。
――日本人になって、日本代表を狙っているというウワサを聞いたのですが、それは本当ですか?
「ハハハッ(笑)。思いを巡らせたのはたしかですが、真剣に考えたわけではありません。実際、実行しようとすると、とても時間がかかるということがわかりました。(五輪の)規則をもっとしっかりと読み込んで深く考えなければいけないのです。また、(その行動が)どのように受け止められるかも考えなければならない。アメリカで生まれて日本語も話せない。そんな選手が日本代表になってもいいのか、とか。今わかっているのは、パリ五輪に向けてはもう時間がなさすぎるということです」
出場のウワサはウワサでしかなかったが、2028年にはロサンゼルス五輪が控えていて、4年後にキタヤマが日本代表になる可能性はゼロではないようだ。五輪のゴルフは他競技よりも「出たい選手と興味のない選手」の温度差が大きいが、キタヤマは出たい派。 8年後に出身国で開催される「ブリスベン大会なら出たい」と
コメントしたアダム・スコットだが、アダムなら52歳での出場もありえる?
ちなみに、オーストラリア出身のアダム・スコットは、興味がない派で、「五輪そのものには興味があってテレビで観戦していますが、パリもロサンゼルス五輪も代表選手として出場することはまったく考えていません。私はゴルフのメジャーに出て勝ちたいんです」とのこと。
ただし、2032年のオーストラリアで開催される「ブリスベン五輪なら出たい」という。しかし、これはアダム流のジョーク。そのときアダムは52歳になっているのだから。
いかがでしたか? パリ五輪のゴルフ試合、選手たちのプレー姿勢から目が離せません!出場選手たちを応援しましょう。
フォトグラファー 田辺安啓(通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。
取材・写真=田辺安啓
TEXT & PHOTO Yasuhiro JJ TANABE
2024年09月17日 08:00
ロングパットの距離感の合わせ方を兼濱開人コーチが解説する。 距離を3分割して”タッチの強さ”を確認 練習でもほとんど打ったことがない長い距離のタッチは、どうやって出せばいいのか?
ロングパットのタッチは、距離を3分割してイメージしてください。
たとえば15メートルなら、5メートルずつ3分割する。そして、まずは5メートル地点でタッチを出す素振りをしますが、5メートルなら「このくらい」という感覚が経験からもつかめますよね。
次に10メートル地点でのタッチと素振りですが、5メートルを参考にすると「より強く、大きく」になりますよね。
最後に15メートル地点に戻ったときは10メートルよりも強く、大きくすると、15メートルのタッチがつかめます。
いきなり「ロングパットの」ではなく、短い距離から上乗せしていくのがポイント。距離が長くなるほどストローク幅は大きく、タッチを強くしていく ストロークよりも「ヒットすること」に集中!
近いところから増やしていく方法でタッチをつかんだら、実際に打つときはその強さを出すことに集中して打つ。
方向をあまり気にしない、カップ近くからの「お先」のタップ式のように手首を使ってもOKなので、ボールをしっかりヒットしましょう。
いかがでしたか? 兼濱コーチのレッスンをぜひ参考にしてください。
兼濱開人
●かねはま・かいと/1990年生まれ、沖縄県出身。学芸大ゴルフスタジオのヘッドコーチ。ドライバーからパターまで「クラブが主役」を合言葉に、シンプルなスイング作りからスコアアップさせる指導法が上級者からビギナーにも人気。
構成=編集部、石川大祐
写真=田中宏幸、相田克己
協力=日神グループ 平川CC、取手桜が丘GC(アコーディア・ゴルフ)
2024年09月17日 07:00
「目指すスコアに届かない」という壁に苦戦する中級者・ビギナーは少なくありません。
2024年09月17日 06:00
手首を使って「強く叩く」「方向性を上げる」を覚えたら、大きく振って、しっかり振り切る。ゴルフ仲間から「振れてるね!」と称賛されるスイングを手に入れましょう。 動かす順序を意識するとスイング全体にキレが出る!
きちんと捻転したトップ、シャフトが体に巻きつくくらいのフィニッシュによって、スイングの加速力や遠心力が上がる。
パワーも発揮できてインパクト時のボールへのエネルギー効率もよくなるため、打ち出し角やボール初速が上がる。そのためには、「手首・腕」の動きに「上半身・下半身を回す」を加えます。
そして、この4つの部位も“動かす順序”が大切(※上の連続写真参照)。この順序を意識すると「トップまでは」「切り返しでは」「インパクトまでには」何をすればいいかを漠然とではなく、明確にもちながら振れるのでスイング全体にキレが出ます。
手首(左)、腕(右)
上半身を先に回すとヘッドがアウトやインに上がりやすくなってしまう
上半身(左)、下半身(右)
腕を動かした直後に上半身を回転。そして、少し「右ヒザを伸ばす」「左ヒザを前に出す」下半身の動きを加えると、体が硬い人でも胸が飛球線後方を向く深い捻転が作れる
下半身(左)、上半身(右)
切り返しは下半身から。「左への体重移動」「左ヒザの外旋」「腰の左側を背中側に引く」などが下半身先行のコツ。その次に上半身を回していく
腕(左)、手首(右)
腕を動かしてハーフウェイダウンへ。以後は手首の角度を解いてクラブをリリース。ヘッドを走らせながら、正しい軌道や入射角、フェース向きでインパクトできる アマチュアに多い「切り返し以降」の“ダメ順”がコレだ!
切り返し以降:腕が先
手打ちのダウンスイング。上半身、下半身ともに体の回転が止まっているので手元と体が浮いてしまう
切り返し以降:手首が先
「下半身→上半身→腕」の順にすべきところが、手首を先に動かしてしまいアーリーリリースになるのはNG
いかがでしたか? ポイントを意識して練習してみてください!
レッスン=樋口貴洸
●ひぐち・よしひろ/1997年生まれ、埼玉県出身。JGTOツアーメンバー。ドライバーを300ヤード飛ばし、昨年のティーイングプロ資格・技術試験に合格。現在は東京都港区の「Golf&Fitness Point 芝浦」や代表を務める東京都中央区の「GOLF LOUNGE BeBe」でアマチュアを指導。コースでのスコアメイクに役立つレッスンに定評がある。
写真=相田克己
協力=Golf&Fitness Point 芝浦
2024年09月17日 05:00
男子プロゴルフツアー、パナソニックオープン(19日開幕、兵庫・有馬ロイヤルGC)への出場を懸けた主催者推薦選考会(マンデー予選会)が16日、同会場(7100ヤード)で行われた。男子ツアー史上初の女子ツアープレーヤー・寺西飛香留(ひかる、23)は2バーディー、4ボギーの74で回り、132人中102位。上位3人に与えられる本戦出場権は逃したが「ラフが見たことない長さで、グリーン回りも普通の打ち方では対応できなくて、どう脱出できるか考えるのがめっちゃ楽しかった」と、充実の表情で振り返った。
今後は、日本女子プロゴルフ協会の最終プロテスト(10月29日開幕、茨城・大洗GC)が目標となるが「男子のツアーにも出たいので、推薦やマンデーをいただけるなら、ぜひ」と話した。宮沢美咲(22)=HESTA大倉=が、22年8月の長嶋茂雄招待セガサミーカップのマンデー予選会に出場した例はあるが、予選突破はない。挑戦を続け、新たな道を切り開く。(瀬川 楓花)
2024年09月16日 15:23
男子ゴルフのLIVゴルフリーグ(LIV Golf League)は15日、今季個人最終戦のシカゴ大会最終日が行われ、大会を制したジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)が年間タイトルと賞金1800万ドル(約25億円)を獲得した。
メジャー通算2勝のラームは今季からLIVゴルフへ移籍すると、11大会でトップ10圏内フィニッシュをしており、ここ2戦は優勝、準優勝として今大会を迎えた。
この日は3番と6番、10番でバーディーを奪った後、何度かあったバーディーを加えるチャンスを逃したが、17番のバーディーで通算11アンダーとし、優勝を決めた。これにより、年間チャンピオンの1800万ドルに加えて大会優勝賞金の400万ドル(約5億6000万円)も手に入れた。
ラームと唯一年間タイトルを争っていた今季2勝のホアキン・ニーマン(Joaquin Niemann、チリ)は、スコアを4ストローク伸ばしたが通算ではセルヒオ・ガルシア(Sergio Garcia、スペイン)と並ぶ3打差の2位タイで大会を終えた。
今季のLIVゴルフリーグは、次週に米テキサス州ダラス(Dallas)で行われるチーム戦で幕を下ろす。
■関連記事
・ラーム、欧州ツアー出場希望も LIV参戦の「罰金払うつもりない」
・ウッズがLIVとの交渉状況明かす 「進展」も決着へ「道のり長い」
・米国選抜がソルハイム杯制す、17年以来の優勝
2024年09月16日 11:45
米国選抜と欧州選抜による女子ゴルフの対抗戦、第19回ソルハイムカップ(Solheim Cup 2024)は15日、米フロリダ州ゲーンズビル(Gainesville)のロバート・トレント・ジョーンズGC(Robert Trent Jones GC、パー72)で最終日が行われ、米国選抜が15.5対12.5で2017年以来となる優勝を飾った。
2024年09月16日 08:00
昨年6月にプロ転向したばかりの新星。今年のマスターズではシェフラーを最後まで追い詰め、その存在感をアピールしましたルドビグ・オーバーグのスイングを解説。 右サイドのスペースを有効活用、確実にインサイドアタック!
191センチの長身から繰り出されるキレのあるスイングは、ライフル銃のような鋭い球を打ち出します。アドレスは、少し右足を引いたクローズスタンス。また、右ヒジも軽く曲がっているところからつかまりを重視していることが推測できます。
身長が高くなるほどスイングがアップライトになりやすく、打ち込む傾向が強くなりがち。そのため長身のプレーヤーは、スイングプレーンをゆるやか(フラット)にする工夫を取り入れていることが多いです。
テークバックでは体全体を後方へ移動させ、腕の力ではなく、体重の移動でクラブに初動の勢いを与えていることがわかります。左足よりも右足が大きく動いているように見えますので、これもインサイドアタックをするための準備でしょう。左股関節を支点にすると骨盤はバックスイング方向へ大きく回転し、ダウンスイングでクラブをインサイドから下ろすスペースができます。
トップでは右ヒジがわずかに胸の前より背中側へ外れていますが、彼の場合はこうしないとスイングプレーンがアップライトになりすぎるのでしょう。このポジションから切り返すと、腕が体の外側に外れてチーピンになることもあるのですが、さすがのトッププロ。ハーフウェイダウンのタイミングではしっかりと右ヒジが胸の前へ戻ってきています。
このとき、シャフトと右前腕が重なっているので、ここまでくればひと安心。フェースが開きさえしなければ、スライスの出る条件は消せています。
インパクト時はそこまで左のお尻が見えませんから、完全に体が開いているわけではない。むしろ、クラブがインパクトで体を追い越すような関係性で振られ、ボールをつかまえているのがわかります。
Ludvig Aberg
(スウェーデン代表)
●ルドビグ・オーバーグ / 1999年生まれ。191cm、86kg。スウェーデン出身だが、アメリカの大学を卒業し、プロ転向。ルーキーイヤーとなる23年に2勝をあげ、瞬く間にトッププレーヤーの仲間入りを果たし、今シーズンも上位フィニッシュ多数。
解説=大川夏樹
●おおかわ・なつき / 1988年生まれ、神奈川県出身。マンツーマンを中心に、多くのアマチュアゴルファーをレッスンする人気コーチ。(インスタグラムアカウントNATSUKI72_GOLF)。
写真 = 田辺JJ安啓
※選手のデータや成績は、7月6日現在のもの
2024年09月16日 07:00
日本女子プロゴルフのニトリレディス(8月22〜25日、北海道・桂GC)とゴルフ5レディス8月30日〜9月1日、岐阜・ゴルフ5CみずなみC)の連戦でツアーデビューした13歳の須藤弥勒(ゴルフ5/太陽自動車)が15日、両大会の経験を生かし「プロ仕様」のパッティング改造に着手したことを明かした。これまではラインを薄く読み、強めのタッチを基本スタイルとしていたが、プロツアーの高速グリーンに対応するためにラインを膨らませてジャストタッチでカップを狙うスタイルに変更。早速、13〜14日に茨城・金砂郷CCで行われたプロパッティングツアーの第24〜27戦に出場し、新スタイルにトライした。
デビュー戦のニトリレディスは85、78の通算19オーバーで118位。2戦目のゴルフ5レディスは78、75の通算9オーバーで100位。「課題が多く見つかりました」と弥勒は2戦4ラウンドを振り返る。その課題のひとつが自信を持っていたパットだった。特にゴルフ5レディスの第1ラウンドでは3パットが4回で計36パットを要した。「これまでジュニアの大会ではラインを薄めに読んで強めにカップを狙っていましたが、プロツアーはジュニアの大会と全く違い、グリーンが速いです。これまでのスタイルでは3パットのリスクが高いので、ジャストタッチで狙うようにします」と弥勒は冷静に説明した。
新スタイルの精度を高めるために、早速、プロパッティングツアーの4戦に出場。第24戦は38人中23位、第25戦は38人中3位、第26戦は34人中33位、第27戦は31人中4位。乱高下の激しい結果になった。
父・父憲一さんは「ゴルフ5レディスで78打った第1ラウンドも36パットしており、これを普通とされている30パットで抑えられたらパープレーだったので、強気にバーディーを狙うだけではなく、ボギーをたたかないスタイルに変えよるため、今、大改造を行っています。その途中で乱気流の成績は生みの苦しみなので仕方ありません」と話す。キャディーを務める母・みゆきさんは「弥勒と夫が2人で作り上げているパットはメトロノームを作ったり、レーザーを使ったり、傾斜を作ったり、とまるで科学の実験のような感じです。ゴルファーというよりも学者と感じさせるスタイルです」と独自の強化策の一端を明かした。
今回のパッティングツアー4戦の72ホールで、17バーディー(1パット)に対し、3ボギー(3パット)。一定の成果は出始めている。「今までの感覚と全く違うので難しいですが、自分と父を信じて新しいスタイルをものにしたいです」と弥勒は前を見据えて話した。まだ、13歳。「天才少女」弥勒は一歩ずつ前に進む。
◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。13歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。22年8月に横峯良郎氏に弟子入り。22年1月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、ダブル所属契約のゴルフ5と太陽自動車をはじめ計16社に推定総額3億6000万円以上の支援を受けている。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。150センチ、50キロ。
2024年09月16日 07:00
アマチュアの2大ミス「スライス・フック」 の克服のための基本から、曲がり方のタイプ別まで、「なぜ曲がる?」 「どうやって直す」 を徹底レッスン。
狙ったターゲットに真っすぐ飛ばせるゴルファーになる!アイアンが曲がる人の必読レッスンです! アイアンはスイングの最下点を意識することが大事! スイングの最下点を意識して入射角を変えましょう!
アイアンショットは地面の上のボールを打つので、ティーアップしたボールを打つドライバーよりもヘッドコントロールが重要になります。フェースコントロールも大切ですが、アイアンは「スイングの最下点」を強く意識してください。
スライサーはボールの右側にスイングの最下点を意識する。すると、ヘッドの入射角はゆるやかになり、クラブもインから入るようになります。
フッカーはボールの先に最下点を意識すると、フックが出にくい鋭角な入射角でボールをとらえられるようになります。
これは、ボールの代わりに目印となるボールマーカーなどを置いて「その手前を打つ、先を打つ」という練習でも曲がりを修正できます。
スライサーは、スイングの最下点を目印の手前にする。「かぎりなく目印近くの手前がいいのでマーカーを打ってもOK。押しピン型のマーカーなら打っても危なくないし、インドアでの練習法としてもオススメです」(目澤)
フッカーは、スイングの最下点を目印(ボールマーカー)の先にする。目印の「先」にすることで入射角が鋭角になり、フックが出やすいヘッドがインサイドや低い位置から入りすぎる軌道が修正できる。
目澤秀憲
●めざわ・ひでのり/1991年生まれ、東京都出身。河本力、桂川有人、金子駆大、永峰咲希、阿部未悠らと契約するツアープロコーチ。最新のスイングと理論を学び続け、個々の能力やスイングに合わせた指導法に定評があり、選手からの信頼も厚く、勝利や好成績に貢献。桂川と阿部は、今季優勝を果たした。
写真=田中宏幸
協力=ザ・カントリークラブ・ジャパン、取手桜が丘ゴルフクラブ(アコーディア・ゴルフ)