2023年05月28日 09:03
U-20日本代表は現地5月27日、U-20ワールドカップのグループステージ(GS)第3節でイスラエル代表と対戦。前半終了間際の45+1分に坂本一彩のゴールで先制も、後半に2失点。1−2の逆転負けを喫した。 リードを守れなかった。試合後のフラッシュインタビューで冨樫剛一監督は「自分のマネジメントに悔いは残ります」と無念さを滲ませる。 セネガルとの初戦は1−0で勝利も、続くコロンビア戦は、イスラエル戦と同じく、先制後の2失点で1−2の逆転負け。3試合を終えて1勝2敗。勝点3の3位で終えたGSを指揮官はこう振り返る。 「何度も海外遠征を繰り返しても、ワールドカップの本番という戦いの強度、雰囲気、コンディションなど含めて、(その舞台に)立った人間にしか分からないことがたくさんある。それを選手たちは、どう消化して、成長していってくれるのか。そういうところに期待しています」 思うような結果ではなかったはず。ただ、「日本代表として、いろんなものを背負って戦ってきた。そこは本当に感謝の気持ち」と選手たちを称え、未来を見据える。「ここから先、彼らの続くサッカー選手としての道は、もっともっと、たぶん、やらなければいけないと痛感したと思います。また日本のサッカーをみんなで強豪国になるべく、みんなで進んでいければなと思います」 GS突破の可能性は、まだ残されている。各グループ3位の上位4か国に入れば、ノックアウトステージに進出できる。他グループの結果を見れば厳しい状況ではあるが、次に向けて冨樫監督は「いろいろと考えておきます」とコメントした。構成●サッカーダイジェストWeb編集部【PHOTO】U-20ワールドカップアルゼンチンに挑むU-20日本代表を一挙紹介!
2024年04月25日 23:33
大岩剛監督が率いるU-23日本代表は現地4月25日、カタールで開催されているU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の準々決勝でホスト国のカタールと対戦している。
【動画】俺が山田楓喜だ! 自慢の左足で強烈弾! 日本がカタール相手に先制!
開始2分、山田楓喜の強烈ミドルで先制した日本だが、24分に追いつかれる。左サイドを崩され、そこからクロスを許すと、アーメド・アル・ラウィのヘディングシュートで被弾。GK小久保玲央ブライアンは一歩も動けなかった。
警戒していたFWにゴールを割られた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月25日 23:09
大岩剛監督が率いるU-23日本代表は現地4月25日、カタールで開催されているU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の準々決勝でホスト国のカタールと対戦している。
開始2分、日本はいきなり先制する。敵陣で相手のパスミスを拾った山田楓喜が自慢の左足を一閃。強烈な一撃をぶち込んだ。
【動画】俺が山田楓喜だ! 自慢の左足で強烈弾! 日本がカタール相手に先制!
試合を中継する『DAZN』で解説を務める元日本代表MFの水沼貴史氏も「シュートが凄い」と感嘆した。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月25日 22:30
マンチェスター・シティに所属するアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスはプレミアリーグとFAカップのタイトル獲得に向けた意気込みをクラブの公式サイトにて語った。
2連覇を目指したCLはラウンド8にてPK戦の末にレアル・マドリードに敗戦してしまったシティ。敗戦後はショックを隠せていない選手らも多かったが、その後のFAカップ準決勝では接戦の末、勝利を収めタイトルへの望みを繋いだ。プレミアリーグも前人未到の4連覇の可能性も残しており、残り6試合に全勝すればアーセナルやリヴァプールの影響を受けずに優勝を決めることができる。
そんななか、アルバレスは優勝できるかどうかは自分たち次第だと語り、難しい試合を控えるシーズン終盤へ向けて、闘志を燃やしている。
「我々には再びチャンピオンになるチャンスがある。あと2つのトロフィーを獲得できるので、プレイすることに興奮している。CLで負けたので難しい一週間だったが、準決勝が残っていたので、FAカップの決勝に進みたかった」
「自分たちのゲームプランを実行できれば、すべての試合に勝つことができるし、チャンピオンになりたいかどうかは我々次第だ。負けられないから強くならないといけない。チャンピオンになりたければ、すべての試合に勝たなければならない。一生懸命働き、謙虚で、勝つためにプレイしなければならない」
アルバレスはここまで公式戦48試合に出場し16ゴール13アシストをマークしている。ケビン・デ・ブライネ不在時は10番として、アーリング・ハーランド不在時はCFとして躍動。主力選手がいない中でもチームを勝利に導いてきた選手の1人だ。
しかしデ・ブライネとハーランド復帰後はプレイ時間も限られ、最近はゴールから遠ざかっている。ブライトン戦はハーランドの欠場をペップ・グアルディオラが明言しており、アルバレスが最前線を務めるだろう。シティが残された2つのタイトルを獲得するためにはアルバレスが再度輝きを放つことが必要となるが、チームを勝利に導くパフォーマンスを見せてくれるのか、注目だ。
2024年04月25日 22:10
昨夏に7年過ごしたアーセナルを離れ、クリスタル・パレスへ向かったのがDFロブ・ホールディングだ。
2024年04月25日 22:10
U-23日本代表は現地4月25日、カタールで開催されているU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の準々決勝でホスト国のカタールと対戦する。試合に先立ち、スターティングメンバーが発表された。
先発11人は以下のとおり。
【GK】
1小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)
【DF】
4関根大輝(柏レイソル)
5木村誠二(サガン鳥栖)
21大畑歩夢(浦和レッズ)
22高井幸大(川崎フロンターレ)
【MF】
7山本理仁(シント=トロイデン)
8藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)
10佐藤恵允(ブレーメン)
11山田楓喜(東京ヴェルディ)
17松木玖生(FC東京)
【FW】
19細谷真大(柏レイソル)
【PHOTO】松木玖生や川粼颯太らが絶妙ポージング!アジアカップを戦うU-23日本代表全選手&監督のポートレートを一挙紹介!
この顔触れに、ファン・サポーターも注目。SNS上では以下のような声があがった。
「細谷〜決めろよ!」
「細谷スタメン 今日こそやってくれるはず」
「細谷さん、そろそろ大爆発してもよいですわよ」
「関根もまおも頑張って」
「松木と荒木を同時に使って欲しいんだけど」
「荒木松木はセットじゃないのか」
「松木・荒木・関根に期待」
「平河くんと藤尾くんは?」
「平河と荒木は後半からかな?」
「高井頑張れ!」
「絶対的存在となった高井幸大、、頼もしい」
「大岩采配当たるか...」
「なんとかパリへの切符を!」
負ければ終わりの一発勝負。完全アウェーが見込まれるが、大岩ジャパンの逞しい戦いを期待したい。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月25日 22:00
週末、レアル・マドリーとのエル・クラシコで2-3の逆転負けを喫したバルセロナ。
UEFAチャンピオンズリーグでも先週、準々決勝でパリ・サンジェルマンに逆転で敗退しており、今季の無冠が濃厚となっている。チャビ・エルナンデス監督続投の報も伝えられるが、巻き返しのためにはこのオフに積極的な動きを見せる必要がありそうだ。
そんなバルサは現在、ホームスタジアムであるスポティファイ・カンプ・ノウが大規模改修中。
日本の日建設計が参画していることでも話題のスタジアム改修プロジェクトの現状が公式チャンネルで紹介されている。
メインスタンドの屋根や3階席の拡張部分などが解体され、プレーンな状態となったカンプ・ノウ。現在は新しく建設する4階席と全周の屋根を支える外周部分の基礎工事を行っているようだ。
バルセロナは今季、1992年バルセロナ五輪のメイン会場であるエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスを使用。来季2024-25シーズンからカンプ・ノウに戻るが、しばらくは工事と並行しながら試合を開催する形になるという。
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新カンプ・ノウが完成するのは、2026年の予定となっている。
2024年04月25日 21:51
U-23日本代表は現地4月25日、カタール・ドーハで開催されているU-23アジアカップの準々決勝で、U-23カタール代表と対戦する。
キックオフの2時間前に会場のジャシム・ビン・ハマド・スタジアムに到着すると、カタールサポーターがいたのは、入場ゲート前ではなく、スタジアムの道路を挟んだ逆側の木の下。気温32度で日差しも強いため、木陰にぎっしりと多くのサポーターが入場開始を待っていた。
これほど多くファンがいるのは、これまでのグループステージでは一度も見られなかった光景。それもそのはず、今回の日本の相手は開催国だからだ。
【PHOTO】松木玖生や川粼颯太らが絶妙ポージング!アジアカップを戦うU-23日本代表全選手&監督のポートレートを一挙紹介!
スタジアムの中に入ると、スタンドの席一つひとつにカタール国旗が用意されている。多くのサポーターがこの国旗を振って、自国代表を後押しするようだ。
準々決勝はこのあと日本時間25日の23時キックオフ予定。アウェーの雰囲気に飲まれることなく日本は勝利なるか、注目だ。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年04月25日 21:41
大岩剛監督が率いるU-23日本代表は現地4月25日、カタールで開催されているU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の準々決勝でホスト国のカタールと対戦する。
2024年04月25日 21:40
今季ここまでスペインのラ・リーガにおけるドリブル成功数ランキングを見ると、1位はジローナFWサヴィオ(91回)、2位アスレティック・ビルバオFWニコ・ウィリアムズ(72回)、3位レアル・ベティスMFイスコ(67回)、4位レアル・マドリードFWヴィニシウス・ジュニオール(62回)、5位レアル・マドリードFWロドリゴ・ゴエス(56回)。
そして6位にバルセロナのサイドバックを務めるジョアン・カンセロがランクインしている(55回)。サイドバックとは思えぬカンセロの突破力は見事で、仕掛けのドリブルに関しては現サッカー界屈指のサイドバックと言っていいだろう。
しかし、この1週間は守備面の方にスポットが当たってしまった。まず16日に行われたパリ・サンジェルマンとのチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグでは、後半にペナルティエリアでFWウスマン・デンベレを倒してPKを献上。一瞬デンベレのボールタッチが大きくなったため、カンセロは奪えると感じて足を出したのだろう。結果的にはデンベレを後ろから倒すような格好となってしまい、不用意なタックルだったとも言える。
さらに続くレアル・マドリードとのクラシコでは、18分にレアルの右サイドバックに入っていたルーカス・バスケスにドリブル突破を許してしまい、そのカバーに入ったDFパウ・クバルシがバスケスを倒してPKを献上。バスケスのドリブルも上手かったが、ここもボールを奪いにいったカンセロがあっさりと入れ替わられる形となってしまった。
SNS上では「カンセロはバスケスをメッシに見せてしまった」、「彼は3バックのシステムでなければプレイできない。彼は守備をしないから、私なら彼とは契約しない」、「カンセロはドリブルするだけで、他は何もしていない」など、厳しい声も出ている。
近年は攻撃的サイドバックも人気だが、最終ラインの選手には確かな守備力も求められる。カンセロのテクニックは一級品だが、ワールドクラスのサイドバックとの評価を得るには守備面に課題が残るか。
2024年04月25日 21:37
アルビレックス新潟シンガポールは4月25日、公式Xで本田圭佑の練習参加を報告した。
「本田圭佑選手が練習参加!若手のローカル選手にも声をかけ、短い時間ながらチームに大きな刺激を与えてくれました。高萩洋次郎選手とのツーショットも」と綴り、37歳のレフティがトレーニングする様子を公開した。
【画像】「大きな刺激を与えてくれました」新潟シンガポールのトレーニングに本田圭佑が!
この投稿には、「新潟にも来てください!」「すご!なんか興奮する新潟県民」「ケイスケホンダ」「すごすぎ!」「そのまま新潟に何かしら関わって欲しい!」といった声が上がった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月25日 21:30
U-23日本代表は現地4月25日、カタール・ドーハで開催されているU-23アジアカップの準々決勝で、U-23カタール代表と対戦する。
日本はU-23アジア杯のグループステージで、中国との初戦に1−0、続くUAE戦は2−0で快勝。第3節の韓国戦には0―1で敗れ、B組2位で決勝トーナメント進出を決めた。準々決勝の相手は、グループAで首位通過した開催国のカタールだ。
試合前、会場ジャシム・ビン・ハマド・スタジアムの外に集まっていたカタールサポーターに直撃。「こっちも取材してくれ!」「こっちもだ!」とサポーター側がら申し出があるほどテンションは高めで、快く応じてくれた。
【PHOTO】松木玖生や川粼颯太らが絶妙ポージング!アジアカップを戦うU-23日本代表全選手&監督のポートレートを一挙紹介!
1人目の「Qatar」と大きく書かれたTシャツを着たファンに「今日の試合はどうなると思う?」と訊くと、「試合はすごくタフなものになると思うが、もちろんカタールが圧倒して勝つと思うよ」とコメント。「スコアは3−0でカタールだ!」と自信満々の様子だった。
2人目は気温32度の環境に触れ、「今日のように暑ければ我々が優位だ。必ず勝つ」とし、「2−0でカタールの勝ちだ」と語った。
負ければ終わりの一発勝負。準々決勝はこのあと日本時間25日の23時キックオフ予定だ。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年04月25日 21:08
今シーズン限りでのアスレティック・ビルバオ退団を発表した主将MFイケル・ムニアイン。
2024年04月25日 21:00
今季のUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝でマンチェスター・シティを下したレアル・マドリードは、準決勝ではバイエルン・ミュンヘンと対戦する。
同大会最多14回の優勝を誇るレアルと6回優勝しているバイエルンとの対戦は、ヨーロッパを代表するビッグクラブ同士の戦いとなる。過去の対戦成績もレアルの11勝12敗3分けと拮抗している。
シティ戦に続く激闘が予想されるバイエルンとの試合を、レアルの選手達も待ちわびているようだ。同クラブのDFアントニオ・リュディガーはイギリスの衛星放送『SKY』の取材に応じ、バイエルン戦について以下のように語った。
「これは、とても偉大なクラブ同士の戦いだ。どちらが勝ちあがるのかを予想するのは難しいと思う。両チームとも良い状態にあるし、互角の勝負になる」
また、リュディガーはバイエルンの要注意人物としてハリー・ケイン、ジャマル・ムシアラの名前を挙げるとともに、恥骨炎で現在戦線離脱中のレロイ・サネとの対戦を望んでいることも明かした。
「僕は、レロイが100%フィットした状態で試合に出てくることを望んでいる。ベストな状態の選手達と戦いたい。僕自身チャンピオンズリーグの舞台でバイエルンと対戦するのはこれで2回目になる。前回は上手くプレイできなかったけれど、でも今度の試合をとても楽しみにしている。ビッグマッチだからね」
レアルとバイエルンによる準決勝は、1stレグが4月30日にミュンヘン、2ndレグが5月8日にマドリードでそれぞれ開催予定となっている。果たしてどちらが決勝の地ウェンブリーへの切符を掴むのだろうか。
勝敗を決したレアル・マドリードとマンチェスター・シティのPK戦#UCL pic.twitter.com/nw32akuPOy— UEFAチャンピオンズリーグ (@UCLJapan) April 19, 2024
2024年04月25日 21:00
昨秋ごろから日本各地で溶連菌感染症が日本各地で拡大している。国立感染症研究所の調査によると、例年よりも増加しており過去最高ペースで広がっているとされている。
その影響はサッカー界にも波及しており、昨月には日本の溶連菌流行を理由に北朝鮮代表がワールドカップ・アジア2次予選のホーム開催を中止を発表した。
ソサイチ東海1部RICO PUENTE所属の吉川慶(以下敬称略)はそんな溶連菌感染症の一つである「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」に感染し、救急搬送された。今回は吉川に溶連菌感染症に感染した体験談、そしてアスリートならではの感染症との向き合い方、健康管理の難しさについても聞いた。 感染症により緊急搬送
───まずは吉川さんについてこれまでのキャリアを教えてください。
東海リーグのRICO PUENTEでプレーしている吉川慶です。過去に3回2016年、17年、19年と(ソサイチ)日本選抜でもプレーしていました。Jリーグの清水エスパルスの試合のラジオ解説の方もやらせていただいています。
普通の会社員として働きながらという形になるので、完全にプロでお金を得ているというわけではないです。
───救急車で運ばれたときの経緯を詳しく教えてください。
運ばれる3、4日前から体調が良くなくて、ただ喉は痛くなかったのでコロナではないかなということで、在宅ワークで人と距離を取りながら仕事をしていました。
夜になると38度を超えた熱が頻繁に出るようになって、自分は体調を崩しやすいタイプなので、いつも通り疲れているのかなと思い解熱剤を飲んで騙し騙ししていたんですけど、運ばれた日の夜2時半ぐらいに目が覚めて、体温を測ってみたら40度超えていて…。景色も歪んで見えていたので、救急車を呼ぶか迷っていました。
ただ、普通の風邪で救急車を呼ぶわけにもいかないなと思い、かなり葛藤がありました。医師に連絡して判断を仰いで「迷わず呼んでいただいて構わない」と言っていただけたので、すぐ搬送されたという形になります。
───搬送後はどういった状態だったのか詳しく教えてください。
運ばれてから熱がかなりあったので、自分で気づいたのは喉の違和感もすごくて…。自分の場合は頭痛がかなり酷かったです。溶連菌の脅威
───溶連菌感染症は重症化した場合、命の危険があると聞きます。
そうですね。その後、インフルとコロナの検査は簡単にしていただいて両方ともいました。溶連菌の検査は救急では出来なかったので翌日になりました。けれど「勇気を持って救急車を呼んだ判断はよかったと思うよ」とお医者さんからも言ってもらったので、運良く重症化せずに済んだかなと思いますね。A群溶血性レンサ球菌
───重症化した際は手足の壊死など、競技生活にも影響を及ぼしかねない症状が発生することもあります。そういった点への恐怖感はありましたか。
逆に私は溶連菌について全然知らなくて、『人食いバクテリア』(溶連菌感染症の一つである劇症型溶血性レンサ球菌感染症の通称)が流行っていることは北朝鮮戦が中止になった理由の一つとして知っていました。けれど、それが溶連菌の劇症化したものだというのは全然知らなかったです。
すぐに競技生活に影響するというよりは、体調がずっと悪くて、(アスリートなので)トレーニングが出来なかったこと、ずっと寝ていたこと、動いてないことの心配が勝っていたという感じですね。
───リーグでは連敗という苦しいチーム状況での感染でした。もどかしい気持ちはありましたか。
僕は去年ベストセブンを受賞させてもらって、リーグでも活躍できていたという自負はあるんですけど、連敗している中、今年から僕は10番を背負いゲームキャプテンを中心選手として任せていただき、自分なりにすごい責任を感じている中で延べ2週間トレーニングできなかったんですよね。
シーズンの中で2週間トレーニングできないことがかなり大きかった。こんなに動かなかったことは本当にいつぶりだったかな…。これで復帰できるのかという不安感もありました。次も強い相手で、自分の中でなかなか整理のつかなかった期間がありました。
ただもうどうしようもないことなので、まずは治そうという気持ちに向いていましたけど、競技の心配はもちろんありました。アスリートの体調管理と免疫力
───感染している間は、(自身が解説している)Jリーグの試合などをご覧になられていましたか。
コロナ禍が1番ひどかったときに、家から出ないことを会社に厳命されていた時期もありました。そのときと同じような形の過ごし方という意味で「こういう(コロナ禍のときの)過ごし方をあのときしていたら」と思い出しながらサッカーを観ていました。
ただ僕はサッカーをめちゃくちゃ観るタイプではないんですよ。解説としてやらせていただいたりとか、プレイヤーで現役をやっていますけど、あまり観戦に興味があるタイプではないので、いろんなチームのハイライトをかいつまんで観たりとそんな感じですね。
───コロナ禍のときに在宅での経験が活かされた形ですね。
そうですね。
───感染中のコンディション管理は大変ですよね。チーム練習などへの影響はありましたか。
基本的にチーム練習がうちにはなくて、各々のコンディションを高め、一定のスパンで集まって練習や試合に臨みます。感染中はもちろん一歩も家からは出られなくて、僕は週に4、5日ジムに行って、ストレッチや走ったりとフォームの確認をやっているんですけど、その間は一切ジムには行ってなくて…。もう体を動かすという次元まで行ってなくて、その日を生きることでいっぱいいっぱいだったと思います。
───アスリート生活を行う上で、日々の体調管理など気をつけている習慣はありますか。
特に食事の管理は人一倍気をつけています。僕はフォワードなので、プレースタイルはたくさん走って、守備をしっかりして、こぼれ球を詰めたり、ハードワークを大事にしています。
なので、どうフィジカルを落とさないかという点で食事を考えているんです。野菜から食べるベジファーストや夜は炭水化物を控えめにして余計な糖質を蓄えない、たんぱく質を多めに取る。そういう基礎的なところをしっかりしています。
いまはあまり多く行けなくなりましたけど、静岡に「おさかないっぱい『福』」(静岡市葵区)というお店があります。(清水)エスパルスの選手やベルテックス静岡(プロバスケットボールチーム)の選手がよく行くお店です。店長がアスリートご飯を作ってくれるので、そこでかなりバランスのいい食事を取らせていただいたり、外部の声を聞きながら食事管理をしてきました。あとは基本的には手洗いうがいですよね。僕は特別にサプリメントを飲んだり、プロテインをガンガン飲んだりはしていません。食事と手洗いうがいしか気を付けていません。
───アスリートは「健康」や「身体が強い」というイメージが世間一般的にあると思います。ただ実際にはアスリートはハードなトレーニングの影響もあり、免疫力が落ちてしまう傾向にあるという研究も近年では知られてきています。先ほど、発熱や頭痛に見舞われることがあるとのことでしたが、これまでの競技生活の中で自分の健康とどのように向き合ってきましたか。
おっしゃるとおりで、「スポーツをやっているから体力には自信あるんだよね」と言われるんですけど、実際そんなことはなくて。花粉症がひどかったり、偏頭痛を持っていたり、すぐお腹が痛くなったり。あんまり(身体が)強いタイプではないので、それがアスリートだからなのか、因果関係はちょっとわからないんです。ですけど人よりは激しく体を使っている感じはします。疲労という意味では、人の何倍も疲れたりするケースもあります。
例えば試合の次の日に仕事に行くってめちゃくちゃ辛いんですよ。自分が好きでアスリートをやっているので、そこで文句はもちろん言わないですけど…。その辛さを軽減するために、例えばお風呂に長く浸かったり、ストレッチを多めにやってみたりと対策はしているんですけど難しいですね。どれが対策になったのか正直分からないし、だからといってやらなかったことで身体にモロに出てきてしまうので難しいです。
身体は強いですよ。フィジカル的な意味ではガッシリしています。でも中身を鍛えることは難しいと思いますね。復帰後のコンディション調整に苦慮
───今回の感染は幸いリーグ戦と被りませんでしたが、これまで競技生活を送ってこられた中でも体調が悪い日に試合を迎えた経験はあったと思います。そういったときはやはり欠場するんでしょうか。
アスリートに100人に聞いたら90人ぐらいは「出る」と言うと思います。
ケガもそうですけど、ちょっとやそっとでは出るし、そんな相談もしないと思うんです。「ケガが痛いなら出るのやめるか?」と監督にもし言われたら、100%「大丈夫です」と言うと思う。
ただ最近はJリーグでも体調不良による欠場を見るようになって、世間の流れ的に寛容になってきたのかなと感じます。
ただこの先、仮に自分の体調が悪くても、少しぐらいだったら出ちゃうかなと正直思いますね(苦笑)。
───回復した後、試合に出るために再開したトレーニングで、身体面の変化は感じるところはありましたか。
かなり感じています。
苦労しているところはフィジカルで、いまトレーニングを再開して3日目ぐらいなんですけど、心拍数が元に戻らない。
僕は『My zone』というデバイスで心拍数の管理をしているんですけど、長期休暇オフ明けみたいな感じで(心拍数が)全然上がらないし、体の疲労度もまだ慣れていない。感染前までは余裕だった12分走がいまはかなりきつい。しょうがないんですけど、そういうのは感じていますね。
───感覚としては長期のオフ明けという感じに近いんですか。
それにかなり近いです。ぶっちゃけた話をすると、次の試合はかなり不安です。おそらく今シーズンは全部スタメンで出ているので、次もスタメンでは出ると思うんですけど、かなり不安ですね。
───今回溶連菌に感染して、それをきっかけに生活の意識や考えが変わったことはありましたか。
ちょっとオーバーな話になるんですけど、今回の溶連菌、僕にとっては人生で一、二を争うくらい辛かったんですよ。「溶連菌だから抗生物質を飲めば治るよ」とお医者さんに言っていただいたんですけど、本当に死んじゃうのかなと思ってかなり怖かった。
そこから回復して散歩をよくするようになって、静岡の富士宮というところに桜を見に行ってきたんですけど、風が冷たかったり、歩けていることに感謝するようになりましたね。普通に何もなく生きていることが「すげぇんだな」って、ちょっとおっさん臭いですけど、28(歳)で本当に感謝するようになりましたね。誰にでも起こりうる病気に注意を
───いま日本では溶連菌感染症が拡大傾向にあります。ご自身の経験から読者のみなさまに伝えたいことがあれば教えてください。
正直ただの風邪かなぐらいで、こんなに重くなるとは思っていませんでした。(溶連菌感染症は)普通の人がなる病気なんだと思いました。
「子どもの病気じゃん」と僕も親に言われましたけど、誰にでも起こりうる病気で、防ぐ術は手洗いやうがいの徹底しかないみたいです。なので、コロナがいまはあんまり騒がれていませんけど、手洗いうがいをしっかりしてほしいなと思います。より一層僕も自分で気をつけようと思いました。
───今回大きな困難を一つ乗り越えましたが、これからリーグ戦もまだまだ続きます。目標を教えてください。
まずはチームの目標である(東海リーグ)1部残留ができるように。あと個人的にはまだ得点王を取ったことがなくて、去年は最終節まで争って取れませんでした。個人的なタイトルも目指したいと思います。
ただ、日本代表(筆者注:日本選抜とは別)に入ってワールドカップで戦いたいというのが個人的には1番の目標です。
僕はサッカー王国と言われている静岡県清水市清水区出身なので地元を盛り上げたい。7人制サッカーはマイナーな競技ですけど、”日本代表のサッカー選手”は地元の光になるような存在なので、そういうところで地元を元気にできるような選手、子どもに憧れられるような選手になりたいと思います。
取材後、吉川は「ソサイチをもっと知ってほしい」と語った。7人制サッカーであるソサイチは競技参加のハードルの低さに反して、フットサルやサッカーと比べると知名度がまだまだ低い。ソサイチの素晴らしさを広めるため、「サッカー王国・清水」発、捲土重来(けんどちょうらい)を期す吉川慶の挑戦はまだまだ続く。
引退後はカフェ店長。酒井高徳の弟、元プロサッカー選手酒井高聖さんが始めた「僕と僕の兄ちゃんが好きなもの」
吉川が所属するRICO PUENTE FCは27日(土)、リーグ戦でのTOKISAI SHIN ANJOと対戦する。
2024年04月25日 20:49
J3のガイナーレ鳥取は4月25日、公式Xで浦和のファン・サポーターに感謝を表した。
同24日にルヴァンカップの1stラウンド2回戦で浦和とホームで対戦(2−5)した鳥取は、「浦和レッズサポーターの皆様へ」と題して、こう綴った。
「鳥取までお越しいただいた約1500名の皆様に感謝いたします。スタジアムを飲み込むかのような感情昂る応援。共に素晴らしい雰囲気を創っていただきありがとうございました。続くリーグ戦、そしてルヴァンカップ優勝に向けて頑張ってください!」
【PHOTO】華やかなダンスパフォ! Jクラブチアが国立に大集合!
この投稿には、以下のような声が上がった。
「バス待ちの間もスタッフさんがずっとありがとうって伝えて回ってくれていました」
「悔しくてたまらないはずなのに、こんな温かい言葉まで...」
「こういう精神で、みんなが自国のリーグを盛り上げていってほしいと僕は思う」
「この投稿に対して、次はJ1で会おうって返してるお前らかっこよすぎだろ」
「こういうクラブはどのカテゴリーでも応援したくなる!!」
「めちゃくちゃいいチームにめちゃくちゃいいスタジアム。次はJ1でやれたらいいなー!」
「鳥取好きになるよね」
「負けても相手を讃えるフェアプレー賞」
「こういう言い方ができる、ホスピタリティの分かっているクラブは良いクラブだね」
「ガイナーレ鳥取さん、とっても素敵なチームだなぁ!」
鳥取が送った粋なメッセージが、反響を呼んだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部