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2023年05月31日 22:00
V・ファーレン長崎が、5試合ぶりとなる勝利の美酒に酔った。ジュビロ磐田をホームに迎えた明治安田生命J2リーグ・第18節の一戦は、ともにJ1昇格プレーオフに位置する(長崎が5位、磐田が6位)チーム同士による好ゲームが繰り広げられた。最終的には90+5分に米田隼也によるこの日2点目が決まり、ホームチームが劇的な展開で勝ち点3をゲットした。難敵撃破で4位に浮上した長崎は、もとより豊富な戦力を誇り、J1昇格の有力候補に挙げられている。その長崎を牽引する絶対的エースと攻撃パターン、現チームが抱える課題とそれを打開するための解決策をひも解いた。 直近5試合の基本システムまずは、直近のリーグ戦5試合での基本システムおよびメンバーを見ていこう。守護神はムードメーカーの波多野豪で、4バックは右からサイドバックに本格転向した増山朝陽、「娘が好きな番号」だという4番を背負うヴァウド、セットプレーからの得点力が光る櫛引一紀、サイドのスペシャリストである米田隼也の4人。右SBとセンターバックに対応する岡野洵も存在感を示している。ダブルボランチはリンクマンの鍬先祐弥と攻守の軸であるカイオ・セザールがコンビを組む。C・セザールが出場停止だった第18節のジュビロ磐田戦では、秋野央樹が左ボランチを務めた。期待の若手である安部大晴、五月田星矢の台頭も楽しみだ。様々な組み合わせが試されている2列目は、ブレイクの予感を漂わせる笠柳翼、トップ下と左サイドを兼務するクレイソン、積極的な仕掛けが武器の宮城天が主力の座に。一発の破壊力があるクリスティアーノ、攻守に計算できる澤田崇、走れる司令塔の加藤大(ボランチと兼務)らも控えており、増山も一列前で起用されるなど争いは熾烈だ。1トップはチームトップのリーグ戦8ゴールをマークしているフアンマ・デルガドが絶対的エースに君臨。その背番号9は直近2試合を欠場しており、第17節と第18節ではエジガル・ジュニオが最前線に入った。6月16日に37歳の誕生日を迎える都倉賢は、持ち味である空中戦の強さを今季も見せている。献身的な姿勢でチームに芯を通す背番号9リーグ戦18試合を消化し、4位と上位につけるV・ファーレン長崎。今季のここまでを振り返ると、浮き沈みの激しいシーズンとなっている。開幕4戦勝ちなし(2敗2分)と苦しみ21位に沈むなか、第5節のロアッソ熊本戦で今季初勝利をゲット。すると熊本戦から3連勝を記録し、7位に浮上する。第8節のザスパクサツ群馬戦で黒星を喫したが、第9節のヴァンフォーレ甲府戦から怒涛の5連勝。順位を一気に2位まで上昇させる。しかし、第14節の東京ヴェルディ戦を1-2で落とすと、その後は1敗2分と再びトンネルに入ってしまう。第18節のジュビロ磐田戦を劇的な展開で制し、5試合ぶりの白星を手にしたのだった。成績が安定しない一面があるとはいえ、ツボにハマった時の爆発力は凄まじい。特に5連勝を飾った第9〜13節では、そのうちの3試合で4得点を記録。快調にゴールと勝ち点を積み重ねた。5連勝のチームでひと際輝いたのが、この期間だけで4得点を決めたフアンマ・デルガドだ。2017および18シーズンに得点源として活躍したスペイン人ストライカーは、大宮アルディージャとアビスパ福岡でのプレーを経て、5シーズンぶりに復帰。4月度のリーグ月間MVPに輝くなど、エースとしてチームを牽引している。リーグ戦14試合でチームトップの8ゴールを挙げている通り、得点感覚が優れているのはもちろんだ。コースを突く正確なシュート、ペナルティーエリア内でクロスに合わせる技術、左右両足とヘディングでネットを揺らせる得点パターンの豊富さが光る。だが、背番号9の魅力は決してゴールだけではない。ポストプレーや前線からの守備など幅広いタスクをこなし、献身的な姿勢でチームのために奮闘する。J1昇格を目指すクラブに芯を通す存在であり、フアンマ不在時にその穴の大きさを感じるのは、無理もないだろう。果たして強みを生かせているか?チームとしてフアンマ・デルガドの決定力を生かす形のほか、機能している攻撃パターンがいくつかある。まとめると以下の通りとなる。エースのフアンマに良い形でボールを供給し、ゴールに結びつける 櫛引一紀を軸としたセットプレーからの得点 ロングスローからの効果的な崩しのセットプレーだが、こちらはセンターバックの櫛引が突如として得点力を開花させている。今季ここまでリーグ戦18試合に出場して4ゴールを決めているが、ゴール数はキャリアハイの数字。プロ13年目、30歳のシーズンで覚醒の時を迎えている。櫛引の4ゴールはいずれも5連勝の期間に決まっているが、長崎には優秀なプレースキッカーが多く存在する。第10節の徳島ヴォルティス戦でアシストしたクレイソン(ショートコーナーからの右足クロス)、加藤聖(自身が蹴ったコーナーキックの流れから左足クロス)に加え、加藤大(左足)、秋野央樹(左足)や増山朝陽(右足)、クリスティアーノ(右足)、宮城天(右足)と左右のキックで決定機を演出できるのだ。今後もセットプレーからの一発は期待が持てるだろう。そして、のロングスローもシンプルながら効果的だ。主なスロワーは増山と岡野洵で、加藤聖も地肩の強さを披露する。ロングスローが特段際立った第13節の水戸ホーリーホック戦では、岡野のロングスローを起点に2得点をゲット。効率的にゴールを重ねてみせた。町田ゼルビアやブラウブリッツ秋田のように、ロングスローを有効活用するチームが耳目を集めているが、長崎もまたロングスローを取り入れて崩しのパターンを増やしている。しかし、セットプレーおよびロングスローというストロングポイントが存分に発揮されているとは言い難い。それは、指揮官が採用するコンセプトと密接な関係がある。🌟月間優秀監督賞🌟【4月度】明治安田生命J2リーグ ファビオ カリーレ 監督(V・ファーレン長崎)@v_varenstaff 受賞コメント・総評⏬https://t.co/POaogvmp3s pic.twitter.com/mHFQboaMOS — Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) May 16, 2023昨年7月より指揮を執るファビオ・カリーレ監督は、個の力を引き出しつつ、サイドアタックを軸としたチーム作りを推し進めてきた。そのブラジル人指揮官が徹底させているのが、最終ラインからのビルドアップだ。両センターバックを中心にボールをつなぐ形がメインで、3バックに可変して左サイドバックの米田隼也が中に絞る動きやボランチの鍬先祐弥が最終ラインに落ちる形も見られるが、ビルドアップの質は決して高いとは言えない。各人が足元にボールをつけるだけになってしまっており、相手の守備ブロックの外でパスを回すのみに終始している。また、パス回しのテンポが基本的に変わらず一定のため、相手からすると守備の予測が立てやすくなっている。事実、第18節・ジュビロ磐田戦のとりわけ前半には、相手のハイプレスによる圧力もあって自陣でボールロストしてしまう場面が散見された。76分の失点シーンは、ディフェンダーとゴールキーパーの連係ミス(難しい局面だったが、GKへ下げる際にゴールエリア前方を外してリスクを減らせれば防げたかもしれない)によるものであり、悔やまれる形だった。自陣でのボールロストをできる限り無くし、自分たちのペースで試合を運ぶためにはどうすればいいのか。この方策については、次のセクションで考察していきたい。光が見えた磐田戦の先制点前述した通り、ビルドアップの質が決して高いとは言えないなかで、V・ファーレン長崎が課題を解決するためにどうしていくべきか。解決策となり得るのが、前線へのロングボールを増やすことだ。長崎が自陣深くでビルドアップを開始した際、相手はその動きを分断しようとプレッシャーをかける。自軍のアタッカーがハイプレスを仕掛けるため、相手はディフェンスラインを押し上げて全体をコンパクトに保とうとする。そうなれば、おのずと敵陣にスペースが生じる。そのスペースに最終ラインからロングボールを送り込み、一気に攻め込めれば、手薄な相手DFラインを突くことが可能となる。第18節・ジュビロ磐田戦での先制点はまさにこのパターンから奪ったもので、文字通り理想的な形だった。ロングボールのターゲットには、エアバトルに強いフアンマ・デルガド&都倉賢という適任者がいる。トップ下で起用された選手がサイドに流れて、ボールを呼び込む動きで起点となる形も効果的だろう。クレイソンと澤田崇は機動力があり、加藤大には走力がある。敵陣深くにロングボールを送り込み、そのボールが相手に回収された場合は、最終ラインを素早く押し上げて連動したプレスを仕掛け、ショートカウンターを狙っていく。多くの運動量が求められるゆえ、90分を通して実施するのは現実的ではない。あくまでも状況を見てという形になるが、相手を押し込むことが目的だ。「セットプレーおよびロングスローというストロングポイントが存分に発揮されているとは言い難い」と前項で述べたのは、この点が関係してくる。つまり、敵陣深くに押し込むことができれば、必然的にセットプレーやロングスローのチャンスもより増えるはずで、今以上に強みを生かすことができると見る。相手がロングボールを警戒してハイプレスを選択しない場合は、ビルドアップから丁寧に崩していく形を取る。もちろん、つなぎの局面での課題はあるが、相手のプレッシャーが軽減されれば落ち着いてボールを回すことができ、不用意なボールロストは減るだろう。ロングボールを用いて緩急をつけたパス回しが実現できれば、相手に守備の狙いを絞らせない戦い方が可能となる。
2024年04月25日 09:44
リヴァプールに所属するオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクが、エヴァートン戦を振り返った。24日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
プレミアリーグ第29節延期分が24日に行われ、リヴァプールはエヴァートンと対戦。27分にジャラッド・ブランスウェイトに先制点を許すと、58分にはドミニク・カルヴァート・ルーウィンに追加点を奪われ、0−2で敗れた。
通算244回目の“マージーサイド・ダービー”に敗れ、優勝争いで一歩後退したリヴァプール。試合後、主将を務めるファン・ダイクは「いろいろな意味で非常に残念だ」と落胆しながら、次のように試合を振り返った。
「誰もが鏡を見て、自分のパフォーマンスを確認して、本当に全力を尽くしたかどうかを確認する必要があると思う。彼らは本当にリーグを勝ちたいのだろうか?」
「もちろん、僕たちは戦っているし、今夜の後にも試合はある。しかし、今日のように試合全体を通してチャレンジに勝てず、主審に何度もFKを与えてしまうようなプレーをすれば、タイトルを勝ち取るチャンスなどはない」
「厳しい試合だった。僕たちは降格争いをしているチーム相手にもっといい試合をしなければならない。前半には決めるべき決定的なチャンスがあったけど、十分ではなかった。戦いはそこから始まっていくものだ。このままシーズンを終えるわけにはいかない」
【ハイライト動画】エヴァートンvsリヴァプール
2024年04月25日 09:21
まさに死闘だった。
横浜F・マリノスは4月24日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準決勝・第2レグで蔚山現代(韓国)とホームで対戦した。
敵地での第1レグを0−1で落としたなか、序盤から攻勢に出た横浜は13分に植中朝日のゴ―ルで幸先良く先制すると、21分にはアンデルソン・ロペス、30分には再び植中が得点を奪い、リードを広げる。
しかし、36分にセットプレーから失点すると、その3分後にはDF上島拓巳がボックス内でハンドの反則を犯し、一発レッドで退場。このPKを決められ、すぐに2戦合計スコア3−3に追いつかれる。
数的不利になって以降は、相手の猛攻を受け続けたが、ピッチに立った全員が身体を張り、延長戦を含めてゴールを死守。迎えたPK戦では5人全員が決めて5−4で勝利し、クラブ初のACL決勝進出を果たした。
【PHOTO】現地・韓国で熱烈後押し!ACL準決勝第1戦に集結した横浜F・マリノスサポーターを特集!
試合後、会見に出席したハリー・キューウェル監督は、次のようにゲームを振り返った。
「36分までは自分たちのサッカーができました。攻撃のパターンがうまく行き、しっかり支配した。蔚山には特に攻撃をさせなかった印象でした。
そのなかで一人ひとりの選手が、ひとり少ない状況を80分以上も戦って、素晴らしい結果を残してくれた。
チームが一丸となって最後の最後までやり切る。もちろん運もありましたが、全員に対して感謝の気持ちでいっぱいですし、みんなにおめでとうと言いたい」
上島の退場後、指揮官はアンカーの榊原彗悟を右SBに移して4−2−3に。そして後半のスタートからは榊原をアンカーに戻し、DFエドゥアルドとMF山根陸を投入して4−3ー2のシステムに変えた。数的不利の状況で、どのように戦っていこうとしていたのかを問われると、指揮官はこう明かした。
「正直、(上島が)退場すると思っていなかったですが、そういう状況になった時に一番重要なことは、柔軟性だと思います。
彼らが今、どのような強みを持って試合運びをしているのか。サイドを使ってクロスからシュート、あとは中央に(ボールを)付けてからのシュートもありました。10人で戦う時間は長かったですが、自分たちにも少なからずチャンスが来ると信じてやっていました。
相手にはたくさんのチャンスがあり、テンポも素晴らしかった。10人になったとしても守備は大事で、一人ひとりがよく守ってくれた。
試合の中ではいろんな変更がありますが、あまり複雑なことを言ってしまうと混乱を招くこともあるので、シンプルに伝え、選手が柔軟性を持って対応してくれたから、あそこまで戦えた」
ACL決勝では、UAE(アラブ首長国連邦)のアル・アインと相まみえる。かつてアルゼンチン代表として名を馳せたエルナン・クレスポ監督が率いるチームを相手に、どんな戦いを見せてくれるか。オーストラリア人指揮官の手腕に期待だ。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
2024年04月25日 08:53
リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督が、エヴァートンとのマージーサイド・ダービーを振り返った。24日、イギリスメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えている。
プレミアリーグ第29節延期分が現地時間24日に行われ、リヴァプールはエヴァートンとの通算244回目のマージーサイド・ダービーに臨んだ。敵地『グディンソン・パーク』に乗り込んだリヴァプールは27分にCKからジャラッド・ブランスウェイトに先制ゴールを許すと、58分には再びCKからドミニク・カルヴァート・ルーウィンに追加点を献上。その後は攻勢を強めるも、追撃の1点すら奪うことができず、0−2で敗れた。
三つ巴の熾烈なタイトルレースの最中、0−1で敗れた第33節クリスタル・パレス戦に続き勝ち点を落とすこととなったリヴァプール。暫定首位アーセナルとの勝ち点差は「3」に拡大し、2試合消化の少ない暫定3位マンチェスター・シティにプレッシャーをかけることもできなかった。逆転優勝に向けて痛恨の黒星を喫したクロップ監督は「非常に残念だ。みんなに謝ることしかできない。もっと上手くやるべきだったが、それができずに負けてしまった」と肩を落としつつ、次のように試合を振り返った。
「エヴァートンが望むような試合展開にしてしまった。セットプレーからの2ゴールを許したが、彼らは非常に強力だった。我々も多くのチャンスを作ったが、得点を奪うことができなかった。後半は感情的になり、焦ってしまい、明確さが足りなかったと思う。その後、彼らがシーズンを通して行なっているルーティンで2点目を許した。ボールがそこへ行くことは分かっていたが、守備も十分ではなかった。そして、それはストーリーの一部であったが、我々も十分ではなかったと思う」
また、チームの主将を務めるオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクも「色々な意味で非常に残念だ。誰もが鏡を見て自分のパフォーマンスを見つめ直し、本当に全力を尽くしてリーグタイトルを勝ち取りたいと思っているか確認する必要がある」とコメント。その上で「これらの試合は非常に大きな戦いであり、負けるべきではなかったが、今は気を取り直して土曜日の試合に備える必要がある」と次節への切り替えを強調した。
リヴァプールのOBとして知られる元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏は、ダービーで痛恨の黒星を喫した古巣について「タイトル争いは終わりだ」と言及。しかし、劣勢に立たされたとは言え、逆転優勝の可能性は依然として残っている。まずは現地時間27日に控えるウェストハム戦でしっかりと勝ち点「3」を掴みたいところだ。
2024年04月25日 08:47
サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2023-24)は24日、準決勝第2戦が行われ、横浜F・マリノス(Yokohama F Marinos)は2戦合計3‐3で迎えた蔚山現代(Ulsan Hyundai、韓国)とのPK戦を5‐4で制し、クラブ史上初の決勝進出を果たした。
2024年04月25日 08:37
遠藤航が所属するリバプールは現地4月24日に行なわれたプレミアリーグの第29節(延期分)で、宿敵エバ―トンとのマージ―サイドダービーに挑み、敵地で0−2と敗れた。
27分と58分にセットプレーから被弾したレッズは、攻撃でも決定力を欠いて完敗。16位で残留争いをしているエバートンの気迫に押されていた。
試合後、キャプテンのフィルジル・ファン・ダイクは英衛星報道『SKY SPORTS』のインタビューで厳しい言葉を発している。
「いろいろな意味でとても残念だ。誰もが鏡を見て自分のパフォーマンスを見て、全力を尽くしたかどうか考えなければならない。本当にリーグ優勝を望んでいるのか? 試合全体でこのようなプレーをして、チャレンジに勝てず、主審がフリーキックを取る機会を与えてしまったら、我々にタイトルを獲得するチャンスはない」
【動画】遠藤が投入直後にあわや失点の危険なミス
オランダ代表DFは「結局のところ、我々は十分ではなかったし、全員がもっと良くしなければならない。あらゆる意味でもっと良くしなければならないが、それは難しいことだ」と続けている。
「こうした試合は常にビッグファイトであり、負けるべきではなかった。しかし、我々はやってしまった。今は気を取り直して、土曜日の早い時間帯のキックオフ(アウェーのウェストハム戦)に備えなければならない」
キャプテンは「今日のようなプレーをすれば、タイトル争いに参加するチャンスはない」と気を引き締めた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月25日 08:30
イングランド・プレミアリーグで2位につけるリヴァプール。しかし24日に行なわれた第29節の延期分の試合で、ライバルのエヴァートンに敗れてしまった。
敵地のグディソン・パークで行なわれた伝統のマージーサイド・ダービーは、エヴァートンが前半のうちにセットプレーからブランスウェイトのゴールで先制する。
さらに後半に入ってコーナーキックからドミニク・カルヴァート=ルウィンがヘディングを叩き込み、エヴァートンがリードを広げることに成功した。
一方リヴァプールは64分にエリオット、クアンサー、そして遠藤航を投入するなど流れを変えにかかったが、ゴールを奪うことはできずそのまま0-2で敗戦する結果になった。
『Sky Sports』によれば、この試合後にDFフィルヒル・ファン・ダイクは以下のように話したという。
「今日のようなプレーをするのであれば、リヴァプールはタイトル争いに参加する資格はないね。
いろいろな意味でとても残念だよ。全員が鏡を見る必要がある。オレたちは全力を尽くしたのか、本当にリーグに勝ちたいのか、問い直すべきだ。
これからも試合は続いていく。今日のようなプレーをしていたら、タイトルを獲得するチャンスはゼロだ。
厳しい試合が続くが、残留争いをしているチームに対してはもっといい成績を残さなければならない。先々週のクリスタル・パレス戦もそうだったが、このような試合を続けてはいけない。
我々がここまでやれた理由は、怪我人を抱えながらもシーズンを通して非常に安定したプレーをしてきたからだ。
それはなぜやれたのか。それは戦ったから。勝利のために挑戦したから。そしてゴールを決めるという自信を持てたからだ。それは多くのことによる集大成なんだ」
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リヴァプールはこれで同じ34試合を消化している首位アーセナルとの差が3に広がった上、消化が2試合少ない3位のマンチェスター・シティとの差が1ポイントのままとなった。
優勝争いをする上では非常に厳しい結果となってしまい、ファン・ダイクは先日のクリスタル・パレス戦(0-1で敗北)とともに「繰り返してはいけない試合」だと評価したようだ。
2024年04月25日 08:00
24日に行なわれたAFCチャンピオンズリーグの準決勝セカンドレグで、横浜F・マリノスは蔚山現代を相手に3-2と勝利。
延長戦を終えて2試合合計で3-3とタイスコアになり、PK戦の末に横浜F・マリノスが勝利を収めることに成功した。
横浜F・マリノスは序盤に植中朝日が2点を決めるなど3-0とリードしたものの、その後セットプレーから失点し、さらに退場者を出してしまう苦しい展開だった。
PKで2失点目を喫したあとは攻め込まれる時間が長くなったが、身体を張ったディフェンスでなんとか守りきり、PK戦の末に決勝戦に駒を進めることに成功している。
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劣勢を跳ねのけた!
感動のファイナル進出‼
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横浜FMが5人全員PKを成功させ
初のファイナル進出!
長時間の数的不利を跳ねのけ
最後の最後にファイナルの座を勝ち取った👏👏
🏆AFCチャンピオンズリーグ23/24 準決勝 第2戦
🆚横浜FM×蔚山
📺 #DAZN ライブ配信中 pic.twitter.com/PXdgZvQ4hq— DAZN Japan (@DAZN_JPN) April 24, 2024
『エキスパートニュース」によれば、この試合を終えたあとに蔚山現代のホン・ミョンボ監督は以下のように話していたとのこと。
「結果としては少し惜しいものになった。まずは、横浜F・マリノスの勝利を祝いたいと思う。
序盤に失点してしまったことが、結果としてはとても大きかった。しかし選手たちが諦めずに追いついて最後まで競り合った。
我々の立場から言えば、もう少しゴールが取れてもいい状況だったが、それが生まれなかったのが惜しい。
相手に退場者が出てからはかなり長い間攻撃を仕掛けることができていたが、ファーストレグに続いてセカンドレグでも決定力を欠いたことが悔やまれる。
前半からボヤニッチを起用した理由は、中盤で安易なプレーが多かったためだ。それでリズムが変わってしまう瞬間が見られていた。
ボヤニッチは後半から起用するプランがあったが、それを前倒ししなければならなかった。彼はそれに対応して、求めることを実践してくれたよ。
勝負については、我々は前日から十分に練習を尽くしてきた。しかし敗れた。それだけだ」
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前半のうちに交代カードを切らなければならなかった理由は中盤のプレー内容が原因だったとのこと。
また多くのチャンスを手にしながらも追加点を決めることができなかったのが敗因であったと話しつつ、横浜F・マリノスの決勝進出を祝っていたという。
2024年04月25日 07:42
現地4月24日に開催されたプレミアリーグの第29節(延期分)で、遠藤航が所属する2位のリバプールは16位の宿敵エバ―トンとアウェーで対戦。
2024年04月25日 07:40
今年1月に行なわれたアジアカップ2023でベスト4という結果に終わった韓国。大会終了後にユルゲン・クリンスマン監督を解任し、その後はファン・ソンホンを暫定指揮官に据えて活動している。
アジアカップでの韓国は、エースでキャプテンのソン・フンミンと若手のイ・ガンインがレクリエーションの卓球中に衝突したことが大きなスキャンダルとなった。
詳しい内容については明らかにされていないが、ソン・フンミンとイ・ガンインが卓球をしている際に口論となり、最終的にソン・フンミンは手の指を脱臼する怪我を負ったという。
それが準決勝のヨルダン戦前日に起こったこともあり、敗戦の原因はチームワークの欠如やクリンスマン監督のマネジメント不足であると批判を受けていた。
『スポーツ朝鮮』などの報道によれば、今回クリンスマン監督はオーストリアのテレビ番組に出演し、韓国代表での指揮について以下のように話していたとのこと。
「パリ・サンジェルマンでプレーしている若い選手(イ・ガンイン)が、年長者であるトッテナムのソン・フンミンに失礼な発言をした。
そして二人は戦いを繰り広げ、結果的にイ・ガンインがソン・フンミンの指を脱臼させることになった。
この事件が起こった翌日にも話をして、メンバー全員が衝撃を受けていた。チームが崩れた感覚を持った。これ以上一緒に戦えないという感じだった。
韓国は2023年のアジアカップで準決勝敗退に終わったが、これはこの15年間で最高の成績であった。
韓国では、年齢が上の人間が常に正しいとされる。もし言っていることが間違っていたとしてもだ。年齢を大切に考える文化がある。
そして韓国では何かのことが起こったら、誰かが責任を負わなければならない。アジアカップの結果については、監督が背負うことになった」
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なお、韓国は2015年のアジアカップで準優勝を果たしていることから、15年間で最高の成績というのは誤りである。
ヨルダン戦の前日にはイ・ガンインがソン・フンミンに対して失礼な発言をしたことから衝突が発生し、それが原因となってチームワークが崩れてしまったとのことだ。
2024年04月25日 07:33
バルセロナを率いるシャビ・エルナンデス監督が来シーズンも指揮を執ることになるようだ。24日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』など複数のメディアが報じている。
シャビ監督は今年1月の記者会見で今季限りでバルセロナの指揮官を退任することを発表していた。しかし、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』のクラブ関係者への取材によれば、シャビ監督は退任の意向を撤回し、現行契約が満了する2025年夏までバルセロナで指揮を執ることに合意したようだ。
24日に行われたクラブの理事会の後、バルセロナのスポーツディレクターを務めるデコ氏は、シャビ監督とオスカル・エルナンデス助監督とともに、クラブのトレーニング施設(シウタ・エスポルティバ・ジョアン・ガンペール)で会談を実施。
この会談後、3人はジョアン・ラポルタ会長の家に行き、ラファ・ユステ副会長、クラブに影響力を持つバルセロナを支えるアレハンドロ・エチェバリア氏とともに話し合いの場を設けた。そして、2時間ほど詳細を話し合ったあと、現行契約が終了する2025年6月までの続投で合意したようだ。
その後、フロントのジョアン・ソレル氏、エンリク・マシップ氏、ボージャン・クルキッチ氏も会議に参加。シャビ監督の続投を祝うディナーには財務担当のフェラン・オリベ氏とマーケティングエリア副社長ジュリ・ギウ氏も加わり、「寿司」をメインとした料理がラポルタ会長の家に到着したと報じられている。
なお、同紙はラポルタ会長は25日にクラブのメディアに登場し、シャビ監督の続投について説明する予定だとしている。
2024年04月25日 07:10
水曜日に行なわれた話し合いの結果、バルセロナのチャビ・エルナンデス監督が来季も留任することになったという。
『SPORT』によれば、チャビ・エルナンデス監督は今回ジョアン・ラポルタ会長の自宅で行なわれた1時間に及ぶ会議に出席したとのこと。
そこにはスポーツディレクターのデコに加えてボヤン・クルキッチやジョアン・ソレル、エンリク・マシプなどの理事も参加していたそう。
そして、その中でチャビ・エルナンデス監督は2025年6月30日まで残っている契約を全うすることを約束し、今年1月末に発表した退任宣言を撤回する意思を固めたという。
チャビ・エルナンデス監督は、モンジュイックで行なわれたホームでのビジャレアル戦で敗北したあと、今季限りでバルセロナを退任すると発表していた。
記事によれば、その理由はスポーツ面のプロジェクトにあったという。チャビ・エルナンデス監督は来季に向けての補強に関して一定の保証を求めていたが、スポーツディレクターのデコは経済的な理由によってそれを約束することができなかったそう。
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そのためチャビ・エルナンデス監督は退任を宣言するに至ったものの、今回の会談でバルセロナ側はいくつかの提案を行い、来季に向けた補強のプロジェクトを説明したようだ。
財務的な状況については理想的なものではないものの、バルセロナはいくつかの「作戦」を使うことによってチャビ・エルナンデス監督が求める補強を行う計画を立てているとのこと。
2024年04月25日 07:00
元日本代表のCB吉田麻也が所属するLAギャラクシー。
2024年04月25日 07:00
今季のコパ・デル・レイを優勝し40年ぶりのタイトル獲得を果たしたアスレティック・ビルバオに、ラウール・ガルシアの引退に続いて新たな別れが訪れた。トップチームではクラブ一筋15年、下部組織時代から合わせると20年近く在籍したキャプテンのイケル・ムニアインが退団を発表した。
ムニアインは本拠地サン・マメスのドレッシングルームで、クラブの公式サイトを通じてメッセージを送り、「私は子供の頃12歳のときにビルバオに来ました。そして、ほぼ20年が経った今日、今シーズン終了限りでの退団を発表しに来ました」とファンに語りかけた。
「あなたは私の人生で最高のものだった。 でも今、愛しい人よ、 別れの時が来た」
「念願の25回目の優勝カップを手にし、40年ぶりに優勝を果たしたという夢を胸に、私は幸せな気持ちで旅立つ」
「ファンやチームとの絆は、私たちが世界で唯一無二の存在であることを示している。とても難しい決断だったけれど、アスレティックにとっても私自身にとっても、これがベストだと思う」
16歳7カ月と11日というアスレティック・ビルバオで史上最年少でデビューした選手であるムニアインは、2番目に出場試合数の多い選手としてその名を残した。同クラブで監督も務めたホセ・アンヘル・イリバル(614試合)に次ぐ557試合である。
加えて、ムニアインは「残りの試合はいつものように、 夢のチャンピオンズリーグの出場権を得るために戦う」と現在4位のアトレティコ・マドリードを勝点差3の5位で追う状況の中で最後まで全力を尽くすことを誓った。
クラブは公式で「献身的な姿勢により、彼はファンのアイドルであり、新しい世代にとっての模範となった。彼は謙虚さと誠実さをもってその役割を受け入れ、スポーツマンシップと尊敬の念を常に示していた」とそのキャリアを称賛し、「近日中に、サン・マメスでお別れイベントとキャプテンへの賛辞が行われる予定」と声明を発表した。
現在31歳のムニアインは将来の計画や、他のクラブでキャリアを続けるかどうかについてはまだ明らかにしていない。いずれにしても、40年ぶりのタイトルを獲得したアスレティック・ビルバオとムニアインは来季から別々の新たな道へと歩みを進めることとなる。
2024年04月25日 07:00
横浜F・マリノスは4月24日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準決勝・第2レグで蔚山現代(韓国)とホームで対戦。敵地での第1レグは0−1で落としたなか、3−2で2戦合計3−3とし、最後は延長戦を経て行なったPK戦を制し、アル・アイン(UAE)との決勝に駒を進めた。
すでに3−2となり迎えた81分から、水沼宏太と共にピッチに入った宮市亮が、試合後に取材に対応。まず、満面の笑みで「嬉しいですね」と決勝進出の喜びを伝えた後、3点を先行しながら2点を奪い返されたうえ、上島拓巳にレッドカードが提示されるという、非常に難しい展開となった激闘を振り返った。
「本当に今日の試合に関しては、退場が出るまでは今シーズンベストゲームと言ってもいいぐらいの押し込みというか、良いゲームでした。3対2になってから、難しい展開というか、これがACLだなと。簡単ではない試合でしたけど、最後の最後まで諦めなかった姿勢が、勝利に結びついたと思います」
平日、しかも雨が降るなか、大勢のサポーターが来場した。特にPK戦の際には、ゴール裏から大きな後押しを受けた宮市は、特大の感謝を示す。
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「マリノスの選手が蹴る時は歌って、向こうが蹴る時はブーイングをしてっていう、かなり向こうにプレッシャーがかかったと思います。あそこで(勝利が)決まった時は本当に嬉しかったです。すごく大きな力になって、勝ちをこっちに持ってくることができたので、本当に感謝しています」
ちなみに、5人で勝負が決まったPK戦で、宮市は何番目に蹴る予定だったのか。アタッカーだけにある程度早めの順番を予想していたが、両足がつり満身創痍だった守護神のポープ・ウィリアムを除けば、ほぼ最後という答えに報道陣は爆笑した。
「僕は8番でした」
PKにはあまり自信がないのだろうか。となれば流れの中から、悲願のアジア制覇に導く一発を期待したいところだ。ハマのスピードスターは決勝に向けて「クラブとしても初めてのところですし、Jリーグの代表っていうのもある。日本がどれだけやれるのかが示される機会」と意気込む。
取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年04月25日 06:53
現地時間4月24日に開催されたプレミアリーグの第29節(延期分)で、遠藤航が所属する2位のリバプールは16位のエバ―トンと敵地で対戦。27分と58分にセットプレーから被弾し、伝統のマージ―サイドダービーに0−2で敗れた。
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2試合ぶりのベンチスタートとなった遠藤は、63分の三枚替えでアンカーに入る。
しかし、その直後にボールロストからピンチを招くと、デュエルでも後手に回るシーンが散見され、なかなか試合に入れなかった。
現地メディアの評価も他の選手と同様に厳しかった。リバプールの専門サイト『THIS IS ANFIELD』は採点記事で「4点」をつけ、こう酷評した。
「半端なルーズボールを獲得したが、それほど進歩的なものではなかった。愚かなファウルがいくつかあった。ペースが何マイルもずれているようだ」
『Liverpool.com』は「5点」で、こう寸評を据えている。
「彼はピッチ中央でいくつかの空中戦での勝利に貢献したが、ボールを持ってチャンスを作り出すためにそこにいたわけではなかった。それが、リバプールが置かれた状況において最も必要なことだった。むしろ、彼はあまりにも簡単にポゼッションを放棄した」
流れを変えるにはあまりも厳しい試合で、短い時間でやれることは限られていたのは言うまでもない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部