2023年05月31日 22:00
V・ファーレン長崎が、5試合ぶりとなる勝利の美酒に酔った。ジュビロ磐田をホームに迎えた明治安田生命J2リーグ・第18節の一戦は、ともにJ1昇格プレーオフに位置する(長崎が5位、磐田が6位)チーム同士による好ゲームが繰り広げられた。最終的には90+5分に米田隼也によるこの日2点目が決まり、ホームチームが劇的な展開で勝ち点3をゲットした。難敵撃破で4位に浮上した長崎は、もとより豊富な戦力を誇り、J1昇格の有力候補に挙げられている。その長崎を牽引する絶対的エースと攻撃パターン、現チームが抱える課題とそれを打開するための解決策をひも解いた。 直近5試合の基本システムまずは、直近のリーグ戦5試合での基本システムおよびメンバーを見ていこう。守護神はムードメーカーの波多野豪で、4バックは右からサイドバックに本格転向した増山朝陽、「娘が好きな番号」だという4番を背負うヴァウド、セットプレーからの得点力が光る櫛引一紀、サイドのスペシャリストである米田隼也の4人。右SBとセンターバックに対応する岡野洵も存在感を示している。ダブルボランチはリンクマンの鍬先祐弥と攻守の軸であるカイオ・セザールがコンビを組む。C・セザールが出場停止だった第18節のジュビロ磐田戦では、秋野央樹が左ボランチを務めた。期待の若手である安部大晴、五月田星矢の台頭も楽しみだ。様々な組み合わせが試されている2列目は、ブレイクの予感を漂わせる笠柳翼、トップ下と左サイドを兼務するクレイソン、積極的な仕掛けが武器の宮城天が主力の座に。一発の破壊力があるクリスティアーノ、攻守に計算できる澤田崇、走れる司令塔の加藤大(ボランチと兼務)らも控えており、増山も一列前で起用されるなど争いは熾烈だ。1トップはチームトップのリーグ戦8ゴールをマークしているフアンマ・デルガドが絶対的エースに君臨。その背番号9は直近2試合を欠場しており、第17節と第18節ではエジガル・ジュニオが最前線に入った。6月16日に37歳の誕生日を迎える都倉賢は、持ち味である空中戦の強さを今季も見せている。献身的な姿勢でチームに芯を通す背番号9リーグ戦18試合を消化し、4位と上位につけるV・ファーレン長崎。今季のここまでを振り返ると、浮き沈みの激しいシーズンとなっている。開幕4戦勝ちなし(2敗2分)と苦しみ21位に沈むなか、第5節のロアッソ熊本戦で今季初勝利をゲット。すると熊本戦から3連勝を記録し、7位に浮上する。第8節のザスパクサツ群馬戦で黒星を喫したが、第9節のヴァンフォーレ甲府戦から怒涛の5連勝。順位を一気に2位まで上昇させる。しかし、第14節の東京ヴェルディ戦を1-2で落とすと、その後は1敗2分と再びトンネルに入ってしまう。第18節のジュビロ磐田戦を劇的な展開で制し、5試合ぶりの白星を手にしたのだった。成績が安定しない一面があるとはいえ、ツボにハマった時の爆発力は凄まじい。特に5連勝を飾った第9〜13節では、そのうちの3試合で4得点を記録。快調にゴールと勝ち点を積み重ねた。5連勝のチームでひと際輝いたのが、この期間だけで4得点を決めたフアンマ・デルガドだ。2017および18シーズンに得点源として活躍したスペイン人ストライカーは、大宮アルディージャとアビスパ福岡でのプレーを経て、5シーズンぶりに復帰。4月度のリーグ月間MVPに輝くなど、エースとしてチームを牽引している。リーグ戦14試合でチームトップの8ゴールを挙げている通り、得点感覚が優れているのはもちろんだ。コースを突く正確なシュート、ペナルティーエリア内でクロスに合わせる技術、左右両足とヘディングでネットを揺らせる得点パターンの豊富さが光る。だが、背番号9の魅力は決してゴールだけではない。ポストプレーや前線からの守備など幅広いタスクをこなし、献身的な姿勢でチームのために奮闘する。J1昇格を目指すクラブに芯を通す存在であり、フアンマ不在時にその穴の大きさを感じるのは、無理もないだろう。果たして強みを生かせているか?チームとしてフアンマ・デルガドの決定力を生かす形のほか、機能している攻撃パターンがいくつかある。まとめると以下の通りとなる。エースのフアンマに良い形でボールを供給し、ゴールに結びつける 櫛引一紀を軸としたセットプレーからの得点 ロングスローからの効果的な崩しのセットプレーだが、こちらはセンターバックの櫛引が突如として得点力を開花させている。今季ここまでリーグ戦18試合に出場して4ゴールを決めているが、ゴール数はキャリアハイの数字。プロ13年目、30歳のシーズンで覚醒の時を迎えている。櫛引の4ゴールはいずれも5連勝の期間に決まっているが、長崎には優秀なプレースキッカーが多く存在する。第10節の徳島ヴォルティス戦でアシストしたクレイソン(ショートコーナーからの右足クロス)、加藤聖(自身が蹴ったコーナーキックの流れから左足クロス)に加え、加藤大(左足)、秋野央樹(左足)や増山朝陽(右足)、クリスティアーノ(右足)、宮城天(右足)と左右のキックで決定機を演出できるのだ。今後もセットプレーからの一発は期待が持てるだろう。そして、のロングスローもシンプルながら効果的だ。主なスロワーは増山と岡野洵で、加藤聖も地肩の強さを披露する。ロングスローが特段際立った第13節の水戸ホーリーホック戦では、岡野のロングスローを起点に2得点をゲット。効率的にゴールを重ねてみせた。町田ゼルビアやブラウブリッツ秋田のように、ロングスローを有効活用するチームが耳目を集めているが、長崎もまたロングスローを取り入れて崩しのパターンを増やしている。しかし、セットプレーおよびロングスローというストロングポイントが存分に発揮されているとは言い難い。それは、指揮官が採用するコンセプトと密接な関係がある。🌟月間優秀監督賞🌟【4月度】明治安田生命J2リーグ ファビオ カリーレ 監督(V・ファーレン長崎)@v_varenstaff 受賞コメント・総評⏬https://t.co/POaogvmp3s pic.twitter.com/mHFQboaMOS — Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) May 16, 2023昨年7月より指揮を執るファビオ・カリーレ監督は、個の力を引き出しつつ、サイドアタックを軸としたチーム作りを推し進めてきた。そのブラジル人指揮官が徹底させているのが、最終ラインからのビルドアップだ。両センターバックを中心にボールをつなぐ形がメインで、3バックに可変して左サイドバックの米田隼也が中に絞る動きやボランチの鍬先祐弥が最終ラインに落ちる形も見られるが、ビルドアップの質は決して高いとは言えない。各人が足元にボールをつけるだけになってしまっており、相手の守備ブロックの外でパスを回すのみに終始している。また、パス回しのテンポが基本的に変わらず一定のため、相手からすると守備の予測が立てやすくなっている。事実、第18節・ジュビロ磐田戦のとりわけ前半には、相手のハイプレスによる圧力もあって自陣でボールロストしてしまう場面が散見された。76分の失点シーンは、ディフェンダーとゴールキーパーの連係ミス(難しい局面だったが、GKへ下げる際にゴールエリア前方を外してリスクを減らせれば防げたかもしれない)によるものであり、悔やまれる形だった。自陣でのボールロストをできる限り無くし、自分たちのペースで試合を運ぶためにはどうすればいいのか。この方策については、次のセクションで考察していきたい。光が見えた磐田戦の先制点前述した通り、ビルドアップの質が決して高いとは言えないなかで、V・ファーレン長崎が課題を解決するためにどうしていくべきか。解決策となり得るのが、前線へのロングボールを増やすことだ。長崎が自陣深くでビルドアップを開始した際、相手はその動きを分断しようとプレッシャーをかける。自軍のアタッカーがハイプレスを仕掛けるため、相手はディフェンスラインを押し上げて全体をコンパクトに保とうとする。そうなれば、おのずと敵陣にスペースが生じる。そのスペースに最終ラインからロングボールを送り込み、一気に攻め込めれば、手薄な相手DFラインを突くことが可能となる。第18節・ジュビロ磐田戦での先制点はまさにこのパターンから奪ったもので、文字通り理想的な形だった。ロングボールのターゲットには、エアバトルに強いフアンマ・デルガド&都倉賢という適任者がいる。トップ下で起用された選手がサイドに流れて、ボールを呼び込む動きで起点となる形も効果的だろう。クレイソンと澤田崇は機動力があり、加藤大には走力がある。敵陣深くにロングボールを送り込み、そのボールが相手に回収された場合は、最終ラインを素早く押し上げて連動したプレスを仕掛け、ショートカウンターを狙っていく。多くの運動量が求められるゆえ、90分を通して実施するのは現実的ではない。あくまでも状況を見てという形になるが、相手を押し込むことが目的だ。「セットプレーおよびロングスローというストロングポイントが存分に発揮されているとは言い難い」と前項で述べたのは、この点が関係してくる。つまり、敵陣深くに押し込むことができれば、必然的にセットプレーやロングスローのチャンスもより増えるはずで、今以上に強みを生かすことができると見る。相手がロングボールを警戒してハイプレスを選択しない場合は、ビルドアップから丁寧に崩していく形を取る。もちろん、つなぎの局面での課題はあるが、相手のプレッシャーが軽減されれば落ち着いてボールを回すことができ、不用意なボールロストは減るだろう。ロングボールを用いて緩急をつけたパス回しが実現できれば、相手に守備の狙いを絞らせない戦い方が可能となる。
2023年09月29日 07:40
今夏のマーケットで大きな話題を集めたサウジアラビアリーグ。欧州でも一流どころの選手を大きな額で引き抜き、瞬く間にスター選手が集まるコンペティションとなった。クリスティアーノ・ロナウドやネイマール、カリム・ベンゼマなどが多額の給料を受け取っているほか、指導者もヌーノ・エスピリト・サントやスティーヴン・ジェラードなどがサウジアラビアへと渡っている。そして『Times』によれば、次にサウジアラビアが狙うのは「審判のレベルアップ」であるそうだ。 すでにサウジアラビアは各国のトップレベルの審判に打診を行っており、リーグを移籍するよう要請しているとのこと。現在もゲストとしてビッグマッチには国外の審判を招待しており、4月にはマイケル・オリヴァー氏がアル・ヒラル対アル・ナスルを裁いていた。マイケル・オリヴァー氏は普段プレミアリーグでジャッジしているが、イングランドの主審の年収はおよそ12万ポンド(およそ2200万円)から30万ポンド(およそ5400万円)であるという。そして、彼がサウジアラビアで1試合を裁いたときの報酬はイングランドの2倍にあたる3000ポンド(およそ54万円)であったと伝えられているほか、飛行機もビジネスクラスが用意されたそう。
2023年09月29日 07:20
先週土曜日に行われたリヴィングストン戦でアディショナルタイムに素晴らしいゴールを決めた前田大然。この勝利によってセルティックはスコティッシュ・プレミアシップの首位に立つ結果となり、国内外から称賛の声があがっている。その中で再び前田大然を称賛したのが、宿敵グラスゴー・レンジャーズのレジェンドである元スコットランド代表MFバリー・ファーガソン。『Glasgow Live』によれば、以前から前田大然のファンだと公言している彼は『Go Radio』に対して以下のように話していたそうだ。 バリー・ファーガソン「前田大然は夢のようなチームメイトだよ!誰もが愛すべき男だ。彼はいつも後ろまで戻ってきて仲間を助ける。試合の影の部分を見事に演じられる。グレッグ・テイラー(左SB)は彼のそばでプレーできることを愛さなきゃいけないよ。そして彼は前進することにも優れている。ときにいい動きを無駄にしてしまうこともあるが、セルティックが払った金額と、彼がもたらしたものを考えると、本当に素晴らしい契約だったよ」また、同じ番組に出演していた元セルティックの名FWジョン・ハートソンも、前田大然について絶賛していたとのこと。ジョン・ハートソン「リヴィングストン戦でのゴールは素晴らしかったね。彼のゴールのビデオを見せてもらったが、仕事量もフィニッシュもすごい。時々『前田大然はフィニッシャーとして優れていない』というレッテルを貼られることがある。しかし彼のゴールを見てみればいい。彼がどこから走っているか。どのように自分でゴールを生み出しているか。そのためにどれほどの野心とスピードとエネルギーを費やしているか。彼が決めたいくつかのゴールは本当に信じられないものだよ。しかも、アンジュとロジャーズ、二人の監督が常に彼をプレーさせてきたんだ。ヘディングには言及しないようにするが、最初のホイッスルから最後のホイッスルまで、彼は絶対にすべてを出してくれる。ただそのエネルギーだけに夢中にならないで、彼のタレントにも注目してほしいね。とても才能ある選手だよ」
2023年09月29日 07:17
CB起用が大当たりとなった。 現地9月27日に開催されたリーグカップ3回戦のブレントフォード戦で、アーセナルの冨安健洋はCBとしてスタメン出場。ファンが選ぶマン・オブ・ザ・マッチに選出される活躍を見せ、1−0の勝利に大きく寄与した。 アーセナルの専門サイト『ARSENAL INSIDER』は「ミケル・アルテタは今後、1500万ポンドの男を最高のポジションでプレーさせなければならない。ブレントフォード戦では『信じられないほど』だった」と題した記事を掲載。次のように綴った。 「アルテタ監督にはもはや選択の余地はなく、ブレントフォード戦の勝利後、アーセナルのCBとしてトミヤスにさらなるチャンスを与えなければならない。この夜のトミヤスは素晴らしく、当然マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた」【動画】ピンチを防いだ冨安の渾身ブロック
同サイトは、「トミヤスはバックライン全体で信じられないほど万能なオプションであると証明した」と大絶賛。「その多才さが現時点で先発の座を勝ち取る上で不利であることに異論を唱える人はいないだろうが、昨夜のパフォーマンスは状況を変えるに違いない」と主張している。「トミヤスが最終ラインのガブリエウ・マガリャンイスかウィリアム・サリバの代わりになるべきとは言い難いが、第3の選択肢として考えるべきだろう。アーセナルは今シーズン多くの試合を予定しており、3人全員が出場するチャンスは十分にあるだろう」 記事は「ブレントフォード戦での活躍を経て、『信じられないほどの』トミヤスが今後、CBでチャンスを得られないという正当性はなくなった。これは彼が日本代表で務めている役割であり、これからアーセナルで大成功を収める可能性がある」と続けている。 クラブでは、森保ジャパンで主戦場のCBでプレーする機会はほとんどなかったが、今後は機会が増えていくかもしれない。構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2023年09月29日 07:04
遠藤航が所属するリバプールは9月27日に開催されたカラバオカップの3回戦で2部のレスターと対戦。
2023年09月29日 07:00
毎週木曜日に『DAZN』で配信されている「内田篤人のFOOTBALL TIME」。今回はゲストが不在ということで、海外でプレーしている日本人選手の活躍を振り返りながら、大ブレイク中の久保建英の軌跡を特集していた。/
秋ですね🍁
\欧州で活躍しっぱなしの日本人選手たち🇯🇵⚽振り返りとともにボード解説で深掘り🔎そして来週は楽しみな企画も…💓まずは今週お見逃しなく!『#内田篤人 のFOOTBALL TIME』
📅9/28(木) 配信予定#フットボールタイム pic.twitter.com/zQFvUIK7k4— DAZN Japan (@DAZN_JPN) September 28, 2023 オープニングではこのところの季節についての話題に。夏から秋に変わったときに気温が乱高下するため体調を崩す人は多いが、内田篤人はどうだったのか…。内田篤人「朝夜めっちゃ寒くない?僕は一年に一回大風邪をひいて、大熱を出すんですよ。絶対に。 そこは諦めてました。一回はやるからと。ドイツのときもそうでした。必ずやるんですよね。そんなときは電話して、『Fever(熱)』だと。『ウッシー、フィーバーだから今日練習行けない』と。そうすると『良いよ』って。日本だと、できるだけ頑張る…的な感じでしょ。でもドイツは『みんなに感染すから絶対に来るな』だった。だから何人かは『あいつ本当に熱なのかな…』という選手も多々いましたけど」
2023年09月29日 06:54
スペインの名門に激震が走った。 28日、バルセロナが贈収賄の疑いでスペインの裁判所に告発されたと、複数メディアが報じている。 『ESPN』の報道によると、バルセロナはジョアン・ラポルタ氏が会長に就任した初年度の2001年から2018年までの17年間に及び、審判技術委員会(CTA)の前副会長だったホセ・マリア・エンリケス・ネグレイラ氏が所有する会社に700万ユーロ(約11億円)以上もの金額を支払った嫌疑がかけられている。クラブとラポルタ会長はいずれもこの疑いを否定している。 また、バルセロナ前会長のジョゼップ・マリア・バルトメウ氏ら複数の関係者も今回の件で起訴されているという。検察の発表した声明では「バルトメウ氏らはネグレイラ氏と極秘の口頭合意を結んでおり、バルセロナがプレーする試合でジャッジをバルセロナに有利にするようなアクションを実行しただろう」と明記されており、審判を買収したという主張がされている。 『ロイター』によると、UEFAは今年3月にバルセロナがこの件で初めて告発された際に独自の調査を行っており、7月には「2023−24シーズンのUEFAの主催する大会に出場することを認める」という決定をした。一方で、この決定はさらなる調査による結論が出されるまでの暫定のものであることも同時に発表していた。 こうした背景もあり、もし今回の起訴でバルセロナが有罪と判断された場合、UEFAはバルセロナのチャンピオンズリーグ(CL)を含む複数大会への出場資格をはく奪する可能性もあるという。 また、カタルーニャスポーツ裁判所の所長は、もしバルセロナが有罪となった場合ラ・リーガからの降格処分が科される可能性も指摘しており、スペインの名門を取り巻く状況は決して穏やかではない。 この件に関して、チームを率いるシャビ監督は、「私の意見は分かるだろう。クラブが有利なジャッジをされたと感じたことは一度もない。一度もだ。これ以上この話をする時間はない。私はピッチ上での問題にフォーカスしている」と述べ、贈収賄の疑いをきっぱりと否定している。 果たしてバルセロナは自分たちの無実を証明できるだろうか。裁判の行方に注目が集まっている。
2023年09月29日 06:53
ナポリは28日、ナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンとの関係悪化を受け、クラブの公式声明を発表した。 先日、PKを失敗したオシムヘンを嘲笑するかのような動画がクラブ公式TikTokに投稿されたことをきっかけに、同選手との関係悪化が報じられていたナポリ。27日に行われたウディネーゼ戦ではチームの2得点目を記録したオシムヘンがゴールセレブレーションを拒否するなど、事態は深刻さを増していた。 こうした状況を受けて、クラブは28日に声明を発表し、渦中のオシムヘンとの関係について説明した。 「この問題のいかなる憶測や誤報を避けるため、SSCナポリはクラブの資産であるヴィクター・オシムヘンの気分を害したり、からかったりする意図がなかったことを明確に表明したい」 「夏の移籍市場で彼に対するすべてのオファーを拒否したことは、クラブの彼に対する評価の揺るがない証拠である」 「ソーシャルメディア、特にTikTok上では誇張された言語が愉快で遊び心のある方法で使用される。今回のケースではヴィクター(・オシムヘン)に対して嘲笑や愚弄する意図はなかった」 「もしヴィクターが気分を害したのであれば、それは全くクラブの意図するところではない」 選手との急速な関係悪化により、事態の火消しに追われるナポリ。オシムヘンには冬の移籍市場での退団の噂もささやかれる中、‟エース”との関係を修復することができるだろうか。
2023年09月29日 06:30
先日行われたカラバオ・カップのレスター戦で、リヴァプールの勝利に貢献するプレーを見せた遠藤航。
2023年09月29日 06:20
8月のフランス・リーグアン月間MVPに輝くなど好調を維持してきた南野拓実。ただ今週末のマルセイユ戦は欠場の可能性があるようだ。『Get French Football News』によれば、南野拓実は木曜に行われたモナコの練習を欠席していたとのこと。モナコを率いるアディ・ヒュッター監督は南野拓実の欠席について以下のように話していたとか。アディ・ヒュッター「昨日、彼は内転筋に少し痛みを感じていたんだ。だから今日は彼を練習から外すことにしたよ」
2023年09月29日 06:00
いわゆる「ネグレイラ事件」により、バルセロナが審判委員会への贈収賄容疑で裁判官から告発を受けたようだ。『Sport』によれば、バルセロナ裁判官のホアキン・アギーレ氏が木曜日にFCバルセロナなどの捜査対象者を告発したとのこと。その中にはジョゼップ・マリア・バルトメウ元会長やサンドロ・ロセル元会長も含まれていると伝えられている。問題になっている「ネグレイラ事件」は、バルセロナが18年にわたって730万ユーロ(およそ11.4億円)を支払ってきたというもの。 その支払い先は審判委員会の副会長であったホセ・マリア・エンリケス・ネグレイラが保有する企業であり、これが違法な贈収賄に当たる可能性があると言われている。バルセロナと企業はこれらの支払いによって何らかの便宜が図られたことはなく、試合に関する資料やデータの提供であったと説明している。ただ、今回の告発においてはそれは関係がないと説明されているようだ。ホセ・マリア・エンリケス・ネグレイラ氏が審判委員会副会長を辞めた際にバルセロナからの支払いが停止されていることから、『審判という立場に応じて支払いが行われた可能性が高い』と推測されている。また審判の技術委員会を管理しているスペインサッカー連盟自体が公共性を持つ団体であることを考慮すると、すでに証明されている支払いが行われているだけで贈収賄にあたると主張されている。
2023年09月29日 05:39
レアル・ソシエダの久保建英は、ここまでラ・リーガでは出場6試合で4ゴールを奪取。古巣のレアル・マドリーが買い戻すのではないかという現地報道が後を絶たない。 その“白い巨人”はもうひとりのアジアのスターにも関心を抱いているようだ。スペインメディア『DON DIARIO』は9月28日、「戦略的契約、それはエムバペではない。クボとならアジア市場に革命を起こすだろう」と見出しを打った記事を掲載。「レアル・マドリーはトッテナムの韓国人FWソン・フンミンの獲得に動く」と伝えた。「マドリーはチームの強化を目ざして、たゆまぬ努力を続けており、チームのスポーツ界の運命を変えるだけでなく、アジア市場で商業革命を引き起こす可能性のある名前に注目が集まっている。『Fichajes.net』によると、トッテナムの韓国のスター、ソン・フンミンが攻撃ラインを強化するロス・ブランコスのターゲットになっている」 同メディアは、「彼の生まれ持ったゴールを決める能力、スピード、守備のバランスを崩す能力は、サッカー界全体で認められている。しかし、マドリーにとってこの移籍の可能性をさらに魅力的なものにしているのは、アジア市場におけるその絶大な影響力だ」と主張。「彼のサンティアゴ・ベルナベウへの到着は、スポーツ面でも商業面でも戦略的な動きとなるだろう」としている。【動画】見事なダイレクトシュート!久保が開始2分に決めた電光石火の先制弾
「スポーツの観点から見ると、マドリーの攻撃ラインを強化することになるが、クラブはこのポジションを国内外のコンペティションでの目標達成の鍵と考えている。ソンの多才さにより、攻撃面でさまざまなポジションでプレーすることができ、これはマドリーの(カルロ・アンチェロッティ)監督にとって貴重な資産となり、チーム内でより多くの戦術的オプションとより大きなローテーション能力を提供することになる」 記事は、「しかし、この移籍が本当に魅力的なのは、その潜在的な商業的影響だ。マドリーは、その世界的な展開とアジア、特に中国、韓国、日本などの国々における膨大なファンベースで知られています。ソン・フンミンの加入は、クボの復帰の可能性とともに、新たな市場への入り口を開き、アジアにおけるレアル・マドリーの存在感をさらに強化する可能性がある」と見解を示し、こう締め括っている。「ソン・フンミンのマドリーへの移籍の可能性は、サッカー界における単純な移動とは程遠い。これは、フィールドとアジア市場の両方に重大な影響を与える可能性のある戦略的措置だ。実現すれば、プレミアリーグ最高のストライカーの一人が世界最大のクラブに加わるのを目にするだけでなく、マドリーの世界的展開における新時代の誕生を目撃することになるだろう」 果たして、世界的ビッグクラブで日韓アタッカーの共演が見られるのか。実現すれば、小さくないサプライズだ。構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2023年09月29日 05:36
レアル・ソシエダの久保建英が、DAZNの『内田篤人のFOOTBALL TIME』で紹介されたインタビューの中で、レアル・マドリー時代を振り返っている。
2023年09月29日 05:30
苦悩と希望の狭間で、先天性多合趾症と戦うフットボーラーにスポットを当てた企画だ。身体的なハンデをものともせず、逞しく生きて、Jリーガーになるという夢を叶えた高吉正真(ギラヴァンツ北九州)の心情に迫る。今回は前編だ。--------◆--------◆-------- 大事に、大事にお腹の中で育ててきた命がついに誕生する。大きな泣き声とともに姿を現わした赤ちゃんを見た瞬間、自然と涙が込み上げてきた。これ以上ない感動。しかし、それからしばらくしてある事実に気付く。赤ちゃんの足が6本ある。なぜ、五体満足の子に産んでやれなかったのか。娘の二つにわかれている小指を見ると、いつもそう思ってしまう自分がいる。これは、ある友人の体験談だ。 先天性多合趾症とは、手足の先天異常のことで、簡単に言うと足の指が2本以上にわかれている症状を指す。原因不明で、1000人から2000人にひとりの割合でなるとされており、手術をすれば治るが(1歳以上から)、そう単純な話ではない。 我が子にメスを入れるのだ。親にとっては難しい決断になる。何かあったらどうしよう、この年齢で体力的に手術に耐えられるのか、大きな不安に襲われるなかで、先天性多合趾症と向き合わなければならないのはひと言でしんどい。 ただ、そうした困難を乗り越えてJリーガーになった選手がいる。ギラヴァンツ北九州の高吉正真だ。 今季大卒1年目のMFは開幕前、「私は先天性多合趾症(センテイセイタゴウシショウ)という生まれつき、足の指が6本ありました。私が今悩んでいることは、スパイクが合わず痛みを抱えながらプレイをしていることです。どなたか、足の幅が広くても履けるスパイクを知っている人がいれば、教えていただきたいです」と、SNSでそう発信して注目されたプレーヤーである。 どんな想いで、このメッセージを送ったのか?「正直、そういうことをやるつもりはありませんでした。ただ、本当にスパイクに困っていて、『こういうもの(SNSでの呼びかけ)をやってみても良いですかね?』と先輩に相談したら『まあ、良いんじゃないか』と後押しされて。それで決意しました」
高吉本人に抵抗がなかったと言えば、嘘になる。「SNSで発信したところで、『だから、何?』と反応される恐れもあります。嫌な言葉を投げかけられるかもしれないなとも思っていました」 ただ、それは杞憂に終わる。「いいスパイクを紹介します」など温かいメッセージが届き、高吉は感動した。「日本人の温かさ、SNSの拡散力の凄さを改めて感じました。それで今、自分は救われて、スパイクも見つかりましたし、関わってくれた皆さんにとても感謝しています」
今こそJリーグでプレーしているが、プロになるまでの道のりは決して平坦ではなかった。先天性多合趾症と付き合いながらプロを目指すわけだから、そこには間違いなく困難があった。「この症状を理解したのは小学生ぐらいです。当時は(どんな靴を履いても)そこまで気になりませんでしたが、中学生になると普通のスパイクも靴もサイズが合わなくなって」 好きなスパイクも履けない。高吉はそんな不満を両親にぶつける時もあった。「当時憧れていた選手がクリスチアーノ・ロナウドで、ロナウド・モデルのスパイクを履きたかったんです。両親に『サイズが合わないから、これにしなさい』と言われても駄々をこねて…」
両親は両親で苦悩を抱えていた。高吉の証言によればこうなる。「サッカーの試合に出ている時も自分だけスパイクの形が違うわけです。だから、両親は『これを見て他の人はどう思うだろう、他の保護者の方はどう感じているのだろう』と心配しながら見ていました」 ただ、高吉には“心強い味方”がいた。<後編に続く>取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)<選手プロフィール>
高吉正真(たかよし・しょうま)
2000年8月25日生まれ、神奈川県出身。176センチ、70キロ。川崎U-18育ちで、2023年に北九州に加入。地上戦、空中戦ともに強い屈強なボランチ。守備的なポジションならどこでもこなす器用さも魅力のひとつだ。パリ五輪を目ざすU-22日本代表、10月にメキシコ、アメリカと対戦! 大岩監督は「結果にこだわり、勝つための準備をする」
2023年09月29日 00:10
まだシーズン序盤とはいえ、リーガ・エスパニョーラの順位表に異変が起きている。7試合を消化し、首位に立っているのはジローナだ。先日まではレアル・マドリードがリードしていたが、レアルは先日ライバルのアトレティコ・マドリードに敗北。一方でジローナは6勝1分と無敗をキープしており、まさかの単独首位だ。昨季ジローナが10位でフィニッシュしていることを考えると、なかなか意外なスタートダッシュか。 興味深いのは攻撃力だ。守備を固めて耐え忍ぶサッカーではなく、ミチェルことミゲル・アンヘル・サンチェス・ムニョス率いるジローナは開幕7試合で18ゴールと攻撃的だ。この得点数はバルセロナと並んでリーグトップタイだ。ジローナは13ゴールを奪った昨季のチーム得点王バレンティン・カステジャーノスが今夏に退団しているが、代わりにウクライナのドニプロからウクライナ代表FWアルテム・ドフビクを獲得。これがヒットしており、ドフビクは早くも3ゴール2アシストをマークしている。他にもトロワからレンタルで加えた19歳のブラジル人FWサヴィーニョも2ゴール4アシストと躍動しており、新戦力が当たっている。特にブラジル世代別代表でプレイしてきたウイングのサヴィーニョは注目する価値のある選手だ。まだ序盤戦で、あくまで中堅クラブのジローナが今のペースを維持するのは厳しいかもしれない。ただ、今の攻撃力はなかなかに興味深い。昨季も10位でフィニッシュしながら、ミチェルの下で58ゴールを挙げていた。これはリーグで4番目に多い数字だった。今季もその流れは続いており、次節は30日に2位レアル・マドリードをホームに迎える。序盤とはいえ、首位攻防戦だ。今の勢いならばジローナが勝つ可能性も十分に考えられるはずで、ジローナの勢いがどこまで続くか注目される。
2023年09月29日 00:00
今年も新たなバージョンが発表された「フットボールマネージャー」シリーズ。世界各国のサッカーリーグや選手がデータとして再現されており、プロのスカウトも参考にするという。『Planet Football』から、今回は2013年秋に発売されたフットボールマネージャー2014の「伸びなかった最強若手選手」をご紹介する。ベルナル所蔵したクラブ:シャフタール、エヴァートン、アル・シャルジャなど 現所属:パナシナイコス国籍:ブラジル164cmという小柄な体格ながらも非常に豊かな俊敏性とスピードを備え、巧みなドリブルとパスによって相手ディフェンスを恐怖に陥れた天才。ゲームが発売された2013年末にはアトレチコ・ミネイロからシャフタール・ドネツクへと移籍したばかりだったが、メディアでは「南米最高クラスのヤングスター」と評価された。ただ2018年にシャフタールとの契約満了で退団した後はエヴァートンであまり活躍できず、その後UAEのアル・シャルジャを経てギリシャへと移籍している。アドナン・ヤヌザイ所蔵したクラブ:マンチェスター・ユナイテッド、ドルトムント、レアル・ソシエダなど現所属:セビージャ国籍:ベルギー2013年の夏にマンチェスター・ユナイテッドのプレシーズンツアーに帯同し、香港ではゴールを決めるなど好プレーを見せたアタッカー。香川真司とのポジション争いでも存在感を示し、世界屈指の若手と評価された。まだその頃は18歳であったがアレックス・ファーガソンにも「バランスが良くて加速力があり、非常に優れたテクニカルな選手」と評されていたが、ファン・ハール監督の下で出番を失ってしまった。その後はドルトムントやレアル・ソシエダ、セビージャなどで一定の活躍は見せたものの、最初のインパクトが大きすぎたことで残念な部分は大きい。ラヴェル・モリソン所蔵したクラブ:マンチェスター・ユナイテッド、ウェストハム・ユナイテッド、ラツィオなど現所属:DCユナイテッド国籍:ジャマイカマンチェスター・ユナイテッドのアカデミーで育ち、すごい才能を持つ天才として評価されていたラヴェル・モリソン。2012年にトップチームでのプレーを求めてウェストハム・ユナイテッドへ移籍し、それからバーミンガム・シティへと貸し出された。そして2013年夏にウェストハムへと復帰して活躍を見せたこともあり、その冬に発売されたフットボールマネージャーではかなり伸びる選手になっていた。しかしながらその時から何度も脅迫や暴行で逮捕されるなどトラブルメイカーとなってしまい、ピッチ内でも一貫性が乏しい選手に。結局ほとんど成功を収められずに「才能を無駄にした」と評価されている。フェデリコ・カルタビア所蔵したクラブ:バレンシア、デポルティーボ、ブラガなど現所属:アル・シャバブ国籍:アルゼンチンロサリオ・セントラルから若くしてバレンシアへと移籍し、ユース年代で実績を作ったカルタビア。2013年のプレシーズンマッチでトップチームに昇格し、それからすぐにリーガでもデビューを果たした。170cmと決して大柄ではないものの鋭いプレーができるウインガーとして活躍が期待されたものの、2013-14シーズンは結局25試合でノーゴールに終わり、それからはローン生活を送ることになった。2019年にUAEのアル・シャバブへと移籍し、それからずっと中東でキャリアを重ねているものの、そこでもあまり目立った活躍ができていない。ヘセ・ロドリゲス所蔵したクラブ:レアル・マドリー、パリ・サンジェルマン、ラス・パルマスなど現所属:コリチーバ国籍:スペインミュージシャンとしてはそこそこ成功してるヘセ・ロドリゲスであるが、サッカー選手としては尻すぼみの状況が続いている。レアル・マドリーの下部組織で活躍したあとにトップチームへ引き上げられたが、このゲームが発売された数カ月後に前十字靭帯を断裂。さらにパリ・サンジェルマンへの移籍で成功できず、私生活でもトラブルが相次いだ。