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2023年05月31日 23:28
悩める大黒柱に力強さが戻ってきた。 楽天の田中将が31日、DeNA戦に先発し、4月14日以来となる3勝目。セ・リーグトップのチーム打率を誇るDeNA打線を7回4安打1失点に抑え、「初球から勝負球のつもりで投げた。全体的によかった」と安堵の表情を浮かべた。直近2試合は5回4失点、4回0/37失点とふがいない投球が続いていた。「なんとしても勝つ」と強い気持ちで上がったマウンドで、低めに球を集めて凡打の山を築いた。失点は六回に許した宮崎の同点ソロのみ。七回を三者凡退で切り抜けると、直後の攻撃で相手のバッテリーエラーから決勝点が転がり込んだ。チームは首位ロッテと9・5ゲーム差の最下位に沈む。交流戦を前に選手全員で決起集会を開き、「ここからもう一回行くぞ」と気持ちを一つにしたという。久々の勝ち星にも「これじゃだめ。いい投球を継続していけるように」。ベテランは口元を引き締めた。(川峯千尋)
2024年03月29日 05:58
カージナルスとの本拠地開幕戦に「2番・指名打者」で出場
ドジャース・大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、カージナルスとの本拠地開幕戦に「2番・指名打者」で先発出場した。この日、ニューバランスの白いTシャツに帽子を逆さに被って球場入り。「爽やか〜」「白Tの爽やかさに目が覚めちゃった」「ご出勤も絵になる大谷さん」とファンも注目している。
ドジャースの球団公式X(旧ツイッター)が「ショウヘイが到着した」といった文言とともに投稿した写真では、白い半袖Tシャツに帽子を逆さに被って球場入りする大谷が写し出されている。ベージュのパンツにリュックを背負っている。
黒いリュックは右側の紐がねじれているお茶目な一面も。「肩紐ねじれてっぞ」「こんなにカッコいいのにリュックの紐ねじれてるとこが愛おしい」「直してやりてええええ」とほっこりしているファンが多かった。
20日付で違法賭博に関与し、大谷の資金を盗用した疑いで元通訳の水原一平氏が球団から契約解除に。「モヤモヤを吹き飛ばすようなホームランぶっ放しちゃっておくれー」と応援するファンのコメントもあった。(Full-Count編集部)
2024年03月29日 05:27
カージナルスとの本拠地開幕戦に「2番・DH」で先発出場
■ドジャース ー カージナルス(日本時間29日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、ドジャースタジアムで行われたカージナルス戦に「2番・指名打者」で出場。初回に右翼線へ二塁打を放ったが、走塁ミスでアウトになった。
大谷は初回無死一塁の第1打席で元巨人のマイコラスと対戦。4球目の外角低めのチェンジアップをうまくとらえ右翼線へ二塁打を放った。しかし、大谷は三塁を狙ったが、一走・ベッツは三塁でストップ。二三塁間に挟まれ、走塁死となった。それでも球場は大歓声に包まれた。
その後、チームは1死三塁でフリーマンの右前適時打で先制。スミスが中前打で続くと、マンシーの右犠飛で2点目を挙げた。
大谷はオープン戦で今季初出場となった2月27日(同28日)のホワイトソックス戦で左越え1号ソロ。今月12日(同13日)のジャイアンツ戦で左越えに2号を放っていた。20日、21日に韓国で行われていたパドレスとの開幕2連戦では10打数3安打2打点1盗塁、打率.300をマークしていた。
20日付で違法賭博に関与した疑いで元通訳・水原一平氏が解雇に。21日のパドレス戦で初回に右前打を放ったものの、その後はオープン戦3試合を含めて13打席連続で快音が止まっていた。不安を払拭し、開幕戦からの連続安打も3に伸ばした。(Full-Count編集部)
2024年03月29日 05:00
「選抜高校野球・準々決勝、星稜5−0阿南光」(28日、甲子園球場)
やりきった。涙も悔いもない。阿南光(徳島)の吉岡暖投手(3年)は「楽しかったという言葉だけ。こういう大舞台でプレーできることもほぼない。みんなと楽しく胸を張って野球ができた」と今大会を振り返った。この日は8回4安打1失点、5奪三振と力投。汗を拭った吉岡は、今までにないほどの心地よい疲労感に包まれた。
昨秋王者相手にも堂々の投球で押しまくった。疲労を考慮して先発を回避したが、二回に後輩投手の大坂が星稜打戦に捕まりかけ、「いつ行くんですか」と、高橋監督に直訴。「投げたくてしょうがなかったので聞きに行った。負けるとか勝つとかじゃなくてエースとしてもっと早く投げたかった」と、2点を奪われなおも無死一、三塁からマウンドに上がった。
中学時代に全国優勝を経験。今大会も注目される中、直球とキレのある変化球を織り交ぜて1回戦から3試合で30三振を奪った。準々決勝で負けてしまったが、前身の新野時代を含めて同校初の8強に「持ってる力は出し切れた」と胸を張る。
甲子園の土は持ち帰らない。まだ夏がある。「もう一回ここに帰ってこられるように頑張りたい」。再び戻ってくることを誓い、すがすがしい表情で聖地を去る。
◆吉岡暖(よしおか・はる)2006年8月28日生まれ、17歳。徳島県阿南市出身。182センチ、85キロ。投手。右投げ右打ち。小学1年から野球を始めた。阿南中では阿南シティホープでプレーし、中学3年時に全国大会で優勝。阿南光では1年夏からベンチ入り。50メートル走6秒2、遠投100メートル。最速146キロ。球種はストレート、カットボール、スライダー、フォーク、カーブ、ツーシーム。
2024年03月29日 05:00
「選抜高校野球・準々決勝、高崎健康福祉大高崎6−1山梨学院」(28日、甲子園球場)
何度もガッツポーズを決め、喜びを爆発させた。
2024年03月29日 05:00
「選抜高校野球・準々決勝、星稜5−0阿南光」(28日、甲子園球場)
準々決勝4試合が行われ、4強が出そろった。星稜(石川)は阿南光(徳島)を破って石川県勢初の春4強入り。
特別な春に星稜が歴史の扉を開いた。石川県勢の悲願が懸かるマウンドに最後まで立っていたのは背番号「18」の2年生右腕・戸田慶星(けいた)投手。公式戦初先発初完封を果たし、偉業達成の立役者となった。
「点を少しでも取られていいやくらいの気持ちで投げていました。投げきれてうれしいです」。初回から2イニング連続で三者凡退に抑える完璧な立ち上がり。得点圏に走者を置いても力強い直球で押し切り、無四球で9つの0を並べた。
小学6年時にOBの奥川(現ヤクルト)の背中に憧れた。当時の試合映像を今でも振り返って見るほど星稜の野球に魅了され、同じユニホームに袖を通した。松井秀喜氏(元巨人など)、奥川でさえも成し得なかった石川県勢初となる春4強入り。「すごく光栄なこと」と胸を張った。
能登半島地震の被災地の思いを背負って戦う春。父・智茂さんの記録を超えた山下智将監督(42)は「何か見えない、背中を押してくれるような力がある。石川県が大変な中でたくさんのパワーをもらっています」と話す。被災地のためにではなく、被災地とともに−。石川の底力が星稜を頂点へと押し上げる。
2024年03月29日 05:00
「選抜高校野球・準々決勝、報徳学園4−1大阪桐蔭」(28日、甲子園球場)
昨春のリベンジは果たせなかった。大阪桐蔭(大阪)のドラフト候補右腕・平嶋桂知投手(3年)が初回先頭から2連続四球を出すなど2失点。エースは「去年のセンバツで負けたので勝ちたい気持ちが上回り、ボールが暴れてしまった」と悔やんだ。
27日の2回戦・対神村学園で甲子園歴代単独最多69勝を挙げた西谷浩一監督(54)は「粘り切らないといけない時に守りのミスがあり、自分たちのリズムに持ってこられなかった」と、堅い守りとしぶとい打撃の報徳学園に脱帽した。
自身の母校でもある同校との対戦は08年夏の準々決勝で勝利したが昨春、今大会は敗れ通算1勝2敗。「粘り強い報徳学園さんなのでうちもそういうチームを目指しているが、まだ足りない」と敬意を表し「今のままではダメ。じっくり練習したい」と夏に向けて出直しを誓った。
2024年03月29日 05:00
「選抜高校野球・準々決勝、報徳学園4−1大阪桐蔭」(28日、甲子園球場)
準々決勝4試合が行われ、4強が出そろった。報徳学園(兵庫)は大阪桐蔭(大阪)相手に今秋ドラフト候補で最速151キロを誇る今朝丸裕喜投手(3年)が9回5安打1失点で甲子園初完投。昨春準決勝に続き、西の横綱を2年連続で下した。星稜(石川)は阿南光(徳島)を破って石川県勢初の春4強入り。中央学院(千葉)、高崎健康福祉大高崎(群馬)も駒を進めた。30日の準決勝は星稜−健大高崎、中央学院−報徳学園で行われる。
今朝丸が真っ向勝負で西の横綱に土を付けた。威圧感たっぷりの大阪桐蔭打線に一人で対峙(たいじ)し、次々とアウトを積み重ねる。ゲームセットの瞬間、右拳を高々と突き上げて雨中のマウンドで思いっきりほえた。
「ピンチが来てもホームを踏ませなかったら勝てる。今日は絶対自分で投げきると決めていました」
初回先頭に安打を浴びて2死一、二塁の危機を招くも、後続を断って無失点。その後は五回2死まで安打すら許さず、テンポよくアウトを重ねた。八回2死三塁で適時打を浴びたものの崩れず。この日最速146キロをマークしながら、昨秋近畿大会準々決勝で3−4と惜敗した相手にリベンジを果たした。
試合後のインタビューではお立ち台に登壇。「甲子園(で投げる)よりこっちの方が緊張します」と苦笑いした。マウンドを降りれば、おっとりとした不思議なオーラをまとう気の優しい高校生。二枚看板としてしのぎを削り合う主将の間木も「会話がフワフワしています」と笑う。
穏やかな性格で愛されるものの、グラウンドではそれがあだとなった。大角健二監督(43)も「もっとガツガツしてほしい」と闘志むき出しの姿を待ちわびていた。今年の練習試合解禁後からは自身のメンタルと向き合い始めた右腕。ピンチをポジティブな思考で捉えるコツをつかんだ。「ピンチをしのいだらチャンスが来る。(大阪桐蔭打線も)怖くありませんでした」。マウンドで笑い、抑えたらガッツポーズ。内気な今朝丸はもういなかった。
「日本一をどれだけ意識できるか。強い気持ちを持って戦っていきたい」。全国制覇まであと2勝。覚醒した背番号「10」が頂点へといざなう。
◆今朝丸 裕喜(けさまる・ゆうき)2006年6月2日生まれ、17歳。兵庫県神戸市出身。185センチ、79キロ。右投げ右打ち、投手。小学時に横屋川井少年野球部で野球を始め、本庄中時代は関メディベースボール学院中等部に所属。報徳学園では1年秋からメンバー入り。昨春センバツでは4試合に登板し、準優勝に貢献した。最速151キロ。
2024年03月29日 05:00
どっしりと構えて本番を迎える。
2024年03月29日 05:00
巨人は変わった。球団史上2度目の2年連続Bクラスに終わった昨オフから、新たに就任した阿部慎之助監督(45)は3件のトレードを成立させ、ドラフト1位の西舘(中大)ら球団では10年ぶりに新人3選手が開幕1軍に入る。新戦力と“新鮮力”を融合させ、「新風」を掲げる阿部巨人のテーマは「献身」。阪神・岡田監督が最も警戒する宿敵の戦力を、投打に分けて分析、紹介する。野手編。
◇ ◇
阿部新監督が理想としている攻撃は、自他共に認める「地味」さにある。キャンプ中の実戦では初戦から「僕がやりたい野球を選手に理解してもらう」と犠打、進塁打、エンドランなどサインで指示。「得点圏に走者を進める」と作戦を徹底し、確率を上げることで相手に重圧をかけてきた。
「1点差で勝っている終盤にポン、ポンと3人で終わると高い確率で裏の守りで何かある。確率の問題だけど。どう得点圏に走者を置くか、オレの野球は地味だと思う」
オフから坂本、岡本和、門脇の3人に対してレギュラーを確約。26日に行われた激励会で「4番・岡本、5番・坂本」の固定を明言した。「オレはね、やっぱり和真の後が大事だと思っている」。5番に最も信頼する打者を置く阿部野球。4番を生かすも殺すも、チームの浮沈を坂本が握る。
レギュラーを確約した3人に対し、外野の3枠に関しては白紙を強調。左翼には復活を期す丸がオープン戦から結果を残し、3番起用が有力。松原、萩尾、オコエらが競い、最大の争奪戦となった中堅はドラフト3位・佐々木(日立製作所)が頭1つ出た。オープン戦打率・400に加え、走、守のレベルも高く1番起用が見込まれる。
メジャー通算178本塁打の実績を残し、軸として期待されたオドーアが電撃退団。オープン戦で結果が出ず、開幕2軍を固辞して帰国した。助っ人0で迫力さには欠けるが「競争」、「実力主義」を掲げた指揮官。助っ人にも方針を曲げることなく、チーム内の結束は高まった雰囲気もある。梶谷、重信ら中堅、ベテラン選手が穴埋めができるか。「地味」な野球の徹底が勝敗を分ける。
2024年03月29日 05:00
2年連続で開幕投手を務める阪神・青柳晃洋投手(30)が28日、東京ドームで最終調整を行い、開幕戦必勝を誓った。球団初の連覇へスタートダッシュの重要性を十分に認識しており「(22年の)開幕9連敗も見てますし、去年の開幕3連勝でいい感じに行ったのも分かってるので、開幕カードは大事」と強調。昨季に続く白星発進を目指して、「最初の1勝を明日しっかりつけられるように、やっていきたいと思います」と言葉に力を込めた。
昨年8月26日以来となる東京ドームのマウンドの感触も確かめた。24球を投げ込み「最後はこっちで調整したいなという気持ちで、昨日(甲子園室内で)少なめに投げて。開幕のマウンドに先に上がってるかどうかは違う」と抜かりなく準備。「村上だったり(伊藤)将司だったり、誰でも(開幕投手の)資格があった中で選んでいただいたので、結果で示すだけ」と“G倒快幕”を思い描いた。
前回、22日のオリックスとのオープン戦(京セラ)では、右足母指球の皮がめくれるアクシデントに見舞われたが「今日投げた感じ、問題ない。明日は万全でいける」と自信をみなぎらせた。「毎試合緊張するので明日もすると思いますけど、6時15分に試合が始まるのは決まっている。そこへ気持ちを整理していけばいい」。やるべきことはやり終えた。覚悟も決まった。後はプレーボールを待つだけだ。
2024年03月29日 05:00
阪神は29日に東京ドームで巨人との開幕戦に臨む。岡田彰布監督(66)は28日、同球場での全体練習後に取材に応じ、「不安はない。どんなゲームになるか楽しみや」と開幕を心待ちにした。記者会見では巨人の阿部監督に“先制口撃”。近本、大山ら負傷者も回復し「6番・左翼」に前川を加えたベストメンバーで、球団史上初の連覇へ向かう。
鮮やかに“先制口撃”を決めた。阿部監督と並んで臨んだ記者会見で、宿敵の印象を問われた岡田監督が切り出した。
「一番注意してたんは新外国人だったんですけどね。ちょっとなんかね、拍子抜けして」
MLB通算178本塁打の実績を引っ提げて加入しながら、開幕直前に電撃退団したオドーアを引き合いに出し、報道陣の爆笑を誘った。阿部監督も思わず苦笑いで、会見場を後にした岡田監督は「ちょっと一発かましたったわ」とニヤリ。前哨戦は虎将が制した。
球団初の連覇を目指すシーズンは巨人との対戦で幕を開ける。「いいゲームをして、この1年の野球界を盛り上げていきたい。やっぱりな、巨人と阪神が(球界を)引っ張っていくのが理想やろ」と、伝統の一戦の重みは十分に理解している。
全体練習では投内連係とシートノックに時間を割き、岡田野球の原点である「守り」を再確認した。本塁付近でいつものようにノックバットを手に、鋭く目を光らせた。
2年目の開幕を前に「今年の方がまだな、そんな不安はないわな。どんなゲームになるか、そっちの方が楽しみや」と余裕すら漂わせた。状態が危惧されていた近本、大山もフルメニューを消化し、スタメン復帰が確実となった。「ある程度、思っているメンバーで開幕を迎えられるから、不安があまりないっていうことや」と説明した。
選手に揺るがぬ信頼を寄せつつ、一分の隙も見せない。「混戦するよ、そら。そんな甘いもんじゃないよ、長いシーズンで」。昨季は2位広島に11・5差をつけて独走したが、今年もペナントがやすやすと手に入るなどとはみじんも思っていない。
「連覇っていう、今までやったことないことをやろうとしてるわけやから」。選手、コーチ、監督として計3度も挑みながらはね返されてきた壁の高さを、誰よりも痛感しているからこそ発した言葉だった。
開幕戦を「143分の1」と捉える姿勢は今年も変わらない。「どんな途中経過になるか分からへんから、勝負だから」。最後に一番上にいればいい。「連覇っていう、その一点に全員で向かって、最終的に優勝を勝ち取りたい」と力を込めた。偉業へと続く球道を、一直線に歩んでいく。
2024年03月29日 05:00
阪神・岡田彰布監督(66)が巨人との開幕戦(東京ドーム)を翌日に控えた28日、巨人・阿部監督とともに会見に臨んだ。
2024年03月29日 05:00
2年目の阪神・森下翔太外野手(23)が28日、開幕後も試行錯誤しながらバットを選んでいく考えを明かした。「やっとシーズンを戦うために、自主トレから、キャンプからやってきたので。明日から本当にチーム自体もフルでやっていきたいと思います」。取り組みの成果を発揮し、開幕戦から全開で臨む。
今オフには、グリップが太い「ピート・ローズ型」のバットを新調。キャンプ中から昨季の旧型や新バットを改良したものなど、さまざまなバットを併用して調整を進めてきた。開幕前日のこの日も、フリー打撃では届いたばかりの「太さを変えている」という、新たなバットで打ち込んだ。
試行錯誤を続ける相棒探しについては「シーズン中もその日の状態に合わせて、いろいろバット自体は変化させていきたいと思ってます」と説明。負傷していた右足は順調に回復し、準備は整った。「一人一人が過信し過ぎないで、一戦一戦やっていけば勝てると思っています」。託された役割を全うし、チームを好スタートに導く。
2024年03月29日 05:00
阪神の前川右京外野手(20)が29日の開幕・巨人戦(東京ド)に「6番・左翼」で先発することが28日、確実となった。すでに相手先発が右投手なら先発起用することを明かしていた岡田監督が、「左3人は並べへんよ」と1番・近本、2番・中野に続く3番は右打者の森下であることを示唆。前川はクリーンアップの後を担うことになり「緊張すると思うんですけど。まだ大丈夫です」と落ち着いた様子で東京ドームでの最終調整を終えた。
練習ではノイジー、島田とシートノックで左翼に入って軽快に打球を処理。フリー打撃では左投手には17スイングで安打性が9本ながら、右投手からは20スイングで同14本も放った。それぞれ2本ずつ計4本の柵越えを放ち、右投手からのアーチはともに右中間スタンド中段まで到達。巨人の開幕投手・戸郷との対戦に好感触を得た。
昨季の対戦成績は4打数2安打で打率・500と相性もいい。それでも冷静だった。データなどで研究を進めているが、「実際やってみないと分からないと思うので、そこは打席に立って考えながらやりたいと思います」と打席での感覚を大切に攻略を目指す。
今春はキャンプから存在感を見せてきた。オープン戦は45打数14安打、打率・311。結果を残し、球団では2016年の横田以来となる高卒3年目での開幕スタメンをつかんだ。
抜てきを決めた岡田監督は親心を見せた。「普通にやったらええだけや。そんなもん。別に打てなかったら代えるだけであって。そこまでうまいこといけへんって。勝負の相手も抑えてくるわけやからさ。初めてのスタメンで期待させてもあかんやんか。そこまでそんな前川に負担かける必要あれへん」とプレッシャーから解放するように背中を押した。
前川は最後まで気持ちの高ぶりを感じさせなかった。「いつも通り入ることが大事だと思います」。落ち着き払った20歳。活躍の予感が漂う。
2024年03月29日 05:00
オリックス・宮城大弥投手(22)が29日・ソフトバンク戦(京セラ)で自身初の開幕投手を務める。高卒5年目で巡ってきた大役。28日、京セラドームでの練習後に取材に応じ「楽しみと不安と緊張とたくさんありますけど、一生懸命やろうと思います」と気合は十分だ。
中嶋監督からはらしさ全開で伝えられた。22日の阪神戦登板後、指揮官から「(開幕投手と)言わなあかんの?」とニヤッとされ、握手を交わした。
常々、開幕投手への思いを口にしてきた宮城。「すごく良い経験になると思う。とにかく必死に頑張りたい」と全員の思いを背負い、真っさらなマウンドへ向かう。
20年以来の本拠地開幕で大声援が後押しとなる。「大勢のファンが来ると信じているんですけど、力を貸してほしいです!!」。鷹狩りから4連覇&日本一奪還への道が始まる。
【開幕戦予想スタメン】
1番 二塁 太田
2番 三塁 宗
3番 左翼 西川
4番 一塁 頓宮
5番 捕手 森
6番 右翼 杉本
7番 遊撃 紅林
8番 DH セデーニョ
9番 中堅 広岡