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2023年09月29日 06:50
葛城育郎氏は1試合に飛球を2度落球…仰木監督の言葉で気が楽になったという オリックス、阪神で活躍した葛城育郎氏(株式会社葛城代表取締役、報徳学園コーチ)にとってプロ入り当時の監督・仰木彬氏は忘れられない人だ。1999年のドラフト2位(逆指名)でオリックス入りしたが、獲得を猛プッシュしてくれたのが仰木氏だった。2000年、2001年の2シーズンだけの“関係”だったが、何かと気にかけてくれたという。仰木マジックと言われた元祖・マジシャン指揮官との思い出。鉄板焼き店と監督室での出来事は特に印象深いそうだ。 イチロー氏がマリナーズに移籍した2001年シーズン、プロ2年目の葛城氏は130試合に出場し、規定打席に到達し、打率.268、14本塁打、53打点の成績を残した。結果的にこれがキャリアハイだったが、この年に嫌でも覚えているのは守備での失敗だという。「近鉄戦でライトを守っていて、1試合に2度も落球したんですよ。1発目は礒部(公一)さんのライン際の球をポロっと落として、2発目は吉岡(雄二)さんの高く上がったフライを普通に構えて落として……」 自身も原因が分からなかったという。「人生で落球なんてほぼほぼなかったんです。悔しくて試合中に泣いちゃいました。2つ目をやった時に。自分が不甲斐なくて……。なんでこんなことをやっているんだろうって」。ショックは大きかった。「もう一人暮らししていたんですが、すぐ帰っても嫌やなと思って、鉄板焼き店にひとりでご飯を食べに行ったんです。そしたら、そこに仰木さんが来られたんですよ」。 仰木監督は葛城氏を見つけるや、すぐに近づいてきた。「監督に僕は“カツ”って呼ばれていたんですけど、『カツ! おお、落球王』ってめちゃめちゃ軽い感じで声をかけられたんです」。これで気持ちが楽になったという。「トップの方がこんなふうに言ってくれて、本当はしゃべりたくない、顔も見たくない選手だったと思うんですよ。それを普通に。次の日は無茶苦茶練習しましたけど、その時にあった仰木さんの一言が自分を救ってくれたというのは覚えています」と葛城氏は話した。オリックス時代の背番号は3…仰木監督が進言「1桁をやれ」 監督室での出来事は、その年の後半戦になってからだった。「仰木さんに呼ばれて『カツ! 勝負しようか』と言われたんです。『何ですか』って聞いたら『後半ホームランを10本打ったら、100万あげるわ、打てんかったら、お前、10万出せよ』って。後半、もっと打てよという意味。発奮材料というかそういうのをやってくれた方でした」。葛城氏は後半10本をクリアできなかったが、10万円を仰木監督は受け取らなかった。これも仰木流の操縦術だった。「仰木さんにうまく使ってもらったと思います」。振り返れば、プロに入る時も仰木監督が獲得を進言してくれたことが大きかった。オリックスでは背番号3をつけた葛城氏だが「もともとは24番だったんです。スカウトの人に24と26のどっちがいいかと聞かれて、24って高橋由伸さんとか左バッターのイメージがあったので、24でお願いしますって、そしたら後になって仰木さんが1桁をやれ、3番が空いているやろって言ってくれて3番をもらったんですよ」。 仰木監督は2001年シーズン限りで退任した。その後、2005年に復帰したが、葛城氏は阪神へ移籍していたため、監督と選手の関係は2000年と2001年の2シーズンだけだった。しかしながら、思い出は尽きない。葛城氏はとても感謝している。(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
2024年10月09日 18:39
パドレスに2連敗でかけられた王手「間違いなく理想的ではない」
【MLB】パドレス 6ー5 ドジャース(日本時間9日・サンディエゴ)
「Beat LA」の大合唱を跳ね返すことはできなかった。大谷翔平、山本由伸両投手の所属するドジャースは8日(日本時間9日)、敵地で行われたパドレスとの地区シリーズ第3戦に5-6で敗れた。5点ビハインドでテオスカー・ヘルナンデス外野手が満塁弾を放ち1点差に迫るも以降はわずか1安打。ついに王手をかけられた。
反撃ムードも4回までだった。1-6の4回1死満塁でT・ヘルナンデスが中越えの満塁弾。1点差に迫った。しかし、そこから8回2死まで16人連続アウト。米データ会社「オプタ・スタッツ」によれば、プレーオフで満塁本塁打直後からの連続アウトの最長記録。フレディ・フリーマン内野手が8回2死で中前打を放ったが、出塁したのはその1回のみ。最後は元阪神スアレスに9回を締められると、球場には「Beat LA」の大コールが沸き起こった。
ドジャースは2020年に世界一に輝いて以降、1度目もワールドシリーズに出場していない。よぎるのは球団記録の111勝を挙げナ・リーグ西地区を独走した2022年。地区シリーズでパドレスと対戦し、初戦勝利で飾るも以降3連敗で終戦した。敵地・サンディエゴで涙を飲んだ。
悪夢は続き、昨年もダイヤモンドバックスに地区シリーズ3連敗であっさり敗退。今年も王手をかけられた状況に、指揮官には米メディアから「今年も敗退の目前の状況だけど」と厳しい質問が飛んだ。ロバーツ監督も腕を組み多くは語らず。「明日勝って、第5戦に向けた後始末をしないといけない。どういう展開になるかはわからない」と険しい表情だった。
シーズン終盤の不安要素は最後まで消えなかった。1点リードの2回にはフリーマンの悪送球で無死一、三塁のピンチ。続くボガーツのゴロを遊撃のミゲル・ロハス内野手が二塁を踏んで一塁に送球し併殺を狙ったが、オールセーフになった。守乱で同点を許すと、その後タティスJr.に2ランを浴びるなど大量6失点。「いい守備をしないといけない」と指揮官は厳しい口調で語ったが、ロハス、フリーマンとも怪我を負っての強行出場。2人とも足を引きずり途中交代し、満足なプレーができないのは誰の目にも明らかだった。
チームはこれで負けられない崖っぷち。それでも先発のウォーカー・ビューラー投手は3回以降無失点で5回まで投げ切った。「間違いなくこの状況は理想的ではない。しかし明日試合に勝つということにむけては、我々はいい状態にあると思う」。言い聞かせるように指揮官は前を向く。
2年前と違うのは大谷がいることだ。第2戦は無安打、第3戦は1安打2三振に終わったが「彼は現在もいい状態にいると思う」と期待を寄せる。「明日、特別なことをやってくれるだろう」。チームはブルペンデーの予定。次に駒を進めるには、頼みの綱を信じるしかない。(川村虎大 / Kodai Kawamura)
2024年10月09日 17:48
「フェニックス・リーグ、DeNA1−4阪神」(9日、SOKKENスタジアム)
阪神2軍はフェニックス2連勝となった。CSファイナルSに登板見込みの西勇、ビーズリーが調整登板。先発の西勇は、味方の失策がありながらも、3回1安打1失点(自責0)としっかりまとめた。
ビーズリーは四回から登板し、3回無安打無失点だった。9月28日のヤクルト戦(神宮)で打球が右太もも裏を直撃し、来日後最短2回4失点で降板。それ以来の登板だったが、順調な様子を見せた。
以降はベタンセス、松原、浜地で無失点リレー。打線は高寺が2安打1打点を記録し、野口も勝ち越し適時打を放つ活躍だった。
和田2軍監督の一問一答は次の通り。
−西勇とビーズリーが調整登板
「いろんなことを試せたと思うし。ちょっとね、こっちの野手が足引っ張ったから、余計いろんなことできたんじゃないかな」
−1軍のピッチャーの後ろで守ることもいい経験になる
「いや、そりゃそうだよね。やっぱり後ろから球筋を見てるから、ほとんど構えたところ付近に行くからね。逆に守ってて予想もしやすいし、反応しやすいし。そういうことがわかってくるんじゃないかな。やっぱね、あ、いつもと違うなっていうのはね」
−若手は高寺が活躍
「シーズンの後半からずっと状態良くて。で、こっちに来て、ちょっといつものペースではヒットが出なかったけど、全然調子悪いなという感じのスイングじゃないんでね。このまま積み重ねて、レベルを上げていく。望夢の場合はね、足もあるわけだし、そこら辺のところ、盗塁も含めて。あとは守備だよね、やっぱね。こっちはちょっと内野手がぴったり(4人)しかいないんで、いろんなポジション守んないといけないけど、それもまた勉強だと思うんでね。あとはやっぱりあいつは守備のレベルを上げて、守れますよってなると、だいぶ(1軍に)近づいていく選手だと思うんでね。本人も自分の足りないところは十分わかってると思うんで、それを今、試合だけじゃなくてね、試合が終わってからの練習でもね、必死になってやってるんで。フェニックス、秋季練習としっかりレベルアップして、来年につなげてほしいね」
−ずっと1番で起用されているところも彼のポテンシャルがあるから
「タイプ的にも、そういうタイプだと思うし、どっちかいうと、あんまり制約のないところで出した方が力を発揮するタイプ。ベンチからすると、制約したとき仕事してくれるっていうのがね、すごくありがたいんだけど、やっぱいろんなタイプがいるんで。そこで、このメンバーで行くと、1番っていうところがはまるんじゃないかな。ただ決めつけるのは良くないから、いろんな打順も経験しながら。それでいつか呼んでもらった時に、じゃあ1番打てるかといったらそう簡単じゃないだろうからね。今はもういろんなことを勉強して、ランナーがいない時だけじゃなくてね。ランナーがいたらまた仕事も変わるわけだし。1番なんていうのはね、初回だけだからね。2回以降はね、何番目に回ってくるかわかんないんで、その時その時の仕事があるからね。やっぱり(試合の)よーいどんで塁に出るっていうのはすごくチームにとっても、本人にとっても勢いがつくことなんで。そこら辺のところをより一層、担えるようになってほしいな」
−明日の先発は
「明日はね、西純矢」
2024年10月09日 17:40
広島・新井貴浩監督(47)が9日、マツダスタジアムで松田元オーナー(73)に今季の報告を行った。来季も指揮を執ることが正式に決まり、約1時間の話し合いを終えた指揮官は「9月、ああいう形になったので申し訳ございません、というご報告をさせていただきました。ほとんどは来季に向けてのお話しでした」と明かした。
今季は8月まで優勝争いを演じたが、勝負の9月に5勝20敗の大失速。CS進出も逃し、4位でシーズンを終えた。「変化する、変わらないといけないと思っています。来年だけじゃなく、その先の未来のことを考えると変わっていかないといけない。(来季は)間違いなく今年以上に苦しく険しい道になる。そこは覚悟してやりたい」と強い決意をにじませた。
2024年10月09日 17:37
募集期間は11日から11月10日、最終審査は12月1日
オリックス・バファローズ公式ダンスヴォーカルユニット 「BsGravity(ビーズグラビティ)」が、2025年度メンバーオーディションを開催することを発表した、プロ野球界初の男女混成ユニット「BsGravity」として2年目を迎える2025年。
2024年10月09日 17:11
ド軍本拠地では2万の砂が売れ行き好調
ドジャースの大谷翔平投手は移籍1年目の今季、54本塁打130打点でリーグ2冠、史上初の「50本塁打&50盗塁(50-50)」を成し遂げ、地区優勝に貢献した。本拠地・ドジャースタジアムの売店では、さまざまなグッズが販売されている。店員も「金額や売り上げ、他の選手との差は歴然だよ」と驚いていた。
5階コンコース、プレスボックス入り口横にある売店には各選手のサイン入りグッズなどが売られているが、中でも大谷グッズは一番多い。エンゼルス時代のサイン入りユニホームが1万2495ドル(約185万9000円)、芸術家ステフェン・ホランド氏が描いた「54本塁打&59盗塁(54-59)」を記念する絵画が9995ドル(約148万5000円)で売られている。
9月22日(日本時間23日)から販売されたのは、メジャー176号の打席の土。大谷は4月21日(同22日)の本拠地・メッツ戦で、松井秀喜氏を抜き日本選手単独最多となるメジャー通算176号を放ったが、その時の左打席の土が販売された。。価格は149ドル(約2万1500円)にもかかわらず、売れ行きは好調。「すでに100個ほど売れたよ」と店員もニンマリだ。
今季売れた1番“高価な”商品も大谷グッズだった。サイン入り試合球を2万ドル(約297万円)で限定5個販売すると即完売。4人が日本からの観光客だったという。プレーオフでは日本人の減少に伴い、大谷グッズの売れ行きが減りながらもシーズン通しての貢献度は一番だった。
昨年12月に10年7億ドル(約1036億円)でドジャース入り。北米プロスポーツ史上最高額で契約したが、それですら格安だったか……。店員は大谷に頭が上がらない様子だった。(Full-Count編集部)
2024年10月09日 17:02
「楽天−西武」
<10月9日 楽天モバイル 25回戦>
試合開始 18:00
先攻:西武 後攻:楽天
◆ 東北楽天ゴールデンイーグルス
(右)小郷
(左)中島
(中)辰己
(三)浅村
(指)安田
(一)伊藤裕
(遊)村林
(二)小深田
(捕)石原
P.岸
◆ 埼玉西武ライオンズ
(遊)源田
(二)外崎
(中)西川
(三)佐藤龍
(一)野村大
(左)岸
(指)牧野
(捕)古賀
(右)長谷川
P.隅田
2024年10月09日 16:29
初選出の吉川に井端監督「成長した姿を見せてもらえれば」
野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督が9日、東京都内で会見に臨み、11月9日に開幕する「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」のメンバーを発表した。巨人からは岡本和真、吉川尚輝の両内野手ら4選手が選出。壇上で井端監督は巨人勢への期待への大きさをうかがわせた。
打順のイメージを問われた井端監督は「ユニホームを着る前に決めるとろくなことが起きないと思っていますので」と苦笑い。「やっぱりグラウンドでユニホームを着て練習を見て(決める)」と話すにとどめた。
しかし、4番については「やっぱり今のところは、可能性が高いのは岡本選手かなと思います」と述べた。今季、打撃の主要タイトル獲得はならなかったが、7年連続20発超となる27本塁打、83打点をマークした。4番として巨人4年ぶりのセ・リーグ制覇の原動力となり「WBCを経験して一回り大きくなった。非常に頼もしく見えてます」と信頼を寄せた。
岡本とともに昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した大勢投手、戸郷翔征投手らにも期待。特に今季12勝8敗、防御率1.95で先発陣を牽引した戸郷については「与えられたところできっちり仕事をしてくれたらいいかなと思います。戸郷選手だったり高橋選手(中日)はWBCも経験していますので、投手陣を引っ張っていってほしい」と先発陣の中心として評価した。
初選出となった29歳の吉川尚輝内野手については、井端監督が巨人のコーチ時代にも指導した経緯がある。それだに「入団したときからポテンシャルはすごく高い選手。守備範囲は広いし、足もありますしね。その中で一番の課題は試合数をこなせなかったこと」と言及した。
それだけに全143試合に出場し打率.287、5本塁打、46打点に12盗塁などシーズンを通しての活躍は大きなプラス材料となった。特に守備での貢献度は高かった。指揮官は「今年は全試合に出場して体、気持ちとタフになったのかなというところでは、すごく伸びた選手の一人。今度はそれを日本代表として、成長した姿をみせてもらえればいいのかなと思います」と大きな期待を寄せた。
「侍ジャパントップチームは初めてで、とても光栄ですし嬉しいです。大会に向けてコンディションを整えていきたいです」と意気込んだ吉川。セ・リーグを制した巨人の4人衆が侍の舞台でも大暴れする。(湯浅大 / Dai Yuasa)
2024年10月09日 15:58
地区シリーズ第1戦はブラッド・ピットらセレブが観戦
ドジャース・大谷翔平投手はメジャー7年目で初のポストシーズンを経験。
2024年10月09日 15:53
◆ チームから唯一の代表入り「自分にできる最大限のプレーで」
野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督が9日、2024年11月9日から24日にかけて開催される「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」に出場する代表メンバー28人を発表した。
オリックスからは紅林弘太郎が唯一の選出となった。紅林は「日本代表のメンバーに選んでいただき、とても光栄に思います。一選手として目指していた場所でもありますし、自分にできる最大限のプレーでチームの勝利に貢献できるように頑張ります」と意気込みを語った。
「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」は、2グループ6チームに分かれてオープニングラウンドとして総当たり戦(各5試合)を行い、各グループ上位2チームがスーパーラウンド(オープニングラウンドとは反対の組の2カ国と対戦)に出場。スーパーラウンドの累計3試合の結果(1試合はオープニングからの持ち越し分)により、1位と2位のチームはプレミア12優勝決定戦に出場し、3位と4位のチームは銅メダルをかけて戦う。
2024年10月09日 15:45
「特に気持ち的には変わらずに今までやってきたことがあると思うので、まずは初戦で出せればいいかなと思って準備しています」。
ロッテの小川龍成は、12日から始まる日本ハム(エスコンフィールド)とのクライマックスシリーズ・ファーストステージに向けてこのように意気込んだ。
小川は昨季52試合に出場しCSには1試合の出場だったが、今季はシーズン自己最多の119試合に出場し、打率.241、21打点、20犠打、10盗塁、5月は月間打率.339、7月は月間打率.386をマークするなど、今年は中心選手としてCSを迎える。
ただ、7月まで打率.280だったが、8月以降の打率は.163だった。9月5日に取材した時には「波が本当に大きくて不調の時間が長いというのは技術的に不足しているところだと思うので、調子が良いのが持続できないのは、単純に実力不足というか、技術が足りないところかなと感じています」と明かしていた。
現在の打撃の状態については「ちょっとずつ戻ってきています」とし、「マリンの最終戦でも自分の理想のバッティングができましたし、もう少し状態を上げていけたらなと思います」と、3日の日本ハム戦(ZOZOマリンスタジアム)では取り組んできた反対方向の打撃で、達孝太のフォークをレフト前に弾き返した。
9日のZOZOマリンスタジアムで行われた全体練習では、「短期決戦になったらバントを一発で決めると言うことがより重要になってくると思うので、そこはサインが出た時にミスしないように練習しています」と、室内練習場でのバントマシンを相手に黙々とバント練習を行った。
7月30日の西武戦では、三塁前にセーフティバントを決めてサヨナラ勝ちを収めるなど、三塁側のセーフティバントも武器にしている。夏場以降は、セーフティバントに備えて相手チームの三塁手が前に出てくることが増えた。
「打席に立って守備位置を確認した時にサードが前だと、すごくやりにくいですし、構えた時だったり、セーフティを試みたときのチャージの仕方だったり、声かけもそうですしそう言ったところも警戒されているなというのはあるので、やりにくくなっているというか、ちょっと考えてやらないといけないなというのは前よりも感じています」と9月5日の取材で話していた。
「出た時に自分の役割をシーズンと同じように全うすれば、チームに貢献できて、チームも勝てると思うので、自分の役割を意識してやりたいなと思います」。CSでも持ち味である粘りの打撃、小技、走塁、守備でチームに貢献していく。
取材・文=岩下雄太
2024年10月09日 15:45
「フェニックス・リーグ、巨人9−1オリックス」(9日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎)
巨人・菅野智之投手(34)が調整登板で万全の仕上がりを見せた。
4回を投げ、2安打無失点。17日のCSファイナルS・2戦目へ準備を整えた。
菅野にとっては優勝を決めた9月28日の広島戦以来の登板。「投げたいように投げられました。何の不安もなくクライマックスに臨めると思います」と語ったが、「ちょっと日程が空きすぎるので、ちょっとここは考えてほしいなって思うところではあるんですけど…。まあまあ、きょう、こうやって本当は若手が投げるべき機会をもらったので、ありがたいなと思って投げました」とうなずいた。
巨人の今季最終戦は2日。今年に限らず優勝チームの実戦間隔が空くことは懸念材料となっており、菅野は「この前の広島戦で投げて、計画量的には多少落としてリフレッシュできたんですけど、でも本当に空きすぎるなって、これはマジで思うので。やっぱり日程見直しというのは必要だと思います」と訴えた。
2024年10月09日 15:25
オリックスは9日、新監督として岸田護投手コーチ(43)が就任することを発表した。
2024年10月09日 15:21
楽天は9日、株式会社ジャパンリーグが運営するジャパンウィンターリーグに泰勝利投手、林優樹投手、西口直人投手、古賀康誠投手、ワォーターズ璃海ジュミル内野手の5選手を派遣すると発表した。
■派遣期間
11月23日(土・祝)〜12月19日(木)
■派遣リーグ
ジャパンウィンターリーグ アドバンス2024
■開催場所
コザしんきんスタジアム(沖縄市野球場)
2024年10月09日 15:14
「フェニックス・リーグ、DeNA−阪神」(9日、SOKKENスタジアム)
CSファイナルSに登板見こみの西勇とビーズリーが調整登板した。先発の西勇は初回、関根を三ゴロ、西巻を三ゴロ、度会を二ゴロで順調な立ち上がり。二回も危なげなく三者凡退とした。
三回は味方の失策や振り逃げなどで1死一、三塁に。関根に遊撃のグラブをはじく適時打を浴びて1点を失った。その後も1死満塁のピンチを背負ったが、度会を投併殺打に。3回2安打1失点(自責0)だった。
2番手で四回から登板したビーズリーは三者凡退の立ち上がり。五回は先頭の東妻に四球を与えたが、益子を遊併殺打、小笠原をスプリットで二ゴロにとした。六回は井上をスプリットで右飛、西巻を直球で遊ゴロ。最後は度会をカットボールで二ゴロに仕留め、3回無安打無失点に。
9月28日のヤクルト戦(神宮)で打球が右太もも裏を直撃し、来日後最短2回4失点で降板。それ以来の登板だったが、順調な様子を見せた。
2024年10月09日 15:14
敗戦12分後に行われた囲み取材「2連勝すればいいゲームだと思っている」
【MLB】パドレス 6ー5 ドジャース(日本時間9日・サンディエゴ)
崖っぷちに立たされた。黒のキャップを後ろ向きに被ったドジャース・大谷翔平投手の顔は汗だく。白のTシャツは汗でにじみ、発せられる言葉の端々には少しイライラを感じさせた。1点差惜敗から12分後に行われた囲み取材。「2連勝すればいいゲームだと思っているので。後がないとかっていう感覚自体が、今の僕には特にないかなと思うので。2連勝すればOK。そういうゲームだと思います」。ただただ3戦先勝のシリーズを勝ち抜くことだけを強調した。
どうも流れを掴みきれない。象徴的だったのが1点を追う5回先頭だ。右腕キングの外角スイーパーをバットに乗せた。角度31度と打球は上がったが、打球速度103.5マイル(約166.6キロ)。今ひとつ打球に伸びを欠いた。フェンス手前で中堅・メリルのグラブに収まった。
仮に本拠地ドジャースタジアムなら同点ソロになっていた。「状態自体はいいと思いますね。今日のも捉えてはいるので。あそこで入ってくれたら、ゲームを戻すいい一打になったと思いますけど。あと少しのところだったかなと思います」。唇を噛みしめた。
5点を追う3回無死一塁ではバットを折りながらも中前打。同1死満塁からテオスカー・ヘルナンデスの満塁弾を呼び込んだ。4回以降はゼロ行進が敗戦につながったが、あえて大谷はポジティブな面に目を向けた。「あそこ(1点差)までいけたっていうのは一番自信にしていいことだと思います。あとは少しだけ流れさえつかめれば、今日も十分に勝つチャンスはあった」。運命の第4戦に視線を向けた。
「2連勝すれば勝ちというゲームだと思ってやればいいんじゃないかと。ここまで1勝2敗、というのはそこまで考えなくていい。単純に2連勝するゲームだと思えばいいんじゃないかと」。シンプル思考で勝ちを手繰り寄せる。(小谷真弥 / Masaya Kotani)