2024年08月07日 12:30
Qolyアンバサダーのコラムニスト、ロイすんによるレポートをお届けします。 クラブの黄金期、ファンを魅了した名チームの中心メンバーを紹介する本企画。 今回は、監督に名将マルセロ・ビエルサ、エースのカルロス・テベスを中心としたタレント力を武器に、6戦全勝、17ゴール無失点という圧倒的強さでアテネオリンピック金メダルを獲得した、2004年の「U-23アルゼンチン代表」だ。 当時の中軸を担ったキープレイヤーを紹介しつつ、オリンピックの歴史を振り返っていこう。カルロス・テベス 生年月日:1984年2月5日 当時の所属クラブ:ボカ・ジュニアーズ アテネ五輪成績:6試合・8得点 ほぼA代表で構成されたタレント軍団のなかでも、一際輝きを放ったのが、背番号10を託されたカルロス・テベスだ。 トヨタカップ2003でボカを世界一に導いたカルリートス(テベスの愛称)は、初戦の2ゴールで勢いに乗ると、準決勝のイタリア戦、決勝のパラグアイ戦と重要なシーンでもゴールを挙げ、エースとしての職務を全う。6試合8ゴールで大会得点王に輝いた。 その後は、マンチェスター2強やユベントスといったビッグクラブを渡り歩き、数々のタイトルを獲得。ユナイテッド時代には欧州制覇も経験している。ハビエル・マスチェラーノ 生年月日:1984年6月8日 当時の所属クラブ:リーベル・プレート アテネ五輪成績:6試合・0得点 リバプールやバルセロナのレジェンドであり、アルゼンチン代表歴代2位の147キャップを誇るハビエル・マスチェラーノも、五輪サッカー史に残る名チームの中心にいた人物だ。 十八番のボールハントで、アンドレス・ダレッサンドロ、ルチョ・ゴンサレスの守備の負担をしながら、シンプルな配給で攻撃のスイッチを入れるなど、攻守に大車輪の活躍を披露。全試合先発フル出場で、金メダル獲得の立役者となった。 マスチェラーノは、さらに4年後の北京五輪にもオーバーエイジとして参戦。出場資格が23歳以下に変更された1992年バルセロナ五輪以降、初となる2大会連続金メダリストという偉業を達成している。ヘルマン・ルクス 生年月日:1982年6月7日 当時の所属クラブ:リーベル・プレート アテネ五輪成績:6試合・0得点 オーバーエイジ枠の1人で、主将として最終ラインを統率したロベルト・アジャラの活躍も見事だったが、ゴールマウスを託されたヘルマン・ルクスの貢献も忘れるわけにはいかない。 名門リーベルの守護神でもあったルクスは、初戦からファインセーブを連発。史上初の無失点優勝に貢献した。 残念だったのは、その後のキャリアが停滞してしまったこと。欧州に渡りマジョルカやデポルティーボでプレーしたものの、控えに回る機会が多く、最後までアテネ五輪の時のような輝きは見られなかった ライター:ロイすん フランスW杯以降を海外サッカーの魅力にハマり、観戦歴は20年以上に。 過去・現在・未来問わず、幅広い世代の選手情報や企画をブログやQoly、YouTubeなどで発信中。 ブログ :「ラ・リ・ル・レ・ロイすん!」 https://www.roiblog.jp/ YouTube :「ロイGames / ロイすん」https://www.youtube.com/channe...
2024年10月06日 06:03
恥ずべき試合だった。レアル・ソシエダはアンデルレヒトに1−2の逆転負けを喫した。なかなか波に乗れない姿に心配が増してくるが、結果は二の次というしかない事件が起きた。
試合数日前からサン・セバスティアンに1200人のアンデルレヒトのサポ―ターが来襲し、そのうち300人は要注意人物とアナウンスされていた。誰もが何が起こるか知っていた。地元警察を除いては。
試合は正常に進行し、ソシエダがパブロ・マリンのゴールで先制してしばらく経った前半半ばだった。ならず者たちはスタンドのスクリーンを壊し、座席を投げ込んだ。多くの家族連れが陣取っていた下層階ではパニックが発生し、中には恐怖に怯えた子供たちを連れて帰宅する者も現われた。
不可解なことに、大混乱の中でも、警備員がハーフタイムまで介入に入らなかった。さらに悪いことにカオス状態はピッチに波及し、選手たちが気が気でない中プレーし続けたソシエダは前半のうちに逆転を許した。
ウルトラスは、サッカー界が抱える病であり、今回は勝敗にも影響を及ぼした。
【動画】久保がキレキレのフェイントで相手DFを翻弄
もちろん敗因はそれだけではない。中でも、墓穴を掘ってしまったのがイマノル・アルグアシル監督だ。週末のアトレティコ・マドリー戦に向けて主力をこれでもかというほど温存し、いたずらにチームに混乱を招いた。
確かに今夏の補強を経て、選手層は拡充した。しかしローテーションを組むことと、10人の選手を入れ替えることはまったく別の話だ。
タケ・クボ(久保建英)もローテーションの対象となり、ベンチから戦況とスタンドの混乱を見守った。しかし動くしかないアルグアシル監督は、後半頭からナイフ・アゲルドとアンデル・バレネチェアとともに投入。同時にフォーメーションも5−3−2からいつもの4−3−3に変更した。困ったときのタケ頼みというわけだ。
その効果はあった。ワイドに開くタケとバレネチェアの両ウイングが常に脅威を与えながら、自陣に閉じこもる相手にポゼッションで圧倒。試合はアンデルレヒト陣内でのプレーが続くハーフコートゲームと化し、サッカーではなく、ハンドボールを見ているのではないかと錯覚してしまうほどだった。
今回もまた、一部のファンがスタンドプレーに走っていると、不満を示したが、タケはいつものようにどこ吹く風と言わんばかりの堂々とした態度でチャンスを作ろうと奮闘し続けた。
二重三重に守備網を敷く相手に手を焼く中でも、49分(ボレーを狙うもうまくヒットできず)、65分(ニアを射抜くも、コースが甘くGKがキャッチ)、83分(右足で狙うも、枠を捉えられず)、85分(強烈な左足シュートを見舞うも、GKがパンチングで弾き出す)と立て続けに積極的にシュートを打った。
最後まで隠れることなく、チームのために労を惜しまず走り続け、たとえうまくいかなかったとしても、諦めることはなかった。
サッカーにおいて一番の宝物はやはりファンだ。彼らがいないと何もできない。今回起こったことはもはやサッカーではない。決して許してはならない蛮行だ。
タケの関心事は、チームを高みへと導くことだ。それが彼のモチベーションの源泉であり、仕事だ。今回のことでタケとチームメイトはファンに借りを作ってしまった。もちろん彼らの責任ではないとはいえ、だ。
アノエタでの悪いニュースや不快な試合はもうこりごりだ。ファンに喜びを与える時が来たのだ。6日、ソシエダはホームに強豪アトレティコを迎える。
取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)
翻訳●下村正幸
2024年10月06日 06:01
セリエA第7節が5日に行われ、勝ち点11で並ぶ4位インテルと5位トリノが対戦した。
ダービーでの敗戦後、公式戦連勝中のインテルは、前節のウディネーゼ戦と同様の11人が先発。一方、公式戦連敗中のトリノは前節のラツィオ戦から7選手を入れ替えて今回の一戦に臨んだ。
試合が大きく動いたのは20分、スライディングでボールを奪おうとしたギジェルモ・マリパンの足裏がマルクス・テュラムの足首に入ったとしてレッドカードで退場。インテルが前半早々に数的優位な状況になると、25分にアレッサンドロ・バストーニのアーリー気味のクロスにゴール前のマルクス・テュラムが頭で合わせてインテルが先制に成功した。
さらに攻勢に出るインテルは35分、再び左サイドからのクロスにテュラムが頭で合わせてインテルが加点。インテルのゴールショーが始まるかと思われたが、直後の36分にボックス内でスルーパスを受けたドゥバン・サパタが右足でネットを揺らして1点を返す。
迎えた後半もインテルが攻勢に出つつ、数的不利なトリノも反撃を試み、ゴールへと迫る場面を作り出した。しかし60分、左サイドからバストーニが上げたクロスにボックス中央のラウタロ・マルティネスが頭で合わせると、GKが弾き出したボールをテュラムが右足で押し込みトリプレッタを達成。68分にはメーディ・タレミとの交代でお役御免となった。
対するトリノは86分、攻め上がったアダム・マシナが得たPKをニコラ・ヴラシッチが決めて意地を見せるも、試合は3−2で終了。上位対決を制したインテルが公式戦3連勝を飾った。
【スコア】
インテル 3−2 トリノ
【得点者】
1−0 25分 マルクス・テュラム(インテル)
2−0 35分 マルクス・テュラム(インテル)
2−1 36分 ドゥバン・サパタ(トリノ)
3−1 60分 マルクス・テュラム(インテル)
3−2 86分 ニコラ・ヴラシッチ(PK/トリノ)
2024年10月06日 06:00
2024年10月5日、FC町田ゼルビアがホームで川崎フロンターレに1-4と敗れたあと、この試合でCBに抜擢された望月ヘンリー海輝は守備の局面で後手に回る場面もあり「今後は素早い判断やはっきりとしたポジショニングが求められると思います」と反省を口にした。
今年9月、日本代表に初選出されて注目度がアップ。「日本代表」の肩書きが付いてからの約1か月、望月は何を感じながらプレープレーしてきたのか。
「何もない状態から代表選手になった時は起伏というか、難しい部分はありました。ただ、悪い意味じゃなくて(日本代表の肩書きが)付いてしまったので割り切ってやっていくしかありません」
記者のひとりから「付いてしまったということは重荷?」と問われると、望月は「まあ、軽いものではないです」と回答。
「そういうフィルターがかかって見られると思うので、マイナスに映らないように頑張りたいです」
自分は代表選手という自信が過信になる場合もありそうだが、望月は「そういうのが許されるクラブじゃない」と断言していた。日本代表の肩書きを変に意識することなく、真摯にプレーする。それが望月のスタンスなのだろう。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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2024年10月06日 05:43
遠藤航が所属するリバプールは、10月5日に開催されたプレミアリーグの第7節で、鎌田大地がプレーするクリスタル・パレスと敵地で対戦。
2024年10月06日 05:30
今季取材したホームゲームでワーストの内容。2024年10月5日、FC町田ゼルビアが川崎フロンターレに1-4と敗れた試合の率直な感想がそれだ。
13分に中島裕希のゴールで先制するまでは決して悪くなかったし、そこから25分まではチームとしてのまとまりもまずまずだった。しかし、28分にカウンターから同点とされて以降はクオリティも粘り強さもなく、失点を重ねるだけだった。
シーズン前半戦の“鉄壁”町田なら、1-0のまま逃げ切っていたのではないか。そんな想いもあったので、試合後の会見で黒田剛監督に質問してみた。「シーズン後半戦の町田は失点が多いです。前半戦と比べて監督が感じている変化を教えてもらえませんか」と。指揮官は「ひと言で言うのは難しい」と断ったうえで、丁寧に答えてくれた。
「夏の補強、または移籍で退団した選手、そのあたりをまだ上手く修正できていないかもしれません。その点でプランが狂ったこと、加入選手(中山雄太)の長期離脱とか、怪我とか、その中でチームコンセプトがちょっと徹底されないところがあったりだとか、やっぱりチームは時間をかけて作らないといけないので。ここにきてやはり経験(不足)が出てきていると思います」
他クラブとの比較についても、黒田監督は述べてくれた。
「補強が上手くいっているチームはあるし、そのあたりの差は目に見えて出てきていると感じます。さすがに夏をすぎて、2クール目に入ると他チームは町田を攻略しはじめてきた。さすがと思うのは、選手一人ひとりのスキルもそうですが、対策の早さ。二度と同じことをやられないように修正してくるところもさすがだなと」
確かに、シーズン後半戦は「町田を食ってやろう」という気概が他クラブから感じられた。優勝はさせまいと“町田包囲網”を張られた印象もあった。
その結果、川崎戦での黒星で町田のJ1優勝の可能性はかなり萎んだ。ただし──。黒田監督は力強くこう語った。
「今季そうやって学んだことを来年に活かしたい」
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【PHOTO】ゲームを華やかに彩るJクラブ“チアリーダー”を一挙紹介!
2024年10月06日 05:06
10月5日に行なわれたプレミアリーグの第7節で、鎌田大地が加入した18位のクリスタル・パレスと、遠藤航が所属する首位のリバプールが前者のホームで対戦。開始9分にディオゴ・ジョッタが見事な連係からネットを揺らし、後者が1−0で勝利を収めた。
ともにベンチスタートとなった日本代表コンビは試合の終盤、なんと同じタイミングで投入された(記録上は鎌田が88分、遠藤は89分)。
まさかの“同時投入”で、SNS上では次のような声が上がった。
「同じタイミングで!」
「遠藤鎌田同時投入ってすごい偶然」
「鎌田と遠藤が交代で同時に出てきたのには燃えた」
「日本人対決もう少し長い時間見たかったな」
「ベリーベリーショート共演」
「同時に出てくるの熱すぎ」
「示し合わせたかのように遠藤航も出てきたのが今日のハイライト。笑っちゃったわ打ち合わせしてただろ」
「おんなじ時間に交代すごい日本人歓喜」
結果を残したのは遠藤で、見事なスライディングタックルでカウンターの目を摘むなど、短い時間で好印象を与えた。
【動画】称賛を浴びた遠藤のスライディングタックル
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年10月06日 05:05
日本サッカー協会は10月5日、日本代表に招集されていたDF高井幸大(川崎フロンターレ)が、同日のFC町田ゼルビア戦で負傷したために不参加となり、代わってDF関根大輝(柏レイソル)を招集すると発表した。関根は初選出となる。
ただ、ある選手の追加招集を期待していたファンが少なくなかったようだ。先日の欧州カンファレンスリーグで強豪チェルシーからゴールを奪うなど、ベルギーの強豪ヘントでCBとして活躍する渡辺剛だ。
SNS上では、27歳DFの追加招集なしに、次のような声が上った。
【画像】サウジアラビア&オーストラリアと対戦!W杯アジア最終予選で難敵との連戦に挑む日本代表招集メンバーを一挙紹介!
「渡辺剛序列低すぎない?」
「え?追加招集つよぽんじゃない? チェルシー相手にゴール決めた日本人なんだが? もしかしてまだ知らない?」
「追加ですら呼ばない理由はなんだろう」
「高井の代わりに関根? 論外。話にならん。なんで渡辺剛を選ばんの?」
「序列が低すぎて改めてビビってる」
「関根が追加招集か 渡辺剛とか呼ばんの???」
「森保監督の中では序列低いんだな」
「これで関根呼んで渡辺剛呼ばないとかマジで意味不明。クラブの同意とか色々あるかもしれんけど」
「右SB呼ぶの意外だった(CBだと思った)けど渡辺剛とかチェイスアンリとか海外組はすぐには呼べなかったりしたのかな」
緊急事態で、海外組の招集は難しかった可能性もある。いずれにしても、クラブでの活躍によって、代表入りが熱望されているようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年10月06日 04:08
リヴァプールは5日、同日に行われたプレミアリーグ第7節のクリスタル・パレス戦に先発出場していたブラジル代表GKアリソンとアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターが試合中に負傷したこと、新たに検査を受けることを発表した。
2024年10月06日 01:17
ブンデスリーガ第6節が5日に行われ、昨季王者のレヴァークーゼンとFW町野修斗が所属するホルシュタイン・キールが対戦した。
前節、バイエルンと引き分け、ミッドウィークのチャンピンオンズリーグではミランをホームで破っている4位のレヴァークーゼンは、FWヴィクター・ボニフェイスを最前線に配し、その後方にMFフロリアン・ヴィルツとMFヨナス・ホフマンを並べ、3バックの中央にはMFロベルト・アンドリッヒが入った。一方、ここまで白星のない昇格組のキールは、前節2得点を奪っている町野が2トップの一角として先発。3戦連発となる今季5得点目に大きな期待が寄せられた。
試合が動いたのは4分、ヴィルツのドリブル突破からエセキエル・パラシオスを経由してボックス左に侵入したヴィクター・ボニフェイスにボールが渡り、左足でシュート。これがゴールネットを揺らし、レヴァークーゼンが開始早々に先手を奪った。
さらに8分、キールのビルドアップにレヴァークーゼンが高い位置からプレスをかけてボールを奪取。そのままボックス右でパスを受けたヨナス・ホフマンが右足でゴール左にシュートを沈めた。その後もレヴァークーゼンがキールを圧倒。ほぼ一方的な展開となったが、オフサイドによるゴール取り消しなどもあり、3点目を奪えないまま時間が経過していく。
すると45+3分、カウンターから左サイドでパスを受けた町野がアンドリッヒをかわしてボックス左角付近から右足でシュート。強烈なシュートはGKの正面を突いてしまう。しかし、この流れからCKを得ると、マックス・ゲシュウィルが頭で合わせてネットを揺らし、キールが1点差に迫ってハーフタイムを迎えた。
ワンチャンスを生かしてゴールを奪ったキールは、2トップをハーフタイムで入れ替えることに。3戦連発に期待がかかった町野は前半のみでピッチを後にすることになった。後半もレヴァークーゼンが主導権を握るものの、69分にボックス内に侵入したキールのアルミン・ギゴヴィッチが足をかけられてPKを獲得。これをヤン・フィーテ・アルプが落ち着いて沈め、同点に追いついた。
レヴァークーゼンは直後に3枚替えを敢行するなど勝ち点を目指したが、最後まで3点目を奪えずに試合は終了。ここまで勝ち点1で最下位に沈むキール相手に痛恨のドローとなった。
【スコア】
レヴァークーゼン 2−2 ホルシュタイン・キール
【得点者】
1−0 4分 ヴィクター・ボニフェイス(レヴァークーゼン)
2−0 8分 ヨナス・ホフマン(レヴァークーゼン)
2−1 45+5分 マックス・ゲシュウィル(キール)
2−2 69分 ヤン・フィーテ・アルプ (PK/キール)
2024年10月06日 01:07
プレミアリーグ第7節マンチェスター・シティ対フラムの一戦が行われた。
ホームのシティはカイル・ウォーカーではなくリコ・ルイスを右SBに置いた4バック。インサイドハーフのフィル・フォーデンはプレミアリーグ今季初の先発出場となる。
アウェイのフラムは、基本布陣の[4-2-3-1]を捨てて[5-4-1]を選択。シティ対策のフォーメーションで王者に挑む。
26分、そのフラムが先制に成功する。アンソニー・ロビンソンが左サイドからクロスを供給し、その流れからラウール・ヒメネスが相手を背負った状態でヒールパス。これがマヌエル・アカンジの上を通過し、アンドレアス・ペレイラが押し込んでアウェイチームがリードを得た。
シティはケビン・デ・ブライネ、ロドリの不在がアタッキングサード攻略に響いており、シュートに持ち込めない。不用意なロストもあってカウンターを受ける回数が多く、29分にはシティの天敵であるアダマ・トラオレにボックス内からのシュートを許してしまった。
それでも32分に同点ゴールをゲット。左サイドのコーナーキックからこぼれ球をマテオ・コバチッチが押し込み、試合を振り出しに戻す。
後半開始直後に再びコバチッチにゴールが生まれる。ペナルティエリア内のベルナルド・シウバから落としのパスを受けると、左足で完璧なファーストタッチを決め、右足を振り抜いた。シュートはゴール左に吸い込まれ、スコアは2-1、シティが逆転に成功する。
後半も前半と同じくシティがボールを持ち、フラムを押し込む展開に。異なる点はジャック・グリーリッシュからジェレミー・ドクへの交代で、左サイドから積極的な攻撃が見られるようになった。
同点に追い付きたいフラムは77分にティモシー・カスターニュ、リース・ネルソン、ロドリゴ・ムニスの3人を送り出し、現状の打開を目指す。シティはフォーデンがアウト、ジョン・ストーンズを投入し、リコ・ルイスが中盤に入った。
いつものように試合をコントロールできなかったシティだが、途中交代のドクがチームを救った。82分に左サイドからドリブルでカットインし、右足一閃。シュートはゴール右に突き刺さり、シティが終盤に2点のリードを得る。
このまま終わるかと思われた88分、フラムにゴールが生まれる。右サイドから攻め入り、ネルソンがクロスを供給、最後はムニスが押し込んだ。途中交代の2人がしっかり仕事をして、シティに食らいつく。
後半のアディショナルタイムは5分取られるも、スコアが動くことはなく3-2でホームのシティが勝ち点3を獲得した。リーグ戦での勝利は第4節ブレントフォード戦以来となり、アーリング・ハーランドは2試合連続でノーゴールに終わってしまった。
マンチェスター・シティ 3-2 フラム
【マンチェスター・シティ】
32分 マテオ・コバチッチ
47分 マテオ・コバチッチ
82分 ジェレミー・ドク
【フラム】
26分 アンドレアス・ペレイラ
88分 ロドリゴ・ムニス
2024年10月06日 01:01
5日、プレミアリーグ第7節マンチェスター・シティ対フルアムが行われた。
先制したのはアウェイのフルアムだった。27分、FWアレックス・イウォビのパスをペナルティエリア右で受けたFWラウル・ヒメネスが、意表を突くヒールパスでゴール前へ浮き球のパスを供給。このボールにMFアンドレアス・ペレイラがダイレクトで合わせ、シュートを決めた。
追いかける展開となったマンチェスター・シティの反撃はその5分後、左CKのこぼれ球に反応したMFマテオ・コヴァチッチが右足のシュートでゴールネットを揺らし、試合は1−1でハーフタイムとなった。
迎えた後半立ち上がり、マンチェスター・シティが逆転に成功した。47分、左サイドから上がったFWフィル・フォーデンのクロスをコントロールしたMFベルナルド・シウバが、マイナス気味にパス。これをペナルティアーク付近で受けたコヴァチッチが、右足のシュートでゴールを決めた。
そのまま試合は推移すると82分、マンチェスター・シティのFWジェレミー・ドクがドリブルからゴール右上へ豪快にシュートを突き刺し、リードを2点に広げた。
その後フルアムは終盤にFWロドリゴ・ムニスの得点で1点を返したものの、反撃もここまで。試合は3−2で終了し、マンチェスター・シティはリーグ戦3試合ぶりの白星を手にしている。
【スコア】
マンチェスター・シティ 3−2 フルアム
【得点者】
0−1 27分 アンドレアス・ペレイラ(フルアム)
1−1 32分 マテオ・コヴァチッチ(マンチェスター・シティ)
2−1 47分 マテオ・コヴァチッチ(マンチェスター・シティ)
3−1 82分 ジェレミー・ドク(マンチェスター・シティ)
3−2 88分 ロドリゴ・ムニス(フルアム)
2024年10月06日 00:58
5日、プレミアリーグ第7節アーセナル対サウサンプトンが行われた。
2024年10月06日 00:58
現地時間10月5日に開催されたプレミアリーグ第7節で、冨安健洋が所属するアーセナルと菅原由勢が加入したサウサンプトンが、前者の本拠地エミレーツで激突。怪我から復帰した冨安は今季初めてベンチ入りし、菅原は開幕から7試合連続で先発した。
立ち上がりからアーセナルがボールを保持し、敵陣内で押し込む。しかし、サウサンプトンはスターリングとマッチアップする菅原の懸命な守備もあり、対抗。先制点は許さない。
なおもホームチームペースの展開が続くなか、40分にペナルティエリア手前でセカンドボールを回収したジョルジーニョが右足を振り抜くが、枠の左に外れる。45+1分にトーマスが放った強烈なシュートも元アーセナルの守護神ラムズデールに阻まれる。
スコアレスで折り返すと、49分にアウェーチームにビッグチャンスが到来。ディブリングの個人突破から、最後はマテウス・フェルナンデスが身体を投げ出しながらシュートを放つが、惜しくもクロスバーの上を越える。
【動画】先制点を許し、猛烈な反撃!アーセナルの鮮烈2発
それでも55分、カウンターからアーチャーが仕留め、鋭い後半の入りを見せたサウサンプトンが先制する。
ビハインドを負ったアーセナルだが、58分にすぐさま反撃。サカのパスカットで発動したショートコーナーからハバーツが押し込み、同点に追いつく。勢いを加速させると、68分にサカが上げたクロスにマルチネッリが合わせ、逆転に成功する。
劣勢のサウサンプトンは81分に、絶妙タイミングでオーバーラップした菅原が、グラウンダーのクロスを送り込むも、得点には繋がらない。
迎えた84分には、アーセナルがこの日4人目の交代。トーマスを下げ、満を持して冨安を投入した。
アーセナルはその後、88分に菅原の持ち出しをカットしたサカがもう1点を加え、結局3−1で快勝。エースの1ゴール2アシストの活躍が光り、負けなしで勝点を17に伸ばした一方、昇格組のサウサンプトンはまたも今季リーグ戦初勝利を逃した。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年10月06日 00:57
フライブルクに所属する日本代表MF堂安律が5日、敵地で行われたブンデスリーガ第6節のブレーメン戦に先発出場し、今季3得点目となる先制弾を記録した。
定位置となっている中盤の右ワイドの位置で先発出場した堂安は序盤、やや中央寄りに位置してプレーすると、ピッチ中央でボールを受けてドリブル突破。対応した2人をかわしてボックス内に侵入すると左足でシュートを放つも、これは枠をとらえきれなかった。
その後も攻撃面でアクセントをつけ、周囲を生かすプレーを見せると、33分にはボックス中央でジュニア・アダムがヒールで落としたボールを左足でシュート。これはコースに入ったDFに当たって惜しくも枠を外れた。
後半に入っても攻守に渡って存在感を示した堂安は75分、右サイドでボールを受けると、中央へのカットインからボックス内に入ったところで左足を一閃。コースはやや甘かったものの、これがDFの足に当たってゴールネットを揺らし、フライブルクに先制点をもたらした。
結局、このゴールが決勝点となり、フライブルクが1−0で勝利。2試合ぶりの白星を手にすると共に、フル出場でチームを勝利に導いた堂安は、開幕からの6試合で早くも3得点目を記録している。
試合後、アベマのインタビューを受けた堂安律は「前半から何度かチャンスがあったので決めきれない中、後半は立ち上がりから攻め込まれたんですけど、厳しい展開の中で得点を取れてよかったです」とコメント。さらに「その前にパスを選択して後悔したところもあったので、今回はちょっといってやろうと思っていたので、よかったです」と振り返り、自身のゴールを喜んだ。
ここから代表ウィークに突入し、日本代表に選出されている堂安はワールドカップのアジア最終予選に参戦。アウェイでのサウジアラビア代表戦、ホームでのオーストラリア代表戦と続く難敵との連戦を向けて「このグループで一番タフと言われている相手との2試合ですし、すでに頭は切り替えている」と語り、「しっかりリカバリーして代表モードで調整していきたいと思います」との決意を口にした。
【動画】堂安律がカットインから左足一閃!
[速報]堂安、膠着状態をぶち破るゴール🔥#ブンデスリーガ 🇩🇪 第6節#ブレーメン vs #フライブルク
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本日キレキレの #堂安律
ついにゴールをとらえる👏
自ら切り込んでの痛烈な一撃で、
今シーズン早くも3ゴール目!
\#ABEMAでブンデス#ブンデス全試合ならスカパー— アベマサッカー (@ABEMA_soccer) October 5, 2024
2024年10月06日 00:29
現地10月5日に開催されたブンデスリーガ第6節で、町野修斗が所属するホルシュタイン・キールは敵地で王者レバークーゼンと対戦した。
キールは前節のフランクフルト戦(2−4)で2ゴールを奪うなど、ここまで5戦4発と絶好調の町野が先発。しかし開始4分にいきなり先制を許す。カウンターからパラシオスのラストパスに反応したボニフェイスに左足のシュートを決められた。
さらにその2分後、ビルドアップの際にGKヴァイナーのパスをカットされると、またしてもパラシオスのパスからホフマンに流し込まれて追加点を許した。
防戦一方のアウェーチームは26分にも、右サイドを抜け出したボニフェイスにネットを揺らされたが、オフサイドの判定に救われる。
その後もほとんどチャンスを作れずにいたなか、45+3分には左サイドでボールを受けた町野がカットインから強烈なミドルを放つも、GKフラデツキーの正面で防がれる。それでもその直後、CKからゲシュビルがヘディングシュートを叩き込んで1点差に詰め寄る。このまま1−2で前半を終えた。
【動画】町野修斗がフランクフルト戦で2ゴールの活躍!
キールは後半開始から町野に代えてアルプを投入。68分にはドリブル突破を図ったギゴビッチが敵陣ボックス内でフリンポンに倒されてPKを獲得。これをアルプがしっかりと決めて試合を振り出しに戻す。
これで勢いに乗ると、73分にはベッカーの折り返しにピヒラーが頭で合わせるも、GKフラデツキーの好守に阻まれた。
その後はレバークーゼンの猛攻を受けるも、堅い守備で凌いでゴールを与えず。試合はこのまま2−2で終了した。
キールは2点差を追いつく粘りを見せたが、ブンデス開幕から6戦勝ちなしとなった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部