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2024年09月16日 07:00
日本女子プロゴルフのニトリレディス(8月22〜25日、北海道・桂GC)とゴルフ5レディス8月30日〜9月1日、岐阜・ゴルフ5CみずなみC)の連戦でツアーデビューした13歳の須藤弥勒(ゴルフ5/太陽自動車)が15日、両大会の経験を生かし「プロ仕様」のパッティング改造に着手したことを明かした。これまではラインを薄く読み、強めのタッチを基本スタイルとしていたが、プロツアーの高速グリーンに対応するためにラインを膨らませてジャストタッチでカップを狙うスタイルに変更。早速、13〜14日に茨城・金砂郷CCで行われたプロパッティングツアーの第24〜27戦に出場し、新スタイルにトライした。 デビュー戦のニトリレディスは85、78の通算19オーバーで118位。2戦目のゴルフ5レディスは78、75の通算9オーバーで100位。「課題が多く見つかりました」と弥勒は2戦4ラウンドを振り返る。その課題のひとつが自信を持っていたパットだった。特にゴルフ5レディスの第1ラウンドでは3パットが4回で計36パットを要した。「これまでジュニアの大会ではラインを薄めに読んで強めにカップを狙っていましたが、プロツアーはジュニアの大会と全く違い、グリーンが速いです。これまでのスタイルでは3パットのリスクが高いので、ジャストタッチで狙うようにします」と弥勒は冷静に説明した。 新スタイルの精度を高めるために、早速、プロパッティングツアーの4戦に出場。第24戦は38人中23位、第25戦は38人中3位、第26戦は34人中33位、第27戦は31人中4位。乱高下の激しい結果になった。 父・父憲一さんは「ゴルフ5レディスで78打った第1ラウンドも36パットしており、これを普通とされている30パットで抑えられたらパープレーだったので、強気にバーディーを狙うだけではなく、ボギーをたたかないスタイルに変えよるため、今、大改造を行っています。その途中で乱気流の成績は生みの苦しみなので仕方ありません」と話す。キャディーを務める母・みゆきさんは「弥勒と夫が2人で作り上げているパットはメトロノームを作ったり、レーザーを使ったり、傾斜を作ったり、とまるで科学の実験のような感じです。ゴルファーというよりも学者と感じさせるスタイルです」と独自の強化策の一端を明かした。 今回のパッティングツアー4戦の72ホールで、17バーディー(1パット)に対し、3ボギー(3パット)。一定の成果は出始めている。「今までの感覚と全く違うので難しいですが、自分と父を信じて新しいスタイルをものにしたいです」と弥勒は前を見据えて話した。まだ、13歳。「天才少女」弥勒は一歩ずつ前に進む。 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。13歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。22年8月に横峯良郎氏に弟子入り。22年1月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、ダブル所属契約のゴルフ5と太陽自動車をはじめ計16社に推定総額3億6000万円以上の支援を受けている。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。150センチ、50キロ。
2024年10月09日 16:57
来季米ツアー昇格が決定した大西魁斗(ZOZO)が帰国した。ツアーカードを手にし「両親にもツアーカードを見せられてホッとしている」と現在の心境を語った。前週行われた米下部ツアー最終戦で13位に入り、年間のポイントランキング25位で昇格を決めた。試合後に両親に電話し、「ライブスコアを見てくれて、喜んでくれて涙が出た」と明かした。
最終戦前のポイントランクは28位。「ショットの精度が重要で、自分がどう通用するかわからなかった。不安な感じで入ったが、自分がやってきたことを信じた」。最終日の後半には1つのミスが大きく響くことに、緊張感を持っていたという。それでも、最後まで集中し、自身のゴルフをしたことに「成長した」と胸を張った。
9歳のときに米国留学を行った。その際、日米13勝の丸山茂樹と出会ったという。「初めてラウンドさせていただいたときに別格というか、すごいという印象だった。その時から目標はPGAツアーだった。同じ舞台でやれることは誇りに思う」と憧れの先輩の背中を追い、米ツアーを目指していたという。シーズン中も定期的に連絡を取り、昇格の報告をしたときは涙を流した。
ZOZOチャンピオンシップ(24日〜27日、千葉)に出場する。「まずは体を休憩させてトレーニングを再開して、いい状態で所属試合に向かいたい」とホストプロとして意気込みを語った。憧れの米ツアーに臨む来季へ向けては「スタートダッシュから上位を目指してやっていきたい。再来年(25年)のシードも決めてPGAの大きな試合も出られるようなポジションを目指したい」と力強く語った。
2024年10月09日 15:50
◆男子プロゴルフツアー 今季メジャー第3戦 日本オープン 指定練習日(9日、埼玉・東京GC=7251ヤード、パー70)
昨季賞金王で欧州ツアーを主戦場とする中島啓太(フリー)が開幕前日の会見で抱負を述べた。4月以来の国内で、8度目出場となる今大会へ埼玉出身の24歳は「気持ちを入れて準備してきた。本当にきれいで素晴らしいコース。ラフがかなり深いので、そこに入れないようにプレーしたい」と語った。
今季は3月末のヒーロー・インディアンオープンで欧州ツアー初優勝。8月にパリ五輪出場(49位)後は、欧州の2戦に出場した。「早い段階で優勝することができたが、なかなか思うようにいかず、体の故障も重なり苦しい時期を過ごすことが多かった」。今季、欧州ではあと2〜3試合のプレーになると明かした。
男子ゴルフでは今季米下部ツアーを戦った大西魁斗(ZOZO)が来季の米ツアー昇格を決めたことにも刺激を受け、中島は「海外でプレーをし続けることを意識しながら、米国を目指してやりたい」と改めて米ツアー参戦への思いも語った。
2024年10月09日 15:27
「男子ゴルフ・日本オープン選手権」(10日開幕、東京GC=パー70)
石川遼(33)=CASIO=が開幕前日の9日、コースで最終調整を行い、その後、報道陣の取材に応じた。
東京GCで行われる日本オープンには思い出がある。同コースで行われた2001年大会。小学4年生だった石川は最終日に尾崎将司を目当てに父と観戦に訪れた。人だかりの中、父の肩車でやっと見られたジャンボの打球の球筋、手嶋多一の優勝や宮里聖志に声援を送ると手を振って返してくれたことを鮮明に覚えているという。「記憶は良い方じゃないんですけど、はっきり覚えているのが不思議だな」と思い出を並べる。ジャンボのスタート直前にもらった、サインが描かれた帽子は今でも家に保管している。
ただ、感慨に浸ってばかりはいられない。選手として初めて臨むコースはタフなセッティングが待ち受ける。メジャー仕様のラフは「過去自分が経験した中では1、2位を争うぐらい深い。全米オープンで本当に深いラフを経験したこともありますけど、それに匹敵するような感じ」。ラフにつかまればロストボールも覚悟するほど警戒を強める。
ティーショットの精度とマネジメント力を高いレベルで要求されるコースで、1日のスコア目標をパープレーに置き、クラブ選択にも「メリハリをつけるのが大事。逆に他の選手がどうプレーするのか楽しみ。でも、自分の基準の中で、アグレッシブに行くところはアグレッシブにという感じ」と話す。
この大会は昨年を含め、過去3度の2位と惜敗を続ける。今年は悲願成就という意味の他にも結果を求められる。大会前の賞金ランキングは3268万円で17位。24日開幕の日米共催ツアー・ZOZOチャンピオンシップに出場するためには、今大会を終えて賞金ランキング8位以内に浮上する必要がある。8位の幡地との差は約2100万円差で、その差を埋めるには今大会は2位以上が最低条件。夏場以降は苦しい成績が続くが、「難しい問題だと思うけどトライしていきたい。(プレーに関して)まだまだこれから良くしていきたい思いもあるので、そこは焦らずにやっていきたい」とまずは目の前のプレーに集中する。
2024年10月09日 15:02
◆男子プロゴルフツアー 今季メジャー第3戦 日本オープン 指定練習日(9日、埼玉・東京GC=7251ヤード、パー70)
アマ時代に22年大会を制した蟬川泰果(アース製薬)は「今年戦ってきて優勝がなく、優勝する難しさを痛感している。
2024年10月09日 14:59
◆男子プロゴルフツアー 今季メジャー第3戦 日本オープン 指定練習日(9日、埼玉・東京GC=7251ヤード、パー70)
昨年大会2位の石川遼(カシオ)は大会前日の取材に応じ「自分が経験した中では1、2を争うくらいラフが深い。ロスト(ボール)もあり得る」とメジャー設定の難コースを警戒した。
東京GCでの日本オープン開催は、手嶋多一が制した2001年大会以来、23年ぶり。当時10歳だった石川は会場に観戦に訪れていたといい、「ジャンボ(尾崎将司)さんから帽子にサインをもらったな、とかよく覚えています。自分にとって刺激的な時間だった」と思い出を語った。
大阪・茨木CCで行われた昨年は優勝した岩崎亜久竜(あぐり)に2打及ばず2位で、試合後には涙した。「悔しいとは言っても、いい悔しさ」と振り返り「やはり上位でプレーすることが全ての試合で目標。今週もそこではある」と気を引き締めた。
2024年10月09日 14:32
◆男子プロゴルフツアー 今季メジャー第3戦 日本オープン 指定練習日(9日、埼玉・東京GC=7251ヤード、パー70)
今季4勝と好調で賞金ランク1位の平田憲聖(エレコム)が公式会見に臨んだ。「みんな日本オープンは取りたいタイトル。毎年すごく難しいセッティングなので勝ちたい」と意気込んだ。
コースの印象については「とにかくラフが長くて、グリーンも小さく、セカンドショットも長いクラブで狙うことが多い」と、フェアウェーキープをポイントとした。キーになるホールとして、ともに500ヤード超えのパー4の3番と15番を挙げ、警戒心を強めた。
「4日間アンダーでプレーするのは現実的ではないが、トータルでアンダーだといい位置にいると思う。1桁前半が優勝スコアになるかも」と予想した。23年日本プロ選手権に続く、日本タイトル2勝目を達成すれば、蟬川泰果に次ぐ、2番目の年少記録(23歳322日)となる。
2024年10月09日 14:13
◆女子プロゴルフツアー 富士通レディース(11日開幕、千葉・東急セブンハンドレッドC=6697ヤード、パー72)
第1ラウンドの組み合わせが9日に発表になり、海外メジャー「エビアン選手権」覇者で富士通所属の古江彩佳は、岩井明愛(ホンダ)、小祝さくら(ニトリ)と同組になった。大会4勝目をかけ、午前9時30分にスタートする。
前週のスタンレーレディスでツアー初優勝を飾った佐藤心結(ニトリ)は、桜井心那(ニトリ)、山下美夢有(加賀電子)と午前9時40分にティーオフ。
今季米下部のエプソンツアーを主戦場とし、プロとしては国内ツアーデビュー戦となる馬場咲希(サントリー)は今季7勝の竹田麗央(ヤマエグループHD)、吉田優利(エプソン)と9時50分に競技を開始する。
2024年10月09日 11:32
【羽川豊の視点 Weekly Watch】
❤SEXYすぎるっ!!!❤ 原英莉花、胸元パックリの純白衣装で前かがみ!!!
「米国のコースは何が難しいのですか?」
そんなことをよく聞かれます。
2024年10月09日 10:00
「はじめてクラブを握る人」と「ラウンドに行ったことがある人」ではレッスンの内容が変わります!
今回はラウンド経験者に向けたレッスンとして、パターとドライバーのコツを関コーチが伝授します。 パターは距離感が命!カップを見ながら素振りをする! 「距離感がない人なんていません!」
カップを見ながら素振りをしたあと、ボールを打つ直前にもカップを見て
「何メートル打つのか」距離を再確認する
ラウンドデビューしたビギナーは、パット数を減らすだけでスコアは一気に縮まります。パッティングは方向性よりも距離感がカギです。狙った方向よりもとんでもなく大きく横にズレる人はいませんが、大ショートや大オーバーしてしまう人はたくさんいます。
距離感を養うには、カップを見て素振りをしてください。目標を見ながら素振りをすると、スピード感や振り幅が自然にイメージできます。
また、ショットではスタンスを狭くするのもスコアメイクのコツ。ドライバーならOBを減らすことができますよ。カップを見ながら素振りをしたあと、ボールを打つ直前にもカップを見て「何メートル打つのか」距離を再確認する。 ボールを見ての素振りはタッチがイメージできない
ボールを見てしまうとフェース面や軌道が気になって距離のことを忘れてしまう。 目標を見て投げれば距離感は絶対に合う
狙ったところに物を投げるとき、目標を見ながら投げると誰でも距離感が出せる(○)。見ないで投げると難しい(×) ドライバーも強化!スタンスを狭くしたほうがフィニッシュが大きくなって飛ぶ
ビギナーにとって難しいドライバーは、スタンスを狭くしたほうがミスヒットが減る。体を回しやすくなるので飛距離も伸びる。 極端なフックグリップはNG!
左手の親指と人差し指の隙間が右肩を指すグリップがベスト(〇)。体より右を向く極端なフックグリップは曲がりやすくなってしまう(×)
いかがでしたか? 関コーチのレッスンを参考に練習してくださいね。
レッスン=関 浩太郎
●せき・こうたろう/1974年生まれ、茨城県出身。研修生を経て米国にゴルフ留学。帰国後、「SEKI GOLF CLUB目黒」をオープン。レッスンコーチ、クラフトマンとして活躍。
2024年10月09日 09:00
笹生優花プロのスイングを石井忍コーチが解説! 左サイドを低く使う「フェードの引き出し」ももった全米女子オープン覇者
笹生選手のスイング解説は、昨年も務めたことがありましたが、今季の全米女子オープン優勝後に撮影されたこの写真を見て「確実にブラッシュアップされている」と感じました。
1番の進化は「体が先で、クラブは最後」と感じる体主体のスイングがさらに色濃く出てきたところ。テークバックでシャフトが逆しなりするのもそうですが(2)、体の回転にクラブがついてくる、引っ張られるように動いています。
フルトップにいたる前に左方向への下半身リードがはじまって、左足全体がアドレスの位置まで戻ってきていますが、切り返しで腰が正面を向いてもクラブはフルトップのポジションから大きく下がらず、まだこの位置にあります(7)。
そして、左のワキ腹を伸ばさず、アゴから左肩が左下に向かって離れていくのに注目してください(8)。下半身がスピーディに動くと上半身がブレやすくなってしまうところを、左肩をアゴから離すことで左ワキを締め、上半身の姿勢を維持しています。
体先行でもきちんとクラブがついてきて振り遅れない。ベルトのラインも水平に回っているので、ダフリ、トップ、チーピン、テンプラなどさまざまなミスの原因を防げるダウンスイングとインパクトを作り出しています(10)。
また、笹生選手の「左サイドを低く使う」ダウンスイングは、フェードを打つポイントとなる動き。彼女は、もともとはドローボール一辺倒でしたが、ホールロケーションや状況に合わせて「フェードで狙う」引き出しをもったことも大きいですね。
勝つことがもっとも難しいといわれる全米女子オープンを制したことにも納得。
笹生優花
●さそう・ゆうか / 2001年生まれ、東京都出身。166cm。21年と今季の全米女子オープンを制し、メジャー2勝。前回の東京五輪は日本とフィリピンの両国の国籍をもっていたが、フィリピン代表と出場して9位。その後、日本国籍を選択。フリー。
解説=石井忍
●いしい・しのぶ / 1974年生まれ、千葉県出身。ツアープロからコーチに転身し、エースゴルフクラブを主宰。プロやプロの卵の指導のほか、国内外のトーナメント解説者としても活躍中で、国内外の最新のツアー情報を熟知している。
写真 = 田辺 "JJ" 安啓 、ゲーリー小林
2024年10月09日 08:00
ワッグル編集部員が気になるギアを、コースを毎月レポート。
率直な生の声を参考に、みなさんも打ってみて、回ってみて! ピン PLD MILLED SE ANSER 30 1本4時間かかるという完全削り出し。値段が高い理由がよくわからない高いパターを見かけるが、それらに比べたら安いくらい。このモデルは一部のゴルフ店でまだ在庫があるかどうか。「PLD」のほかの種類もいいので、チェックしてみてください
Spec ●ヘッド素材/303ステンレススチール ●ヘッド重量/355g ●ロフト角/3度 ●ライ角/70度
●シャフト/カーボン ●34インチ ●価格/7万7000円
ピンの創業者カーステン・ソルハイムはパットが苦手で、ツアープロたちの意見を取り入れてパターづくりに励んだそう。
このパターの「PLD」とはアリゾナのピン本社にあるパター専門研究開発室のことで、そこでは創業の原点に立ち返り、ツアープロたちの細かい要求にこたえてパターを作っているが、数量限定で一般販売もしている。というわけで打ってみた。
完全削り出しのヘッドは「やわらかいけどやわらかすぎない」絶妙な打感で、地面を這うように球が転がっていく。アンサー30の30というのは重心角で、通常のアンサー(45度)と比べると、少しストレート軌道(真っすぐ引いて真っすぐ打つ)が合っている。
さすがピンの限定モデル。いいイメージ湧きまくりです。 ボールが地面を這うように転がっていく 間加瀬力 ベストスコア75
アプローチの練習をしないとそろそろまずい。チャックリやトップが頻発する。
芝の上からやるべきだろうが、なかなかそんな環境はない。ラウンドのとき早めに行って、練習するぞ!たぶん!
いかがでしたか? 限定モデルのパター、在庫があるうちにぜひ試打だけでもしてみてください!
ピンゴルフジャパン カスタマーサービス ☎ 048-437-6501
イラスト=成田草介
2024年10月09日 07:00
「ビギナーは絶対に左手メインでスイングしてください。
2024年10月09日 06:05
国内男子プロゴルフツアーの今季最終戦のメジャー、第61回日本シリーズJTカップ(11月28日〜12月1日、東京よみうりCC)の記者発表会が8日、開催コースの東京・稲城市の東京よみうりCC(7002ヤード、パー70)で開かれた。
日本シリーズのコース改修が行われるのは12年ぶり。6番の昨年大会の平均スコアは「4.583」で全18ホール中、難度17位とバーディーラッシュのホールだった。コース管理担当の関野浩之さんは「2オンした選手が3パットすることもありうる。改修して初めてなので(名物の)18番パー3と同じく特別なホールになる」と見どころを語った。
新グリーンの傾斜や起伏は、他のホールよりきつく作られた。グリーン左にはバンカー、右側にはグラスバンカーが待ち受ける。多くの選手が2オンを狙うには十分可能な距離だが、グリーン周りのワナが鍵を握りそうだ。関野さんは「プロがどう攻略するのか楽しみ」と新設されたグリーンでの戦い方に期待を寄せた。
2024年10月09日 06:00
国内男子プロゴルフツアーの今季最終戦のメジャー、第61回日本シリーズJTカップ(11月28日〜12月1日、東京よみうりCC)の記者発表会が8日、開催コースの東京・稲城市の東京よみうりCC(7002ヤード、パー70)で開かれた。昨年大会を最年少の22歳326日で制した蝉川泰果(23)=アース製薬=は「連覇したい」と1971、72年の尾崎将司(当時25歳)を抜く史上最年少での快挙達成に意欲を燃やしている。6番パー5が改修され、全長が22ヤード短くなった舞台で7人目の偉業に挑む。
蝉川が再び、最終戦のメジャーの歴史を塗り替える。昨年は大会最年少Vを達成。「関西オープン(4月)で優勝してから勝てず、最終戦で優勝できたというのは、本当にうれしかった」と7か月ぶりの勝利に大粒の涙を流した。2022年日本オープンに続くメジャー2冠も1973年のツアー制施行後、最年少で飾り賞金ランク2位へと躍進した。
昨年大会覇者の資格で、出場する3年連続3度目の日本シリーズでも頂点だけを見据える。23歳325日での同一メジャー連覇なら、38年から日本プロ選手権を3連覇した戸田藤一郎の24歳333日を抜き、日本人最年少記録となる。「JTカップで連覇したい気持ちはすごくある。しっかり仕上げていけたら」と力強く語った。史上最年少記録については「いざ勝ってそういうふうに言われると、はくがつく感じがする」と価値の重みを実感している。
今大会から6番パー5が改修された。グリーンを昨年より手前に新設し、22ヤード短い519ヤードとなる。昨年は初日にイーグルを奪うなど、蝉川は4日間で4アンダーを稼いだキーホールだ。昨季は300ヤードを超す飛距離でイーグル率、イーグル数でツアー新記録を樹立し、パー5での累計スコアも1位に。パー5が2つだけの日本シリーズ。「しっかりバーディーを取っていかないといけない」と自身の持ち味を生かす構えを示した。
今季は15戦未勝利。7月のメジャー、日本プロ選手権2位などトップ10入りは4度も「悔しいのひと言」と蝉川。勝負どころのパットが決まらず、トップの同学年・平田憲聖(23)とは約7300万差の賞金ランク18位だ。「後半戦に入ってからも、なかなかゴルフがうまくいかない」と夏場にパターを変更するなど試行錯誤を重ねる。飛距離を武器に、史上初のアマ2勝など数々の記録を塗り替えてきた「和製タイガー」。師走の首都決戦で真価を発揮する。(富張 萌黄)
◆蝉川 泰果(せみかわ・たいが)2001年1月11日、兵庫・加東市生まれ。23歳。1歳からゴルフを始め、大阪・興国高2年時に関西ジュニア、3年時に国体優勝。22年度アマチュア日本代表。東北福祉大4年時の22年9月のパナソニックオープンで初優勝し、同10月の日本オープンで史上初のアマ2勝目。同11月にプロデビュー。昨年4月、関西オープンでプロ初優勝を挙げ、賞金ランク2位。175センチ、77キロ。家族は両親と姉。
◆日本シリーズ連覇の顔ぶれ
▼河野高明(28)=1967、68年 ツアー5勝。69年から5年連続マスターズ出場
▼尾崎将司(25)=71、72年&95、96年 プロ通算113勝で賞金王歴代最多12回
▼青木功(37)=78、79年 日米欧豪4ツアーVなどプロ通算85勝。80年全米オープン2位
▼尾崎直道(35)=90、91年 日本タイトル4冠などツアー通算32勝
▼藤田寛之(42)=10〜12年 初の3連覇。12年に史上最年長の43歳で初の賞金王
▼谷原秀人(44)=21、22年 大会3人目の選手会長V。ツアー通算19勝
※()内は連覇達成時の年齢
2024年10月09日 06:00
初心者のうちはスイングフォームがバラバラで、ボールにうまく当たらない。美しく、カッコよく振るには「アドレスとフィニッシュだけを意識してください」と大西翔太コーチ。
うまい人の形をマネるだけで、バックスイングからフォローまでもきれいになる! 2つのフォームを意識するだけでOK!
カッコいい形は上達が早い!
左:気持ちよく振り抜きバランスよく立ったきれいなフォーム
右:ナイスショットを予感させる安定感のある構え
「当たるかな?」と不安がって、アドレスの姿勢がぎこちない
フィニッシュで体がよろけてしまい、バランスよく立てない お腹に力を入れるのがポイント
カッコいいアドレスは、スイングを安定させます。最初に注意するのは、バランスのいい姿勢で構えること。
石川遼プロのアドレスを見てください。全体のバランスが完璧ですが、この構えをマネるには、まずは直立姿勢をとったら腰の前にクラブを当てて背中側に押しましょう。この動きに合わせて骨盤を前傾させながら、軽く会釈するように上体を折り曲げます。
ここで重要なのは、お腹に力を入れて引き締めることです。お腹がゆるむと骨盤だけが折り曲がらず立ち気味になり、背中のラインも丸くなるためバランスよく構えられません。
骨盤が立ったままだと背中が丸まった棒立ちの構えとなり、スイング軌道が安定しない お腹を意識して構えていますか? お腹を引き締めながら骨盤を前傾させる!
お腹に力を入れて背中を真っすぐにしたら、脚の付け根から上体を折り曲げる。それから両ヒザを軽く曲げる、という手順でアドレスをつくろう
両足を肩幅くらいに広げたら直立の姿勢をとり、腰の前にクラブを当てる。クラブを背中側に押しながら骨盤を前傾させる
いかがでしたか? このレッスンを参考にを、練習してみてくださいね。
石川 遼
●いしかわ・りょう/1991年生まれ、埼玉県出身。175cm、70㎏。15歳でツアー初優勝。翌年プロに転向し、09年には18歳で史上最年少の賞金王を獲得。
レッスン=大西翔太
●おおにし・しょうた/1992年生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロを目指し、JPGA公認A級の資格を取得。
構成=三代 崇
写真=中野義昌、ゲーリー小林、高橋淳司
協力=船橋カントリークラブ