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2025年01月23日 06:00
長寿連載の通称「プロヒン」には、2024年もツアープロが30個のヒントを伝授してくれた。 このコーナーではそのなかから、2つのテーマを設けてベストヒントを選出。練習では「スイング強化」を、ラウンドでは「トラブル脱出」をヒントにスコアアップを目指そう! 同じ位置で同じ形を再現するようにスイングする ダウンで体が早く開いたりクラブがインから入りすぎると同じ形を再現できない(写真左) バックスイングの二等辺三角形(写真右) 右ヒジが曲がりきれいな二等辺三角形にはならないが形をイメージするだけでOK ドライバーならではのミスといえば、振り遅れですよね。シャフトが長いぶん、体が早く開きやすくなるので、私は手と両肩を結んだ「二等辺三角形」をイメージ。バックスイングの腰の高さでこの形を作ったら、ダウンスイングでもう1度再現するように振り下ろします。 同じ位置で同じ形を再現すれば、スイングプレーンが安定し、ダウンスイングで体が開きません。クラブが寝たり、インから入りすぎるミスもなくなりますよ。 いかがでしたか? 手と両腕で結ぶ形に注目しましょう。 永嶋花音 ●ながしま・はなね/2001年生まれ、東京都出身。157cm。イントループ所属。
2025年11月10日 05:35
◆米女子プロゴルフツアー TOTOジャパンクラシック 最終日(9日、滋賀・瀬田GC=6616ヤード、パー72)
畑岡奈紗(26)=アビームコンサルティング=が米ツアー3年ぶりの7勝目を挙げた。悪天候で最終ラウンドが中止となり、前日まで首位で並んだ荒木優奈(20)=Sky=と対決。悪天候によるコース状況を考慮し、パー5の18番をパー3(実測129ヤード)に変更した異例のプレーオフ(PO)を1ホール目で制した。1998年度生まれ「黄金世代」の第一人者は今季からトレーニングや栄養面を見直し、今大会は7年ぶり2度目の優勝。日米通算12勝目を挙げ、次なる目標に「メジャー制覇」を掲げた。
畑岡の母・博美さんは、「感無量です」と涙を浮かべた。前回の18年大会で優勝した時に食べていたクッキーをゲン担ぎとしてこの日も渡し、見事に優勝した。海外にも常に同行し、身の回りの生活をサポート。畑岡は「一番近くでサポートしてくれている。たくさんの方に支えられてプレーできてるので、感謝したい」と感慨深げだ。
母も1月に発足した「チーム畑岡」の“一員”だ。栄養士が考案したレシピを見て、博美さんがキッチン付きの宿泊先などで調理。主なテーマは「たんぱく質を多くとる。消化を助ける栄養素。腸内環境を考える」。鶏肉やビーツ、きのこ、魚など現地で調達する。「材料や品目数も多くて大変だけど、作った甲斐がありましたね」。母の愛情が3年ぶりの復活Vにつながった。(星)
2025年11月10日 05:30
◆米女子プロゴルフツアー TOTOジャパンクラシック 最終日(9日、滋賀・瀬田GC=6616ヤード、パー72)
畑岡奈紗(26)=アビームコンサルティング=が米ツアー3年ぶりの7勝目を挙げた。悪天候で最終ラウンドが中止となり、前日まで首位で並んだ荒木優奈(20)=Sky=と対決。悪天候によるコース状況を考慮し、パー5の18番をパー3(実測129ヤード)に変更した異例のプレーオフ(PO)を1ホール目で制した。1998年度生まれ「黄金世代」の第一人者は今季からトレーニングや栄養面を見直し、今大会は7年ぶり2度目の優勝。日米通算12勝目を挙げ、次なる目標に「メジャー制覇」を掲げた。
涙ながらに両手を突き上げた。畑岡はPOで2メートルのパーパットを沈め、初日から首位を譲らない完全V。雨にぬれた体にシャンパンシャワーが染みた。20歳ルーキーの荒木を相手に貫禄の日米通算12勝目。「3年も勝てないと、忘れられてるんじゃないかと焦りもあった。すごくうれしい」と喜びをかみしめた。
中断から約3時間半後。18番パー5をパー3に変更する異例のPOに臨んだ。優勝の重圧がかかるパット。昨年4月に米ツアーの大会で短い距離を3パットしてから「自信をなくした」が、今年8月に高田洋平コーチの助言で右手を上から握るように変えた新グリップで決めきった。「弱いかなと思ったけど、最後転がって入ってくれてホッとした」。21年全米女子オープンで笹生優花に敗れるなど、POの悪夢を振り払った。
年明けに27歳を迎える。「年齢的にも体の感覚が変わってくる時」と自覚した畑岡は、1月に「チーム畑岡」を発足した。サッカー日本代表MF三笘薫(ブライトン)の専属トレーナーを務める広木仁氏(44)を中心に、高田氏ら数人の指導を受ける。初めて栄養士をつけ、遺伝子検査を受けて自身に合った食事の量や栄養素を摂取。トレーニングやメンタル面もイチから見直した。
「最適な緊張状態と最大の集中状態を出す」(広木氏)ために目と脳を鍛えた。アドレス時にボールを「点」でなく、周辺を含めた「絵」でぼんやり見ることで体の緊張を抑えながら集中でき、スイングが安定。今年2月、背後から来たGKのロングボールを、高い集中力と力みのないトラップで収め、得点につなげた三笘も実戦している鍛錬法だった。
19歳だった18年に続く大会2勝目。3年ぶりの復活Vで米ツアー7勝目を挙げ「自信につながった。2桁勝利を目指したいし、メジャー優勝を達成したい」。黄金世代のエースが帰ってきた。(星野 浩司)
◆国内ゴルフの異例のPO 女子では07年スタンレーレディス最終日が台風の影響で中止となり、3人による3ホールストロークプレーの変則的なPOを上田桃子が制した。男子は12年トーシントーナメント最終日が雷雨中断を経て、日没迫る午後5時50分から池田勇太と呉阿順(中国)によるPOが18番パー5で開始。2ホール目から距離を短縮する特別ルールで行われ、最後は45ヤードの4ホール目を呉が制した。
2025年11月10日 05:01
「女子ゴルフ・TOTOジャパンクラシック・最終日」(9日、瀬田GC北C=パー72)
前日まで首位で並んでいた畑岡奈紗(26)=アビームコンサルティング=と荒木優奈(20)=Sky=がプレーオフを行い、畑岡が1ホール目で下し、3シーズンぶりの米ツアー通算7勝目を挙げた。全組がスタートしたものの、降雨によるコースコンディション不良のため最終ラウンドを中止した。4位の佐久間朱莉(大東建託)は、次戦の伊藤園レディース(14日開幕、千葉)で年間女王が確定する可能性が出てきた。
長かった7勝目。2022年のDIOインプラントLAオープン以来となる優勝に、畑岡の目から涙があふれた。
この日も長かった。午前9時37分、定刻でスタートしたものの、4番を終えた10時57分に中断。さらに2時間待って、12時58分に中止が決まった。これにより、3日目を終えて首位で並んでいた荒木とのプレーオフが決まった。
18番。普段はパー5で使用するホールだが、ピンから129ヤードの設定に変更。フェアウエーからティーショットを打つ変則な形でのプレーオフになった。
開始は午後2時30分。中断から3時間半以上がたっていた。先に打った荒木はグリーンオーバー。畑岡はグリーンに乗せたが、カップの右10メートル。2打目もそれぞれ2メートルオーバーしたが、荒木の3打目はカップをすり抜け、畑岡は横からの難しいラインを読み切り、パーをセーブして優勝を決めた。
「最後は緊張して、どう打ったかも覚えていない」
昨年4月に「短い距離を3パットしてから」不振に陥ったが、1年以上かけてショット、パットの復調に努めた。米ツアーの日本勢は13人で若手も増え「焦りもあった」中「8月くらいから『また勝てるんじゃないか』と、感覚が戻ってきた」という。その通りの強いゴルフで勝ちきった。
日米両ツアーを含めて、21年のマラソンクラシック以来、自身2度目となる初日から首位を守りきっての完全優勝。米ツアー通算7勝目で、宮里藍の9勝も射程に入ってきた。自信もよみがえる。「10勝、メジャー優勝も狙っていきたい」と胸を張った。
2025年11月10日 05:00
「いつ」「どこに」「どうやって」力を入れれば(抜けば)いいのか迷走中……山形プロ!教えて~! 【ダウンスイング中盤】ハーウェイダウンから腕は徐々に加力 切り返しまで脱力していた上半身(腕)に、
インパクトの直前から加力する(ブレーキをかける)ことでヘッドを急加速させる
腕は、切り返しまでは脱力。
2025年11月09日 23:08
女子ゴルフの菅沼菜々(25)=あいおいニッセイ同和損保=が9日、自身のインスタグラムを更新。3日間の自撮り写真を投稿し反響を呼んだ。
「いいライトあって撮った 前髪の調子がいい順 前髪とスコアは比例しません」と綴り、3日間の比較を投稿。コメント欄などには「どの前髪も完璧 すべて可愛い」、「可愛すぎるだろ」、「さすが前髪命系女子」、「可愛すぎて顎外れました」、「雨でも崩れないなぁ」との声が寄せられていた。
この日まで行われた日米両ツアーを兼ねるTOTOジャパンクラシックは最終日が「降雨によるコースコンディション不良のため」で中止に。菅沼は21位タイだった。
2025年11月09日 19:42
女子ゴルフの河本結が9日、自身のX(旧ツイッター)を更新。「所属先、RICOHさんのカメラGR 初めてのカメラです 初シャッターは、まどかの話してた夢が叶った日。」と愛機と愛機で撮影した盟友との2ショット写真を投稿した。
河本は「円、プロテスト合格おめでとう#日本体育大学の同期です まーちゃんはゴルフ部キャプテンでした!」と紹介。日本女子プロゴルフ協会プロテストに合格し女子プロゴルファーになった木村円を祝福した。
フォロワーからは「改めておめでとうございますですね ツアー、同組でプレーされるのを楽しみにしています」「エモい!」「おめでとう まーちゃん。これからはライバルですね。」あんどと祝福コメントが寄せられた。
2025年11月09日 19:00
今年上半期のアイアン部門はダンロップ、ブリヂストン、ミズノが好調で、トップ10のうち半数以上が国内メーカーだった。しかし、秋以降になると海外メーカーが逆襲。最新ランキングでは1位にピン『G440』、3位に『タイトリスト T250』、4位にテーラーメイドの『P790』とトップ5に3モデルがランクインしている。ヒマラヤスポーツ&ゴルフ高崎店のゴルフ担当・冨永孝久さんに話を聞いた。
【写真】テーラーメイドの『P790』、タイトリストの『T250』の飛距離とスピン性能を大公開
「アイアンのトレンドが少し変わってきた雰囲気は感じます。当店でも春先に試打会をやるとダンロップ、ブリヂストンなどのアイアンを打ちたい人が圧倒的に多かったのですが、秋以降はタイトリスト、テーラーメイドのアイアンが人気です」海外メーカーのアイアンが人気の理由については?「最近は形状がスマートなのに意外と打球が上がりやすくて、やさしいアイアンが増えました。テーラーメイドの『P790』はまさにそういうタイプです。タイトリストは『T250』はもちろんですが、『T150』も決して難しくはありません。当店では『T150』の方がよく売れています」ドライバー部門で上位を独占している海外メーカーだが、アイアン部門でもその勢いが強まってきている。【アイアン売り上げランキング トップ3】1位 ピン G4402位 ダンロップ スリクソン ZXi53位 タイトリスト T250※データ提供:矢野経済研究所、10月27日〜11月2日のデータ◇ ◇ ◇人気アイアンを調査。関連記事『79mm前後に人気モデルが集中! 最新アイアンの性格は“ブレード長”で8割決まる【アイアン41モデル比較】』で詳細をチェックできる。
TOTOジャパンクラシックの最終成績
4位以下は? アイアン売り上げランキング トップ10をチェック
79mm前後に人気モデルが集中! 最新アイアンの性格は“ブレード長”で8割決まる【アイアン41モデル比較】
三つ巴のプレーオフ制し大逆転V 山下美夢有の“ビタ止め”フィニッシュは2タイプある?【優勝者のスイング】
中村心が髪をほどきました【女子プロ写真】
2025年11月09日 18:43
女子ゴルフの権藤可恋が9日、自身のインスタグラムを更新。
2025年11月09日 17:52
<TOTOジャパンクラシック 最終日◇9日◇瀬田ゴルフコース北コース(滋賀県)◇6616ヤード・パー72>いつもの笑顔で荒木優奈は初めてのプレーオフが始まるときを待っていた。パー5の18番を130ヤードのパー3に変更し、フェアウェイからティショットする変則方式。降りやまない雨の影響を極力減らし、雨のなか2時間も待ち続けたギャラリーのためにも、パー3とスタンドのある18番は切り離すことはできなかった。米ツアーの柔軟な発想。だが、特異な状況に飲み込まれたルーキーは、本来の力を発揮できなかった。
【写真】誇らしげにトロフィーを掲げる畑岡奈紗
「悔しいというか、あっさり終わりすぎて何ともいえません。緊張しすぎて手の感覚がなかった。負けたことより、最後のパーパットを強く打てなかったのが悔しいです」笑っていても、心臓はバクバクだった。首位タイから出た最終日は5番パー4をプレー中に、降雨によるコースコンディション不良で中断した。そのまま最終ラウンドの中止が決まり、3日目終了時点で首位に並んでいた畑岡奈紗とのプレーオフで通算2勝目を懸けて戦うことになった。中断からプレーオフまでに要した時間は3時間半以上。ツアー33試合目のルーキーは「時間の使い方が分からなかった」と心の体力も削られた。ティショットは真っすぐピンに向かった。だが、グリーンをオーバーし、2打目はピンを2メートルほどオーバー。「ティショットはいい感じだった。どうしてあんなに飛んでしまったのかは分かりません」。最初に打ったパーパットは最後に左に切れた。畑岡が同じような距離のパーパットを決められての幕切れ。涙があふれた。初めての米ツアーだった。勝てば、日本ツアーのルーキーでは大会史上初の快挙だった。伸ばせば手が届くところにあった日米共催大会V。自身4度目だった最終日最終組はノーゲームとなったが、「5ホール目までだったけど、最終組でプレーできて楽しかったし、米ツアーの雰囲気も感じることができた」と収穫も山ほどあった。「3日目までは自分のなかでも一番と思えるプレーができた。きょうも2番でボギーがきたけど、4番でバーディが取れた。すごく良かったと思います」この日の涙が成長の糧になる。プロ人生は始まったばかり。悔しさを晴らす機会は何度もある。(文・臼杵孝志)
TOTOジャパンクラシック 最終結果
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2025年11月09日 17:06
<TOTOジャパンクラシック 最終日◇9日◇瀬田ゴルフコース北コース(滋賀県)◇6616ヤード・パー72>ティオフして約1時間半後、中断を知らせるホーンが鳴った。雨脚はますます強くなる。競技は再開することなく、中断から2時間後の午後0時58分に最終ラウンドのキャンセルが決定。佐久間朱莉は3日目終了時の4位で4度目の日米共催大会を終えた。
【写真】雨の中で歓喜のウォーターシャワー
「こうなることはきのうの時点で少し予想していた。やりたかったけど、仕方ないですね」5番パー4のグリーン上で中断となった。何度もロールドライ(グリーンの水たまりを除去)をお願いしたが、12メートルのバーディパットは水しぶきをあげて急減速した。「半分くらいしか行かなかった。『もう、できないですね』と話していました」。そこまでスコアを2つ伸ばしていた。1番パー5をバーディで滑り出し、2番でボギーを打ったが、3メートルを沈めた3番パー3から2連続バーディ。首位との3打差を1つ縮めて、追撃態勢を整えた矢先のノーゲームだった。「やれていたらチャンスはあったかも」と悔しさは残る。新たな目標に掲げた5勝目を目指し、「そこに向けて、ただひたすら頑張るだけ」と話していたが、お楽しみは次戦の「伊藤園レディス」、2週後の「大王製紙エリエールレディス」そして、最終戦の「JLPGAツアー選手権リコーカップ」へと持ち越しになった。不完全燃焼の終戦。だが、年間女王に向けてまた一歩前進した。1位を独走しているメルセデス・ランキング(MR)は4位の105ptを加算し、2431.11ptに伸ばした。MR2位の神谷そらとの差を640.17ptに広げ、MR3位の河本結とは736.7pt差。初の戴冠はいよいよ秒読み段階だ。伊藤園の優勝ポイントは200ptで、大王製紙エリエールは300pt、リコーカップは400pt。伊藤園で佐久間が神谷に59.83pt差をつければ、神谷が残り2試合で優勝しても逆転されることはない。河本は伊藤園で佐久間に約37pt差以上をつけること、MR4位の菅楓華は優勝が逆転の絶対条件となる。ただ、40人が出場する今季国内メジャー最終戦でもあるリコーカップは予選落ちがなく、最下位の40位でも10ptが保障される。佐久間を追いかける3選手の状況は厳しいのが実情だ。「早いうちに決めたいという思いはあるけど、だからといってやることに変わりはないです。まず自分らしいプレーをするだけ」100%加算となったドル建ての賞金は10万7557ドル。正式な円換算は10日のレートで決定するが、約1650万円をゲットし、今季獲得賞金は2億円を突破。国内の女子ではイ・ボミ(韓国)、山下美夢有、竹田麗央に次いで4人目となる大台到達に「わぉ〜」と喜んだあとは、「残り3試合。まず体調を崩さないこと。1つでもいい順位で毎試合を終えるプレーがしたい」と表情を引き締めた。4月のツアー初Vから約7カ月。日本ツアーの新しい顔となる瞬間は、間もなく訪れる。(文・臼杵孝志)
TOTOジャパンクラシック 最終結果
シード獲得か?QT行きか? 国内女子崖っぷちランキング2025
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山下美夢有の愛用アイアン ヒール側が凹んでいるのはなぜ?≪写真≫
お嫁さんになってほしい女子プロは? 1位〜10位まとめ〔ランキング〕
2025年11月09日 16:55
<ACNチャンピオンシップ 最終日◇9日◇三木ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7004ヤード・パー71>最終日が悪天候で中止になり、ルーキーの福住修は2試合連続のトップ10入りとなる自己最高の2位タイでフィニッシュした。賞金438万円を上乗せし、今季の獲得賞金がシード獲得の目安となる1000万円を突破。さらにトップ10入りを果たしたことで、「三井住友VISA太平洋マスターズ」(13日開幕)の出場権も獲得した。
【写真】竹ぼうきを振り回す石川遼
「最終日できなかったのは残念ですけど、次につながったのは良かった。なんとか首の皮一枚つながりました」。福住は複雑な感情を素直に言葉にした。今季の出場権を持っておらず、試合に出続けるにはトップ10を継続するほかない。次の試合が決まったことは、プロとしてうれしいことに違いない。10月に下部のACNツアー「石川遼everyone PROJECT Challenge」で初優勝し、先週のレギュラーツアー「フォーティネット プレーヤーズカップ」の出場権を獲得したことが、大躍進の始まりだった。中止が決まった直後には石川から「ナイスプレー」と今大会の活躍をたたえられるとともに「おめでとう」と1カ月遅れで優勝を祝福され、がっちり握手。「うれしかったです。最近は少しずつ顔を覚えてもらって、他の選手からも声をかけてもらうことが増えました」。早くもレギュラーツアーでの居場所を確保しつつある。来季はシード選手としてフル参戦の可能性も大きく広がった。今季の獲得賞金は約1093万円となり、シード圏内の賞金ランク56位に浮上。「シードが見えてきたので来週もトップ10を目指して頑張りたい。最終日にプレーできなかった悔しさをぶつけます」。現時点でも安全圏だが、もう一度トップ10に入ることができれば、シードはいよいよ確定だろう。来週の舞台、太平洋クラブ御殿場コースは昨年の「アジアパシフィックアマチュア選手権」(8位)で経験済み。「グリーンが難しい印象があるので、パッティング勝負になると思います」。トップ10を外せば、福住のシーズンは終了。首の皮一枚のスリリングな日々がもう少し続きそうだ。(文・田中宏治)
ACN選手権 最終結果
シード獲得か?QT行きか? 国内男子崖っぷちランキング2025
福住修 プロフィール&成績
顔と名前で覚えよう! 女子プロテスト合格者一覧
プレーオフ決着! TOTOジャパンクラシック最終結果
2025年11月09日 16:16
<マオタイ シンガポールオープン 最終日◇9日◇ザ・シンガポールアイランドCC(シンガポール)◇7295ヤード・パー72>高額賞金がかかるアジアンツアーのインターナショナルシリーズ第8戦。
2025年11月09日 15:19
◆米女子プロゴルフツアー TOTOジャパンクラシック 最終日(9日、滋賀・瀬田GC=6616ヤード、パー72)
20歳ルーキーの荒木優奈(Sky)は米ツアー初優勝を逃し、2位に終わった。畑岡奈紗(アビームコンサルティング)とのプレーオフ(PO)で敗れた。
最終ラウンドは降雨によるコースコンディション不良のため競技中止。競技は54ホールに短縮され、第3R終了時に15アンダーの首位で並んだ2人のプレーオフ(PO)に突入した。
雨が降りしきる中、18番パー5をパー3(実測129ヤード)に変更して実施。荒木はPO1ホール目で第1打をグリーン奥に外し、2メートルのパーパットを外してボギー。パーで終えた畑岡に敗れた。ルーキーでは初となる米ツアー初優勝と、9月のゴルフ5レディス以来となる今季2勝目はならなかった。
荒木はPOのティーショットについて「いい感じに打てたと思ったけど、(思ったより)飛んじゃった。何で飛んだかは分からない」。中断から3時間半以上たってPOに突入したが「時間の使い方が分からなかったし、最後は緊張しすぎて手の感覚がなかった。強く打てなかったのが悔しい」と悔し涙を流した。
最終日は最終組でプレー。「5ホールまでしか最終組のプレーはなかったけど、雰囲気は感じられたし、楽しかった。最初の3日のプレーは私の中でも一番いいプレーができたので、この4日間はすごく良かったと思う。今日も2番でボギーを打ってから4番でバーディーを取れたので、内容は良かった」と振り返った。
2025年11月09日 15:15
<TOTOジャパンクラシック 最終日◇9日◇瀬田ゴルフコース 北コース(滋賀県)◇6616ヤード・パー72>畑岡奈紗が母国で歓喜の勝利を飾った。日米共催大会で荒木優奈とのプレーオフを制し、3年ぶりの米ツアー7勝目。強い雨が降りしきるなか、畑岡の目から涙がこぼれた。
【写真】グリーンに水たまりができました
今季は日本勢の躍進が目覚ましい。ツアーメンバーは史上最多の13人。1974年に樋口久子が「LPGAジャパンクラシック」を制し、日本人として初めて米ツアーを制覇してから、多くの選手が海外へ挑戦してきた。3月「ブルーベイLPGA」を制した竹田麗央を皮切りに、優勝ラッシュが続いた。「シェブロン選手権」で西郷真央が、「AIG女子オープン」(全英)では山下美夢有がメジャー制覇。岩井千怜が「リビエラマヤオープン」を、岩井明愛が「ポートランド・クラシック」を制し、史上初の双子優勝も達成した。そして今回、畑岡が勝利を挙げて、日本勢は今季7勝目。これまで年間最多は1987年(岡本綾子4勝、森口祐子)、2010年(宮里藍5勝)の5勝だったが、その記録をまた更新することになった。【各年の日本勢優勝者】カッコ内は勝利数1974 樋口久子19751976 樋口久子1977 樋口久子1978 岡田美智子19791980 大迫たつ子19811982 岡本綾子1983 岡本綾子1984 岡本綾子(3)、吉川なよ子1986 岡本綾子(2)1987 岡本綾子(4)、森口祐子1988 岡本綾子(3)1989 岡本綾子1990 岡本綾子1992 岡本綾子1993 小林浩美(2)1996 平瀬真由美1998 小林浩美(2)1999 福嶋晃子(2)・・・・・2007 上田桃子20082009 宮里藍2010 宮里藍(5)2011 宮里藍、上田桃子2012 宮里藍(2)、宮里美香2013201420152016 野村敏京(2)2017 野村敏京2018 畑岡奈紗(2)2019 畑岡奈紗、渋野日向子、鈴木愛20202021 畑岡奈紗(2)、笹生優花(USLPGA記録上ではフィリピン国籍)2022 畑岡奈紗、古江彩佳2023 稲見萌寧2024 笹生優花、古江彩佳、竹田麗央2025 竹田麗央、西郷真央、岩井千怜、山下美夢有(2)、岩井明愛、畑岡奈紗
TOTOジャパンクラシック リーダーボード
畑岡奈紗 プロフィール&成績
顔と名前で覚えよう! 女子プロテスト合格者一覧
山下美夢有の愛用アイアン ヒール側が凹んでいるのはなぜ?≪写真≫
お嫁さんになってほしい女子プロは? 1位〜10位まとめ〔ランキング〕
2025年11月09日 15:08
◆米女子プロゴルフツアー TOTOジャパンクラシック 最終日(9日、滋賀・瀬田GC=6616ヤード、パー72)
畑岡奈紗(アビームコンサルティング)が米ツアー3年ぶり7勝目となる日米通算12勝目を飾った。優勝賞金31万5000ドル(約4850万円)を獲得した。
最終ラウンドは降雨によるコースコンディション不良のため競技中止となり、競技は54ホールに短縮。畑岡は、第3R終了時に15アンダーの首位で並んだ荒木優奈(Sky)とのプレーオフを制した。
畑岡の一問一答は以下の通り。
◆畑岡に聞く
―3年ぶりの優勝
「長く感じた3年半だったけど、サポートしていただいてるたくさんの方のおかげで優勝できたと思う」
―プレーオフはどんな気持ちで臨んだか
「待っている時間は本当に長く感じたけど、いま自分ができることに集中してやろうということで、最後パーが取れて良かった」
―2打目のパットは
「長いパットが距離感が合ってなくて、ずっとショートする傾向にあったので、しっかり打ち切ることを意識していた」
―最後にパーパットを決めた
「ちょっと弱かったなと思ったけど、最後転がって入ってくれて本当にホッとした」
―雨の中、ファンの前で優勝した
「長かったけど、こうやって優勝インタビューができるのはすごくうれしい。これからもっと勝てるように頑張っていきたい」
―優勝が決まった瞬間、母も涙を浮かべていた
「母はいつもアメリカにも帯同してくれて、一番近くでサポートしてくれている。コーチもキャディーさんもそうだし、たくさんの方に支えられてプレーできているので、感謝したい」
―今後の目標は
「プロ転向の時に掲げた目標がメジャー優勝というものがあるので、それも来年以降で達成したい。あとは(来季の)開幕戦に出られるのがすごくうれしい」
―ファンの皆さんにメッセージを
「長い間待っていただき、雨の中で最後まで見守っていただき、ありがとうございました。これからもっと強くなれるように頑張りたいと思います」