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2025年02月10日 21:00
Qolyアンバサダーのコラムニスト、中坊コラムの中坊氏によるコラムをお届けします。ヴィッセル神戸 0-2 サンフレッチェ広島 2月8日(土)、富士フイルムスーパーカップは「神戸 0-2 広島」というスコアで決着。 この結果は ・ACLE等もあり過密日程を踏まえキッチリ主力温存する神戸 ・過密日程だろうがどんな大会でもいかなる時も主力を投入する広島 という対照的な布陣によるもので、スタメンの時点で試合前から広島の勝利がほぼ確定であったし、極めて妥当なスコアといえる。 ターンオーバーの対照的な使い方 神戸はこの試合に負けたとはいえACLEに向けて少しでも負担軽減できたうえ、控え組をテストできたので特段大きな問題はない。この徹底したターンオーバーは昨季の神戸でもよく見られた形であり、このやり方だからこそ終盤の疲弊をできる限り回避させ、リーグ連覇に至ったともいえる。 昨季は天皇杯だとベスト8の鹿島アントラーズ戦は完全ターンオーバー(3-0で勝利)、ベスト4の京都サンガF.C.戦ですら大迫勇也・武藤嘉紀ら主力複数名温存するターンオーバーを行った(2-1で勝利)。 ACLEにおいてはリーグ優勝争い真っ只中であることを踏まえ、リーグフェーズ6試合目の浦項スティーラース戦で完全ターンオーバー、主力はベンチ入りすらさせずに韓国遠征を回避(1-3で敗戦もその5日後のJ1最終節で3-0勝利)するなど、吉田孝行監督の徹底したターンオーバー采配はリアリストの権化ともいえるし、その采配は2024年シーズン、リーグ・天皇杯優勝の2冠という堂々たる結果に表れた。 スーパーカップは国内タイトルとはいえ、リーグ戦、ACLE、ルヴァンカップ、天皇杯に比べると重要度は落ちるうえ、優勝と準優勝で賞金は1,000万円しか差がない。 この後の過密日程対策ならびにサブメンバーへの出場機会のチャンスを与えたと割り切って完全ターンオーバーを行った吉田監督の采配は、昨季から全くブレていないと改めて感じたし、今季の過密日程に対してもこのやり方で乗り切っていくのだろうと思わされた。 「全ての試合に勝ちに行くべきだ、主力を投入するべきだ」という意見は正論。ただし、その正論を貫いて耐えられる日程ではない。ACLE・ACL2に参戦するビッグクラブの過密日程は戦略的にローテーションをしながら戦わないと崩壊する。 一方、広島はミヒャエル・スキッベ監督が基本的にターンオーバーをあまり行わず、主力投入を第一とする指揮官であるためスーパーカップでもこの完全主力スタメンなのはまさに当然。2月からACL2の海外遠征含め、いきなり月に6試合ある過密日程だがおかまいなし。 サッカーファンにとって広島が強いのは去年から当然周知の事実だが、今季タイトルを掴むためには「ターンオーバーしないで終盤疲弊してしまい、優勝争いから脱落する」というルートをいかにして回避するかが全てだといえる。広島は疲労対策さえできれば今季も相当に強い 広島は新戦力組のジャーメイン良、田中聡、菅大輝がどれも当たりの予感しかしない動きとフィット具合で補強は完璧。補強した時点で「この選手を獲ることができるのか」と唸らせる良い補強だったが、実際のプレーを見ても確実にチームのレベルアップに貢献している。他のクラブと比して、既にチームとして完成度が相当高いレベルにある。 広島における最大の課題、「終盤の疲弊による優勝争い脱落をいかに防ぐか」は「いかにして加藤陸次樹の負担を減らせるか」と同義であるが、その負担を減らすミッションに最も期待されているのがジャーメイン良。この試合のジャーメインはサイドに流れてボール収め、二列目・三列目からの攻め上がりにおける時間とスペースの確保に大貢献して素晴らしかった。これだけ最前線でボール収めてくれるのはチームとしてとても有難い。 一方で、相手が主力完全温存の神戸であるため、手放しで評価はできず、ACL2およびリーグ戦での働きまで評価は保留といったところ。 だが、この試合において一番印象に残ったのは補強組ではなく、18歳・中島洋太朗の素晴らしさである。去年、リーグ・川崎フロンターレ戦における等々力で見た時以上の存在感と見事なパス連発具合に「これ、下手すると日本でプレーしてるの見られるの今年限りでは…?」という恐れすら抱かせる出来だった。 新戦力組のフィットしかり、新たな若手スターの更なる成長しかり、確実に今季の広島は優勝争いに絡んでくる強さ。 最大の課題は、昨季心底苦しんだ、リーグ、ルヴァンカップ、天皇杯、ACL2という全ての大会で主力を投入し続け、神戸ほどのターンオーバーを行わずに終盤一気に失速したこと。無冠に終わるのがおかしいほどの強さがあったが、あの過密日程に対するやりくりではある意味必然ともいえる失速だった。 2025年、日本代表に初招集するべき「実力派Jリーガー」5名 今季はスキッベ監督の基準をクリアする選手が一気に増えたこともあり、昨季以上のターンオーバー、過密日程対策がとれるのではないか。 ライター名:中坊 紹介文:1993年からサッカーのスタジアム観戦を積み重ね、2024年終了時点で997試合観戦。特定のクラブのサポーターではなく、関東圏内中心でのべつまくなしに見たい試合へ足を運んで観戦するスタイル。日本国外の南米・ヨーロッパ・アジアへの現地観戦も行っている(本記事は一週間後、中坊コラムに転載します)。
2025年03月27日 23:00
ブンデスリーガ公式は今月26日、"Who are Germany's most exciting U21 talents?"と題された記事を投稿した。
この記事では、ブンデスリーガに所属する元ドイツU21代表選手の中から、特に今後の活躍が期待される5人の選手がピックアップされた。
以下、それらの若きタレントたちを一人ずつ紹介していく。1. ニック・ヴォルトマデ(シュトゥットガルト)
ニック・ヴォルトマデはVfBシュトゥットガルトに所属する23歳のFWだ。U21代表では13試合出場7得点の成績を残している。
U20代表に呼ばれて以来、アントニオ・ディ・サルヴォ監督率いるU21代表の中で頭角を現した。特に、スペインU21代表との親善試合ではハットトリックを達成して3ー1の勝利に貢献した。
2024-25シーズンには2020年のプロ入り後キャリアハイとなる9ゴールを叩き出した。
2026年の北中米W杯への出場を目指すシュトゥットガルトの若きスターだが、代表監督ユリアン・ナーゲルスマンは彼にもっと"整合性"を求めていると言う。
今シーズンも5試合4ゴールを挙げるヴォルトマデは、W杯出場の夢に向かって進む。2. ポール・ネーベル(マインツ)
ポール・ネーベルはマインツ05に所属する22歳のウィンガーだ。U21代表では8試合0得点の成績。
2017年にU15チームからスタートし、プロキャリアでは2022年から2024年にかけてレンタル先のブンデス2部カールスルーエで活躍。
今シーズン、マインツに戻ったネーベルは24試合7得点2アシストを記録した。
優れたプレーメイキング能力と運動量で、ライン間で常に危険な存在となっている。
今季のマインツの躍進を支える極めて有望なタレントと言える。3. ノア・アトゥボル(フライブルク)
ノア・アトゥボルはSCフライブルクに所属する22歳のGKだ。U21代表では17試合に出場し、5試合クリーンシート達成。
22歳にして既に"ペナルティ・キラー"と呼ばれる彼は、今シーズン既に10試合のクリーンシートを達成している。
フライブルク出身のアトゥボルは2018年にU17代表に選ばれて代表デビュー。
フライブルクの若き正GKは今季、ブンデスリーガで609分間連続無失点の記録を達成し、ブンデスで最も長い無失点記録を持つGKトップ10に加わった。
アトゥボルのシュートストップ能力は群を抜いており、ビッグチャンスとなった相手のシュートの32%をセーブしている。
ドイツ代表の正守護神の座が変わるのも、そう遠いことではないだろう。4. ロッコ・ライツ(メンヒェングラートバッハ)
ロッコ・ライツはボルシア・メンヒェングラートバッハに所属する22歳のMFだ。U21代表では12試合出場2得点の成績。
グラートバッハのアカデミー出身のライツは2020年に17歳でトップチームデビューを果たした。
今季は殆ど守備的MFとして出場し、1試合平均走行距離11.7kmという献身性を見せている。ボールテクニックにも優れ、今シーズンは相手から32回のファウルを引き出し、自身のファウルは12回のみである。
ナーゲルスマン代表監督はEURO2024を前に、ライツを代表チームのトレーニングに一度招待している。5. ナサニエル・ブラウン(フランクフルト)
ナサニエル・ブラウンはアイントラハト・フランクフルトに所属する21歳の左サイドバックだ。U21代表では9試合1得点を記録。
2024年1月にフランクフルトと契約したブラウンは古巣・ブンデス2部ニュルンベルクで残りのシーズンをプレーし、今シーズンはフランクフルトで18試合出場3ゴール4アシストを記録している。
2024年11月・12月には連続してブンデスリーガの新人賞を受賞している。
有望なドイツ系アメリカ人サイドバックは、元ドイツ代表サイドバックのフィリップ・ラームと自身を比較して「攻撃と守備を両方やる必要があるため難しいポジションだ」、「私は攻撃寄りだと自認しているが、守備を怠ることはできない。これはまだやらなければならないことだ」と語った。
以上、ブンデスリーガ公式が発表した元ドイツU21代表の有望株5人を紹介してきた。
20歳福田師王、ボルシア大エースFWの代役候補筆頭に推される!監督も「選択肢のひとつ。大きく成長」
バイエルンMFジャマル・ムシアラ(22)やレヴァークーゼンFWフロリアン・ヴィルツ(21)など、同世代には既にドイツ代表として一線級の活躍をしている選手も少なくない。彼らの中から何人が2026年の北中米W杯で、ドイツ代表として活躍することになるのか。ドイツサッカー好きは目が離せない。
2025年03月27日 22:40
25日に2026ワールドカップ南米予選でライバルのアルゼンチン代表と対戦し、敵地で1-4と完敗を喫したブラジル代表。チームの完成度には明らかな違いがあったが、『BBC』はブラジルの問題が『監督』にあると指摘している。選手たちは今も優秀だが、チームをまとめられるブラジル人監督が育っていないのだ。
「チームは試合を重ねてもまとまりがなく、ボールを前へ進めるための戦略もなかった。素晴らしいタレントを抱えているのに結果が出ない場合、主な責任は監督にあるはずだ。ブラジルの監督問題は危機的状況にある。国内では監督に十分な時間が与えられず、その状況で監督を育てるのは難しい。国内リーグで成功している監督も多くが外国人監督であり、特にアルゼンチン人、ポルトガル人監督が目立つ。現代表監督のドリヴァウは国内で結果を出してきたブラジル人監督であり、40年以上の経験を持つ。ただ、国際舞台で指揮を執るには能力が不足しているように映る」
「もし監督交代に動くなら、選択肢は2つか。1つは外国人監督に頼ることであり、有力候補はポルトガル人監督のホルヘ・ジェズスだ。もう1つは、チェルシーなどで活躍した元代表DFフィリペ・ルイスに任せてみるかだ。ルイスは現在フラメンゴの監督として華々しいスタートを切っている」
今回のアルゼンチン戦大敗を受け、レアル・マドリード指揮官カルロ・アンチェロッティの登板を望む声が再び強まっているとの話もある。今からアンチェロッティが就任するのは現実的ではないかもしれないが、ドリヴァウ・ジュニオールでは物足りないのは確かだ。
同メディアはネイマールが復帰すれば状況が変わるかとも期待しているが、怪我がちだったネイマール1人で変えられるほど甘くないか。アルゼンチンの方はリオネル・スカローニの下で盤石のチームを作り上げており、アルゼンチンとブラジルでは指揮官の力量差が大きい。
今のブラジルを2026ワールドカップ優勝候補に挙げるのは難しいが、残り1年でセレソンはどう変わるだろうか。
2025年03月27日 22:00
今季、プレミアリーグでは怪我人が続出している。中心選手が長期離脱してしまったチームも少なくない。マンチェスター・シティではMFロドリが、アーセナルではFWブカヨ・サカが長期離脱となり、戦いに大きな影響を及ぼしている。現在首位のリヴァプールがリーグを独走できているのは、比較的怪我人が少なかったことが理由の1つとして挙げられるだろう。
もう1つ、怪我人が少なかったことで躍進しているクラブがある。現在勝ち点54で3位につけているノッティンガム・フォレストだ。
『The Athletic』は今季のプレミア全クラブの負傷離脱の回数、その離脱日数を集計しているが、いずれももっとも少ないのがフォレストだ。今季、怪我で離脱した人数は11人。合計日数は475日となっている。ちなみにもっとも怪我人が多いのがブライトンで、離脱の総数は36回。その合計日数は1407日にも及ぶ。合計日数でブライトンに次いで多いのがトッテナムの1165日、その次がイプスウィッチの989日、その次がアーセナルの885日となっている。
では、なぜフォレストは怪我人が少ないのだろうか。同メディアはかつてワトフォードの主任理学療法士、レディングのスポーツ医学部長などを歴任し、現在はパフォーマンスセンター『GoPerform』の臨床ディレクターを務めるルーク・アンソニー氏の見解を紹介している。
1つは、フットボールのスタイルにある。同氏はトッテナムの例を挙げ、攻撃的なプレス、ハイライン、センターバックの高速なカバーなどがプレイスタイルに不可欠であることを指摘。トッテナムはそれを比較的小規模なチームで、同じ選手を繰り返し起用することで行っており、それがリスクを生み出しているという。トッテナムも今季多くの怪我人を出しているチームだ。
フォレストの場合、その逆であることが幸いしているという。フォレストはリーグでもっともプレスをかけないチームで、低く構えてボールを奪ったときのみ、素早くカウンターを発動する。相手にボールを持たせることを厭わないスタイルだ。
もう1つの要因は、ヨーロッパでの戦いがないことだ。リーグ上位チームの多くはCLやELを戦うが、フォレストにはそれがない。他チームが遠征している間、コンディションの維持に努めることができ、これが大きな利点になっているという。
結果的に、今季のCL出場権を得ることが濃厚となりつつあるフォレスト。ただ当然のことながら、CL出場権を得れば2つ目の利点は消え失せることになる。躍進したスモールチームが次のシーズンに欧州コンペティションとの両立に苦しみ、成績を低迷させる例はいくつもある。今季でいえばラ・リーガのジローナなどがそれにあたるだろう。
それをどう乗り越えるかはヌーノ・エスピリト・サント監督の手腕にかかっているが、今季のマネジメントに関しては見事な成果を挙げているようだ。
2025年03月27日 22:00
このところサッカー界で大きな存在感を発揮しているサウジアラビア。
2025年03月27日 21:00
サッカーの様々な統計をおこなっている研究グループ『CIES Football Obs』は、昨年3月20日から今年3月20日までの1年間、世界63カ国のリーグで1試合あたりに出たカードの枚数を調べてランキングにした。
このランキングは上位にランクインするほど1試合あたりのカードの枚数が多いことになる。1位はマリンボブがプレーしたあの国!?
同グループが発表したランキング上位は以下の通り。
1位:ボリビア1部(1試合あたり6.69枚)
2位:ベネズエラ1部(1試合あたり6.45枚)
3位:コロンビア1部(1試合あたり5.99枚)
4位:ギリシャ1部(1試合あたり6.91枚)
5位:チリ1部(1試合あたり5.90枚)
南アメリカがのリーグが1試合あたりのカード枚数のランキングで上位を占めた。
1位のボリビア1部は1試合平均6.69枚のカードが出る魔境のリーグ。
芸人・インフルエンサーとしてSNSを中心に活動して話題となっているマリンボブ氏はボリビアでプレーしていたが、まさに同氏が動画で配信しているような激しすぎる過酷なリーグだった。
同じく南アメリカのブラジル1部は1試合あたり5.76枚で6位、アルゼンチン1部は1試合あたり5.26枚のカードが提示されており10位に入った。
このデータで南アメリカでは審判が危険行為に対して厳しく判定するという事実と、選手の接触プレーの激しいと分かった。世界で最もクリーンなリーグはJリーグ
反対にワースト5位は以下の通り。
59位:韓国1部(1試合あたり3.44枚)
60位:デンマーク1部(1試合あたり3.34枚)
61位:オランダ1部(1試合あたり3.27枚)
62位:J1(1試合あたり2.58枚)
63位:J2(1試合あたり2.39枚)
世界63カ国で最も1試合あたりのカード枚数が少ないリーグはなんとJ2。
同ランキング内で1試合平均3枚以下のカード枚数だったリーグはJ1とJ2のみだった。
1位はバルセロナDF!2024年に「世界で最も長い時間プレーした選手」TOP10
Jリーグが他国リーグに比べてクリーンなプレーができている証でもあるが、審判が接触プレーに寛容だという裏返しでもあるかもしれない。
2025年03月27日 20:34
ウインドーが閉まるギリギリのタイミングで、広島が浦和の前田直輝を完全移籍で獲得した。さっそく3月27日にエディオンピースウイング広島で開かれた記者会見では、クラブの覚悟も、前田本人の覚悟も、とても強い移籍であることが語られた。
それにしても、広島はこのオフから前線の出入りがとても激しい。ドウグラス・ヴィエイラ、ピエロス・ソティリウ、ゴンサロ・パシエンシアといった外国人FWとの契約を見送り、昨季に磐田で19得点を挙げたジャーメイン良の獲得に成功して新シーズンを迎えると、大卒ルーキーの中村草太がセンセーショナルな活躍を見せていく。
そして、満田誠のG大阪への期限付き移籍とヴァレール・ジェルマンの獲得が発表され、トルガイ・アルスランが怪我で長期離脱して帰国することになった。
文字通りに刻一刻と状況が移り変わっていくなか、ACL2をとても残念な形で敗退することになる。その責任を重く受け止めて雨野裕介強化本部長が辞任する事態になったなかで、前田の獲得をまとめた栗原圭介強化部長は、今回の移籍には監督の強い要望があったことを明かした。
「前線の選手を獲得するかしないか模索しているなか、監督から『やっぱり1枚欲しい』ということがありました。このタイミングで獲得できるかどうかは難しい状況で、前田選手が獲得できる可能性があったので話を進めたところ、非常にいろんなタイミングが合って、前田選手の気持ちも合って、移籍が決まりました」(栗原強化部長)
指揮官の要求に応えられるところに、広島のクラブ規模が大きくなっていることと、タイトルへ懸ける思いがどんどん強まっていることが表われている。
広島の熱のこもったオファーに、前田は心を強く揺さぶられた。
「本当に嬉しかったです。嬉しかったんですけど、素直に話すと、浦和レッズというクラブでリスペクトしている興梠慎三さんの30番を付けさせていただいた責任感というか、覚悟というか、そういうのがあったので、すごく悩んだ」
【画像】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
即断できなかった前田は、ミヒャエル・スキッベ監督が繰り広げているサッカーを体感できるワクワク感とタイトルへの思いが勝って決めた。
「今のメンバー、今の監督で、優勝を狙えると僕は本気で思っています。だからこそ、この決断をさせていただいた」
タイトルの中でもリーグ戦のタイトルを獲りたい。それが30歳になった前田が追い掛ける夢でもある。
「若い頃はずっとチャンピオンズリーグに出たい気持ちが強かったので、活躍してヨーロッパっていう夢があった。でも、一回ヨーロッパから帰ってきて、30歳にもなって、正直もうヨーロッパに戻るのは難しいと思ってます。
そこで、やっぱりリーグ戦のタイトルを獲りたい。小さい頃から夢見てきたし、あの光景をテレビで見てきて目に焼き付いているので、自分も獲りたいと思いますし、このチームならそれが可能だと思っています」
2週間の中断を経て再開するJ1。広島は29日に京都との一戦に臨む。V・ジェルマンは出場停止を終えて、何の曇りもなく出場可能となり、もちろん前田も出場可能。戦力が出揃うなかで、広島はどんな攻撃を繰り広げていくのか。大きな注目が集まる。
取材・文●寺田弘幸
2025年03月27日 20:30
元リヴァプールDFスティーヴン・ウォーノック氏は今夏の移籍が近づいているイングランド代表DFトレント・アレクサンダー・アーノルドの決断に対する理解を示した。
地元で生まれでリヴァプールの生え抜きとしてこれまで同クラブで公式戦349試合に出場し、22ゴール87アシストを記録するアーノルドはクラブのアイコン的存在の1人だが、別れが近づいている。
現行契約の満了を迎える今夏、レアル・マドリードへの移籍が決定的となっており、リヴァプールのファンからは「ベンチにすら置いておけない」、「もう1試合もプレイさせるな」、「副キャプテンの座を他の誰かに譲らせるべき」など辛辣な意見が飛び交っている。
そんななか、ウォーノック氏は自身のXにてアーノルドを擁護。「ファンから盛大な見送りを受けるべき」と自身の見解を示している。
「トレント・アレクサンダー・アーノルドと彼のリヴァプールからの移籍の可能性に対して向けられる否定的な意見が信じられない。『彼は恥を知るべきだ』とか『彼はクラブに忠誠心がない』といったコメントを見かけたが、それは妄想だ」
「彼には自分で選択し、異なるリーグや異なる国で挑戦する権利がある。彼はリヴァプールですべてを勝ち取り、クラブにとって素晴らしい貢献者となった。ファンから盛大な見送りを受けるべきだ」
6歳からリヴァプール一筋だったアーノルドの退団の可能性が高まっており、さらにフリー移籍ということもあってファンは腹を立てているが、ウォーノック氏は同選手の決断を尊重して欲しいと考えている模様。さらにこれまでの貢献度を考えると、盛大に見送るべきだと自身の見解を示した。
CLラウンド16・2ndレグのパリ・サンジェルマン戦で負傷し、長期離脱が噂され、再びリヴァプールのユニフォームを着てプレイできるかどうかが不安視されているアーノルド。
正式な発表があるまで待つ必要もあるが、アーノルドは後味が悪いままリヴァプールを離れてしまうのか。
2025年03月27日 20:11
昨季のJFL王者で、今季にJ3初参戦の栃木シティが3月27日、FWピーター・ウタカを完全移籍で獲得したと発表した。
2025年03月27日 20:09
川崎フロンターレに所属するMF脇坂泰斗と川崎ブレイブサンダース(バスケットボール/B1)に所属するPG柏倉哲平による“異競技対談”が行われた。
川崎に拠点を持つプロスポーツクラブでプレーし、ともに背番号「14番」を着けている。学年は一つ違いだが、1995年生まれの同世代だ。「同世代で同じ背番号という共通点がありつつ、僕もキャプテンとしてチームを引っ張った経験があるので、近い境遇にあるのかな」と柏倉。「サッカーに詳しい訳ではないですけどフロンターレは知っているチームですし、同じ川崎でともに戦えることに嬉しく思っています」と続けた。脇坂も「競技は違いますけど、一緒に川崎を盛り上げる仲間として親近感はありますね」と話した。
脇坂は川崎Fの育成組織出身で阪南大学を経て、プロとして川崎Fに帰還。川崎F一筋、在籍8季目を迎えている。柏倉は山形県出身で青山学院大学を卒業後、アースフレンズ東京Z、新潟アルビレックスBB、滋賀レイクスターズ(現・滋賀レイクス)でプレー。今季から川崎の一員となった。ピッチ外での活動にも積極的に取り組んでいる川崎F、“伝統芸”であるバナナ被りやハロウィンの仮想、選手たちが登場する算数ドリルについて脇坂が紹介すると、柏倉は「面白いですね!」と興味津々だった。
今回の対談の中で最も盛り上がったのは背番号に対するこだわり。両選手が「14番」に対する思い入れや、“あるある”で大いに盛り上がった。
脇坂 「大学(阪南大学)のエースナンバーが14番でした。その14番を3年生の時から着けることができて、すごい好きな番号ではありました。フロンターレの14番といえば中村憲剛さん。僕が川崎Fのユースの時には日本代表としてワールドカップにも出場していて、その活躍が格好良すぎて憧れていました。引退されてから着けさせてもらうことになったのですが、すごく重たい背番号です。それをパワーにして日々頑張っています」
柏倉 「自分から14番を着けたいとお願いしたのですか?」
脇坂 「そうですね。憲剛さんが引退された年に強化部の方に『着けたいです』と自分から言わせてもらいました。2年後に着けさせてもらうことになりました」
柏倉 「自分から言えるのがすごいですね! その心意気というか、覚悟というか……。この後に喋るのはあれなんですけど(笑)。中学校の頃にジュニアオールスターという選抜に入ることができました。キャプテンが4番を着けて、そこから生年月日順でたまたま14番を着けることになりました。それから練習のビブスとかも14番を意識するようになりました。そんなきっかけだったんですけど、14番にこだわって縁があるなと思っています。抽選で14番を選んだら当たったとか(笑)」
脇坂 「分かります! 銭湯のロッカーは絶対に14番を探しに行きます(笑)。奥さんに『また全然違うところまで行って……』と言われますが(笑)」
柏倉 「同じです(笑)。そこからなんか譲れなくなって、ずっと14番を着けています」
脇坂 「数字の1と4の並びもいいんですよね(笑)」
柏倉 「1と4、本当に格好良いです」
脇坂 「冷静に見た時に1と4の並び、格好良いなと思います。後付けかもしれないですけど(笑)」
最後にともに川崎を拠点とするプロスポーツクラブとしての今後の意気込みを語ってくれた。
柏倉 「川崎を背負っている以上、バスケットボールを通じて川崎を盛り上げていきたいと思っています。ここ最近、Bリーグが盛り上がっている中、まだ川崎は優勝したことがないので、やはりそこを目指して取り組んでいきたいなと思っています。そうなれば川崎全体が盛り上がるので、フロンターレさんと一緒に切磋琢磨して盛り上げていけたらなと思っています!」
脇坂 「フロンターレはサッカーだけではなく、川崎を巻き込んで盛り上げていきたいという思いでいろいろな活動もやっています、『サッカー選手がこういうこともするんだ!』という驚きもあり、これからも喜んでもらえるような活動を続けていきたいです。ブレイブサンダースさんと一緒に優勝して、川崎2冠ができたら嬉しいです!」
川崎フロンターレ 今後のホームゲーム
4月2日(水)19時〜 vs湘南ベルマーレ 〜ワルナイトカーニバル開催!〜
4月9日(水)19時〜 vs横浜F・マリノス 〜僕とフロボコランド開催!〜
川崎ブレイブサンダース 今後のホームゲーム
4月5日(土)18時5分〜 vsファイティングイーグルス名古屋
4月6日(日)16時5分〜 vsファイティングイーグルス名古屋
2025年03月27日 20:00
X(旧Twitter)上で、とある画像が話題を呼んでいる。
独立プラットフォーム・Anfield Editionは今月26日、Xを更新して一つの画像を投稿した。pic.twitter.com/JTiEqbpQFu
— Anfield Edition (@AnfieldEdition) March 25, 2025
そこに映っていたものは、プレミアリーグ・リヴァプールの日本代表MF遠藤航の立ち姿が描かれ、英文が添えられた壁だ。
2023年8月にリヴァプールへ移籍した遠藤がいまや壁画として描かれるまでになったと、感慨深い気持ちにもさせられるが、残念ながらこの画像はコラージュされたものである。
元となった画像は、リヴァプールのホーム・アンフィールド付近に存在するリヴァプールDFトレント・A=アーノルドのストリートアートである。このような選手・監督を描いた壁画は近くに複数あり、2019-2020シーズンのプレミアリーグ優勝を記念して前監督のユルゲン・クロップが描かれたストリートアートも残っている。Trent Alexander-Arnold's new Anfield mural ❤️ pic.twitter.com/TlXdhzi8oU
— ESPN FC (@ESPNFC) August 9, 2019
元画像のアーノルドの壁画には、同選手の後ろ姿と共に「FOR FANS SUPPORTING FOODBANKS」「"I'M JUST A NORMAL LAD FROM LIVERPOOL WHOSE DREAM HAS JUST COME TRUE"」と記されている。
二つ目の文章は「"私は夢を叶えた、ただ普通のリヴァプール出身者です"」と訳せるもので、コラ画像では「LIVERPOOL」が遠藤の出身地である「YOKOHAMA」(横浜)に変えられている。
このコラ画像の投稿意図は、アーノルドのレアル・マドリーへの移籍が決定的となったことへの意趣返しと見られている。リヴァプール生え抜きSBの移籍に対し、アルネ・スロット現体制下で苦しい立場にありながらもチームを支え続ける遠藤の献身性が評価されているのだろう。
X上では、この投稿に対し「本物かと思った」「愛されてる証拠」と言ったコメントが寄せられている。
リヴァプール遠藤航の獲得を狙う欧州5チームとは
ただ、その遠藤にも移籍の噂が立っており、また別の選手がコラ画像となる日は近いのかもしれない。
2025年03月27日 19:48
鹿島アントラーズは3月26日、クラブの公式YouTubeチャンネルで「【ゴールへの飽くなき嗅覚】This is "濃野公人"」と題した動画を公開した。
大卒1年目だった昨季は右SBながらチーム2位の9得点をマークし、今季はリーグ戦でここまでの全試合に出場する23歳DFの豪快なシュートや、タイトな守備が収められている。
【動画】「ゴールへの飽くなき嗅覚」濃野公人の圧巻プレー集!
この投稿のコメント欄には、以下のような声が寄せられた。
「キミは攻撃が注目されがちだけど、守備もサボらずしてくれる」
「シュートが上手すぎるんよな」
「日本一のサイドバックになってくれー!」
「圧倒的な運動量!なぜかゴール前にいる...」
「見ててワクワクする」
「現地観戦してると、濃野がCFの前に飛び出してるの見るだけで価値がある」
「この一年、鬼木監督の元でどれだけ伸びるかが本当に楽しみ」
「濃野は技術じゃなくて、ガッツで守ってるって雰囲気で、鹿島を感じる」
「サイドバックストライカー公人」
「得点力がバケモンすぎるけど守備も全然上手いんよな」
「代表で見たい」
ファン・サポーターは、濃野の得点力以外の部分も高く評価しているようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2025年03月27日 19:30
現在マンチェスター・ユナイテッドからチェルシーにレンタル移籍中のFWジェイドン・サンチョ(25)は今夏の移籍市場でも去就が注目されている。
2025年03月27日 19:30
韓国の国家行政機関である文化体育観光部(文体部)は27日、選手たちの競技力に悪影響を与えているとして物議をかもしているサッカー競技場の芝生管理問題を解決するため、韓国プロサッカー連盟とともにKリーグの試合が開催されるサッカー競技場27カ所の芝生状態を調査すると発表した。
すでに文体部とプロサッカー連盟は、連盟施設内に芝生管理専任部署を新設して日本などの先進事例調査に着手しており、4月からはそれぞれの競技場を調査して問題点と原因を分析する。
また、文体部は今年から『公共体育施設補修支援公募事業』を通じて、地方自治体とともにサッカー場の芝生交換などアスリートの競技環境改善に向けて積極的に支援に乗り出す考えだ。
近年、韓国の競技場の芝生管理は深刻な問題として取り上げられている。
今季AFCチャンピオンズリーグ・エリートに出場した光州FC(クァンジュ、Kリーグ1)は、ホームスタジアムである光州サッカー専用球場を使用できず、京畿道龍仁(キョンギド・ヨンイン)市にある龍仁ミルスタジアムでホーム戦を開催した。
さらに、25日の2026FIFAワールドカップ(W杯)アジア最終予選のヨルダン戦に出場したFWソン・フンミン(イングランドプレミアリーグ・トッテナム)から「ホームで試合をするのに(芝が)足かせになれば、どこで勝てば良いのかと思う」と水原W杯競技場の芝生状態に苦言を呈した。
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ソンを筆頭に代表のスター選手の将来的な母国帰還を考慮したときに、このタイミングで芝生管理問題にメスを入れた今回の文体部の決定は韓国サッカー全体にとっても大きな一歩だろう。
2025年03月27日 19:24
サンフレッチェ広島は27日、浦和レッズから完全移籍で加入したFW前田直輝の入団会見を行った。
会見に同席した栗原圭介強化部長は、「攻撃を活性化できる選手ということでずっとリストアップをしていましたし、(ミヒャエル・スキッベ)監督の強い要望もあって、このタイミングでオファーさせていただきました」と移籍の経緯を明かし、前田について「スピード、ドリブル、左足のキックの精度が素晴らしく、何より1人で局面を打開できる選手」と説明して、さらに次のように続けた。
「ドリブルが得意な選手は足元で受けることが多いと思いますが、(前田は)ボールがない時に背後を取る動きもできるので、サンフレッチェ広島の攻撃を活性化してくれると確信しています。守備に関しても、前から献身的に連動、連続してプレスに行ってくれるので、攻守においてサンフレッチェ広島のサッカーに合いますし、前田選手の特徴も生きると思います」
シーズン開幕後の移籍となった前田は、「浦和レッズというクラブで、僕もクラブもリスペクトしている興梠慎三さんの30番をつけさせていただいたという責任感や覚悟があったので、すごく悩んだのが正直な感想です」と心境を明かしつつ、「外から見てスキッベ監督のサッカーはすごく魅力的だとずっと思っていました。僕自身もそこに入れば、何かプラスなエネルギーが出ると僕は感じていたので、それを体現したいですし、新しいチャレンジの気持ちでここに来ました」と移籍決断の理由を話した。
前田は加入が発表された同日にチームへ合流し、さっそく練習にも参加。「クオリティや持ち味のある選手たちが多くて、その中で自分の良さをアピールしないといけないと思ったと同時に、この人たちとうまくコンビネーションができたら、もっと楽しいサッカーになるんじゃないかなと思いました」と期待を口にし、今後の意気込みを続けた。
「サンフレッチェ広島の今のメンバーや監督で優勝を狙えると本気で思っています。だからこそこの決断をしたし、その中心になりたい気持ちも強いので、本当に強い覚悟を持っています。目標を高く持ちつつ、目の前のプレーを全力で戦うことをお約束したいです」
現在30歳の前田は東京ヴェルディの下部組織出身で2012年10月に17歳でトップチームデビューを飾った。その後は松本山雅FC、横浜F・マリノスを経て、2018年に移籍した名古屋グランパスでは、2021年にJリーグYBCルヴァンカップ制覇に貢献した。
2022年1月にエールディヴィジのユトレヒトにレンタル移籍したが、けがの影響もあって約1年半後に名古屋へ復帰。2024年1月に浦和へ移籍し、昨季は公式戦26試合出場2ゴール2アシストを記録した。今季は“レジェンド”興梠慎三氏から背番号「30」を受け継ぎ、リーグ戦3試合に出場していた。
2025年03月27日 19:05
J2の水戸ホーリーホックは3月26日、ルヴァンカップ1stラウンド1回戦でJ2のロアッソ熊本と対戦。1−0で勝利した一戦で、決勝弾を決めたのはFW安藤瑞季だ。
スコアレスで迎えた30分、自陣の深い位置からGK西川幸之介が前方に蹴り出す。グングンと伸びるボールに追いついた安藤が、ワンタッチで寄せてくる相手をかわし、右足で鋭いシュートを突き刺した。
【動画】パス1本で完結! 西川の高精度フィード→安藤がフィニッシュ
この得点シーンがJリーグの公式SNSで公開されると、コメント欄には「こうのすけ、マジで315ーーー!さすが」「リヴァプールのアリソンといい勝負してる」「ナイスゴール」「凄いロングパスだね〜」といった声が寄せられた。
“最短”でゴールを生み出した高精度のロングフィードが称賛された。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部