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2025年01月24日 22:39
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ)
WBO同級11位の挑戦者、金芸俊(32)=韓国=は、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=に4回2分25秒KO負け。試合後はコーナーに頭をつけ、号泣した金。試合後の会見で「当然勝つためにここに来たので、今の気持ちとしては屈辱的」と悔やんだ。
今月16日に来日した際、「井上選手の強いパンチを受け切ることは十分できる」と打たれ強さに自信を見せていた金。その言葉通り3回、井上のパンチをもらうも、「来い」のジェスチャーであおる余裕を見せた。
4回に井上のボディーを食らい、再び「来い」のジェスチャーを見せるも「ちょっとムっとした。絶対倒してやろうと思った」と、井上の闘志に火を付けてしまう結果に。最後は井上の左ジャブから右ストレートがクリーンヒット。両膝をついたままもん絶すると、セコンドからタオルが投げ込まれ、勝敗が決した。
以前から自階級の最強ボクサーである井上をイメージして練習を重ねていた金。だが「実際は、私が練習してたときより早くて強かった」と想像以上だった王者の実力に脱帽した。
2025年01月24日 22:22
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=がWBO同級11位の挑戦者、金芸俊(32)=韓国=を4回2分25秒KO勝ちで下し、WBCとWBOは4度目の防衛、WBAとIBFは3度目の防衛に成功した。
注目の世界戦はリングサイドも華やかに。ヤクルト・村上宗隆、柔道金メダリストの阿部一二三、女優の石原さとみらが客席から熱視線を送った。
観衆は15000人。勝利者インタビューで井上は「思った以上に会場に足を運んでいただいてありがとうございました。2度の中止と対戦相手変更という今まで経験したことないことがありましたが、皆さんが会場に足を運んでいただいて、僕はここに立てていると感じました」と感謝し、大きな拍手を浴びた。
2025年01月24日 22:10
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=がWBO同級11位の挑戦者、金芸俊(32)=韓国=を4回2分25秒KO勝ちで下し、WBCとWBOは4度目の防衛、WBAとIBFは3度目の防衛に成功した。自身の持つ日本人最多世界戦連続KO記録を10に伸ばし、現役単独最多の世界戦通算24勝目をマークした。
延期に、対戦相手の変更。井上陣営にも精神的疲労は大きかった。試合後の会見で大橋会長は「自分の本当に疲れた。長い1カ月だった。携帯が鳴ると恐怖。恐怖症になってしまって大変だった」と激動の1カ月を総括。「金選手のリザーブ選手としての世界ランカーもいたけど、体重オーバーでこられなくなった。実はそういうトラブルもあった」と明かした。
今冬はインフルエンザも流行しており、2024年12月31日には、前WBA世界スーパーフライ級の井岡一翔(35)と、同級王者のフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)のタイトルマッチが中止となっていた。大橋会長はインフルエンザ感染による試合延期も念頭に置いていたといい、「この会場(有明アリーナ)を2月6日にも借りていた。最悪の自体はインフルエンザになっても10日後に試合ができるように手はずを整えていた」と明かした。
最後は「この経験はなかなかできるものがない。一皮むけたモンスターになったんじゃないかな。今日の試合はとてつもなく大きな試合になったと思う」と王座を防衛した井上をたたえた。
2025年01月24日 22:07
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=がWBO同級11位の挑戦者、金芸俊(32)=韓国=を4回2分25秒KO勝ちで下し、WBCとWBOは4度目の防衛、WBAとIBFは3度目の防衛に成功した。
2025年01月24日 21:50
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=がWBO同級11位の挑戦者、金芸俊(32)=韓国=を4回2分25秒KO勝ちで下し、WBCとWBOは4度目の防衛、WBAとIBFは3度目の防衛に成功した。通算戦績は29戦29勝(26KO)。自身の持つ日本人最多世界戦連続KO記録を10に伸ばし、現役単独最多の世界戦通算24勝目をマークした。
圧倒的な強さをみせつけた井上は「疲れました。試合で、というよりも2カ月間いろいろありましたし、肉体的ではなく精神的に正直きつかったところもある。無事に勝つことができて、肩の荷が下りて、ドッと疲れがきました」と苦笑い。当初昨年12月24日に対戦予定だったサム・グッドマン(オーストラリア)が2度にわたる左目負傷で1カ月延期の末、試合13日前に挑戦者変更を余儀なくされるトラブルが続いたが、年末年始も休み返上で、約2カ月にわたって調整を続けてきただけに、本音が漏れた。
この日の試合については「相手あってのボクシング。相手に対していいボクシングができたのかなと思います。すべてが分かる前に終わってしまった。手応えは最初の方からあった。それをどうフィニッシュにつなげていくかを考えていた」と振り返り、KO直前の金の「こい!」という挑発については「ちょっとムッとはした。それくらいですかね。絶対倒してやろうと。そんなことしなきゃいいのにと思いながら試合をしてました」と、笑いながら明かした。
決着は4回。金が圧力を強めて前に出たが、井上は冷静に組み立ててコーナーへと追い詰めていった。井上の左のカウンターからの攻撃でふらついた金は強気に「こい!」と手で挑発。すると、井上は左で畳みかけて、強烈な右ストレートをたたき込んで金をコーナーへ吹き飛ばした。金はそのままもん絶。相手コーナーからタオルが投入された。
2025年01月24日 21:28
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ)
WBO同級11位の挑戦者、金芸俊(32)=韓国=は、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=に4回2分25秒KO負け。試合後はコーナーに頭をつけ、号泣した。
会見には左目下を青黒くした顔で登場した。「当然勝つ為にきたので、今の気持ちは屈辱的だと思っています」と表情を崩さず淡々と総括。井上のパンチについては「どうすればうまく当たるのかをよく知っている。研究よりも速くて強かった」と振り返り、4回、KO直前の「こい!」という挑発については「戦略として近づいてきたらパンチを打ちたかった」とカウンター狙いだったことを明かした。
井上の強さを体感し、代役を引き受けたことには「負けたので後悔しています。半分冗談、半分本音です」と率直に明かした。
会見中も氷で左目を冷やしながら、今後については「良い機会があれば、どこにでもいって試合がしたい。日本で招待してくだされば、日本での試合を臨みたい」と語った。
決着は4回。しぶとく井上に食らいついたが、4回、井上のボディーから動きが止まった。それでも、自分のあごを指し、再び「来い」のジェスチャー。直後にそのあごに右ストレートを食らい、ダウンした。両膝をついたままもん絶すると、セコンドからタオルが投げ込まれて決着。敗戦に涙が止まらず、悔しさを隠せなかった。
「トラブルメーカー」の異名を持つ金はこれまで対日本人7戦全勝の「日本人キラー」。昨年12月24日に戦う予定だったサム・グッドマン(オーストラリア)の2度にわたる左目負傷により1カ月延期となった上で、試合13日前に挑戦者変更で、金に白羽の矢が立った。
韓国にとっては、WBC世界フェザー級王者だった池仁珍が07年7月に負傷により王座剥奪されて以来、17年6カ月ぶりの王座誕生の期待がかかった。世界戦での「日韓戦」は13年11月のWBA世界バンタム級王座戦で王者亀田興毅−挑戦者孫正五戦以来、11年2カ月ぶりだった。当時は亀田が判定で防衛に成功した。
2025年01月24日 21:18
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=がWBO同級11位の挑戦者、金芸俊(32)=韓国=を4回2分25秒KO勝ちで下し、WBCとWBOは4度目の防衛、WBAとIBFは3度目の防衛に成功した。通算戦績は29戦29勝(26KO)。自身の持つ日本人最多世界戦連続KO記録を10に伸ばし、現役単独最多の世界戦通算24勝目をマークした。
決着は4回。金が圧力を強めて前に出たが、井上は冷静に組み立ててコーナーへと追い詰めていった。井上の左のカウンターからの攻撃でふらついた金は強気に「こい!」と手で挑発。すると、井上は左で畳みかけて、強烈な右ストレートをたたき込んで金をコーナーへ吹き飛ばした。金はそのままもん絶。相手コーナーからタオルが投入された。
挑発直後の戦慄のKO劇。海外メディアも衝撃を受けたようで「IFL TV」は「井上に前に出てくるように誘うべきではない」と報じ、リング誌は「金が右グローブで井上に手を振って近寄らせたので、井上は強烈な右パンチを繰り出し、数秒後に彼をKOした…」と綴った。
井上は試合後の会見で同シーンについて「ちょっとムッとはした。それくらいですかね。絶対倒してやろうと。そんなことしなきゃいいのにと思いながら試合をしてました」と、笑いながら明かした。
2025年01月24日 21:02
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=がWBO同級11位の挑戦者、金芸俊(32)=韓国=を4回KO勝ちで下し、WBCとWBOは4度目の防衛、WBAとIBFは3度目の防衛に成功した。
2025年01月24日 20:57
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=がWBO同級11位の挑戦者、金芸俊(32)=韓国=を4回2分25秒KO勝ちで下し、WBCとWBOは4度目の防衛、WBAとIBFは3度目の防衛に成功した。自身の持つ日本人最多世界戦連続KO記録を10に伸ばし、現役単独最多の世界戦通算24勝目をマークした。
急きょの代役挑戦者ということもあり、井上の圧勝を予想する声が多かったが、3回までは予想外に金が健闘。井上がコンビネーションなどパンチを被弾する場面も目立ち、会場がどよめくシーンもあった。それでも、最後は鳥肌の立つような衝撃のKO勝ち。勝利者インタビューで井上は「いつもより被弾するパンチが多かったが、急きょ対戦相手が決まり対策不足もあった。リングの上で確認しようという思いがあった」と明かし「全体的な内容としては凄くよかった。ボクサーとしての完成度は自分自身も計れない部分がある。キャリア最終までレベルアップできるようなトレーニングを続けていきたい」とさらなる進化を誓った。
この防衛戦については、当初昨年12月24日に対戦予定だったサム・グッドマン(オーストラリア)が2度にわたる左目負傷で1カ月延期の末、試合13日前に挑戦者変更を余儀なくされるトラブルが続いていた。
2025年01月24日 20:50
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=がWBO同級11位の挑戦者、金芸俊(32)=韓国=を4回2分25秒KO勝ちで下し、WBCとWBOは4度目の防衛、WBAとIBFは3度目の防衛に成功した。自身の持つ日本人最多世界戦連続KO記録を10に伸ばし、現役単独最多の世界戦通算24勝目をマークした。
勝利者インタビューで井上は「思った以上に会場に足を運んでいただいてありがとうございました。2度の中止と対戦相手変更という今まで経験したことないことがありましたが、皆さんが会場に足を運んでいただいて、僕はここに立てていると感じました。急きょ対戦を受けてくれた金選手ありがとうございましました」と観客と相手に感謝。「いつもより被弾するパンチが多かったが、急きょ対戦相手が決まり対策不足もあった。リングの上で確認しようという思いがあった。全体的な内容としては凄くよかった。ボクサーとしての完成度は自分自身も計れない部分がある。キャリア最終までレベルアップできるようなトレーニングを続けていきたい。自分にとって大事な年にしたい」と今後を見据えた。
今後は米国、サウジアラビアでの防衛ロードを思い描いている。プロモート契約を結ぶトップランク社のボブ・アラムCEOは「日本という偉大な国の偉大な井上尚弥というチャンピオン。日本は大谷翔平選手という素晴らしい選手をロサンゼルスにもたらしてくださいました。今年の春、日本から井上尚弥選手をラスベガスにもたらしていただければと思います」「皆さん、ドジャースからスカウトがこないように見守っていてください」と、ラスベガスでの防衛戦を明言した。
次戦についてはWBCスーパーバンタム級1位のアラン・ピカソ(24)=メキシコ=との対戦が見込まれている。
2025年01月24日 20:50
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ)
WBO同級11位の挑戦者、金芸俊(32)=韓国=は、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=に4回2分25秒KO負け。試合後はコーナーに頭をつけ、号泣した。
2回、井上のパンチにコーナーに追い詰められる場面もあったが、左ストレートを繰り出すなどして応戦。ただ、2回が終わった時点で左目下が黒ずみ、早くもダメージを感じさせた。それでも、3回には井上のパンチをもらった直後、グローブで「来い」のジェスチャー。しぶとく井上に食らいついた。
4回、井上のボディーを食らって動きが止まると、最後は右ストレートでダウン。両膝をついたままもん絶すると、セコンドからタオルが投げ込まれ、試合が決まった。敗戦に涙が止まらず、悔しさを隠せなかった。
井上はリング上で「急きょ対戦を受けてくれた金選手ありがとうございました」とコーナーまで歩み寄り、感謝。挑戦者がリングインタビュー中に退場すると、井上も敬意を示し、インタビューが一時中断。急きょ対戦が決まりながら、勇敢に立ち向かった挑戦者に拍手が送られた。
「トラブルメーカー」の異名を持つ金はこれまで対日本人7戦全勝の「日本人キラー」。昨年12月24日に戦う予定だったサム・グッドマン(オーストラリア)の2度にわたる左目負傷により1カ月延期となった上で、試合13日前に挑戦者変更で、金に白羽の矢が立った。
2025年01月24日 20:50
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ)
WBO同級11位の挑戦者、金芸俊(32)=韓国=は、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=に4回2分25秒KO負け。
2025年01月24日 20:43
◇世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ12回戦 統一王者 井上尚弥《12回戦》 WBO11位 キム・イェジュン(2025年1月24日 東京・有明アリーナ)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)が、代役挑戦者のWBO世界同級11位・金芸俊(キム・イェジュン、32=韓国)を4回2分25秒でKOで下し、3度目の4団体王座防衛を成功させた。本格海外進出を見据える25年の初陣を快勝で飾り、現役世界最多となる世界戦通算24勝目。自身の持つ日本人世界戦連続KO記録を大台の「10」に更新した。
“日本人キラー”はモンスターの前に歯が立たなかった。試合開始からサウスポーに構えたキム。2Rから尚弥の顔面を捉えるパンチを打ち込んでいた。
しかし被弾も多く早い段階から左目の下を腫らせて、4Rに尚弥の右ストレートに沈むとセコンドがタオル投入でモンスターの前に散った。
キムにとってはキャリア初KO負け。タオル投入後もしばらく立ち上がることが出来なかった。青コーナーで座りながらグローブを外されると、ぼう然な表情を見せていた。そして立ち上がるとコーナーに頭を付けて、セコンド陣から水をかける中で悔し涙を流した。
リングを降りると会場から大歓声が送られて花道を去った。
2025年01月24日 20:37
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=がWBO同級11位の挑戦者、金芸俊(32)=韓国=を4回2分25秒KO勝ちで下し、WBCとWBOは4度目の防衛、WBAとIBFは3度目の防衛に成功した。自身の持つ日本人最多世界戦連続KO記録を10に伸ばし、現役単独最多の世界戦通算24勝目をマークした。
1回、金はほとんど手数を出さずに様子見。2回は井上のパンチにコーナーに追い詰められる場面もあったが、左ストレートを繰り出すなどして応戦した。ただ、2回が終わった時点で左目下が黒ずみ、ダメージを感じさせた。
3回、井上のパンチをもらった直後、グローブで「来い」のジェスチャー。しぶとく井上に食らいついたが、4回、井上のボディーから動きが止まると、最後は右ストレートでダウン。両膝をついたままもん絶すると、セコンドからタオルが投げ込まれ、試合が決まった。敗戦に涙が止まらず、悔しさを隠せなかった。
「トラブルメーカー」の異名を持つ金はこれまで対日本人7戦全勝の「日本人キラー」。昨年12月24日に戦う予定だったサム・グッドマン(オーストラリア)の2度にわたる左目負傷により1カ月延期となった上で、試合13日前に挑戦者変更で、金に白羽の矢が立った。
韓国にとっては、WBC世界フェザー級王者だった池仁珍が07年7月に負傷により王座剥奪されて以来、17年6カ月ぶりの王座誕生の期待がかかった。世界戦での「日韓戦」は13年11月のWBA世界バンタム級王座戦で王者亀田興毅−挑戦者孫正五戦以来、11年2カ月ぶりだった。当時は亀田が判定で防衛に成功した。
2025年01月24日 20:36
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31)=大橋=がWBO同級11位の挑戦者、金芸俊(32)=韓国=を4回2分25秒KO勝ちで下し、WBCとWBOは4度目の防衛、WBAとIBFは3度目の防衛に成功した。通算戦績は29戦29勝(26KO)。自身の持つ日本人最多世界戦連続KO記録を10に伸ばし、現役単独最多の世界戦通算24勝目をマークした。
1回、ともに距離を計りながらの慎重な立ち上がりとなった。2分過ぎに井上が距離を詰めて強烈なパンチを放つも、蹴決定的な場面はないままゴングが鳴った。2回、徐々に井上が攻勢を強め、強烈な右で押し込んでいくと、金も反撃するが、井上がガードをはじく強烈な一撃をたたき込んでいき、主導権を握った。金も力強い左ストレートと当てる場面もあった。3回は金が序盤攻勢に出るも、井上が強烈なボディーを当てる。しかし、金も連打を当てる場面があり、会場がどよめくシーンが。井上は左右の強烈なボディーを当てて、攻防が続いた。
4回は金が圧力を強めて前に出たが、井上は冷静に組み立ててコーナーへと追い詰めていった。左のカウンターで相手をふらつかせると、そのまま左から強烈な右ストレートをたたき込んで相手をコーナーへ吹き飛ばし、金はもん絶。相手コーナーからタオルが投入された。
勝利者インタビューで井上は「思った以上に会場に足を運んでいただいてありがとうございました。2度の中止と対戦相手変更という今まで経験したことないことがありましたが、皆さんが会場に足を運んでいただいて、僕はここに立てていると感じました。急きょ対戦を受けてくれた金選手ありがとうございましました」と観客と相手に感謝。「いつもより被弾するパンチが多かったが、急きょ対戦相手が決まり対策不足もあった。リングの上で確認しようという思いがあった。全体的な内容としては凄くよかった。ボクサーとしての完成度は自分自身も計れない部分がある。キャリア最終までレベルアップできるようなトレーニングを続けていきたい」と今後を見据えた。
当初昨年12月24日に対戦予定だったサム・グッドマン(オーストラリア)が2度にわたる左目負傷で1カ月延期の末、試合13日前に挑戦者変更を余儀なくされるトラブルが続いたが、年末年始も休み返上で、約2カ月にわたって調整を続けてきただけモンスター。「試合が2度の中止からの延期なので、(試合が)すごく楽しみな気持ちはある。ちょっと待ち遠しいというか、そういう気持ち」と心境を語っていたが、蓄積していた思いをさく裂させる防衛劇となった。
韓国にとっては、WBC世界フェザー級王者だった池仁珍が07年7月に負傷により王座剥奪されて以来、17年6カ月ぶりの王座誕生の期待がかかった。世界戦での「日韓戦」は13年11月のWBA世界バンタム級王座戦で王者亀田興毅−挑戦者孫正五戦以来、11年2カ月ぶりだった。当時は亀田が判定で防衛に成功した。