2024年07月27日 07:46
パリ五輪の開会式が26日に行われ、男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は家族とバルコニーから、セーヌ(Seine)川での入場行進を見守った。式の終盤には元サッカーフランス代表のジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏から引き継ぐ形で、聖火を運ぶ役も務めた。
ナダルは24日に右太ももを痛めて25日の練習を取りやめ、出場を不安視されているが、この日はダブルスを組むカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz)と共に会場で練習を行った。右脚にはテーピングが施されていた。
ナダル/アルカラス組は27日に1回戦が組まれている。ナダルはその後28日にマートン・フチョビッチ(Marton Fucsovics、ハンガリー)とのシングルス1回戦を予定しており、勝てば2回戦では長年のライバルであるノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と激突する可能性がある。
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2024年07月26日 15:07
男子テニス元世界ランク1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は25日、パリ五輪のシングルス棄権を表明した。このため、ダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)とペアを組む男子ダブルスが、輝かしいキャリアで迎える最後の戦いになる。
自身5度目となる五輪出場後に現役を引退するマレーは、先月に背中の嚢胞(のうほう)を取る手術を受けてから全快に至っていない。
これまで二つの五輪金メダルを獲得しているマレーは、ダブルスがメダル獲得への最高のチャンスだととらえており、「ダン(エヴァンス)とのダブルスに集中するため、シングルスから撤退する決断をした。トレーニングは順調で、チームワークもばっちりだ。また英国代表として出場できることを本当に楽しみにしている」と述べた。
マレーは2012年のロンドン五輪でシングルスの金メダル、混合ダブルスで銀メダルを獲得。さらに2016年リオデジャネイロ五輪ではシングルス連覇を達成している。
一方で、女子世界ランク4位のエレナ・ルバキナ(Elena Rybakina、カザフスタン)も五輪を棄権することが明らかになった。
ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)元女王のルバキナは、この日行われた組み合わせ抽選の際はトーナメント表に名前があったものの、その後削除された。代替選手は、オーストラリアのダリア・サビル(Daria Saville)となっている。
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2024年07月26日 09:51
男子テニスで通算14度の全仏オープン(French Open)制覇を誇るラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が、太もものけがによりパリ五輪の出場が危ぶまれていると、25日にコーチのカルロス・モヤ(Carlos Moya)氏が明らかにした。
全仏オープンと同じ会場のローラン・ギャロス(Roland Garros)で行われるパリ五輪のテニスで、ナダルはシングルスに加え、新星カルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)とのペアで男子ダブルスにも出場する予定となっている。
モヤ氏はスペインのラジオ局に対し、「きのう(24日)の朝、彼は少し違和感を覚えた」「午後にはさらに動きが限られ、悪化したので(練習を)やめると決断した」と明かした。ナダルは25日の練習も取りやめており、モヤ氏は「それが最も責任のある行動だ」と述べた。
現在38歳のナダルは、股関節のけがによる長期離脱から今年復帰した後、スウェーデン・バスタッド(Bastad)で行われた前週のノルデア・オープン(Nordea Open 2024)で準優勝を果たした。ツアーでの決勝進出は、2022年全仏オープン以来だった。
パリ五輪の初戦は27日に行われるダブルスで、その翌日にはマートン・フチョビッチ(Marton Fucsovics、ハンガリー)とのシングルス1回戦に臨む。2回戦に進出すれば、往年のライバルであるノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と激突する可能性がある。
モヤ氏は、「彼がプレーをしないのかプレーをするのか、自分には何も確約できない」「現時点では、彼は休養して治療を受けることが必要だ」と述べた。
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2024年07月25日 15:30
パリ五輪のテニス男子でダブルスを組むラファエル・ナダル(Rafael Nadal)とカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz)は24日、全力を尽くして準備不足を克服したいとしつつ、メダル獲得を期待する見方に対しては慎重な姿勢を示した。
2024年07月25日 11:33
米国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)は24日、女子テニス世界ランキング2位で全米オープン(US Open Tennis Championships 2023)覇者のココ・ガウフ(Coco Gauff)が、パリ五輪の開会式で女子の旗手を務めると発表した。
男子の旗手には米プロバスケットボール(NBA)のスター選手のレブロン・ジェームズ(LeBron James)が決まっている。ガウフとジェームズは、米国チームのメンバーによる投票によって選ばれた。
ガウフは「自分が米国代表の旗手という栄誉を担うなんて思ってもみなかった」とコメントし、「これ以上ないほど誇らしい」と喜んだ。
20歳のガウフは、2021年に行われた東京五輪は新型コロナウイルス感染のため欠場しており、五輪は今回が初参加となる。今大会ではシングルスに加え、ジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula)とのダブルスに出場する。
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2024年07月25日 11:22
男子テニス世界ランキング1位のヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)は24日、へんとう炎のため、パリ五輪を欠場すると発表した。
シナーは22日から体調が悪くなったと明かし、「今シーズンの主要目標の一つ」だった五輪を欠場することになったのは「悲しく、残念」とコメントした。
パリ五輪ではシングルスとロレンツォ・ムゼッティ(Lorenzo Musetti)とのペアで男子ダブルスに出場予定だった。
シナーは今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)で初の四大大会(グランドスラム)優勝を果たし、ベスト4に入った全仏オープン(French Open 2024)後にイタリア男子初の世界ランク1位に浮上した。
テニス男子では同日、世界16位のホルガー・ルーネ(Holger Rune、デンマーク)も手首のけがのため、パリ五輪を欠場すると発表した。
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2024年07月24日 09:25
パリ五輪のテニスに出場する男子のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)や女子のイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)らが23日、会場で練習を行った。同日に今大会限りでの現役引退を表明した男子元世界ランキング1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)も会場で汗を流した。
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2024年07月23日 17:59
男子テニスの元世界ランキング1位で、通算3度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇るアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は23日、パリ五輪後に現役を引退すると表明した。
2024年07月22日 12:02
男子テニス、ハンブルク・オープン(Hamburg Open 2024)は21日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードの前回王者アレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は3-6、6-3、6-7(1-7)で第5シードのアルトゥール・フィス(Arthur Fils、フランス)に敗れ、連覇を逃した。
20歳のフィスは3時間30分を超える熱戦を制し、昨年仏リヨン(Lyon)で行われたオープン・パルク(Open Parc 2023)での優勝に続くツアー2勝目を挙げ、次世代選手として確固たる地位を手にした。
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2024年07月22日 10:17
テニス、ノルデア・オープン(Nordea Open 2024)は21日、男子シングルス決勝が行われ、元世界ランキング1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は3-6、2-6で大会第7シードのヌーノ・ボルジェス(Nuno Borges、ポルトガル)に敗れ、優勝はならなかった。
パリ五輪のテニス競技開幕まで1週間となる中、ナダルはここまで見事な戦いぶりで2年ぶりの決勝に進出し、復活の兆しを見せていた。しかしこの日はサーブでもストロークでもなかなか流れをつかめず、ボルジェスに完敗。クレーコート64勝目と2年前の全仏オープン(French Open 2022)以来の優勝を祝うことはできなかった。
ナダルは「本当におめでとう、ヌーノ」と祝福し、「きょうの自分はベストではなかったが、それよりもヌーノが素晴らしかった。非常にいいプレーをしていて、こちらとしてはとても難しかった。すごかったよ」と話した。
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2024年07月21日 17:03
男子テニス、ハンブルク・オープン(Hamburg Open 2024)は20日、シングルス準決勝が行われ、大会第1シードの前回王者アレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は6-2、6-4のストレートでペドロ・マルティネス(Pedro Martinez、スペイン)を下し、キャリア通算35回目のツアー決勝進出を決めた。
快勝を収めたズベレフは、これでクレーコートではイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2024)と全仏オープン(French Open 2024)に続いて3大会連続の決勝進出。今季のマッチ勝利数では、世界ランキング1位のヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)を二つ上回る最多44勝となった。
決勝では、第3シードのセバスティアン・バエス(Sebastian Baez、アルゼンチン)を6-2、6-2で破った第5シードのアルトゥール・フィス(Arthur Fils、フランス)と対戦する。直接対決の戦績は2勝0敗で、先月のテラ・ウォルトマン・オープン(2024 Terra Wortmann Open)と昨年のこの大会で勝利している。
ズベレフは20歳のフィスについて「彼はものすごく攻撃的で、それにすごく若い」「間違いなく才能があるし、世界最高レベルになるポテンシャルを持っている。それを実現できるかは本人次第だ」と評価し、「明日はそれを防ぎ、彼を一歩前進させないために全力を尽くす。それでも彼は素晴らしいタレントで、悪く言えるところは一つもない」と話した。
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2024年07月21日 14:50
テニス、男子ダブルス元世界ランキング1位のリーンダー・パエス(Leander Paes、インド)氏の国際テニス殿堂(International Tennis Hall of Fame)入りの式典が、20日に行われた。
2024年07月21日 09:34
テニス、ノルデア・オープン(Nordea Open 2024)は20日、男子シングルス準決勝が行われ、元世界ランキング1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は4-6、6-3、6-4で予選勝者のドゥイェ・アイドゥコビッチ(Duje Ajdukovic、クロアチア)を下し、2022年の全仏オープン(French Open 2022)以来およそ2年ぶりにツアー決勝へ進出した。
前日の準々決勝で4時間の死闘を乗り越えたナダルは、この日も世界ランキング130位で、今大会の前までツアーレベルではわずかマッチ2勝のアイドゥコビッチに苦しめられたが、第1セットを落としたところから逆転勝利を収めた。
ナダルがこの大会に前回出場したのは、まだ10代で優勝した2005年。次はツアー93勝目を懸け、大会第7シードのヌーノ・ボルジェス(Nuno Borges、ポルトガル)と対戦する。ボルジェスは6-3、6-4のストレートでティアゴ・アグスティン・ティランテ(Thiago Agustin Tirante、アルゼンチン)を退けた。
度重なるけがで世界261位まで下降しているナダルは、「決勝へ戻れるのはいつだって最高の気分だ。4連勝というのは2年前から達成できていなかった」と話し、「しかし自分は戦っている。大会を通じて戦ってきて、きょうの自分がある。きのうやきょうのような試合はコートで大きく成長させてくれるからうれしい」と喜んだ。
一方、キャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)とのペアでシングルス後に出場予定だったダブルスについては、シングルスの準々決勝と準決勝で合計6時間をコートで過ごしたこともあり、念のため棄権を発表した。
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2024年07月20日 09:22
テニス、ノルデア・オープン(Nordea Open 2024)は19日、男子シングルス準々決勝が行われ、元世界ランキング1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は3時間59分の死闘の末に6-7(2-7)、7-5、7-5で大会第4シードのマリアーノ・ナボーネ(Mariano Navone、アルゼンチン)を下し、準決勝に進出した。
ナダルがツアー大会で4強入りするのは2022年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)以来。
3セットマッチとしては、2009年に行われたマドリード・オープン(Mutua Madrid Open)のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)戦で記録した4時間3分に次いでキャリアで2番目に長い試合を戦ったナダルは「非常に接戦で、長くて疲れた」と振り返り、「最後まで体を持ちこたえさせることができた。あす(状態が)どうなるか様子を見たい。きょうは生き残り、準決勝に進めた。それが本当に大きい」と話した。
準決勝では、世界ランク130位で、今大会までツアー大会ではわずかマッチ通算2勝だった予選勝者のドゥイェ・アイドゥコビッチ(Duje Ajdukovic、クロアチア)と対戦する。
ナダルは今大会をパリ五輪へ向けた調整の場として位置づけており、ツアー大会出場は1回戦で敗退した5月下旬の全仏オープン(French Open 2024)以来となっている。今大会ではキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)とのダブルスでも準決勝に勝ち残っており、20日のシングルスの後に試合が組まれている。
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2024年07月19日 09:42
テニス、ノルデア・オープン(Nordea Open 2024)は18日、男子シングルス2回戦が行われ、元世界ランキング1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は大会第5シードのキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie、英国)を6-4、6-4で下し、準々決勝に進出した。
パリ五輪へ向けた準備を進める中で、本来の強打が戻ってきた。4回戦に進出した4月のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2024)以来の連勝で、これで今季マッチ9勝目とした。
試合後のオンコートインタビューでは「素晴らしい気分だ。ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)の後はツアーから遠ざかっていた中で、キャメロンのような素晴らしい選手を相手にいい戦いができた」「場面場面でいいプレーができたと思う」と振り返った。
準々決勝では第4シードのマリアーノ・ナボーネ(Mariano Navone、アルゼンチン)と対戦する。
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