2024年09月13日 11:59
男子テニス、四大大会(グランドスラム)通算22勝を誇るラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は12日、次週ドイツ・ベルリンで開催される欧州チームとワールドチームの対抗戦レーバー・カップ(Laver Cup)を欠場すると、大会主催者の声明を通じて明らかにした。
ナダルは8月の全米オープン(US Open Tennis Championships 2024)も本来のパフォーマンスが発揮できないとの理由で欠場していた中、「非常に残念ながら、次週ベルリンで行われるレーバー・カップに出場できなくなったことをお知らせする」「これはチーム競技であり、欧州チームを本当にサポートするためには、最善のことをする必要がある。現時点でチームの勝利に貢献できる選手は他にもいる」との声明を発表した。
股関節のけがで2023年シーズンを棒に振り、グランドスラムの直近7大会で唯一の出場となった今年の全仏オープン(French Open 2024)では1回戦敗退に終わっていたナダル。次戦は10月にサウジアラビアで開催されるエキシビション大会の「6キングス・スラム(6 Kings Slam)」に出場するとみられる。
今年のレーバー・カップは今月20日から22日まで開催される予定で、各チーム6人ずつ出場し、監督はこれまでの6大会と同じく、欧州チームがビョルン・ボルグ(Bjorn Borg)氏、ワールドチームはジョン・マッケンロー(John McEnroe)氏が務めることになっている。
カルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)やダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)らスター選手を擁する欧州チームについて、主催者は近日中にナダルの代替選手を発表するとしている。
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2024年09月12日 12:20
男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2024)は11日、決勝ラウンドのグループステージが各地で行われ、スペインのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz)がまさかの2回戦敗退に終わった全米オープン(US Open Tennis Championships 2024)以来の実戦に登場し、スペインの白星発進に貢献した。
チェコと対戦したB組のスペインは、第1試合でロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut)がイジー・レヘチカ(Jiri Lehecka)をストレートで下すと、第2試合に出場したアルカラスは第1セットを6-7(3-7)で落としたが、第2セットを6-1で取り返した後に対戦相手のトマス・マハッチ(Tomas Machac)が棄権した。
アルカラスは第3試合のダブルスにもマルセル・グラノリェルス(Marcel Granollers)とのペアで出場し、ヤクブ・メンシク(Jakub Mensik)/アダム・パブラセク(Adam Pavlasek)組に6-7(2-7)、6-3、7-6(7-2)でフルセット勝ち。これでスペインは3勝0敗とし、チェコを下した。
グループステージの各組上位2チームが準々決勝に進出する。準々決勝以降はスペイン・マラガ(Malaga)で11月19〜24日に行われる。
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2024年09月10日 16:26
今年の男子テニス界は、ヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)とカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)の2人が四大大会(グランドスラム)のタイトルを分け合い、新時代の主役としての地位を確立した。
23歳のシナーは8日の全米オープン(US Open Tennis Championships 2024)決勝でテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)に快勝し、1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)に続くグランドスラム2勝目を飾った。
グランドスラム初優勝を果たしたシーズンに2勝目も挙げるのは1977年のギレルモ・ビラス(Guillermo Vilas、アルゼンチン)以来で、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)やノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、ピート・サンプラス(Pete Sampras、米国)、アンドレ・アガシ(Andre Agassi、米国)も成し遂げられなかった快挙となった。
シナーの2歳年下の21歳アルカラスも今季の全仏オープン(French Open 2024)とウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2024)を制し、すでにグランドスラム4勝を手にしている。
シナーは全米決勝後に新たな時代の到来を感じるかと問われ、「今までと少し違うのは間違いない。新しいチャンピオンや新しいライバル関係が見られるのは良いことだ」と述べた。
シナーは今季ツアー6勝、アルカラスは同3勝を記録し、ともに通算15勝を挙げている。
アルカラスは全米で2回戦敗退に終わったが、フェデラー、ナダル、ジョコビッチの「ビッグ3」より早くグランドスラムの歴史をつくろうとしている。ビッグ3がグランドスラム4勝目を記録したのはいずれも22歳を過ぎてからだが、アルカラスは来年1月の全豪オープンで優勝すれば、21歳にして生涯グランドスラムを達成することになる。
37歳のジョコビッチは男子最多のグランドスラム通算24勝を誇るが、今季は2017年以来となるグランドスラム無冠に終わり、女子のマーガレット・コート(Margaret Court、オーストラリア)を抜いて単独最多に伸ばすことはできていない。
フェデラーはすでに現役を退き、38歳のナダルもけがに悩まされ、引退が間近に迫っている。「ビッグ3」が一人もグランドスラムで優勝できないのも、2002年以来のこととなった。
26歳にして初めてグランドスラム決勝の舞台に立ったフリッツも、今は以前より可能性が開かれていると指摘し、「信じられないようなプレーをしなくても大会の上位に進出し、戦うことができる」「トップ選手を倒すには最高のテニスをする必要がまだあるが、安定したプレーをすれば準々決勝くらいまでは行ける」と語る。
ジョコビッチは今週末に開催される国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup)、パリ五輪を最後に実戦から遠ざかっているナダルも20日開幕のレーバー・カップ(Laver Cup)で復帰する予定だが、この20年の男子テニス界を席巻してきた二人も時間が残り少なくなってきており、今後は将来に関する質問を受けることがさらに多くなるとみられる。
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2024年09月09日 16:23
8日に閉幕した全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2024)では、大きな緑のリボンが付いたジャケットとカラフルなチュチュがあしらわれたスカートのウエアで登場した大坂なおみ(Naomi Osaka)が注目を集めた。
2024年09月09日 11:06
全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2024)の男子シングルスを制した世界ランキング1位のヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)は8日の決勝後、薬物検査で2度失格になったことをめぐる騒動は「今も頭の中にある」と話した。
23歳のシナーは決勝でテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)をストレートで下し、1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)に続く四大大会(グランドスラム)通算2勝目を挙げたが、大会開幕前には、3月に禁止薬物のクロステボール(clostebol)に2度陽性反応を示していたことが判明した。
テニスの不正監視団体ITIAは、トレーナーの不注意が原因で体内にクロステボールが入ったとしてシナーに不正はなかったと判断し、長期の出場停止処分は科さなかった。この決定については一部の選手が疑問視し、シナーは競技における立ち位置を理由に特別扱いを受けたのではないかと指摘する見方もあった。
シナーは決勝後の会見で、「(薬物疑惑騒動は)今も頭の中にある。まだ消えていない」としつつ、「もちろん簡単ではないが、集中し続けようとした。それに関してはよくできたと思う」と語った。
大会期間中は「楽しむのが非常に難しい瞬間もあった」と認めつつ、「大会を通じて少しずつ自分らしさを再び感じられるようになった。結果がどうだったかはあまり関係ない。そういう意味で、この大会は少し自分の力になったと思う」とコメントした。
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2024年09月09日 09:44
全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2024)の男子シングルスで、米国勢としては21年ぶりとなる四大大会(グランドスラム)優勝を逃したテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)が8日の決勝後、「多くの人をがっかりさせてしまった」と悔しさをあらわにした。
26歳のフリッツは決勝で世界ランキング1位のヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)に3-6、4-6、5-7でストレート負けを喫した。
今大会は全米オープンで準優勝経験のあるランキング上位のキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)やアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)を破って決勝まで勝ち上がったが、2003年の全米を制したアンディ・ロディック(Andy Roddick)以来となる米男子勢のグランドスラム優勝には届かなかった。
試合後の会見では、「自分のプレーやいくつかのショットにかなりがっかりしている」「もっといいプレーができればもう少しチャンスがあったかもしれない。今は本当に失望している。米国のファンは男子のチャンピオンをずっと待っていたと思うから」と話し、「多くの人を失望させる結果になってしまったかなと思う」と続けた。
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2024年09月09日 09:16
全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2024)は8日、男子シングルス決勝が行われ、2万3000人超が詰めかけた客席には米人気歌手テイラー・スウィフト(Taylor Swift)さんら豪華なセレブの姿があった。
スウィフトさんは恋人で米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)選手のトラビス・ケルシー(Travis Kelce)と一緒に観戦。他に米アカデミー賞俳優のマシュー・マコノヒー(Matthew McConaughey)さんらも会場を訪れた。
試合は、世界ランキング1位で大会第1シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)が6-3、6-4、7-5で第12シードのテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)を下し、1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)に続く四大大会(グランドスラム)通算2勝目を挙げた。
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2024年09月09日 08:46
全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2024)は8日、男子シングルス決勝が行われ、世界ランキング1位で大会第1シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)が6-3、6-4、7-5で第12シードのテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)を下し、1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)に続く四大大会(グランドスラム)通算2勝目を挙げた。
2024年09月08日 14:50
全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2024)の女子シングルスで初優勝し、四大大会(グランドスラム)通算3勝目を挙げたアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)が、「夢を諦めないでくれた」家族に今回の勝利をささげたいと話した。
世界ランキング2位のサバレンカは、7日の決勝でジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula、米国)を7-5、7-5で下し、2連覇中の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)に続くグランドスラムタイトルを獲得した。
今季の全仏オープン(French Open 2024)はベスト8敗退、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2024)はけがで欠場しており、3月に元恋人のコンスタンティン・コルツォフ(Konstantin Koltsov)さんを亡くしてから初のグランドスラム優勝となった。
サバレンカは試合後、5年前に髄膜炎のため43歳の若さで死去した父セルゲイさんにも触れ、「父を失って以来、テニスの歴史に家族の名前を残すのがずっと目標だった」と明かし、「トロフィーに刻まれた自分の名前を見るたび、本当に誇らしく思う。私の夢を諦めず、私のためにできる限りのことをしてくれた家族を誇りに思う」と語った。
「人生でこうした機会に恵まれたのは、本当に大きな意味がある。ずっと私の夢だった」
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2024年09月08日 12:53
7日のパリ・パラリンピック、車いすテニス男子シングルス決勝で、18歳の小田凱人(Tokito Oda)との激闘に敗れた英国のアルフィー・ヒューエット(Alfie Hewett)が、「車いすテニスの歴史に残るかもしれない」というこの試合を通じて「僕らのスポーツが本格的に動き出す」ことを期待していると前を向いた。
ほぼ満員の観客が集まり、車いすテニスにとって大きなPRになった試合で、ヒューエットは2-6、6-4、5-7で小田に敗戦。最終セット5-3として迎えた相手のサービスゲームで、マッチポイントを取りきれなかったところが試合の分岐点になった。
敗戦後は小田が車いすの車輪を外し、コートに倒れて歓喜する中、ネットをまわり込んで車輪を拾うのを手伝うと、小田の耳元に何かをささやきかけた。
ヒューエットは「言ったのは、とにかくこの勝利を堪能してほしいということ。僕らがきょうやったのは、紛れもなく驚くべき試合に他ならない」と話し、「もしかしたら史上最高の試合として、パラリンピックの車いすテニスの歴史に残るかもしれない」と語った。
両選手の打ち合いと魅せるプレーは会場を沸かせ、審判がプレー中は静かにするよう観客に何度か注意しなければならないほどだった。
ヒューエットは「きょうは二人とも、車いすテニスとパラリンピックムーブメントのためになることができた」とコメント。「彼にも言ったが、それはメダルを勝ち取るよりも大きな意味を持つときがある」と話し、「きょうの試合が、車いすテニスのさらなる発展につながればうれしい」と続けた。
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2024年09月08日 10:22
全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2024)は7日、男子ダブルス決勝が行われ、大会第7シードのマックス・パーセル(Max Purcell、オーストラリア)/ジョーダン・トンプソン(Jordan Thompson、オーストラリア)組が第10シードのケビン・クラビーツ(Kevin Krawietz、ドイツ)/ティム・プッツ(Tim Puetz、ドイツ)組を6-4、7-6(7-4)で下し、優勝した。
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2024年09月08日 09:49
全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2024)は7日、女子シングルス決勝が行われ、大会第2シードのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)は7-5、7-5で第6シードのジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula、米国)に勝利し、四大大会(グランドスラム)通算3勝目となる優勝を果たした。
2024年09月07日 15:19
全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2024)は6日、女子ダブルス決勝が行われ、大会第7シードのリュドミラ・キチェノク(Lyudmyla Kichenok、ウクライナ)/エレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)組が6-4、6-3でクリスティーナ・ムラデノビッチ(Kristina Mladenovic、フランス)/張帥(Zhang Shuai、中国)組を下し、四大大会(グランドスラム)制覇を果たした。
32歳のキチェノクは、交際相手でオスタペンコのコーチでもあるスタス・フマルスキー(Stas Khmarsky)氏と4日に結婚する予定だったが、大会で勝ち上がっていたことにより、一時的に式を取りやめていた。
キチェノクは「ボーイフレンドと私は水曜日(4日)に結婚するはずだったけれど、実現しなかった」「実際に会場を予約していたけれど、当日は準決勝を戦っていた」と語った。
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2024年09月07日 13:11
全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2024)は6日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第12シードのテイラー・フリッツ(Taylor Fritz)は4-6、7-5、4-6、6-4、6-1で第20シードのフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe)との同胞対決を逆転勝利で飾り、米国男子勢としては15年ぶりとなる四大大会(グランドスラム)決勝進出を果たした。
米男子シングルスの選手では、2009年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)でのアンディ・ロディック(Andy Roddick、米国)以来となるグランドスラム決勝に駒を進めたフリッツは、第1シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)とのタイトルを懸けた戦いに臨む。全米での同国勢男子最後の優勝選手も、2003年大会を制したロディックとなっている。
この日16本目のエースで勝負を決めたフリッツは、「序盤は圧倒されて、少しパニックになった」「最後まで戦い続けて、サービスをキープして、スコアボード上でプレシャーを懸けるようにしていた」と振り返り、「最後まで戦うために全力を尽くした。そうしていなかったら一生後悔していただろう。決勝では、すべてを出し切るつもりだ」と続けた。
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2024年09月07日 09:33
全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2024)は6日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)が7-5、7-6(7-3)、6-2のストレートで第25シードのジャック・ドレイパー(Jack Draper、英国)を下し、伊男子勢として大会初の決勝進出を決めた。
今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)覇者であるシナーは、試合中に転倒して手首を痛めながらも、43本のウイナーを記録する強さを見せつけた。
対するドレイパーは、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)が優勝した2012年大会以降では英国勢男子初の4強入りを果たしていた中、明らかな体調不良の様子で終盤に力尽き、10本のダブルフォールトと43本のアンフォーストエラーを犯すなどプレーに精彩を欠いていた。
3時間以上にも及んだ過酷なこの一戦の第2セットでは、ドレイパーがコートサイドで嘔吐(おうと)する場面があった。シナーも打球を追っていた際、転倒を防ごうとして左手首を痛めてしまった。結局ドレイパーがこのゲームを取って5-4とした後、両者は同時にトレーナーの治療を受けることになった。
特にフルメディカルタイムアウトを取る必要があったシナーは、互いによく知った仲でコート外では最高の友人だというドレイパーとの試合を振り返り、「とてもフィジカルな試合だった。彼(ドレイパー)は難敵だから、決勝に勝ち進めてすごくうれしい」とコメントした。
8日の決勝では、テイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)とフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe、米国)の勝者と対戦する。シナーは、「決勝では、誰が相手でもかなりタフな試練になるだろう」と話した。
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