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2023年12月05日 09:42
来季限りでの現役引退を表明している男子テニス元世界ランキング1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は4日、来月の復帰戦を前に、自身に対して「特に何も」期待しないようにすると明かした。
股関節のけがで今年1月を最後に戦線から遠ざかり、現在は世界664位まで後退している37歳のナダルは、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)の前哨戦として行われる来年1月のブリスベン国際(Brisbane International 2024)で現役最後のシーズンをスタートさせる。
この日、ソーシャルメディアに投稿した動画では「準備は整っていると思う。全てが順調に進み、コート上で楽しめる機会がもたらされると確信しているし、そうであることを願っている」と述べると、「自分に対して特に何も期待しないようにする。キャリアを通じて自分に求めてきたことを、今は要求しないようにしている」と続けた。
四大大会(グランドスラム)の優勝回数は、通算22勝を誇るナダルが欠場している間、世界1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に歴代1位となる24勝に更新された。ナダルは最多14回の優勝を果たしている全仏オープン(French Open)に向けて、オーストラリアで最高レベルのプレーを取り戻すことを目指す。
来季は四大大会だけでなく五輪も控えおり、2008年北京五輪ではシングルス、2016年リオデジャネイロ五輪ではダブルスで金メダルを獲得しているナダルにとって、現役最終年は忙しいシーズンになるとみられる。
ナダルは「今は状況が全く違うし、自分は現在未知の領域にいる」とし、「これまでの人生において、自分に最大限のことを要求するように心掛けてきた。今、心から望んでいるのはそうするのではなく、最初はかなりの困難が待ち受けていることを受け入れ、自分に必要な時間を与えることだ」と述べた。
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2023年12月03日 13:33
男子テニス、ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ(2023 Next Gen ATP Finals)は2日、サウジアラビアのジッダ(Jeddah)で決勝が行われ、大会第6シードのハマド・メジェドビッチ(Hamad Medjedovic、セルビア)が3-4(6-8)、4-1、4-2、3-4(9-11)、4-1で第1シードのアルトゥール・フィス(Arthur Fils、フランス)を破り、優勝を果たした。
同大会は21歳以下のトップ選手によるシーズン最終戦で、今年が6回目の開催。世界ランキング110位のメジェドビッチは、過去最も低いランクの優勝者となった。
無敗でグループステージを突破し、そのままタイトルを獲得したメジェドビッチは、今大会だけで生涯賞金総額を約10万ドル(約1470万円)上回る51万4000ドル(約7550万円)を獲得した。
2週間前に行われたATPファイナルズ(ATP Finals 2023)では、自身のメンターでもある同胞のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)が優勝していた中で「非常に大きなこと。少しでも彼の足跡をたどることができて本当にうれしい」と喜び、「非常に特別な気分で、信じられない。2024年に向けて大きな自信になる」と話した。
一方のフィスも今年は躍進のシーズンを送り、開幕時は251位だった世界ランキングも現在は自己最高の36位まで上昇するなど、最優秀新人賞の受賞を本命視されている。
次週からは、けがから1年ぶりに復帰する四大大会(グランドスラム)22勝のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とクウェートで合宿を行う予定となっており、敗れはしたが楽しみも待っている。フィス本人も「信じられない。ラファエル・ナダルと1〜2週間も練習できることになり、本当にうれしい。彼とのコートでの一瞬一瞬を楽しみたいし、ベストを尽くして学びたい」と語った。
サウジアラビアで男子プロテニス協会(ATP)の主催大会が開催されたのは今回が初めてで、ネクストジェネレーション・ATPファイナルズはジッダで2027年まで行われることになっている。
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2023年12月02日 17:13
男子テニスのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)は、「痛みに依存」していた人生の「暗い」時代を振り返り、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)が自身の自傷行為を察知してくれたことに感謝していると明かした。
キリオスは近年、メンタルヘルスの問題に苦しんできたことを告白しており、動画配信大手ネットフリックスのドキュメンタリー番組では、2019年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)後に精神科病院に入院したことも明かした。
コート内外で繰り返し騒動を起こしているキリオスに対し、通算3度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇るマレーは、これまで一貫して手を差し伸べている。キリオスの母親は昨年、息子の自傷行為について、自分よりもマレーの方が先に気づいていたと明かしていた。
キリオスは英テレビチャンネル「トークTV」のインタビューで、「アンディはいつも自分の大きな味方でいてくれた。ツアーに出始めたときから、彼が成長を見守り、面倒も見てくれたんだ」と話した。
自身が以前に自傷行為に及んでいたときにも気づき、アドバイスを与えてくれようとしたという。当時のキリオスは「聞く耳を持たなかった」というが、そのときのことを「本当に感謝している」と語った。
「プロツアーで優勝し、毎晩のように飲酒や自傷行為をしていた。腕の上で物を燃やしたり、ふざけて自分を切りつけたりした。痛みに依存するようになっていたんだ。自分を憎んでいた。朝起きて、ニック・キリオスでいることが本当に嫌だった」と、キリオスは1年半〜2年続いたという自傷行為をしていた時期を振り返った。
メンタルヘルスの問題を告白して以降は、ソーシャルメディアを通じて同じような状況に苦しんでいる人々から連絡を受けている。そうした人々を助ける役割は、キャリアの中で「最もパワフルなこと」だと話した。
「彼らはインスタグラムで写真やダイレクトメッセージを送ってきて、自傷行為や自殺願望を訴えてくる。自分はそういう人たちと会話するんだ。電話で話すときもある。それで状況を大きく変えられると自分がとても誇らしい」
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2023年12月02日 09:00
来シーズン限りでの現役引退の意向を表明している男子テニス元世界ランキング1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は1日、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)の前哨戦として行われる来年1月のブリスベン国際(Brisbane International 2024)で復帰すると発表した。
2023年11月30日 16:14
メキシコの首都メキシコ市で29日、テニスのエキシビションマッチが行われ、男子のカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)とトミー・ポール(Tommy Paul、米国)、女子のキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)とマリア・サッカリ(Maria Sakkari、ギリシャ)が登場した。
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2023年11月27日 09:53
男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2023)は26日、スペイン・マラガ(Malaga)で決勝が行われ、イタリアが2勝0敗でオーストラリアを下し、1976年以来47年ぶりとなる2度目の優勝を果たした。
第1試合でマッテオ・アルナルディ(Matteo Arnaldi)がアレクセイ・ポピリン(Alexei Popyrin)に7-5、2-6、6-4で競り勝つと、第2試合では世界ランキング4位のヤニック・シナー(Jannik Sinner)が6-3、6-0で同12位のアレックス・デミノー(Alex De Minaur)に圧勝し、勝利を決めた。
前日の準決勝セルビア戦では世界1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)を単複で破り、チームを決勝に導いていたシナーは「自分だけでなくチーム全体、そしてイタリアにとっても本当に大きな優勝」と喜び、「自分のためではなくチームのためにプレーする点で、普通とは違って非常に特別だ」と話した。
敗れたオーストラリアは2年連続の準優勝となり、2003年以来、通算29度目の優勝はまたしてもお預けとなった。
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2023年11月26日 15:23
男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2023)にセルビア代表として出場したノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)が、準々決勝の英国戦直前にドーピング検査を求められたことに怒りを見せた。
セルビアは23日の準々決勝で英国に2勝0敗で勝利したが、ジョコビッチが検体の提出を求められたのは試合後ではなく試合前だったという。検査から90分後、ジョコビッチは6-4、6-4のストレートでキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie)を下した。
ジョコビッチは「そうした判断が下せたのが信じられなかった。20年以上のキャリアで、試合の1時間半前にドーピングコントロールを受けなくてはならなかったのは初めてだ」と怒り、「自分には決まったルーチンがある。それを尿や血を採られるとか、そのタイミングで尿が出るかとかいったことで邪魔されたくないんだ」と話した。
一方でテニスの不正監視団体ITIAは、チーム戦形式の大会では試合前に検査対象に選ばれることもあり、通常通りの手順だったと説明し、ジョコビッチが特別扱いされたわけではないと強調した。
25日の準決勝では、ジョコビッチはイタリアのヤニック・シナー(Jannik Sinner)にシングルスとダブルスの両方で敗戦。チームも1勝2敗で敗れて決勝進出を逃した。
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2023年11月26日 10:40
男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2023)は25日、スペイン・マラガ(Malaga)で準決勝が行われ、イタリアはヤニック・シナー(Jannik Sinner)の単複でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)を破る活躍でセルビアに2勝1敗で勝利し、決勝に進出した。
2023年11月25日 11:29
男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2023)は24日、スペイン・マラガ(Malaga)で準決勝が行われ、オーストラリアが2勝0敗でフィンランドを下し、2年連続の決勝進出を果たした。
オーストラリアは第1試合でアレクセイ・ポピリン(Alexei Popyrin)がオットー・ビルタネン(Otto Virtanen)を7-6(7-5)、6-2で下すと、第2試合で世界ランキング12位のアレックス・デミノー(Alex De Minaur)が6-4、6-3でエミル・ルースブオリ(Emil Ruusuvuori)にを退け、勝負を決めた。
2003年以来の優勝を目指し、決勝では世界1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)を擁するセルビアと同4位のヤニック・シナー(Jannik Sinner)がけん引するイタリアの勝者と対戦する。
歴代2位の優勝28回を誇るオーストラリアは、これが49回目の決勝進出。一方のフィンランドは、準々決勝で前回覇者のカナダを破って勝ち上がってきたが、快進撃をストップされる結果となった。
20年前の優勝メンバーでもあるオーストラリアのレイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt)監督は、決勝はセルビアとイタリアのどちらが相手だろうと「タフ」な試合になると警戒し、「相手のナンバーワンは圧倒的なクオリティーを持つ選手。どちらも現時点で誰よりも優れている」と話した。
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2023年11月24日 13:03
男子テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は23日、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2023)準々決勝の英国戦で「敬意に欠ける」相手ファンがいたとし、「マナーを学んでほしい」と訴えた。
ジョコビッチは第2試合でキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie)を下し、セルビアの勝利に貢献したが、試合中には一部の英国ファンの妨害行為にいら立ちをあらわにし、ポイントを獲得した後に耳に手を当てて対抗する場面もあった。
勝利後のインタビューを受けている際にもドラムの音で邪魔をされたジョコビッチは、試合後の会見で「試合を通じて敬意に欠ける行為があったが、デビスカップでは覚悟しておくべきことでもある」としつつ、「ファンがやり過ぎるのはよくあることだが、こちらも熱くなって、そうした振る舞いは許さないという態度を示すこともある。彼らが何をしようと自由だが、自分もそれに立ち向かっていくつもりだ」と述べた。
セルビアは25日に行われる準決勝で、ヤニック・シナー(Jannik Sinner)を擁するイタリアと対戦する。ジョコビッチは前週行われたシーズン最終戦のATPファイナルズ(ATP Finals 2023)決勝でシナーを下しており、両者の対戦に大きな注目が集まる。
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2023年11月24日 10:12
男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2023)は23日、スペイン・マラガ(Malaga)で準々決勝が行われ、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)を擁するセルビアが英国を2勝0敗で下し、イタリアとの準決勝に進出した。イタリアはヤニック・シナー(Jannik Sinner)の活躍でオランダに2勝1敗で勝利した。
セルビアは第1試合に登場したミオミル・ケツマノビッチ(Miomir Kecmanovic)が7-6 (7-2)、7-6(8-6)でジャック・ドレイパー(Jack Draper)に競り勝つと、続く第2試合では、通算24度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇るジョコビッチがいつも通りの締まったプレーでキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie)の粘りをかわし、6-4、6-4で勝利した。
セルビアが唯一優勝を果たしている2010年大会のメンバーだったジョコビッチは、これでデビスカップでのシングルス連勝を21に伸ばした。今季はグランドスラム3勝を含むツアー7勝を挙げている中で、デビスカップ制覇をこの一年の「最大の目標」の一つに掲げている。
対する通算10度の大会制覇を誇る英国は、けがで主力選手のアンディ・マレー(Andy Murray)とダニエル・エヴァンス(Daniel Evans)を欠く中で、ドレイパーに1勝を期待したがかなわなかった。
一方、イタリアは第1試合を落とした後、世界4位のシナーが7-6(7-3)、6-1でタロン・グリークスプア(Tallon Griekspoor)を下して1勝1敗とすると、最終ダブルスでもシナーがロレンツォ・ソネゴ(Lorenzo Sonego)とのペアで勝利を収め、2年連続の4強入りを決めた。
前週行われたシーズン最終戦のATPファイナルズ(ATP Finals 2023)では、ジョコビッチが決勝でシナーを下しており、両者の対戦に大きな注目が集まる。24日に行われるもう一つの準決勝では、昨年準優勝のオーストラリアがフィンランドと顔を合わせる。
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2023年11月23日 15:59
スペイン・マラガ(Malaga)で行われる男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2023)にセルビア代表として出場するノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)が22日、「今シーズンの最大目標の一つ」だという同大会制覇に向けて好調を維持し、勝利に貢献したいと話した。
2023年11月23日 13:54
男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2023)は22日、スペイン・マラガ(Malaga)で準々決勝が行われ、前回準優勝のオーストラリアが2勝1敗でチェコを下し、フィンランドとの準決勝に進出した。
オーストラリアはジョーダン・トンプソン(Jordan Thompson)が第1試合を落とすと、第2試合に登場した世界12位のアレックス・デミノー(Alex De Minaur)もイジー・レヘチカ(Jiri Lehecka)にサービングフォーザマッチまで追い込まれたが、土壇場から4-6、7-6(7-2)、7-5で勝利し、1勝1敗で並んだ。
最終戦のダブルスでは、昨年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)を制したマシュー・エブデン(Matthew Ebden)/マックス・パーセル(Max Purcell)組が6-4、7-5でレヘチカ/アダム・パブラセク(Adam Pavlasek)組を退け、鮮やかな逆転で4強入りを決めた。
23日にはノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)を擁するセルビアが英国と、ヤニック・シナー(Jannik Sinner)のイタリアがオランダとそれぞれ準々決勝で対戦する。
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2023年11月22日 14:50
男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2023)は21日、決勝ラウンドの準々決勝が行われ、フィンランドが前回王者カナダに2勝1敗で勝利し、4強入りを果たした。
先月、女子の国別対抗戦ビリー・ジーン・キング・カップ(Billie Jean King Cup 2023)で優勝したカナダは、男子もその流れに続くことを目指したが、フィンランドに敗れて姿を消した。
カナダはフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime)、フィンランドはエミル・ルースブオリ(Emil Ruusuvuori)と、どちらもチーム最高ランクの選手をけがで欠くなかで、初戦はミロス・ラオニッチ(Milos Raonic)が6-3、7-5でパトリック・カウコバルタ(Patrick Kaukovalta)に快勝し、カナダが先勝したが、フィンランドもオットー・ビルタネン(Otto Virtanen)が6-4、7-5でガブリエル・ディアロ(Gabriel Diallo)に勝利して望みをつないだ。
そして迎えた最終戦のダブルスでは、ビルタネン/ハリ・ヘリオバーラ(Harri Heliovaara)組が7-5、6-3でアレクシ・ガラノー(Alexis Galarneau)/バセック・ポスピシル(Vasek Pospisil)組を撃破。チーム初の準決勝進出を決め、スペインのマラガ(Malaga)に集まって熱烈に後押しした数千人のフィンランドファンを喜ばせた。
フィンランドは24日の準決勝で、オーストラリアかチェコの勝者と対戦する。
ATPファイナルズ(ATP Finals 2023)を制したノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)と準優勝のヤニック・シナー(Jannik Sinner)は23日に登場し、ジョコビッチのセルビアは英国と、シナーのイタリアはオランダとそれぞれ準々決勝で対戦する。
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2023年11月20日 17:13
男子テニスのシーズン最終戦、ATPファイナルズ(ATP Finals 2023)で最多7回目の優勝を果たし、驚異の一年を締めくくったノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が、まだまだ止まるつもりはないと話している。
今季のジョコビッチは、四大大会(グランドスラム)通算24勝目に8回目の年間世界ランキング1位などいくつもの新記録を樹立した。36歳となった今も他の選手と一線を画して男子テニスの頂点に君臨し、来年には唯一まだ勝てていない主要大会の五輪が控える中で、さらなる成功を収めたいとすでに意欲を燃やしている。
テニス界でやり残していることはあるかとの問いかけに対して、「年間グランドスラムと五輪の金メダルかな」と冗談めかしたジョコビッチ。「自分は常に最高の野心と目標を持っている。それが来年も変わらないのは確かだ。意欲はまだ残っている」と話し、「特にビッグトーナメントに対するモチベーションは今もある。自分にとってはもちろん、グランドスラムとファイナルズ、そして来年はできれば五輪もそこに含まれる」と続けた。
パリ五輪はウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)から2週間足らずで開幕し、全米オープン(US Open Tennis Championships)直前に終了する日程で行われる。そもそも長く過酷なシーズンに別の大きな目標が挟まり、どんなトップ選手にとっても厳しい戦いになることが予想されるが、30代後半の選手ならなおさらだ。
「(パリ五輪は)間違いなく、来年の大きな目標の一つ」というジョコビッチも、「かなりの過密日程になるし、サーフェスも一番遅いクレーから最も速いグラス(芝)、それから再びクレーに戻ってハードコートへ移る(パリ五輪はクレーコート開催)。非常に消耗する過酷な時期になるだろう」と予測した。
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