2022年07月01日 11:52
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で3度の年間優勝を果たしたネルソン・ピケ(Nelson Piquet)氏(69)は30日、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)に人種差別的な表現を使ったとされる問題で、ブリティッシュ・レーシングドライバーズ・クラブ(BRDC)の名誉会員としての資格を停止された。 今週末に開催される今季第10戦英国GP(British Grand Prix 2022)のサーキット、シルバーストーン(Silverstone Race Circuit)を所有する非営利団体のBRDCは、ピケ氏の言葉が不適切で容認できないものであると発表。「昨年11月にブラジルのポッドキャストにおいて、BRDCの名誉会員であるネルソン・ピケ・シニア氏が、ポルトガル語で人種差別的な表現を使用してルイス・ハミルトンについて語っていたことを、当理事会は注視している」とし、「ピケ・シニア氏から昨日、謝罪が行われたことも留意している」と述べた。「人種差別に関連あるいはそれを示すいかなる行為についても、BRDCが一切容認しない方針であるとの観点から、一人のBRDC会員(かつ通算7度の世界王者<ハミルトン>)について語ったピケ・シニア氏の人種差別的な言葉は容認できないものであり、その後謝罪があったにせよ、BRDCの名誉会員として完全に不適切な行為であると当理事会は結論付けた」 これに先立ち、F1は今後のレースにおいて、ピケ氏のパドック出入り禁止を決定した。■関連記事
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・元F1王者から差別発言 ハミルトン「今こそ行動のとき」
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2022年06月30日 12:12
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で3度の年間優勝を果たしたネルソン・ピケ(Nelson Piquet)氏(69)が29日、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)に対して人種差別的な表現を使ったことについて「心から」謝罪した。 1981年と83年、87年に総合優勝を飾っているピケ氏は、昨年の英国GP(British Grand Prix 2021)決勝の1周目でハミルトンとレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が接触したことについてポッドキャストで話していた際、人種差別的なコメントをした。 ピケ氏の発言を受け、ハミルトンは「今こそ行動を起こすときだ」と声を上げ、F1と国際自動車連盟(FIA)も非難していた。 コメントを発表したピケ氏は「並外れたドライバーであるルイスをはじめ、今回のことで影響が及んだ全ての人に心から謝罪する。だが、現在ソーシャルメディアに出回っている一部メディアの翻訳は正しくない」と述べた。「私の発言は思慮が足りず、そのことを言い訳するつもりはない。だが、自分が使った言葉は、ブラジルのポルトガル語では『男』や『人』の同義語として歴史的にも広く使用されてきたもので、不快にさせる意図は決してなかったということは明確にしておきたい」 ピケ氏はブラジルの極右のジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領の支持者で、昨年の独立記念日には大統領の運転手を務めた。また、娘のケリー(Kelly Piquet)さんはフェルスタッペンのパートナーでもある。 F1ドライバーで唯一の黒人選手であるハミルトンは、以前からF1の多様化を目指して積極的に声を上げている。■関連記事
・元F1王者から差別発言 ハミルトン「今こそ行動のとき」
・ハミルトンがジュエリー禁止令に反発 上下ピンクでパドックに登場
・F1、レース前の膝つき廃止へ CEOが明言
2022年06月29日 12:55
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で3度の年間優勝を果たしたネルソン・ピケ(Nelson Piquet)氏(69)が、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)に対して人種差別的な表現を使ったことに対し、ハミルトンが28日、「今こそ行動を起こすときだ」と呼びかけた。 1981年と83年、87年に総合優勝を飾っているピケ氏は、昨年の英国GP(British Grand Prix 2021)決勝の1周目でハミルトンとレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が接触したことについてポッドキャストで話していた際、人種差別的なコメントをした。 ハミルトンはツイッター(Twitter)に「これは単なる言葉の問題じゃない。こういう古くさい考え方は変えなくてはならないし、僕らのスポーツに居場所はない。人生を通じて、こうした態度の人間に囲まれ、標的にされてきた。学ぶ時間は十分あったはず。今こそ行動を起こすときだ」と投稿した。 別のツイートでは、ポルトガル語で「これまでの考え方を変えることに力を入れよう」と呼びかけた。 この件については、F1も「差別的、人種的な発言や行為は、どんな形であれ容認できず、社会に受け入れられない」と発表。国際自動車連盟(FIA)も「人種的、差別的な言葉と行為を強く非難する。このスポーツ、そして広い社会に、そうしたものの居場所はない」とコメントを出した。 F1ドライバーで唯一の黒人選手であるハミルトンは、以前からF1の多様化を目指して積極的に声を上げている。■関連記事
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2022年06月27日 14:50
世界ラリー選手権(WRC 2022)第6戦、サファリ・ラリー(Safari Rally Kenya 2022)は26日、最終日が行われ、トヨタ(Toyota)のカッレ・ロバンペラ(Kalle Rovanpera、フィンランド)が大会初優勝を果たし、総合順位のリードを広げた。
2022年06月27日 11:32
ロードレース世界選手権、第11戦オランダGPは26日、MotoGPクラスの決勝が行われ、ドゥカティ・レノボ・チーム(Ducati Lenovo Team)のフランチェスコ・バニャイア(Francesco Bagnaia、イタリア)が優勝を果たした。 総合首位につけるモンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)は転倒リタイアとなり、バニャイアにも再び年間優勝の可能性が生まれた。 クアルタラロは2度の転倒を喫し、特に2度目の際にはハンドルを飛び越えて派手にクラッシュした。その後は自力で歩いてコースを出たが、ミスへの怒りから拳を振っていた。 一方、直近2戦は完走できていなかったバニャイアは、トラブルに見舞われることなく今季3勝目。「過去2戦は勝負できたのに何も得られず難しかった。だからとてもうれしい」と喜んだ。 ムーニーVR46レーシングチーム(Mooney VR46 Racing Team)のマルコ・ベゼッキ(Marco Bezzecchi、イタリア)が2位に入り、イタリア勢にとっては素晴らしい一日となった。アプリリア(Aprilia)のマーベリック・ビニャーレス(Maverick Vinales、スペイン)が3位だった。 総合首位に立つクアルタラロと、この日4位に終わったアプリリアのアレイシ・エスパルガロ(Aleix Espargaro、スペイン)の差は21ポイントとなった。MotoGPはここから夏の中断期間に突入する。■関連記事
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2022年06月25日 11:33
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するアルファタウリ(AlphaTauri)は24日、フランス人ドライバーのピエール・ガスリー(Pierre Gasly)が2023年末まで残留すると発表した。 ガスリーは今季16ポイントの獲得にとどまり、ドライバーズポイントのランキングでは首位のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)と2位のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)というレッドブル(Red Bull)勢に大きく差をつけられて11番手となっている。 ガスリーは2019年にはレッドブルでドライビングしていたものの、シーズン途中に本来のパフォーマンスを発揮できていないとしてトロ・ロッソ(Toro Rosso、現アルファタウリ)に降格。フェルスタッペンは2028年まで、ペレスも2024年までレッドブルとの契約が残っており、レッドブルへの復帰が阻まれたようにみえるものの、ガスリー自身はアルファタウリ残留を何よりも喜んでいる。 発表に際してガスリーは「僕はこのチームと5シーズンを共にしていますが、僕たちがこれまでに歩んできた道のりと遂げてきた進化を誇りに思っている。アルファタウリに残留することが決まり、とても幸せだ。今シーズンの新レギュレーションは僕たちに新たな挑戦を突きつけているから、今後18か月に渡りチームと一緒に開発プランを進められることは、未来に向けた大きな基盤になる」とコメントしている。■関連記事
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2022年06月21日 16:18
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)は、今季第9戦カナダGP(Canadian Grand Prix 2022)を終えて強気の姿勢を崩さず、ドライバーズ選手権のタイトル奪取にも自信を示した。 パワーユニット(PU)の交換による降格ペナルティーで、19日の決勝では最後列からスタートしたルクレールだが、最後は5位まで巻き返した。一方、レッドブル(Red Bull)のライバルであるマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)は、今季6勝目を挙げた。 総合争いで3位につけるルクレールは、首位に立つフェルスタッペンに49ポイント差をつけられているが、逆転が不可能だとは考えていない。 ルクレールは「今季は信頼性が全員の懸念材料だ」と話しつつ、「それさえ修正できれば、巻き返せるパフォーマンスは持っている。だから、(次戦の)シルバーストーン(Silverstone Race Circuit、英国GP<British Grand Prix 2022>)からポイントを取り返せるように努力していく」と意気込んだ。「49ポイント? 2回優勝すれば帳消しだ」 一方のフェルスタッペンは、カナダGPでフェラーリのカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)を僅差の2位に抑えたが、レース後には相手のスピードが上回っていたと認めた。 フェルスタッペンは「選手権はまだ先が長い。もちろん、ポイント差はかなりあるけれど、あっという間に形勢が逆転するのはこれまでも目撃しているし、それは皆分かっている」と気を引き締めていた。■関連記事
・フェルスタッペンがカナダGP初優勝、総合リード広げる
・今季2度目の表彰台に上機嫌のハミルトン「若返った気分」
・失意のルクレール、チームのミス多発に苦言 モナコGP
2022年06月20日 17:01
19日に行われた22F1第9戦カナダGP(Canadian Grand Prix 2022)の決勝で3位となり、今季2度目の表彰台を獲得したメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)はレース後、「上機嫌」だと述べた。
2022年06月20日 15:51
ロードレース世界選手権、第10戦ドイツGPは19日、MotoGPクラスの決勝が行われ、モンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)の昨年王者ファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)が体調不良の中で圧勝。年間順位でも後続との差を広げた。 クアルタラロは猛烈な暑さになったザクセンリンク(Sachsenring)で圧巻の速さを見せた。最初のコーナーでポールポジションから出たドゥカティ・レノボ・チーム(Ducati Lenovo Team)のフランチェスコ・バニャイア(Francesco Bagnaia、イタリア)を抜いて先頭に立つと、そのままトップを譲ることなく勝利した。 2位にはプラマック・レーシング(Pramac Racing)のヨハン・ザルコ(Johann Zarco、フランス)、3位にはドゥカティのジャック・ミラー(Jack Miller、オーストラリア)が入った。バニャイアは転倒し、リタイアとなった。 クアルタラロはレース後、週末を通じて体調不良を抱えていたことを明かし、「疲れている。週末は、ほぼずっと具合が悪く、レース中もせきが出ていたから、すごくうれしいよ」とコメントした。 これでクアルタラロは、カタルーニャGPから2連勝で今季3勝目、通算11勝とした。総合順位では、アプリリア(Aprilia)のアレイシ・エスパルガロ(Aleix Espargaro、スペイン)との差を34ポイントに広げている。■関連記事
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・バニャイアが地元イタリアGP制す クアルタラロは総合リード拡大
・ロッシのゼッケン「46」が永久欠番に イタリアGPでセレモニー
2022年06月20日 09:52
22F1第9戦カナダGP(Canadian Grand Prix 2022)は19日、決勝が行われ、レッドブル(Red Bull)の世界王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が接戦を制し、総合順位のリードを広げた。 ポールポジションからスタートした24歳のフェルスタッペンは、セーフティーカーが3度も導入された戦術的なレースをコントロールすると、フェラーリ(Ferrari)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)からの終盤のプレッシャーに耐えきり、2位と1秒差以内でフィニッシュした。 7度の総合優勝を誇るも、17日にはマシンが「走行不可能」と漏らしていたメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は3位に食い込み、今季2度目の表彰台を獲得した。チームメートのジョージ・ラッセル(George Russell)が4位と続いた。 F1通算150回目の出走となったフェルスタッペンはこれが自身26勝目となったが、カナダGPでの優勝は初めて。今季はこれが6勝目となり、総合争いで2位との差を46ポイントに広げた。 パワーユニット(PU)の部品交換により最後列からのスタートとなったフェラーリのシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)は5位まで追い上げ、アルピーヌ(Alpine)のエステバン・オコン(Esteban Ocon)を6位に抑えた。 アルファロメオ(Alfa Romeo Racing)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)の進路を妨害したとして、アルピーヌのフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)に5秒のペナルティーが科されたため、ボッタスは7位に、チームメートの周冠宇(Zhou Guanyu、チョウ・グアンユー)は8位に繰り上がった。フロントローからスタートしたアロンソは結局9位に沈み、アストンマーティン(Aston Martin F1)のランス・ストロール(Lance Stroll)が10位だった。 フェルスタッペンのチームメートで、13番手からのスタートとなったセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)は、9周目のターン13でリタイアを余儀なくされる不運に見舞われた。 また、PU交換のペナルティーにより最後尾からのスタートとなったアルファタウリ(AlphaTauri)の角田裕毅(Yuki Tsunoda)もリタイアしている。■関連記事
・雨の予選でフェルスタッペンがPP 2番手アロンソ カナダGP
・予選4番手に笑顔のハミルトン「最高の感触」 カナダGP
・FIA、F1で問題の「ポーポイズ」現象の軽減措置に動く
2022年06月19日 13:35
22F1第9戦カナダGP(Canadian Grand Prix 2022)は18日、予選が行われ、24時間前に「走行不可能」でキャリア最悪とマシンを批判したメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が4番手に入り、歓喜の笑顔を見せた。 7度の総合優勝を誇り、2007年にF1初勝利を挙げたサーキット・ジル・ビルヌーブ(Circuit Gilles Villeneuve)で歴代最多タイとなる通算7度の優勝を飾っているハミルトンは、感触は「最高」だったとコメントした。 「とても満足している。4番手に入ったのは素晴らしい。4位で良い気持ちになったことはなかった。少なくともキャリア初期の2007年か2008年以降、長い間なかった」と話したハミルトンは、「そんな感じだ。正直に言ってとても良いよ」と続けた。 2度の総合優勝を誇るアルピーヌ(Alpine)の40歳フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が2番手に入り、レッドブル(Red Bull)の王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)とともにフロントローに入るなど、予測不能の結果をもたらした大雨とウエットコンディションは、ハミルトンとメルセデスにとって追い風となった。「かなり気分がいい」と重ねてコメントしたハミルトンは、「本当に大変なシーズンが続いていて、きょうはあんなとてもタフな状況だったので、みんなが一生懸命に働いてくれてうれしい」とチームをねぎらった。 前日チームメートのジョージ・ラッセル(George Russell)と差がついたため、夜通しで行われたマシンのセットアップ修正が調子や流れの劇的な変化につながったと話したハミルトンは、「あしたも全てがうまくいくように望んでいるし、最低でもポジションの維持を期待している。だがこのクルマだから、いろいろなことが必要になる」と続けた。■関連記事
・雨の予選でフェルスタッペンがPP 2番手アロンソ カナダGP
・ルクレール、グリッド降格直面でカナダGP優勝争いに暗雲
・嘆くハミルトン 「マシンがどんどん悪くなっていく」
2022年06月19日 11:04
22F1第9戦カナダGP(Canadian Grand Prix 2022)は18日、予選が行われ、総合首位に立つレッドブル(Red Bull)の王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が今季2度目のポールポジションを獲得した。
2022年06月18日 16:49
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)は17日、パワーユニット(PU)の部品交換によるグリッド降格に直面し、今週末の第9戦カナダGP(Canadian Grand Prix 2022)での優勝の望みが薄くなった。 サーキット・ジル・ビルヌーブ(Circuit Gilles Villeneuve)で行われたフリー走行2回目では、ドライバーズ選手権で首位に立つレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が1回目に続いてトップタイムを記録し、ルクレールが僅差で2位に入った。フェラーリはその直後、ルクレールのPUに新しいコントロール・エレクトロニクス(CE)を投入する意向を示した。 24歳のモナコ人ドライバーであるルクレールは、今季すでに2度のエンジン不具合に見舞われており、今回の部品交換は規定の回数を超えるため、少なくとも10グリッド降格のペナルティーを受けることになる。 チームはPUごと新しいものに交換する可能性も検討しているといい、ルクレールは「今のところ、それはまだ決まっていないが、自分にとってベストの状況ではない」とコメントした。 総合争いではフェルスタッペンのチームメートであるセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が2位に続いており、ルクレールは4戦連続でポールポジションを獲得しているにもかかわらず、3位に後退している。■関連記事
・嘆くハミルトン 「マシンがどんどん悪くなっていく」
・FIA、F1で問題の「ポーポイズ」現象の軽減措置に動く
・ルクレールが4戦連続今季6度目のPP アゼルバイジャンGP
2022年06月18日 15:32
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は17日、今週末の第9戦カナダGP(Canadian Grand Prix 2022)に向けたフリー走行で苦戦を強いられた後、マシンが「どんどん悪くなっていく」と嘆き、来季まで改善は望めないとの認識を示した。 カナダGPの舞台であるサーキット・ジル・ビルヌーブ(Circuit Gilles Villeneuve)で2007年にF1初優勝を飾り、同サーキットでは歴代最多タイとなる通算7度の優勝を飾っているハミルトンは、この日行われた2回目のフリー走行で13番手に低迷。セッション後には、今季悩まされ続けているマシンで「今年はいく」ことになるとして、調子や結果を好転させる変化や十分な改善は見込めないだろうと認めた。 今季のメルセデスは特に「ポーポイズ現象」やバウンシングを原因とするパフォーマンスの不調に苦しめられており、チームは問題解決に向けて大幅に変更したセットアップを試す選択を余儀なくされた。 サーキットでマシンがバウンドしたり、跳ね上がったり、動き回ったりしたことを笑いながら振り返っていたハミルトンは、最後の数分間で新しいフロアを試した際、「このクルマは今、走行不可能だ」とチームに訴えていた。 ハミルトンはセッション終了後、「やればやるほど、マシンがどんどん悪くなっていく」と話し、「金曜日がくるたびに、いろいろ試している状況だ。自分はフロアを試したが、うまくいかなかった」と明かした。 さらに「このクルマには何をやってもうまくいかないようだ。違う方法も試そうとしたが、全然うまくいかない。自分にとっては大失敗だった」と続け、「作業を続けているが、こうした状況だし、このクルマで今年はいくと思うから、とにかく耐え抜いて、来年に向けて良いマシンを作るために頑張るしかない」と語った。■関連記事
・FIA、F1で問題の「ポーポイズ」現象の軽減措置に動く
・F1、豪GPとの契約を10年延長 35年までメルボルンで開催
・ハミルトンがジュエリー禁止令に反発 上下ピンクでパドックに登場
2022年06月17日 11:56
国際自動車連盟(FIA)は16日、今季のフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で多くの選手を苦しめ続けている「ポーポイズ」現象を軽減するための「措置」として、医師からの忠告を受け、安全面に介入すると発表した。 12日に行われた22F1第8戦のアゼルバイジャンGP(Azerbaijan Grand Prix 2022)決勝では、7度の年間王者に輝いたメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が激しい背中の痛みでマシンから降りるのに苦労し、アルファタウリ(AlphaTauri)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)も、今季のグラウンドエフェクトカーが変更されないままなら、将来的には「つえをついて歩く」必要があるかもしれないと警告していた。 またしてもバンピーかつ高速で、危険性もはらむ市街地コースの側面も持つサーキットで行われる今週末の第9戦カナダGP(Canadian Grand Prix 2022)に向け、各チームやドライバーが現地入りする中、FIAはその意向を明かした。 この発表は歓迎されると思われているものの、チームやドライバーを満足させたり、痛みに苦しみ、最もパフォーマンスを落としている人が求めるような刷新につながったりする可能性は低い。 2度の年間優勝を誇るアルピーヌ(Alpine)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は、全てのチームはさまざまな見解や利害を持ち、変更に同意することはなさそうなため、進展は望めないと話している。 技術面に関する今年の新レギュレーションによって大幅に変更されたフロアの設計により、マシンが高速時に上下に揺れる「ポーポイズ」現象は、シーズンを通しての問題となっている。■関連記事
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・【図解】F1、2022年シーズンの変更点
・F1南アフリカGP、来季30年ぶり復活の可能性 関係者