2021年05月04日 14:06
F1シリーズ第3戦ポルトガルGP決勝(2日、ポルティマン、アルガルベ・サーキット=1周4・653キロ×66周)レッドブル・ホンダ勢はマックス・フェルスタッペン(23)=オランダ=が2位、セルヒオ・ペレス(31)=メキシコ=が4位。メルセデスのルイス・ハミルトン(36)=英国=が今季2勝目、通算97勝目を挙げた。 ホンダの田辺豊治テクニカルディレクター(60)は、「もちろん勝ちたかったというのが本音だが、シーズン初戦から確実に表彰台でフィニッシュしてポイントを獲得できていることは、今後のチャンピオンシップ争いを考慮すると大きな意味があった」と先を見据えていた。
2024年04月26日 12:59
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)の最高技術責任者(CTO)で、F1最高峰のデザイナーと評されているエイドリアン・ニューイ(Adrian Newey)氏が25日、クリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表をめぐる騒動の余波が続く中でチームを去る意向であると報じられた。
65歳のニューイ氏は2006年からレッドブルに在籍しており、2010年以降にはチームがドライバーズ選手権で7回、コンストラクターズ選手権では6回にわたりタイトルを獲得するなど、その全てで重要な役割を果たしている。しかしながら、ホーナー代表が女性従業員からセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)や不適切行為で告発されて以降、チームの状況に不満を抱いているとの見方が強くなっている。
チームの親会社が実施した内部調査でホーナー代表の不適切行為疑惑が晴れた後、告発した女性従業員は停職となり、この決定に関して国際自動車連盟(FIA)に正式に申し立てを行っている。
独誌アウト・モートア・ウント・シュポルトが25日にこのニュースを最初に報じた後、英BBCは「レッドブルとニューイ氏に近しい幹部レベルの情報筋に(情報を)独自に確認した」とした上で、レッドブルの権力闘争に発展しているホーナー代表をめぐる状況に、ニューイ氏は嫌気がさしてチームを離れることを望んでいると伝えた。
一方、レッドブルの広報担当者は同日遅くに、ニューイ氏の離脱という明確な意思は「把握していない」とコメント。「エイドリアンは少なくとも2025年末まで契約がある。彼が他のチームに加入することは把握していない」と述べた。
ニューイ氏はその長いキャリアにおいて、これまでウィリアムズ(Williams)やマクラーレン(McLaren)といったチャンピオンチームでも仕事をしている。BBCによると、高い可能性としてフェラーリ(Ferrari)への移籍が取り沙汰されている。
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2024年04月23日 16:36
タイのセーター・タウィーシン(Srettha Thavisin)首相は22日、首都バンコク市街地でのフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)開催実現へ向け、F1のステファノ・ドメニカーリ(Stefano Domenicali)最高経営責任者(CEO)と面会した。
F1側に招致構想を売り込んだとされ、時期や具体的な計画については公表されていないが、タイ側の関係者は地元メディアに対し、市街地コースでの開催を想定していると話している。
タウィーシン首相はドメニカーリ氏との面会後にX(旧ツイッター)に「タイにはバンコクでフォーミュラワンを開催する能力がある。われわれには適切なポテンシャルと能力、そして人々のホスピタリティーがある。実現すれば、人々に素晴らしい思い出をもたらせると確信している」と記した。
タイ政府はソフトパワー戦略に力を入れており、F1開催が実現すれば観光業の活性化につながる。インバウンド観光に依存しているタイ経済は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)からの立て直しを目指している。
一方、F1も市街地レースの増加に意欲を示している。
F1に現在参戦している中ではウィリアムズ(Williams)のアレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)が唯一のタイ出身ドライバーとなっている。また、タイ出身のF1ドライバーはアルボンを含め史上2人しかいない。
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2024年04月22日 15:28
世界ラリー選手権(WRC 2024)第4戦クロアチア・ラリー(Croatia Rally 2024)は21日、最終日が行われ、トヨタ(Toyota)のセバスチャン・オジェ(Sebastien Ogier、フランス)が優勝し、通算100回目の表彰台に立った。
オジェはヒョンデ(Hyundai)のティエリー・ヌービル(Thierry Neuville、ベルギー)とチームメートのエルフィン・エバンス(Elfyn Evans、英国)に次ぐ3位で最終日を迎えると、第18ステージでヌービルがクラッシュ、エバンスがコースアウトしたことで残り2ステージで首位に浮上し、そのまま勝利した。
これがスポット参戦となっている今季の初勝利で、通算では59勝目となった。
エバンスが9.7秒差で2位、ヌービルが45秒差で3位に入った。総合順位ではヌービルが首位をキープし、2位につけるエバンスとの差を6ポイントとしている。
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2024年04月22日 15:18
国際自動車連盟(FIA)のモハメド・ビン・スレイエム(Mohammed Ben Sulayem)会長が、昨年フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のラスベガスGP(Las Vegas Grand Prix )開催に介入したとされる問題で疑惑が晴れたことを受けて、「隠すことは何もない」と話し、「ルールに従って振る舞っている」と主張した。
2024年04月22日 12:50
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のトト・ヴォルフ(Toto Wolff)代表が、レッドブル(Red Bull)に所属する王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)の引き抜きを再びほのめかし、レッドブルのクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表との舌戦を再燃させた。
フェルスタッペンの父で元F1ドライバーのヨス(Jos Verstappen)氏が先月、レッドブルの女性チームスタッフへの「不適切行為」疑惑が取りざたされたホーナー代表がとどまればチームは「引き裂かれる危険」にさらされると発言していたこともあり、フェルスタッペンの今後には疑問符がついていた。それでもチームの内部調査によりホーナー氏は不問とされ、フェルスタッペン自身も今後はレッドブルに全力を傾けると公言している。
しかし、フェルスタッペンが21日に行われた第5戦中国GP(Chinese Grand Prix 2024)で圧勝を飾る中、ヴォルフ氏は再び事態にゆさぶりをかけ、同GPが行われた上海で記者団に対して「誰もが彼(フェルスタッペン)が何をするのかを見守っている」と語った。
来年からフェラーリ(Ferrari)に加入することになったルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)の後任ドライバーを必要としているヴォルフ氏は、「ドライバーの加入にはかなり多くの要因が影響する」とし、「最も合理的な観点からすれば、最も速いドライバーの手にかかれば、最も速いクルマになるのは明らかだ」とコメントし、「しかし、それが今の場所にとどまる唯一の理由だとは思わない」と続けた。
今季序盤、ヴォルフ氏は世界王者フェルスタッペンとの契約が可能であれば「ぜひともしたい」と述べていた。
この発言に対してホーナー氏は、高い基準からすれば低調なスタートとなったチームの活性化にヴォルフ氏は注力すべきだと、痛烈に切り返した。
ホーナー氏は「メルセデスはカスタマー(マクラーレン<McLaren>とアストンマーティン<Aston Martin F1>)に次ぐ3番手だ」とし、「彼はその時間を、おそらくドライバー市場よりもチームに集中させることに費やしたほうがよいだろう」と続けた。
「なぜこのチームをやめたいというのか?」
「マックス・フェルスタッペンが来年どこにいるのかについて、何の曖昧さもないことを保証する」
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2024年04月22日 11:27
スリランカで21日に行われたカーレースで、選手の運転するマシンが観客に突っ込み、少なくとも7人が死亡し、21人が負傷した。警察が発表した。
事故が起きたのは、最大都市コロンボから東へ180キロのところにあるディヤタラワ(Diyatalawa)のサーキットで行われていたレースで、防護フェンスなどのない場所で1台のマシンが観客の中に突っ込んだ。
SNSで広く拡散されている動画を見ると、コース上で横転したマシンのそばで、大会関係者が黄色い旗を振って残りの車にスピードを落とすよう促しているが、ドライバーたちは土ぼこりを上げながら猛スピードで通過していき、やがて赤い1台が観客の中に飛び込んで悲鳴が上がった。
警察の担当者は「合計27人が病院へ搬送され、そのうち7人が負傷により命を落とした」と発表し、死者の一人は8歳の少女だと明かした。
大会は軍が維持しているサーキットで行われ、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)や国の経済危機による影響で、5年ぶりの開催だった。事故の直前、軍はモータースポーツ普及のため無料で観客を入れたことを発表し、観客数は約10万人に上ると主張していた。
スリランカは世界で最も道路が危険な国の一つで、平均で1日8人の交通事故による死者が報告されている。
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2024年04月21日 18:52
24F1第5戦中国GP(Chinese Grand Prix 2024)は21日、決勝が行われ、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が前日のスプリントに続いて勝利を収め、圧倒的な週末を締めくくった。
ドライバーズ選手権3連覇中のフェルスタッペンは、2019年以来5年ぶりの復活となった上海インターナショナルサーキット(Shanghai International Circuit)でのレースで主導権を握ると、2位に入ったマクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)に約13秒7差をつけた。3位にはレッドブルのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が続いた。
最終盤に新品タイヤを投入したアストンマーティン(Aston Martin F1)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)がファステストラップを記録したため、今GPで獲得できる最多ポイントを取り切ることはできなかったものの、今季4勝目を挙げて選手権争いでリードを広げている。
フェラーリ(Ferrari)勢のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)が4位、カルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)が5位に入り、6位にメルセデスAMG(Mercedes AMG)のジョージ・ラッセル(George Russell)、7位にアロンソ、8位にマクラーレンのオスカー・ピアストリ(Oscar Piastri)が続いた。
18番グリッドからスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が順位を徐々に上げて9位に入り、ハース(Haas F1 Team)のニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)が10位に滑り込んだ。
初の母国GPとなったステークF1チーム・キック・ザウバー(Stake F1 Team Kick Sauber)周冠宇(Zhou Guanyu、チョウ・グアンユー)は14位でフィニッシュ。レース後にはグランドスタンド前のストレートにマシンを止めることを許され、満員の観客からの拍手喝さいを受けると、コックピットから抜け出しながら涙を流していた。
RBの角田裕毅(Yuki Tsunoda)はリタイアに終わった。
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2024年04月20日 18:19
24F1第5戦中国GP(Chinese Grand Prix 2024)は20日、予選が行われ、レッドブル(Red Bull)の王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)がポールポジションを獲得した。
2024年04月20日 17:33
24F1第5戦中国GP(Chinese Grand Prix 2024)で撮影されたオフショットをまとめた。
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2024年04月20日 13:38
24F1第5戦中国GP(Chinese Grand Prix 2024)は20日、スプリントが行われ、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が4番手スタートから巻き返し、後続に約13秒の差をつけて完勝を飾った。
2位にはメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)、3位にはレッドブルのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が入る中、8ポイントを獲得したフェルスタッペンはドライバーズタイトル争いでリードを広げている。
ペレスやアストンマーティン(Aston Martin F1)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)とのスリリングな接近戦を戦い抜いたシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)とカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)のフェラーリ(Ferrari)勢が4位と5位に続いた。その争いの中でタイヤのパンクがあったアロンソは、リタイアとなった。
ポールポジションからスタートしたものの、スタート直後に順位を大きく落としたマクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)が6位、チームメートのオスカー・ピアストリ(Oscar Piastri)が7位、メルセデスのジョージ・ラッセル(George Russell)が8位のポイント圏内でフィニッシュした。
母国GPデビューとなったステークF1チーム・キック・ザウバー(Stake F1 Team Kick Sauber)の周冠宇(Zhou Guanyu、チョウ・グアンユー)は、10番手スタートから一時は8位を走行したもののラッセルに抜かれて9位となり、自身初のポイント獲得はならなかった。
RBの角田裕毅(Yuki Tsunoda)は16位に終わった。
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2024年04月20日 10:47
24F1第5戦中国GP(Chinese Grand Prix 2024)は19日、スプリント予選が行われ、マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)が、悪天候のコンディションの中でメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)を2番手に抑え、スプリントでは自身2度目のポールポジションを獲得した。
上海インターナショナルサーキット(Shanghai International Circuit)で行われたスプリント予選では、ノリスがインターミディエイトタイヤで1分57秒940を計測した後、トラックリミット超過でタイムを取り消された。これでハミルトンが1番手になったと思われたが、1分後に違反が撤回される劇的な展開となった。
アストンマーティン(Aston Martin F1)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が経験と知恵を発揮して3番手、ドライバーズ選手権首位を走るレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が4番手に続いた。
フェラーリ(Ferrari)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)が5番手、レッドブルのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が6番手、スピンを喫するも無事だったフェラーリのシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)が7番手につけた。
ステークF1チーム・キック・ザウバー(Stake F1 Team Kick Sauber)の中国人ドライバー、周冠宇(Guanyu Zhou、チョウ・グアンユー)はSQ3に進出して地元ファンを大いに沸かせ、20日のスプリントでは10番手からのスタートとなった。
RBの角田裕毅(Yuki Tsunoda)は19番手だった。
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2024年04月19日 16:54
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で通算7度の年間王者に輝くルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は18日、来季のフェラーリ(Ferrari)移籍について「正当化する」必要はないと話し、この件をめぐる周囲の騒音を一蹴した。
2024年04月19日 12:06
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で中国人初のフルタイムドライバーとなった周冠宇(Guanyu Zhou、チョウ・グアンユー)は、今週末の今季第5戦中国GP(Chinese Grand Prix 2024)でようやく母国レースに臨めることになり、「さまざまな感情」を経験するだろうと語った。
ステークF1チーム・キック・ザウバー(Stake F1 Team Kick Sauber)に所属する24歳の周は、自身の出身地であるレース開催地の上海で街中に自身のポスターが貼られるなど、母国でスーパースターとしての地位を築いている。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の影響で5年ぶりの開催となる今回の中国GPに向けて、インタビューや宣伝活動のほかファンイベントがひっきりなしに続いている中、周は「日本から戻ってきてからこの約1週間半もの間、クレイジーな状況が続いている」と報道陣に明かした。
続けて「待ちきれないよ。今週末にはさまざまな感情が去来するだろう」「特に日曜日(21日)に国歌が流れるときは、子どもの頃にここへ来たときの思い出がよみがえるだろうね」と話しつつ、「だけど最も大切で重要なことは、正しい仕事をしてポイントを稼ぐことだ」と気を引き締めていた。
このめまぐるしい数日間には、19日に公開される自身のドキュメンタリー映画『The First One』のプレミアにも出席した周。2004年に初開催された中国GPを5歳のときに観戦し、その中にはスペイン人ドライバーのフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)の姿もあった。
現在42歳になるそのベテラン選手と今ではグリッドに並び、この日行われた記者会見でも隣に座ると、アロンソを振り返りながら「この人を見たあの日に戻った」「彼が今でも非常にハイレベルでレースをしているなんて想像もできない。あれから20年後に、自分はこのGPにたどり着いた」と語った。
2022年シーズンからF1に参戦している周だが、ここまではまだ勝利を挙げられず、チームも今季のコンストラクターズ選手権で1ポイントも稼いでない。
それでも中国のパイオニア的存在である周は、20日のスプリントか21日の決勝レースで母国ファンに歓喜を与えられると確信しており、「今週末は2度の機会があり、チームにはポテンシャルがある」「マシンはOKだし、絶対にポイントを稼いでみせる。中盤争いは全マシンが絡んでかなり厳しいけどね」と語った。
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2024年04月19日 09:19
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で3連覇中の王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)は18日、所属チームのレッドブル(Red Bull)に満足している限り「移籍する理由はない」と話し、チームとの長期的な将来について改めて明言した。
レッドブルのクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表が女性への不適切行為で告発されて以降、フェルスタッペンはフェラーリ(Ferrari)への移籍が決まっているルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)に代わり、来季からメルセデスAMG(Mercedes AMG)へ加入するとの臆測が流れている。
シーズン開幕戦のバーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2024)を前にホーナー代表の不正行為疑惑は晴れたものの、このスキャンダルは数週間にわたって尾を引いた。フェルスタッペンは2028年までレッドブルと契約を結んでいるが、チームが長年のアドバイザーであるヘルムート・マルコ(Helmut Marko)氏とたもとを分かつ可能性が浮上し、そのようなことがあれば自身もチーム離脱を考えると示唆していた。
しかしながら、今週末に行われる第5戦中国GP(Chinese Grand Prix 2024)のパドックでは、レースに関する話題が中心の日常に戻ったことにフェルスタッペンは上機嫌な様子で、「2021年シーズン終了後に自分はチームと長期契約を結んだ。最初から自分が話していたのは、静かで平和な環境を望んでいるということだけだ」「最近の話題はクルマのことが中心で、今はもうそのことをすごく喜んでいる」とし、「そうあるべきことでもある。もちろん、自分はチームに満足している限り、移籍する理由は何もない」と語った。
中国GPで今季4度目の優勝を目指すフェルスタッペンだが、5年ぶりの開催で20日にはスプリントが行われる同GPについては、「新しいマシンでのレースで、少しばかり未知数なものになるだろう」「もちろん、それは誰にとっても同じことだ」と慎重な姿勢を示した。
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2024年04月15日 14:56
ロードレース世界選手権、第3戦米国GPは14日、MotoGPクラス決勝が行われ、アプリリア(Aprilia)のマーベリック・ビニャーレス(Maverick Vinales、スペイン)が優勝を果たした。
ポールポジションから出たビニャーレスは、スタートで出遅れ11位まで後退したが、そこから巻き返して勝利した。これでスズキ(Suzuki)、ヤマハ(Yamaha)、そしてアプリリアでも優勝を経験したことになり、異なる3メーカーでMotoGP勝利を記録した初の選手となった。
レッドブル・ガスガス・テック3(Red Bull Gasgas-Tech3)の新人ペドロ・アコスタ(Pedro Acosta、スペイン)が2位、ドゥカティ・レノボ・チーム(Ducati Lenovo Team)のエネア・バスティアニーニ(Enea Bastianini、イタリア)が3位に入った。
残り10周の場面では、グレシーニ(Gresini Racing MotoGP)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)が首位に躍り出た直後に転倒するドラマもあった。勝てば米国GP8勝目、さらにグレシーニ加入後初優勝となるはずだったが、チャンスを生かせなかった。
プラマック・レーシング(Pramac Racing)のホルヘ・マルティン(Jorge Martin、スペイン)が4位に入り、総合首位を維持した。バスティアニーニが80ポイントのマルティンと21ポイント差の同2位につけている。
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