2023年02月08日 22:40
セルティックでゴールを量産するFW古橋亨梧を日本代表にどう組み込むのか。これは3年半後のワールドカップへ向けて1つのテーマとなるかもしれない。昨年のカタール大会はメンバーに入らなかったが、今季セルティックで22ゴールを挙げている点取り屋を無視することはできない。今の活躍ぶりならば、どこかで代表より声がかかるだろう。古橋を活かす場合は、やはりチーム全体で古橋の動き出しを理解する必要がある。カタール大会で活躍した浅野拓磨や前田大然とは異なるタイプで、チームメイトと理解を深めるまでには時間がかかるかもしれない。 英『Daily Record』によると、セルティックのコーチを務めるジョン・ケネディもトレーニングを重ねる中でチームメイトが古橋のことを深く理解したと語る。「何よりもまず彼はチームのために仕事をしている。本当にハードにプレスをかけてくれるし、彼は素晴らしいよ。そして選手たちは彼のスタイルを理解していて、それが進化だ。一緒にプレイするうちに互いを理解した。今やチームメイトは長く考える必要がない。味方は古橋がどこにいるのかを分かっているから、ほとんど見なくともボールをエリアに入れられるんだ」毎日のようにトレーニングを重ねるクラブと、定期的にしか集まらない代表チームではトレーニングプランも変わってくるだろう。クラブと代表でまったく同じ結果を残せる選手ばかりではない。定期的に顔ぶれも変わっていく代表チームで古橋との理解を完璧に深めるのは簡単ではないかもしれないが、この3年半で古橋は代表の顔になれるだろうか。
2023年05月29日 07:30
まだイングランド・プレミアリーグは最終節を終えたばかりだが、すでに来季の話題も出始めている。今季のプレミアは全体的に荒れ模様で、トッテナムやリヴァプール、チェルシーといったBIG6の苦戦が目立った。一方でニューカッスル、ブライトン、後半からはアストン・ヴィラといった中堅クラブが躍動。トップ6争いが読みづらいシーズンだった。では、来季はどうなっていくのか。ブライトンに関しては主力流出の不安があるが、4位に入っているニューカッスルは豊富な資金力を活かして今夏も積極的な戦力補強に出ると予想される。来季のプレミアはさらに荒れるのではないか。 英『Chronicle Live』によると、かつてマンチェスター・ユナイテッドなどで活躍したルイ・サハ氏も更なる混戦を予想している。「ニューカッスルはタイトルに挑戦できることを示した。来季はもっと激しいシーズンになると予想している。どのチームにもリーグを制する可能性があるね。現実的には、常にトップであり続けるシティがいて、リヴァプールも戻ってくるだろう。チェルシーだって補強で戻ってくるはずだ。たいていのリーグは2つのチーム間で優勝が争われるけど、プレミアリーグでは5チームか6チームだ」リヴァプールも終盤に入ってから調子を上げており、チェルシーもタレントは揃っている。新たな指揮官の下でチームを作り直せば、十分に上位を狙えるはず。欧州カップ戦が入ってこないこともチェルシーのアドバンテージとなるはずで、優勝争いに絡むかもしれない。盤石のマンチェスター・シティ、もちろんアーセナルも来季のプレミア制覇へ燃えているはず。エリック・テン・ハーグの下で形が見えたマンチェスター・ユナイテッドもあらゆるクラブを撃破する力を備えている。とんでもなくハイレベルな上位争いが展開されることになりそうだが、来季マンチェスター・シティを止めるチームは現れるだろうか。
2023年05月29日 07:21
プレミアリーグ第38節(最終節)が28日に行われ、今シーズンの全日程が終了した。 得点王には、クラブ史上初の3連覇を成し遂げたマンチェスター・Cの“怪物”ことノルウェー代表FWアーリング・ハーランドが輝いた。イングランド上陸1年目だったハーランドは驚異的なペースで得点を量産し、1992−93シーズンから始まったプレミアリーグの1シーズン内歴代最多得点数を更新。最終的にはプレミアリーグ35試合の出場で36ゴールという成績を残して得点ランキングの頂点に立った。なお、ハーランドはプレミアリーグのプレーヤー・オブ・ザ・シーズン(年間MVP)とヤングプレーヤー・オブ・ザ・シーズン(年間最優秀若手選手)にも輝いている。“トレブル”が射程圏内のチームにおいて、数々の個人記録を受賞するイングランド1年目を過ごした。 ハーランドに続く得点ランキングの2位には、一昨シーズンの得点王であるトッテナムのイングランド代表FWハリー・ケインが入った。今シーズンのケインはプレミアリーグ全38試合にスタメン出場して30ゴールを記録。最終節のリーズ戦では2ゴールを決め、2017−18シーズンに記録した自身の1シーズン内過去最多得点数に並んだ。クラブは今季8位フィニッシュとなり、来季のヨーロッパカップ戦出場権を逃したものの、個人としては堂々のシーズン過ごしたと言えるだろう。 3位にはブレントフォードのイングランド代表FWイヴァン・トニーがランクイン。今季はプレミアリーグ33試合の出場で20ゴールを挙げ、最後まで欧州のカップ戦出場権を争ったブレントフォードに欠かせないストライカーとして君臨した。だが、18日には賭博規則違反により2024年1月16日まで8カ月間のサッカー関連活動の出場停止処分を受けており、シーズン最後の2試合を欠場。来季もシーズン前半戦は出場することができない。 4位にはリヴァプールのエジプト代表FWモハメド・サラーが入った。昨季の得点王でもあるウインガーは、今季のリヴァプールで全38試合のピッチに立ち19ゴールを記録。押しも押されもせぬリヴァプールの“エース”としてシーズンを通して活躍を続けた。5位に入ったのはニューカッスルのイングランド代表FWカラム・ウィルソン。今季序盤は負傷に悩まされた期間もあり、シーズン後半戦は途中出場も少なくはなかったが、31試合の出場で18ゴールをマーク。“主砲”としてクラブの21シーズンぶりチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に貢献した。 今季のプレミアリーグ得点ランキングは下記の通り。■得点ランキング
※15ゴール以上の選手のみ掲載
▼1位:36ゴール
アーリング・ハーランド(マンチェスター・C/ノルウェー代表)▼2位:30ゴール
ハリー・ケイン(トッテナム/イングランド代表)▼3位:20ゴール
イヴァン・トニー(ブレントフォード/イングランド代表)▼4位:19ゴール
モハメド・サラー(リヴァプール/エジプト代表)▼5位:18ゴール
カラム・ウィルソン(ニューカッスル/イングランド代表)▼6位:17ゴール
マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・U/イングランド代表)▼7位タイ:15ゴール
ガブリエウ・マルティネッリ(アーセナル/ブラジル代表)
オリー・ワトキンス(アストン・ヴィラ/イングランド代表)
マルティン・ウーデゴーア(アーセナル/ノルウェー代表)
2023年05月29日 07:08
最終節は敵地で1−2の敗北を喫したが、三笘薫の表情はどこか穏やかだった。ブライトンは前節に6位フィニッシュを確定させていたので、この敵地でのアストン・ビラ戦は消化試合だったと言える。逆に相手は7位の座を維持して、来季のヨーロッパカンファレンスリーグ出場権を獲得したい状況だったので、明らかにモチベーションの差はあった。「久々のベンチスタートで難しさも感じました」と65分に投入された三笘は試合後に話した。 これで三笘とブライトンの充実した2021−22シーズンのプレミアリーグが幕を閉じた。33試合(先発は24試合)に出場して7得点・5アシスト。プレミアリーグに初挑戦した選手としては、堂々たる成績だ。 ロベルト・デ・ゼルビ監督も、「これが彼の1シーズン目だということを踏まえると、実にファンタスティックなパフォーマンスだった」と今季最後の定例会見で話していた。
ただし、三笘本人はあくまで満足していないようだ。「(飛躍のシーズン?)いや、もっと全然できたと思います。特に最終盤、結果が出なかったところは振り返って、やらないとなと思います。試合に出続けたことはポジティブだし、大きな怪我も少なかったので、そこはよかったかなと。でもプレーの質はもう一段上げないと、来シーズンは厳しいかなと思いますね」 終盤にゴールやアシストが伸びなかった点については、次のように自己分析した。「メンタル面の余裕がなくなったのか、焦りがあったのか。(ゴール枠に)嫌われた時もありましたけど、シンプルに自分の実力が出たなと。(相手に警戒された?)というより、終盤になって、相手も激しくなってきて、メンタル面が厳しくなって結果が出せなくなったのかなと。そう認識しています」 一方、デ・ゼルビ監督の指導により、成長できているところも実感している。「ボールを持っていない時の動き出しは、よくなかったかなと。そこの質が上がれば、自分の特長も生かしやすいと言われているので、まだまだ足りないのかとも思いますけど」
【動画】「全てがうまかった」「がちで空間把握えぐい」とファン驚嘆!三笘薫、浮き球で敵10番を翻弄→キレキレのドリブル突破
真のトップレベルの戦いの日々に明け暮れるなか、常にコンディションを気にかけていたという。文字通り、「サッカー漬けの毎日」。それだけに、素敵なブライトンの街を楽しむような時間はほとんどなかったようだ。 それでも街やファン、クラブスタッフの印象はとても良いという。そんな質問を投げかけた時、三笘は筆者が4月上旬から取材して以来、最高の笑顔を見せてくれた。「いい人しかいないです」と三笘が言った後、隣にいた広報のことを記者が問うと、「(彼も)いい人です」と返答。そこで全員が声を上げて笑い、日本代表アタッカーも白い歯を見せた。
急激にスターダムを駆け上がった三笘はおそらく、そんな状況の変化にどう対処すべきなのか、戸惑うこともあっただろう。日々量産される彼の記事のなかには、本人としては理解できないようなものもあったかもしれない。だから取材現場でも、どこか本音を言いたくないような雰囲気を感じることもあった。 でもこうして最後に彼のリラックスした表情が見られてよかった。それだけでも、イングランドをふた月も巡った甲斐があったと思えるほどに。「やるべきことははっきりしているので、ポジティブにオフシーズンを過ごしたいですね」 日本が誇るドリブラーのさらなる飛躍を望みたい。取材・文●井川洋一
2023年05月29日 07:07
[J1第15節]川崎2−0柏/5月28日/等々力陸上競技場 Jリーグは5月28日、J1第15節の4試合を各地で開催。
2023年05月29日 07:00
プレミアリーグ最終節、アーセナルはホームにウォルバーハンプトンを迎え、5-0と最後を勝利で飾っている。この試合で輝きを見せたのが、今季限りで退団するといわれているMFグラニト・ジャカだ。11分、ガブリエウ・ジェズスの右からのクロスにドンピシャで頭で合わせると、14分にはゴール前でクリアボールのこぼれをシュート。これも決まって、前半早々に2点のリードをもたらしている。 退団確実といわれ、ファンもそのことを承知のなかでのホーム最終戦。サポーターと対立しブーイングを浴びるなど、辛い時期も過ごした男へのご褒美のような2ゴールだった。75分にピッチを去る際にはファンからのスタンディングオベーションもみられ、CL出場権を獲得できなかった時期もチームを支えたジャカに大きな拍手が贈られた。これでリーグ7ゴール7アシストとなり、堂々たる活躍でシーズンを締めくくったジャカ。来季はレヴァークーゼンへ移籍するといわれているが、ブンデスリーガでも持ち前のファイターぶりを見せてくれるだろうか。
2023年05月29日 06:40
右足を痛めた影響で50分間のプレイに留まったが、27日に行われたスコットランド国内リーグ最終節のアバディーン戦にてセルティックFW古橋亨梧は2ゴールを挙げる活躍を披露。得点数を27まで伸ばし、今季リーグ戦を締めくくった。セルティックはまだ6月3日のスコティッシュ杯決勝・インヴァネス戦を残しているが、気になるのは古橋の今後だ。スコットランドで得点力は十分すぎるほど証明しており、今夏のステップアップにも期待がかかる。 セルティックでプレイする古橋やMF旗手らに関しては、スコットランド国内リーグの競争力を疑問視する声もある。スコットランド国内リーグは実質セルティックとレンジャーズの2強状態となっており、それも今季はセルティックが序盤から独走していた。古橋が決めたリーグ戦27ゴールの受け取り方は人によって分かれるかもしれない。だが、英『Football365』はもっと高く評価されるべきと古橋を絶賛する。ゴール前での動き出しや得点感覚はトップレベルとの評価で、セルティックはもっと高額な移籍金オファーを要求すべきと主張する。「DFたちは彼をマークするのがいかに難しいかをよく口にしている。古橋はマーカーと並走しては止まり、方向を変え、空いたスペースへと顔を出す。そして一見簡単そうに見えるゴールを決めてしまう。スコットランドだから簡単と考える人もいるだろう。実際にスコットランドでは常に2強のレースだ。だが、試合がいかに競争的かを理解していない。セルティックはポゼッションを支配することが多いが、そのぶん密集した相手の守備を突破する必要がある。その中で古橋は素晴らしいパフォーマンスを見せている。彼にはトップストライカーに必要なすべてが備わっていて、普段スコットランドのサッカーを見ない人も衝撃を受けるだろう。彼の市場価値は900万ユーロと評価されているようだが、この5倍の金額から話を始めよう」堅守速攻のリアクションサッカーに合うかは分からないが、エリア内での動きが天下一品なのは確かだ。5大リーグにトライしてほしい選手だが、世界は今季の古橋をどう評価するだろうか。
2023年05月29日 06:34
悔やんでも悔やみ切れない――。初の国際舞台で一生忘れられない苦い経験だった。「最後の試合は絶対に勝たないといけなかった」 イスラエル戦を振り返り、失点に絡んだプレーも含め、一夜明けてもDF高井幸大(川崎)は自責の念に駆られていた。 コロナ禍の影響で2019年度以来の開催となったU-20ワールドカップ。大会直前で開催地がインドネシアからアルゼンチンに変更されるアクシデントに見舞われたが、U-20日本代表は地球の裏側でグループステージ(GS)の3試合を戦った。 結果は1勝2敗のグループ3位。5月27日に行なわれたイスラエルとの最終戦は、引き分け以上でGS突破を確定させられる状況下だったが、先制しながらも、その後に2失点。 相手は退場者を出し、数的優位のアドバンテージを活かせず、まさかの逆転負けで3位に転落。それでも、各組3位の上位4か国に与えられるノックアウトステージ進出の権利を手にする可能性がわずかにあった。 しかし、現地時間28日の15時から行なわれたグループEのチュニジア対ウルグアイの一戦は、1−0で後者に軍配が上がった結果、日本のノックアウトステージ進出の可能性が消滅。U-20ワールドカップにおけるGS敗退は、2001年のアルゼンチン大会以来となった。
情勢が決まるまで待たなければならないなか、U-20日本代表は28日の午前中にメンドーサ市内でリカバリートレーニングを行なった。敗戦から一夜明けた選手たちの心境は複雑だったに違いない。しかし、もう1試合戦えることを信じて汗を流した。 そのなかで、GSの3試合すべてにフル出場を果たした高井は、前日のイスラエル戦を誰よりも悔やんでいた。本職はCBながら、チーム事情で慣れない右SBでプレーしたが、2失点に絡んだコロンビア戦に続き、イスラエル戦では逆転弾に関与してしまったからだ。 1−1で迎えたイスラエル戦のアディショナルタイム。表示された7分間を守り切れば、2位でノックアウトステージ進出が決まる。しかし――。 90+1分、ゴール前にボールが入ると、混戦からスタヴ・レヴィキンがヒールパスでGKの前にパスを入れる。これをオメル・シニアに押し込まれて逆転を許した。 決まった瞬間、選手たちはオフサイドの確認で一様に手をあげたのだが、審判の判定は変わらず。VARで映像を確認されることもなく、そのまま試合が再開された。
ゴールが決まった瞬間、オフサイドポジションにひとりだけ残っていた選手がいる。それが高井だった。そのシーンを振り返り、言葉を選びながらこう話した。「相手が(チェイス・)アンリの裏に入ってくると思い、自分はラインを一度下げた。でも、そこから上げるのが遅く、ずっとボールを見ているだけになってしまい……。やられるべくしてやられたと思います」 混戦状態でルーズボールに備えていたようにも見えた。しかし、どんな状況であれ、後ろにひとりだけ残っていた状況に変わりはない。高井は言う。「1枚浮いていたので、ラインを上げるのが正解だった。本来と違うポジションで試合に出ていたのは関係ないし、とにかくサッカーIQを高めないといけない」 Jリーグで出場機会を増やし、自信を持ってアルゼンチンにやって来た。しかし、海外勢に苦戦し、1対1でもやや軽い守備が目についた。
初めての国際舞台は悔しさだけが残る。しかし、下を向いてはいられない。次の戦いは始まっているからだ。「自信を失ったことはないけど、もっと圧倒的な存在にJリーグでならないと世界で戦えないと感じた」 今大会で抱いた危機感を今後に活かさなければ、ワールドカップを経験した意味はない。アルゼンチンでの3試合を意味あるものにするためにも、高井にとって本当の戦いはここからだ。取材・文●松尾祐希(サッカーライター)【PHOTO】U-20日本代表の出場16選手&監督の採点・寸評。及第点は強度の高いプレーで奮闘した郄橋のみ。2失点目に絡んだ高井は厳しい評価に
2023年05月29日 06:32
プレミアリーグ第38節(最終節)が28日に行われ、今シーズンの全日程が終了した。
2023年05月29日 06:30
レアル・ソシエダは29日に行われたラ・リーガ第29節アトレティコ・マドリー戦に2-1で敗れた。久保建英は右サイドで先発するも71分で交代している。この日のアトレティコは5-4-1のようなシステムを採用。CFタイプではないアントワーヌ・グリーズマンをトップに置き、左サイドにはDFセルヒオ・レギロンとMFヤニック・カラスコを配置した。試合後、アトレティコのディエゴ・シメオネ監督は、この日の戦術をこう説明していた。 「ソシエダが持ついい攻撃手段を全て阻止することを考えた。セルヒオは長い間プレーしていなかったので出場は簡単なことではなかったが、彼は準備ができていた。最初は難しかったが、時間が経つにつれて、彼は我々が必要としていることをやってのけた。それはソシエダで最も決定的な選手である久保を無効化することだ」久保はソシエダで最も危険な選手だと警戒しており、彼を無効化するタスクをレギロンに課していたとのこと。レアル・マドリーで久保とも一緒だったレギロンは、怪我で今季はあまりプレーできておらず、この試合が今季初先発だった。
2023年05月29日 06:05
現地時間5月28日に開催されたラ・リーガの第37節で、久保建英が所属する4位のレアル・ソシエダが3位のアトレティコ・マドリーと敵地で対戦。1−2で敗れた。 前節のアルメリア戦でゴラッソを叩き込むなど、絶好調の久保は2試合連続のスタメン出場。4−3−3の右ウイングでプレーする。 だが、チームがアトレティコに主導権を握られるなか、頼みの14番もボールを持つと素早く複数の選手に囲まれ、局面を打開できない。珍しくシュートを1本も打てず、70分に交代となった。
ソシエダの地元紙『Noticias de Gipuzkoa』は全体的に厳しめの評価のなか、久保にも「3点」という低評価。寸評にはこう綴っている。「アトレティコは彼をうまくコントロールし、交代するまでサイドで危険をもたらすのを許さなかった。彼はいつものようにトライをした」 本人の出来というよりも、むしろ好調の日本代表MFを封じたディエゴ・シメオネの采配に脱帽のようだ。構成●サッカーダイジェストWeb編集部【動画】敗戦も…久保も喜び爆発!CL出場決定で歓喜に沸くソシエダの面々
2023年05月29日 06:00
欧州主要リーグはシーズン佳境を迎えており、ポルトガル2部リーグはこのほど全日程を終えた。28日に行われた最終節オリヴェイレンセ対レイショエス戦にはカズこと三浦知良が出場。56歳のカズは後半19分から途中投入されると、キャプテンマークも託された。さらに、マンオブザマッチにも選出されている。 この投稿をInstagramで見る UD Oliveirense Futebol SAD(@udoliveirense_sad)がシェアした投稿
試合はオリヴェイレンセが4-3で勝利したが、カズは得点には絡んでいない。 試合後、カズは「クラブやファン、全ての人達に感謝しています。この賞は自分ではなくチームのもの。自分はゴールできなかったけれど、チームのために受賞した。本当にありがとう。選手や監督の助けがなかったら自分はここにいなかった。チームや全ての人達に本当に感謝しています」とコメント。さらに、最低でも60歳まではプレーを続けたいと宣言しつつ、来季については今後決めると話していたようだ。ただ、『zerozero』によれば、レイショエスのヴィトル・マルティンス監督は、カズのMOM選出を批判していたという。「7ゴールが生まれた試合で、どうして三浦にMOMを与えるのか理解できない。彼のこの賞を与えるのは侮辱的・不愉快だ、このやり方はいけない。さもないと、サーカスになってしまう」試合は開始2分でレイショエスが先制するもオリヴェイレンセが前半のうちに4点を奪取。後半にレイショエスが2点を決めて追いすがるという白熱の展開だった。
2023年05月29日 05:41
セリエA第37節が28日に行われ、ユヴェントスとミランが対戦した。
2023年05月29日 05:30
セルティックで得点を量産し、リーグ2連覇に大貢献した古橋亨梧。すでにスコットランドのプロ選手が選ぶ年間MVPとスコットランドリーグの年間MVPを受賞していたが、スコットランドサッカー記者協会が選ぶ年間MVPにも選ばれた。また、アンジェ・ポステコグルー監督も2年連続で最優秀監督賞を受賞している。ただ、古橋は2ゴールを決めたアバディーン戦で負傷交代を余儀なくされた。 そのため、スコットランドサッカー記者協会はこのような声明を出している。「残念なことにセルティックのメディカルスタッフのアドバイスにより、年間最優秀選手に選ばれた古橋亨梧は怪我のために授賞式に出席できない。亨梧とセルティックは心から謝罪している」。
2023年05月29日 05:25
三笘薫と共に快進撃を支えたMF2人は、ブライトンを離れることになりそうだ。 現地時間5月28日に開催されたプレミアリーグ最終節で、ヨーロッパリーグ出場権が手に入る6位がすでに確定済みのブライトンは、7位のアストン・ビラと敵地で対戦。消化試合とあって若手を積極的に起用したなか、1−2で敗れた。 タイムアップを迎えると、アルゼンチン代表のアレクシス・マク・アリステルは別れを惜しむように、チームメイトと次々に抱擁。目には涙を浮かべていた。 英公共放送『BBC』によれば、ロベルト・デ・ゼルビ監督が試合後の会見で、カタールワールカップ制覇にも貢献したこの10番と、同じく退団が取り沙汰されているモイセス・カイセドに言及。「アレクシスとモイセスのラストゲームになり得ると思う。本当に残念だ」と語った。「彼らは2人の素晴らしい人間であり、2人の偉大な人間だ」
今シーズン途中に就任し、巧みな手腕を発揮したイタリア人指揮官はさらに「ブライトンの方針はこうだ」と、クラブとしての考え方も明かした。「彼らが去ることができ、チームを変え、より高いレベルでプレーできるのは正しいと思う。我々は(心の)準備ができている。アレクシスとモイセスを欠いてプレーするために、他の大物を見つけなければならない」 三笘に関してもビッグクラブからの関心が取り沙汰されており、今夏のブライトン戦士の動きに注目だ。構成●サッカーダイジェストWeb編集部【動画】「奥さんといるとこ初めて見た」と反響!三笘と妻クリアさんの貴重な夫婦同伴姿をチェック
2023年05月29日 05:11
欧州のサッカーシーズンは、いよいよクライマックスへ。6月10日にトルコのイスタンブールで行なわれるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝は、インテル(イタリア)とマンチェスター・シティ(イングランド)の対戦で、今シーズンの欧州クラブ王者が決まる。 世界最高峰のレベルを誇るといわれるCLの、その決勝は欧州サッカー界の“華”だ。しかし、38年前の今日5月29日に起きた事態は、それとは真逆の地獄絵図。サポーターの暴挙によって39人が亡くなり、負傷者は400人とも600人ともいわれる未曽有の惨事を引き起こした。いわゆる「ヘイゼルの悲劇」である。 CLが始まる前の当時は前身の欧州チャンピオンズカップ決勝で、そのときもユベントス対リバプールという、イタリアとイングランドのクラブが顔を合わせた。フランス人MFのミシェル・プラティニを擁するユベントスは、2年ぶり3度目の決勝進出で初優勝を目ざす。前年の決勝でASローマ(イタリア)をPK戦の末に退けたリバプールは連覇、通算5度目のタイトル獲得を狙っていた。 決戦の舞台となったのはベルギーの首都ブリュッセルにあるヘイゼル・スタジアム。ここは、それまで欧州チャンピオンズカップ決勝を3度、1972年の欧州選手権(現EURO)決勝を開催するなど、ビッグマッチではお馴染みの会場だった。 一方、創建から55年が経っていたスタジアムは老朽化も進み、両クラブからは決勝を戦うには相応しくないという不満も表明されていた。決勝に先立って1985年2月に行なわれた欧州サッカー連盟(UEFA)によるスタジアム視察は、30分にも満たないうちに終了したという話も伝わっている。 悲劇の幕が開けたのは、キックオフ1時間前の午後7時ごろ。ゴール裏の立ち見スタンドで、リバプールのサポーターが薄いフェンスを乗り越えてユベントス・ファンの多かったエリアに侵入。その勢いに押されて逃げ惑う人びとは、コンクリート壁に退路を断たれ、あるいは崩れた壁の下敷きとなって、折り重なるように倒れ込んだ。 ようやく警備隊が駆けつけて鎮静化に努めたが、時すでに遅く。亡くなった39人の内訳は、イタリア人が32人、ベルギー人が4人、フランス人が2人、英国人が1人。最年少は11歳という痛ましい事件となった。 なぜ、このような事態が発生したのか。 リバプールのサポーターが陣取る側のゴール裏スタンドは、三つのセクションのうち二つが彼らに割り当てられ、残る一つのセクションはベルギー人などニュートラルなファン向けエリアのはずだった。ところが、ここに正規ルート以外でチケットを手に入れたイタリア人らが入場し、険悪な状況に。試合開始が近づくにつれて緊張の糸は張りつめ、ついにダムが決壊するようにリバプール・サポーターがなだれ込んだ。リスク管理の甘さが、取り返しのつかない事態を生んだ。 こうした状況に直面して、UEFAはすぐさま試合実施の可否を検討したが、中止することによって、さらにトラブルがエスカレートすることを懸念して開催に踏み切った。約1時間40分遅れで始まった試合は、すでに引退を発表してジョー・フェイガン監督に花道を用意しようとしたリバプールが攻勢。しかし、58分に均衡を破ったのはユベントスだ。ポーランド代表のズビグニェフ・ボニエクが倒されて得たPKを、エースのプラティニが冷静に決めた。その後、リバプールの猛反撃をGKステファノ・タッコーニの好守連発などで凌ぎ、1−0で逃げ切ってついに欧州の頂点に上り詰めた。 前シーズンの欧州カップウィナーズカップを制覇していたユベントスは、1976−77シーズンのUEFAカップと合わせ、当時の欧州三大クラブカップで優勝した初のクラブともなった。
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