2023年05月26日 15:16
1997年シーズンのフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)でドライバーズ選手権を制したジャック・ビルヌーブ(Jacques Villeneuve、カナダ)が、妻の出産が間近であることなどを理由にルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race 2023)を欠場すると、所属チームが25日に明らかにした。 現在52歳のビルヌーブは、フロイド・ヴァンウォール・レーシングチーム(Floyd Vanwall Racing Team)から出場予定だった。しかし、チーム代表がモータースポーツ専門の仏週刊誌AUTOhebdoに説明したところによると、諸事情で十分な距離を走行できていないことに加え、妻が数日中に出産予定であるという二つの理由で出場しない方が得策と判断したという。 2007年と2008年にルマン出場経験があるビルヌーブは、今季からFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦し、ここまで3戦を終えて厳しいスタートを切っている。 100周年の節目を迎える今年のルマン24時間では、ビルヌーブの代わりにフランス人ドライバーのトリスタン・ボーティエ(Tristan Vautier)が、同胞のトム・ディルマン(Tom Dillmann)とエステバン・グエリエリ(Esteban Guerrieri、アルゼンチン)とともにマシンを駆る。■関連記事 ・元F1王者ビルヌーブ ルマン24時間耐久参戦へ ・トヨタがルマン24時間5連覇! 平川亮らの8号車がV ・【写真】ジャック・ビルヌーブののビフォーアフター
2024年07月26日 17:35
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するハース(Haas F1 Team)は25日、今季第14戦ベルギーGP(Belgium Grand Prix 2024)を前に、フランス人ドライバーのエステバン・オコン(Esteban Ocon)と複数年契約を結んだと発表した。
ハースは先日、ケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)が今季限りでチームを離脱すると発表しており、同じく今季でアルピーヌ(Alpine F1)との契約が終了する27歳のオコンがその後任となる。
これまでF1で146回のGPエントリーを果たしているオコンにとって、マノー(Manor Racing)、フォースインディア(Force India)、ルノー(Renault)時代を含むアルピーヌに続き、これが4チーム目となる。
オコンは2021年のハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2021)で自身初優勝を果たし、アルピーヌにもチームリニューアル後では初の勝利をもたらした。
ハースでは来季、19歳のオリバー・ベアマン(Oliver Bearman)とタッグを組むことになる。ベアマンはフェラーリ(Ferrari)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)の代役として今季第2戦サウジアラビアGP(Saudi Arabian Grand Prix 2024)に出走し、7位入賞を果たしている。
ハースの小松礼雄(Ayao Komatsu)代表は、F1キャリア初期のオコンとともに仕事をした経験があり、同選手の加入を「喜んでいる」と歓迎。「彼自身の才能だけではなく、マニュファクチャラーチームで働いていたという経験がもたらすものは、組織としてわれわれが成長する上でアドバンテージになるだろう」と期待を寄せた。
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2024年07月24日 15:42
独自動車大手アウディ(Audi)は23日、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)プロジェクトの新責任者にフェラーリ(Ferrari)の前代表であるマッティア・ビノット(Mattia Binotto)氏が就任すると発表した。
アウディは今年に入りザウバー(Sauber)を完全買収することが決まり、2026年からF1に参戦する見通しとなっている。
アウディのF1チーム責任者には当初、現ザウバーのアンドレアス・ザイドル(Andreas Seidl)最高経営責任者(CEO)が指名されていたが、ビノット氏が8月1日付で引き継ぐことになる。
ビノット氏は2022年シーズン限りでフェラーリの代表を辞任していたが、2年足らずでのF1復帰となる。1990年代中盤に加入したフェラーリでは、CTO(最高技術責任者)を経て2019年から代表に就任していた。
アウディの発表によれば、ザイドル氏からビノット氏への交代はザウバー株の完全取得とそれに伴う組織構造の再編の一環で、ビノット氏は最高執行責任者(COO)とCTOを兼任する。ザイドル氏と、オリバー・ホフマン(Oliver Hoffmann)会長は共にプロジェクトを離れる。
ザウバーは今季ここまで0ポイントでコンストラクターズ選手権の最下位に沈んでいる。チームは来季までザウバーの名で参戦し、26年からはアウディとして生まれ変わる。
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2024年07月22日 17:04
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が、21日に行われた今季第13戦ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2024)決勝での「子供じみた」振る舞いについて、チームのエンジニアから無線で叱責を受けた。
F1を3連覇中で、今季の総合順位でもトップに立つフェルスタッペンは、63周目にメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)と衝突。その後にチーム無線で怒りを見せ、エンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼ(Gianpiero Lambiase)氏から「子供じみた」ことをするなと言われた。
フェルスタッペンはそれ以前にも、自身のマシンやチームの戦略について、下品な言葉も使いながら無線で何度も不満をこぼしていた。衝突についてはハミルトンが自身の「ブレーキングゾーン」の中で動いたからだと発言。すると普段は温厚なランビアーゼ氏は怒った口調で「他チームと無線で争うつもりはないぞ、マックス」「スチュワードに任せよう。無線でやるのは子供じみたことだ」と返した。
フェルスタッペンはこれに対して「無線でしゃべっちゃいけないなんて意味がわからない。これはスポーツなんだ。イヤなら家に帰りなよ」と自身の振る舞いを擁護した。
見ていた人の多くは衝突について、すぐにフェルスタッペンが原因だと指摘している。衝突によるリタイアは避けられたものの、フラストレーションのたまる5位に終わったフェルスタッペンは、レース後にスチュワードに呼び出されてこの件についての説明を求められたが、処分は下らなかった。
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2024年07月22日 15:51
世界ラリー選手権(WRC 2024)第8戦、ラリー・ラトビア(WRC Tet Rally Latvia 2024)は21日、最終日が行われ、総合2連覇を果たしているトヨタ(Toyota)のカッレ・ロバンペラ(Kalle Rovanpera、フィンランド)が圧倒的な力を見せて優勝を飾った。
2024年07月22日 09:43
24F1第13戦ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2024)は21日、決勝が行われ、マクラーレン(McLaren)のオスカー・ピアストリ(Oscar Piastri)がチームメートのランド・ノリス(Lando Norris)を上回り、初優勝を果たした。
運が行き来し、コース内外でさまざまな衝突があったレースで、2012年以来のフロントロー独占からスタートしたマクラーレンは、ワンツーフィニッシュの完勝を達成。ピアストリが2秒141差でノリスを上回った。終盤先頭に立っていたノリスは、ピアストリに先頭を譲るように促す無線を最初は拒否している様子だったが、最終的にはチームの指示に従った。
ピアストリは「すごく格別だ」と喜び、「子どもの頃からこの瞬間を夢見ていた。最後は少し複雑だったが、スタートでは正しいポジションをつかむことができた」と話した。
メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)との衝突を生き残って3位に入り、キャリア200回目の表彰台フィニッシュを果たした。総合首位に立つ3連覇中の王者フェルスタッペンは衝突によってマシンが宙を舞ったが、復帰して5位でフィニッシュした。
フェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)がフェルスタッペンを上回る4位に入り、チームメートのカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)が6位となった。
レッドブルのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が16番手スタートから7位、メルセデスのジョージ・ラッセル(George Russell)が17番手から8位に入り、RBの角田裕毅(Yuki Tsunoda)が9位、アストンマーティン(Aston Martin F1)のランス・ストロール(Lance Stroll)が10位となった。
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2024年07月21日 16:06
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)は20日、予選でランド・ノリス(Lando Norris)とオスカー・ピアストリ(Oscar Piastri)のマクラーレン(McLaren)勢に次ぐ3番手に終わったことを受け、もはやトップ集団をリードしておらず、自身やチームが「追いかけている」ような感覚があると明かした。
選手権3連覇中で今季の総合争いでも首位に立つフェルスタッペンだが、レッドブルの優位性が崩れてライバルチームに追いつかれた、あるいは追い抜かれたため、ここ6戦ではポールポジション獲得が1回にとどまっている。今季は序盤7戦で連続ポールを奪っていたが、第8戦のモナコGP(Monaco Grand Prix 2024)でフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)にそれを破られて以降では、予選でトップに立ったのはオーストリアGP(Austrian Grand Prix 2024)のみとなっている。
フェルスタッペンは「競争は大好きだ。でも競争相手に勝つのが好きなんだ。今のところは追いかけている感じだし、今後は難しい週末になると思う」と述べた。
「戦うことから逃げるつもりはないけれど、難しい状況だ」
「できるだけ近づこうとしたが、残念だけど十分じゃなかった。その理由を特定するのは少し難しい。もう少しグリップが欲しかったけれど、現時点ではそれがなかった」
予選での運勢は下降しているが、苦戦しているチームメートのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)の目に見えるサポートがない中でも、決勝レースでは有力な候補であり、ドライバーズタイトル争いではノリスに84ポイント差をつけている。
決勝での見通しについて問われたフェルスタッペンは「様子を見てみよう。ここ数レース、特にマクラーレンは予選と比べてもレースで本当に良い成績を残している。きょうは予想よりも寒かった。雲がかかって雨が降っていたけれど、あすは全く違う日になるだろう。それが僕らの助けになることを祈っている」と述べた。
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2024年07月21日 10:48
24F1第13戦ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2024)は20日、予選が行われ、マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)がポールポジションを獲得。チームメートのオスカー・ピアストリ(Oscar Piastri)も2番手に入り、チームは2012年以来となるフロントロー独占を果たした。
今季の総合争いでレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)と84ポイント差の2位につけるノリスは、1分15秒227の最速タイムを記録し、ピアストリを0.022秒差で上回った。このところ急成長中のノリスは、これで通算3度目のポールポジションだが、ここ4レースでは2回目。3連覇中の王者フェルスタッペンに挑戦する中で先頭争いの経験を積んでいる。
ハンガリーGP3連覇を目指すフェルスタッペンが3番手に入り、今季限りでチームを離れるフェラーリ(Ferrari)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)が4番手、代わってフェラーリに加入するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が5番手となった。
フェラーリのシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)が6番手となり、以下アストンマーティン(Aston Martin F1)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)とランス・ストロール(Lance Stroll)、RBのダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)と角田裕毅(Yuki Tsunoda)が続いた。角田はQ3のターン5でクラッシュし、レッドフラッグが振られるほどの大きな事故だったが、けがはなかった。
レッドブルのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)はターン8でコントロールを失って滑り、バリアーに衝突。その前に9番手のタイムを出していたが、ここ6戦で4回目のQ1敗退に終わった。メルセデスのジョージ・ラッセル(George Russell)も一時10番手まで順位を上げたが、他選手がタイムを伸ばす中で17番手となり、2年連続のQ1敗退に終わった。
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・MotoGPカザフスタン大会中止 ミサノで代替開催
・マグヌッセン、今季限りでハース離脱 F1参戦継続には意欲
2024年07月19日 11:52
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するハース(Haas F1 Team)は18日、今季終了後にケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)がチームを離れると発表した。
2024年07月16日 17:24
ロードレース世界選手権のMotoGPシリーズを主催するドルナスポーツ(Dorna Sports)は15日、9月に予定されていたカザフスタンGPを中止し、イタリア・エミリアロマーニャ(Emilia Romagna)州で代替大会を開催すると発表した。
カザフスタンは当初、6月にMotoGP初開催を予定していたが、前例のない悪天候により発生した洪水被害で国家緊急事態が引き起こされたため、大会自体がインドGPの代わりとして9月に延期されていた。
しかしこの日、主催者側は声明で「地域全体で以前に発生した洪水により運営上および物流上の問題が発生した」として、カザフスタンでの開催自体を取りやめた。
このため、9月8日に決勝が行われる第13戦サンマリノGPに引き続き、その2週間後に同じミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ(Misano World Circuit Marco Simoncelli)で、今季第14戦エミリアロマーニャGPが開催されることになった。
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・バニャイアがドイツGP制覇で4連勝、転倒マルティンから総合首位奪う
・バニャイアがオランダGP3連覇、総合首位マルティンに肉薄
2024年07月08日 15:36
ロードレース世界選手権、第9戦ドイツGPは7日、MotoGPクラスの決勝が行われ、ドゥカティ・レノボ・チーム(Ducati Lenovo Team)の王者フランチェスコ・バニャイア(Francesco Bagnaia、イタリア)が優勝を飾り、総合順位でトップに立った。
レースはここまで総合トップに立っていたプラマック・レーシング(Pramac Racing)のホルヘ・マルティン(Jorge Martin、スペイン)が勝利で締めくくるかに見えたが、ラスト2周でミスを犯してコーナーで転倒し、バニャイアに優勝を明け渡した。
来季からドゥカティに加入し、バニャイアのチームメートになるグレシーニ(Gresini Racing MotoGP)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)が2位に入り、チームメートの弟アレックス(Alex Marquez、スペイン)が3位表彰台入りを果たした。
マルティンは「何が起こったか分からない」と嘆き、「突然の出来事だった。かなりうまくコントロールできていて、速さもあり、完璧な走りができていた」と振り返った。
マルティンのまさかのリタイアにより、バニャイアはレースの勝利だけでなく総合首位も手に入れ、マルティンと10ポイント差のトップで夏の中断期間を迎えることになった。またバニャイアは、これでカタルーニャGP、イタリアGP、オランダGPに続く4連勝を飾っている。
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2024年07月08日 09:34
24F1第12戦英国GP(British Grand Prix 2024)は7日、決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が最多9回目の優勝を達成。円熟の走りでレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)を抑え、感動的な待望のキャリア104勝目を挙げた。
来年40歳になるハミルトンは、天気とコース状況が目まぐるしく変わる中、タイヤとレースを巧みに管理してフェルスタッペンとの1秒465差を守り、2021年のサウジアラビアGP(Saudi Arabian Grand Prix 2021)以来となる勝利と、メルセデスで150回目となる表彰台フィニッシュを手に入れた。
シルバーストーン(Silverstone Race Circuit)最多の9勝目を挙げ、1サーキットでの最多勝利記録でミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)を上回ると、勝利後にはチームと無線で話しながら感極まって涙。「ずっとこの勝利を待っていた」と叫び、「涙が止まらない」と話すと、「2021年から、毎日目を覚まして戦い、トレーニングし、やるべきことに集中し、この素晴らしいチームと全力で働いてきたと思う」と振り返った。
さらに今季限りでメルセデスを離れてフェラーリへ移籍することを踏まえ、「これが僕にとって、このチームで最後の英国GPだ。みんなのためにもどうしても勝ちたかった。みんなのことがすごく大好きなんだ。みんなずっと一生懸命に頑張ってきた」とコメントした。
マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)は一時トップに立ちながらもピットストップの判断ミスでその座を失い、終盤フェルスタッペンにも抜かれて3位となった。それでもレース後は「最後のあの判断は決定的だったが、単純にハミルトンの方がいい走りをしていたから、彼とメルセデスに脱帽だ。彼らが優勝にふさわしい。厳しいレースだったが、バトルは楽しかったし、難しいコンディションの中で大きなリスクを犯すぎりぎりの戦いだった」とコメントした。
ノリスのチームメートのオスカー・ピアストリ(Oscar Piastri)が4位に入り、以下フェラーリ(Ferrari)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)、ハース(Haas F1 Team)のニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)、アストンマーティン(Aston Martin F1)のランス・ストロール(Lance Stroll)、フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が続いた。
ウィリアムズ(Williams)のアレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)が9位で、RBの角田裕毅(Yuki Tsunoda)は10位に入った。
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2024年07月07日 11:16
24F1第12戦、英国GP(British Grand Prix 2024)は6日、予選が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のジョージ・ラッセル(George Russell)がポールポジションを獲得。
2024年07月06日 15:45
前週の24F1第11戦オーストリアGP(Austrian Grand Prix 2024)でレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)とマクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)が物議を醸す衝突をした問題で、マクラーレンのザック・ブラウン(Zak Brown)最高経営責任者(CEO)は5日、レッドブルには競技規則への敬意が欠けていると批判した。
先月30日に行われたオーストリアGP決勝では、総合3連覇中のフェルスタッペンが64周目にノリスと接触してともにパンクに見舞われた。フェルスタッペンは事故の原因をつくったとして10秒ペナルティーを科された後、5位でフィニッシュしたが、ノリスはリタイアに終わった。
米国出身のブラウン氏は、第12戦英国GP(British Grand Prix 2024)を控えた記者会見で、レッドブルがフェルスタッペンに対してホイールトゥホイールの競り合いにおいて「何が限度であるか」を認識させていなかったと指摘した。
さらには、「レッドブルのような最高のチームのリーダーがそれをあおっていたのは、無線の会話を聞けば分かる」として「失望させられた」と述べるなど、レッドブルのクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表を痛烈に皮肉った。
「ピットウオールにいるわれわれは皆、ドライバーに対して、何をすべきか、何をしてはならないか、そしてレースで何が起きているか伝える責任がある」
「従って、われわれはレギュレーションを尊重しなければならない。財務規定や、コース上の競技面の問題、(フェルスタッペンの)父親との問題といった事柄でこれまでも敬意を欠くような場面を見てきた。そうしたやり方でレースをするべきではないと思う」
ノリスはレース当日の夜、友人でライバルでもあるフェルスタッペンの「無謀」なドライビングを批判していたが、4日には怒りを収め、これからも固い友情を維持して激しいレースを続けていくと話していた。
しかし、マクラーレンのチーム代表を務めるアンドレア・ステラ(Andrea Stella)氏は、フェルスタッペンを処分しなかったスチュワードと国際自動車連盟(FIA)を批判した。
ブラウン氏もそれに同調し、「マックスとランドは期待通りに『つばぜり合いを演じていた』が、それは誰かが規則に反することをマックスに伝えるまでのことだった。スチュワードが注意を促す機会が失われていた」「われわれはドライバーに対し、何が正しくて何が間違っているか導く必要がある。もっと早く対処されていれば、あの事故は起きなかっただろう」と述べた。
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2024年07月06日 10:53
ドイツ検察は5日、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の伝説的ドライバー、ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏(55)の家族に対する恐喝事件に関連し、独警察が一家の元警備員(52)を逮捕したと発表した。
この元警備員は、シューマッハ家のプライベート写真を公開しない代わりに数百万ユーロを要求して先月19日に逮捕された親子2人の共犯者だった疑いが持たれている。
独西部ブッパータール(Wuppertal)の検察は、元警備員が独ビュルフラート(Wuelfrath)で4日に逮捕されたと公表。「容疑者は以前、シューマッハ家の警備員として働いており、他にもプライベート写真のデジタル化などの仕事を任されていた」と明らかにした。
容疑者親子のうちの一人は、この元警備員が「恐喝に使われたデータ」を渡す見返りに手数料を受け取る約束だったと証言しており、それが今回の逮捕につながった。
親子はシューマッハ家の代理人に接触し、「公開されたくないと思われる」ファイルにアクセスできると脅していたとされている。また、うそではないことを示すために一家に「個別のファイル」を転送していた。
検察によると、事件の捜査は現在も続いている。恐喝の罪で有罪が確定すれば、容疑者3人は最長で禁錮5年が科されるという。
現役時代にF1で通算7度の年間優勝を誇ったシューマッハ氏は、2013年に仏アルプス(French Alps)でのスキー中に頭部に重傷を負って以降、公の場に姿を現しておらず、現在はスイスの自宅で看護を受けている。
今回の事件について、ドイツの捜査当局にはスイス当局から情報がもたらされていた。
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2024年07月05日 16:28
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するハース(Haas F1 Team)は4日、19歳の英国人ドライバー、オリバー・ベアマン(Oliver Bearman)を来季から起用すると発表した。契約は「複数年」となっている。
今季第2戦サウジアラビアGP(Saudi Arabian Grand Prix 2024)でフェラーリ(Ferrari)から出走したベアマンは、7位入賞という見事なF1デビューを飾った。
ベアマンは現在フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)の一員で、フェラーリのリザーブドライバーでもあり、フォーミュラ2(F2、FIA F2選手権)にプレマ・レーシング(Prema Racing)から参戦している。
ハースの小松礼雄(Ayao Komatsu)代表は、「オリバー・ベアマンのような才能ある若手ドライバーにF1最初のフルタイムシートを用意できて興奮している」「彼はフェラーリ・ドライバー・アカデミーの指導の下、信じられないほど成熟したドライバーに成長した。サウジアラビアGPに出走するため間際に呼び出されたとき、世界がそれを目の当たりにした」と述べた。
ベアマンは3月、サウジアラビアGPで虫垂炎にかかったカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)の代役を務め、フリー走行3回目のみを走っただけながら予選で11番手に入ると、決勝では7位に入った。
これにより来季のF1では、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)とジョージ・ラッセル(George Russell)、マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)にベアマンが加わり、4人の英国人ドライバーが争うことになる。
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